JP3273799B2 - 拡張記憶装置用キャッシュメモリ - Google Patents

拡張記憶装置用キャッシュメモリ

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JP3273799B2 JP24889591A JP24889591A JP3273799B2 JP 3273799 B2 JP3273799 B2 JP 3273799B2 JP 24889591 A JP24889591 A JP 24889591A JP 24889591 A JP24889591 A JP 24889591A JP 3273799 B2 JP3273799 B2 JP 3273799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置内の主記
憶装置に格納しきれない多量のデータを高速に扱うべ
く、または複数の情報処理装置でデータを共有すべく導
入される拡張記憶装置用キャッシュメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理装置の高性能化に伴い、
入出力処理性能の向上などを目的として拡張記憶装置が
導入されている。
【0003】拡張記憶装置は、主記憶と比較して大容量
の実現と記憶単価との低減を図るために、一般的にダイ
ナミックRAM(DRAM)で構成される。このダイナ
ミックRAMは、リフレッシュ動作が必要であり、リフ
レッシュ周期毎に一定時間のアクセスが禁止される。こ
のため、データ書き込み、読み出し性能はスタティック
RAM(SRAM)と比較して劣る。
【0004】また、拡張記憶装置の方式として、複数の
情報処理装置で拡張記憶装置を共用し、情報を互いに共
有して処理を行なうような形態が取り入れられている。
例えば、データベースや各種の制御表を共用拡張記憶装
置に配置し、更にダウン監視フラグを配置することによ
り、より短時間でシステムの異常を検知し、より短時間
で待機系に処理を引き継ぐための高速ホットスタンバイ
システムが実現されている。
【0005】さらに、複数のCPU(中央処理装置)や
情報処理装置が存在するシステム形態においては、拡張
記憶装置に配置して共用しているデータの排他制御が必
要とされる。排他制御とは、1つのデータ又はデータ群
に複数のジョブが同時にアクセスしようとする場合に、
1つのジョブがアクセスしているとき、他のジョブから
のアクセスを禁止したり、待ち合わせたりすることによ
って、1つのデータ又はデータ群を複数のジョブから順
次使用できるようにした制御をいう。
【0006】また、一般には拡張記憶へのアクセスは、
比較的長い実行時間を要するため、拡張記憶上のデータ
を扱う排他制御命令の実行時間は、通常の一般的な主記
憶上のデータを扱う命令の実行時間と比較して数百倍以
上に達する場合もある。また、排他制御命令の出現頻度
は比較的高いため、システムの性能を向上するために
は、拡張記憶装置に対する高速なアクセス性能が要求さ
れる。
【0007】従来では、拡張記憶装置(SSU,システ
ム・ストレージ・ユニットと呼ばれることもある。)の
アクセス性能を向上するために、インターリーブ数を増
加するなどの手段が用いられてきた。また、拡張記憶装
置に類似した特性を有する半導体ディスク装置や磁気デ
ィスク装置では、最後に参照された時点からの経過時間
の最長のページをページアウトするLRU(Least rece
ntly used)などのエントリ置換アルゴリズムを有する
通常のキャッシュメモリ(バッファ記憶装置ともい
う。)が導入されてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した半導体ディス
ク装置は、一時データセットの格納などの特定、定型の
目的に利用されることが多く、書き込んだデータをすぐ
に読み出す場合が多い。このため、キャッシュメモリを
導入することにより、ある程度効果を上げることができ
る。
【0009】一方、拡張記憶装置は半導体ディスク装置
とは違い、CPUから直接、データを操作できることか
