JP3271790B2 - 非磁性ステンレス鋼厚板の製造方法 - Google Patents

非磁性ステンレス鋼厚板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器,電気機
器等の構造材料として使用され、耐食性及び強度に優れ
た非磁性ステンレス鋼厚板を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SUS304に代表されるCr−Ni系
オーステナイトステンレス鋼は、良好な耐食性と焼鈍状
態で非磁性のオーステナイト組織を有することから、非
磁性鋼として電気,精密機器部品用に使用されている。
なかでも、N含有量の大きなSUS304N,SUS3
16N系鋼がバネ用鋼として用いられている。
【0003】Nを添加するとき、オーステナイトステン
レス鋼の強度が向上する。このオーステナイトステンレ
ス鋼に冷間加工及び低温焼鈍処理を施すことにより、バ
ネ特性が付与される。しかしながら、この種のオーステ
ナイトステンレス鋼は、本来薄板の高強度材として開発
されたものであり、非磁性材料として使用するには問題
がある。
【0004】たとえば、SUS304N系鋼は、冷間加
工を施し加工硬化させてバネ用鋼として用いるが、高度
の冷間加工を施すとき強磁性のマルテンサイト相が誘起
される。その結果、冷間加工後に磁性を帯び、非磁性鋼
としては使用できなくなる。特に板厚6〜12mmの厚
板の焼鈍材を冷間圧延するとき、板厚が厚いことから加
工歪みに起因する熱エネルギーが材料内に蓄積され、材
料温度が約200℃に達することもある。材料温度の上
昇は、圧延により導入された加工歪みを解放する。その
結果、厚板から得られた冷延材は、同じ圧延率で薄板材
を冷間圧延した場合に比較して、硬度が低く、所望の強
度が得られない。
【0005】SUS316N系鋼は、オーステナイト相
が安定であるため、冷間加工によって磁性を帯びること
はない。しかし、合金成分としてのMoは、耐食性に優
れた効果を発揮するものの、非磁性及びバネ特性に対す
る寄与は低い。また、高価なNi及びMoを多量に含有
しているため、SUS316N系鋼は、高価な割に非磁
性鋼としては不適当な材料である。
【0006】そこで、本出願人は、Ni含有量が11.
5〜13.5重量%と比較的少なく且つMoを含有させ
る必要がない加工硬化型非磁性ステンレス鋼を特開昭6
1−26143号公報で紹介した。この加工硬化型非磁
性ステンレス鋼は、ニッケル当量Nieq(=Ni+0.
60Mn+9.69(C+N)+0.18Cr−0.1
1Si2)を19.0〜21.0の範囲に維持することに
よって、冷間圧延を受けても非磁性を維持することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭61
−26143号公報で紹介したステンレス鋼にあって
も、厚板を冷間圧延するとき、圧延条件の如何によって
は強度が不足する場合がみられた。強度不足は、被圧延
材料の板厚によって左右され、冷延材に要求される機械
的強度を満足しない原因となる。
【0008】厚板を冷間圧延したときにみられる強度不
足は、次の現象に起因するものと推察される。厚板を冷
間圧延するとき、薄板に比較して大きな加工歪みが熱エ
ネルギーとなって被圧延材料に蓄積される。その結果、
材料温度が上昇し、加工歪みが解放され、強度が低下す
る。
【0009】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、Ni含有量が低い比較的安価なオ
ーステナイトステンレス鋼に対し特定した条件下で冷間
圧延を行うことにより、加工硬化によってビッカース硬
さHV400以上の強度を確保すると共に、透磁率μ
1.1以下,板厚2〜4mmの非磁性ステンレス鋼厚板
を安定して得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、C:
0.08重量%以下,Si:3.0重量%以下,Mn:
2.0重量%未満,Ni:9.5〜11.5重量%、C
r:16.0〜20.0重量%,N:0.10〜0.2
5重量%を含有し、次式(1)で定義されるニッケル当
量Nieqが14.2〜19.0の範囲にあるステンレス
鋼を使用する。 Nieq=Ni+0.60Mn+9.69(C+N) +0.18Cr−0.11Si2 ・・・・(1)
【0011】このステンレス鋼を板厚6〜12mmに仕
上げた後、仕上焼鈍し、次いで、材料温度を50〜16
