JP3274043B2 - 車両モニタ装置 - Google Patents

車両モニタ装置

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JP3274043B2
JP3274043B2 JP19521695A JP19521695A JP3274043B2 JP 3274043 B2 JP3274043 B2 JP 3274043B2 JP 19521695 A JP19521695 A JP 19521695A JP 19521695 A JP19521695 A JP 19521695A JP 3274043 B2 JP3274043 B2 JP 3274043B2
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源弥 谷口
健次 角南
勲 日山
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Kyushu Railway Co
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Mitsubishi Electric Corp
Kyushu Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、列車を構成する
車両の電源、負荷の構成、或いはそれら機器の電力容量
等の情報を自動的に認識させると共に、それらの機器の
情報や正常/異常状態より機器に対する適正な電力供給
方法を自動的に求め、給電回路を構成する機能を有した
車両モニタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両機器の電子化が急速に進んで
高性能化したが、機器の構成が非常に複雑となった。そ
のため、運転中の各機器の動作状態の把握、機器故障や
事故発生の際の内容把握、復旧処置、或いは故障原因の
追及などが非常に困難となってきている。従って、これ
らの問題を解決して乗務員の業務軽減や仕業検査など検
修の容易化を計るため、各機器の動作を実時間で表示す
る列車のモニタ装置が提案されている。
【0003】列車のモニタ装置は、各車両機器の動作状
態や故障等の情報を収集する各車両毎に設けた端末器、
各車両の端末器からの情報を集中的に受けて処理する中
央装置、列車の各運転室に設け乗務員が操作する操作部
と情報を表示する表示器と、各端末器で収集した情報を
中央装置に伝送する伝送路から構成されている。
【0004】このような構成からなる従来の車両モニタ
装置として、例えば特開昭59−14301号公報に示
された車両モニタ装置がある。図10は従来の車両モニ
タ装置の構成を示すブロック図である。図において、
1,2,3はそれぞれ前部先頭車両、中間車両、後部先
頭車両を示している。各車両1,2,3はそれぞれモニ
タの対象となる車両機器6A,6B,6Cの動作状態や
故障等の情報を収集する端末器7A,7B,7Cを設け
ている。
【0005】また、前後の先頭車両1,3には各車両
1,2,3間に配設した伝送路8を介して端末器7A,
7B,7Cより入力した車両機器6A,6B,6Cの動
作状態や故障の情報を集中して処理する中央装置5A,
5Cと、集中した情報及び処理結果を表示する表示器4
A,4Cが設けられている。
【0006】中央装置5Aは、情報処理要素、各端末器
7A,7B,7Cに対して親局としてポーリングを行う
伝送制御要素、及びモデムを有している。端末器7A,
7B,7Cも同様に情報入力処理要素、親局からのポー
リングに対し子局として応答する伝送制御要素、及びモ
デムを有している。
【0007】このような構成において、中央装置5Aは
乗務員の操作あるいは故障発生の割込等により各車両の
端末器7A〜7Cより伝送路8を通して情報の収集を要
求する。この際、中央装置5Aの伝送制御要素には、各
端末器7A〜7Cの子局に対して各認識番号を定めてお
き、順次各端末器7A〜7Cとの間で伝送を行う。
【0008】各端末器7A〜7Cは各車両機器6A〜6
Cの動作や故障を示す接点の情報や、モータ電流や空気
ブレーキの圧力などのアナログ情報を収集入力してい
る。そして、各端末器7A〜7Cは親局から伝送されて
きた認識番号が一致した際に子局として応答し、収集し
た情報を中央装置5Aへ伝送路8を通して送信する。
【0009】中央装置5Aは順次各端末器7A〜7Cか
ら情報を収集し、使用形態に合わせて収集した情報の拾
捨選択、分類統合、変換、記憶等の情報処理を行なって
表示器4Aに表示する。次に端末器7Aと車両機器6A
(ここでは電源として説明する)との関係を図11を用
いて説明する。
【0010】aは車両機器6Aから端末器7Aに出力さ
れるディジタル情報で、制御電源の入/切情報、故障情
報、出力接触器情報等を出力する。この情報aは接点信
号やDC100V加圧信号等により供給され、端末器7
Aはそれぞれの情報を取り決められた論理に従って、”
1”か”0”のディジタル信号として認識する。
【0011】bは車両機器6Aから端末器7Aに出力さ
れるアナログ情報で出力電圧、出力電流等を出力する。
情報bは各機器情報のアナログ値に比例する情報として
与えられ、端末器7Aではそれぞれの情報を取り決めら
れた変換比に従ってアナログ/ディジタル変換されデー
タとして認識される。
【0012】cは端末器7Aから車両機器6Aへ伝送I
