JP3271886B2 - 光減衰性光ファイバ - Google Patents
光減衰性光ファイバInfo
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/26—Optical coupling means
- G02B6/264—Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting
- G02B6/266—Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting the optical element being an attenuator
Landscapes
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
バに関し、特に、光通信、光計測、CATVシステム等
の分野において、光信号の強度を一定の割合で減衰させ
るために使用する光減衰器とそれに使用する光減衰性光
ファイバに関するものである。
おいて、光信号を一定量減衰させる方法は幾つか提案さ
れているが、高減衰量品では高入力パワーに耐える安定
性が更に必要となる。このような高減衰量品にも対応で
きる減衰手段としては、フィルターを光ファイバに挿入
する方法と、光ファイバに光減衰性のドーパントを添加
する方法とが知られている。この中で光減衰用のドーパ
ントを添加する方法は、組立の容易さ、信頼性の高さ、
低価格性等の優れた点を有している。このような技術
は、例えば、特開昭54−2754、実開昭63−96
504、実開昭63−96506、特開平6−3031
56等に開示されている。
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
れか一端に光ファイバを接続して用いられるが、その接
続の際には両光ファイバのコアのズレやモードフィール
ドの相違により、光信号の僅かな成分がクラッド中に放
射されることになる。標準的な光ファイバの接続ではこ
のようなクラッドモードはその強度がコア中の光信号の
強度に比較し遥かに弱く、光ファイバ伝搬中にほぼ消滅
すると考えて良い。
器に於いては、用いられる光ファイバの長さが短く、か
つ、直線上に固定されているため、入力端の接続点で生
じるクラッドモードが、固定減衰器の出力端まで伝搬し
易く、かつ、出力端の接続点で接続される光ファイバの
コアに再結合し易いことを確認した。
定ではこのクラッドモードの伝搬損失は再結合時の結合
損失を含めて40dB程度であった。光ファイバが長
く、曲率を生じているものであれば、この値は更に低減
するので、通常の光ファイバの接続ではこのクラッドモ
ードの伝搬は問題にならない。また、光固定減衰器であ
っても、10dB以下の固定減衰器であれば実用上の問
題はないと考えられる。
衰されたコア中を伝搬する光信号とクラッドモードとの
強度が相対的に近づくため、モード結合状態により、減
衰値波長依存性にビートを生じ、減衰値が不安定とな
り、光信号が正常に伝搬しない等の問題が生じる。
に用いる光ファイバの伝搬モードフィールド形状がほぼ
一致していると仮定したが、これらが互いに異なる場合
にはクラッドに放射される光の相対強度は更に増加し、
減衰量が10dB以下の固定減衰器であっても前記のよ
うな問題が生じることは明らかである。また、モードフ
ィールド形状がほぼ一致している場合でも、接続するコ
アの相対的な位置ずれが大きい場合も同様な問題を生じ
る。
減衰性光ファイバを用いた光減衰器の場合について説明
したが、特開平6−109923で述べられているよう
に、クラッドモードの問題は光減衰性光ファイバを用い
た場合に限らず、一般的な光減衰器で広く生じる問題で
ある。
5−264816、特開平6−109923等で提案さ
れている。即ち、減衰ファイバを用い、クラッドを減衰
性の媒質で作製する方法である。しかし、この方法で
は、減衰性ドーパントをクラッド全体に添加する必要が
あるため、光減衰性光ファイバが高価になるという問題
があった。高減衰量品ではコアに相当する量の減衰性ド
ーパントの添加が必要であるから、クラッド全体に同等
の濃度のドーパントを添加することは技術的にも難しく
なり、光減衰性光ファイバは高価格となる。
に、クラッドでの減衰量をコアよりも多くする場合は、
更にドーパント濃度を多くする必要が生じ、光減衰性光
ファイバのコストは更に高騰化する。高減衰量品で、ク
ラッド全体にコア以上の濃度のドーパントを添加するこ
とは非常に困難となる。
を減衰性の媒質で作製する方法では減衰量の波長依存性
が減衰性ドーパントの性質に大きく依存することにな