0℃に維持しながら圧延率40〜70%の範囲で、かつ
上記Nieqとの関係で冷延後の透磁率μが1.1以下と
なる圧延率で冷間加工を施す。冷間圧延後に、更に60
0℃以下の温度に1時間以内加熱する熱処理を施すこと
もできる。
【0012】
【作用】本発明者等は、厚板のCr−Ni系オーステナ
イトステンレス鋼のバネ特性に及ぼす合金元素,冷間加
工及び熱処理の影響を調査・研究した。その結果、合金
成分及びその含有量が特定されたステンレス鋼に施す冷
間圧延温度及び圧延率を制御することにより、優れたバ
ネ特性及び冷間加工後の高強度が呈されると共に、非磁
性を維持し得ることを知見し、本発明を完成した。
【0013】本発明においては、加工硬化を与える圧延
率を、ニッケル当量Nieqとの関係で図1に斜線で示し
た領域に設定している。この圧延率で冷間圧延すると
き、厚板に所定の加工歪みが付与され、ステンレス鋼の
強度が上昇する。しかし、単に圧延率の制御だけで十分
な強度を得ることができないことは、前述した通りであ
る。
【0014】そこで、冷間圧延時に材料温度が50〜1
60℃に維持される条件下で、圧延率40〜70%の冷
間圧延を行う。たとえば、材料温度が上昇する傾向がみ
られるときには、圧延速度を遅くし、圧延油を多量に使
用することによって材料温度を低下させる。また、圧延
温度が十分に低い場合には、圧延速度を早くし、圧延油
を絞ることによって材料温度を上昇させた圧延を行う。
この温度管理により、冷間圧延時に導入された加工歪み
が解放されることなく、冷間圧延後の強度をビッカース
硬さHV400以上に維持する。
【0015】以下、バネ特性の優れた非磁性ステンレス
鋼厚板の製造方法を具体的に説明する。本発明者等は、
厚板のCr−Ni系オーステナイトステンレス鋼のバネ
特性に及ぼす合金元素,冷間加工及び熱処理の影響を調
査・研究した。その結果、合金成分及びその含有量が特
定されたステンレス鋼に施す冷間圧延温度及び圧延率を
制御することにより、優れたバネ特性及び冷間加工後の
高強度が呈されると共に、非磁性を維持し得ることを知
見し、本発明を完成した。
【0016】本発明においては、加工硬化を与える圧延
率を図1に斜線で示した領域に設定している。この圧延
率で冷間圧延するとき、厚板に所定の加工歪みが付与さ
れ、ステンレス鋼の強度が上昇する。しかし、単に圧延
率の制御だけで十分な強度を得ることができないこと
は、前述した通りである。そこで、冷間圧延時に材料温
度を50〜160℃となるように圧延条件を調整する。
たとえば、材料温度が上昇する傾向がみられるときに
は、圧延速度を遅くし、圧延油を多量に使用することに
よって材料温度を低下させる。この温度管理により、冷
間圧延時に導入された加工歪みが解放されることなく、
冷間圧延後の硬度をビッカース硬さHV400以上に維
持する。
【0017】本発明方法の素材鋼における組成限定の理
由は、次の通りである。 C:Nと同様なオーステナイト相安定化元素であり、且
つバネ特性の向上に有効な元素である。しかし、多量の
C含有量は、耐食性を低下させる。そこで、C含有量の
上限を0.08重量%に規定した。
【0018】Si:高強度を得る上で有用な元素であ
る。しかし、Si含有量の増加に従って、冷間加工後の
透磁率が急激に上昇する。その結果、非磁性を維持する
ことができなくなる。そのため、Si含有量の上限を
3.0重量%に規定した。
【0019】Mn:Niと同様にオーステナイト安定化
元素であり、冷間加工による透磁率の上昇を抑制する。
しかし、多量にマンガンを含有すると、製鋼段階で各種
炉壁の耐火物の寿命を短くし、生産コストが上昇する。
そこで、マンガン含有量は2.0重量%未満とした。
【0020】Cr:ステンレス鋼の基本成分であり、優
れた耐食性を得るために16.0重量%以上の含有が必
要である。しかし、多量のCrが含有されると、多量の
δフェライトが生成し、非磁性が確保できなくなる。し
たがって、Cr含有量を16.0〜20.0%の範囲に
設定した。
【0021】Ni:オーステナイト鋼の基本成分であ
り、オーステナイト相の安定化に必須の合金元素であ
る。冷間加工後に透磁率μ1.1以下の非磁性を確保す
るには、9.5重量%以上のNiを含有させることが必
要である。しかし、多量のNiを含有させるとき、本発
明で意図する安価なオーステナイトステンレス鋼を提供
できなくなるため、Ni含有量の上限を11.5重量%
に規定した。すなわち、本発明におけるNi含有量は、
9.5〜11.5重量%の範囲で選定される。
【0022】N:非磁性ステンレス鋼の硬度及び強度を