ら、定常的に高いデータアクセス性能が要求される用途
に利用される。拡張記憶装置は、入出力バッファとして
だけでなく、色々な目的で用いられるため、アクセス頻
度が高く、また、アクセスするアドレスも全体的に離散
的で通常のキャッシュメモリを構成してもヒット率はあ
まり高くならない。ここで、ヒット率とは、CPUから
の情報のアクセス要求に対して、その情報が拡張記憶装
置のキャッシュメモリに存在する割合をいう。
【0010】ヒット率が低下する主な原因は次の通りで
ある。まず、通常のキャッシュメモリは、登録されてい
ないアドレスに読み出しアクセスがあった場合、無条件
にキャッシュエントリに登録する。エントリが既に一杯
になっている場合には、LRUなどのアルゴリズムによ
りエントリを置換する。
【0011】長い転送長のデータ転送命令では、アドレ
スがインクリメントされながら、データが書き込まれる
ため、数多くのエントリ置換を行う可能性が高いことな
どがヒット率低下の原因としてげられる。
【0012】また、拡張記憶は容量が大きいため、必要
とされるキャッシュ容量が大きくなるから、物量やコス
トパフォーマンスに問題を生じるために、改善も容易で
はない。
【0013】また、共用拡張記憶装置においては、オペ
レーティングシステムの制御表が共用拡張記憶装置を介
して複数の情報処理装置から比較的高い頻度で参照され
る場合があり、この場合に安定した高いアクセス性能が
要求されるが、DRAMのリフレッシュ時間などの要素
により、アクセス性能が低下する場合があった。
【0014】このように拡張記憶記憶装置においては、
全てのフェッチアクセスを、ハードウェアによるエント
リ置換を行なうキャッシュメモリに登録するキャッシュ
メモリ構成方式では問題があった。
【0015】本発明の目的は、拡張記憶上に配置される
データの排他アクセスを高速化するとともに、構成を
簡略化することのできる拡張記憶装置用キャッシュメモ
リを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために下記の構成とした。すなわ
ち、本願の第1の発明は、情報記憶処理装置の拡張記憶
装置用キャッシュメモリであって、前記拡張記憶装置に
記憶されたデータのうち、エントリ制御命令によって指
定されたデータのみがエントリとして記憶される高速記
憶機構と、前記高速記憶機構に記憶されたデータの前記
拡張記憶装置におけるアドレスに対応するアドレスがエ
ントリアドレスとして記憶されるエントリアドレス登録
部と、前記情報処理装置から前記拡張記憶装置へアクセ
スがなされた場合に、そのアクセスに含まれる前記拡張
記憶装置のアドレスに対応するエントリアドレスが前記
エントリアドレス登録部に記憶されているかを判定し、
対応するエントリアドレスが存する場合に前記高速記憶
機構からエントリを読み出して前記情報処理装置に転送
する制御手段とを備える。
【0017】図1は第1の発明の構成例を示す図であ
る。第1の発明は、データを多量に記憶可能な第1の記
憶手段5(拡張記憶装置)のデータアクセス時間よりも
アクセス時間が短い第2の記憶手段4を備えるように構
成する。第2の記憶手段4は、データを記憶する高速記
憶機構40と、この高速記憶機構40の各記憶位置に対
応したエントリアドレス登録部41と、情報処理装置1
0から出力されるエントリ制御命令に応じて高速記憶機
構40とエントリアドレス登録部41との記憶制御を行
なう制御機構43とを有するように構成する。
【0018】本願の第2の発明は、複数の情報処理装置
が共有するデータが記憶された拡張記憶装置用キャッシ
ュメモリであって、前記拡張記憶装置に記憶されたデー
タのうち、前記複数の情報処理装置のうち一の情報処理
装置のみがアクセス可能な前記拡張記憶装置のアドレス
に記憶されたデータが記憶される高速記憶機構と、前記
高速記憶機構に記憶されたデータの前記拡張記憶装置に
おけるアドレスに対応するアドレスが記憶されるエント
リアドレス記憶部と、前記エントリアドレス記憶部に記
憶されたアドレスに対応する拡張記憶装置のアドレスに