る。通常、この種のドーパントはその吸収スペクトルが
波長依存性を有するため、光減衰特性が光信号の波長に
依存する。
の少ない、2つ以上の多波長で使用できる光減衰器の製
造が従来以上に難しくなるという問題があった。この解
決方法としては、例えば、2種類以上の減衰性物質をク
ラッドにドーピングすることによりドーパントの減衰量
波長依存性を相殺することが考えられるが、2種類以上
の減衰性物質を減衰量波長依存性が相殺されるようにク
ラッドにドーピングすることは技術的に難しく、光減衰
性光ファイバのコストの高騰を伴う。
添加する方法で共通の問題点としては、減衰性ドーパン
トの添加による屈折率の増加がある。クラッドの屈折率
が増加すれば、その分コアの屈折率も増加させる必要が
あり、コアの屈折率増加用ドーパントを増やし比屈折率
差を調節する必要が生じる。更に、必要以上にコアとク
ラッドの屈折率を増加させた場合には、通常の光ファイ
バと屈折率が異なることになり、光ファイバをその光減
衰器に接続したときの接続点での光信号の反射が大きく
なり、光減衰器の基本特性を阻害するという問題があっ
た。
モードの影響を低減し、特性安定性に優れた光減衰器を
安価に得ることが可能な技術を提供することにある。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
囲み、少なくとも前記コアの近傍では前記コアよりも屈
折率の低いクラッドとからなり、前記コア部分に光信号
を減衰させるドーパントを含有させた光減衰性光ファイ
バであって、前記クラッドは、前記コアを取り囲む第1
のクラッドと、前記第1のクラッドを取り囲む第2のク
ラッドからなり、前記第2のクラッドの一部または全部
であって、前記コアを伝搬する光信号に影響を与えない
ように前記コアから充分離れた位置に、前記第1のクラ
ッドの屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率クラ
ッド部分を設置したことを特徴とする。
屈折率クラッド部分の一部または全部に、光信号を減衰
させるドーパントを含有させたことを特徴とする。
1のクラッドの一部であって、前記コアを伝搬する光信
号に影響を与えないように前記コアから充分離れた位置
に、光信号を減衰させるドーパントを含有させたことを
特徴とする。
してクラッドを伝搬した光信号がコアと再結合しないよ
うに、コアから十分に離れたクラッド中にクラッドを伝
搬した光信号の吸収部分を設けたことを最も主要な特徴
とする。
が全くないか、全体が減衰性を持っているかのどちらか
であり、コアから十分に離れたクラッド中にクラッドを
伝搬した光信号の吸収部分を設けた構造は存在しなかっ
た。発明者は光減衰器で問題となるクラッドモードは基
本的にコア付近にトラップされるモードではなく、クラ
ッドのコアから充分に離れた領域に達するモードである
ことを確認し、これが本発明を発明するきっかけとなっ
た。また、クラッドモードの低減にはコアから充分に離
れたクラッド領域にクラッドモードを吸収する部分を設
けるだけで充分であることを確認した。
態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)の光減衰性光ファイバの断面とその屈折率
分布を示す図であって、1は光を伝搬するコア、2は内
側クラッド、3は外側クラッドでクラッドモードの吸収
部分である。コア1にはクラッドと屈折率差を附けるた
め石英ガラスにGeO2をドーピングしてある。コア径
は8μm、コアとクラッドの比屈折率差は0.3%とし
た。遮断波長は約1.1μmであった。コア1には更に
光信号の強度が減衰するようにCo(コバルト)をドー
プさせてある。
で、波長1.31μmでの光減衰量が30dBとなるよ
うにCoの含有量を調節した。内側クラッド2は純石英
ガラスで作製し、外径は約40μmとした。外側クラッ
ドにはコアと同様にGeO2をドーピングし、内側から
径方向にGeO2濃度をなだらかに増加させ、外周付近
での濃度は比屈折率差が0.15%でほぼ一定となるよ
うにした。外径は標準的な光ファイバと同様で、125
μmとした。外側クラッドの比屈折率差はコアと半分程
度であるが、コアから十分に離れているので、コアを伝
搬する光信号には影響がなかった。
の一例として、フェルール中に固定した場合の構成例で
ある。4は作製した光減衰性光ファイバ、5はジルコニ
アフェルールで、長さは22.4mmとした。このジル
コニアフェルール5の長さで使用する光減衰性光ファイ
バ4の長さが規定され、この光減衰性光ファイバ4の長
さとCoの添加濃度で光信号の減衰値が決定される。
