JP3274909B2 - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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JP3274909B2
JP3274909B2 JP12065193A JP12065193A JP3274909B2 JP 3274909 B2 JP3274909 B2 JP 3274909B2 JP 12065193 A JP12065193 A JP 12065193A JP 12065193 A JP12065193 A JP 12065193A JP 3274909 B2 JP3274909 B2 JP 3274909B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械式過給機(スー
パーチャージャ)とインタクーラとインタクーラバイパ
ス通路とバイパス弁などを備えたような過給機付エンジ
ンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の過給機付エンジンの制御
装置としては、例えば、特開平4−203316号公報
に記載のような装置がある。すなわち、図8に示す如
く、スロットル弁100を取付けた上流側吸気通路10
1と、この上流側吸気通路101と下流側吸気通路10
2との間に介設され、吸気を過給する機械式過給機10
3(いわゆるスーパーチャージャ)と、この過給機10
3による過給エアをリリーフさせるリリーフ通路104
と、このリリーフ通路104をエンジン111の運転状
態(低負荷側の非過給領域)に応じて開弁させるリリー
フ弁105と、上述の過給機103の下流側に配設され
たインタクーラ106と、このインタクーラ106をバ
イパスするインタクーラバイパス通路107(以下単に
バイパス通路と略記する)と、このバイパス通路107
をエンジン111の運転状態(部分負荷のパーシャル領
域)に応じて開弁させるバイパス弁108と、サージタ
ンク109と、吸気マニホルド110等を備えた過給機
付エンジンの制御装置である。
【0003】そして、この従来装置は、スロットル弁1
00全開等の高負荷領域においては上述のリリーフ弁1
05およびバイパス弁108を閉じ、吸気を各要素10
1,103,102,106,110の順に流通して、
過給機103で吸気を過給すると共に、過給された吸気
をインタクーラ106で冷却した後に、過給圧をエンジ
ン111に供給して、充填効率の向上を図る一方、エン
ジン111の部分負荷領域においては上述のリリーフ弁
105およびバイパス弁108を図示の如く開き、吸気
を図8に矢印で示すようにインタクーラ106をバイパ
スさせて流通し、吸気温度を上昇させることにより、燃
焼性能の向上を図ると共に、過給エアをリリーフさせる
ことにより、過給機103前後の差圧を低減させて、抵
抗の低減を図っている。
【0004】しかし、このような過給機付エンジンの制
御装置と蒸発燃料供給装置のような付加ガス供給手段と
を組合わせた場合には、次の如き問題点が生ずる。すな
わち、上述の付加ガス供給手段による付加ガス(例えば
パージガス)は一般にサージタンク109やバイパス通
路107にその付加ガス導入部が設けられ、上述の部分
負荷領域において付加ガスが供給されると、サージタン
ク109内の圧力P0と、過給機103上流側の圧力P
1と、過給機103下流側の圧力P2とがほぼ等しい値
となる関係上、この付加ガスのエンジン111に対する
供給経路長が不充分となって、付加ガスと吸気との良好
なミキシングが阻害される関係上、付加ガスの気筒分配
が悪化し、特にエンジン111のアイドル運転時などの
軽負荷時には、エンジンの安定性不良が発生する問題点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、付加ガス供給手段からの付加ガス導入部を
特定部位に設定すると共に、付加ガス供給時にバイパス
弁を強制的に閉弁させることで、付加ガス供給時のエン
ジンに対する供給経路を長くし、付加ガスと吸気とのミ
キシング向上を図り、各気筒に対する混合気の分配性能
の向上を図ることができる過給機付エンジンの制御装置
の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、付加ガス導入部をリ
リーフ弁配設部のリリーフ流方向下流側に設けること
で、一部の付加ガスが直接サージタンク側へリークする
のを防止し、付加ガス供給時の長い供給経路により供給
された付加ガスの全量を吸気とより一層良好にミキシン
グさせることができる過給機付エンジンの制御装置の提
