JP3272984B2 - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP3272984B2
JP3272984B2 JP19494897A JP19494897A JP3272984B2 JP 3272984 B2 JP3272984 B2 JP 3272984B2 JP 19494897 A JP19494897 A JP 19494897A JP 19494897 A JP19494897 A JP 19494897A JP 3272984 B2 JP3272984 B2 JP 3272984B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は岩盤中にトンネルを
掘削するトンネル掘削機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亀裂や破砕帯などの脆弱な岩質部を多く
含む崩壊性岩盤にトンネルを掘削するための従来の掘削
機は、図12に示すように、トンネル掘削壁面を全周に亘
ってシールドした筒状のスキンプレートを前胴Aと後胴
Bとに分割し、後胴Bの前部を前胴Aの後部内周面に摺
動自在に内嵌させて互いに伸縮自在に接続してなるテレ
スコープ部Cを設けると共に前胴Aにフロントグリッパ
Dを、後胴BにリアグリッパEを夫々装着し、さらに、
前胴Aの開口前端部にカッタヘッドFを配設すると共に
前後胴A、B間をスラストジャッキGによって連結し且
つ後胴B内にシールドジャッキHを装着してなる構造の
ものが広く知られている。
【0003】そして、比較的岩質が安定している硬質岩
盤を掘削する場合には、リアグリッパを伸長させてト
ンネル掘削壁面に圧着させることにより後胴B側をトン
ネル壁面に固定、支持させた状態で、スラストジャッキ
Gを伸長させることにより前胴Aを前進させてカッタヘ
ッドFにより掘進し、掘削されたトンネル壁面に吹付け
コンクリートによる覆工を行っている。また、崩壊性岩
盤であってリアグリッパをトンネル壁面に圧着させら
れない場合には、トンネル掘削機の後方にセグメントS
を組み立て、このセグメントSに反力をとってシールド
ジャッキHを伸長させることによりトンネルを掘進して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなトンネル掘削機によれば、スキンプレートを前胴
Aと後胴Bとに分割しているために、これらの前後動
A、B同士を互いに伸縮自在に接続するには上記のよう
なテレスコピック部を形成しなければならず、その製
作、加工に著しい手間を要するという問題点があり、そ
の上、前胴A側に後胴Bを引き寄せる際に後方に向かっ
て開口しているテレスコピック部の隙間に掘削ズリや
剥脱した岩石片などの食い込みが生じ易くなると共に後
胴B全体を引き寄せるものであるから、その作業が緩慢
にして慎重に行わなければならないために作業能率が低
下するものであり、また、テレスコピック部に食い込
いだ岩石片などの除去が困難である。
【0005】さらに、掘削時には後胴Bをトンネル掘削
壁面にリアグリッパを介して固定させた状態で前胴A
を推進させながら行うように構成しているので、トンネ
ル掘進中には掘削壁面が露出しないからコンクリートの
吹き付けを行うことができず、一定長のトンネルの掘削
後、後胴Bを引き寄せる際に後方に露出するトンネル掘
削壁面に吹付けコンクリートによる覆工を行うことにな
って施工性が悪いという問題点がある。
【0006】また、崩壊性岩盤の場合には上述したよう
にトンネル掘削機の後方にセグメントSを組み立てゝこ
のセグメントSに反力をとってトンネル掘削機全体を推
進させることにより掘進しているが、セグメントSに反
力をとって推進させるためのシールドジャッキHを用い
る必要がある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところはスキンプレートを前
後胴に分割することなく単一胴にして製作、加工を容易
にし且つ岩石片などの食い込み現象が生じ難い構造にす
ると共に掘削作業及び吹付けコンクリートによる覆工作
業が能率よく行えるようにしたトンネル掘削機を提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は筒状のスキンプレートと、該
スキンプレートの前端に設けられた掘削手段と、上記ス
キンプレートの前後部内に、該スキンプレートに設けた
開口部を介してトンネル掘削壁面に向かって夫々出没自
在に設けられたフロントグリッパ及びリアグリッパと、
一端がフロントグリッパ側に連結し他端がリアグリッパ
側に連結している推進ジャッキとからなり、且つ上記開
口部のうちリアグリッパが出没する開口部を該リアグリ