片側に標準単一モード光ファイバを融着接続して用いる
場合など、光減衰性光ファイバ4の長さに規定がない場
合はその光減衰性光ファイバ4の長さを変えることによ
り、減衰量を変えた固体減衰器が一種類の光減衰性光フ
ァイバ4から製造できることになる。
ったフェルールを用いたSCアダプタ型固定減衰器の例
である。6はスリーブ、7は筐体である。
端に標準単一モード光ファイバを接続して、1.3μm
帯での基本特性を測定した。図4に1.3μm帯での減
衰量波長依存性の測定結果を示す。減衰値30dBは非
常に安定しており、波長を多少変化させても減衰値のビ
ートは観測されず安定していた。これは光信号とクラッ
ドモードとの結合がないためで、光信号伝送の阻害要因
がなく、1.3μm帯での光源等による信号波長変動の
許容範囲が広いことを示している。
器で受けた場合の減衰値は光ファイバを介して測定した
値と殆ど変化がなく安定していた。更に、クラッドモー
ドが生じやすい条件として、コア拡散処理をし、コネク
タ先端でのモードフィールド径を約1.5倍に拡大した
光ファイバコードを両端に接続して同様な試験を行った
が、減衰値の安定性に変化はなく、クラッドモードが効
果的に低減されていることを確認できた。
2をドーピングした場合の光減衰性光ファイバ4はGe
O2のクラッドドーピングが通常の光ファイバ母材作製
工程をそのまま利用できるので、クラッド全体に減衰性
ドーパントを添加するより安価に製造できることは明ら
かである。
比較試料として、コア構造は同一で、クラッドへのGe
O2を添加していない光減衰性光ファイバを作製し、そ
れを用いて同様な試験を行った。図5に本比較例1にお
ける比較試料の1.3μm帯での減衰量波長依存性の測
定結果を示す。減衰量波長依存性には±5dBに達する
周期的に変化するビートが観測され、波長の僅かな相違
により、減衰値が大幅に変化することが確認された。こ
れらの結果の相違は、本発明による光減衰性光ファイバ
のクラッドモード除去効果を明確に示している。
(実施例2)の光減衰性光ファイバの断面とその屈折率
分布を示す図であって、1は光を伝搬するコア、2は内
側クラッド、8はクラッドモードの吸収部分である中間
クラッド、3は外側クラッドである。コア1にはクラッ
ドと屈折率差を附けるため石英ガラスにGeO2をドー
ピングしてある。コア1とクラッドの比屈折率差は0.
3%、コア1の径は8μmとした。遮断波長は約1.1
μmであった。コア1には光信号の強度が減衰するよう
にV(バナジュウム)を含有させてある。
で、波長1.31μmでの光減衰量が20dBとなるよ
うにVの含有量を調節した。内側クラッド2と外側クラ
ッド3は純石英ガラスで作製し、内側クラッド2の外径
は約75μm、外側クラッド3の外径は標準的な光ファ
イバと同様で125μmとした。中間クラッド8にはコ
ア1と同様にGeO2をドーピングし、比屈折率差が0.
3%でほぼ一定となるようにした。中間クラッド8の外
径は100μmとした。この光減衰性光ファイバを用い
実施形態1(実施例1)と同様にSCアダプタ型固定減
衰器を作製した。
端に標準単一モード光ファイバを接続して1.31μm
帯での基本特性を測定した。減衰値は非常に安定してお
り、波長を多少変化させても減衰値のビートは観測され
ず安定していた。
(実施例3)の光減衰性光ファイバの断面とその屈折率
分布を示す図であって、1は光を伝搬するコア、9は光
減衰性を有するコアの中心線部分、2は内側クラッド、
3はクラッドモードの吸収・減衰部分である外側クラッ
ドである。コア1にはクラッドと屈折率差を附けるため
石英ガラスにGeO2をドーピングしてある。コア1と
クラッドの比屈折率差は0.75%、モードフィールド
径は約8μmとし、分散シフト光ファイバと同様とし
た。遮断波長は約1.2μmであった。コア1の中心線
部分9には光信号の強度が減衰するようにCoを含有さ
せてある。
で、波長1.31μmと1.55μmでの光減衰量が共に
25dBとなるようにCoのドープ量とドープ領域(コ
ア中心部の範囲)を調節した。内側クラッド2は純石英
ガラスで作製し、外径は約85μmとした。外側クラッ
ド3にはコア1と同様にGeO2をドーピングし、比屈
折率差を0.1%ほぼ一定とした。外側クラッド3には
更にCoをほぼ均一にドープした。Co添加濃度はコア
1のCo添加濃度の約1/5とした。外径は標準的な光
ファイバと同様で、125μmとした。この光減衰性光
ファイバを用い実施形態1(実施例1)と同様にSCア
ダプタ型固定減衰器を作製した。
端に標準単一モード光ファイバを接続して1.3μm帯
での基本特性を、分散シフト光ファイバを接続して1.
