JP3271504B2 - 周波数推定回路およびそれを用いたafc回路 - Google Patents

周波数推定回路およびそれを用いたafc回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信や移動
体衛星通信システムにおいて受信信号を復調する復調装
置の自動周波数制御(AFC)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の初期AFC回路としては、受信さ
れた無変調信号の電力スペクトルを求めると、電力スペ
クトルはキャリアの周波数オフセットΔfに対応した周
波数に大きな電力レベルを持つ性質を用いて、Δfを推
定する方式が提案されている。図43は、従来の初期A
FC回路の構成例であり、例えば信学技報、IT90-99(19
90)、「ディジタルモデム研究開発の現状と今後の課
題」(武内他著、1991.1.23発行)に記載されている。
図において、1は量子化されサンプリングされた受信信
号入力、8は受信信号から信号帯域外の雑音を除去する
低域通過フィルタ(以下、LPF)、101はM相PS
Kで変調された受信信号を逓倍し変調成分を除去する逓
倍器、2は時間軸上で表現された受信信号を周波数軸上
に変換し、受信信号のパワースペクトルを求める高速フ
ーリエ変換(以下、FFT)回路、3はパワースペクト
ルの最大値を求め、最大値パワーを持つスペクトルの周
波数を求めるMAXサーチ回路、102はMAXサーチ
回路3で求まった周波数を分周する分周器、103は逓
倍器101、FFT回路2、MAXサーチ回路3および
分周器102で構成される周波数推定回路、7は周波数
推定回路103で推定された周波数情報をもとに受信信
号からΔfを除去する周波数補正部である。 また、図
45はサンプリングされた受信信号と離散フーリエ変換
(以下、DFTという)を行い周波数軸上に変換された
結果を示す図である。
【0003】次に、動作について説明する。以下の説明
においては、説明を簡単にするために、変調方式はM相
PSK方式とし、受信信号は複素表示されたベースバン
ド信号であるとする。また、受信信号はA/D変換によ
って量子化された離散信号であるとする。量子化されサ
ンプリング周期Tsでサンプリングされた受信信号1を
LPF8に通すことによって帯域外雑音を除去する。こ
の帯域外雑音の除去された信号は逓倍器101でM逓倍
される。M逓倍により更に変調成分が除去されて無変調
信号となる。雑音および変調成分が除去された信号は、
FFT回路2で高速フーリエ変換され時間領域信号から
周波数領域の信号に変換される。さらに周波数領域に変
換された信号を2乗することにより受信信号の電力スペ
クトルを求める。FFT回路2の出力は、サンプリング
周期Tsにより決まる周波数範囲の電力スペクトルを出
力する。なお、FFT回路2においては、量子化された
離散信号に対して、FFTを行い、受信信号のパワース
ペクトルを求めているので、受信信号のパワースペクト
ルは離散信号である。
【0004】ここで、時間領域−周波数領域に変換され
た受信信号は上で述べたように無変調信号であるので、
電力スペクトルは、図44に示すように周波数オフセッ
トΔfに相関のある周波数でピークを持つ。よって、電
力スペクトルが最大であるスペクトルの周波数を求める
ことによりΔfを推定することができる。MAXサーチ
回路3では、FFT回路2で時間領域から周波数領域に
変換されたパワースペクトルの中から電力スペクトル
最大の値を持つスペクトルを検索し、そのスペクトル
周波数を求める。ただし、FFT回路2で求まった周波
数は逓倍器101でM逓倍されているので、実際の周波
数オフセットΔfのM倍の周波数が観測されることにな
る。したがって、実際の周波数オフセットΔfを求める
ために分周器102でM分周し、実際の周波数オフセッ
トΔfを求める。そして、周波数補正部7で推定された
周波数情報をもとに受信信号の周波数補正を行う。
【0005】つぎに、DFTについて図45を参照に説
明する。図45(a)はサンプリングされた受信信号を