高める上で必須の成分であると共に、オーステナイト相
を安定化させる合金元素である。これらの性能を発揮さ
せるには、Nを0.10重量%以上含有させる必要があ
る。しかし、N含有量が0.25重量%を越えると、気
泡等の発生がみられ、健全な鋼塊が得られない。したが
って、0.10〜0.25重量%の範囲にN含有量を規
定した。
【0023】Nieq:ニッケル当量Nieqの数式(1)
は、本発明者等の実験結果から導出されたものであり、
図1も実験結果に基づいている。すなわち、Si,N及
びMnを含有させて成分調整したCr−Niオーステナ
イトステンレス鋼を冷間加工し、或いはその後に熱処理
を施すことにより、優れたバネ特性が得られる。このと
きの指標として、ビッカース硬さHV400以上を得る
ため、及び比較的安価なオーステナイトステンレス鋼を
提供することからNi含有量が制限されるため、Nieq
19.0以下が必要である。また、δフェライトの生成
を抑制し冷延後の透磁率を1.1以下に抑えるため、N
eq14.5以上が必要である。
【0024】冷間圧延:仕上焼鈍材に付与する圧延率が
増加すると共に、冷間圧延された厚板の硬さが上昇す
る。ビッカース硬度HV400以上の高硬度を得るため
には、40〜70%の冷間加工率が必要である。70%
を超える圧延率で冷間加工を施しても、圧延率上昇に見
合う硬度の上昇はほとんど見られず、却って冷延後の鋼
板表面性状及び成型性が劣化する。
【0025】更に、オーステナイト相が安定で、冷間圧
延を施しても非磁性が維持される成分をもつ厚板を冷間
圧延するとき、材料温度の上昇により所望の強度が得ら
れない場合が生じる。そこで、本発明においては、通板
材の温度を160℃以下に制御している。高強度を発現
させる上からは、冷延率が小さいほど材料温度を低く制
御する。一方、冷延後に透磁率(μ)が1.1以下の非
磁性を得るために、通板材の温度を50℃以上に制御す
る必要がある。したがって、冷間圧延は、圧延率40〜
70%及び材料温度50〜160℃に制御した条件下で
行う。この際、付与する圧延率が小さいほど、材料温度
を低く維持することが望ましい。
【0026】熱処理:冷間圧延されたステンレス鋼に1
時間以内の時効処理を施すことによって、一層の高強度
が得られる。このとき、600℃よりも高い温度で加熱
すると、強度の低下がみられる。また、熱処理温度が4
00℃未満であると、硬度向上効果が得られない。した
がって、400〜600℃の温度範囲での熱処理の実施
が望ましい。また、熱処理時間は、熱処理温度が低いほ
ど長く設定する。
【0027】
【実施例】本実施例で使用したステンレス鋼の成分を表
1に示す。試料No.A1及びA2は従来鋼で、A1は
SUS304、A2はSUS304Lである。C1及び
C2は、合金成分及び含有量に関しては本発明で規定す
る範囲にあるが、ニッケル当量Nieqが本発明で規定す
る範囲を外れた比較鋼である。試料No.B1〜B5
は、合金成分含有量及びニッケル当量Nieq共に本発明
の規定を満足する鋼である。
【0028】
【表1】
【0029】それぞれの鋼を30kg高周波誘導溶解炉
で溶製し、鍛造,熱間圧延により板厚9mm及び板幅1
00mmの熱延板とした。この熱延板に、1000℃に
5分加熱する均熱焼鈍を施し、次いで30〜80%の圧
延率で冷間圧延を施した。また、一部については、時効
処理を施した。
【0030】得られた冷延板から試験片を切り出し、9
8Nの荷重でビッカース硬さHVを測定した。また、7
9.6×103 A/mの磁場の下で、透磁率を測定し
た。測定結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、A1は、非磁性
鋼として使用できないまで、冷間圧延によって透磁率が
急激に上昇している。A2は、圧延率70%の冷間圧延
を施したでも、得られる硬さはHV400に満たない。
比較鋼C1では、圧延率が本発明範囲の下限値の40
%、圧延温度が上限値の160℃であるにも拘らず、圧
延後の透磁率が1.1を超えている。また、比較鋼C2
は、圧延率が本発明の範囲の上限値の70%,圧延時の
材料温度が50℃と本発明の下限値であり、冷間圧延に
500℃に1時間加熱する熱処理を行っているにも拘ら
ず、硬さがHV400に満たない。
【0033】これに対し、本発明に従って製造された試
験No.B1〜B5の鋼は、冷間圧延後においても透磁率
が1.1以下で、オーステナイト相が極めて安定してい
ることが判る。また、冷間圧延を施すことにより硬度が
