JP2000301899A - 装飾体 - Google Patents

装飾体

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JP2000301899A
JP2000301899A JP11115623A JP11562399A JP2000301899A JP 2000301899 A JP2000301899 A JP 2000301899A JP 11115623 A JP11115623 A JP 11115623A JP 11562399 A JP11562399 A JP 11562399A JP 2000301899 A JP2000301899 A JP 2000301899A
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JP
Japan
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decorative body
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decorative
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water
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JP11115623A
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Keisuke Okamoto
圭右 岡本
Yoshinobu Sunaga
嘉信 砂賀
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OKACHO KK
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OKACHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観を損なうことなく、長時間にわたって涼を
得ることが可能な装飾体を提供する。 【解決手段】複数の金属線製芯材2の間に装飾片を順次
挟み込みながら芯材を撚り合せることによって、芯材2
のまわりに装飾片を螺旋状に植設してなる装飾体であっ
て、装飾片として、細長形状の人工葉5を複数本束ねた
人工葉束3と吸水性を有する紐状体4とを併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外の装飾に使用
される装飾体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外においてベランダやフェンス
等を装飾するための装飾体として、2本の金属線製芯材
の間に合成樹脂製の人工葉を所定本数ごと束にして挟み
込んで撚り上げたものが知られている。これは、外観の
改善を目的としてベランダの手摺やフェンスなどに巻付
けて使用されており、人工葉に種々の着色を施すことに
よって装飾効果を高めることができ、また、夏場におい
ては、日除けとしての機能を果たすものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の装
飾体においては単に日光を遮り、室内あるいは庭内の温
度上昇を抑制するだけであって、積極的に涼を得ること
はできなかった。
【0004】積極的に涼を得るために、上記構成の人工
葉の表面に散水し、水の気化熱を利用するということも
考えられるが、装飾体に使用される人工葉は合成樹脂製
であることから保水能力が極めて低く、散水したほとん
どの水は下方へ流出してしまうため、実用的でないとい
う問題があった。
【0005】そこで、本発明においては、外観を損なう
ことなく、長時間にわたって涼を得ることが可能な装飾
体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る装飾体は、複数の金属線製芯材の間に
装飾片を順次挟み込みながら芯材を撚り合せることによ
って、芯材のまわりに装飾片を螺旋状に植設してなるも
のであって、装飾片として、細長形状の人工葉を複数本
束ねた人工葉束と吸水性を有する紐状体とを併用したこ
とを特徴とするものである。
【0007】すなわち、本発明者は、装飾片として、人
工葉束に加えて、吸水性を備えた紐状体を併用すれば、
散水時あるいは降雨時に紐状体がすばやく吸水し、一旦
吸水した水分はその後長時間にわたって蒸発するため、
その間、涼感を得ることができることを見出だして本発
明を完成させるに至った。
【0008】なお、上記装飾体においては、芯材のまわ
りに植設した人工葉によって適度な通気性が確保される
ため、紐状体から水分がスムーズに蒸発することを可能
としている。
【0009】ここで、人工葉とは、合成樹脂から作成さ
れる細長形状の装飾片を葉として用いたものであって、
断面形状については特に限定されず、円形、楕円形ある
いは矩形形状などのものを使用することができる。
【0010】さらに、もう一種の装飾片として使用され
る紐状体は、吸水性を有するものであって、打ち紐、組
紐、編み紐等の紐をはじめ、複数の繊維を束ねたもの、
あるいはウレタンフォームのような発泡体を紐状にした
ものなどを使用することができ、これらを上記人工葉の
長さに合せて所定長さにカットしたものを用いる。
【0011】また、紐状体として、打ち紐、組紐あるい
