JP3273227B2 - 耐リビング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents

耐リビング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】フェライト系ステンレス鋼板の重
要な表面性状に表面光沢とリビングがある。本発明は、
リビング(フェライト系ステンレス鋼板の冷延後の表
面にみられる圧延方向と平行な筋状のうねり)性に優れ
たフェライト系ステンレス鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼の冷延鋼板を
加工したときに表面に現れる圧延方向と平行な筋状のう
ねり欠陥にリジングがある。フェライト系ステンレス鋼
板のリジング性の改善方法が、特公昭59−576号
公報、特公昭59−37332号公報、特公昭60−9
088号公報、特公昭61−19685号公報等に開示
されている。これらの技術は、多くのAlを含有させる
とともに熱延板の焼鈍と冷延条件を適正に組み合わせて
リジング性の向上を図ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術では、冷延後の表面に生じるリビングを完全
になくすことはできない。板表面にリビングが発生する
と、例えば蛍光灯を写したときに像が歪んで見え、製品
品質上重大な欠陥となる。本発明の目的は、リビングの
発生原因である粗大な鋳造組織を破壊し、かつ、熱延板
焼鈍後の結晶粒の長径を1mm以下にすることにより、
冷延後のうねり模様の高さを低くし、製品板においてう
ねり模様を肉眼では観察されない程度に小さくして、表
面の美麗なリビング性に優れたフェライト系ステンレ
ス鋼板の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】リビングは鋳造組織にま
で起因するため、多くの改善研究が行われているにもか
かわらず、うねり高さで0.1〜0.3μmのリビング
が製品板に残存しているのが現状である。このリビング
をほぼ0.1μm以下のうねり高さにすることにより、
肉眼では認めることができないようにして実質的に無害
化するために必要な成分組成、熱延条件、熱延板焼鈍条
件を見出すことにより、本発明はなされたものである。
【0005】即ち、本発明は、フェライト系ステンレス
鋼の成分組成条件においてはガンマポテンシャル(γ
p)を高めて熱延中にオーステナイト(γ)相を密に析
出させることにより熱延で鋳造組織を微細ランダム化さ
せ、熱延条件においては歪みを蓄積するのに必要な圧延
温度とし、熱延板焼鈍条件においてはラルソンミラーパ
ラメーター(LMP)を一定以上とすることによって十
分に再結晶させて結晶方位のランダム化と結晶粒の微細
化を行う。このように結晶粒を調節した熱延焼鈍板を圧
延し、続いて焼鈍し、続いて調質圧延を施して製品板と
することを特徴とする。
【0006】即ち、本発明は、重量%で、C:0.01
〜0.10%、Si:1.0%以下、Mn:1.0%以
下、P:0.040%以下、S:0.030%以下、N
i:0.80%以下、Cr:13.0〜18.0%、A
l:0.01〜1.0%、N:0.005〜0.06%
を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、か
つ(1)式を満足する成分組成のフェライト系ステンレ
ス鋼のスラブを、1100℃以上1220℃以下のスラ
ブ加熱温度T1(℃)に加熱し、続いて750℃以上9
00℃以下の仕上げ圧延温度T2(℃)で熱間圧延を行
い、続いて450℃以上750℃以下の巻取り温度T3
(℃)で巻取りを行い、続いて(2)式および(3)式
を満足する焼鈍温度T4(℃)および保定時間t(H
r)で焼鈍を行い、続いて脱スケールを行い、続いて冷
間圧延を行い、続いて大気焼鈍と脱スケール、または光
輝焼鈍を行い、続いて調質圧延を行うことを特徴とする