供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、付加ガスを
蒸発燃料に設定すると共に、エンジンのアイドルパージ
運転時に上記バイパス弁を強制的に閉弁させることで、
混合気の気筒分配に起因するアイドル時のエンジン安定
性不良を確実に防止することができる過給機付エンジン
の制御装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、吸気を過給する過給機と、上記過給機による
過給エアをリリーフさせるリリーフ通路と、上記リリー
フ通路をエンジンの運転状態に応じて開閉制御するリリ
ーフ弁と、上記過給機の下流に配設されたインタクーラ
と、上記インタクーラをバイパスするバイパス通路と、
上記バイパス通路をエンジンの運転状態に応じて開閉制
御するバイパス弁と、エンジンの吸気系に付加ガスを供
給する付加ガス供給手段とを備えた過給機付エンジンの
制御装置であって、リリーフ流方向における上記バイパ
ス弁下流側と上記過給機上流側との間に配設された上記
付加ガス供給手段の付加ガス導入部と、上記バイパス弁
の開領域の有無を判定する第1判定手段と、上記付加ガ
ス供給の可否を判定する第2判定手段と、上記第2判定
手段の判定結果により付加ガス供給時には上記第1判定
手段によるバイパス弁開領域であっても該バイパス弁を
強制的に閉弁させる強制閉弁手段とを備えた過給機付エ
ンジンの制御装置であることを特徴とする。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記付加ガス導入部
を上記リリーフ弁配設部のリリーフ流方向下流側に設け
た過給機付エンジンの制御装置であることを特徴とす
る。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記付加ガ
スを蒸発燃料に設定すると共に、エンジンのアイドルパ
ージ運転時に上記バイパス弁を強制的に閉弁させる過給
機付エンジンの制御装置であることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図7にクレーム対応図で示しすように、エンジンP
1の運転状態に応じて第1判定手段P2がバイパス通路
P3中のバイパス弁P4の開領域であると判定した時
に、バイパス弁P4が開弁され、このバイパス弁P4の
開領域とほぼ同一領域においてリリーフ通路P5のリリ
ーフ弁P6が開弁する。このため吸気は過給機P7の上
流側から過給機P7の下流側に流動した後、インタクー
ラP8をバイパスして、バイパス通路P3を介してエン
ジンP1に供給されると共に、過給機P7の下流側から
リリーフ通路P5を介して過給機P7の上流側に過給エ
アをリリーフするリリーフ流により、過給機P7の前後
の差圧が低減する。
【0012】しかも、エンジンP1の吸気系に付加ガス
を供給する付加ガス供給手段P9の付加ガス導入部P1
0を、リリーフ流方向におけるバイパス弁P4の下流側
と過給機P7の上流側との間(図7に図示の便宜上、多
点を施して示す部分参照)に設けると共に、第2判定手
段P11および強制閉弁手段P12を設けたので、上述
の第2判定手段P11が付加ガス供給時であることを判
定した時、強制閉弁手段P12は上述の第1判定手段P
2によるバイパス弁P4の開領域であっても該バイパス
弁P4を強制的に閉弁させる。
【0013】このように付加ガス供給時に上述のバイパ
ス弁P4を強制的に閉じると、過給機P7の吸気入口部
と過給圧出口部との圧力により、サージタンク内の圧力
に対して過給機P7上流側の圧力が低くなり、吸気およ
び付加ガスは図7に矢印で示すように、過給機P7の上
流側、過給機P7、過給機P7の下流側、インタクーラ
P8の順に流通してエンジンP1に供給される供給経路
となり、付加ガス供給時のエンジンP1に対する供給経
路が長くなる。この結果、付加ガスと吸気とのミキシン
グが向上し、各気筒に対する混合気の分配性能の向上を
図ることができる効果がある。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記付加ガス
導入部を上記リリーフ弁配設部のリリーフ流方向下流
側、換言すればバイパス通路の下流端から離間し、かつ
過給機上流側に比較的近接する部位に設けたので、一部
の付加ガスが直接サージタンク側へリークするのを防止
し、付加ガス供給時の長い供給経路により供給された付
加ガスの全量を吸気とより一層良好にミキシングさせる
ことができる効果がある。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上記
付加ガスを蒸発燃料(パージガス)に設定すると共に、
エンジンのアイドルパージ運転時に上記バイパス弁を強