は編み紐等を通水性を有するカバーとして、その中に心
として複数の繊維を束ねたものを入れた構成のものを使
用すれば、吸水性に優れ、かつ、繊維を束ねただけのも
のに比べて繊維がばらけたり芯材から抜け落ちるおそれ
のない装飾体を得ることが可能となる。
【0012】さらに、上記構成の紐状体の両端部におい
て、繊維束が露出されて放射状に広がったものを使用す
れば、吸水した水分が放射状に広がった繊維束部分から
スムーズに蒸発するため、より涼感に優れた装飾体を得
ることができる。
【0013】なお、紐状体は、全体として吸水性を有す
るものであればよく、繊維自身に吸水性がなくとも毛細
管現象によって繊維間に水分を保持し得るものを使用す
ることが可能である。ただ、高い吸水性を得るために
は、紐状体を構成する材料自体が吸水性を有するものを
使用することが好ましく、例えば、アクリル系ポリマー
のような吸水性ポリマーからなる繊維を使用したり、繊
維の間に粉状の吸水性ポリマーを分散させたものを使用
することができる。
【0014】紐状体両端部において繊維束が露出して放
射状に広がるような紐状体を一例として挙げれば、カバ
ーとして、捲縮加工を施した繊維から編成されたものを
使用して内部に繊維束を心として入れた長尺体を作製
し、これを一定長さにカットして作製する。
【0015】このような紐状体を使用して装飾体を作製
すれば、作製後しだいにカバーが収縮し、紐状体両端部
から繊維が露出して放射状に広がるようになる。したが
って、紐状体を作製した後に、両端部のカバーを除去す
る必要がなく、非常に生産性に優れた紐状体を得ること
が可能となる。
【0016】以上説明したところの紐状体は、吸水時に
は自重増大により次第に垂れ下がって装飾体の外観を損
なう場合も生じ得ることから、本発明においては、人工
葉束として人工葉を撚り合せたものを使用可能とした。
【0017】なお、この場合使用される人工葉として
は、撚りがかかり易いという点を考慮すれば断面略矩形
形状のものであるのが好ましい。
【0018】上記構成を採用すれば、各人工葉はそれぞ
れ撚りがかかった状態であるため非常に腰が強く、芯材
による挟持部分を中心にして放射状に広がったボリュー
ム感のある装飾体が得られる。従って、紐状体が吸水し
ても、紐状体の下方に位置する人工葉が紐状体を支持
し、散水時あるいは降雨時においても紐状体及び人工葉
が垂れ下がることがなく、勢いのある装飾体が得られ
る。
【0019】人工葉の材質としては、一般の熱可塑性樹
脂を使用することができるが、屋外使用時の耐候性、着
色性及び自己消火性等を考慮すればポリ塩化ビニリデン
樹脂を用いるのが好ましい。
【0020】本発明において使用される人工葉束は上記
人工葉を束ねて撚りをかけたものであるが、1つの束に
使用する人工葉の本数は6本以上であるのが好ましい。
6本より少ないと、装飾体としてのボリューム感に欠け
るからである。
【0021】また、人工葉束として複数本の人工葉を合
せて下撚りした一次人工葉束を2本合せて、下撚りとは
逆方向に上撚りをかけた構成のものを採用すれば、他本
数の人工葉を撚り合せた場合であっても、人工葉の一本
にかかる撚りが甘くならず、腰の強い人工葉を得ること
ができる。さらに、ほぐした後の人工葉が全体的に見て
まっすぐ伸びた姿勢となるため、よりボリューム感の優
れた装飾体を得ることができる。
【0022】合成繊維にかける撚り回数としては、10
0〜200回/m程度が望ましい。撚り回数が100回
/mより少なければ繊維強度があまり向上せず、200
回/mを越えると撚りがかかり過ぎて、ほぐしにくくな
るためである。
【0023】なお、カバーとして前述のように捲縮加工
を施した繊維から編成されたものを使用すれば、装飾体
作製後にカバーが収縮することによって紐状体全体の剛
性がアップする(腰の強い紐状体となる)ため、吸水時
における紐状体の垂れ下がりを抑制し、一層勢いのある
装飾体を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる装飾体の
実施の形態を示す要部拡大図である。この装飾体1は、
2本の金属線製芯材2と、芯材2、2間に順次挿入され
る装飾片として人工葉束3及び紐状体4とを備えてお
り、芯材2を撚り合せることによって人工葉5と紐状体
4とが芯材2に挟持された構造を有している。なお、図
中における装飾体1は、一束の人工葉束3と一本の紐状
体4とが芯材2に挟持された状態を示している。
【0025】紐状体4は、自重の80倍の水を吸水可能
なポリアクリル酸塩を主成分とするポリマー細繊維から
なる繊維束6(約3000デニール)と、繊維束6を被
覆する筒状のカバー7とを備えている。このカバー7
は、捲縮加工を施した約200デニールのナイロン糸
(商品名:ウーリーナイロン)16本を編成することに
よって形成されている(出来上がった紐状体としては約
7000デニール)。
【0026】この紐状体4を一定の長さにカットする
と、装飾体1の作製後に徐々にカバー7が収縮し、紐状
体4両端部から繊維束6が露出し、各繊維が放射状に広
がった状態となる。
【0027】上記紐状体4は、図2に示すごとく、装飾
体1中に均一に分布するように間欠的に植設されてい
る。これにより、吸水した紐状体4の重みが局所的に集
中するのを防止している。
【0028】図3は図1における人工葉束の構成を示す
分解図である。この人工葉束3は、2本の一次人工葉束
8から構成されており、一次人工葉束8は、塩化ビニリ
デン樹脂製で幅0.5mm、厚さ0.1mmの偏平な長
