JP3272423B2 - 磁気インダクタンス素子の製造方法、磁気インダクタンス素子、磁界センサ、および磁気スイッチハイブリッドicデバイス - Google Patents

磁気インダクタンス素子の製造方法、磁気インダクタンス素子、磁界センサ、および磁気スイッチハイブリッドicデバイス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気インダクタンス
素子の製造方法、磁気インダクタンス素子、磁界セン
サ、および磁気スイッチハイブリッドICデバイスに関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、オーデ
ィオテープレコーダ、ビデオテープレコーダ、コンピュ
ータ、計測制御機器のロータリエンコーダ、数値制御機
器の磁気スケール等に用いられる磁気ヘッド等として有
用な磁気インダクタンス素子の製造方法および磁気イン
ダクタンス素子、ならびにそれを用いた磁界センサおよ
び磁気スイッチハイブリッドICデバイスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】マイクロエレクトロニクス技
術の発展にともなって、AV機器、コンピュータ、計測
制御機器、数値制御機器等の小型高性能化が急速に進ん
でいる。
【0003】特にコンピュータ関連機器に関しては、そ
れが顕著であり、たとえば、記憶媒体であるフロッピー
ディスクについてみると、5インチのものから、さらに
小型化が進み、今や2.8インチ時代を迎えようとして
いる。
【0004】しかしながら、これらの各機器を小型化す
るには、その心臓部である磁気ヘッドを小型化する必要
があるが、この磁気ヘッドの小型化に関しては必ずしも
容易ではなく、これを妨げる要因がある。
【0005】ひとつの要因は、磁気ヘッド自体の大きさ
の問題である。つまり、従来の磁気ヘッドではコイルの
巻線が必要であるため、磁気ヘッド自体がどうしても大
型化してしまうということである。もうひとつは、検出
感度の問題である。小型化されると磁気ヘッドと記憶媒
体の相対速度が低下して検出速度が小さくなり、したが
って、検出感度が著しく低下してしまうということであ
る。
【0006】そこで、最近になって、従来の磁気ヘッド
では検出電圧が不足してくるため、磁束の時間変化でな
く磁束そのものを検出する磁気抵抗素子(MR素子)を
ヘッドとして使用する動きが見られるようになってき
た。これにより、小型化が一層押し進められてきた。
【0007】だが、現在の磁気抵抗素子は電気抵抗の変
化率が最大6%以下と非常に小さく、また、数%の磁気
抵抗変化を生じさせるのに必要な外部磁界は、50ガウ
ス以上と大きい。従って、磁気抵抗感度は、0.05%
/G以下の低感度であり、このため信号対雑音比(S/
N比)も非常に悪い。
【0008】したがって、磁気抵抗素子は着磁体に十分
近接させて用いる必要があり、たとえば、スピンドルモ
ータなどのロータリエンコーダにおいては、ギャップマ
ージンが数十ミクロン程度しかなく、細かいゴミの浸入
によってもモータが停止するといった故障が生じ易い状
態を生んでいる。
【0009】このような磁気抵抗素子に対し、最近にな
って、巨大磁気抵抗効果とよばれる現象が磁性人口格子
を用いる場合に見出されているが、この場合には、実際
のところ、数十%の電気抵抗変化を得るのに数百ガウス
もの大きな磁界が必要であり、さらに、ヒステリシスの
問題もあり、小型化を指向する製品にはこの技術は向い
ていない。
【0010】このような従来の磁性抵抗素子や巨大抵抗
効果を用いた素子の欠点を克服した新しい素子をこの発
明者は既に提案している。
【0011】一般的に、磁性を持つ導線に交流電流など
の時間的に変化する電流を流すと、導線の両端には二種
類の電圧の和が現われる。それらは導線の電気抵抗と電
流との積による電圧と、円周磁束の時間変化による電圧
である。通常後者の電圧は非常に小さいので、この電圧
を利用することは、現在まで工学的にほとんどなかっ
た。