ッパを前後動させるように長孔に形成してなるトンネル
掘削機であって、リアグリッパは上記スキンプレート内
に前後動自在に配設したリング状部材に装着されている
と共にこのリング状部材に上記推進ジャッキの他端を連
結してあり、リアグリッパによってトンネル掘削壁面に
推進反力が支持させられない崩壊性岩盤においては、ス
キンプレートの後端部内に形成された空間部内にセグメ
ントを組み立ててこのセグメントの前端面に上記リング
状部材の後端面を当接、受止させ、推進ジャッキを伸長
させることにより、リング状部材を介して上記セグメン
トに推進反力を支持させて掘進するように構成してい
【0009】また、請求項2に係る発明は、筒状のスキ
ンプレートと、該スキンプレートの前端に設けられた掘
削手段と、上記スキンプレートの前後部内に、該スキン
プレートに設けた開口部を介してトンネル掘削壁面に向
かって夫々出没自在に設けられたフロントグリッパ及び
リアグリッパと、一端がフロントグリッパ側に連結し他
端がリアグリッパ側に連結している推進ジャッキとから
なり、且つ上記開口部のうちリアグリッパが出没する開
口部を該リアグリッパを前後動させるように長孔に形成
してなるトンネル掘削機であって、上記リアグリッパの
前後側にトンネル掘削壁面に向かって出没自在な可動閉
塞部材を配設し、これらの可動閉塞部材のうち、リアグ
リッパの前側に設けられた可動閉塞部材の先端面を前方
に向かって内方に傾斜した傾斜端面に形成している一
方、後側に設けられた可動閉塞部材 の先端面を後方に向
かって内方に傾斜した傾斜端面に形成して、上記推進ジ
ャッキを収縮させてリアグリッパを上記開口部の前端縁
に達するまで移動させた際に、前側の可動閉塞部材をそ
の傾斜端面を開口部の前端縁に摺接させながら内方に没
入させると共に後側の可動閉塞部材を開口部内に突出さ
せて該開口部を閉塞させる一方、上記推進ジャッキを伸
長させてスキンプレートを前進させた際に、前側の可動
閉塞部材をその傾斜端面を上記開口部の前端面に摺接さ
せながら突出させると共に後側の可動閉塞部材をその傾
斜端面上に開口部の後端縁を摺接させながら没入させて
スキンプレートの内周面に摺接させるように構成してい
る。
【0010】
【作用及び効果】リアグリッパをスキンプレートの後部
に設けている開口部から突出させてトンネル掘削壁面に
圧着させることにより該トンネル掘削壁面に推進反力を
支持させると共にフロントグリッパをトンネル掘削壁面
から後退させる。この状態にして推進ジャッキを伸長さ
せると共に掘削手段を作動させると、推進ジャッキの伸
長によってスキンプレート全体がトンネル掘削壁面に圧
着しているリアグリッパに反力を支持させた状態で推進
すると共に掘削手段によって切羽側の岩盤が掘削され
る。この際、上記リアグリッパをトンネル掘削壁面側に
臨ませている開口部がスキンプレートの推進に従ってそ
の後端縁をリアグリッパに当接又は近接する位置まで前
方に移動し、この移動距離だけ掘削手段によって一定長
のトンネルが掘削される。
【0011】さらに、上記のようにスキンプレートを推
進ジャッキによって前進させながら掘削手段によりトン
ネルを掘進していくと、その掘進に従って移動するスキ
ンプレートの後端からトンネル掘削壁面が後方に露出す
るので、トンネル掘削工程と並行してトンネル掘削壁面
にコンクリートの吹付けによる覆工作業を行うことがで
きる。
【0012】こうして、一定長のトンネルの掘削後、フ
ロントグリッパをトンネル掘削壁面に圧着させる一方、
リアグリッパをトンネル掘削壁面からの圧着を解いて開
口部内に没入させ、しかるのち、推進ジャッキを収縮さ
せることによってリアグリッパをスキンプレートの後部
に設けている上記開口部内を前進させて該開口部の前端
縁に当接又は近接する位置まで引き戻す。そして、再び
上述したように該リアグリッパをトンネル掘削壁面に圧
着させると共にフロントグリッパをトンネル掘削壁面に
対する圧着を解いてスキンプレート内に没入させ、推進
ジャッキを伸長させてスキンプレートを前進させること
により掘削手段によって一定長のトンネルを掘進してい
くものである。
【0013】このように、単一胴からなるスキンプレー
トの後部に開口部を設けて該開口部内でリアグリッパを
相対的に前後動させるように構成しているので、構造が
簡単で製作、加工が容易となるばかりでなく、上述した
ように、スキンプレート全体を推進させながらその前端
開口部に配設している掘削手段によって掘進していくも
のであるから、掘進に従ってスキンプレートの後端が前
方に移動して掘削工程と同時にトンネル掘削壁面にコン
クリートの吹き付けによる覆工作業を行うことができ、
その上、一定長のトンネルの掘削後、リアグリッパを次
の掘削位置まで移動させるには、従来のように後胴を前