対してアクセス可能な前記一の情報処理装置の特定情報
が記憶される特定情報記憶部と、前記複数の情報処理装
置から前記拡張記憶装置へのアクセスを取得し、前記エ
ントリアドレス記憶部及び前記特定情報記憶部の記憶内
容に基づいて、このアクセスが前記一の情報処理装置に
よるこの情報処理装置のみがアクセス可能な拡張記憶装
置のアドレスに対するアクセスかを判定し、該当する場
合にのみ前記高速記憶機構に記憶されたデータを読み出
して前記情報処理装置に対して転送する制御手段とを備
える。図2は第2の発明の構成例を示す図である。第2
の発明は、データを多量に記憶可能な第1の記憶手段5
のデータアクセス時間よりもアクセス時間が短い第2の
記憶手投4と、この第2の記憶手段4に対するアクセス
を制御するアクセス制御手段3とを備えている。
【0019】第2の記憶手段4は、データを高速に記憶
する高速記憶機構40と、この高速記憶機構40の各記
憶位置に対応したエントリアドレス登録部41と、高速
記憶機構40とエントリアドレス登録部41との記憶制
御を行なう制御機構43とを有している。
【0020】アクセス制御手段3は、情報処理装置10
による拡張記憶に対するアクセスが排他制御命令である
ときこれを受信する受信部34と、この受信部34で受
信された排他制御命令により制御機構43を作動させ、
排他的アクセス制御を行なう排他アクセス制御部32と
を有するように構成する。
【0021】より好適には以下のようにするのがよい。
すなわち、前記複数の情報処理装置のうち、前記一の情
報処理装置のみがアクセス可能な前記拡張記憶装置のア
ドレスを保持するロックアドレスレジスタをさらに備
え、前記制御手段は、前記ロックアドレスレジスタに保
持されたアドレスに記憶されたデータが前記高速記憶機
構に記憶されていない場合に、当該データを前記高速記
憶機構に記憶するように構成する。言い換えれば、前記
制御手段が、取得したアクセスが前記一の情報処理装置
によるこの情報処理装置のみがアクセス可能な拡張記憶
装置のアドレスに対するアクセスに該当する場合におい
て、当該アドレスに記憶されたデータが前記高速記憶機
構に記憶されていない場合には、当該アドレスからデー
タを読み出して前記高速記憶機構に記憶するように構成
する。
【0022】
【作用】本発明によれば、次のような作用を呈する。前
述のような拡張記憶装置では、全てのフェッチアクセス
をハードウェアによるエントリ置換を行なうキャッシュ
メモリに登録する方式では問題があった。
【0023】エントリ制御命令で指定されたデータのみ
を記憶エントリとして記憶アドレスをエントリアドレス
登録部41に登録し、記憶アドレスに対応するデータを
高速記憶機構40に登録するので、特定アドレスについ
てデータを高速に供給でき、しかもエントリ管理機構を
簡略化できる。また、単一の高速記憶のための第2の記
憶手段4を有することにより大幅に物量を削減でき、さ
らには特定アドレスへのアクセス性能を向上できる。
【0024】また、排他制御命令が指定するアドレスの
データのみを記憶エントリとして記憶アドレスをエント
リアドレス登録部41に登録し、記憶アドレスに対応す
るデータを高速記憶機構40に登録するので、排他制御
データについて高速なデータ供給を行なうことができ
る。
【0025】また、ロックアドレスレジスタ33で保持
されたアドレスと一致するエントリが登録されていない
とき、新たにエントリとして登録するから、排他制御命
令の高速化を図ることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
図3は第1の発明の実施例として4台の情報処理装置か
ら共用される共用拡張記憶装置の構成ブロック図、図4
はエントリ登録命令のフロー図、図5は第1の発明の実
施例のストアアクセスにおけるフロー図、図6は第1の
発明の実施例のフェッチアクセスにおけるフロー図であ
る。本実施例は、いわゆるストアスルー方式と同様のキ
ャッシュメモリ構成を行っている。
【0027】本実施例の共用拡張記憶装置1は、情報の
アクセス要求を行なう4つの情報処理装置としてのCP