【0012】そこで、この新しい素子は、時間的に変化
する電流を磁性線に印加することによって生じる円周磁
束の時間変化に対する電圧のみを、外部印加磁界による
変化として検出することを基本的な原理としている磁気
インダクタンス素子である。
【0013】この磁気インダクタンス素子は、磁性線
と、その磁性線の円周磁束の時間変化に対する電圧のみ
を取出す電気抵抗回路とからなる。図1はその磁気イン
ダクタンス素子の例を示したものである。この図1の回
路内の磁性線として、図2に示すように、FeCoSiB等か
らなる零磁歪アモルファス細線等を折り曲げたものを用
いることもできる。
【0014】このような磁気インダクタンス素子の回路
により、磁性線に交流電流などの時間的に変化する電流
(Iw)を印加しその電気抵抗分による電圧を相殺するこ
とでインダクタンス分電圧(eL)を得ることができ
る。この磁気インダクタンス素子の磁性線に、外部か
ら、たとえば、永久磁石やその他の手段で発生される一
般的な直流磁界や交流磁界を印加することによって、e
Lの振幅 |eL| が減少し、外部印加磁界を検知することができる。
【0015】この磁気インダクタンス素子において、た
とえば、磁性線としてFeCoSiBからなるas-castの零磁歪
a−ワイヤを用い、磁性線に平行方向に印加した外部磁
界H2と、ワイヤの長さを変化させて、各インダクタン
ス分電圧eLの振幅 |eL| を測定すると、図3に示すようになる。
【0016】この図3において、(a)はワイヤの長さ
が30mm、(b)はワイヤの長さが10mm、(c)はワ
イヤの長さが5mm、(d)はワイヤの長さが2mmの磁気
インダクタンス素子について、各 |eL| を測定したものである。
【0017】たとえば、図3(a)に示したように、3
0mm長のa−ワイヤではH 2 が約1(Oe)における |eL| は、H 2 が0(Oe)における |eL0| に対して、約50%減少している。このとき、ワイヤの
長さ方向に対して垂直方向のH 1 を印加すると |eL| はほとんど変化しない。すなわち、磁気インダクタンス
素子は強い指向性を持っており、被検出信号磁界のみを
選択的に検出するのでS/N比は著しく高くなる。
【0018】しかしながら、その後のこの発明の発明者
の検討により、この磁気インダクタンス素子にも、改善
すべきことが存在することがわかってきた。
【0019】そのひとつは、さらに高感度・高安定で小
型の磁気ヘッドの提供が望まれており、そのために、よ
り高い磁気抵抗感度とより高い温度安定性を有する磁気
インダクタンス素子を提供することである。
【0020】さらに、たとえば、磁気記録のハードディ
スクドライブ用スピンドルモータの回転位置センサー
(ロータリエンコーダ)などに用いられる多極着磁リン
グ磁石においては、最近着磁の間隔が100μm程度ま
で狭められているため、磁気インダクタンス素子の磁性
線の直径ないしは、先端径は数10μm以下でなけれ
ば、磁極からの表面磁束を感度よく検出することができ
ない。このため、従来の磁気インダクタンス素子を多極
着磁リング磁石に用いると、感度が十分ではなかった。
【0021】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の磁気インダクタンス素子の感
度を著しく向上させ、改良された磁気インダクタンス素
子を製造することのできる新しい製造方法および磁気イ
ンダクタンス素子、ならびにそれを用いた磁界センサお
よび磁気スイッチハイブリッドICデバイスを提供する
ことを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、時間的に変化する電流を
磁性線に印加することによって生じる当該磁性線の電気
抵抗による電圧分を相殺する外付け電気抵抗回路を有
し、前記電流の印加によって生じる円周磁束の時間変化
に対する電圧のみを、外部印加磁界によ変化として検
出する磁気インダクタンス素子の製造方法であって、磁
性線に直流または時間的に変化する電流を通電した状
態で、焼鈍を施すことを特徴とする磁気インダクタンス