進させるのではなく、推進ジャッキを収縮させて該リア
グリッパを前方に引き寄せるものであるから、その引き
寄せが円滑且つ迅速に行うことができ、従って、覆工作
業の施工性の向上と共に能率よくトンネルの築造が行え
るものである。
【0014】さらに、このようなトンネル掘削作業にお
いて、上記リアグリッパをスキンプレートの後部内に前
後動自在に配設したリング状部材に装着し、このリング
状部材に上記推進ジャッキの他端を連結させているの
で、推進ジャッキの推進反力を上記リング状部材を介し
てリアグリッパに均一に受止させることができるから、
反力受止面積を広くとることができると共にリング状部
材の前端面における周方向に推進ジャッキを所定間隔毎
に連結して少数本の推進ジャッキで円滑にスキンプレー
トを推進させることができ、しかも、リング状部材であ
るからスキンプレートの内部空間を広くとることができ
て円滑の作業を可能にし得るものである。
【0015】その上、リアグリッパによりトンネル壁面
に充分な反力を支持させられない崩壊性岩盤において、
コンクリートの吹き付けによる覆工に代えてトンネル掘
削機の後方にセグメントを組み立てる場合には、従来の
ようにシールドジャッキを使用することなく、上記リン
グ状部材の後端面をセグメントの前端面に受止させ、こ
の状態で上記推進ジャッキを伸長させることにより、ス
キンプレートを前進させてトンネルを掘進することがで
きる。
【0016】また、リング状部材によって開口部を閉塞
した構造とすることができるから、トンネル掘削壁面か
ら肌落ち等による岩石片や土砂が開口部を通じてスキン
プレート内に崩落するのを防止することができると共に
このリング状部材を推進ジャッキによってスキンプレー
トの内周面に沿って円滑に前後動させることができ、従
って、該リング状部材に装着したリアグリッパを所定の
位置まで正確且つ迅速に移動させることができると共に
従来の前後胴同士の嵌合によるテレスコピック部とは異
なってリアグリッパをスキンプレートの一部に設けた開
口部内で前後動させるものであるから、スキンプレート
内への岩石片や土砂の食い込みの可能性が少なくなり、
食い込んでもスキンプレート内からの除去が容易に行え
るものである。
【0017】一方、請求項2に係る発明によれば、トン
ネル掘削開始直前においては、リアグリッパから後方側
の可動閉塞部材はスキンプレートの開口部内に突出して
開口部を閉塞し、岩石片等がスキンプレート1内に落下
するのを防止する。次いで、この状態から推進ジャッキ
を伸長させることによりトンネルを掘進していくと、ス
キンプレートが前進するに従ってその開口部4の後端縁
がリアグリッパの後方側に配設している可動閉塞部材の
傾斜端面上を摺接しながら前方に移動し、その摺接力に
よって可動閉塞部材が没入してスキンプレートの内周面
にその先端面を摺接させた状態となる。この際、リアグ
リッパの後方側に配設している上記可動閉塞部材の傾斜
端面上に岩石片や土砂等が存在していても開口部の後端
縁の前進によって傾斜端面上を伝って外方に押し出さ
れ、スキンプレート内に食い込む虞れはない。一方、リ
アグリッパの前方側に配設している可動閉塞部材は開口
部の 前端縁にその傾斜端面を摺接しながら突出し、開口
部の前部を閉塞する。
【0018】また、推進ジャッキを収縮させてリアグリ
ッパのグリッパ部が開口部の前端縁に達するまで移動さ
せると、リアグリッパから前方側の可動閉塞部材がその
傾斜端面を開口部の前端縁に摺接させながら内方に没入
する。この際、この可動閉塞部材の傾斜端面上に岩石片
や土砂等が存在していても開口部の前端縁によって傾斜
端面上を伝って外方に押し出され、スキンプレート内に
食い込む虞れはない。一方、リアグリッパから後方側の
可動閉塞部材が開口部内に突出して開口部を閉塞する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1はトンネル掘削機の断面図
であって、このトンネル掘削機は一定長さを有する円筒
形状のスキンプレート1と、該スキンプレート1の前端
開口部に回転自在に配設された前面に多数のローラカッ
タ2bを突設しているカッター板2aとこのカッター板2aの
回転駆動機構(図示せず)とからなる掘削手段2と、ス
キンプレート1の前部の内周面に周方向に一定間隔毎に
装着されている数個のフロントグリッパ3と、スキンプ
レート1の後部の数箇所に周方向に一定間隔毎(図にお
いては2方)に設けている長方形状の長孔からなる開口
部4と、スキンプレート1の後部内周面に長さ方向及び
周方向に摺動自在に内嵌して上記開口部4を閉塞した短
筒形状のスライドプレート5と、このスライドプレート
5の内周面に摺動自在に嵌合した短管形状のリング状部
材6と、上記各開口部4に対応してこのリング状部材6