/Fを介して伝送される伝送データであり、この伝送デ
ータcは端末器7Aから車両機器6Aに対して出される
ステイタスデータの要求やトレースデータの要求のデー
タである。
【0013】dは前述の伝送データによる要求Cに従っ
て車両機器6Aから端末器7Aに対して送られるステイ
タスデータやトレースデータ等の伝送データである。こ
れら伝送データdは端末器7Aで収集した後に伝送路8
を通して中央装置5Aに送って情報処理を行い、必要な
データを表示器4Aに表示する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両のモニタ装
置は以上のように構成されているので、車両内に搭載さ
れている電源機器等の状態や故障等情報を収集して表示
器に表示させることで機器の状態を監視することができ
るが、収集した各情報に基づいて編成車両の各負荷に電
力を供給する給電システムの制御を直接行うことはなか
った。従って、情報収集より故障に対する対処までに時
間を要するという問題点があった。
【0015】また給電システムを構成する給電回路は、
車両内において給電制御回路(図示しない)として構成
されるが、可変編成車両の編成変更時や異常発生に伴い
給電制御の切り替え等を行う場合には給電回路が複雑と
なる。また、電源機器に故障等が発生した時、その処置
を乗務員がマニュアルに従って手動で操作する為、操作
性が悪く最適な電源バックアップ方法をとることが難し
いという問題点があった。
【0016】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、列車の各車両に搭載された電
源の正常及び異常状況をモニタし、各状況に応じて負荷
装置への電力供給方法を自動決定することで、乗務員に
とって操作性が良く、且つ、信頼性の高い給電システム
を構成する車両モニタ装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る
モニタ装置は、車両毎に異なる電源及び負荷を有する
複数車両編成の電車における各車両の車種を認識する車
種認識手段と、車種が認識された各車両の電源の有無、
電源の最大許容電力、負荷による最大消費電力を認識す
る電力認識手段と、この認識結果より正常時の給電区分
決定処理である、前記車両の負荷毎の最大消費電力を順
次加算しこの加算値が最寄りの電源の最大許容電力を超
えないように前記複数車両編成の電車の電源毎の給電範
囲を決定し、給電回路を構成する給電回路構成手段とを
備えたものである。
【0018】請求項2の発明に係るモニタ装置は、請求
項1の発明に係るモニタ装置において編成車両内の電源
の状態を監視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する
異常監視手段と、異常電源の給電範囲の負荷に対して正
常な電源からバックアップする際、正常及び異常電源の
給電範囲の最大消費電力が正常な電源の許容電力以内か
否かを判定する許容電力判定手段と、前記最大消費電力
が正常な電源の許容電力を超える場合には前記許容電力
以内になるように前記正常及び異常電源の給電範囲の負
荷に対して負荷を減らす指令を出力し、給電範囲内の車
両間の渡り接触器を制御する制御手段とを備えたもので
ある。
【0019】請求項3の発明に係るモニタ装置は、請求
項1または2の発明に係るモニタ装置において電源に異
常が発生した時、この電源より電力供給を受けていた負
荷に正常電源より給電してバックアップする方向を編成
車両内の優先順位や電源容量の大小により決定する給電
方向決定手段を備えたものである。
【0020】請求項4の発明に係るモニタ装置は、請求
項1の発明に係るモニタ装置において編成車両内の電源
の状態を監視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する
異常監視手段と、異常電源の給電範囲の負荷に対して正
常な電源からバックアップする際、異常及び正常電源の
給電範囲内の最大消費電力を計算する消費電力計算手段
と、この計算された最大消費電力が正常電源の許容電力
範囲以内か否かを判定する電力範囲判定手段と、この判
定結果より最大消費電力が正常電源の許容電力以内に至
るまで上記給電範囲において負荷半減範囲を広げ、給電
範囲内の最大消費電力が正常な電源の許容電力以内にす
る半減範囲制御手段とを備えたものである。
【0021】請求項5の発明に係るモニタ装置は、請求
項1の発明に係るモニタ装置において編成車両内の電源
の状態を監視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する
異常監視手段と、異常が発生した電源の給電範囲の負荷
に対して正常な電源からバックアップする際、異常及び
正常電源の給電範囲内の最大消費電力を計算する消費電
力計算手段と、この計算された最大消費電力が正常電源
の許容電力範囲以内か否かを判定する電力範囲判定手段
と、許容電力が最大消費電力より小さい時には、前記許
容電力を増加させて許容電力が最大許容電力を超えたか
否かを判定する許容電力判定手段と、最大許容電力を超
えない時には増加した許容電力で給電処理を実行し、超
えた場合は上記給電範囲において負荷半減範囲を広げ、
給電範囲内の最大消費電力が正常な電源の許容電力以内
にする半減範囲制御手段とを備えたものである。
【0022】請求項6の発明に係るモニタ装置は、請求