U10(10a〜10d)の出力端子に接続されるイン
ターフェイス機構としての4つのポート部2(2a〜2
d)と、各ポート部2a〜2dの出力端子に接続され情
報のアクセス要求に対してアクセス制御を行なうアクセ
ス制御部3と、SRAMを有する高速記憶部4と、DR
AMを有する大容量記憶部5(アレー部)と、アクセス
制御部3、高速記憶部4、大容量記憶部5に接続される
アクセスパイプライン6とを有する。
【0028】共用拡張記憶装置1と各CPU10a〜1
0dとは、ポート部2a〜2dを介して、指令コードバ
スSB、アドレスバスAB、データバスDBで接続され
ている。
【0029】指令コードバスSBは共用拡張記憶装置1
に対するアクセスの種別(書き込み、読み出しなど)を
指示する制御信号バスである。アドレスバスABは、共
用拡張記憶装置1をアクセスするアドレスを指示するた
めのバスである。データバスDBは、共用拡張記憶装置
1とCPU10a〜10dとの間でデータを送受するた
めのバスである。
【0030】ポート部2a〜2dは、アクセスパイプラ
イン6が途中でキャンセルされても、そのアクセスを再
試行できるようにアクセスパイプライン6の深さに応じ
たバッファを有している。アクセスパイプライン6に投
入されたアクセスのどこまで大容量記憶部5(アレー部
5)に受け付けられたか認識できるようにアレー部5か
ら信号が送られるようになっている。
【0031】アクセス制御部3は、プライオリティ回路
31と、ロックアクセス制御部32とを有する。プライ
オリティ回路31は、各ポート部2a〜2dを介する各
CPU10a〜10dからのアクセス要求のうち、1つ
のアクセス要求のみを選択し、選択されたアクセス要求
のみをアクセスパイプライン6に投入する。選択されな
かったアクセス要求は保留される。
【0032】ロックアクセス制御部32は、1つのデー
タセットを占有して他のジョブからのアクセスを待たせ
るためのロックアクセスに関する制御を行なう。ロック
アクセス制御部32には、各ポート部2a〜2dからロ
ックアクセスが指定された場合に、そのアドレスを保持
するためのロックアドレスレジスタ33を有する。
【0033】高速記憶部4は、エントリトアドレスレジ
スタ群41(41a〜41n)と、SRAMによる高速
記憶素子42を有する高速記憶機構40と、この高速記
憶機構40とエントリアドレスレジスタ41を制御する
エントリ制御機構43とを有し、1エントリあたり8バ
イトの記憶容量を有する。
【0034】高速記憶機構40(キャッシュ部)は、各
ポート部2a〜2dからのアクセス要求のうち、プライ
オリティを取得した1つのアクセスが通るアクセスパイ
プライン6に配置されている。エントリアドレスレジス
タ41と高速記憶素子42の記憶位置は1対1で対応し
ており、各エントリアドレスレジスタ41a〜41nに
対して各々8バイトの記憶容量が確保されている。
【0035】また、エントリアドレスレジスタ41は、
エントリアドレスの有効性を示すための有効性ビット4
5と、ロックアクセスビット46とを有する。大容量記
憶部5は、DRAMによる記憶機構51と、この記憶機
構51を制御するための制御回路52とを有し、8バイ
ト単位で記憶を管理している。
【0036】次に図3から図6を参照して拡張記憶装置
用キャッシュメモリ構成方式について説明する。まず、
ソフトウェアは、高速記憶機構40にエントリアドレス
を登録するためのエントリ登録命令を発行し(図4に示
すステップ100−a)、エントリアドレス登録あるか
否か判断し(ステップ100−b)、エントリアドレス
登録がないときには、エントリアドレスレジスタ41に
高速アクセスを行なうためのアドレスをセットする(ス
テップ100−d)。このアドレスのセットと同時に有
効性ビット45もセットされる(ステップ100−
e)。
【0037】登録されたエントリアドレスを検索する場
合には、有効性ビット45がセットされているエントリ
アドレスレジスタ41のみが検索される。なお、エント
リアドレスレジスタ41に対応した記憶の内容の有効性
