JP3272808B2 - 新規四環系化合物 - Google Patents
新規四環系化合物Info
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- JP3272808B2 JP3272808B2 JP10234493A JP10234493A JP3272808B2 JP 3272808 B2 JP3272808 B2 JP 3272808B2 JP 10234493 A JP10234493 A JP 10234493A JP 10234493 A JP10234493 A JP 10234493A JP 3272808 B2 JP3272808 B2 JP 3272808B2
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- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫抑制剤として有用な
新規四環系化合物に関する。
新規四環系化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】イソクロマノ[4,3−b]キノリン−
7−カルボン酸骨格を有する四環系化合物で3位無置換
体が、抗炎症薬として知られている[ケミカル・アブス
トラクト(Chem. Abstr.), 115,183138m(1991)]。
7−カルボン酸骨格を有する四環系化合物で3位無置換
体が、抗炎症薬として知られている[ケミカル・アブス
トラクト(Chem. Abstr.), 115,183138m(1991)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た免疫抑制作用を有する新規四環系化合物を提供するこ
とにある。
た免疫抑制作用を有する新規四環系化合物を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1、R2、R3およびR4は同一ま
たは異なって、水素、低級アルキル、トリフルオロメチ
ル、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アル
キルチオ、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級
アルカノイルアミノまたは低級アルコキシカルボニルを
表し、Xは酸素または硫黄を表す)で表される四環系化
合物またはその薬理上許容される塩が提供される。
たは異なって、水素、低級アルキル、トリフルオロメチ
ル、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アル
キルチオ、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級
アルカノイルアミノまたは低級アルコキシカルボニルを
表し、Xは酸素または硫黄を表す)で表される四環系化
合物またはその薬理上許容される塩が提供される。
【0007】式(I)の各基の定義において、低級アル
キルは、直鎖または分岐状の炭素数1〜6のアルキルで
あり、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどがあげられ
る。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子
を表す。低級アルコキシのアルキル部分は、前記低級ア
ルキルの定義と同じであり、低級アルコキシとしてはた
とえばメトキシ、エトキシなどがあげられる。低級アル
キルチオのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と
同じであり、低級アルキルチオとしてはたとえばメチル
チオ、エチルチオなどがあげられる。低級アルキルアミ
ノのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と同じで
あり、低級アルキルアミノとしてはたとえばメチルアミ
ノ、エチルアミノなどがあげられる。低級アルカノイル
アミノのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と同
じであり、低級アルカノイルアミノとしてはたとえばア
セチルアミノ、プロパノイルアミノなどがあげられる。
低級アルコキシカルボニルのアルキル部分は、前記低級
アルキルの定義と同じであり、低級アルコキシカルボニ
ルとしてはたとえばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、tert−ブトキシカルボニルなどがあげられる。
キルは、直鎖または分岐状の炭素数1〜6のアルキルで
あり、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどがあげられ
る。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子
を表す。低級アルコキシのアルキル部分は、前記低級ア
ルキルの定義と同じであり、低級アルコキシとしてはた
とえばメトキシ、エトキシなどがあげられる。低級アル
キルチオのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と
同じであり、低級アルキルチオとしてはたとえばメチル
チオ、エチルチオなどがあげられる。低級アルキルアミ
ノのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と同じで
あり、低級アルキルアミノとしてはたとえばメチルアミ
ノ、エチルアミノなどがあげられる。低級アルカノイル
アミノのアルキル部分は、前記低級アルキルの定義と同
じであり、低級アルカノイルアミノとしてはたとえばア
セチルアミノ、プロパノイルアミノなどがあげられる。
低級アルコキシカルボニルのアルキル部分は、前記低級
アルキルの定義と同じであり、低級アルコキシカルボニ
ルとしてはたとえばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、tert−ブトキシカルボニルなどがあげられる。
【0008】化合物(I)の薬理上許容される塩は、薬
理上許容される金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付
加塩、アミノ酸付加塩などを包含する。化合物(I)の
薬理上許容される金属塩としてはナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛
塩があげられ、アンモニウム塩としてはアンモニウム、
テトラメチルアンモニウムなどの塩があげられ、薬理上
許容される有機アミン付加塩としてはモルホリン、ピペ
リジンなどの付加塩、薬理上許容されるアミノ酸付加塩
としてはリジン、グリシン、フェニルアラニンなどの付
加塩があげられる。
理上許容される金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付
加塩、アミノ酸付加塩などを包含する。化合物(I)の
薬理上許容される金属塩としてはナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛
塩があげられ、アンモニウム塩としてはアンモニウム、
テトラメチルアンモニウムなどの塩があげられ、薬理上
許容される有機アミン付加塩としてはモルホリン、ピペ
リジンなどの付加塩、薬理上許容されるアミノ酸付加塩
としてはリジン、グリシン、フェニルアラニンなどの付
加塩があげられる。
【0009】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。 製造法1 化合物(I)は、次の反応工程に従い得ることができ
る。
る。 製造法1 化合物(I)は、次の反応工程に従い得ることができ
る。
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R1 、R2 、R3 、R4およびXはそ
れぞれ前記と同義であり、Etはエチル、Acはアセチ
ルを表す)
れぞれ前記と同義であり、Etはエチル、Acはアセチ
ルを表す)
【0012】工程1:化合物(II)(アルドリッチ社
製)と当量のオキサリルクロリドとを、2当量の三塩化
アルミニウムなどのルイス酸存在下、ジクロロメタン、
ジクロロエタンなどの反応に不活性な溶媒中、通常0℃
〜室温で1〜12時間反応させることによって置換され
たビフェニルカルボン酸塩化物を得ることができる。こ
れを大過剰のエタノールで処理することによって化合物
(III)を得ることができる。このとき場合によっては、
トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基の存在下行って
もよい。
製)と当量のオキサリルクロリドとを、2当量の三塩化
アルミニウムなどのルイス酸存在下、ジクロロメタン、
ジクロロエタンなどの反応に不活性な溶媒中、通常0℃
〜室温で1〜12時間反応させることによって置換され
たビフェニルカルボン酸塩化物を得ることができる。こ