項1の発明に係るモニタ装置において車種認識手段は、
前記電車の車両毎の認識している車種、及び車種を認識
していない車両については所定の情報を表す車種設定画
面を表示装置に表示し、前記車種を認識していない車両
については前記車種設定画面を通して該当する車種を選
択入力させるものである。
【0023】
【作用】請求項1の発明における車両モニタ装置は、編
成車両の各車種を判別した後に、この車種より車両の電
源の有無や最大許容電力、負荷容量等の情報を認識する
ことにより自動的に適正な給電区分を決定する。
【0024】請求項2の発明における車両モニタ装置
は、いずれかの車両に搭載された電源に異常が検出され
たならば、異常電源が給電していた負荷を正常な電源よ
りバックアップするために正常、異常電源の給電範囲の
最大消費電力を正常電源の許容電力以内にするために給
電範囲の負荷に対して負荷を減らす指令をだす。
【0025】請求項3の発明における車両モニタ装置
は、いずれかの車両に搭載された電源に異常が検出され
たならば、異常電源が給電していた負荷をバックアップ
する給電方向を編成車両の優先順位、給電する電源容量
の大小より決定する。
【0026】請求項4の発明における車両モニタ装置
は、いずれかの車両に搭載された電源に異常が検出され
たならば、異常電源が給電していた負荷を正常な電源よ
りバックアップするために正常、異常電源の給電範囲の
最大消費電力を計算し、この最大消費電力は正常電源の
許容電力以内に入らない場合に給電範囲の負荷半減範囲
を徐々に拡大していき、給電範囲の最大消費電力が許容
電力以内になるようにする。
【0027】請求項5の発明における車両モニタ装置
は、いずれかの車両に搭載された電源に異常が検出され
たならば、異常電源が給電していた負荷を正常な電源よ
りバックアップするために正常、異常電源の給電範囲の
最大消費電力を計算し、この最大消費電力は正常電源の
許容電力以内に入らない場合に許容電力を最大許容電力
まで増加し、この増加した許容電力が最大許容電力に至
っても最大消費電力以内であれば、給電範囲の負荷半減
範囲を徐々に拡大していき、給電範囲の最大消費電力が
許容電力以内になるようにする。
【0028】請求項6の発明における車両モニタ装置
は、装置側で車種が確認できない場合は、以前認識して
いた車種を乗務員に提示し、乗務員が確認キーを押すこ
とで編成内の車両の車種を認識させる。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明は、列車の各車両に搭載された
電源の正常及び異常状況をモニタし、各状況に応じて負
荷への電力供給方法を自動決定する車両モニタ装置に関
するものである。編成車両の構成から、正常時の給電方
法を決定する。また、万一搭載の電源に故障が発生した
時にはその電源より電力供給を受けていた負荷に対して
どちら方向の正常電源から電力供給を受けるかの給電方
向を決定し、異常が発生した電源の給電範囲の負荷を正
常な電源でバックアップする。
【0030】その際、異常電源と正常電源の給電範囲の
負荷による最大消費電力を計算し、その最大消費電力が
正常電源の最大許容電力内に納まるように給電範囲内の
負荷の半減処置等を行った上、車両間の電力連系するた
めの渡り接触器指令、たとえば3次電源渡り接触器指令
を発令して渡り接触器をONにする。
【0031】このようにモニタ装置に、電源正常、異常
時の負荷に対する最適な給電方法を実施する給電回路の
構成機能を持たせることにより、給電回路を簡易化及び
小型化できる。更に、乗務員にとって給電回路形成のた
め操作性に優れ、信頼性の高い給電システムを提供す
る。
【0032】以下、このような技術思想に基づく本発明
の一実施の形態を図について説明する。図1は、本実施
の形態の車両に搭載されるモニタ装置と電源、負荷等の
各機器との関連を示す構成図であり、従来装置の図10
に対応する。また、図2は車両に搭載されるモニタ装置
と車両機器との間のデータ伝送経路を示す図であり、従
来装置の図11に対応する。図3は編成車両内の給電状
態を示す表示器の画面の一例である。図4は端末器が車
種を認識できない場合、表示器よりのスイッチ入力によ
り車種を設定できる様にした車種設定画面の一例であ
る。また図5〜図9は中央装置の処理について記述した
フローチャートである。
【0033】まず第1図について説明する。図において
各車両1〜12には中央装置5A、5B、5C、5Dと
端末器7A、7B、7C、7D、7E、7F、7G、7
Hと、表示器4A、4B、4C、4Dが設けられてい
る。また1号車1にはパンタグラフより受電したAC電
圧を降圧し、AC負荷に電源を供給する為の主変圧器
と、降圧されたAC電源をさらに整流し直流に変換する
ための整流装置からなる主制御整流装置10と、主制御
整流装置10が正常時ONし車両間電源として供給する
ための出力接触器12と、出力接触器12がONした時
入力される直流電源を入力としACに変換する補助電源
11と、補助電源11が正常時ONすると車両間電源と
して負荷に供給する出力接触器14から構成されてい
る。
【0034】また2号車2には主制御整流装置10から
供給される車両間3次電源を1号車から3号車3間に供
給するための3次電源渡り接触器13と、補助電源11
から供給される車両間AC電源を1号車1から3号車3
に供給するためのAC電源渡り接触器15から構成され