制的に閉弁させるので、吸気と蒸発燃料との混合気の気
筒分配に起因するアイドル時のエンジン安定性不良を確
実に防止することができる効果がある。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は過給機付エンジンの制御装置を示し、図
1(但し、同図ではスロットル全開時の状態で図示)に
おいて、この装置は、エアクリーナのエレメント下流に
エアフロセンサを設け、このエアフロセンサの下流にス
ロットルボディ1を接続して、このスロットルボディ1
にスロットルセンサ2を取付けると共に、スロットルチ
ャンバ3内にはスロットル弁4を配設している。
【0017】上述のスロットル弁4下流のスロットルチ
ャンバ3には上流側吸気通路5を介して機械式過給機6
(スーパチャージャのことで以下単に過給機と略記す
る)の吸気入口部6aを接続している。この過給機6は
エンジン7の出力プーリと同過給機6の入力プーリ8と
の間に張架したVベルト9で駆動され、吸気入口部6a
から吸入したエアを過給して、過給圧出口部6bから過
給エアを吐出する。
【0018】上述の過給機6の過給圧出口部6bには下
流側吸気通路10を介してインタクーラ11のインレッ
ト側11aを接続し、このインタクーラ11のアウトレ
ット側11bはサージタンク12に接続している。この
インタクーラ11は上述の過給機6で過給された吸気を
冷却する。
【0019】また上述のインタクーラ11をバイパスし
て、吸気を下流側吸気通路10からサージタンク12へ
流通させるバイパス通路13を設け、このバイパス通路
13にはエンジン7の運転状態に応じて同バイパス通路
13を開閉制御するバイパス弁14を設けている。
【0020】さらに上述の過給機6による過給エアをリ
リーフさせるリリーフ通路15を設けている。図面で
は、このリリーフ通路15の一部が上述のバイパス通路
13とラップするが、リリーフ経路は次の通りである。
【0021】すなわち、上述のリリーフ経路は過給機6
の過給圧出口部6b、下流側吸気通路10、バイパス通
路13の一部、上流側吸気通路5を介して過給機6の吸
気入口部6aに至る経路である。
【0022】そして、上述のリリーフ通路15にはエン
ジン7の運転状態に応じて同リリーフ通路15を開閉制
御するリリーフ弁16を設けている。このリリーフ弁1
6はエンジン7の過給領域においてはバルブロッド17
先端の弁体18を弁座に圧接して、リリーフ通路15を
閉じ、エンジン7の非過給領域においては弁体18を弁
座から離間して、リリーフ通路15を開く。
【0023】一方、付加ガス供給手段としての蒸発燃料
供給装置20は次のように構成している。すなわち、燃
料タンク21とキャニスタ22のインレット側とを第1
パージライン23で接続し、この第1パージライン23
にはエンジン7の運転時にのみ開弁する開閉弁24が介
設されると共に、キャニスタ22のアウトレット側とパ
ージソレノイドバルブ25のインレット側とを第2パー
ジライン26で接続し、さらにパージソレノイドバルブ
25のアウトレット側と吸気系とを第3パージライン2
7で接続して、上述の燃料タンク21の蒸発燃料(パー
ジガス)をキャニスタ22の活性炭層に吸着し、蒸発燃
料をパージソレノイドバルブ25を介して吸気系に導入
すべく構成している。
【0024】しかも、上述の蒸発燃料供給装置20の吸
気系に対する付加ガス導入部としてのパージガス導入部
28を、上述のリリーフ弁16配設部のリリーフ流方向
側におけるリリーフ通路15に設けている。なお、上述
のサージタンク12に一体または一体的に形成された吸
気マニホルド29…はエンジン7のシリンダヘッドにお
ける吸気ポートに連通接続している。
【0025】図2は過給機付エンジンの制御装置の制御
回路を示し、CPU30は、エアフロセンサ31からの
吸気空気量Q、ディストリビュータ32からのエンジン
回転数Ne、スロットルセンサ2からのスロットル開度
TVO、スロットルセンサ2と一体的に形成されたアイ
ドルスイッチ33からのON,OFF信号、サージタン
ク12内の温度を検出するサージタンク内温度センサ3
4からの温度Ta、過給機6の出口側温度を検出する過
給温度センサ35からの温度Tbなどの必要な各種信号
入力に基づいて、ROM36に格納されたプログラムに
従って、バイパス弁14、リリーフ弁16、開閉弁2
4、パージソレノイドバルブ25を駆動制御し、またR
AM37はバイパス弁14を閉弁されるためのサージタ
ンク内温度Taの所定値(たとえば80℃)、バイパス
弁14を閉弁させるための過給温度Tbの所定値(たと
えば160℃)に相当するデータなどの必要なデータや
マップを記憶する。
【0026】ここで、上述のCPU30は、上述のバイ