れを大過剰のエタノールで処理することによって化合物
(III)を得ることができる。このとき場合によっては、
トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基の存在下行って
もよい。
【0013】工程2:化合物(III)と当量のN−ブロモ
スクシンイミドとを、触媒の存在下、ベンゼンもしくは
四塩化炭素中、通常70〜80℃で1〜4時間反応させ
ることによって化合物(IV)を得ることができる。触媒
としては、過酸化ベンゾイルもしくは2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリルなどのラジカル開始剤があげられ
る。
スクシンイミドとを、触媒の存在下、ベンゼンもしくは
四塩化炭素中、通常70〜80℃で1〜4時間反応させ
ることによって化合物(IV)を得ることができる。触媒
としては、過酸化ベンゾイルもしくは2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリルなどのラジカル開始剤があげられ
る。
【0014】工程3:化合物(IV)と当量のグリコール
酸エチルもしくはチオグリコール酸エチルとを、塩基の
存在下、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒
中、通常0℃〜室温で1〜12時間反応させることによ
って化合物(V)を得ることができる。塩基としては、
水素化ナトリウム、n−ブチルリチウムなどがあげられ
る。
酸エチルもしくはチオグリコール酸エチルとを、塩基の
存在下、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒
中、通常0℃〜室温で1〜12時間反応させることによ
って化合物(V)を得ることができる。塩基としては、
水素化ナトリウム、n−ブチルリチウムなどがあげられ
る。
【0015】工程4: 化合物(V)を水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
のアルカリ性条件下、ジオキサン−水の混合溶媒中、通
常室温〜100℃で1〜12時間処理することによって
化合物(VI)を得ることができる。
のアルカリ性条件下、ジオキサン−水の混合溶媒中、通
常室温〜100℃で1〜12時間処理することによって
化合物(VI)を得ることができる。
【0016】工程5:化合物(VI)を2〜4当量の酢酸
カリウムの存在下、無水酢酸中、通常100〜140℃
で1〜6時間処理することによって化合物(VII)を得る
ことができる。
カリウムの存在下、無水酢酸中、通常100〜140℃
で1〜6時間処理することによって化合物(VII)を得る
ことができる。
【0017】工程6:化合物(VII)と当量の化合物(V
III)(アルドリッチ社製)とを、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウムなどのアルカリ性条件下、エタノール−
水、ジオキサン−エタノール−水などの混合溶媒中、通
常室温〜100℃で1〜24時間反応させることによっ
て化合物(I)を得ることができる。
III)(アルドリッチ社製)とを、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウムなどのアルカリ性条件下、エタノール−
水、ジオキサン−エタノール−水などの混合溶媒中、通
常室温〜100℃で1〜24時間反応させることによっ
て化合物(I)を得ることができる。
【0018】製造法2 化合物(I)においてXが硫黄である化合物(I−a)
は、別法として次の反応工程においても得ることができ
る。
は、別法として次の反応工程においても得ることができ
る。
【0019】
【化4】
【0020】(式中、R1 、R2 、R3およびR4はそれぞ
れ前記と同義である)
れ前記と同義である)
【0021】工程7:化合物(II)と当量の塩化アセチ
ルもしくは無水酢酸とを、2当量の三塩化アルミニウム
などのルイス酸存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ンなどの反応に不活性な溶媒中、通常0℃〜室温で1〜
12時間反応させることによって化合物(IX)を得るこ
とができる。
ルもしくは無水酢酸とを、2当量の三塩化アルミニウム
などのルイス酸存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ンなどの反応に不活性な溶媒中、通常0℃〜室温で1〜
12時間反応させることによって化合物(IX)を得るこ
とができる。
【0022】工程8:化合物(IX)と2当量の臭化第二
銅とを、酢酸エチル中、通常50〜80℃で1〜8時間
反応させることによって化合物(X)を得ることができ
る。
銅とを、酢酸エチル中、通常50〜80℃で1〜8時間
反応させることによって化合物(X)を得ることができ
る。
【0023】工程9:化合物(X)と当量のN−ブロモ
スクシンイミドとを、触媒の存在下、ベンゼンもしくは
四塩化炭素中、通常70〜80℃で1〜4時間反応させ
ることによって化合物(XI)を得ることができる。触
媒としては、過酸化ベンゾイルもしくは2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのラジカル開始剤があげら
れる。
スクシンイミドとを、触媒の存在下、ベンゼンもしくは
四塩化炭素中、通常70〜80℃で1〜4時間反応させ
ることによって化合物(XI)を得ることができる。触
媒としては、過酸化ベンゾイルもしくは2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのラジカル開始剤があげら
れる。
【0024】工程10:化合物(XI)と2〜5当量の
水硫化ナトリウムとを、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、
通常0℃〜室温で1〜24時間反応させることによって
化合物(XII)を得ることができる。
水硫化ナトリウムとを、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフランなどの反応に不活性な溶媒中、
通常0℃〜室温で1〜24時間反応させることによって
化合物(XII)を得ることができる。
【0025】工程11:化合物(XII)と当量の化合
物(VIII)とを、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムな
どのアルカリ性条件下、エタノール−水、ジオキサン−
エタノール−水などの混合溶媒中、通常室温〜100℃
で1〜24時間反応させることによって化合物(I−
a)を得ることができる。
物(VIII)とを、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムな
どのアルカリ性条件下、エタノール−水、ジオキサン−
エタノール−水などの混合溶媒中、通常室温〜100℃
で1〜24時間反応させることによって化合物(I−
a)を得ることができる。
【0026】上述した製造法における中間体および目的
化合物は、有機合成化学で常用される精製法、たとえば
濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマト
グラフィーなどに付して単離精製することができる。ま
た中間体においては、特に精製することなく次の反応に
供することもできる。
化合物は、有機合成化学で常用される精製法、たとえば
濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマト
グラフィーなどに付して単離精製することができる。ま
た中間体においては、特に精製することなく次の反応に
供することもできる。
【0027】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な
溶媒に溶解もしくは懸濁させ、塩基を加えて塩を形成さ
せればよい。
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な
溶媒に溶解もしくは懸濁させ、塩基を加えて塩を形成さ
せればよい。
【0028】また、化合物(I)およびその薬理上許容
される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在
することもあるが、これら付加物も本発明に包含され
る。各製造法によって得られる化合物(I)の具体例を
第1表に示す。
される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在
することもあるが、これら付加物も本発明に包含され
る。各製造法によって得られる化合物(I)の具体例を
第1表に示す。
【0029】
【表1】
【0030】次に、化合物(I)の薬理作用について試
験例で説明する。 試験例1 溶血斑形成細胞(PFC)の抑制作用 ジェーンらの方法〔Science (サイエンス), 140 , 40
5(1963) 〕に山本らの方法〔Drugs Exp. Clin. Res.