繊維5を4本合せたものに下撚り回数150回/mでS
撚りをかけて作製されている。
【0029】人工葉束3は、一次人工葉束8を2本揃え
て、上撚り回数100回/mでZ撚りをかけ、その状態
で100℃×15minの条件でセット加工することに
よって撚りを安定化させ、最終的に65mm長さにカッ
トすることで作製される。
【0030】このようにして作製された人工葉束3は、
芯材2に挟持された状態で先端部分をほぐすと、合成繊
維4同士が重なり合うことなくボリューム感に優れた装
飾体1を形成する。
【0031】従って、紐状体4が吸水しても、紐状体4
の下方に位置する人工葉5が紐状体4を支持し、散水時
あるいは降雨時においても紐状体4及び人工葉5が垂れ
下がることがなく、勢いのある装飾体1が得られる。
【0032】以上説明したところの装飾体1を使用して
吸水性試験を実施した。なお、条件は以下の通りとし
た。
【0033】装飾体1を長さ42cmにカットし、重量
を測定(初期重量:46g)後、水に浸漬した。水中か
ら取出した後、1分間脱水機で脱水した後の重量を測定
(処理後重量:54g)し、吸水率を算出した。なお、
装飾体1として、長さ42cmあたり、人工葉束144
6束及び紐状体38本を両者混在させた状態で植設した
ものを使用した。
【0034】比較材として、人工葉束のみが植設された
装飾体を作製し、長さ42cmにカットした後、上記と
同様の処理を行って吸水率を算出した(初期重量:46
g、処理後重量:48g)。なお、比較材長さ42cm
あたりの人工葉束は1456束であった。 吸水率(重量%)=(処理後重量−初期重量)×100
/初期重量
【0035】試験の結果、ある程度強制的に脱水したに
もかかわらず、本発明にかかる装飾体1の吸水率は1
7.4%であったのに対して、比較材とした装飾体の吸
水率は4.3%となり、本発明にかかる装飾体が非常に
優れた吸水性を備えていることが判明した。
【0036】以上説明したところの装飾体1は、ベラン
ダの手摺やフェンスなどに巻付けたり、からませたりし
て使用することができるほか、枠体の対向辺の間に所定
長さにカットした複数本の装飾体を差渡して枠付き装飾
体として使用することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる装飾体は、装飾片として、細長形状の人工葉を
複数本束ねた人工葉束と吸水性を有する紐状体とを併用
したため、吸水性に優れ、外観を損なうことなく、長時
間にわたって涼を得ることが可能となる。
【0038】また、紐状体として、複数の繊維を束ねた
繊維束と、繊維束を被覆する通水性を有するカバーとか
ら構成されたものを使用することにより、吸水性に優
れ、かつ、繊維を束ねただけのものに比べて繊維がばら
けたり、芯材から抜け落ちるおそれのない装飾体を得る
ことができる。
【0039】さらに、紐状体の両端部において、前記繊
維束が露出され放射状に広がった形態のものを使用する
ことにより、吸水した水分が紐状体両端部からスムーズ
に蒸発するため、より涼感に優れた装飾体を得ることが
できる。
【0040】上記紐状体は、吸水時にはかなり重くなっ
て垂れ下るため、人工葉束として、人工葉を撚り合せた
ものを使用することにより、散水時あるいは降雨時にお
いても紐状体及び人工葉が垂れ下がることがなく、勢い
のある装飾体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装飾体の実施の形態を示す要部拡
大図
【図2】図1における装飾体中の紐状体の分布状態を示
す拡大図
【図3】図1における繊維束の構成を示す分解図
【符号の説明】
1 装飾体 2 芯材 3 人工葉束 4 紐状体 5 人工葉 6 繊維束 7 カバー 8 一次人工葉束

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属線製芯材の間に装飾片を順次
    挟み込みながら前記芯材を撚り合せることによって、前
    記芯材のまわりに装飾片を螺旋状に植設してなる装飾体
    であって、前記装飾片として、細長形状の人工葉を複数
    本束ねた人工葉束と吸水性を有する紐状体とを併用した
    ことを特徴とする装飾体。
  2. 【請求項2】 前記紐状体が、複数の繊維を束ねた繊維
    束と、該繊維束を被覆する通水性を有するカバーとから
    なる請求項1記載の装飾体。
  3. 【請求項3】 前記紐状体の両端部において、前記繊維
    束が露出され放射状に広がってなる請求項2記載の装飾
    体。
  4. 【請求項4】 前記カバーが、捲縮加工を施した繊維か
    ら編成されたものである請求項2又は3記載の装飾体。
  5. 【請求項5】 前記人工葉束が、人工葉を撚り合せたも
    のである請求項1、2、3又は4記載の装飾体。
JP11115623A 1999-04-23 1999-04-23 装飾体 Pending JP2000301899A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014024565A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Hanshin Foods Co Ltd ビール等の酒類注ぎ装置

Cited By (1)

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