JP3272430B2 - 板ガラス取付構造 - Google Patents

板ガラス取付構造

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JP3272430B2 JP34041792A JP34041792A JP3272430B2 JP 3272430 B2 JP3272430 B2 JP 3272430B2 JP 34041792 A JP34041792 A JP 34041792A JP 34041792 A JP34041792 A JP 34041792A JP 3272430 B2 JP3272430 B2 JP 3272430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強された板ガラス取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の横連窓サッシは、板ガラスを脆性
材料としてみなしていたため、主としてサッシ方立に風
圧力や地震力などの面外荷重を負担させていた。そのた
め、図13に示されるように、サッシ下枠91及びサッ
シ上枠92の溝に板ガラス90を嵌め込み、サッシ下枠
91、サッシ上枠92及びサッシ方立93の溝と板ガラ
ス90の間にシーリング材やビードを介装して板ガラス
90の上下左右の四辺を固定するようになっている。上
記構成では、耐震強度及び耐風圧強度は大きくできるも
のの、建物の外壁に大きな板ガラス壁面を形成する場合
には、サッシ方立93の寸法が大きくなっていた。ま
た、地震時等の層間変位によるサッシ方立93の倒れ変
位に対してもクリアランスが必要なため、この点から
も、サッシ方立93の寸法が大きくなっていた。しかし
ながら、サッシ方立93の部材が外観に現れると、窓サ
ッシのデザイン上好ましいものではない。
【0003】また、図14に示されるように、サッシ方
立93を無くして、上下二辺で板ガラス90を固定し、
板ガラス90の横方向の端縁同士をシーリング材94を
介して突き付け接続する工法がある。これによって、サ
ッシ方立93が外観に現れず、デザイン上好ましいもの
となる。
【0004】しかし、二辺支持の場合、四辺支持に比べ
板ガラス90を厚くしなければならないが、板ガラスの
厚みには限界があるため、耐風圧力に限界が生じ、超高
層建築物に応用できない場合があった。しかも、板ガラ
ス90が厚くなると、建設コストが高くなる。
【0005】そのため、最近では、図15に示されるよ
うなSSG構法(ストラクチュラルシーラントグレイジ
ングシステム)が注目されている。このSSG構法は、
バックマリオン96を構造用シーリング材98によって
室内側で板ガラス90のジョイント部に接着固定する方
法である。
【0006】しかしながら、このSSG構法では、接着
する構造用シーリング材98の劣化により、板ガラス9
0が脱落する危険があるので、構造用シーリング材98
の定期的な点検及び補修の必要がある。また、地震時に
は、バックマリオン96の倒れ変形によって接着してい
るシーリング材98が破断し、板ガラス90が脱落する
危険があるので、別途層間変位を吸収する脱落防止用の
部材を取り付ける必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来構成に
よる板ガラスの取付構造においては、取付強度を大きく
するように板ガラス90を四辺支持で取り付けると、建
物の美観を損なうことになり、一方、建物の美観を損な
わないために板ガラス90を上下二辺で取り付けると、
板ガラス厚さが厚くなりコスト高を招いていた。また、
SSG構法を用いてシーリング材の接着性能のみに頼っ
た構成にすると、取付強度の耐久性に問題があった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、板ガラス端部
を補強材で補強し、耐風圧性能と耐震性能を確保できる
板ガラス取付構造を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の板ガラ
ス取付構造は、板ガラスの対向する2辺をそれぞれサッ
シ枠内に嵌め込んで支持、固定する2辺支持の板ガラス
取付構造において、前記板ガラスの残りの対向する辺の
板ガラス端部に沿ってその長さ方向に板ガラスと接着、
一体化される補強材を設けたことを特徴とする板ガラス
取付構造である。
【0010】請求項2に記載の板ガラス取付構造は、
形の板ガラスの上下2辺をそれぞれサッシ上枠、サッシ
下枠内に嵌め込んで支持、固定する2辺支持の板ガラス