素子の製造方法を提供する
【0023】また、時間的に変化する電流を磁性線に印
加することによって生じる当該磁性線の電気抵抗による
電圧分を相殺する外付け電気抵抗回路を有し、前記電流
の印加によって生じる円周磁束の時間変化に対する電圧
のみを、外部印加磁界による変化として検出する磁気イ
ンダクタンス素子の製造方法であって、負磁歪をもつ磁
性線に張力加した状態で、焼鈍を施すことを特徴
とする磁気インダクタンス素子の製造方法をも提供す
る。
【0024】また、時間的に変化する電流を磁性線に印
加することによって生じる当該磁性線の電気抵抗による
電圧分を相殺する外付け電気抵抗回路を有し、前記電流
の印加によって生じる円周磁束の時間変化に対する電圧
のみを、外部印加磁界による変化として検出する磁気イ
ンダクタンス素子の製造方法であって、負磁歪をもつ磁
性線に、直流または時間的に変化する電流を通電しさら
に張力を印加した状態で、焼鈍を施すことを特徴とする
磁気インダクタンス素子の製造方法をも提供する。
【0025】またさらに、上記磁性線の先端を針状形状
にすることをさらに特徴とする磁気インダクタンス素子
の製造方法、高誘磁率集磁体と組み合わせることをさら
に特徴とする磁気インダクタンス素子の製造方法をも提
供する。
【0026】さらに、この発明は、上記いずれかの製造
方法により製造される磁気インダクタンス素子であっ
て、バイアス磁界を印加され外部磁界の変化に対するイ
ンダクタンスの変化が正比例特性を示すことを特徴とす
る磁気インダクタンス素子をも提供する。
【0027】さらに、この発明においては、上記2個の
磁気インダクタンス素子を用い、各素子に互いに逆方向
のバイアス磁界を印加して、各 |eL| の差を出力とする、直線性の優れた磁界センサを構成す
ることもできる。
【0028】図4はその磁界センサの出力を示すグラフ
である。この図4において、直流バイアス磁界をHb、
各々のワイヤの両端のインダクタンス分電圧eL1、eL2
の復調電圧をe’L1、e’L2、その復調電圧の差電圧を
0としている。
【0029】すなわち、この図4に示すように、外部磁
界Hexが−Hb<Hex<Hbの範囲では、e’L1=F(H
ex)=aHex+bHex2+cHex3+・・・のとき、e’
L2=−F(−Hex)=aHex−bHex2+cHex3−・・
・となるので、E0=e’L1+e’L2=2aHex+2c
Hex3・・・となる。
【0030】ここで、係数cはaにくらべて十分小さい
ので、E0=2aHexとしてよく、その結果、直線性の
よい磁界センサが得られることとなる。
【0031】さらに、この発明においては、この磁界セ
ンサを用いて、さらに、E0を増幅し、増幅電圧に比例
した電流を2本のa−ワイヤの帰還巻線に通電して負帰
還を施し、直線性の著しく優れたしかもヘッド部が温度
変化に対して磁界検出感度の不変な磁界センサを構成し
てもよい。
【0032】さらに、この発明においては、磁気インダ
クタンス素子とヒステリシスコンパレータとを結合さ
せ、外部磁界に対する高感度の磁気スイッチハイブリッ
ドICデバイスを構成してもよい。
【0033】以下実施例を示しさらに詳しくこの発明に
ついて説明する。
【0034】
【実施例】実施例1 実際に、磁気インダクタンス素子の磁性線に直流または
時間的に変化する電流を通電した状態で、焼鈍を行なっ
た。
【0035】用いた磁気インダクタンス素子の回路は、
前述の図1に示した通りのものであり、また、用いた磁
気インダクタンス素子の磁性線は、前述の図2に示した
ように、125μm径、10mm長の(Fe0.06Co0.94
72.5Si12.5B15(磁歪λ=−10-7)as-casta−ワイヤ
を折り返して2端子を片側に集めたものである。このワ
イヤの両端に30mA、10KHzの正弦波電流を印加し、
さらに、外部直流磁界Hをワイヤに垂直と平行に印加
し、その値を変化させ、両端子間電圧のインダクタンス
分電圧eLの振幅 |eL| を測定した。