示す図である。受信信号のサンプリングにおいては、復
調のことを考慮し、一般にシンボルレートTのm倍でオ
ーバーサンプリングする。図45(b)は、m倍でオー
バーサンプリングされたLシンボル分のデータ系列がD
FT回路3で時間領域の信号から周波数領域の信号に変
換された信号を示す図である。ここで、観測可能な周波
数範囲および周波数間隔は、ナイキスト定理により、 周波数範囲:−fs/2〜fs/2 (1) (fs=1/Ts=m/T) 周波数間隔:1/(L・T) T:シンボル周期 Ts:サンプル周期 m:オーバーサンプル数 L:シンボル数 と求まる。従って、オーバーサンプル数や処理シンボル
数は、システム全体から要求される周波数範囲や周波数
間隔に対応させて設定していた。
【0006】図46は受信信号をサンプル周期Tsでサ
ンプリングした時、FFTの特性である折り返し現象を
説明する図である。この折り返し現象はfs毎に周期的
におき、受信信号をDFTすると、観測可能な周波数範
囲−fS/2からfS/2の範囲には、範囲外の成分も加
算される(折り返し雑音が加わる)ことになる。したが
って、観測したい範囲外の信号をカットするために、図
43のように周波数推定回路103を通す前に図47に
示すような伝達関数を持つLPF8を入れている。LP
F8の伝達関数は周波数観測範囲外の成分をカットする
ように設定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明のように、
シンボル周期Tは一定値であるので、式(1)より周波
数推定における推定精度を良くするためにはシンボル数
Lを大きくし、また周波数範囲を広げるためにはオーバ
ーサンプル数mを大きくする必要がある。したがって、
高精度、広範囲動作のAFCを作る場合には、データ量
が増加し、これに伴い演算量が増加するという問題点が
ある。また、使用する素子によっては、処理量に限界が
あり、要求される仕様を満たすことができないという問
題、さらには、周波数オフセットΔfが観測範囲外の場
合では、推定できないという問題がある。
【0008】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、DFT特有の現象である「折り返
し」現象に着目し、少ない演算量で高精度、広範囲動作
の周波数推定回路を実現することを目的とする。更に、
DFTを行うにあたりサンプル値信号から間引きを行う
ことで、より少ない演算量で高精度、広範囲動作の周波
数推定回路を実現することを目的とする。また、さらに
は、これら推定回路を用い高精度、広範囲動作のAFC
回路を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明にかかる周波数推定回路に
あっては、受信信号が所定のサンプリング周波数で標本
化された入力データ系列を、フーリエ変換処理して周波
数軸上のパワースペクトルを算出し、前記サンプリング
周波数に基づいて決定される所定の観測周波数帯域内で
最大のスペクトル値を検出し、該最大スペクトル値の周
波数である検出周波数値を出力する周波数検出回路と、
前記フーリエ変換処理の結果、前記観測周波数帯域外に
生じる最大スペクトル値の折り返し成分に対応する推定
周波数値を、前記検出周波数値に基づいて算出し、前記
検出周波数値と前記推定周波数値とを、前記受信信号の
キャリアのオフセット周波数の推定情報として出力する
周波数演算回路とを備える。
【0010】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、受信信号が複数の異なるサンプ
リング周波数でそれぞれ標本化された複数の入力データ
系列を、それぞれ別個にフーリエ変換処理して複数のパ
ワースペクトルを算出し、該複数のパワースペクトル各
々に対応する複数の検出周波数値を出力する構成とさ
れ、周波数演算回路は、前記複数の検出周波数値各々に
基づいて、前記複数のサ ンプリング周波数各々に対応す
る複数の推定周波数値をそれぞれ別個に算出し、前記複
数の検出周波数値と複数の推定周波数値とを、受信信号