に周方向に一定間隔(図においては2方)を存して装着
しているリアグリッパ7と、一端がスキンプレート1の
前部側に連結し他端がリング状部材6の前端面に一体に
連結している複数本の推進ジャッキ8とから構成されて
いる。
【0020】スキンプレート1の前部内には隔壁9が張
設されてあり、この隔壁9の前面側に上記カッター板2a
を回転自在に支持させていると共に隔壁9の前面外周部
に周方向に一定間隔毎にフロントグリッパ収納部10を一
体に固着し、各収納部10に上記フロントグリッパ3を装
着してそのグリッパ部3aをスキンプレート1に穿設した
開口孔11を通じてトンネル掘削壁面Tに向かって出没自
在に配設している。
【0021】各リアグリッパ7を臨ませている上記開口
部4はスキンプレート1の後部において周方向に一定間
隔を存した部分、即ち、図においては両側2方に設けら
れており、その開口長さはスキンプレート1を推進させ
て掘削する一回の掘進長とリアグリッパ7の前後方向の
幅との和に等しいかそれ以上に形成していると共に周方
向の開口幅はリアグリッパ7が挿通可能な幅に形成して
いる。
【0022】スライドプレート5はスキンプレート1の
内周面とリング状部材6の外周面間に介在して上記全て
の開口部4をスキンプレート1の内周面側から閉塞して
あり、その長さ方向の中央部における両側2方に上記各
リアグリッパ7のグリッパ部7aが挿通可能な大きさの開
口孔12を穿設している。また、この開口孔12の前端縁と
スライドプレート5の前端間の長さ、及び、該開口孔12
の後端縁とスライドプレート5の後端間の長さは上記ス
キンプレート1を推進させて掘削する一回の掘進長と同
等若しくは長く形成していると共に上記開口部4の後端
からスキンプレート1の後端間の長さはスライドプレー
ト5に設けている上記開口孔12の後端縁とスライドプレ
ート5の後端間の長さに等しいかそれ以上に形成してい
る。なお、このスライドプレート5はスキンプレート1
の開口部4の前後端の内周面に全周に亘って装着したシ
ールパッキンに摺接している。
【0023】リング状部材6はその長さ方向の中央部に
おける周方向の2方に上記各開口部4に対向してリアグ
リッパ7の収納部13を設けてあり、各収納部13にリアグ
リッパ7をそのグリッパ部7aがトンネル掘削壁面Tに向
かって出没可能に装着している。なお、上記スキンプレ
ート1に設けた開口部4は該スキンプレート1の後端部
における三方、或いは四方に設けておき、各開口部4に
対応して上記リング状部材6の中央部における三方或い
は四方にリアグリッパ7を装着すると共にスライドプレ
ート5の中央部における三方或いは四方に該リアグリッ
パ7のグリッパ部7aが挿通可能な開口孔12を設けておい
てもよい。
【0024】推進ジャッキ8は、隔壁9とリング状部材
6との間においてスキンプレート1の内周面に沿って周
方向に一定間隔毎に複数本(図においては6本)配設さ
れ、その一端(前端)を隔壁9の後面外周部に連結、固
定させていると共に他端(後端)を上記リング状部材6
の前端面に一体に連結している。なお、この推進ジャッ
キ8は1回の掘進長と同等以上のストロークを有してい
る。
【0025】このように構成したトンネル掘削機によっ
て岩盤地盤にトンネルを掘削するには、掘削開始直前に
おいては推進ジャッキ8が最大限まで収縮させた状態に
あり且つその収縮によってリング状部材6が前方に引き
寄せられて該リング状部材6に装着しているリアグリッ
パ7がスキンプレート1の開口部4の前端内にあってグ
リッパ部7aをトンネル掘削壁面Tに圧着させている。な
お、リアグリッパ7のグリッパ部7aがスライドプレート
5の開口孔12に挿嵌状態で係止してあり、従って、推進
ジャッキ8が収縮するとスライドプレート5はスキンプ
レート1の内周面に摺接しながらリング状部材6及びリ
アグリッパ7と一体的に前進する。
【0026】リアグリッパ7がスキンプレート1の開口
部4の前端内に位置してそのグリッパ部7aをトンネル掘
削壁面Tに圧着させ、且つフロントグリッパ3を掘削壁
面Tに対する圧着を解いた状態にして掘削手段2のカッ
ター板2aを回転させながら推進ジャッキ8を徐々に伸長
させると、リアグリッパ7が圧着している掘削壁面Tに
反力を支持させてスキンプレート1が前進し、カッター
板2aによって切羽の岩盤が掘削される。この時、スキン
プレート1の前進によってリアグリッパ7を挿通させて
いる開口部4も一体的に前進し、リアグリッパ7が開口
部4の後端側に相対的に移動すると共に掘進に従って前
進するスキンプレート1の後端からトンネル掘削壁面T
が露出するので、その掘削壁面TにコンクリートCを吹
き付けて覆工を施す。
【0027】こうして、推進ジャッキ8を伸長させてス
キンプレート1をその開口部4の後端がリアグリッパ7
