JP3274830B2 - 食品収容容器 - Google Patents

食品収容容器

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JP3274830B2
JP3274830B2 JP1690498A JP1690498A JP3274830B2 JP 3274830 B2 JP3274830 B2 JP 3274830B2 JP 1690498 A JP1690498 A JP 1690498A JP 1690498 A JP1690498 A JP 1690498A JP 3274830 B2 JP3274830 B2 JP 3274830B2
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plastic resin
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少量のおかずなど
の食品を収容するカップ状の食品収容容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば弁当箱等の中に異なる種類のおか
ずなどの食品を小分けして詰めるとき他の食品と混合し
ないように、おかずなどの食品を小型で薄いカップ状容
器に別々に収容している。
【0003】このカップ状の容器1は、全体形状は従来
周知のように図3にも示すような周壁1aを波状に、底
部を平坦に形成した、高さ20〜30mm、直径50〜80mm
程度の小さいもので、材質としては例えばアルミニウム
や紙を使用し、アルミニウムを使用する場合は、アルミ
ニウム単体でカップを構成したり、その内側に図柄など
の印刷を施したときは、印刷面の保護や印刷インクが収
容した内容物に転写することを防止するためにプラスチ
ック樹脂層を内面に設けている。
【0004】また、紙を使用する場合は、例えばパーチ
メント紙を単体で使用するときは、該紙自体にシリコン
樹脂加工を施して耐油加工したり、前記アルミニウムの
場合と同様にその内側に図柄などの印刷を施したとき
は、印刷面の保護や印刷インクが収容した内容物に転写
することを防止するためにプラスチック樹脂層を内面に
設け、また、外側にはアルミニウムの層を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる食品収容容器
は、販売ルートでは通常、一枚単位で扱うことはなく、
多数枚を1パックとして扱い、販売単位量が多いものに
なっいる。このため、一般家庭などでは、1パックの容
器を一度または短期間で使いきることはなく、かなりの
期間、各家庭で保管することになる。この場合の保管場
所としては、例えば台所の調理台などの引出しの中や、
流し台下の収納庫などがあげられるが、これらの場所は
いずれも比較的衛生的によいとはいえない場所が多い。
【0006】保管した容器を使用する際は、使用前にそ
の都度洗浄すれば衛生的な使用が可能となるが、かかる
容器はアルミニウムや紙の薄いものであり、変形しやす
いものであり、また、側壁部分が波状であって洗浄しに
くい形状であることから、使用前にその都度洗浄するこ
とも困難である。
【0007】そこで、前記したような従来の容器に抗菌
剤を有する層を設けることも考えられるが、アルミニウ
ムを使用した容器の場合は、これに抗菌剤を有するプラ
スチック樹脂層を設けても樹脂層が透明なため、そうで
ない通常のものとの判別が困難で、通常のものと誤用す
るおそれがあるが、通常プラスチック樹脂は120 〜130
℃程度では溶融しないので、電子レンジには使用できる
ものの、オーブン等の温度調節ができないものに使用す
るとプラスチック樹脂層の溶ける不都合がある。また、
コスト高ともなる。
【0008】一方、従来の紙を使用した容器に抗菌剤を
有するプラスチック樹脂層を設けようとすると、紙自体
に耐油加工が施してあるため、抗菌剤のコートや抗菌剤
を含有したプラスチック樹脂フィルムの貼り合わせ加工
をさらに行うことは適切ではない。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、一般家庭の台所の流し台の下など、衛生的に良好と
はいえないような場所に保管する場合でも、使用前にそ
の都度洗浄することなしに衛生状態を良好に保持でき、
安価で、他の種類の材質の容器との判別が容易で、ま
た、形状保持性にも優れ使い勝手がよく、さらに印刷を
施した場合にその保護や収容する食品への転写防止のた
めだけに格別にコートを施す必要もない食品収容容器を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、カップ状の食品収容容器であって、
プラスチック樹脂層を形成可能な基材として耐油加工の
施していないグラシン紙の内側の面に抗菌剤を含有した
プラスチック樹脂層を設け、外側の面に防水用のプラス
チック樹脂層を設けることを要旨とするものである。
【0011】第2に、芯材であるプラスチック樹脂層を
形成可能な基材として耐油加工の施していないグラシン
紙とその内側の抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層と
の間に図柄などの印刷を施すことを要旨とするものであ
る。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、基材をプ
ラスチック樹脂層を形成可能なものとして耐油加工の施
していないグラシン紙で形成することで、内側に抗菌剤
を含有したプラスチック樹脂層を設けることが可能とな
り、かかる抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層を設け
ることにより、一般家庭などで使用するまでの間、多数
枚の容器を積層して衛生的に良好とはいえないような場
所に保管しておいても、容器を衛生的に保持できる。
【0013】そして、基材はプラスチック樹脂層を形成
可能なものとして耐油加工の施していないグラシン紙で
あるからアルミニウムなどのプラスチック樹脂層を設け
ることのできない他の材質のものと容易に判別でき、フ
ィルム積層品に比較して特に低温加熱時における形状保
持性に優れ、使い勝手がよく、外側には別のプラスチッ
ク樹脂層を設けたから防水も図ることができる。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、基材の内側に図柄などの印刷を施す場合、そ
のさらに内側には抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層
が設けられるから、このプラスチック樹脂層が印刷の保
護や収容する食品への印刷インクの転写を防止する。よ
って、かかる保護のために別途格別に保護層を設けずに