55μm帯での基本特性を測定した。減衰値は非常に安
定しており、波長を多少変化させても減衰値のビートは
観測されず安定していた。これは1.3μm帯と1.55
μm帯での光源等による信号波長変動の許容範囲が広い
ことを示している。光信号への影響もない。また、この
固定減衰器の出力を直接光検出器で受けた場合の減衰値
は光ファイバを介して測定した値と殆ど変化がなく、
1.3μm帯、1.55μm帯の両波長帯で安定してい
た。
減衰器両端に標準単一モード光ファイバを接続したが、
標準単一モード光ファイバのモードフィールド径は試作
した光減衰性光ファイバのモードフィールド径よりも大
きく、接続点でクラッドへの光の放射が大きいのにも拘
わらず、減衰値の安定性に変化はなく、クラッドモード
が効果的に捕獲、低減されていることを示している。こ
のように減衰性ドーパントのクラッド添加がその最外殻
のみで、しかもその濃度がコア1よりも小さいにも拘わ
らず、クラッドモードの低減は効果的であった。
せず、外側クラッドのドーピングが減衰性ドーパントの
みの場合も期待できる。その場合は減衰性ドーパントの
量を本実施形態3(実施例3)よりも増加させれば、ク
ラッドモードの影響はより効果的に低減できる。
物質のドーピングをしているため、前記実施形態1及び
2(実施例1及び2)の場合よりは光減衰性光ファイバ
としての価格上昇はあるが、クラッド全体に減衰性ドー
パントを添加するより安価に製造できることは明らかで
ある。
(実施例4)の光減衰性光ファイバの断面とその屈折率
分布を示す図であって、1は光を伝搬するコア、9は光
減衰性を有するコアの中心線部分、2は内側クラッド、
8はクラッドモードの減衰部である中間クラッド、3は
クラッドモードの吸収部である外側クラッドである。コ
ア1にはクラッドと屈折率を附けるため石英ガラスにG
eO2をドーピングしてある。コア1とクラッドの比屈
折率差は0.75%、モードフィールド径は約8μmと
し、分散シフト光ファイバと同様とした。遮断波長は約
1.2μmであった。コア1の中心部9には光信号の強
度が減衰するようにCoを含有させてある。
で、波長1.31μmと1.55μmとでの光減衰量が共
に30dBとなるようにCoのドープ量とドープ領域
(コア中心線部分9の範囲)を調節した。内側クラッド
2は純石英ガラスで作製し、外径は約80μmとした。
中間クラッド8にはCoをほぼ均一に添加した。Co添
加濃度はコアのCo添加濃度の約1/2とした。中間ク
ラッド8は外径100μmとした。外側クラッド3には
コア1と同様にGeO2をドーピングし、比屈折率差を
0.2%ほぼ一定とした。外径は標準的な光ファイバと
同様で、125μmとした。この光減衰性光ファイバを
用い前記実施形態1(実施例1)と同様にSCアダプタ
型固定減衰器を作製した。
記実施形態3(実施例3)と同様な試験を行った。1.