取付構造において、前記板ガラスの左右2辺の板ガラス
端部に沿ってその上下方向に板ガラスと接着、一体化さ
れる溝状補強材を設けたことを特徴とする板ガラス取付
構造である。
【0011】請求項3に記載の板ガラス取付構造は、
求項1または請求項2のいずれか1項に記載の構成にお
いて、前記補強材は、この補強材の長手方向に沿って設
けられた補強部を有し、前記補強部の両端は、サッシ枠
内に嵌め込まれない構造となっていることを特徴として
いる。
【0012】
【0013】
【作用】上記構成の板ガラス取付構造によれば、補強材
が、板ガラス端部に接着、一体化されて板ガラス端部を
補強するので、板ガラス端部の強度が増大する。このよ
うに、板ガラス端部に補強材を接着、一体化させること
によって、面外荷重が板ガラスに作用したとき板ガラス
端部に発生する応力が低減する。このため、二辺支持の
板ガラス窓であっても、この補強材と板ガラスの合成耐
力で面外荷重を受けることができ、ガラスの許容応力度
を高めることができるため、従来よりも板ガラスの耐風
圧性能を向上させることができる。
【0014】また、補強材を板ガラスの端部に嵌め込
み、板ガラスと補強材の隙間に接着剤を充填して接着、
一体化することにより、補強材が板ガラス端部へ確実に
保持される。
【0015】さらに、この板ガラスの対向する2辺をサ
ッシ枠内に嵌め込んで支持、固定する。
【0016】なお、この補強材の長手方向に沿って、サ
ッシ枠内に嵌め込まれない補強部を設けてもよい。
【0017】
【実施例】図1には、第1実施例に係る板ガラス取付構
造で補強された板ガラスGが示されている。この板ガラ
スGの横方向両側のエッヂ部13には、エッヂ補強材1
0が取り付けられている。このエッヂ補強材10は、閉
塞断面とされた補強部10A(図4参照)と、断面形状
が略L字型であってエッヂ補強材10の基部枠としての
溝状枠10Bとで構成されており、溝状枠10Bが上下
方向にわたってエッヂ部13のほぼ全長に渡って覆って
いる。この溝状枠10Bの外縁部には、上下方向に突起
10Cが延設されている。なお、エッヂ補強材10はア
ルミ材の押出成型によって加工されている。また、図4
に示すように、溝状枠10Bとエッヂ部13との隙間に
は、構造用シーリング材などの接着剤12が充填されエ
ッヂ補強材10と板ガラスGのエッヂ部13を固着して
いる。この固着作業は、予め工場で行うか、又は、施工
現場で行われる。
【0018】図2及び図3には、エッヂ補強材10で補
強された板ガラスGが嵌め込まれてた横連窓14が示さ
れている。壁16には、サッシ上枠18とサッシ下枠2
0が設置されており、サッシ上枠18に板ガラスGの上
辺が嵌め込まれ、サッシ下枠20に板ガラスGの下辺が
嵌め込まれている。このサッシ上枠18には、シーリン
グ材22とバックアップ材24が埋め込まれており、同
様にサッシ下枠20にも、シーリング材22とバックア
ップ材24が埋め込まれている。このシーリング材22
に挾持されるように板ガラスGが嵌め込まれている。図
4に示すように、この板ガラスGの横方向のジョイント
部は、エッヂ補強材10の外縁同士を突き付けシーリン
グ材26で接続されている。このシーリング材26と突
起10Cとの間には、バックアップ材28が設けられて
いる。なお、図3に示すように、従来の方立のように、
上下端は構造物に直接支持されているのではなく、エッ
ヂ補強材10の補強部10Aは、サッシ上枠18及びサ
ッシ下枠20には接続されていない。
【0019】ここで、本実施例に係る二辺支持の板ガラ
スGに風圧力による等分布荷重によってどのような応力
分布が生じるのかを説明する。図5は、板ガラスGの縦
横比が1:4の場合を示すもので、図5(A)は、四辺
支持の場合の応力分布図、図5(B)は、従来の上下二
辺支持の場合の応力分布図、また、図5(C)は、エッ
ヂ補強材10でエッヂ部13が補強された板ガラスGが
上下二辺支持された場合の応力分布図が示されている。
なお、斜線部分は最大応力が発生する領域を示してい
る。
【0020】図5の(A)と(B)を比較すると、四辺
支持の場合は、中心部30に最大応力が発生するのに対
し、上下二辺支持の場合は、エッヂ部13に最大応力が
発生している。一方、図5(C)のように、エッヂ部1
3をエッヂ補強材10で補強すると、エッヂ部13に発
生する応力は低減され、四辺支持の場合と同様に中心部
30に最大応力が発生するようになる。一般に、板ガラ
スGの特性上許容応力度はエッヂ部13よりも中心部3
0の方が大きいので、エッヂ部13を補強しエッヂ補強
材10と板ガラスGの合成耐力を高めることで、板ガラ