リビング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製
造方法を要旨とするものである。 γp=420C%+470N%+7Mn%+23Ni%−11.5Cr%−11.5Si%−52Al%+189 27≦γp≦40 …(1) T4≦−5・γp+1100 …(2) LMP=(T+273)・(20+logt) LMP≧22500 …(3) 以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【作用】本発明において、鋼の化学成分の限定理由を説
明する。Cはγpに及ぼす影響が大きく、(1)式を満
足するには0.01%未満では他のオーステナイト生成
元素を多くしなければならず、コスト、製造性の面か
ら、適正バランスにするには0.01%以上必要であ
る。一方、Cは鋼の加工性に悪影響を及ぼすので上限を
0.10%とした。
【0008】Si,Mn,Alは鋼の脱酸剤として有効
なので、Si,Mnは1.0%以下、Alは1.0%以
下含有する。それぞれ成分の上限を超えると延性、靱性
等の機械的性質が劣化する。更にAlはγpを下げる元
素で(1)式を適正バランスに調節する成分として有効
である。そのため0.01%以上含有させる必要がある
ので、Al量は0.01〜1.0%とする。
【0009】P,Sは不純物元素で靱性および耐食性が
劣化するので、それぞれ0.040%以下、0.030
%以下とする。Niもγpに及ぼす影響があり、(1)
式を適正バランスに調節する成分として有効であるが、
Niは高価な元素であるため大量の添加はコスト面から
好ましくないので0.80%以下とした。
【0010】Crは耐食性および耐高温酸化性の向上の
ために最低限13.0%の添加が必要であり、また1
8.0%を超すとγpが小さくなり、靱性も劣化し製造
が困難になるので、13.0〜18.0%とする。Nは
Cと同様にγpに及ぼす影響が大きく、(1)式を満足
するには0.005%未満では他のオーステナイト生成
元素を多くしなければならず、コスト、製造性の面から
適正バランスにするには0.005%以上必要である。
一方、鋼の加工性には悪影響を及ぼすので上限を0.0
6%とする。
【0011】次に、ガンマポテンシャルγpについて説
明する。C:0.01〜0.08%、Si:0.1〜
0.7%、Mn:0.1〜1.0%、P:0.020〜
0.040%、S:0.001〜0.010%、Ni:
0.05〜0.80%、Cr:13.0〜20.0%、
Al:0.007〜0.13%、N:0.003〜0.
060%を含み、残部は実質的にFeからなるγp=1
0〜60%の各レベルに調整したフェライト系ステンレ
ス鋼を転炉で溶製し、250mm厚さのスラブを鋳造し
た。このスラブをスラブ加熱温度T1:1200℃に加
熱後、仕上げ圧延温度T2:820℃で板厚3mmの熱
延板とし、巻取り温度T3:700℃で巻取り、続いて
860℃(T4)×5時間(t)の焼鈍を行った後、脱
スケールを行い、一回冷延でトータル圧下率60%を加
えて製品板厚1.2mmの冷延板とし、最終光輝焼鈍、
調質圧延を行い、製品板表面のリビング高さRを粗さ計
で測定した。
【0012】結果を図1に示す。製品板のリビングが肉
眼で見えなくなる高さである0.1μm以下にするに
は、図1より、ガンマポテンシャルγpは27%以上と
しなければならない。これは、熱延においてオーステナ
イト相が鋳造組織を破壊して微細化する効果があるため
と考えられる。
【0013】一方、ガンマポテンシャルγpが高くなり
すぎると焼鈍におけるオーステナイト相析出温度が下が
るため、オーステナイト相析出を防止するためには焼鈍
温度T4を低くする必要が生じる。焼鈍温度T4が低く
なとる再結晶が遅れて焼鈍時間tが長時間必要となるた
め、焼鈍処理における生産能率を低下させる。よって、
ガンマポテンシャルは40%以下とした。
【0014】次に、スラブの加熱温度について説明す
る。C:0.062%、Si:0.27%、Mn:0.