の背面に達するまで前進させることにより一定長のトン
ネルが掘削されると推進ジャッキ8の作動を停止させ、
しかるのち、フロントグリッパ3のグリッパ部3aを径方
向に伸長させてトンネル掘削壁面Tに圧着させる一方リ
アグリッパ7のグリッパ部7aを収縮させて掘削壁面Tか
らの圧着を解き、次いで、推進ジャッキ8を収縮させ
る。
【0028】推進ジャッキ8を収縮させると、リング状
部材6が前方に引き寄せられ、該リング状部材6に装着
しているリアグリッパ7がスキンプレート1の開口部4
の前端部内に達すると共にスライドプレート5もリアグ
リッパ7と一体的にスキンプレート1の内周面に摺接し
ながら前進する。この際、従来のトンネル掘削機におい
てはリアグリッパと共に後胴を前進させるので、該後胴
の前進に従って露出するトンネル掘削壁面Tから岩石や
土砂が崩落しないかどうかの注意を払いながら徐々に前
進させなければならないが、本発明のトンネル掘削機に
おいては、リアグリッパ7を前進させる際にはスキンプ
レート1は全く移動しなく、且つリアグリッパ7を装着
したリング状部材6のみを引き寄せればよいので、その
作業は推進ジャッキ8を最大速度でもって収縮させるこ
とにより迅速に行え、次のトンネル掘削の準備が能率よ
く行えるものである。また、開口部4内の前後端間でリ
アグリッパ7を移動させても、該開口部4は常にスライ
ドプレート5によって閉塞された状態を維持し、岩石片
等がスキンプレート1内に落下或いは侵入するのを防止
することができる。
【0029】リアグリッパ7をスキンプレート1の開口
部4の前端部内まで移動させたのち再び、上述したよう
に該リアグリッパ7のグリッパ部7aをトンネル掘削壁面
Tに圧着させる一方、フロントグリッパ3の圧着を解い
たのち、掘削手段2のカッター板2aを回転させながら推
進ジャッキ8を徐々に伸長させて一定長のトンネルを掘
進するものである。
【0030】次に、リアグリッパ7によりトンネル掘削
壁面Tに充分な反力を支持させられない崩壊性岩盤にお
いては、コンクリートの吹き付けによる覆工に代えてト
ンネル掘削機の後方にセグメントSを組み立て、図4に
示すように該セグメントSにトンネル掘削機全体の反力
を支持させて掘進するものである。即ち、推進ジャッキ
8を収縮させてリング状部材6に装着しているリアグリ
ッパ7をスキンプレート1の開口部4の前端部内に位置
させると共にリング状部材6の後端面を既に組立てゝい
るセグメントSの前端面に当接、受止させ、フロントグ
リッパ3及びリアグリッパ7のグリッパ部を後退させて
掘削壁面Tから離した状態で掘削手段2のカッター板2a
を回転させながら推進ジャッキ8を伸長させることによ
り、リング状部材6を介してセグメントSに推進反力を
支持させてスキンプレート1を前進させながらトンネル
を掘進するものである。
【0031】こうして、一定長のトンネルが掘削される
と、上述したようにスキンプレート1の開口部4の後端
内にリアグリッパ7が達した状態となり、次いで、フロ
ントグリッパ3のグリッパ部3aをトンネル掘削壁面Tに
圧着させたのち、推進ジャッキ8を収縮させてリアグリ
ッパ7を備えているリング状部材6を該リアグリッパ7
のグリッパ部7aがスキンプレート1の開口部4の前端部
に達するまで引き寄せる。このリング状部材6の前進に
よって該リング状部材6とセグメントSの前端間のスキ
ンプレート後端部内に空間が形成され、この空間部内に
次のセグメントSを組立てたのち、再び、上述したよう
に、該セグメントSの前端面にリング状部材6の後端を
当接、受止させて推進ジャッキ8を伸長させることによ
り一定長のトンネルを掘進するものである。
【0032】このように、セグメントSに推進反力を支
持させながらトンネルを掘進する際においては、図5に
示すように、リアグリッパ7のグリッパ部7aをスライド
プレート5の開口孔12から内径方向に没入させてリング
状部材6の収納部13内に収納した状態にすると共にスラ
イドプレート5を周方向に回動移動させて上記開口孔12
をスキンプレート1の内周面で被覆させ、且つスライド
プレート5によってスキンプレート1の開口部4を全面
的に閉塞した状態にする。この状態にして推進ジャッキ
8を伸長させて上述したようにスキンプレート1を推進
させながらトンネルを掘進すると共に一定長のトンネル
の掘削後、推進ジャッキ8を収縮させてリング状部材6
を引き寄せるものであり、この際、スライドプレート5
がスキンプレート1の内周面に接した状態を維持し、こ
のスライドプレート5の内周面に沿ってリング状部材6
が前後動するものである。
【0033】スライドプレート5を移動させることなく
リング状部材6をその内周面に沿って前後動可能にする
には、スキンプレート1に対するスライドプレート5の
摺接力をスライドプレート5とリング状部材6との摺接