のキャリアのオフセット周波数の推定情報として出力す
る構成とされる。
【0011】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数演算回路は、複数の検出周波数値と複数の推
定周波数値のうち、前記複数のサンプリング周波数で共
通する周波数値を、受信信号のキャリアのオフセット周
波数の推定情報として出力する構成とされる。
【0012】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、複数の異なるサンプリング周波
数でそれぞれ標本化した複数の入力データ系列に時間差
を与えてフーリエ変換処理を行う構成とされる。
【0013】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、入力データ系列からa(整数)
サンプル毎に所定間隔でデータを抜き出して、抽出デー
タ系列を生成し、当該抽出データ系列をフーリエ変換処
理する構成とされる。
【0014】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、入力データ系列から夫々異なる
間隔でデータを抜き出して、複数の抽出データ系列を生
成し、当該複数の抽出データ系列をそれぞれ別個にフー
リエ変換処理して複数のパワースペクトルを算出し、該
複数のパワースペクトル各々に対応する複数の検出周波
数値を出力する構成とされ、周波数演算回路は、前記複
数の検出周波数値各々に基づいて、前記複数の抽出デー
タ系列各々に対応する複数の推定周波数値をそれぞれ別
個に算出し、前記複数の検出周波数値と複数の推定周波
数値とを、受信信号のキャリアのオフセット周波数の推
定情報として出力する構成とされる
【0015】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、入力データ系列をフーリエ変換処理し、周波数検出
回路により抽出データ系列に基づいて算出された検出周
波数値及び推定周波数値に、それぞれ対応する複数の周
波数のパワースペクトル値を 算出して、該複数のパワー
スペクトル値のうち最大のスペクトル値を特定し、該特
定スペクトル値の周波数である第2の検出周波数値を出
力する、第2の周波数検出回路と、前記入力データ系列
のフーリエ変換処理の結果、観測周波数帯域外に生じる
前記特定スペクトル値の折り返し成分に対応する第2の
推定周波数値を、前記第2の検出周波数値に基づいて算
出し、前記第2の検出周波数値と前記第2の推定周波数
値とを、受信信号のキャリアのオフセット周波数の推定
情報として出力する、第2の周波数演算回路とを、さら
に備える。
【0016】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、サンプリング個数が入力データ
系列の1/b(自然数)になるよう入力データ系列から
連続してデータを抜き出して、抽出データ系列を生成
し、当該抽出データ系列をフーリエ変換処理する構成と
される。
【0017】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、受信信号が所定のサンプリング周波数で標本化され
た入力データ系列から、サンプリング個数が該入力デー
タ系列の1/b(自然数)になるよう連続してデータを
抜き出して、抽出データ系列を生成し、該抽出データ系
列をフーリエ変換処理して周波数軸上のパワースペクト
ルを算出し、前記サンプリング周波数に基づいて決定さ
れる所定の観測周波数帯域内で最大のスペクトル値を検
出し、該最大スペクトル値の周波数である予備周波数値
を出力する、第1の周波数検出回路と、前記入力データ
系列をフーリエ変換処理し、前記予備周波数値の近傍の
所定の周波数帯域についてパワースペクトルを算出して
最大のスペクトル値を特定し、該特定スペクトル値の周
波数である検出周波数値を出力する、第2の周波数検出
回路と、前記入力データ系列のフーリエ変換処理の結
果、観測周波数帯域外に生じる特定スペクトル値の折り
