JP3272426B2 - 内視鏡用注射針 - Google Patents

内視鏡用注射針

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健一 大原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の鉗子チャンネ
ル内等に挿通されて体腔内壁に対して穿刺される内視鏡
用注射針に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の内視鏡用注射針は、先端に注射
針が連結された可撓性チューブを可撓性のある外套管内
に進退自在に配置して、注射針が外套管の先端から出入
りするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】胃や食道などのような
消化管壁に穿刺する際には、相当に大きな穿刺力が必要
である。特に、超音波内視鏡用に用いられる注射針など
の場合には、消化管壁を貫いて深部臓器を穿刺する必要
があるので、さらに大きな穿刺力が必要である。
【0004】しかし、従来の内視鏡用注射針において
は、穿刺力が可撓性チューブを軸方向に圧縮するように
直接的に作用するので、外套管内で可撓性チューブが軸
方向に縮んで穿刺力が吸収されてしまい、消化管壁の硬
い部分や深部臓器等をうまく穿刺することができない場
合が少なくなかった。
【0005】そこで本発明は、硬い体腔内壁や深部臓器
などであっても確実に穿刺することができる内視鏡用注
射針を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用注射針は、先端に注射針が連結さ
れた可撓性チューブを可撓性のある外套管内に進退自在
に配置して上記注射針が上記外套管の先端から出入りす
るようにした内視鏡用注射針において、上記可撓性チュ
ーブが軸方向に圧縮されるのを阻止するためのチューブ
圧縮阻止手段を、上記可撓性チューブの基端部側から上
記可撓性チューブ内に挿脱自在に設けたことを特徴とす
る。
【0007】なお、上記チューブ圧縮阻止手段は、先端
が上記注射針の基端に当接するように配置された芯金で
あってもよい。また、上記チューブ圧縮阻止手段の先端
が上記注射針内に挿入されるようにしてもよく、上記チ
ューブ圧縮阻止手段が、上記可撓性チューブ内に挿通さ
れたパイプ材と、上記パイプ材の中に挿脱自在に通され
た芯材とを有していてもよい。
【0008】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は可
撓性のある外套管ユニット部10を示している。
【0009】11は、外套管ユニット部10のほぼ全長
を形成するコイルパイプからなる外套管である。外套管
11は、断面積がほぼ矩形の偏平なステンレス鋼線を、
全長にわたって同じ径で密着巻きして形成されており、
内視鏡の鉗子チャンネルに挿脱自在に通して用いられ
る。
【0010】外套管11の先端には、小さな内径を有す
る先端口金12が銀ロー付けなどによって固着され、外
套管11の基端には、外径の太い手元口金13が固着さ
れている。そして、手元口金13の口元部分の内側に
は、クリック用のOリング14が嵌め込まれている。
【0011】図3は、外套管11内に挿通される注射針
ユニット部20を示している。21は、注射針ユニット
部20のほぼ全長を形成する例えばフッ素樹脂チューブ
からなる可撓性チューブであり、外套管11内に進退自
在に挿通することができる。
【0012】可撓性チューブ21の先端には、金属製の
注射針22が圧入接合されている。22aは、注射針2
2が可撓性チューブ21内に潜り込まないように、注射
針22の外面に固着されたストッパ片である。
【0013】可撓性チューブ21の基端には、図示され
ていない注射器を接続するための注射口金23が接合さ
れている。注射口金23の外端部側には、いわゆるルア
ロック式の雌口金24が形成されている。
【0014】そして、雌口金24に注射器を接続して注
射器から薬等を押し出せば、その薬液等は、可撓性チュ
ーブ21内を通って注射針22の先端から外方に送り出
される。
【0015】注射口金23の胴部の外周面には、手元口
金13に嵌め込まれているOリング14と係合するクリ
ック用の一対の円周溝25,26が、間隔をあけて形成
されている。
【0016】そして、注射針ユニット部20を外套管ユ
ニット部10内に挿通して、内側の溝25にOリング1
4を係合させた第1のクリック状態では、注射針22の
先端が外套管11内に引き込まれた状態になり、外側の
溝26にOリング14を係合させた第2のクリック状態
では、図1に示されるように、注射針22が外套管11
の先端口金12から最大限に(例えば25mm)突出した
状態になる。
【0017】図4は、可撓性チューブ21の基端側から
可撓性チューブ21内に挿脱自在に挿通される例えばス
テンレス鋼線からなるスタイレット31(芯金)とその
基端に固着されたスタイレット口金32とからなるスタ
イレットユニット部30(チューブ圧縮阻止手段)を示
している。
【0018】スタイレット31の先端外径は、注射針2
2の基端内径より太く形成されており、スタイレット口
金32は注射口金23の雌口金24にきつく嵌め込むこ
とができるテーパ状に形成されている。
【0019】図1は、スタイレット31が挿入された可
撓性チューブ21を外套管11内にいっぱいに挿入し
て、注射針22を最大限に突出させた、内視鏡用注射針
1の使用状態を示している。
【0020】この状態では、スタイレット口金32が雌
口金24にきつく嵌め込まれており、スタイレット31
の先端は、注射針22の基端と僅かな間隔(例えば0.