59%、P:0.027%、S:0.004%、Ni:
0.14%、Cr:16.5%、Al:0.06%、
N:0.011%を含み(1)式のγp:31.4%、
残部は実質的にFeからなるフェライト系ステンレス鋼
を転炉で溶製し、250mm厚さのスラブを鋳造した。
このスラブを1050〜1250℃の各加熱温度で熱間
圧延して3mm厚の熱延鋼板とした。
【0015】このときの熱延鋼板表面に生じるスケール
疵深さを図2に示す。スケール疵深さが実用上無害とな
る深さである10μm以下にするには、スラブ加熱温度
T1は1100℃以上にしなければならない。1100
℃未満では、鋼の組成、スケール組成、スケールの潤滑
性、ロールと素材間の潤滑、熱延の変形抵抗によってス
ケール疵が急激に悪化する。
【0016】また、前記と同一のスラブ加熱温度T1:
1050〜1290℃の各温度に加熱後、仕上げ圧延温
度T2:820℃、板厚:3mm、巻取り温度T3:7
00℃の熱延により熱延板とし、860℃×5時間の焼
鈍を行った後、トータル圧下率60%の冷延を加えて、
製品板厚1.2mmの冷延板とした。続いて、900℃
×10秒の最終光輝焼鈍を行い、次いで伸び率1.0%
の調質圧延を行った。
【0017】製品板表面のリビング高さRを粗さ計で測
定した結果を図3に示す。製品板のリビング高さRを肉
眼で見えない程度である0.1μm以下にするために
は、スラブ加熱温度は1220℃以下にしなければなら
ない。1220℃を超えると、結晶粒が粗大化してオー
ステナイト相が減少するため、圧延による鋳造組織の破
壊効果が低下するためと考えられる。従って、スケール
疵防止とリビング抑制の両者を満足するスラブ加熱温度
は1100〜1220℃である。
【0018】次に、熱延の仕上げ圧延温度について説明
する。前記と同一スラブを用い、スラブ加熱温度T1を
1200℃、仕上げ圧延温度T2を720〜950℃の
各温度とし、板厚:3mm、巻取り温度T3:700℃
の熱延により熱延板とした。続いて860℃×5時間の
焼鈍を行い、トータル圧下率60%の冷延を行い、90
0℃×10秒の光輝焼鈍をし、伸び率1.0%の調質圧
延をして1.2mm厚さの製品板とし、リビング高さR
を測定した。結果を図4に示すが、リビング高さRを
0.1μm以下にするためには、熱延における仕上げ圧
延温度は900℃以下とすることが必要である。900
℃を超えると歪の蓄積が不十分となり、熱延板焼鈍後の
再結晶粒の長径が1mmを超えるバンド状組織となるた
めに最終製品のリビング高さRが0.1μmを超えるも
のと考えられる。しかしながら、仕上げ圧延温度T2が
750℃未満では仕上げ圧延における変形抵抗が大きく
なり、スケール疵が増加する。
【0019】従って、仕上げ圧延温度は750〜900
℃とする。次に、熱延の巻取り温度T3について説明す
る。前記と同一スラブを用い、スラブ加熱温度T1:1
200℃、仕上げ圧延温度T2:820℃の熱延により
板厚:3mmの熱延板とし、巻取り温度T3を450〜
800℃の各温度として巻取り、860℃×5時間の焼
鈍、一回冷延でトータル圧下率60%の冷延、900℃
×10秒の光輝焼鈍、伸び率1.0%の調質圧延で1.
2mm厚さの製品板とし、リビング高さRを測定した。
結果を図5に示すが、リビング高さRを0.1μm以下
にするには、巻取り温度T3は750℃以下にしなけれ
ばならない。750℃を超えると熱延板に一部再結晶が
生じて熱延で付与した歪が解放されるためにリビング高
さRが高くなるものと考えられる。
【0020】一方、巻取り温度が低くなると材料の強度
が高くなりすぎ、コイルの巻取に困難を生じるので、下
限を450℃とする。従って、巻取り温度T3は450
〜750℃とする。次に、熱延板焼鈍におけるラルソン
ミラーパラメーター(LMP)の条件について説明す
る。
【0021】前記と同一のスラブを用い、スラブ加熱温
度T1:1200℃、仕上げ圧延温度T2:820℃、
板厚:3mm、巻取り温度T3:700℃の熱延により
熱延板とし、ラルソンミラーパラメーター(LMP)値
が20000〜25000間の各条件で焼鈍を行った
後、一回冷延でトータル圧下率60%の冷延、900℃
×10秒の光輝焼鈍、伸び率1.0%の調質圧延で1.
2mm厚さの製品板とし、リビング高さRを測定した。
結果を図6に示すが、リビング高さRを0.1μm以下
にするには、熱延板焼鈍におけるラルソンミラーパラメ
ーター(LMP)値を22500以上にしなければなら
ない。22500を下回ると熱延板焼鈍後の再結晶が不
十分となり、再結晶の長径が1mmを越えるバンド状組
織となって製品のリビングが0.1μmを超えるものと
考えられる。
【0022】熱延板焼鈍の温度T4については、温度が
高い程、短時間でLMP≧22500に達するため生産
能率上高い温度での焼鈍が望ましいが、高温での焼鈍は
γ相が析出して、製品の材質、表面性状を劣化させる。
ガンマポテンシャルγpとγ相の析出温度の関係を図7
に示すが、ガンマポテンシャルγpが高くなる程γ相の
析出温度が低くなり、γ相析出がない温度は(2)式を
満足する範囲である。
【0023】よって、熱延板の焼鈍は(2)式を満足す
る温度において行うこととする。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕表1に示す化学成分を有するフェライト系
ステンレス鋼を転炉で溶製し、250mm厚さの連続鋳
造スラブとした。これをスラブ加熱温度:1220℃、
仕上げ圧延温度:820℃、板厚:3.0mm、巻取り
温度:700℃で熱延して熱延板とした。
【0025】γpの計算は(1)式を用いた。続いて、
該熱延板を860℃×5時間(LMP=23452)で
焼鈍を行った後脱スケールを行い、一回冷延でトータル
圧下率60%の冷延、900℃×10secの最終光輝
焼鈍、伸び率1.0%の調質圧延を行って製品板厚1.