ている。3号車3から12号車12にも上記のような電
源や接触器が存在する。
【0035】図2は例えば1号車1の中央装置5Aと主
制御整流装置10および負荷9とのデータインタフェー
スと、2号車の端末器7Aと3次電源渡り接触器13お
よび負荷9とのデータインタフェースを示したものであ
り、他の電源機器(例えば補助電源11)とのデータイ
ンタフェースも同様である。
【0036】以後の説明を3次電源について述べる。図
2においてa〜dについては図11と同じデータインタ
フェースであるが、aは例えば中央装置5Aに出力接触
器12のON/OFF状態をディジタルデータとして入
力されるものを示す。bは主制御整流装置10の出力電
圧や出力電流等の値をアナログデータとして中央装置5
Aに出力されるものを示す。fは3次電源渡り接触器1
3のON/OFF状態をディジタルデータとして入力さ
れるものを示す。
【0037】cは中央装置5Aから主制御整流装置10
に対して出されるステイタスデータやトレースデータの
要求指令を示す。また、dは主制御整流装置13から中
央装置5Aに送られるステイタスデータやトレースデー
タである。eは中央装置5Aで演算され負荷9に出力さ
れる負荷半減指令である。
【0038】gは中央装置5Aで演算されて端末機7A
から出力される3次電源渡り接触器13のON/OFF
指令であり、3次電源渡り接触器13のON/OFF指
令gは継電器箱内の接触器用継電器13RをON/OF
Fさせる指令である。その結果、3次電源渡り接触器用
継電器13RはON/OFFする。また、hは負荷半減
指令eと同じもので、中央装置5Aで演算され端末器7
Aから負荷9に出力される負荷半減指令である。
【0039】以下に、本実施の形態の動作について述べ
る。図1においては中央装置5A、5B、5C、5Dは
全編成車両の機器の状態把握し、その把握状況に基づく
全車両への制御指令は中央装置5Aが行うものとして説
明する。中央装置5Aの処理として図5と図6のフロー
チャートで示す2つの方法がある。まず、本実施の形態
の動作を詳細に説明する前に本実施の形態の動作の概要
を図5のフローチャートに従って説明する。
【0040】車両に搭載されたモニタ装置或いは端末器
に設置された設定スイッチから車種を判別し、その車両
の電源の有無や最大許容電力、負荷容量等の情報を認識
することにより自動的に適正な給電区分を決定する(ス
テップS500)。給電区分決定後、いずれかの車両に
搭載された電源に異常が発生した否かを判定する(ステ
ップS502)。
【0041】そして、異常発生が判定されたならば、異
常が発生した電源より電力の供給を受けていた負荷に対
して、どの正常な電源から電源をバックアップするか給
電方向を決定する(ステップS504)。給電方向の決
定後、正常電源から異常電源までの給電範囲における全
負荷に対し、稼働能力を半減させる負荷範囲を0である
ことを前提とし(ステップS506)、正常、異常電源
の給電範囲の最大消費電力を計算する(ステップS50
8)。
【0042】計算された最大消費電力が正常電源の許容
電力より小さいと判定されたならば、正常電源より給電
範囲の負荷に対して給電する(ステップS512)。し
かし、許容電力が最大消費電力より小さく、現許容電力
では給電範囲の全負荷を稼働できないと判断したならば
(ステップS510)、負荷能力を半減する範囲を広げ
る(ステップS514)。負荷半減範囲が最大負荷半減
範囲より大きくなった否かを判定する(ステップS51
6)。
【0043】この時、負荷半減範囲が最大負荷半減範囲
より大きくなると車両としての機能が果たせなくなるた
め現正常電源による給電処理更新を実行しない(ステッ
プS518)。しかし、負荷半減範囲が最大負荷半減範
囲より小さい内は、負荷半減範囲を元に給電範囲内最大
消費電力を計算し(ステップS508)、負荷半減範囲
を広げたため最大消費電力が許容電力より小さくなった
と判定したならば正常電源より給電範囲の負荷に対して
給電する(ステップS512)。
【0044】次に、給電方法決定フロチャート(1)に
おける正常時の給電区分決定処理を、図7の正常時の給
電区分決定処理フローチャートに従って説明する前に給
電情報読込処理の詳細を図8の給電情報読込処理フロー
チャートに従って説明する。
【0045】正常時の給電区分決定処理:前後の先頭車
両に搭載される中央装置5A〜5D及び各中間車両に搭
載される端末器7A〜7Hは、それぞれが搭載される車
両の車種を車両に設置される設定スイッチ(図示しな
い)よりを読込む。そして、1号車1の中央装置5Aは
各車両で読み込まれた全車種情報を読込む(ステップS
800)。
【0046】この際、編成車種が全て中央装置5Aで読
み込まれれば(ステップS802)、中央装置5Aは各
車種毎の電源の有無、各電源の最大供給電力、各車両の
最大の消費電力、3次電源出力接触器12、及び3次電
源渡り接触器13の有無情報を車種情報に基づいて内蔵
された記憶情報から読み込む(ステップS804)。
【0047】中央装置5Aが編成車種を全て読み込み完
了出来なければ、図4に示す様な車種設定画面を表示装
置4Aに表示させて不明な車種車両を画面表示させる。
また、車種設定画面には車種不明車両については記憶
している最新の車種を表示させる(ステップS80
6)。
【0048】乗務員は車種設定を変更する必要があれば
画面より車種を設定する事により車種変更できる(ステ