を示すエントリ有効性ビットが用意されている。
【0038】ロックアクセスビット46は、ロックアク
セス制御部32により制御され、このロックアクセスビ
ット46によりエントリアドレスレジスタ41で指定さ
れるアドレスに対してロックアクセスが行われる。
【0039】ポート番号レジスタ44には、そのエント
リに対してアクセスを行っているポート番号がセットさ
れる。次にCPU10a〜10dからのアクセス要求が
ポート部2a〜2dを介してアクセス制御部3に取り込
まれると、アクセス制御部3により1つのアクセスが選
択されてアクセスパイプライン6に投入される。投入さ
れたアクセスは、エントリ制御機構43を動作させるこ
とにより、そのアドレスとアドレスレジスタ41に登録
された全有効エントリアドレス、及びポート番号とが比
較される。すなわち、これらが登録されている否か判断
される(図5に示すステップ101)。
【0040】<ストアアクセス> (1ー1)まず、アクセスパイプライン6に投入された
アクセスがストアアクセスであり(ステップ99)、か
つエントリアドレスとして登録されていないときキャッ
シュのエントリ処理を終了し(ステップ102)、すな
わち高速記憶部4に対して全くアクセス動作を行なうこ
となく、アレー部5に対して通常のアクセス動作を行な
う。 (1ー2)アクセスパイプライン6に投入されたアクセ
スがストアアクセスであって、かつエントリアドレスと
して登録されているときには、そのエントリのロックア
クセスビット46がセットされているか否かが判断され
る(ステップ103)。 (1ー3)ロックアクセスビット46がセットされてい
ない場合には、ストアデータを高速記憶機構40のエン
トリに登録するための制御信号を生成し、アクセスパイ
プライン6からデータを供給して所定のエントリに格納
する(ステップ104)。
【0041】アレー部5に対しては通常のストアアクセ
スが行われる。 (1ー4)ロックアクセスビット46がセットされてい
る場合には、ポート番号が一致するか否か判断される
(ステップ105)。
【0042】ポート番号が一致する場合には、アクセス
動作を行い(ステップ106)、ポート番号が不一致で
ある場合には、アクセスが抑止される。このときアクセ
スパイプライン6はキャンセルされ、結果としてアクセ
スはポート部2a〜2dで保留される。すなわち、この
アドレスに対するロックが解除されなければ、アクセス
は行えない。
【0043】<フェッチアクセス> (2ー1)次にアクセスパイプライン6に投入されたア
クセスがフェッチアクセスであり(ステップ98)、か
つエントリアドレスとして登録されていないとき、処理
を終了し(ステップ102)、すなわち高速記憶部4に
対して全くアクセス動作を行なうことなく、アレー部5
に対して通常のアクセス動作を行なう。
【0044】次にエントリ有効性ビットがセットされて
いるか否か判断される(ステップ111)。 (2ー2)エントリアドレスとして登録されていて、エ
ントリ有効性ビットがセットされていないとき、アレー
部5に対して通常のフェッチアクセス動作を行い、エン
トリアドレスレジスタ41で指定されたアドレスのデー
タが、アレー部5から取り出された時に、高速記憶部4
の所定の記憶位置に複写する(ステップ112)。 (2ー3)エントリアドレスとして登録されていて、か
つエントリ有効性ビットがセットされているとき、アレ
ー部5に対してアクセスパイプライン6をキャンセルす
ることによりアクセスを抑止し、エントリアドレスレジ
スタ41に対応した高速記憶部4の所定の記憶位置から
データを読み出してアクセスパイプライン6に投入し、
アクセス元のポート部へ送る(ステップ113)。
【0045】このように、本実施例によれば、エントリ
制御命令で指定されたデータのみを記憶エントリとして
記憶アドレスをエントリアドレスレジスタ41に登録
し、記憶アドレスに対応するデータを高速記憶機構40
に登録するので、特定アドレスについてデータを高速に
供給できる。
【0046】また、ソフトウェアによるエントリ管理の
導入によりエントリ管理機構を簡略化でき、また複数の