返し成分の推定周波数値を、前記検出周波数値に基づい
て算出し、前記検出周波数値と前記推定周波数値とを、
受信信号のキャリアのオフセット周波数の推定情報とし
て出力する、周波数演算回路とを備える。
【0018】次の発明にかかる周波数推定回路にあって
は、周波数検出回路は、フーリエ変換処理によって算出
された複数のスペクトル値を用いて周波数値の補間処理
を行い最大のスペクトル値を算出し、当該最大スペクト
ル値に対応する検出周波数値を出力する構成とされる。
【0019】次の発明にかかるAFC回路にあっては、
上記段落[0009]ないし[0018]の何れかに記
載の周波数推定回路と、前記周波数推定回路から出力さ
れるオフセット周波数の推定情報に基づいて、検出周波
数値及び推定周波数値にそれぞれ対応する複数の周波数
オフセットを算出し、受信信号から前記複数の周波数オ
フセットをそれぞれ別個に除去して複数の復調データ系
列を生成する周波数補正部と、前記複数の復調データ系
列を用いて前記受信信号の周波数の同期を判定する判定
回路とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、発明の実施の形態を説明する。ここで、従来例に
おいては、受信信号はM相PSKで変調された変調信号
であった。受信信号が変調信号の場合には、図43のよ
うに変調成分を除去するような逓倍器や、推定された周
波数を分周する分周器が必要であるが、これらの有無は
以下で説明する発明においては影響を与えない。よっ
て、以下では説明を簡単にするために受信信号は無変調
のパイロット信号であるとする。変調信号に対して構成
する場合には、図43のように逓倍器、分周器を用いる
ものとする。以下の実施の形態では、受信サンプル信号
の時間領域−周波数領域への変換は、一例としてDFT
を用いる。最終的に周波数推定回路から出力されるキャ
リアの周波数オフセット(以下、Δfという)を推定す
る候補となる周波数情報をfESTと呼ぶ。更に、Δfの
存在範囲は fL≦Δf≦fUL:Δfの存在範囲の下限 fU:Δfの存在範囲の上限 であるとする。
【0021】図1はΔfが観測範囲1内とは限らない場
合に適用できる周波数推定回路の構成図である。図3は
周波数推定回路4の動作のフローチャートである。1は
サンプリングされ量子化された入力信号(サンプル値信
号)、2は時間領域で表現された受信信号を周波数領域
に変換し、受信信号のパワースペクトルを求めるDFT
回路、3はパワースペクトルの最大値を検索し、最大値
を示すスペクトルの周波数を求めるMAXサーチ回路、
5はDFT回路2およびMAXサーチ回路3で構成され
る周波数検出回路、60は周波数検出回路5で求まった
周波数情報f1をもとに折り返しを考慮してΔfの候補
となる周波数を推定する周波数演算回路(1)、4は周
波数演算回路(1)60および周波数検出回路5で構成
される周波数推定回路である。
【0022】動作について図2、図3を参照して説明す
る。今、Δfが必ずしも観測範囲内にあるとは限らない
とする。DFT回路2は、入力されるサンプリングされ
た受信のデータ系列1を時間軸信号から周波数軸上の離
散信号に変換し(ステップ102)、変換された離散信
号に対して2乗を行ってパワースペクトルを求める(ス
テップ103)。DFT回路2から出力されるパワー
ペクトルはMAXサーチ回路3に入力される。MAXサ
ーチ回路3では、観測範囲(−fS/2から+fS/2)
内で、この入力されたパワースペクトルのパワーレベル
の最大値を検索し(ステップ104)、パワースペクト
ルが最大となるスペクトルの周波数f1を求めて出力す
る(ステップ105)。そして、周波数演算回路60で
はMAXサーチ回路3で求められた周波数f1に対して
次式の演算を行い、Δfの推定値fESTとしてを出力す
る(ステップ106)。 fEST=f1+m・fS (2) m:fL≦(f1+m・fS)≦fUを満たす整数 周波数演算回路60では、式(2)をもとに複数個の周
波数情報fESTを出力する。ここで、本来、周波数オフ
セットの候補として推定されるfESTは1つであるが、