(ドラッグス・エクスペリメンタル・クリニカル・リサ
ーチ),III(1), 5(1982) 〕を加え、改良して行った。
すなわちBalb/c系雄性マウス(7週令)(チャールズリ
バー社)に1×108 個ヒツジ赤血球(バイオテスト研
究所)を尾静脈投与で感作し、6−7日後に脾臓を摘出
した。次に摘出した脾臓をhanks'液(日水製薬)中に潰
して細胞浮遊液とし、濾過後、1200rpm で5分間遠
心分離した。遠心分離後、上清を捨てTris・NH4Cl 溶液
で処理して赤血球を除去し、hanks'液で3回洗浄を行っ
た。上清を捨てた後、細胞を10%ウシ胎児血清(ギブ
コ社)、ストレプトマイシン(明治製菓)50μg/m
l、ペニシリン(明治製菓)50μU/mlおよび2−メ
ルカプトエタノール(5×10-5M)を含むRPMI−
1640培地(日水製薬)に懸濁した。次にマイクロカ
ルチャプレート(ヌンク社、24穴)の各穴に1穴あた
り、生細胞の数で1×107 個、ヒツジ赤血球5×10
6 個およびジメチルスルホキサイドに溶解した試験化合
物(10-2M)を前述のRPMI−1640培地で希釈
して10-6Mとしたものを合わせ、全量で2mlとし、3
7℃で5日間培養した。
験例で説明する。 試験例1 溶血斑形成細胞(PFC)の抑制作用 ジェーンらの方法〔Science (サイエンス), 140 , 40
5(1963) 〕に山本らの方法〔Drugs Exp. Clin. Res.
(ドラッグス・エクスペリメンタル・クリニカル・リサ
ーチ),III(1), 5(1982) 〕を加え、改良して行った。
すなわちBalb/c系雄性マウス(7週令)(チャールズリ
バー社)に1×108 個ヒツジ赤血球(バイオテスト研
究所)を尾静脈投与で感作し、6−7日後に脾臓を摘出
した。次に摘出した脾臓をhanks'液(日水製薬)中に潰
して細胞浮遊液とし、濾過後、1200rpm で5分間遠
心分離した。遠心分離後、上清を捨てTris・NH4Cl 溶液
で処理して赤血球を除去し、hanks'液で3回洗浄を行っ
た。上清を捨てた後、細胞を10%ウシ胎児血清(ギブ
コ社)、ストレプトマイシン(明治製菓)50μg/m
l、ペニシリン(明治製菓)50μU/mlおよび2−メ
ルカプトエタノール(5×10-5M)を含むRPMI−
1640培地(日水製薬)に懸濁した。次にマイクロカ
ルチャプレート(ヌンク社、24穴)の各穴に1穴あた
り、生細胞の数で1×107 個、ヒツジ赤血球5×10
6 個およびジメチルスルホキサイドに溶解した試験化合
物(10-2M)を前述のRPMI−1640培地で希釈
して10-6Mとしたものを合わせ、全量で2mlとし、3
7℃で5日間培養した。
【0031】培養終了後、細胞を2000rpm で5分間
遠心分離し、上清除去後、1mlのhanks'液で懸濁し、再
度遠心分離し、1mlのhanks'液で懸濁した。この懸濁液
50μl を予め50℃に加温した0.25%アガロース・
hanks'溶液400μl にヒツジ赤血球50μl とともに
加えてスライドグラス上にまき、プラークアッセイプレ
ートにのせ、リン酸緩衝液で40倍希釈したモルモット
補体(セダーレン研究所)とともに37℃で1−2時間
反応させ、出現する直接溶血斑細胞数(ダイレクトPF
C数)を計測した。
遠心分離し、上清除去後、1mlのhanks'液で懸濁し、再
度遠心分離し、1mlのhanks'液で懸濁した。この懸濁液
50μl を予め50℃に加温した0.25%アガロース・
hanks'溶液400μl にヒツジ赤血球50μl とともに
加えてスライドグラス上にまき、プラークアッセイプレ
ートにのせ、リン酸緩衝液で40倍希釈したモルモット
補体(セダーレン研究所)とともに37℃で1−2時間
反応させ、出現する直接溶血斑細胞数(ダイレクトPF
C数)を計測した。
【0032】試験化合物による抗体産生の抑制率は次式
より求めた。
より求めた。
【0033】
【数1】
【0034】なお、コントロールのPFC数とは、試験
化合物非存在下(ジメチルスルホキサイド単独)での値
である。結果を第2表に示す。
化合物非存在下(ジメチルスルホキサイド単独)での値
である。結果を第2表に示す。
【0035】
【表2】
【0036】化合物(I)またはその薬理上許容される
塩はその薬理作用に応じて、投与目的に対し、そのまま
あるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発
明の製薬組成物は活性成分として、有効な量の化合物
(I)またはその薬理上許容される塩を薬理上許容され
る担体と均一に混合して製造できる。この担体は投与に
対して望ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態を
とることができる。これらの製薬組成物は、経口的また
は注射による投与に対して適する単位服用形態にあるこ
とが望ましい。
塩はその薬理作用に応じて、投与目的に対し、そのまま
あるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発
明の製薬組成物は活性成分として、有効な量の化合物
(I)またはその薬理上許容される塩を薬理上許容され
る担体と均一に混合して製造できる。この担体は投与に
対して望ましい製剤の形態に応じて、広い範囲の形態を
とることができる。これらの製薬組成物は、経口的また
は注射による投与に対して適する単位服用形態にあるこ
とが望ましい。
【0037】経口服用形態にある組成物の調製において
は、何らかの有用な薬理的に許容し得る担体が使用でき
る。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調
製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フルクト
ースなどの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、
大豆油などの油類、アルキルp−ヒドロキシベンゾエー
トなどの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミン
トなどのフレーバー類などを使用して製造できる。粉
剤、丸剤、カプセル剤および錠剤は、ラクトース、グル
コース、シュークロース、マンニトールなどの賦形剤、
でん粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、マグネシウム
ステアレート、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコ
ール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの
結合剤、脂肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリン
などの可塑剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプ
セル剤は投与が容易であるという理由で、最も有用な単
位経口投与剤である。錠剤やカプセル剤を製造する際に
は固体の製薬担体が用いられる。
は、何らかの有用な薬理的に許容し得る担体が使用でき
る。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調
製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フルクト
ースなどの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、
大豆油などの油類、アルキルp−ヒドロキシベンゾエー
トなどの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミン
トなどのフレーバー類などを使用して製造できる。粉
剤、丸剤、カプセル剤および錠剤は、ラクトース、グル
コース、シュークロース、マンニトールなどの賦形剤、
でん粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、マグネシウム
ステアレート、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコ
ール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの
