JP3274755B2 - 培土カバー用材 - Google Patents

培土カバー用材

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G3/00Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
    • C05G3/80Soil conditioners

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸などに用いる保水
性の培土カバー用材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】園芸用の花木を鉢やプランターに植えて
観賞用等に供する場合、水やりの手間は大変である。こ
の水やりの手間を省くための観水装置や土に代わる保水
性の良い園芸用人工土も提案されているが、天然の土が
もつ特性はすばらしく、天然土が未だ多用されており、
土の乾燥を防止し水やり回数を少なくすると共に土自体
の飛散を防ぐ方法として、その表面に保水性がよく、通
気性のある水苔を敷く方法が採られている。
【0003】特に店内やオフイスビル内に置く場合など
休日中の水やりの手間を省き、また水やり時に鉢やプラ
ンター内の土の飛散による花木の葉や鉢やその周辺が汚
れるのを防止する効果も有する。この培土カバー材とし
ての水苔は、保水率が高く土中の水分の発散を抑制する
効果が高いこと、使用後土等に混入しても土中で腐敗し
土壌の一部としてその再利用が容易であることが利点と
され多用されているが、しかし水苔は敷設等の取扱時に
一部が折れたり取れたりして周りに飛散し易いという問
題があるとともに、これらの天然素材は、入手が困難に
なりつつあるという問題を有している。
【0004】また一方、水苔は自然の色だけであり、長
期の使用ではその色があせてしまったり、変色してしま
うので、種々の色合いのものがありかつ鮮明な装飾性の
ある、保水性がよい培土カバー材料が望まれている。本
発明者らは、上記のごとき水苔の問題点を改良したもの
として、特願平5−224572号公報にて、再生セル
ロース繊維よりなる培土カバー材を提案したが、使用さ
れる温湿度条件によっては黒ずみが発生することがある
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、黒ずみが発
生することがなく、保水性、通気性があり、取扱時や水
やり時にも飛散せず、かつ好みによって色合いを選択で
き、しかも使用後の処分も水苔同様に容易な、保水性培
土カバー用材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、再生セ
ルロース繊維の培土カバー用材において、上記再生セル
ロース繊維が酸化銅を含有しかつポリアミン型フィクス
剤で固着処理されており、上記再生セルロース繊維の断
面が偏平異型であり、かつ、単繊維の複数本が撚られて
絡み合わされ、しかも、長さが20mm以上にカットれ
ていることを特徴とする園芸用培土カバー用材、であ
る。
【0007】本発明に用いる再生セルロース繊維は、酸
化銅を含有し、かつ、ポリアミン型フィクス剤で固着処
理されていることが必要である。酸化銅の含有量は、再
生セルロース繊維の1g当たり5mg以上であることが
好ましく、さらに好ましくは、10〜70mg、特に好
ましくは、20〜50mgである。
【0008】酸化銅の含有量が5mg以下であると、雑
菌の繁殖を殆ど抑えることができず、たとえフィクス剤
で固着処理されていても黒ずみが発生し、100mgを
越えると染料で染色した場合に鮮明な色合いが得られな
くなる。また、本発明に用いるポリアミン型フィクス剤
とは、ジシアンアンミドとポリアルキレンポリアミンの
縮重合物をいう。このフィクス剤の含有量は再生セルロ
ース繊維当たり2重量%以上であることが好ましく、さ
らに好ましくは3〜7重量%がよい。フィクス剤の含有
量が2重量%未満であると黒ずみの発生が早く、7重量
%を越えると固くなり取扱にくくなる。
【0009】本発明に用いる再生セルローズ繊維は、好
みの色に染めることができるが、酸化銅処理は染色後が
好ましく、従って、フィックス剤での固着処理も染色後
が好ましい。
【0010】本発明に用いる再生セルロース繊維は、断
面が偏平のものである。断面を偏平にすることにより表
面積が大きくなり、保水性が向上する。ここでいう偏平
とは、偏平断面、馬蹄型形状等その基本形状が偏平で円
形でないものをいう。好ましくは、偏平断面の短軸対長
軸の長さ比が1:4以上である。その比が1:4以上で
あると単繊維にウエーブや折れ曲がり部が生じ、さらに
嵩高性が増すと共に、ウエーブや折れ曲がりが単繊維同
士の絡み合いとなり適度な弾力性ももつことになり、保
水性が増加する。短軸対長軸の長さ比は、より好ましく
は1:6〜1:10である。その比が1:10より大き
いと弾力性が失われ、繰り返して水やりをすると保水性
が低下する。
【0011】また、本発明に用いる再生セルロース繊維
は、中空糸であれば嵩高性と保水性が更に向上するので
さらに好ましい。中空状態は、繊維の長さ方向に連続し
た状態でもよいが、独立的に空間部が繊維内に存在する
ものがよい。単繊維デニールは10デニール以上である
ことが好ましい。さらに好ましくは、15〜100デニ
ールである。単繊維デニールが10デニールより小さい
と給水した時に水の重力により、嵩高性が低下し過ぎて
通気性が悪くなる。100デニールより大きいと空隙率
が大き過ぎて保水性が減少する。更に、デニールの異な
るものを混合したものは、保水性と通気性とが向上する
ので好ましい。
【0012】再生セルロース繊維は、複数本の単繊維が
撚によって絡み合わされていることが必要である。単繊
維の数は、絡み合わされている単繊維のデニール等によ