ップS808,810)。画面による車種設定がで正し
い場合は確認キーを押す事により(ステップS81
2)、中央装置5Aは列車内の車種情報を認識できるの
で各車種毎の電源の有無等の情報を中央装置5A内部の
記憶情報から読み込むことができる(ステップS80
4)。また、変更する必要がなければ記憶している車種
データを車種データとする(ステップS814)。そし
てステップS812へ進み各車種毎のデータを読み込
む。
【0049】給電可能範囲演算処理:給電情報読込処理
が完了したならば、図7の正常時の給電区分決定処理フ
ローチャートに戻る。そして先ず、計算開始ポイント
(車両)を決める(ステップS700)。ここでは1号
車から計算する。1号車から12号車に向けて存在する
電源No.を1から順につけるものとする。まず電源N
o.1の電源容量から許容電力を求め、また最大消費電
力=0とする(ステップS704)。次に、1号車の最
大消費電力を加算する(ステップS706)。次に最大
消費電力と許容電力を比較し(ステップS708)、最
大消費電力≦許容電力であれば次のポイント(2号車)
に電源が有るかどうかを判断する(ステップS71
0)。
【0050】次ポイントに電源が無い場合は自ポイント
の渡り接触器指令をONにする(ステップS712)。
次に自ポイント+1(2号車)にして最大ポインタ(1
2号車)かどうかを判別する(ステップS714、S7
16)。この時ポインタ>最大ポインタであれば給電処
理を実行する(ステップS721)。また、ポインタ≦
最大ポインタの時はステップ718を実行する。
【0051】次ポイント(3号車)に電源が無い場合に
は最大消費電力に次ポイント(3号車)の消費電力を加
算する(ステップS706)。以後更新された最大消費
電力が現在の電源No.=1の許容電力以上になるか、
次ぎのポイントに電源あると判定されるまで(ステップ
S706〜S716)の処理が繰り返される。
【0052】すなわち電源No.1の給電範囲が求めら
れた後に、ステップS718で次ポイントに電源が有る
場合には電源No.を+1し2にし、最大消費電力を0
にし、電源No.2の許容電力をセットし、以上のよう
な処理を電源No.2の給電範囲で計算する。また、最
大消費電力が電源の許容電力を超えた場合には自ポイン
トの渡り接触器をOFFにする(ステップS720)。
以上の処理はポインタ>最大ポインタが判定(ステップ
S716)されるまで、すなわち編成車両分計算が済ん
だならば給電処理を実行する(ステップS718)。
【0053】このように本処理は、まず最初に計算する
ポイントを決め、まずNo.1の電源を求め、消費電力
がNo.1電源1の許容電力を超えるか次の電源にあた
る(電源同志がバッティングしない様に)まで計算し、
給電範囲を決定する。以後同様にして編成内電源分の給
電範囲を決定する。
【0054】給電方向決定処理:図5において正常時給
電区分決定処理(図7のフローチャート)実行後(ステ
ップS500)、電源装置10に故障が発生した時は
(ステップS502)、例えば3次電源出力接触器12
がOFFするのでモニタ装置は故障を認識する事ができ
る。次に中央装置5Aは給電方向決定処理によりどの正
常な電源からバックアップするかの給電方向を決定する
(ステップS504)。図9が給電方向決定処理につい
てのフローチャートである。
【0055】図においてまず故障した電源No.=1か
どうかを判別する(ステップS900)。電源No.=
1(1号車電源)であれば図の左側にはバックアップす
る電源が無いため、右側の電源No.2側(5号車電源
側)すなわち電源No.の大から小の方向に給電方向が
決定される(ステップS902)。次に故障した電源N
o.=編成内の電源数かどうかを判別する(ステップS
904)。本実施の形態では電源No.=4(10号車
電源)であれば図の右側にはバックアップする電源が無
いため、左側の電源No.3側(8号車電源側)すなわ
ち電源No.の小から大の方向に給電方向が決定される
(ステップS906)。
【0056】上記条件にない電源が故障した場合には、
まず車両に優先順位が存在するかを判断する(ステップ
S908)。例えばもし8号車の電源が故障した場合、
5号車と10号車の電源からバックアップ可能である。
もし10号車側の方に優先順位の高い車両があり、負荷
半減させたくない様な場合である。このような優先順位
のある車両がある場合には、優先順位の高い車両に影響
がでない様に給電方向を決定する。
【0057】具体的に述べるならば、優先順位のある車
両がある場合は、故障電源NOの大きな方が優先順位が
高いか判断し(ステップS918)、優先順位が高いと
判断されたならば電源No.の小から大の方向に給電方
向が決定される(ステップS920)。また、高いと判
断されなければ電源No.の大から小の方向に給電方向
が決定される(ステップS921)。
【0058】本例の場合は5号車電源からバックアップ
させる。車両に優先順位のない場合には、電源パワー大
を優先させるかどうかを判断する(ステップS91
0)。電源パワー大を優先させる場合には、故障電源N
Oの大きい方が電源パワー大か判定する(ステップS9
12)。そして、電源パワー大と判定されたならば、電
源パワー大の方からバックアップさせる(ステップS9
14)。また、故障電源NOの大きい方が電源パワー大
と判定されなければ(ステップS912)、電源No.