アクセス要求元に対して、単一の高速記憶部4を有する
ことにより、キャッシュの一致制御を不要として大幅な
物量の削減と特定アドレスへのアクセス性能の定常的な
保証を行なえる。
【0047】なお、高速記憶部4のエントリ数は、多い
方が望ましいが、拡張記憶機構の容量及び拡張記憶を使
用するソフトウェアの方式に応じて決定する。また、ソ
フトウェアに提供するエントリ制御命令には、エントリ
登録命令の他に、指定されたエントリアドレスを削除す
る削除命令すなわち、エントリアドレスレジスタ41を
検索して、指定されたアドレスと一致した場合、有効性
ビット45とエントリ有効性ビットをリセットするため
の命令がある。また、置換する命令すなわち、指定され
たエントリの削除を行った後、新たに指定されたアドレ
スをエントリとして登録するための命令があり、あるい
は削除、登録の2命令で代行しても良い。これら登録命
令,削除命令,置換命令が必要となるが、ほぼ登録だけ
の単体機能と回路を共用することが可能であり、大きな
物量増加にはならない。
【0048】次に第2の発明の実施例について説明す
る。図7は第2の発明の実施例を示す構成ブロック図で
ある。本実施例が特徴とするところは、CPU10から
の排他制御命令により高速記憶部4のデータの高速化を
図る点にある。
【0049】アクセス制御部3は、CPU10による拡
張記憶に対するアクセスが排他制御命令であるときこれ
を受信する受信部34と、この受信部34で受信された
排他制御命令により制御機構43を作動させ、排他的ア
クセス制御を行なうロックアクセス制御部32とを有す
る。ロックアクセス制御部32は、排他制御命令のため
のアドレスを保持するロックアドレスレジスタ33を有
する。
【0050】制御機構43は、ロックアドレスレジスタ
33で保持されたアドレスと一致するエントリが登録さ
れていないとき、新たにエントリとして登録する。な
お、その他の構成は、第1の発明の実施例の構成と同一
である。
【0051】次にこのように構成された実施例の動作を
説明する。排他制御のためのアクセスは、特定のアドレ
スに対するロックアクセスによって行われる。本実施例
では、ポート部2a〜2dからのアクセスリクエストの
うち、受信部34によりロックフェッチのリクエストが
受信される。そして、このロックフェッチを取り込んだ
ロックアクセス制御部32によりエントリ制御機構43
が作動する。すると、エントリ制御機構43によりエン
トリ登録制御が開始される。
【0052】ここで、ロックアドレスレジスタ33が保
持するアドレスと一致するエントリが登録されていない
場合には、エントリ制御機構43により新たにエントリ
として登録される。
【0053】一方、エントリが一杯になっている場合に
は、LRUアルゴリズムによりエントリ置換が行なわれ
る。なお、アクセスパイプライン6から投入されるアク
セスがストアアクセスまたはフェッチアクセスであると
きの動作は、前記第1の発明の実施例の動作と同様であ
るので、ここでは省略する。
【0054】このように本実施例によれば、排他制御命
令が指定するアドレスのデータのみを記憶エントリとし
て記憶アドレスをエントリアドレスレジスタ41に登録
し、記憶アドレスに対応するデータを高速記憶機構40
に登録するので、排他制御データについて高速なデータ
供給を行なうことができ、従来のキャッシュメモリより
もシステム性能を向上することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、拡張記憶装置にソフト
ウェアでエントリを制御するキャッシュメモリを導入し
たので、従来のキャッシュメモリよりも簡略化でき、大
容量のキャッシュメモリを構成できるとともに、よりシ
ステム性能を向上することができる。
【0056】また、拡張記憶装置に排他制御命令のみを
対象としたキャッシュメモリを導入することにより、従
来のキャッシュメモリよりも効率良くシステム性能を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の構成例を示す図である。