すむ。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の食品収容容器
の実施の形態を示す斜視図、図2は同上要部の縦断正面
図で、全体形状は図3に示した従来例と同様、周壁1a
を波状に、底部を平坦に形成した、高さ25mm、直径80
mm程度の小さいものである。
【0016】かかる容器1の材質として本発明では芯材
となる部材をプラスチック樹脂層を形成可能な基材2で
構成し、このプラスチック樹脂層を形成可能な基材2に
よる基材の内側に抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層
3を設け、外側の面に防水用のプラスチック樹脂層4を
設ける。
【0017】プラスチック樹脂層を形成可能な基材2の
種類は、耐油加工の施してないグラシン紙を使用する。
【0018】このプラスチック樹脂層を形成可能な基材
2の内側に設ける抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層
3は、抗菌剤としては安全性と加工適正を考慮して、例
えば銀イオン等を含む鉱石を原料とする、安定度の高い
無機系抗菌剤を使用し、プラスチック樹脂にはポリプロ
ピレン樹脂などの他に、ポリエステル樹脂の使用も可能
である。
【0019】外側のプラスチック樹脂層4に使用するプ
ラスチック樹脂もポリエステル樹脂やポリカーボネート
樹脂などが考えられるが、コスト面からはポリエステル
樹脂が適している。
【0020】このような内側の抗菌剤を含有したプラス
チック樹脂層3と芯材となるプラスチック樹脂層を形成
可能な基材2と外側の防水用のプラスチック樹脂層4と
の3層構造による容器1を製造する方法を次に説明す
る。まず、必要に応じてプラスチック樹脂層を形成可能
な基材2の内側の面に図柄5などの印刷を施す。
【0021】そして、抗菌剤を含有したプラスチック樹
脂層3を芯材となるプラスチック樹脂層を形成可能な基
材2の内側に設けるには、抗菌剤を練り込んだプラスチ
ック樹脂をプラスチック樹脂層を形成可能な基材2の表
面に直接塗布(コート)する方法と、抗菌剤を練り込ん
だプラスチック樹脂フィルムをプラスチック樹脂層を形
成可能な基材2と接着剤を使用して貼り合わせる方法と
があり、いずれの方法を使用してもよい。
【0022】防水のためのプラスチック樹脂層4も、前
記抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層3と同様にプラ
スチック樹脂をプラスチック樹脂層を形成可能な基材2
の表面に直接塗布(コート)する方法またはプラスチッ
ク樹脂フィルムをプラスチック樹脂層を形成可能な基材
2と貼り合わせる方法によりプラスチック樹脂層を形成
可能な基材2の外側に設ける。
【0023】このようにして製作した抗菌剤を含有した
プラスチック樹脂層3と芯材となるプラスチック樹脂層
を形成可能な基材2と外側の防水用のプラスチック樹脂
層4との積層材を円形に抜き打ちした後、プレス成形し
て周壁1aが波形のカップ状の容器に成形する。
【0024】かかる容器1におかず類等の食品を収容し
て弁当箱等の中に詰める場合、容器1の内側には抗菌剤
を含有したプラスチック樹脂層3が設けてあるから、台
所の引出しなどに保管してあったものを出して、そのま
ま使用しても不衛生にならない。
【0025】そして、芯材がプラスチック樹脂層を形成
可能な基材2として、耐油加工の施してないグラシン紙
を使用するので変形しにくく、食前に内容物と一緒に低
温加熱しても変形することもない。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明の食品収容容器
は、芯材をプラスチック樹脂層を形成可能な基材として
耐油加工の施してないグラシン紙で形成することで、内
側に抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層を設けること
が可能となり、かかる抗菌剤を含有したプラスチック樹
脂層を設けることにより、一般家庭などで使用するまで
の間、多数枚の容器を積層して衛生的に良好とはいえな
いような場所に保管しておいても、容器を衛生的に保持
できる。
【0027】そして、芯材はプラスチック樹脂層を形成
可能な基材であるからアルミニウムなどの他の材質のも
のと容易に判別できるので誤用されるおそれなく、耐油
加工の施してないグラシン紙が芯材となるのでフィルム
積層品に比較して特に低温加熱時における形状保持性に
優れ、使い勝手がよく、外側には別のプラスチック樹脂
層を設けたから防水も図ることができる。
【0028】また、芯材であるプラスチック樹脂層を形
成可能な基材の内側に図柄などの印刷を施す場合、その
さらに内側には抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層が
設けられるから、このプラスチック樹脂層が印刷の保護
や収容する食品への印刷インクの転写を防止する。よっ
て、かかる保護のために別途格別に保護層を設けずにす
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品収容容器の実施形態を示す斜視図
である。
【図2】本発明の食品収容容器の実施形態を示す要部の
縦断正面図である。
【図3】従来の容器の斜視図である。
【符号の説明】
1…容器 1a…周壁 2…プラスチック樹脂層を形成可能な基材 3…プラスチック樹脂層 4…プラスチック樹
脂層 5…図柄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/26 B65D 1/28 B65D 81/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ状の食品収容容器であって、プラ
    スチック樹脂層を形成可能な基材として耐油加工の施し
    ていないグラシン紙の内側の面に抗菌剤を含有したプラ
    スチック樹脂層を設け、外側の面に防水用のプラスチッ
    ク樹脂層を設けることを特徴する食品収容容器。
  2. 【請求項2】 芯材であるプラスチック樹脂層を形成可
    能な基材として耐油加工の施していないグラシン紙とそ
    の内側の抗菌剤を含有したプラスチック樹脂層との間に
    図柄などの印刷を施す請求項1記載の食品収容容器。
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ITTO20020843A1 (it) * 2002-09-26 2004-03-27 Comital Cofresco Spa Materiale in foglio per imballaggio alimentare.

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