パス弁14の開領域の有無を判定する第1判定手段(図
3に示すフローチャートの第7ステップS7参照)と、
上述の蒸発燃料供給装置20からの付加ガス供給(アイ
ドルパージ)の可否を判定する第2判定手段(図3に示
すフローチャートの第8ステップS8参照)と、上述の
第2判定手段の判定結果により付加ガス供給時(アイド
ルバージ実行時)には上記第1判定手段によるバイパス
弁開領域であっても該バイパス弁14を強制的に閉弁さ
せる強制閉弁手段(図3に示すフローチャートの第10
ステップS10参照)とを兼ねる。
【0027】このように構成した過給機付エンジンの制
御装置の作用を、図3に示すフローチャートを参照して
以下に詳述する。第1ステップS1で、CPU30は図
2に示す各種信号Q、Ne、TVO、Ta、Tbの読込
みを実行し、次の第2ステップS2で、CPU30は現
行のエンジン運転状態が非過給領域か或は過給領域かを
判定する。この実施例ではTVO<所定値の時、非過給
領域と判定し、TVO≧所定値の時、過給領域と判定す
るが、エンジン回転数に対する過給圧の関係は図4の如
くなるため、他の手段にて非過給領域と過給領域との判
定を実行してもよい。そして、NO判定時には次の第3
スデップS3に移行し、YES判定時には別の第4ステ
ップS4に移行する。
【0028】上述の第3ステップS3で、CPU30は
過給領域に対応してバイパス弁14およびリリーフ弁1
6を共に閉弁する。すなわち、図1に示す如き状態と
し、吸気を上流側吸気通路5、過給機6の吸気入口部6
a、過給機6、過給機6の過給圧出口部6b、下流側吸
気通路10、インタクーラ11、サージタンク12、吸
気マニホルド29を介してエンジン7に供給して、充填
効率の向上を図る。つまり吸気を過給機6で過給した後
に、インタクーラ11で冷却して、エンジン7に供給す
ることにより、充填効率の向上を図る。
【0029】一方、上述の第4ステップS4で、CPU
30は非過給領域に対応してバイパス弁14およびリリ
ーフ弁16を共に開弁する。すなわち図5に示す如き状
態とし、吸気を上流側吸気通路5、過給機6の吸気入口
部6a、過給機6、過給機6の過給圧出口部6b、下流
側吸気通路10、バイパス通路13、サーリジタンク1
2、吸気マニホルド29を介してエンジン7に供給し
て、吸気温度の上昇を図って、燃焼性能を向上させると
共に、過給エアを各要素6b,15,5,6aの順にリ
リーフさせ、過給機6前後の差圧を低減させて、抵抗低
減を図る。
【0030】次に第5ステップS5で、CPU30はサ
ージタンク内温度がTa>80℃もしくは過給温度がT
b>160℃の何れかの条件が成立したか否かを判定
し、条件成立時には次の第6ステップS6に移行し、条
件の非成立時には別の第7ステップS7に移行する。
【0031】上述の第6ステップS6で、CPU30は
サージタンク内温度Taもしくは過給温度Tbあるいは
双方の高温時に対応して、バイパス弁14を閉弁し、過
給機6の過給圧出口部6bから吐出される過給エアをイ
ンタクーラ11に流通して、冷却した後にサージタンク
12および吸気マニホルド29を介してエンジン7に供
給する。
【0032】一方、上述の第7ステップS7で、CPU
30はバイパス弁14が開弁している領域か否かを判定
し、バイパス弁閉領域の場合には第1ステップS1にリ
ターンする一方、バイパス弁開領域の場合には次の第8
ステップS8に移行する。
【0033】上述の第8ステップS8で、CPU30は
アイドルパージ条件成立か否かを判定し、アイドルパー
ジ条件の非成立時には第1ステップS1にリターンする
一方、アイドルパージ条件成立時には次の第9ステップ
S9に移行する。上述の第9ステップS9で、CPU3
0はパージソレノイドバルブ25を所定デューティ率に
て駆動して、蒸発燃料(パージガス)を吸気系に供給す
る。
【0034】次に第10ステップS10で、CPU30
はバイパス弁14を強制的に閉弁させる。すなわち、バ
イパス弁14の開領域下においてアイドルパージが実行
された時には、この第10ステップS10でバイパス弁
14を強制閉弁させ、図6に示す如き状態とする。この
ため、過給機6の吸気入口部6aと過給圧出口部6bと
の圧力により、サージタンク12内の圧力に対して過給
機6上流側の圧力が低くなり、吸気およびパージガスは
図6に矢印で示すように、過給機6の吸気入口部6a、
過給機6、過給機6の過給圧出口部6b、下流側吸気通
路10、インタークーラ11の順に流通してエンジン7
に供給されるので、パージガス供給時のエンジン7に対
する供給経路が長くなる。この結果、パージガスと吸気
とのミキシングが向上し、各気筒に対する混合気の分配
性能の向上を図ることができる効果がある。
【0035】加えて、パージガス導入部28をリリーフ