力よりも大きくしておくか、或いはスライドプレート5
をスキンプレート1の内周面に長さ方向への移動が不能
で周方向にのみ回動可能にしておけばよく、また、スラ
イドプレート5の周方向の回動操作は推進ジャッキ8、
8間におけるスキンプレート1の内周面にスライドプレ
ート5の前端部と連結した数個のジャッキを配設してお
き、これらのジャッキによってスライドプレート5を周
方向に回動させるようにしておけばよい。また、リング
状部材6の前端部にモータにより回転する複数個の摩擦
車を装着しておき、これらの摩擦車を隣接する推進ジャ
ッキ8、8間におけるスライドプレート5の内周面に摺
接させ、該摩擦車の回転によってスライドプレート5を
周方向に回動させるようにしてもよい。このような摩擦
車はスキンプレート1の内周面側に配設しておくことも
できる。
【0034】このように、スキンプレート1の開口部4
を閉塞したスライドプレート5の内周面に沿ってリング
状部材6を前後移動させるようにすると、該リング状部
材6に装着したリアグリッパ7が開口部4の前後端に規
制されることなく、それ以上の長さに亘ってリング状部
材6を前後動させることができ、従って、推進ジャッキ
8の伸縮長を大きくして一回のトンネル掘削長を長くし
得ると共にリング状部材6を前方に引き寄せた際におけ
る該リング状部材6とセグメントSとの間の空間部を広
くすることができ、セグメントSの組立作業が容易に能
率よく行えるものである。
【0035】なお、スライドプレート5は必ずしも周方
向に回動させるように構成しておく必要はなく、トンネ
ル掘削壁面Tにコンクリートの吹き付けを行う上記トン
ネル掘削時と同様にリング状部材6と一体的に前後動さ
せてもよい。この場合には、上述したように、リアグリ
ッパ7のグリッパ部7aをスライドプレート5の開口孔12
に係止させる必要はなく、該グリッパ部7aを開口孔12か
ら挿通可能にしてスライドプレート5をリング状部材6
の外周面に一体的に固着しておき、リング状部材6の前
後移動によってスライドプレート5をスキンプレート1
の内周面に摺動移動させるように構成しておけばよい。
【0036】以上の実施例においては、スライドプレー
ト5を短筒形状に形成したが、スキンプレート1の各開
口部4に対応した一定幅と長さを有する平面矩形状のス
ライドプレート5Aに形成しておいてもよい。図6〜図8
はその実施例を示すもので、このスライドプレート5Aは
スキンプレート1の内周面に沿って湾曲した一定幅と一
定長さの湾曲板からなり、その幅は開口部4の幅よりも
僅かに広くして該開口部4をスキンプレート1の内側か
ら閉塞し得る寸法を有していると共に長さは上記実施例
における短筒形状のスライドプレート5と同一寸法に形
成している。このスライドプレート5Aの長さ方向の中央
部には上記実施例と同様にリング状部材6に装着したリ
アグリッパ7のグリッパ部7aが挿通可能な大きさの開口
孔12が設けられている。なお、スライドプレート5Aはリ
ング状部材6の外周面に一体に固着しているが、摺動可
能にしてリアグリッパ7のグリッパ部7aと開口孔12との
係止によって一体に前後動させるようにしておいてもよ
い。
【0037】また、スキンプレート1の上記開口部4の
四方周縁における内面側にはシールパッキン15を装着し
た段部16が設けられてあり、このシールパッキン15にス
ライドプレート5Aを摺接させている。その他の構成につ
いては上記実施例と同様であり、同一部分には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0038】このように構成したので、トンネル掘削時
においては上記実施例と同様にリアグリッパ7のグリッ
パ部7aをトンネル掘削壁面Tに圧着させ且つフロントグ
リッパ3のトンネル掘削壁面Tに対する圧着を解いた状
態で該リアグリッパ7を装着しているリング状部材6の
前端面に連結した推進ジャッキ8を伸長させることによ
りスキンプレート1を前進させながら掘削手段2によっ
てトンネルを掘進していくものであり、一定長のトンネ
ルの掘削後、フロントグリッパ3をトンネル掘削壁面T
に圧着すると共にリアグリッパ7の圧着を解いて推進ジ
ャッキ8を収縮させることによりリング状部材6を次の
位置まで前進させるものである。
【0039】上記いずれの実施例においても、スキンプ
レート1の開口部4を閉塞するにはスライドプレート5
を使用しているが、このようなスライドプレート5を用
いることなくリング状部材によって開口部4を閉塞させ
るように構成しておくことができる。
【0040】図9〜図11はその一実施例を示すもので、
スキンプレート1における開口部4を設けている後部内
周面に長さ寸法(前後端間の寸法)が上記スライドプレ
ート5と同じ長さに形成されているリング状部材6Aを前
