JP3271879B2 - 管路継手差し込み量測定方法 - Google Patents

管路継手差し込み量測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路の片端から音
波を入射し、その継手部で反射する反射波を測定するこ
とにより、簡便に地下に埋設された地下通信管路の継手
部の差し込み量を測定する管路継手差し込み量測定方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下埋設管路の継手部の差し込み
量を測定する方法としては、図5に示すパイプカメラを
用いる方法が知られている。
【0003】図5において、20はマンホール、21は
地下埋設管路、22は管路継手、31は小型カメラ、3
2は照明装置、33はケーブル、34はケーブル巻取り
装置、35はモニタ装置、200はオペレータである。
【0004】ここで、継手部の差し込み量とは、図5に
示すように、地下埋設管路21を管路継手22に挿入し
た後に残る継手部の長さをいう。
【0005】パイプカメラを用いて地下埋設管路の継手
部の差し込み量を測定する方法は、図5に示すように、
地下埋設管路21内に小型カメラ31及び照明装置32
を挿入し、管路継手22の差し込み量をオペレータ20
0が視覚的に観察測定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
パイプカメラを用いて地下埋設管路の継手部の差し込み
量を測定する方法を検討した結果、以下の問題点を見い
出した。
【0007】前記パイプカメラを用いて地下埋設管路の
継手部の差し込み量を測定する方法では、オペレータ2
00が管路継手22の差し込み量Lを視覚的に観察測定
するため、定量的に測定することができないという問題
があった。
【0008】また、小型カメラ31、照明装置32、ケ
ーブル巻取り装置34、及びモニタ装置35から構成さ
れる大がかりな装置が必要であり、かつ、装置の運搬及
び地下埋設管路21内に小型カメラ31及び照明装置3
2の挿入には、かなりの作業人と作業時間が必要である
という問題があった。
【0009】本発明の目的は、管路継手の差し込み量を
定量的に測定することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、管路継手差し込み量
の計測が簡便で高速かつ正確に行うことが可能な技術を
提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、管路継手の差し込み
量を小人数で短時間で測定することが可能な技術を提供
することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すると以下
のとおりである。
【0014】管路の片端から管路内に音波を入射し、該
入射音波の管路継手部からの時間的に変化する反射音波
を受信し、前記管路内に入射した音波の波形データと当
該管路継手部の音響反射モデルとから当該管路継手部の
差し込み量における予測反射音波データを求める予測反
射音波データ計算過程と、該予測反射音波データと実際
の反射音波データとの差のノルムを求める計算過程と、
該ノルムが最小になる管路継手差し込み量を求める差し
込み量計算過程とから構成される管路継手差し込み量測
定方法である。
【0015】前述の手段によれば、管路の片端から音響
パルスを管内に入射し、そのときの継手部からの反射音
波の時系列データを測定し、その実際の入射音波と継手
の音響モデルとから差し込み量に対応した反射音波の時
系列データを予測し、この予測反射音波と実際の反射音
波との比較から差し込み量を測定することにより、管路
継手差し込み量の計測を定量的に、簡便で高速かつ正確
に測定することができる。これにより、管路継手の差し
込み量を小人数で短時間で測定することができる。ま
た、管路新設時の竣工検査を簡便で高速かつ安全に行う
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、その実施
の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明す
る。
【0017】本実施の形態(実施例)は、地下埋設通信
管路に関する管路継手部の差し込み量測定方法の場合に
本発明を適用したものである。
【0018】管路継手部の音響反射モデルとして図1に
示すように断面積がS0,S1,Sのように変化する円
筒型モデル管路100を考える。図1において、円筒型
モデル管路100の断面積がSからS1に変化する地
点での反射率をr0、円筒型モデル管路100の断面積
がS1からS0に変化する地点での反射率をr1とする。
また、反射率riにおけるiは反射率r0、反射率r1
同時に表わすための添え字で、i=0,1である。
【0019】この円筒型モデル管路100に入射波とし
て振幅が1である単位インパルスを入射するとき、図1
の断面変化をもつ円筒型モデル管路100の反射率ri
は平面波の音響理論より次式の数1で求められる。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、図1の断面積が変化する地点での
入射音波と反射音波を関係付ける反射音響特性は図2に
示すインパルス応答で表わされる。断面積がS0からS1
に変化する地点における最初のインパルス応答をh0
すると、(2L/c)×m時間ごとのインパルス応答h
mは、それぞれ次式の数2で求めることができる。ただ
し、cは音速である。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、前記数2におけるhmの添え字m
は時間(2L/c)×mにおけるmと対応し、mは自然
数(1,2,3・・・)である。
【0024】本発明では、前記数2の式をもとに、管路
継手差し込み量Lの測定を行う。
【0025】前記数1の式に示した反射率の定義より−
1≦r≦1であるから、数2の式におけるhm(m=
2,3…)以降のインパルス応答の絶対値はh0,h1
比べて小さな値になる。実際に、図1に示した円筒型モ
デル管路100において単位インパルスを入射したとき
のシミュレーション結果を図3に示す。ただし、各パラ
メータはl(Lの小文字)=5.5(m)、L=5.0
(cm)、S0=π(0.083)2/4(m2)、S1
π(0.116)2/4(m2)とした。また、音速はc
=353.2(m/s)とした。
【0026】音響反射モデルを単純な凹凸に仮定した場
合には、数少ないインパルス応答により音響反射特性を
近似できることが分かる。このようにインパルス応答を
求めることができれば、前記数2の式に基づいて円筒型