の小から大の方向に給電方向が決定される(ステップS
920)。ステップS910で電源パワー大を優先させ
ないと判定された場合はどちらか一方から給電させる
(ステップS916)。
【0059】給電範囲内最大消費電力計算:ステップS
504で給電方向が決定されると、異常電源と正常電源
の給電範囲内の最大消費電力を計算する。本例の様に8
号車の電源が故障した場合、5号車電源からバックアッ
プさせることとなった場合、給電範囲である4号車から
9号車までの最大消費電力を計算する。この際まず負荷
半減=0すなわち負荷半減させない条件で計算し、上記
最大消費電力が許容電力以内であるかどうかを判別する
(ステップS506〜S510)。
【0060】この時最大消費電力が許容電力以内であれ
ば給電範囲内の3次電源渡り接触器指令13RをONさ
せ3次電源渡り接触器13をONさせる。本例では4号
車から8号車の3次電源渡り接触器指令13RをONさ
せ3次電源渡り接触器13をONさせて給電処理更新を
実行する(ステップS512)。また最大消費電力が許
容電力を超える場合には負荷半減範囲を少しずつ広げ
(ステップS514)、その後再度給電範囲内の最大消
費電力の計算を行う。本例では例えば4号車を負荷半減
させるものとして再計算する。
【0061】そして、負荷半減範囲が最大負荷半減範囲
を超えた場合は給電処理更新を実行しない(ステップS
516,S518)。一方、負荷半減範囲が最大負荷半
減範囲を超えない場合は給電範囲である4号車から9号
車までの最大消費電力を計算する(ステップS50
8)。
【0062】そして、負荷半減範囲を広げた時の供給範
囲内最大消費電力を計算し(ステップS508)、最大
消費電力が許容電力より小さくならなければステップS
514,516を繰り返す。この処理の過程で負荷半減
範囲が最大負荷半減範囲より大きくなったならば給電処
理更新を実行しない(ステップS516,518)。最
大消費電力が許容電力以内になると給電処理更新を実行
する(ステップS500,512)。具体的には、最大
消費電力が許容電力以内になれば上記で求めた車両の負
荷に対して負荷半減指令(第3図(e),(h))を出
力するとともに給電範囲内の3次電源渡り接触器指令1
3RをONさせ3次電源渡り接触器13をONさせる。
【0063】以上の事から、各車両に搭載されるそれぞ
れの端末機に車種に対応した情報を持たせる事により、
編成内の車両構成を認識させ、それぞれの車種に搭載さ
れている電源装置や負荷を認識し、正常時の適正な給電
方法を決定する。
【0064】また、万一搭載の電源に故障が発生した時
には、故障箇所を認識し、車両の優先順位や電源容量等
の条件によりバックアップする給電方向を決定し、電源
の最大容量内に納まるように給電範囲の負荷に対して負
荷半減処置等を行った上、給電範囲内の3次電源渡り接
触器指令をONにし、渡り接触器をONにしてバックア
ップする事ができる。
【0065】実施の形態2.実施の形態1においては、
図5の給電方法決定フローチャートの処理で行う実施の
形態を示したが図6に示す処理方法について説明する。
図において正常時の給電区分決定処理、故障判別処理、
給電方向決定処理、負荷半減範囲=0とする処理までの
処理は図5と同じである。
【0066】次の処理として許容電力=Pとし、給電範
囲内の最大消費電力を計算する(ステップS508)。
次に故障電源および正常電源の給電範囲の最大消費電力
が許容電力以内であるかどうかを判別する(ステップS
510)。この時、最大消費電力が許容電力以内であれ
ば給電範囲内の3次電源渡り接触器指令13RをONさ
せ3次電源渡り接触器13をONさせて給電処理を実行
する(ステップS512)。また最大消費電力が供給電
力を超える場合には許容電力Pを少しずつ大きくする
(ステップS514)。
【0067】ステップS510で最大消費電力が許容電
力以内になれば、車両の負荷半減指令(図2(e),
(h))を出力する事なく、上記で求めた許容電力Pで
3次電源渡り接触器指令13RをONにし、3次電源渡
り接触器13をONにする給電処理を実行する(ステッ
プS512)。
【0068】許容電力Pを増加させ最大許容電力にして
も最大消費電力の方が大きい場合には図5のAからの処
理を実行し、負荷半減範囲を演算する(ステップS50
6)。また、ステップS516aにおいて増加した許容
電力P最大許容電力以下であることが判定されたなら
ば、増加した許容電力Pで3次電源渡り接触器指令13
RをONにし、3次電源渡り接触器13をONにする給
電処理を実行する(ステップS512)。
【0069】本実施の形態では実施の形態1に比べて車
両の電源にはさらに負荷がかかるが、負荷装置に対して
負荷半減指令(図2(e),(h))を極力出力しない
事を特徴とする。
【0070】実施の形態3.本実施の形態1、2におい
ては、電源や負荷や接触器等の機器の位置を固定してい
た例であったが、どの車両に機器が設置されていても良
い。但し、電源同志がバッティングしない様に電源間に
は少なくとも1個以上の接触器が必要である。
【0071】実施の形態4.実施の形態1、2、3にお
いては、電源10を例にとって説明したが、同様な構成
であれば電源11や他の電源の場合も実現できる。
【0072】実施の形態5.上記実施の形態では車両間
を連系する渡り接触器を各車両毎に設ける例で説明した
が車両内をさらに分割して分割対応して渡り接触器を増
設してもよく、また車両内の分割数を減らして分割に対
応して渡り接触器を減らしてもよい。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車両毎に異な
る電源及び負荷を有する複数車両編成の電車における各
車両の車種を認識する車種認識手段と、車種が認識され
た各車両の電源の有無、電源の最大許容電力、負荷によ