結合剤、脂肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリン
などの可塑剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプ
セル剤は投与が容易であるという理由で、最も有用な単
位経口投与剤である。錠剤やカプセル剤を製造する際に
は固体の製薬担体が用いられる。
【0038】また注射用の溶液は、蒸留水、塩溶液、グ
ルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物から
成る担体を用いて調製することができる。化合物(I)
またはその薬理上許容される塩は、経口的または注射に
よる非経口的に投与可能であり、その有効用量および投
与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状などによ
り異なるが、通常1日当り、1〜50mg/kgを3〜4回
に分けて投与するのが好ましい。
ルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物から
成る担体を用いて調製することができる。化合物(I)
またはその薬理上許容される塩は、経口的または注射に
よる非経口的に投与可能であり、その有効用量および投
与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状などによ
り異なるが、通常1日当り、1〜50mg/kgを3〜4回
に分けて投与するのが好ましい。
【0039】以下に、実施例、参考例および製剤例を示
す。
す。
【0040】
実施例1:9−フルオロ−3−フェニルイソチオクロマ
ノ[4,3−b]キノリン−7−カルボン酸(化合物
1)
ノ[4,3−b]キノリン−7−カルボン酸(化合物
1)
【0041】5−フルオロイサチン(アルドリッチ社
製)673mg(4.05mmol)に水酸化カリウム
1.32g(20.2mmol)を含む水4mlを加え、
これにエタノール4mlに溶かした参考例4で得られる
化合物(d)970mg(4.04mmol)を加え
た。13時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に塩酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物5
80mg(収率:37%)を得た。
製)673mg(4.05mmol)に水酸化カリウム
1.32g(20.2mmol)を含む水4mlを加え、
これにエタノール4mlに溶かした参考例4で得られる
化合物(d)970mg(4.04mmol)を加え
た。13時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に塩酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物5
80mg(収率:37%)を得た。
【0042】NMR(DMSO−d6)δ(ppm):
8.46(1H,d,J=8Hz),8.23-8.18(1H,m),7.85-7.43(9H,m),
4.21(2H,s) MS(m/e):387(M+)
8.46(1H,d,J=8Hz),8.23-8.18(1H,m),7.85-7.43(9H,m),
4.21(2H,s) MS(m/e):387(M+)
【0043】IR(KBr)cm-1:1718,1626,1494,1
420,1326,1210,1191 元素分析(%):C23H14FNO2S・0.9C3H7NO 計算値:C68.11, H4.51, N5.87 実測値:C68.10, H4.37, N5.71 融点:275.5-277.0℃
420,1326,1210,1191 元素分析(%):C23H14FNO2S・0.9C3H7NO 計算値:C68.11, H4.51, N5.87 実測値:C68.10, H4.37, N5.71 融点:275.5-277.0℃
【0044】実施例2:9−フルオロ−3−(2−フル
オロフェニル)イソチオクロマノ[4,3−b]キノリ
ン−7−カルボン酸(化合物 2)
オロフェニル)イソチオクロマノ[4,3−b]キノリ
ン−7−カルボン酸(化合物 2)
【0045】5−フルオロイサチン642mg(3.8
7mmol)に水酸化カリウム1.30g(19.4mm
ol)を含む水4mlを加え、これにエタノール4ml
に溶かした参考例7で得られる化合物(g)1.0g
(3.87mmol)を加えた。13時間加熱還流した
後、溶媒を減圧留去し、残渣にエーテル−水を加え、水
層をエーテルで洗浄した。水層をセライトを通して濾過
し、濾液に塩酸を加え析出した結晶を濾取した。得られ
た結晶を水洗、乾燥した後、ジメチルホルムアミド−水
から再結晶し、標記化合物1.33g(収率:85%)
を得た。
7mmol)に水酸化カリウム1.30g(19.4mm
ol)を含む水4mlを加え、これにエタノール4ml
に溶かした参考例7で得られる化合物(g)1.0g
(3.87mmol)を加えた。13時間加熱還流した
後、溶媒を減圧留去し、残渣にエーテル−水を加え、水
層をエーテルで洗浄した。水層をセライトを通して濾過
し、濾液に塩酸を加え析出した結晶を濾取した。得られ
た結晶を水洗、乾燥した後、ジメチルホルムアミド−水
から再結晶し、標記化合物1.33g(収率:85%)
を得た。
【0046】NMR(DMSO−d6)δ(ppm):
8.48(1H,d,J=8Hz),8.24-8.18(1H,m),7.76-7.34(8H,m),
4.20(2H,s) MS(m/e):405(M+)
8.48(1H,d,J=8Hz),8.24-8.18(1H,m),7.76-7.34(8H,m),
4.20(2H,s) MS(m/e):405(M+)
【0047】IR(KBr)cm-1:1707,1626,1499,1
281,1210,1179 元素分析(%):C23H13F2NO2S・0.2H2O 計算値:C67.54, H3.30, N3.42 実測値:C67.65, H3.28, N3.40 融点:254.5-255.5℃
281,1210,1179 元素分析(%):C23H13F2NO2S・0.2H2O 計算値:C67.54, H3.30, N3.42 実測値:C67.65, H3.28, N3.40 融点:254.5-255.5℃
【0048】実施例3:9−フルオロ−3−フェニルイ
ソクロマノ[4,3−b]キノリン−7−カルボン酸
(化合物 3)
ソクロマノ[4,3−b]キノリン−7−カルボン酸
(化合物 3)
【0049】5−フルオロイサチン375mg(2.2
6mmol)に水酸化カリウム750mg(11.3m
mol)を含む水4mlを加え、これにジオキサン−エ
タノール(2:1)4mlに溶かした参考例12で得ら
れる化合物(l)600mg(2.26mmol)を加
えた。4時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に酢酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物6
63mg(収率:79%)を得た。
6mmol)に水酸化カリウム750mg(11.3m
mol)を含む水4mlを加え、これにジオキサン−エ
タノール(2:1)4mlに溶かした参考例12で得ら
れる化合物(l)600mg(2.26mmol)を加
えた。4時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に酢酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物6
63mg(収率:79%)を得た。
【0050】NMR(DMSO−d6)δ(ppm):
8.42(1H,d,J=8Hz),8.18-8.12(1H,m),7.89-7.41(9H,m),
5.52(2H,s) MS(m/e):371(M+)
8.42(1H,d,J=8Hz),8.18-8.12(1H,m),7.89-7.41(9H,m),
5.52(2H,s) MS(m/e):371(M+)
【0051】IR(KBr)cm-1:1710,1621,1353,1
238,1186 元素分析(%):C23H14FNO3 計算値:C74.39, H3.80, N3.77 実測値:C74.51, H3.73, N3.83 融点:276.5-278.0℃