2mmの冷延鋼板とし、製品板表面のリビング高さを測
定した。結果を表1に示す。
【0026】本発明鋼の製品板リビング高さはいずれも
0.10μm以下であるのに対し、比較例のそれはいず
れも0.10μmを超えている。 〔実施例2〕表1、No.4の成分の250mm厚さの
スラブを用いて、表2の製造条件で熱延焼鈍板とした。
なお、熱延板厚さは3.0mmである。
【0027】LMP値の計算は(3)式を用いた。引き
続いて、脱スケールを行い、一回冷延で圧下率60%冷
延、900℃×10secの最終光輝焼鈍、伸び率1.
0%の調質圧延を行って製品板厚1.2mmの冷延鋼板
とし、製品板表面のリビング高さを測定し、同じく表2
に示した。本発明鋼の製品板のリビング高さはいずれも
0.10μm以下であるのに対し、比較例のそれはいず
れも0.10μmを超えている。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば、表面のリビング性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼板を製造することが可能である。特に、本発明
によれば、焼鈍温度が従来のものより高いため焼鈍時間
を短縮でき産業上の効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガンマポテンシャル(γp)と製品板のリビン
グ高さR(μm )の関係を示す図である。
【図2】フェライト系ステンレス鋼のスラブ加熱温度T
1(℃)と熱延板のスケール疵の深さD(μm )の関係
を示す図である。
【図3】フェライト系ステンレス鋼のスラブ加熱温度T
1(℃)と製品板のリビング高さR(μm )の関係を示
す図である。
【図4】フェライト系ステンレス鋼の熱延仕上げ圧延温
度T2(℃)と製品板のリビング高さR(μm )の関係
を示す図である。
【図5】フェライト系ステンレス鋼の熱延巻取り温度T
3(℃)と製品板のリビング高さR(μm )の関係を示
す図である。
【図6】フェライト系ステンレス鋼の熱延板焼鈍におけ
る焼鈍のラルソン・ミラー・パラメーター(LMP)値
と製品板のリビング高さR(μm )の関係を示す図であ
る。
【図7】ガンマポテンシャル(γp)とガンマ相析出温
度の関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 雅明 光市大字島田3434番地 新日本製鐵株式 会社光製鐵所内 (72)発明者 平嶋 謙治 光市大字島田3434番地 新日本製鐵株式 会社光製鐵所内 (56)参考文献 特開 平6−73458(JP,A) 特開 平5−179358(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/46 B21B 3/02 C21D 8/02 C22C 38/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.01〜0.10%、 Si:1.0%以下、 Mn:1.0%以下、 P :0.040%以下、 S :0.030%以下、 Ni:0.80%以下、 Cr:13.0〜18.0%、 Al:0.01〜1.0%、 N :0.005〜0.06% を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、か
    つ(1)式を満足する成分組成のフェライト系ステンレ
    ス鋼のスラブを、1100℃以上1220℃以下のスラ
    ブ加熱温度Tl(℃)に加熱し、続いて750℃以上9
    00℃以下の仕上げ圧延温度T2(℃)で熱間圧延を行
    い、続いて450℃以上750℃以下の巻取り温度T3
    (℃)で巻取りを行い、続いて(2)式および(3)式
    を満足する焼鈍温度T4(℃)および保定時間t(H
    r)で焼鈍を行い、続いて脱スケールを行い、続いて冷
    間圧延を行い、続いて大気焼鈍と脱スケール、または光
    輝焼鈍を行い、続いて調質圧延を行うことを特徴とする
    リビング性に優れたフェライト系ステンレン鋼板の製
    造方法。 γp=420C%+470N%+7Mn%+23Ni%−11.5Cr%−11.5Si%−52Al%+189 27≦γp≦40 …(1) T4≦−5・γp+1100 …(2) LMP=(T+273)・(20+logt) LMP≧22500 …(3)
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