スGの弱点をカバーすることができる。
【0021】また、図6には、幅(W)4.2m、高さ
(H)1.25mの板ガラスGにエッヂ補強材10が使
用され、この板ガラスGが上下二辺支持された場合にお
ける板ガラスGの板厚と許容風圧の関係が示されてい
る。このグラフからも判断できるように、エッヂ補強材
10でエッヂ部13が補強された板ガラスG(矢印A)
は、四辺支持(矢印B)とほぼ同一な板厚と許容応力の
関係を有している。すなわち、エッヂ補強材10でエッ
ヂ部13が補強された板ガラスGであれば、上下二辺支
持であっても、四辺支持と同じ板厚で風圧に対抗できる
ことを示している。なお、破線(矢印C)は、従来の上
下二辺支持における板厚と許容風圧との関係を示してい
る。このことからも、本実施例の板ガラス取付構造によ
ってガラスの板厚を薄くできることがわかる。
【0022】次に、第1実施例を使用した板ガラスGが
嵌め込まれている横連窓14の施工方法について図2乃
至図4を参照して説明する。
【0023】まず、壁16にサッシ上枠18とサッシ下
枠20を設置する。次に、サッシ上枠18にはエッヂ補
強材10を取り付けた板ガラスGの上辺を挿入し、サッ
シ下枠20には板ガラスGの下辺を挿入し、サッシ上枠
18とサッシ下枠20にバックアップ材24を埋め込
む。次に、サッシ上枠18とサッシ下枠20にシーリン
グ材22を充填し、板ガラスGの上下辺をサッシに固定
する。次に、上記の工程を繰り返し横連窓14とする。
次に、図4に示すように、エッヂ補強材10が向き合っ
た状態で、突起10Cに当接するようにバックアップ材
28を室外側から設置する。次に、エッヂ補強材10の
外縁同士にシーリング材26を突き付けてエッヂ補強材
10同士を接続する。
【0024】以上の構成により、エッヂ補強材10と板
ガラスGが一体となって、風圧力や地震力により生じる
面外荷重を受けることができ、板ガラスGの端部に発生
する応力を低減することができる。そのため、単に上下
二辺支持で荷重を受ける場合に比べ、板ガラスGを薄く
することができる。また、四辺支持で取り付けた場合に
方立で荷重を受けていたものを、エッヂ補強材10と板
ガラスGの合成耐力で負担するので、大きな方立を使用
する必要がなくなり、サッシの構造を単純化することが
できる。さらに、地震時等に生じる板ガラスGの層間変
位に対して、従来のようにクリアランスが必要でなく、
取付部材を目立たなくするという美観上の要求を、板ガ
ラスGの落下や破損等の危険性を生じることなく実現す
ることができる。
【0025】次に、第2実施例に係るエッヂ補強材40
を使用した板ガラスGが嵌め込まれている横連窓42を
オープンジョイント構法を用いて施工した場合につい
て、図7及び図8を用いて説明する。
【0026】図7に示すように、タイル先付けPC板4
4の上部にサッシ下枠46が、タイル先付けPC板48
の下部にサッシ上枠50が設置されている。このサッシ
下枠46に板ガラスGの下辺が嵌め込まれ、サッシ上枠
50の板ガラスGの上辺が嵌め込まれている。この板ガ
ラスGの外側には、成形ゴム52が埋め込まれており、
板ガラスGの室内側には、シーリング材54とバックア
ップ材56が埋め込まれている。このように、板ガラス
Gはシーリング材54と成形ゴム52に挾持されてい
る。
【0027】また、図8に示すように、板ガラスGのエ
ッヂ部13にはエッヂ補強材40が嵌め込まれている。
このエッヂ補強材40の外縁部には、エッヂ補強材40
の長手方向に沿って突起40Aが延設されている。ま
た、突起40Aの室外側にも突起40B、40Cがエッ
ヂ補強材40の長手方向に沿って設けられている。これ
らの突起40B、40Cは、先端部が互いに向き合う方
向に屈曲された断面略L字型に成形されている。この突
起40Bと40Cの先端部が向き合って形成された隙間
に噛み合った状態で成形ゴム58が装着されている。こ
の成形ゴム58は、断面形状が略M字型に成形されてい
る。エッヂ補強材40の外縁同士が突き付けられると、
成形ゴム58の脚部58Aとこれに対向する成形ゴム5
8の脚部58Aは、互いに密着した状態になる。
【0028】この板ガラスGの横方向のジョイント部
は、エッヂ補強材40の外縁同士をシーリング材60を
介して突き付けて接続されている。このシーリング材6
0の室外側には、バックアップ材62が設けられてい
る。このような構造となっているので、シーリング材6
0が室内側から施工できるようになる。また、シーリン
グ材60が室外に面していないため外壁の汚れを未然に
防止することができる。その他、図4と同様の構成につ