モデル管路100のパラメータであるLおよび反射率r
を計算できることがわかる。
【0027】しかしながら、実際の管路において精度よ
くインパルス応答を求める場合、外界雑音の混入がイン
パルス応答推定精度に大きな影響を与える。
【0028】そこで、前記数2の式のインパルス応答が
2つのパラメータLおよびrの関数になることを利用す
る。実際に用いた入射波をu、数2の式から近似した反
射波をy ̄(ベクトルyを表わす)とすると、次式の数
3の関係がある。
【0029】
【数3】
【0030】ただし、T(u,τ)はuを時間τだけ進
めた波形である。パラメータrとLを決定するための評
価関数Jは、hiが反射率rの関数であり、波形T
(u,τ)がLの関数であることからr,Lの関数とし
て次式の数4で定義する。ただし、‖u‖はベクトルu
の2乗ノルムを表わす。
【0031】
【数4】
【0032】前記数4の式より、J(r,L)を最小に
するr,Lを探索する問題に帰着して管路継手部の差し
込み量の測定が可能となった。
【0033】本発明では、継手差し込み量Lのみならず
継手部の直径Dも反射率から同時に求めることが可能で
ある。さらに、管路継手の直径Dが既知であれば、反射
率rが事前に決定できるので前記数4の式は継手部差し
込み量Lのみの関数になり計算処理に要する時間を短縮
できることを付記しておく。
【0034】図4は本発明の一実施形態である管路継手
差し込み量計測方法のフローチャートである。
【0035】入射音波データS1は音響反射モデルに基
いて得られた数3の式に示す予測反射音波データ計算過
程S4により予測反射音波データS3を計算する。
【0036】予測反射音波データS3と実際の反射音波
データS2との前記数4の式により定義した2乗ノルム
を2乗ノルム計算過程S5において求める。このとき求
めた2乗ノルムJと反射率rおよび差し込み量Lをメモ
リレジスタS6に格納しておく。前記の各過程をL=0
からL=LmaxまでΔLずつ、r=−1からr=1ま
でΔrずつ増加させる2重ループにて繰り返す。
【0037】最後にメモリレジスタS6に格納された2
乗ノルムJ、反射率r、差し込み量Lの結果から2乗ノ
ルムJが最小である反射率r、差し込み量Lを最適差し
込み量計算過程S7にて計算する。
【0038】管路継手部の直径Dが既知であれば事前に
rが決定されるので図4における2重ループはLを変化
させるだけの1重ループとして実現できる。
【0039】表1に本発明の一実施形態である管路継手
差し込み量測定方法による差し込み量の測定シミュレー
ション結果を示す。ただし、図1においてl(Lの小文
字)=5.5(m)、d=83(mm)とし、継手部の
差し込み量をL=5.0(cm)及びL=5.0(c
m)、継手部の直径をD=116(mm)及びD=62
(mm)、音速はc=353.2(m/s)を用いた。
反射率rおよび差し込み量Lの増加量はそれぞれΔr=
0.01、ΔL=c/(2f)(cm)、Lmax=20
ΔLとした。また、継手部の直径Dは管路直径d=83
と反射率rから前記数1の式を用いて計算により求めた
結果である。ここで、fはシミュレーションにおけるサ
ンプリング周波数であり、f=20kHzとした。
【0040】
【表1】
【0041】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】本願によって開示された発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0043】管路の片端から音響パルスを管内に入射
し、そのときの継手部からの反射音波の時系列データを
測定し、その実際の入射音波と継手の音響モデルとから
差し込み量に対応した反射音波の時系列データを予測
し、この予測反射音波と実際の反射音波との比較から差
し込み量を測定することにより、管路継手差し込み量の
計測を定量的に、簡便で高速かつ正確に測定することが
できる。これにより、管路継手の差し込み量を小人数で
短時間で測定することができる。また、管路新設時の竣
工検査を簡便で高速かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施例)である管路継手
差し込み量測定方法の継手部のモデルを表わす図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態(実施例)である管路継手
差し込み量測定方法の継手部の音響反射モデルを説明す
るための図である。
【図3】本発明の一実施形態(実施例)である管路継手
差し込み量測定方法の継手部の音響反射モデルによるイ
ンパルスを入射したときの反射音波データを表わす図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態(実施例)である管路継手
差し込み量測定方法の管路継手差し込み量測定方法のフ
ローチャートである。
【図5】従来のパイプカメラを用いて地下埋設管路の継
手差し込み量を測定する方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
S1…入射音波データ、S2…反射音波データ、S3…
予測反射音波データ、S4…予測反射音波データ計算過
程、S5…2乗ノルム計算過程、S6…メモリレジス
タ、S7…最適差し込み量計算過程。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−55931(JP,A) 特開 平8−313499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 17/00 - 17/08 G01N 29/00 - 29/28 G01S 1/72 - 1/82 G01S 3/80 - 3/86 G01S 5/18 - 5/30 G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路の片端から管路内に音波を入射し、
    該入射音波の管路継手部からの時間的に変化する反射音
    波を受信し、前記管路内に入射した音波の波形データと
    当該管路継手部の音響反射モデルとから当該管路継手部
    の差し込み量における予測反射音波データを求める予測
    反射音波データ計算過程と、該予測反射音波データと実
    際の反射音波データとの差のノルムを求める計算過程
    と、該ノルムが最小になる当該管路継手差し込み量を求
    める差し込み量計算過程とから構成されることを特徴と
    する管路継手差し込み量測定方法。
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