238,1186 元素分析(%):C23H14FNO3 計算値:C74.39, H3.80, N3.77 実測値:C74.51, H3.73, N3.83 融点:276.5-278.0℃
【0052】実施例4:9−フルオロ−3−(2−フル
オロフェニル)イソクロマノ[4,3−b]キノリン−
7−カルボン酸(化合物 4)
オロフェニル)イソクロマノ[4,3−b]キノリン−
7−カルボン酸(化合物 4)
【0053】5−フルオロイサチン470mg(2.8
2mmol)に水酸化カリウム930mg(14.0m
mol)を含む水4mlを加え、これにジオキサン−エ
タノール(2:1)4mlに溶かした参考例17で得ら
れる化合物(q)800mg(2.82mmol)を加
えた。4時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に酢酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物7
01mg(収率:64%)を得た。
2mmol)に水酸化カリウム930mg(14.0m
mol)を含む水4mlを加え、これにジオキサン−エ
タノール(2:1)4mlに溶かした参考例17で得ら
れる化合物(q)800mg(2.82mmol)を加
えた。4時間加熱還流した後、溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテル−水を加え、水層をエーテルで洗浄した。水
層をセライトを通して濾過し、濾液に酢酸を加え析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水洗、乾燥した後、
ジメチルホルムアミド−水から再結晶し、標記化合物7
01mg(収率:64%)を得た。
【0054】NMR(DMSO−d6)δ(ppm):
8.43(1H,d,J=8Hz),8.18-8.13(1H,m),7.76-7.34(9H,m),
5.52(2H,s) MS(m/e):389(M+)
8.43(1H,d,J=8Hz),8.18-8.13(1H,m),7.76-7.34(9H,m),
5.52(2H,s) MS(m/e):389(M+)
【0055】IR(KBr)cm-1:1710,1627,1507,1
352,1236,1194 元素分析(%):C23H13F2NO3 計算値:C70.95, H3.37, N3.60 実測値:C70.87, H3.19, N3.67 融点:274.0-275.0℃
352,1236,1194 元素分析(%):C23H13F2NO3 計算値:C70.95, H3.37, N3.60 実測値:C70.87, H3.19, N3.67 融点:274.0-275.0℃
【0056】参考例1: 4−アセチル−3−メチルビフェニル〔化合物(a)〕 三塩化アルミニウム12.7g(95.2mmol)を
1,2−ジクロロエタン100mlに懸濁させ、塩化ア
セチル4.4ml(61.8mmol)を加えた。これ
に3−メチルビフェニル(アルドリッチ社製)8.0g
(47.6mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。
反応液を氷を含む塩酸中に注入し、有機層を濃塩酸、次
いで飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(4%酢酸エチル−ヘキサン)で
精製し、標記化合物(a)7.72g(収率:77%)
を得た。
1,2−ジクロロエタン100mlに懸濁させ、塩化ア
セチル4.4ml(61.8mmol)を加えた。これ
に3−メチルビフェニル(アルドリッチ社製)8.0g
(47.6mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。
反応液を氷を含む塩酸中に注入し、有機層を濃塩酸、次
いで飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(4%酢酸エチル−ヘキサン)で
精製し、標記化合物(a)7.72g(収率:77%)
を得た。
【0057】NMR(CDCl3)δ(ppm):7.75
(1H,d,J=8Hz),7.60-7.57(2H,m),7.45-7.35(5H,m),2.60
(3H,s),2.58(3H,s) MS(m/e):210(M+)
(1H,d,J=8Hz),7.60-7.57(2H,m),7.45-7.35(5H,m),2.60
(3H,s),2.58(3H,s) MS(m/e):210(M+)
【0058】参考例2: 4−ブロモアセチル−3−メチルビフェニル〔化合物
(b)〕 参考例1で得られる化合物(a)18.25g(86.9
mmol)を酢酸エチル200mlに溶解し、臭化第二
銅38.8g(174mmol)を加えた。6時間加熱
還流した後、反応物を室温に戻し、不溶物を濾別した。
濾液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。酢酸エチル−ヘキ
サンより再結晶し、標記化合物(b)18.5g(収
率:74%)を得た。
(b)〕 参考例1で得られる化合物(a)18.25g(86.9
mmol)を酢酸エチル200mlに溶解し、臭化第二
銅38.8g(174mmol)を加えた。6時間加熱
還流した後、反応物を室温に戻し、不溶物を濾別した。
濾液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。酢酸エチル−ヘキ
サンより再結晶し、標記化合物(b)18.5g(収
率:74%)を得た。
【0059】NMR(CDCl3)δ(ppm):7.75
(1H,d,J=8Hz),7.61-7.57(2H,m),7.49-7.36(5H,m),4.43
(2H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):290,288(M+),209
(1H,d,J=8Hz),7.61-7.57(2H,m),7.49-7.36(5H,m),4.43
(2H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):290,288(M+),209
【0060】参考例3: 4−ブロモアセチル−3−ブロモメチルビフェニル〔化
合物(c)〕 参考例2で得られる化合物(b)5.0g(17.4mm
ol)を四塩化炭素150mlに溶解し、N−ブロモス
クシンイミド4.0g(22.5mmol)および2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル5mgを加え、2時
間加熱還流した。反応物を室温に戻し、不溶物を濾別
し、濾液を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶
し、標記化合物(c)4.5g(収率:71%)を得
た。
合物(c)〕 参考例2で得られる化合物(b)5.0g(17.4mm
ol)を四塩化炭素150mlに溶解し、N−ブロモス
クシンイミド4.0g(22.5mmol)および2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル5mgを加え、2時
間加熱還流した。反応物を室温に戻し、不溶物を濾別
し、濾液を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶
し、標記化合物(c)4.5g(収率:71%)を得
た。
【0061】NMR(CDCl3)δ(ppm):7.83
(1H,d,J=8Hz),7.73(1H,s),7.54-7.39(6H,m),4.91(2H,
s),4.49(2H,s) MS(m/e):370,368,366(M+),289,287,207
(1H,d,J=8Hz),7.73(1H,s),7.54-7.39(6H,m),4.91(2H,
s),4.49(2H,s) MS(m/e):370,368,366(M+),289,287,207
【0062】参考例4: 7−フェニルイソチオクロマン−4−オン〔化合物
(d)〕 参考例3で得られる化合物(c)500mg(1.37
mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド100ml
に溶解し、0℃で攪拌しながら水硫化ナトリウム330
mg(4.1mmol)を加えた。室温で12時間攪拌
した後、溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホルム−水を