いては、部材番号のみ付して説明を省略する。
【0029】本発明における補強材は、板ガラスの室内
面側の板ガラス端部に沿って設けられるものであり、基
本的には板ガラスの縦辺上下方向のエッヂに沿って接着
され、サッシ上枠とサッシ下枠の溝内まで延在されるよ
うに設計された基部枠と、補強材の長手方向に沿って設
けられ、外部から風圧を受けた時の荷重により板ガラス
が撓むのを防止し、板ガラスの許容風圧を高めるために
作用する補強部とを有しており、この補強部の両端は、
サッシ上枠とサッシ下枠の溝内までは至らず、溝内に嵌
め込まれない構造とされ、この補強部は、建物の構造体
には接続されない構造となっている。
【0030】この補強材が接着一体化された板ガラスの
端部構造は、例えば、図9(A)(B)(C)に示すよ
うになっている。図9において、Pはサッシ上下枠内に
飲み込まれる部分の板ガラス部分を示す。補強材10の
基部枠10Dに設けられている補強部10Aは、このサ
ッシ上下枠内に飲み込まれる板ガラス部分Pまで及ばな
いように設計されている。すなわち、補強材の端部には
切欠部が設けられており、補強部がサッシ上下枠内に嵌
め込まれた時の外観のデザインを好ましくしている。
【0031】基部枠10Dは、板ガラスGのサッシ上下
枠内での支持を確保するものであり、図9(A)(C)
に示すように、板ガラスの端面部が嵌め込まれ、板ガラ
スの外面と内面から支持されるような溝状となっていて
もよい。又は、図9(B)に示すように、板ガラスの端
面部がその外面からと端面により支持されるようなL字
状となっていてもよい。あるいは、その他の適宜な構造
としてもよい。
【0032】さらに、本発明に係る板ガラスの取付構造
は、上述した実施例のものに限定されるものではなく、
例えば、図10(A)に示すように、肉厚の補強部77
を有する溝状枠の補強材70を板ガラスGのエッヂ部1
3に嵌め込み、板ガラスGと補強材70の隙間をシーリ
ング材72で充填し、両者を固着しても構わない。ま
た、図11(A)に示すように、エッヂ部13の二面に
枠状の補強部77を有する断面L字型の補強材74を接
着させたり、図12(A)に示すように、エッヂ部13
の一面に板状でかた肉厚の補強部77を有する補強材7
6を接着させても構わない。すなわち、板ガラス側に密
着支持され、板ガラス端部の厚みを増大させるものであ
ればどのような構造でもよい。
【0033】また、補強材に補強部を設けずに、補強部
を兼ね備えた補強材構造としてもよい。例えば、図10
(B)に示すように、溝状枠の補強材70を板ガラスG
のエッヂ部13に嵌め込み、板ガラスGと補強材70の
隙間をシーリング材72で充填し、両者を固着したも
の、また、図11(B)に示すように、エッヂ部13の
二面に断面L字型の補強材74を接着させたり、図12
(B)に示すように、エッヂ部13の一面に板状の補強
材76を接着させたものでも構わない。
【0034】なお、板ガラスGの縦横比、設計風圧力及
び板ガラス厚さにより板ガラスGに発生する応力が異な
るので、最も板ガラス厚さが薄くなるように、エッヂ補
強材10の大きさ(長さ及び溝状枠10Bの大きさ等)
を調整する。しかし、エッヂ補強材10の断面積を単に
大きくしても、エッヂ補強材10の端部付近の板ガラス
に大きな局部応力が発生するため、エッヂ補強材10の
断面形状を最適なものとする必要がある。
【0035】上記では、横連窓について説明したが、縦
連窓サッシや板ガラスカーテンウォール等の板ガラスが
連続したサッシの全てに対応することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板ガラ
ス取付構造は、板ガラス端部の強度が増大するように板
ガラス端部に密着される補強部付きの補強材を設ける構
成にしたので、面外荷重が板ガラスに作用したとき板ガ
ラス端部に発生する応力が低減することにより、より大
きな荷重を受けられることになる。すなわち、上下二辺
支持で荷重を受ける場合に比べ、板ガラスを薄くするこ
とが可能になる。また、四辺支持で取り付けた場合に方
立で荷重を受けていたものを、補強材と板ガラスの合成
耐力で負担するため、この方立が不必要となる。また、
地震時等に生じる板ガラスの層間変位に対して、溝状枠
の補強材の板ガラスの呑み込み寸法として、層間変位を
吸収するためのクリアランスが必要なく、単に板ガラス
の面外方向の移動を規制するための寸法、すなわち板ガ
ラスの端縁を補強材に物理的に固着する寸法が確保され
ていればよく、板ガラスの連続して嵌め込まれている板
ガラス同士の間の方立等の取付部材を目立たなくすると