3μm帯、1.55μm帯での減衰値は非常に安定して
おり、波長を多少変化させても減衰値のビートは観測さ
れず安定していた。
比較試料として、コア構造は同様とし、クラッド全体へ
のCo添加を試みたが、コア1と同程度の量をクラッド
全体にドープするには多くの工程を要し、非常に高価な
光減衰性光ファイバとなってしまい実用性が低いので、
外径50μmとなるコア付近のクラッド部分のみにコア
と同程度の量のCoをドープした光減衰性光ファイバを
作製し、それを用いて同様な試験を行ったが、両波長領
域で減衰量波長依存性には減衰値が1.5dB程度周期
的に変化するビートが観測され、クラッドモード除去効
果が充分でなかった。
での減衰量は約29dBであったが、1.55μm帯で
の減衰量は35dB程度あり、減衰量波長依存性が観測
された。コア1のみにCoをドープする場合のCoドー
プ領域はドープ量に殆ど依存せず、ほぼ一定で減衰量波
長依存性を相殺できる。しかし、コア付近のクラッドに
もCoをドープする場合は、クラッドへしみ出ているコ
ア伝搬モードの減衰を考慮する必要があり、それがクラ
ッド中のCoの分布状態に大きく依存するため、特性の
制御要因が増える。実際、コア1中のCoドープ領域を
再調節しても波長依存性の相殺が難しくなり、光減衰性
光ファイバの歩留まりが低下する問題を生じる。更に、
光減衰値を一定に保つためには、コア1の中心のCoの
ドープ領域を低減した分、その部分でのCoドープ量を
増やす必要が生じ、高減衰量品の製造が難しくなるとい
う問題を有する。
では、コア1及びコア1の付近にドープされる減衰性ド
ーパントは一種類のみの場合について説明したが、コア
1及びコア1の付近にドープされる減衰性ドーパントは
光減衰基本特性を制御するためにドープするものであ
り、一種類に制限されるものではない。また、クラッド
にドープする減衰性ドーパントも、そのドープ領域を広
くする必要がないので、場合によっては2種類以上のド
ーパントをドープすることもありうる。要は最も効果的
なドープ法を選択することである。
4)では、高減衰量の光減衰器についてのみ取り上げた
が、低減衰量品でも、その効果は明らかで、特に、モー
ドフィールド径の異なる光ファイバを接続して使用した
場合、複数の光減衰器を連続に接続して使用した場合な
どにその効果は顕著にに現れる。
4)では、単一モード光ファイバ用の光減衰器を取り上
げたが、多モード光ファイバ用の光減衰器でも同様な効
果が期待できることは言うまでもない。また、使用目的
によっては石英ガラス系以外の光ファイバでも同様な効
果が期待できる。
に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態
(実施例)に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
しに、効果的にクラッドモードを低減できる。
ドモードの吸収部分を設けるので、吸収部分の屈折率を
変化させてもコアを伝搬する基本モードのモードフィー
ルド形状を変化させることがなく、吸収部分に減衰性の
ドーパントを添加しても光減衰器の減衰波長特性等の基
本特性を変化させることがないので、光減衰特性はコア
付近の構造のみで制御することができる。
させないため、反射特性等の接続特性に影響を及ぼさな
い。
ド全体にする必要がなく、比屈折率のみを変化させれば
良いので、クラッドが通常の光ファイバ製造装置のみで
製造でき、減衰性ドーパントを添加する場合もその領域
と濃度を大きくする必要がないため減衰ファイバの高価
格化を押さえることができる。
ファイバの断面とその屈折率分布を示す図である。
ルコニアフェルールの構造を示す図である。
減衰器の構造を示す図である。
減衰量波長依存性の測定結果を示す図である。
3μm帯での減衰量波長依存性の測定結果を示す図であ
る。
ファイバの断面とその屈折率分布を示す図である。
ファイバの断面とその屈折率分布を示す図である。
ファイバの断面とその屈折率分布を示す図である。
光減衰性光ファイバ、5…ジルコニアフェルール、6…
スリーブ、7…筐体、8…中間クラッド、9…コア中心
線部分。
Claims (3)
- 【請求項1】 コアと、前記コアを取り囲み、少なくと
も前記コアの近傍では前記コアよりも屈折率の低いクラ
ッドとからなり、前記コア部分に光信号を減衰させるド
ーパントを含有させた光減衰性光ファイバであって、 前記クラッドは、前記コアを取り囲む第1のクラッド
と、前記第1のクラッドを取り囲む第2のクラッドから
なり、 前記第2のクラッドの一部または全部であって、前記コ
アを伝搬する光信号に影響を与えないように前記コアか
ら充分離れた位置に、前記第1のクラッドの屈折率より
も大きい屈折率を有する高屈折率クラッド部分を設置し
たことを特徴とする光減衰性光ファイバ。 - 【請求項2】 前記高屈折率クラッド部分の一部または
全部に、光信号を減衰させるドーパントを含有させたこ
とを特徴とする請求項1に記載の光減衰性光ファイバ。 - 【請求項3】 前記第1のクラッドの一部であって、前
記コアを伝搬する光信号に影響を与えないように前記コ
アから充分離れた位置に、光信号を減衰させるドーパン
トを含有させたことを特徴とする請求項1に記載の光減
衰性光ファイバ。
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