加え有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(3%酢酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより
再結晶し、標記化合物(d)127mg(収率:39
%)を得た。
(d)〕 参考例3で得られる化合物(c)500mg(1.37
mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド100ml
に溶解し、0℃で攪拌しながら水硫化ナトリウム330
mg(4.1mmol)を加えた。室温で12時間攪拌
した後、溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホルム−水を
加え有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(3%酢酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより
再結晶し、標記化合物(d)127mg(収率:39
%)を得た。
【0063】NMR(CDCl3)δ(ppm):8.16
(1H,d,J=8Hz),7.63-7.42(7H,m),3.99(2H,s),3.59(2H,s) MS(m/e):240(M+) IR(KBr)cm-1:1670,1600,1285 融点:95.5-97.0℃
(1H,d,J=8Hz),7.63-7.42(7H,m),3.99(2H,s),3.59(2H,s) MS(m/e):240(M+) IR(KBr)cm-1:1670,1600,1285 融点:95.5-97.0℃
【0064】参考例5: 4−アセチル−2’−フルオロ−3−メチルビフェニル
〔化合物(e)〕 ヨーロッパ特許第184,384号に記載された方法に
より合成した2’−フルオロ−3−メチルビフェニル
7.60gを用い、参考例1と同様にして、標記化合物
(e)7.03g(収率:76%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.78(1H,d,J=9Hz),
7.36-7.12(7H,m),2.61(3H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):228(M+)
〔化合物(e)〕 ヨーロッパ特許第184,384号に記載された方法に
より合成した2’−フルオロ−3−メチルビフェニル
7.60gを用い、参考例1と同様にして、標記化合物
(e)7.03g(収率:76%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.78(1H,d,J=9Hz),
7.36-7.12(7H,m),2.61(3H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):228(M+)
【0065】参考例6: 4−ブロモアセチル−2’−フルオロ−3−メチルビフ
ェニル〔化合物(f)〕 参考例5で得られる化合物(e)7.53gを用い、参
考例2と同様にして、標記化合物(f)7.41g(収
率:73%)を得た。
ェニル〔化合物(f)〕 参考例5で得られる化合物(e)7.53gを用い、参
考例2と同様にして、標記化合物(f)7.41g(収
率:73%)を得た。
【0066】NMR(CDCl3)δ(ppm):7.77
(1H,d,J=8Hz),7.50-7.13(7H,m),4.45(2H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):306,308(M+)
(1H,d,J=8Hz),7.50-7.13(7H,m),4.45(2H,s),2.60(3H,s) MS(m/e):306,308(M+)
【0067】参考例7: 7−(2−フルオロフェニル)イソチオクロマン−4−
オン〔化合物(g)〕 参考例6で得られる化合物(f)4.00gを用い、参
考例3と同様にして4−ブロモアセチル−2’−フルオ
ロ−3−ブロモメチルビフェニルを得た。これを特に精
製することなく用い、参考例4と同様にして、標記化合
物(g)1.23g(収率:37%)を得た。
オン〔化合物(g)〕 参考例6で得られる化合物(f)4.00gを用い、参
考例3と同様にして4−ブロモアセチル−2’−フルオ
ロ−3−ブロモメチルビフェニルを得た。これを特に精
製することなく用い、参考例4と同様にして、標記化合
物(g)1.23g(収率:37%)を得た。
【0068】NMR(CDCl3)δ(ppm):8.16
(1H,d,J=8Hz),7.56-7.14(6H,m),3.98(2H,s),3.59(2H,s) MS(m/e):258(M+) IR(KBr)cm-1:1673,1607,1470,1415,1387,128
0 融点:87.0-88.0℃
(1H,d,J=8Hz),7.56-7.14(6H,m),3.98(2H,s),3.59(2H,s) MS(m/e):258(M+) IR(KBr)cm-1:1673,1607,1470,1415,1387,128
0 融点:87.0-88.0℃
【0069】参考例8: 2−メチル−4−フェニル安息香酸エチル〔化合物
(h)〕 三塩化アルミニウム7.92g(59.4mmol)に二
硫化炭素30mlおよびオキサリルジクロリド2.85
ml(32.7mmol)を加え、次いで3−メチルビ
フェニル5.0g(29.7mmol)を加えた。室温で
6時間攪拌した後、反応物を氷を含む塩酸中に注入し、
二硫化炭素で抽出した。有機層を濃塩酸で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した後、エタ
ノール200mlを加えた。室温で12時間攪拌した
後、溶媒を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加え、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(1%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、標
記化合物(h)7.12g(収率:68%)を得た。
(h)〕 三塩化アルミニウム7.92g(59.4mmol)に二
硫化炭素30mlおよびオキサリルジクロリド2.85
ml(32.7mmol)を加え、次いで3−メチルビ
フェニル5.0g(29.7mmol)を加えた。室温で
6時間攪拌した後、反応物を氷を含む塩酸中に注入し、
二硫化炭素で抽出した。有機層を濃塩酸で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した後、エタ
ノール200mlを加えた。室温で12時間攪拌した
後、溶媒を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加え、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(1%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、標
記化合物(h)7.12g(収率:68%)を得た。
【0070】NMR(CDCl3)δ(ppm):8.00
(1H,d,J=8Hz),7.65-7.31(7H,m),4.38(2H,q,J=7Hz),2.67
(3H,s),1.43(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):240(M+)
(1H,d,J=8Hz),7.65-7.31(7H,m),4.38(2H,q,J=7Hz),2.67
(3H,s),1.43(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):240(M+)
【0071】参考例9: 2−ブロモメチル−4−フェニル安息香酸エチル〔化合
物(i)〕 参考例8で得られる化合物(h)8.18g(34.1m
mol)を四塩化炭素200mlに溶解し、N−ブロモ
スクシンイミド6.37g(35.7mmol)および
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル5mgを加え、
1時間加熱還流した。反応物を室温に戻し、不溶物を濾