って適宜選択されるが、2本以上であることが好まし
く、さらに好ましくは5本以上である。2本以上の単繊
維が絡み合っていると単繊維と単繊維との間に水を抱え
ることができ保水性が増し、単繊維のままでは抱水性が
殆どなく保水性が低い。
【0013】撚数は0.5回/cm以上であることが好
ましい。撚数が0.5より少ないと取扱中に短繊維がば
らけ易く、多過ぎると単繊維と単繊維との隙間が小さく
なり、嵩高性を低下させる。好ましくは0.5〜3回/
cmである。本発明に用いる再生セルロース繊維は、長
さが20mm以上にカットされていることが必要であ
る。20mm以上であると取扱上好ましい。20mmよ
り短いと断面が扁平形状であっても絡み合いが少なくて
取扱時に床などにこぼれ落ち易い。さらに好ましくは4
0〜150mmである。
【0014】更に、この糸条物の園芸用培土カバー用材
は、ウエブ状、シート状等の集合体にして、軽いニード
ルパンチを施すことやミシンを適宜のところに施し所望
の形状に裁断して使用したりすることもできる。また、
本発明に用いる再生セルロース繊維は、好みの色に染め
ることができるので、花の色、室内の色、鉢の色等に合
わせて好みの色、鮮明性を選択すればよく、かつ好みの
色の培土カバー用材同士を混合したり、適宜配置したり
することにより、装飾性を向上することもでき、インテ
リアとしての効果も得ることができる。
【0015】更にまた、再生セルロース繊維は、土に混
入した場合に土中の菌により分解し、手数を掛けること
なく土と共に廃棄することも可能であり、再利用も可能
である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明する。な
お、物性の測定は次の通りに行った。 (1)黒ずみ性 新規に購入した園芸用培土に油粕肥料を3重量%混合し
た培土の上にカバーし、黒ずみの発生の程度を、○、
△,×の3段階に評価した。
【0017】
【実施例1】短軸対長軸の比が1:6の扁平断面で、単
繊維の太さが45デニールのビスコースレーヨン糸を1
0本引き揃え、120回/mの撚りを付与してケーク状
に巻き取り、通常の方法で精錬、仕上げした後、70m
mにカットした。ついで、得られた短繊維を、直接染料
としてDirect Yellow Rsp(三菱化成
工業(株)製)2%owfと直接染料のKayarus
Supra Green(日本化薬(株)製)1%o
wfとを用い、浴比1:2で緑色に染色し、水洗した。
【0018】次いで、酸化銅5%owfとポリアミン型
フィックス剤(明成化学(株)製、商品名 R737)
8%owf、浴比1:10の水溶液に浸漬し、60℃で
20分間処理した後、乾燥した。得られた培土カバー用
材は、鮮やかな緑色で、残留撚数は平均7回/70mm
であり、ウエーブの発現した軽い絡み合いのあるものが
得られた。
【0019】得られた培土カバー用材の繊維に含有する
酸化銅は30m g/繊維1gであり、フィックス剤の含
有量は4重量%であった。得られた培土カバー用材30
gを土を入れたプラスチック製の6号の植木鉢の表面に
ほぼ均一にのせ、通常の水やりをしたが、飛散もなく取
扱性もよかった。また、3ケ月経過後の黒ずみの評価
は、○であった。
【0020】
【比較例1】染色し、水洗した後の酸化銅とフィックス
剤処理を行なわなかった以外は、実施例1と全く同様に
して培土カバー用材を得た。得られたものの残留撚数、
ウエーブの発現とも実施例1と同様であったが、3ケ月
経過後の黒ずみは×であった。
【0021】
【比較例2】酸化銅とフィックス剤の割合を変更した以
外は実施例1と全く同様にして、鮮やかな緑色で、繊維
に含有する酸化銅が3m g/繊維1gであり、フィック
ス剤の含有量が4重量%の培土カバー用材を得た。得ら
れた培土カバー用材30gを土を入れたプラスチック製
の6号の植木鉢の表面にほぼ均一にのせ、通常のょう水
やりをしたが、飛散もなく取扱性もよかった。しかし、
3ケ月経過後の黒ずみの評価は、△であった。
【0022】
【比較例3】酸化銅とフィックス剤の割合を変更した以
外は実施例1と全く同様にして、鮮やかな緑色で、繊維
に含有する酸化銅が15m g/繊維1gであり、フィッ
クス剤の含有量が1重量%緑色の培土カバー材を得た。
得られた培土カバー用材30gを土を入れたプラスチッ
ク製の6号の植木鉢の表面にほぼ均一にのせ、通常のょ
う水やりをしたが、飛散もなく取扱性もよかったけれ
ど、3ケ月経過後の黒ずみの評価は、△であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の培土カバー用材は、従来のもの
に比べて、黒ずみが発生することがなく、装飾性のある
ものであり、保水性が高く、取扱性も良く、かつ鮮明な
色付けが可能で、廃棄時にも手数の掛からないものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D02G 3/44 D02G 3/44 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/00 303 A01G 13/00 D01F 2/06 D02G 3/02 D02G 3/40 D02G 3/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生セルロース繊維の培土カバー用材に
    おいて、上記再生セルロース繊維が酸化銅を含有しかつ
    ポリアミン型フィクス剤で固着処理されており、上記再
    生セルロース繊維の断面が偏平異型であり、かつ、単繊
    維の複数本が撚られて絡み合わされ、しかも、長さが2
    0mm以上にカットされていることを特徴とする培土カ
    バー用材。
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