後移動自在に内装している。このリング状部材6Aにおい
て、スキンプレート1の開口部4に対向した部分にはそ
の長さ方向の中央部に開口部4を通じて出没自在なグリ
ッパ部7aを有するリアグリッパ7が装着されていると共
にこのリアグリッパ7の前後側に前後方向に小間隔毎に
トンネル掘削壁面Tに向かって出没自在な可動閉塞部材
20が配設されている。
【0041】これらの可動閉塞部材20はそのトンネル周
方向の幅をリアグリッパ7のグリッパ部7aと同一幅に形
成され且つトンネル掘削壁面Tと対向する先端面が該掘
削壁面Tに沿って円弧状に湾曲している板材からなり、
リアグリッパ7の前方側に並設した各可動閉塞部材20の
先端面は前方に向かって内方に傾斜した傾斜端面21に形
成されている一方、リアグリッパ7の後方側に並設した
各可動閉塞部材20の先端面は後方に向かって内方に傾斜
した傾斜端面22に形成されている。
【0042】リング状部材6Aは中空に形成されてあり、
リアグリッパ7を中央にして長さ方向に一定間隔毎に仕
切壁23を設けて隣接する仕切壁23、23間に該仕切壁23を
ガイドとして内外方向に出没自在に上記可動閉塞部材20
を挿嵌させている。さらに、各可動閉塞部材20の内端面
とリング状部材6Aの内底面との間にスプリング24を介在
させてこのスプリング24により可動閉塞部材20を常時ト
ンネル掘削壁面T側に向かって弾圧していると共に各可
動閉塞部材20の内端面にボルト体25を固着して該ボルト
体25をリング状部材6Aの内周面から突出させ、その突出
端部にナット26を螺合させて、このナット26を螺進、螺
退させることによりリング状部材6Aの外面からの可動閉
塞部材20の突出長を調整するように構成している。リン
グ状部材6Aは上記実施例と同様にその前端面を推進ジャ
ッキ8の後端に一体に連結している。このトンネル掘削
機のその他の構成については上記実施例と同様である。
【0043】このように構成したトンネル掘削機によっ
て岩盤地盤にトンネルを掘削するには、掘削開始直前に
おいては推進ジャッキ8が最大限まで収縮させた状態に
あり且つその収縮によってリング状部材6Aが図9に示す
ように、前方に引き寄せられて該リング状部材6Aに装着
しているリアグリッパ7がスキンプレート1の開口部4
の前端内にあってグリッパ部7aをトンネル掘削壁面Tに
圧着させていると共にリアグリッパ7から前方側の可動
閉塞部材20はスプリング24の力に抗して内方に没入し、
その先端面をスキンプレート1の内周面に当接させてい
る。一方、リアグリッパ7から後方側の可動閉塞部材20
はスキンプレート1の開口部4内に突出してその先端面
とリング状部材6の仕切壁23の外端面とによって開口部
4を閉塞し、岩石片等がスキンプレート1内に落下する
のを防止している。
【0044】この状態から上記実施例と同様に推進ジャ
ッキ8を伸長させることによりスキンプレート1を前進
させて掘削手段2によりトンネルを掘進していくと、ス
キンプレート1が前進するに従ってその開口部4の後端
縁がリアグリッパ7の後方側に配設している可動閉塞部
材20の傾斜端面22上を摺接しながら前方に移動し、その
摺接力によって可動閉塞部材20がスプリング24の力に抗
して没入してスキンプレート1の内周面にその先端面を
摺接させた状態となる。この際、可動閉塞部材20の傾斜
端面22上に岩石片や土砂等が存在していても開口部4の
後端縁の前進によって傾斜端面21上を伝って外方に押し
出され、スキンプレート1内に食い込む虞れはない。一
方、リアグリッパ7の前方側に配設している可動閉塞部
材20は開口部4の前端縁にその傾斜端面21を摺接しなが
らスプリング24の力によって突出し、開口部4の前部を
閉塞する。
【0045】こうして、スキンプレート1を前進させな
がら掘削手段2により一定長のトンネルが掘削されると
リアグリッパ7のグリッパ部7aが開口部4の後端縁に達
し、該リアグリッパ7から後方側の可動閉塞部材20が全
てスキンプレート1の内周面にその先端面を当接させた
収納状態となる一方、リアグリッパ7から前方側の全て
の可動閉塞部材20が開口部4内に突出して該開口部4を
閉塞した状態となる。この状態から次のトンネルを掘削
するに際して、掘削壁面Tに対するリアグリッパ7のグ
リッパ部7aの圧着を解いたのち、推進ジャッキ8を収縮
させてリング状部材6Aをグリッパ部7aが開口部4の前端
縁に達するまで移動させると、リアグリッパ7から前方
側の可動閉塞部材20がその傾斜端面21を開口部4の前端
縁に摺接させながら内方に没入する。この際、可動閉塞
部材20の傾斜端面21上に岩石片や土砂等が存在していて
も開口部4の前端縁によって傾斜端面21上を伝って外方
に押し出され、スキンプレート1内に食い込む虞れはな