5mm)をあけて位置している。
【0021】したがって、スタイレット31の存在によ
って、可撓性チューブ21と外套管11部分の腰が強化
されて折れ難くなると同時に、注射針22が穿刺対象1
00に穿刺される際には、外套管11の内方に押し込ま
れようとする注射針22の後端部がスタイレット31の
先端にぶつかって、注射針22はそれ以上押し込まれ
ず、したがって可撓性チューブ21が軸方向に圧縮され
ない。
【0022】図5は、上記実施例の内視鏡用注射針1の
使用状態の一例を示しており、内視鏡用注射針1が超音
波内視鏡2の鉗子チャンネル3から突出された状態を示
している。
【0023】穿刺対象となる消化器壁面101は観察窓
4を介して光学的に観察され、実際に注射針22を穿刺
して薬液等を注入する対象となる深部臓器102と注射
針22とは、超音波プローブ5を介して、図6に示され
るように、その超音波断層像が観察される。図5に示さ
れる6は、脱気水等を充満させて膨らまされたバルーン
である。
【0024】本実施例の内視鏡用注射針1は、このよう
にして消化器壁面101から深部臓器102を穿刺する
ような場合でも、スタイレット31が存在することによ
って、注射針22が外套管11内に押し込まれて内部の
可撓性チューブ21が圧縮されてしまう現象が発生しな
いので、容易かつ確実に穿刺することができる。
【0025】そして、注射針22が目的部位に穿刺され
たら、スタイレットユニット部30を注射針ユニット部
20から抜き取って、薬液の注入又は細胞の採取などの
処置を行う。
【0026】処置が終わったら、注射針22を外套管1
1内に引き込んで、クリック用のOリング14を内側の
溝25に係合させて、内視鏡用注射針1全体を、内視鏡
2の鉗子チャンネル3から抜き取る。
【0027】なお、スタイレット口金32は、例えば図
7に示される第2の実施例のように、いわゆるルアロッ
ク口金状に形成して、注射口金23の雌口金24に機械
的に係合するようにしてもよい。
【0028】また、スタイレット31は、例えば図8に
示される第3の実施例のように、先端部分31aが注射
針22の中に挿入されるようにしてもよい。このように
することによって、穿刺時に、臓器表面の組織等が注射
針22内に混入するのを防止して、注入薬液や採取組織
を純粋なものにすることができる。
【0029】また、スタイレット31を、図9に示され
る第4の実施例のように、スタイレット口金32に連結
されて可撓性チューブ21内に挿脱自在に挿通されたパ
イプ材31cと、そのパイプ材31cの中に挿脱自在に
通された芯材31dとに分割して形成してもよい。
【0030】34は、芯材31dの先端が図9に示され
るように注射針22の先端に位置するときに、スタイレ
ット口金32の端部に当接するように芯材31dにセッ
トすることによって、芯材31dの位置決めを行う位置
決めラバーであり、芯材31dをある程度きつく締め付
けるように形成されている。
【0031】この第4の実施例のようにスタイレット3
1を分割形成すると、位置決めラバー34を外して、芯
材31dだけを先側へ抜き出すことができるので、図1
0に示されるように、芯材31dだけを例えば胃壁20
1ごしに膵臓202に突き刺した状態で留置することが
でき、開腹手術時のマーカー等としても用いることがで
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明の内視鏡用注射針によれば、可撓
性チューブが軸方向に圧縮される現象がチューブ圧縮阻
止手段によって阻止されるので、硬い体腔内壁や深部臓
器などでも確実に穿刺することができ、治療効果等を大
幅に向上させることができる。
【0033】そして、チューブ圧縮阻止手段の先端が注
射針内に挿入されるように形成すれば、穿刺時の注射針
内への異物の混入を防止して注入薬液や採取組織を純粋
なものにすることができ、チューブ圧縮阻止手段をパイ
プ材と芯材とに分割形成すれば、芯材だけを穿刺状態の
まま残して留置する等、さらに広い用途を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の内視鏡用注射針の側面断面図で
ある。
【図2】第1の実施例の外套管ユニット部の側面断面図
である。
【図3】第1の実施例の注射針ユニット部の側面断面図
である。
【図4】第1の実施例のスタイレットユニット部の側面
図である。
【図5】第1の実施例の使用状態を示す略示図である。
【図6】第1の実施例の使用状態の際に得られる超音波
断層像を示す略示図である。
【図7】第2の実施例のスタイレットユニット部の側面
断面図である。
【図8】第3の実施例の注射針ユニット部とスタイレッ
トユニット部の側面断面図である。
【図9】第4の実施例の注射針ユニット部とスタイレッ
トユニット部の側面断面図である。
【図10】第4の実施例の使用状態を示す略示図であ
る。
【符号の説明】
1 内視鏡用注射針 10 外套管ユニット部 11 外套管 20 注射針ユニット部 21 可撓性チューブ 22 注射針 30 スタイレットユニット部 31 スタイレット 32 スタイレット口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/14 A61M 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に注射針が連結された可撓性チューブ
    を可撓性のある外套管内に進退自在に配置して上記注射
    針が上記外套管の先端から出入りするようにした内視鏡
    用注射針であって、 上記可撓性チューブが軸方向に圧縮されるのを阻止する
    ためのチューブ圧縮阻止手段、上記可撓性チューブの
    基端部側から上記可撓性チューブ内に挿脱自在に設け
    れたものにおいて、 上記チューブ圧縮阻止手段を、先端が上記注射針の基端
    に当接するように配置された芯金により形成した ことを
    特徴とする内視鏡用注射針。
  2. 【請求項2】上記チューブ圧縮阻止手段の先端が上記注
    射針内に挿入される請求項1記載の内視鏡用注射針。
  3. 【請求項3】上記チューブ圧縮阻止手段が、上記可撓性
    チューブ内に挿通されたパイプ材と、上記パイプ材の中
    に挿脱自在に通された芯材とを有している請求項1又は
    2記載の内視鏡用注射針。
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