る最大消費電力を認識する電力認識手段と、この認識結
果より正常時の給電区分決定処理である、前記車両の負
荷毎の最大消費電力を順次加算しこの加算値が最寄りの
電源の最大許容電力を超えないように前記複数車両編成
の電車の電源毎の給電範囲を決定し、給電回路を構成す
る給電回路構成手段とを備えたので、適正な給電回路を
短時間に容易に構成できるという効果がある。
【0074】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に係るモニタ装置において編成車両内の電源の状態を監
視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手
段と、異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源か
らバックアップする際、正常及び異常電源の給電範囲の
最大消費電力が正常な電源の許容電力以内か否かを判定
する許容電力判定手段と、前記最大消費電力が正常な電
源の許容電力を超える場合には前記許容電力以内になる
ように前記正常及び異常電源の給電範囲の負荷に対して
負荷を減らす指令を出力し、給電範囲内の車両間の渡り
接触器を制御する制御手段とを備えたので、請求項1の
効果に加えて電源に無理な負荷負担を加えずに給電回路
を構成できるという効果がある。
【0075】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明に係るモニタ装置において電源に異常が発生し
た時、この電源より電力供給を受けていた負荷に正常電
源を給電してバックアップする方向を編成車両内の優先
順位や電源容量の大小により決定する給電方向決定手段
を備えたので、請求項1または2の効果に加えてより適
正な給電回路を形成できるという効果がある。
【0076】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
に係るモニタ装置において編成車両内の電源の状態を監
視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手
段と、異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源か
らバックアップする際、異常電源と正常電源の給電範囲
内の最大消費電力を計算する消費電力計算手段と、この
計算された最大消費電力が正常電源の許容電力範囲以内
か否かを判定する電力範囲判定手段と、この判定結果よ
り最大消費電力が正常電源の許容電力以内に至るまで上
記給電範囲において負荷半減範囲を広げ、給電範囲内の
最大消費電力を正常な電源の許容電力以内にする半減範
囲制御手段とを備えたので、請求項1の効果に加えて電
源を無理なく稼働して給電回路を構成するため電源稼働
効率が向上するとう効果がある。
【0077】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
に係るモニタ装置において編成車両内の電源の状態を監
視し、異常発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手
段と、異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源か
らバックアップする際、異常及び正常電源の給電範囲内
の最大消費電力を計算する消費電力計算手段と、この計
算された最大消費電力が正常電源の許容電力範囲以内か
否かを判定する電力範囲判定手段と、許容電力が最大消
費電力より小さい時には、前記許容電力を増加させて許
容電力が最大許容電力を超えたか否かを判定する許容電
力判定手段と、最大許容電力を超えない時には増加した
許容電力で給電処理を実行し、超えた場合は上記給電範
囲において負荷半減範囲を広げ、給電範囲内の最大消費
電力が正常な電源の許容電力以内にする半減範囲制御手
段とを備えたので、請求項1の効果に加えて電源稼働効
率が向上すると共に、車両の運転能力の低下を低減でき
るという効果がある。
【0078】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
に係るモニタ装置において車種認識手段は、前記電車の
車両毎の認識している車種、及び車種を認識していない
車両については所定の情報を表す車種設定画面を表示装
置に表示し、前記車種を認識していない車両については
前記車種設定画面を通して該当する車種を選択入力させ
るようにしたので、車種情報が不明となった場合であっ
ても編成車両にあった給電回路を容易に構成できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による車両モニタ装
置と関連機器との関係を示す構成図である。
【図2】 この発明の一実施の形態による車両モニタ装
置の端末機器と車両機器との関係を示す図である。
【図3】 この発明の一実施の形態による車両モニタ装
置の表示器に表示された編成車両内の給電状態を画面例
を示す図である。
【図4】 この発明の一実施の形態による車両モニタ装
置の表示器に表示された車種設定画面例を示す図であ
る。
【図5】 この発明の一実施の形態による給電方法決定
処理を示すフローチャート図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態による給電方法決
定処理を示すフローチャート図である。
【図7】 この発明の一実施の形態による正常時の給電
方法決定処理を示すフローチャート図である。
【図8】 この発明の一実施の形態による給電情報読込
処理を示すフローチャート図である。
【図9】 この発明の一実施の形態による給電方向決定
処理を示すフローチャート図である。
【図10】 従来の車両モニタ装置と各関連機器の構成