周波数演算回路60では、式(2)におけるmを決定す
ることができないので、複数個の候補周波数(図2
(b)のf1−2fS、f1−fS、f1、f1+fS等)を
推定して出力することになる。
【0023】実施の形態2. 図4は受信信号を異なるサンプリングレートでサンプリ
ングした2系列のデータ系列の推定回路の構成図であ
る。図において、63は推定された2つの周波数情報を
もとにΔfを推定する周波数演算回路(2)、DFT回
路2a、2bとMAXサーチ回路3a、3bは実施の形
態1に記載されたものと同じである。
【0024】動作について図4、図5を参照して説明す
る。受信信号からデータ系列作成時の2つのサンプリン
グレートを各々fS1、fS2とすると、サンプリングされ
た2つの入力データ系列1a、1bに対してDFT回路
2a、2bでDFTを行った結果を各々DFT1、DF
T2と呼ぶ。図5はこのDFT結果を示す図で、サンプ
リングレートfS1から決まる観測可能範囲内にΔfが縮
退されたf11として、またサンプリングレートfS2から
決まる観測可能範囲内にΔfが縮退されたf12として現
れていることを示している。MAXサーチ回路3aとM
AXサーチ回路3bでは、観測可能範囲内で最大パワー
のスペクトルを検出し、その周波数をf11、f12として
出力する。ここで検出された周波数を各々f11、f12
ら、折り返しを考慮することにより、Δfは fEST=f11+n1・fS1 (3) fEST=f12+n2・fS2 (4) n1、n2: fL≦(f11+n1・fS1、f12+n2・fS2)≦fUを満たす整数 と推定することができる。従って、周波数演算回路
(2)61では、MAXサーチ回路3a、3bから出力
される周波数情報f11とf12を用いて式(5)を解くこ
とによりfESTを求める。 f11+n1・fS1≒f12+n2・fS2 (5) ここでも実施の形態1と同様に、周波数推定部では
1、n2を一意に決定することができないので、複数個
の候補を出力することになる。
【0025】実施の形態3. 図6は、Δfの存在範囲がほぼわかっており、Δfの存
在範囲外の成分をカットするようなLPFを用い、入力
系列を2系列とした周波数推定回路の構成図である。図
において、8は観測したい範囲内の信号を通過させるよ
うな伝達関数を有するLPFであり、入力信号1a、1
b、DFT回路2a、2b、MAXサーチ回路3a、3
b、および周波数演算回路(2)63は実施の形態2に
記載されたものと同じである。
【0026】動作について説明する。実施の形態2と同
様にして観測可能な範囲内でΔfを求めるが、Δfの存
在範囲はLPFの通過帯域内であるので、式(3)およ
び式(4)におけるn1、n2の条件は以下のようにな
る。 n1、n2:(|fEST|≦LPFの通過帯域)を満たす整数 したがって、周波数演算回路(2)61ではこの条件を
満たすn1、n2を求めることで、Δfを推定することが
でき、推定値を周波数情報fESTとしてを出力する。な
お、2つのLPF8a、8bの通過帯域幅は異なっても
良い。
【0027】実施の形態4. 図7は2系列の入力に時間差を持たせて周波数推定を行
う推定回路の構成図である。ここでは、実施の形態2記
載の周波数推定回路に時間差回路としてセレクタ30を
適用する場合を例に説明する。図8は2系列の入力に時
間差を持たせる場合の動作を説明する図、図9は動作を
示すフローチャートである。図7において、30は2系
列の入力に時間差を与えるために設けられたセレクタで
あり、周波数推定回路5および周波数演算回路(2)6
3は実施の形態2に記載されたものと同じである。
【0028】動作について図8〜図9を参照して説明す
る。実施の形態2および実施の形態3においては、受信
信号を異なるサンプリングレートでサンプリングしてい
るが、DFT回路2a、MAXサーチ回路3aで処理さ
れるデータとDFT回路2b、MAXサーチ回路3bで
処理されるデータは同時刻のものであった。ここで、Δ
fが時変でない場合、または、データをサンプリングし
ている間において変化しないような場合、2つの入力デ