【0036】図5はその結果であり、H=0の時の |eL| を |eL0| として、各 |eL| を |eL0| の比で表わし、また、Hをワイヤに対して平行に印加し
た場合をH2、垂直に印加した場合をH1としている。こ
の図5に示したように、たとえば、Hをワイヤに平行に
印加した場合、H2=400A/mのとき、 |eL|/|eL0| は0.5であった。
【0037】このa−ワイヤに50mAの直流電圧Ianを
通電した状態で、a−ワイヤを電気炉中で300℃、1
0分間加熱し、炉外に取り出して室温で冷却し、その後
同様に、 |eL| を測定すると、H2=400A/mのとき、 |eL|/|eL0| は0.3となった。
【0038】同様に、たとえば、H2=200A/mにおい
ては、焼鈍前では、 |eL|/|eL0| が0.9であるのに対して、焼鈍後では、0.5となっ
た。
【0039】以上のように、焼鈍によって、磁気インダ
クタンス効果が著しく向上した。
【0040】また、負磁歪をもつa−ワイヤを直線状で
使用する磁気インダクタンス素子においても、同様に、
外部磁界Hを変化させて、 |eL| を測定した。
【0041】その結果、Co72.5Si12.5B15as-castワイヤ
にIanを通電しさらに100kg/mm2の張力を印加してワ
イヤ円周方向に磁化容易方向を誘導させた状態で焼鈍す
ることによって磁気インダクタンス効果を著しく向上さ
せることができた。
【0042】図6(a)(b)(c)は50μm径に線
引加工された磁歪λ=−10-7a−ワイヤにさらに10
0kg/mm2の張力を印加して400℃、1分間の加熱処理
を施した場合である。
【0043】 |eL|−Hex(=H2) 特性(磁気インダクタンス特性)は著しく高感度にな
り、ワイヤ長を30mm〜2mmに変化させてもほぼ同一特
性を示した。温度安定性も著しく向上した。
【0044】実施例2 実際に、磁気記録のハードディスクドライブ用キャプス
タンモータの回転位置センサー(ロータリエンコーダ)
などに用いる磁気インダクタンス素子を製造し、この磁
気インダクタンス素子を用いて、eL波形を測定した。
【0045】その製造した磁気インダクタンス素子は、
30mm径512極の着磁リング状プラスチック磁石に対
し、50μm径、10mm長のFeCoSiB a−ワイヤの先端
を化学研磨で針状加工したものである。
【0046】図7はそのeL波形の結果である。各条件
は実施例1の場合と同様である。この図から非常に明確
なパルス波形が得られることがわかる。
【0047】一方、先端を加工しない磁気インダクタン
ス素子を用いて、同じ条件でeL波形を検出したが、そ
の検出波形は明確なパルス波形が得られなかった。
【0048】また、3.5インチ径ハードディスク用フ
ェライト磁気ヘッド磁心(先端ギャップは10μm)を
集磁ヨークとし、先端を加工しない100μm径、3mm
長のFeCoSiB a−ワイヤを磁心底部に取り付けて、ディ
ジタルオーディオマイクロカセット磁気テープの磁束を
検出した結果、明瞭なパルス状波形が得られた。
【0049】実施例3 15mm長のas-cast FeCoSiB a−ワイヤを2本並置し、
各々100KHz、30mAの交流を通電して、Hb=1(O
e)をコイルおよび直流電流で印加した場合のE0−Hex
特性を調べた。Hexは十分長いソレノイドコイルにより
供給し、その周波数は1Hzであった。図8はその結果で
ある。この結果から、非常に直線性に優れた磁気センサ
が得られた。
【0050】実施例4 2mm長50μm径の張力下加熱したa−ワイヤ(FeCoSi
B)のeLをヒステリシスコンパレータICチップと組み
合わせてハイブリッドIC化した。外部磁界の限界値で
出力電圧は跳躍して増加し、安定で著しく高感度の磁界
スイッチICとなった。
【0051】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
り、非常に感度のよい改良された磁気インダクタンス素
を製造することのできる新しい製造方法が提供され
る。さらにこの製造方法によるインダクタンス素子を用