弁16配設部のリリーフ流方向下流側、換言すればバイ
パス通路13の下流端から離間し、かつ過給機6上流側
に比較的近接する部位に設けたので、一部のパージガス
が直接サージタンク12側へリークするのを防止し、パ
ージガス供給時の長い供給経路により供給されたパージ
ガスの全量を吸気とより一層良好にミキシングさせるこ
とができる効果がある。
【0036】さらに、前述の付加ガスを蒸発燃料(パー
ジガス)に設定すると共に、エンジン7のアイドルパー
ジ運転時に上記バイパス弁14を強制的に閉弁させるの
で、吸気と蒸発燃料(パージガス)との混合気の気筒分
配に起因するアイドル時のエンジン安定性不良を確実に
防止することができる効果がある。
【0037】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の付加ガス供給手段は、実施例の蒸
発燃料供給装置20に対応し、以下同様に、付加ガス導
入部は、パージガス導入部28に対応し、第1判定手段
は、CPU30制御による第7ステップS7に対応し、
第2判定手段は、CPU30制御による第8ステップS
8に対応し、強制閉弁手段は、CPU30制御による第
10ステップS10に対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0038】例えば上述の付加ガスとしてはバージガス
の他にEGRガス等があるので、EGR装置等の他の付
加ガス供給手段を備えた過給機付エンジンに上記構成を
適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過給機付エンジンの制御装置を示す系
統図。
【図2】制御回路ブロック図。
【図3】バイパス弁およびリリーフ弁の開閉制御を示す
フローチャート。
【図4】過給領域および非過給領域の一例を示す説明
図。
【図5】バイパス弁およびリリーフ弁の開閉時における
説明図。
【図6】アイドルパージ状態下におけるバイパス弁の強
制閉弁を示す説明図。
【図7】クレーム対応図。
【図8】従来の過給機付エンジンの制御装置を示す系統
図。
【符号の説明】
6…過給機 7…エンジン 11…インタクーラ 13…バイパス通路 14…バイパス弁 15…リリーフ通路 16…リリーフ弁 20…蒸発燃料供給装置 28…パージガス導入部 S7…第1判定手段 S8…第2判定手段 S10…強制閉弁手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02B 33/00 F02B 33/00 C (56)参考文献 実開 平2−78755(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 F02M 25/08 301 F02B 29/04 F02B 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気を過給する過給機と、上記過給機によ
    る過給エアをリリーフさせるリリーフ通路と、上記リリ
    ーフ通路をエンジンの運転状態に応じて開閉制御するリ
    リーフ弁と、上記過給機の下流に配設されたインタクー
    ラと、上記インタクーラをバイパスするバイパス通路
    と、上記バイパス通路をエンジンの運転状態に応じて開
    閉制御するバイパス弁と、エンジンの吸気系に付加ガス
    を供給する付加ガス供給手段とを備えた過給機付エンジ
    ンの制御装置であって、リリーフ流方向における上記バ
    イパス弁下流側と上記過給機上流側との間に配設された
    上記付加ガス供給手段の付加ガス導入部と、上記バイパ
    ス弁の開領域の有無を判定する第1判定手段と、上記付
    加ガス供給の可否を判定する第2判定手段と、上記第2
    判定手段の判定結果により付加ガス供給時には上記第1
    判定手段によるバイパス弁開領域であっても該バイパス
    弁を強制的に閉弁させる強制閉弁手段とを備えた過給機
    付エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】上記付加ガス導入部を上記リリーフ弁配設
    部のリリーフ流方向下流側に設けた請求項1記載の過給
    機付エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】上記付加ガスを蒸発燃料に設定すると共
    に、エンジンのアイドルパージ運転時に上記バイパス弁
    を強制的に閉弁させる請求項1または2記載の過給機付
    エンジンの制御装置。
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