図である。
【図11】 従来の車両モニタ装置の端末機器と車両機
器との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 先頭車両、2 中間車両、3 先頭車両、4A〜4
D 表示器、5A〜5D 中央装置、6A〜6C 車両
機器、7A〜7H 端末器、8 伝送路、9負荷、10
主制御整流装置、11 補助電源装置、12 3次電
源出力接触器、13 3次電源渡り接触器、13R 3
次電源渡り接触指令、14 AC電源出力接触器、15
AC電源渡り接触器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日山 勲 北九州市門司区西海岸1−6−2 九州 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 大隈 信彦 北九州市門司区西海岸1−6−2 九州 旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−16716(JP,A) 特開 平7−177603(JP,A) 特開 昭61−81101(JP,A) 特開 昭60−2001(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 3/00 B60L 15/40 - 15/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両毎に異なる電源及び負荷を有する複
    数車両編成の電車における各車両の車種を認識する車種
    認識手段と、 車種が認識された各車両の電源の有無、電源の最大許容
    電力、負荷による最大消費電力を認識する電力認識手段
    と、 この認識結果より正常時の給電区分決定処理である、前
    記車両の負荷毎の最大消費電力を順次加算しこの加算値
    が最寄りの電源の最大許容電力を超えないように前記複
    数車両編成の電車の電源毎の給電範囲を決定し、給電回
    路を構成する給電回路構成手段とを備えたことを特徴と
    する車両モニタ装置。
  2. 【請求項2】 編成車両内の電源の状態を監視し、異常
    発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手段と、 異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源からバッ
    クアップする際、正常及び異常電源の給電範囲の最大消
    費電力が正常な電源の許容電力以内か否かを判定する許
    容電力判定手段と、前記最大消費電力が正常な電源の許容電力を超える場合
    には前記許容電力以内になるように前記正常及び異常電
    源の給電範囲の負荷に対して負荷を減らす 指令を出力
    し、給電範囲内の車両間の渡り接触器を制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のモニタ
    装置。
  3. 【請求項3】 電源に異常が発生した時、この電源より
    電力供給を受けていた負荷に正常電源より給電してバッ
    クアップする方向を、編成車両内の優先順位や電源容量
    の大小により決定する給電方向決定手段を備えたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のモニタ装置。
  4. 【請求項4】 編成車両内の電源の状態を監視し、異常
    発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手段と、 異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源からバッ
    クアップする際、異常及び正常電源の給電範囲内の最大
    消費電力を計算する消費電力計算手段と、 この計算された最大消費電力が正常電源の許容電力範囲
    以内か否かを判定する電力範囲判定手段と、 この判定結果より最大消費電力が正常電源の許容電力以
    内に至るまで上記給電範囲における負荷半減範囲を広
    げ、給電範囲内の最大消費電力を正常な電源の許容電力
    以内にする半減範囲制御手段とを備えたことをを特徴と
    する請求項1に記載のモニタ装置。
  5. 【請求項5】 編成車両内の電源の状態を監視し、異常
    発生時に異常電源箇所を認識する異常監視手段と、 異常電源の給電範囲の負荷に対して正常な電源からバッ
    クアップする際、異常及び正常電源の給電範囲内の最大
    消費電力を計算する消費電力計算手段と、 この計算された最大消費電力が正常電源の許容電力範囲
    以内か否かを判定する電力範囲判定手段と、 許容電力が最大消費電力より小さい時には、前記許容電
    力を増加させて許容電力が最大許容電力を超えたか否か
    を判定する許容電力判定手段と、 最大許容電力を超えない時には増加した許容電力で給電
    処理を実行し、超えた場合は上記給電範囲において負荷
    半減範囲を広げ、給電範囲内の最大消費電力を正常な電
    源の許容電力以内にする半減範囲制御手段とを備えたこ
    とをを特徴とする請求項1に記載のモニタ装置。
  6. 【請求項6】 前記車種認識手段は、前記電車の車両毎
    の認識している車種、及び車種を認識していない車両に
    ついては所定の情報を表す車種設定画面を表示装置に表
    示し、前記車種を認識していない車両については前記車
    種設定画面を通して該当する車種を選択入力させること
    を特徴とする請求項1に記載のモニタ装置。
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