別し、濾液を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(1%酢酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより再
結晶し、標記化合物(i)8.0g(収率:74%)を
得た。
物(i)〕 参考例8で得られる化合物(h)8.18g(34.1m
mol)を四塩化炭素200mlに溶解し、N−ブロモ
スクシンイミド6.37g(35.7mmol)および
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル5mgを加え、
1時間加熱還流した。反応物を室温に戻し、不溶物を濾
別し、濾液を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(1%酢酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより再
結晶し、標記化合物(i)8.0g(収率:74%)を
得た。
【0072】NMR(CDCl3)δ(ppm):8.05
(1H,d,J=8Hz),7.68-7.40(7H,m),5.03(2H,s),4.43(2H,q,
J=7Hz),1.44(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):320,318(M+)
(1H,d,J=8Hz),7.68-7.40(7H,m),5.03(2H,s),4.43(2H,q,
J=7Hz),1.44(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):320,318(M+)
【0073】参考例10: (2−エトキシカルボニル−5−フェニルベンジル)オ
キシ酢酸エチル〔化合物(j)〕 水素化ナトリウム275mg(6.24mmol)に無
水テトラヒドロフラン30mlを加え、これにグリコー
ル酸エチル600μl(6.24mmol)を滴下し
た。室温で30分間攪拌した後、参考例9で得られる化
合物(i)1.81g(5.67mmol)を加えた。室
温で12時間攪拌した後、水5mlを加え反応を停止さ
せ、溶媒を減圧留去した。残渣に酢酸エチルを加え、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(5%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、
標記化合物(j)1.43g(収率:74%)を得た。
キシ酢酸エチル〔化合物(j)〕 水素化ナトリウム275mg(6.24mmol)に無
水テトラヒドロフラン30mlを加え、これにグリコー
ル酸エチル600μl(6.24mmol)を滴下し
た。室温で30分間攪拌した後、参考例9で得られる化
合物(i)1.81g(5.67mmol)を加えた。室
温で12時間攪拌した後、水5mlを加え反応を停止さ
せ、溶媒を減圧留去した。残渣に酢酸エチルを加え、有
機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(5%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、
標記化合物(j)1.43g(収率:74%)を得た。
【0074】NMR(CDCl3)δ(ppm):8.45
(1H,d,J=8Hz),7.98(1H,s),7.66-7.26(6H,m),5.11(2H,
s),4.36(2H,q,J=7Hz),4.27-4.19(4H,m),1.40(3H,t,J=7H
z),1.29(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):342(M+)
(1H,d,J=8Hz),7.98(1H,s),7.66-7.26(6H,m),5.11(2H,
s),4.36(2H,q,J=7Hz),4.27-4.19(4H,m),1.40(3H,t,J=7H
z),1.29(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):342(M+)
【0075】参考例11: (2−カルボキシ−5−フェニルベンジル)オキシ酢酸
〔化合物(k)〕 参考例10で得られる化合物(j)1.37g(4.0m
mol)をジオキサン50mlに溶解し、これに4規定
水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え、2時間加熱還
流した。溶媒を減圧留去後、水100mlを加えエーテ
ルで洗浄した。水層に塩酸を加え析出した結晶を濾取
し、水洗、乾燥した。クロロホルムより再結晶し、標記
化合物(k)1.13g(収率:定量的)を得た。
〔化合物(k)〕 参考例10で得られる化合物(j)1.37g(4.0m
mol)をジオキサン50mlに溶解し、これに4規定
水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え、2時間加熱還
流した。溶媒を減圧留去後、水100mlを加えエーテ
ルで洗浄した。水層に塩酸を加え析出した結晶を濾取
し、水洗、乾燥した。クロロホルムより再結晶し、標記
化合物(k)1.13g(収率:定量的)を得た。
【0076】 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.85-12.84(2
H,m),7.99-7.40(8H,m),4.97(2H,s),4.20(2H,s) MS(m/e):286(M+)
H,m),7.99-7.40(8H,m),4.97(2H,s),4.20(2H,s) MS(m/e):286(M+)
【0077】参考例12: 4−アセトキシ−7−フェニルイソクロメン〔化合物
(l)〕 参考例11で得られる化合物(k)700mg(2.4
mmol)に酢酸カリウム960mg(9.8mmo
l)を含む無水酢酸20mlを加え、3時間加熱還流し
た。溶媒を減圧留去し、残渣にエーテル−水を加え、有
機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%酢
酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより再結晶し、
標記化合物(l)515mg(収率:81%)を得た。
(l)〕 参考例11で得られる化合物(k)700mg(2.4
mmol)に酢酸カリウム960mg(9.8mmo
l)を含む無水酢酸20mlを加え、3時間加熱還流し
た。溶媒を減圧留去し、残渣にエーテル−水を加え、有
機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%酢
酸エチル−ヘキサン)で精製、ヘキサンより再結晶し、
標記化合物(l)515mg(収率:81%)を得た。
【0078】 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.75-7.25(7H,m),
7.03(1H,d,J=8Hz),6.73(1H,s),5.16(2H,s),2.33(3H,s) MS(m/e):260(M+) IR(KBr)cm-1:1751,1644,1487,1372,1210 融点:107.0-108.0℃
7.03(1H,d,J=8Hz),6.73(1H,s),5.16(2H,s),2.33(3H,s) MS(m/e):260(M+) IR(KBr)cm-1:1751,1644,1487,1372,1210 融点:107.0-108.0℃
【0079】参考例13: 4−(2−フルオロフェニル)−2−メチル安息香酸エ
チル〔化合物(m)〕 ヨーロッパ特許第184,384号に記載された方法に
より合成した2’−フルオロ−3−メチルビフェニル1
2.3gを用い、参考例8と同様にして、標記化合物
(m)12.4g(収率:73%)を得た。
チル〔化合物(m)〕 ヨーロッパ特許第184,384号に記載された方法に
より合成した2’−フルオロ−3−メチルビフェニル1
2.3gを用い、参考例8と同様にして、標記化合物
(m)12.4g(収率:73%)を得た。
【0080】 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.99(1H,d,J=9Hz),
7.45-7.10(6H,m),4.37(2H,q,J=7Hz),2.66(3H,s),1.40(3
H,t,J=7Hz) MS(m/e):258(M+)