【図2】第2の発明の構成例を示す図である。
【図3】第1の発明の実施例として4台の情報処理装置
から共用される共用拡張記憶装置の構成ブロック図であ
る。
【図4】エントリ登録命令のフロー図である。
【図5】第1の発明の実施例のストアアクセスにおける
フロー図である。
【図6】第1の発明の実施例のフェッチアクセスにおけ
るフロー図である。
【図7】第2の発明の実施例として4台の情報処理装置
から共用される共用拡張記憶装置の構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1・・共用拡張記憶装置 2・・ポート部 3・・アクセス制御部 4・・高速記憶部 5・・大容量記憶部 6・・アクセスパイプライン 10・・情報処理装置 31・・プライオリティ回路 32・・ロックアクセス制御部 33・・ロックアドレスレジスタ 34・・受信部 41・・エントリアドレスレジスタ 42・・高速記憶素子 43・・エントリ制御機構 44・・ポート番号レジスタ 45・・有効性ビット 46・・ロックアクセスビット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶処理装置の拡張記憶装置用キャッ
    シュメモリであっで、 前記拡張記憶装置に記憶されたデータのうち、エントリ
    制御命令によって指定されたデータのみがエントリとし
    て記憶される高速記憶機構と、 前記高速記憶機構に記憶されたデータの前記拡張記憶装
    置におけるアドレスに対応するアドレスがエントリアド
    レスとして記憶されるエントリアドレス登録部と、 前記情報処理装置から前記拡張記憶装置へアクセスがな
    された場合に、そのアクセスに今まれる前記拡張記憶装
    置のアドレスに対応するエントリアドレスが前記エント
    リアドレス登録部に記憶されているかを判定し、対応す
    るエントリアドレスが存する場合に前記高速記憶機構か
    ら当該エントリを読み出して前記情報処理装置に転送す
    る制御手段とを備えた拡張記憶装置用キャッシュメモ
    リ。
  2. 【請求項2】複数の情報処理装置が共有するデータが記
    憶された拡張記憶装置に用いられるキャッシュメモリで
    あって、 前記拡張記憶装置に記憶されたデータのうち、前記複数
    の情報処理装置のうち一の情報処理装置のみがアクセス
    可能な前記拡張記憶装置のアドレスに記憶されたデータ
    が記憶される高速記憶機構と、 前記高速記憶機構に記憶されたデータの前記拡張記憶装
    置におけるアドレスに対応するアドレスが記憶されるエ
    ントリアドレス記憶部と、 前記エントリアドレス記憶部に記憶されたアドレスに対
    応する拡張記憶装置のアドレスに対してアクセス可能な
    前記一の情報処理装置の特定情報が記憶される特定情報
    記憶部と、 前記複数の情報処理装置から前記拡張記憶装置へのアク
    セスを取得し、前記エントリアドレス記憶部及び前記特
    定情報記憶部の記憶内容に基づいて、このアクセスが前
    記一の情報処理装置によるこの情報処理装置のみがアク
    セス可能な拡張記憶装置のアドレスに対するアクセスか
    を判定し、該当する場合にのみ前記高速 記憶機構に記憶
    されたデータを読み出して前記一の情報処理装置に対し
    て転送する制御手段とを備えた拡張記憶装置用キャッシ
    ュメモリ。
  3. 【請求項3】前記複数の情報処理装置のうち、前記一の
    情報処理装置のみがアクセス可能な前記拡張記憶装置の
    アドレスを保持するロックアドレスレジスタをさらに備
    え、前記制御手段は、前記ロックアドレスレジスタ33
    に保持されたアドレスに記憶されたデータが前記高速記
    憶機構に記憶されていない場合に、当該データを前記高
    速記憶機構に記憶する請求項2記載の拡張記憶装置用キ
    ャッシュメモリ。
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