著しく増大しビッカース硬さHV400以上になり、強
度的にも優れた特性が示された。
【0034】また、比較法に示されるように、成分的に
は本発明の規定を満足する試験No.B1のステンレス鋼
においても、本発明範囲を超える圧延率を付与すると透
磁率が1.1を越える。また、試験No.B2のステンレ
ス鋼に圧延率30%の軽度の冷間圧延を施した場合、5
50℃に5分加熱する熱処理を施しても、ビッカース硬
さがHV331であり、HV400を大きく下回ってい
る。更に、試験No.B2のステンレス鋼に本発明範囲の
圧延率で冷間圧延を付与しても、冷間圧延後に本発明範
囲を外れる高温の熱処理を施すとき、硬度がビッカース
硬さHV336と著しく減少し、HV400に満たない
ものとなる。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の方法に
よるとき、板厚2〜4mm,ビッカース硬さHV400
以上で且つ透磁率1.1以下の非磁性ステンレス鋼厚板
が得られる。このステンレス鋼厚板は、従来にない板厚
を活かし、リニアモーターカー等の超電導関連構造部材
用バネ部品を始めとして、電子機器部品,装置等の材料
として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 材料温度160℃に維持したステンレス鋼素
材に圧延率40〜70%の冷間加工を施した際、透磁率
μ1.1以下が得られる圧延率とニッケル当量Nieq
の関係を表したグラフ
【図2】 圧延中の材料温度を160℃に維持してステ
ンレス鋼素材に圧延率40〜70%の冷間加工を施した
際の、ニッケル当量Nieqと透磁率との関係を表したグ
ラフ
【図3】 成分及びニッケル当量Nieqが本発明範囲に
ある18.5Cr−10Ni−0.5Si−1.5Mn
−0.05C−0.14Nステンレス鋼素材を冷間圧延
した後、500℃に1時間加熱する時効処理を施したと
き、圧延率及び材料温度がビッカース硬さHVに与える
影響を表したグラフ
【図4】 同じステンレス鋼素材を冷間圧延したとき、
圧延率及び材料温度が透磁率μ(μ−1)に与える影響
を表したグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 芳明 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新 製鋼株式会社鉄鋼研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 8/00 - 8/10 C22C 38/00 - 38/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.08重量%以下,Si:3.0
    重量%以下,Mn:2.0重量%未満,Ni:9.5〜
    11.5重量%,Cr:16.0〜20.0重量%,
    N:0.10〜0.25重量%を含有し、Nieq=Ni
    +0.60Mn+9.69(C+N)+0.18Cr−
    0.11Si2で定義されるニッケル当量Nieqが1
    4.2〜19.0の範囲にあるステンレス鋼を板厚6〜
    12mmに仕上げた後、仕上焼鈍し、次いで、材料温度
    を50〜160℃に維持しながら圧延率40〜70%の
    範囲で、かつ上記Ni eq との関係で冷延後の透磁率μが
    1.1以下となる圧延率で冷間加工を施すことを特徴と
    する非磁性ステンレス鋼厚板の製造方法。
  2. 【請求項2】 C:0.08重量%以下,Si:3.0
    重量%以下,Mn:2.0重量%未満,Ni:9.5〜
    11.5重量%,Cr:16.0〜20.0重量%,
    N:0.10〜0.25重量%を含有し、Nieq=Ni
    +0.60Mn+9.69(C+N)+0.18Cr−
    0.11Si2で定義されるニッケル当量Nieqが1
    4.2〜19.0の範囲にあるステンレス鋼を板厚6〜
    12mmに仕上げた後、仕上焼鈍し、次いで、材料温度
    を50〜160℃に維持しながら圧延率40〜70%の
    範囲で、かつ上記Ni eq との関係で冷延後の透磁率μが
    1.1以下となる圧延率で冷間加工を施した後、更に6
    00℃以下の温度に1時間以内加熱する熱処理を施すこ
    とを特徴とする非磁性ステンレス鋼厚板の製造方法。
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