7.45-7.10(6H,m),4.37(2H,q,J=7Hz),2.66(3H,s),1.40(3
H,t,J=7Hz) MS(m/e):258(M+)
【0081】参考例14: 2−ブロモメチル−4−(2−フルオロフェニル)安息
香酸エチル〔化合物(n)〕 参考例13で得られる化合物(m)10.0gを用い、
参考例9と同様にして、標記化合物(n)10.4g
(収率:79%)を得た。
香酸エチル〔化合物(n)〕 参考例13で得られる化合物(m)10.0gを用い、
参考例9と同様にして、標記化合物(n)10.4g
(収率:79%)を得た。
【0082】 NMR(CDCl3)δ(ppm):8.05(1H,d,J=8Hz),
7.65-7.14(6H,m),5.02(2H,s),4.44(2H,q,J=7Hz),1.44(3
H,t,J=7Hz) MS(m/e):338,336(M+)
7.65-7.14(6H,m),5.02(2H,s),4.44(2H,q,J=7Hz),1.44(3
H,t,J=7Hz) MS(m/e):338,336(M+)
【0083】参考例15: 〔2−エトキシカルボニル−5−(2−フルオロフェニ
ル)ベンジル〕オキシ酢酸エチル〔化合物(o)〕 参考例14で得られる化合物(n)7.00gを用い、
参考例10と同様にして、標記化合物(o)4.50g
(収率:60%)を得た。
ル)ベンジル〕オキシ酢酸エチル〔化合物(o)〕 参考例14で得られる化合物(n)7.00gを用い、
参考例10と同様にして、標記化合物(o)4.50g
(収率:60%)を得た。
【0084】 NMR(CDCl3)δ(ppm):8.04(1H,d,J=8Hz),
7.92(1H,s),7.63-7.12(5H,m),5.11(2H,s),4.37(2H,q,J=
7Hz),4.22(2H,q,J=7Hz),4.23(2H,s),1.40(3H,t,J=7Hz),
1.28(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):360(M+)
7.92(1H,s),7.63-7.12(5H,m),5.11(2H,s),4.37(2H,q,J=
7Hz),4.22(2H,q,J=7Hz),4.23(2H,s),1.40(3H,t,J=7Hz),
1.28(3H,t,J=7Hz) MS(m/e):360(M+)
【0085】参考例16: 〔2−カルボキシ−5−(2−フルオロフェニル)ベン
ジル〕オキシ酢酸〔化合物(p)〕 参考例15で得られる化合物(o)2.42gを用い、
参考例11と同様にして、標記化合物(p)2.09g
(収率:定量的)を得た。
ジル〕オキシ酢酸〔化合物(p)〕 参考例15で得られる化合物(o)2.42gを用い、
参考例11と同様にして、標記化合物(p)2.09g
(収率:定量的)を得た。
【0086】 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.99(1H,d,J=8
Hz),7.84(1H,s),7.60-7.31(5H,m),4.97(2H,s),4.19(2H,
s) MS(m/e):304(M+)
Hz),7.84(1H,s),7.60-7.31(5H,m),4.97(2H,s),4.19(2H,
s) MS(m/e):304(M+)
【0087】参考例17: 4−アセトキシ−7−(2−フルオロフェニル)イソク
ロメン〔化合物(q)〕 参考例16で得られる化合物(p)1.50gを用い、
参考例12と同様にして、標記化合物(q)1.03g
(収率:74%)を得た。
ロメン〔化合物(q)〕 参考例16で得られる化合物(p)1.50gを用い、
参考例12と同様にして、標記化合物(q)1.03g
(収率:74%)を得た。
【0088】 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.46-7.02(7H,m),
6.74(1H,s),5.15(2H,s),2.33(3H,s) MS(m/e):284(M+) IR(KBr)cm-1:1758,1640,1480,1200,1140 融点:82.5-83.5℃
6.74(1H,s),5.15(2H,s),2.33(3H,s) MS(m/e):284(M+) IR(KBr)cm-1:1758,1640,1480,1200,1140 融点:82.5-83.5℃
【0089】製剤例1.錠剤 常法により、次の組成からなる錠剤を作成する。
【0090】
【表3】
【0091】製剤例2.カプセル剤 常法により、次の組成からなるカプセル剤を作成する。
【0092】
【表4】
【0093】これらを混合し、ゼラチンカプセルに充填
する。 製剤例3.注射剤 常法により、次の組成からなる注射剤を作成する。
する。 製剤例3.注射剤 常法により、次の組成からなる注射剤を作成する。
【0094】
【表5】
【0095】これに注射用蒸留水を加えて全量5mlとす
る(1アンプル分)。
る(1アンプル分)。
【0096】
【発明の効果】本発明により、免疫抑制剤として有用な
新規四環系化合物が提供される。
新規四環系化合物が提供される。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 491/052 A61K 31/4741 A61K 31/4743 REGISTRY(STN) CA(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4は同一または異なっ
て、水素、低級アルキル、トリフルオロメチル、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、
ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイ
ルアミノまたは低級アルコキシカルボニルを表し、Xは
酸素または硫黄を表す)で表される四環系化合物または
その薬理上許容される塩。 - 【請求項2】 請求項1記載の四環系化合物またはその
薬理上許容される塩を有効成分として含有する免疫抑制
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10234493A JP3272808B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 新規四環系化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10234493A JP3272808B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 新規四環系化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06306079A JPH06306079A (ja) | 1994-11-01 |
JP3272808B2 true JP3272808B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=14324885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10234493A Expired - Fee Related JP3272808B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 新規四環系化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272808B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2014352920A1 (en) | 2013-11-22 | 2016-06-23 | Genzyme Corporation | Novel methods for treating neurodegenerative diseases |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP10234493A patent/JP3272808B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06306079A (ja) | 1994-11-01 |
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