いった美観上の要求を、板ガラスの落下や破損等の危険
性を生じることなく実現可能とすることができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るエッヂ補強材が使用された板
ガラスを示す斜視図である。
【図2】第1実施例に係る板ガラスを横連窓に使用した
場合の側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】板ガラス同士の接合状態を示す断面図である。
【図5】一例として風圧力による等分布荷重が,板ガラ
スに作用している場合に発生する応力の分布図である。
(A)は矩形板四辺支持の場合の分布図である。(B)
は上下二辺支持の場合の分布図である。(C)はエッヂ
補強材が使用された板ガラスが上下二辺支持された場合
の分布図である。
【図6】エッヂ補強材が使用された板ガラスGが上下二
辺支持された場合における板ガラスGの板厚と許容風圧
の関係を示すグラフである。
【図7】第2実施例に係る板ガラスを横連窓に使用した
場合の側面断面図である。
【図8】板ガラス同士の接合状態を示す断面図である。
【図9】(A)乃至(C)は補強材が接着、一体化され
た板ガラスの端部部分の一部省略斜視図である。
【図10】(A)は板ガラスの縁部に嵌め込まれた肉厚
の補強部を有する溝状枠の補強材を示す断面図である。
(B)は板ガラスの縁部に嵌め込まれた溝状枠の補強材
を示す断面図である。
【図11】(A)は板ガラスの縁部の二面に接着された
枠状の補強部を有する補強材を示す断面図である。
(B)は板ガラスの縁部の二面に接着された補強材を示
す断面図である。
【図12】(A)は板ガラスの縁部の一面に接着された
板状でかた肉厚の補強部を有する補強材を示す断面図で
ある。(B)は板ガラスの縁部の一面に接着された補強
材を示す断面図である。
【図13】(A)は従来の横連窓(四辺固定)の側面図
である。(B)は(A)の13−13線断面図である。
【図14】(A)は従来の横連窓(二辺固定)の側面図
である。(B)は(A)の14−14線断面図である。
【図15】SSG構法(ストラクチュラルシーラントグ
レイジングシステム)の実施例である。
【符号の説明】
G 板ガラス 10 エッヂ補強材 10A 補強部 10B 溝状枠 12 接着剤 40 エッヂ補強材 70 補強材 72 シーリング材(接着剤) 74 補強材 76 補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 親男 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 荒木 徹 東京都千代田区有楽町1丁目12番1号 旭硝子株式会社 東京支店内 (72)発明者 寺山 哲夫 東京都港区三田3丁目1番12号 旭硝子 アメニテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−153439(JP,A) 特開 昭63−63844(JP,A) 特開 昭52−115543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/90 E06B 3/54 - 3/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ガラスの対向する2辺をそれぞれサッ
    シ枠内に嵌め込んで支持、固定する2辺支持の板ガラス
    取付構造において、前記板ガラスの残りの対向する辺の
    板ガラス端部に沿ってその長さ方向に板ガラスと接着、
    一体化される補強材を設けたことを特徴とする板ガラス
    取付構造。
  2. 【請求項2】 矩形の板ガラスの上下2辺をそれぞれサ
    ッシ上枠、サッシ下枠内に嵌め込んで支持、固定する2
    辺支持の板ガラス取付構造において、前記板ガラスの左
    右2辺の板ガラス端部に沿ってその上下方向に板ガラス
    と接着、一体化される溝状補強材を設けたことを特徴と
    する板ガラス取付構造。
  3. 【請求項3】 前記補強材は、この補強材の長手方向に
    沿って設けられた補強部を有し、前記補強部の両端は、
    サッシ枠内に嵌め込まれない構造となっていることを特
    徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載
    の板ガラス取付構造。
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