い。一方、リアグリッパ7から後方側の可動閉塞部材20
が開口部4内に突出して開口部4を閉塞するものであ
る。以下、同様にして一定長のトンネルを順次掘削す
る。
【0046】なお、以上の説明においては、リアグリッ
パはリング状部材に装着されているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、隔壁9より後方へビーム体を
取付け、これを反力としてリアグリッパを掘削壁面に圧
着させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル掘削機の簡略横断面図、
【図2】その簡略側面図、
【図3】リアグリッパ部分の縦断正面図、
【図4】セグメントに反力を支持させた状態の簡略横断
面図、
【図5】スライドプレートを周方向に回動させた状態の
縦断正面図、
【図6】本発明の別な実施例を示すリング状部材部分の
横断面図、
【図7】その縦断面図、
【図8】その側面図、
【図9】本発明のさらに別な実施例を示すリング状部材
部分の横断面図、
【図10】その簡略縦断正面図、
【図11】その側面図、
【図12】従来例を示す簡略縦断側面図。
【符号の説明】
1 スキンプレート 2 掘削手段 3 フロントグリッパ 4 開口部 5 スライドプレート 6 リング状部材 7 リアグリッパ 8 推進ジャッキ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のスキンプレートと、該スキンプレ
    ートの前端に設けられた掘削手段と、上記スキンプレー
    トの前後部内に、該スキンプレートに設けた開口部を介
    してトンネル掘削壁面に向かって夫々出没自在に設けら
    れたフロントグリッパ及びリアグリッパと、一端がフロ
    ントグリッパ側に連結し他端がリアグリッパ側に連結し
    ている推進ジャッキとからなり、且つ上記開口部のうち
    リアグリッパが出没する開口部を該リアグリッパを前後
    動させるように長孔に形成してなるトンネル掘削機であ
    って、リアグリッパは上記スキンプレート内に前後動自
    在に配設したリング状部材に装着されていると共にこの
    リング状部材に上記推進ジャッキの他端を連結してあ
    り、リアグリッパによってトンネル掘削壁面に推進反力
    が支持させられない崩壊性岩盤においては、スキンプレ
    ートの後端部内に形成された空間部内にセグメントを組
    み立ててこのセグメントの前端面に上記リング状部材の
    後端面を当接、受止させ、推進ジャッキを伸長させるこ
    とにより、リング状部材を介して上記セグメントに推進
    反力を支持させて掘進するように構成していることを特
    徴とするトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 筒状のスキンプレートと、該スキンプレ
    ートの前端に設けられた掘削手段と、上記スキンプレー
    トの前後部内に、該スキンプレートに設けた開口部を介
    してトンネル掘削壁面に向かって夫々出没自在に設けら
    れたフロントグリッパ及びリアグリッパと、一端がフロ
    ントグリッパ側に連結し他端がリアグリッパ側に連結し
    ている推進ジャッキとからなり、且つ上記開口部のうち
    リアグリッパが出没する開口部を該リアグリッパを前後
    動させるように長孔に形成してなるトンネル掘削機であ
    って、上記リアグリッパの前後側にトンネル掘削壁面に
    向かって出没自在な可動閉塞部材を配設し、これらの可
    動閉塞部材のうち、リアグリッパの前側に設けられた可
    動閉塞部材の先端面を前方に向かって内方に傾斜した傾
    斜端面に形成している一方、後側に設けられた可動閉塞
    部材の先端面を後方に向かって内方に傾斜した傾斜端面
    に形成して、上記推進ジャッキを収縮させてリアグリッ
    パを上記開口部の前端縁に達するまで移動させた際に、
    前側の可 動閉塞部材をその傾斜端面を開口部の前端縁に
    摺接させながら内方に没入させると共に後側の可動閉塞
    部材を開口部内に突出させて該開口部を閉塞させる一
    方、上記推進ジャッキを伸長させてスキンプレートを前
    進させた際に、前側の可動閉塞部材をその傾斜端面を上
    記開口部の前端面に摺接させながら突出させると共に後
    側の可動閉塞部材をその傾斜端面上に開口部の後端縁を
    摺接させながら没入させてスキンプレートの内周面に摺
    接させるように構成したことを特徴とするトンネル掘削
    機。
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