いることによって、非常に感度がよく小型の磁界センサ
や磁気スイッチハイブリッドICが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気インダクタンス素子を示した概略図
である。
【図2】従来の磁気インダクタンス素子の磁性線を示し
た平面図である。
【図3】(a)(b)(c)(d)は、各々、従来の磁
気インダクタンス素子を用いた磁気インダクタンスの波
形を示した波形図である。
【図4】この発明の出力波形を示す波形図である。
【図5】この発明の実施例として、磁気インダクタンス
特性の結果を示した磁界強度相関図である。
【図6】(a)(b)(c)は、各々、この発明の実施
例として、磁気インダクタンス特性の結果を示した磁界
強度相関図である。
【図7】この発明の実施例として、出力波形を示す波形
図である。
【図8】この発明の実施例として、出力波形を示す波形
図である。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に変化する電流を磁性線に印加す
    ることによって生じる当該磁性線の電気抵抗による電圧
    分を相殺する外付け電気抵抗回路を有し、前記電流の印
    加によって生じる円周磁束の時間変化に対する電圧のみ
    を、外部印加磁界によ変化として検出する磁気インダ
    クタンス素子の製造方法であって、磁性線に直流また
    は時間的に変化する電流を通電した状態で、焼鈍を施す
    ことを特徴とする磁気インダクタンス素子の製造方法
  2. 【請求項2】 時間的に変化する電流を磁性線に印加す
    ることによって生じる当該磁性線の電気抵抗による電圧
    分を相殺する外付け電気抵抗回路を有し、前記電流の印
    加によって生じる円周磁束の時間変化に対する電圧のみ
    を、外部印加磁界による変化として検出する磁気インダ
    クタンス素子の製造方法であって、負磁歪をもつ磁性線
    張力加した状態で、焼鈍を施すことを特徴とす
    る磁気インダクタンス素子の製造方法
  3. 【請求項3】 時間的に変化する電流を磁性線に印加す
    ることによって生じる当該磁性線の電気抵抗による電圧
    分を相殺する外付け電気抵抗回路を有し、前記電流の印
    加によって生じる円周磁束の時間変化に対する電圧のみ
    を、外部印加磁界による変化として検出する磁気インダ
    クタンス素子の製造方法であって、負磁歪をもつ磁性線
    に、直流または時間的に変化する電流を通電しさらに張
    力を印加した状態で、焼鈍を施すことを特徴とする磁気
    インダクタンス素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 性線の先端針状形状にすることをさ
    らに特徴とする請求項1ないし3のいずれかの磁気イン
    ダクタンス素子の製造方法
  5. 【請求項5】 誘磁率集磁体と組み合わせることをさ
    らに特徴とする請求項1ないし4のいずれかの磁気イン
    ダクタンス素子の製造方法
  6. 【請求項6】 請求項1ないしいずれかの製造方法
    により製造される磁気インダクタンス素子であって、バ
    イアス磁界を印加され外部磁界の変化に対するインダク
    タンスの変化が正比例特性を示すことを特徴とする磁気
    インダクタンス素子。
  7. 【請求項7】 互いに逆方向のバイアス磁界を各々印加
    された請求項の2個の磁気インダクタンス素子にお
    復調電圧の差を出力電圧とすることを特徴とする磁界
    センサ。
  8. 【請求項8】 力電圧を増幅し磁界として負帰還させ
    ることをさらに特徴とする請求項7の磁界センサ。
  9. 【請求項9】 請求項の磁気インダクタンス素子とヒ
    ステリシスコンパレータとを結合させてなることを特徴
    とする磁気スイッチハイブリッドICデバイス。
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