ータ系列に時間差を持たせて作成する。セレクタ30は
DFT回路2a、MAXサーチ回路3a側を選択し(ス
テップ110)、データ系列1aからf11を出力する
(ステップ111)。つぎに、セレクタ30でDFT回
路2b、MAXサーチ回路3b側を選択し(ステップ1
12)、データ系列1bからf12を出力する(ステップ
113)。図8はこの実施の形態でのデータ系列のDF
T回路への入力の間引きに時間差を持たせる一例を示
す。このように入力データ系列に時間差を持たせること
によって、2つの入力データ系列のノイズの相関は、同
じ受信信号から作成する場合の相関に比べて小さくなる
ので、よりノイズの影響を小さくすることができ、誤検
出を減らし、かつ、より精度良くΔfの推定を行うこと
ができる。
【0029】実施の形態5. 図10は量子化されサンプリングされたデータ系列から
一定間隔でデータを抽出し新たなデータ系列を作成して
周波数推定を行う周波数推定回路の構成図である。41
は間引き回路である。この間引き回路41は入力データ
系列1のサンプル数Nからaサンプルに1個づつ一定間
隔でデータを抽出し、新たにデータ系列2を作成する。
ここで、aはサンプル数Nの約数とする。その他の構成
は、先の実施の形態で説明したものと同等である。ここ
で、間引き回路41、DFT回路2及びMAXサーチ回
路からなる構成を間引き・周波数検出回路51と呼称す
る。
【0030】動作について、図11、図12を参照して
説明する。間引き回路(1)41ではサンプリング周期
Sでサンプリングされたデータ系列1のサンプル数N
からaサンプル毎に1個づつ一定間隔でデータを抽出し
て、サンプリング周期aTSの新たなデータ系列2を作
成する(ステップ115)。DFT回路2では新たなデ
ータ系列2を時間軸信号から周波数軸信号に変換し(ス
テップ116)、2乗操作を行ってパワースペクトル
求める(ステップ103)。MAXサーチ回路3では、
最大レベルを持つパワースペクトルを検索し最大値パワ
スペクトルの周波数f2を求め出力する(ステップ1
17)。ここで、データ系列1からaサンプル毎にデー
タを抽出し新たなデータ系列2を作成しDFTを行う場
合とデータ系列1をそのままDFTする場合について図
11で説明する。サンプリング周期TSでサンプリング
されたデータ系列1のNサンプルについてみる。このデ
ータ系列1からa(aはNの約数)サンプル数毎にデー
タを抽出しサンプリング間隔がa倍となったデータ系列
2を時間軸ー周波数軸変換した結果を、データ系列1を
そのまま時間軸ー周波数変換した結果と比べるとデータ
系列2に対する観測範囲はデータ系列1に対する観測範
囲の1/a倍になる。しかし、周波数間隔はデータ系列
1を時間軸ー周波数軸変換した場合と同じである。
【0031】図13は、より具体的にa=4の場合の一
例を示す。図のように間引きによってデータ系列2に対
する観測範囲はデータ系列1に対する観測範囲の1/4
になっているが、実施の形態1のように折り返しを考慮
することで、データ系列1に対する観測範囲と同じ範囲
内のΔfを推定することができる。すなわち、MAX回
路3で検出された周波数をf2とすると、 fEST=f2+m・fS/a (5) m:(fL≦f2+m・fS/a≦fU)を満たす整数 と表すことができる。周波数演算回路62は、式(5)
の演算を行い、fESTをΔfを推定する周波数情報とし
て出力する。周波数演算回路62では式(5)における
mを決定することができないので、複数個の候補を出力
することになる。
【0032】実施の形態6. 図14はΔfの存在範囲がほぼわかっており、Δfの存
在範囲外の成分をカットするようなLPFを用いた周波
数推定回路の構成図である。図において、入力データ系
列1、間引き・周波数検出回路51、周波数演算回路
(3)62は実施の形態5に記載されたものと同じであ
り、LPF8は実施の形態3に記載されたものと同じで
ある。
【0033】動作について説明する。本実施の形態の場
合も実施の形態5と同様にして、周波数演算回路(3)
62ではf2を用いてΔfを推定するが、式(5)にお
いてmの条件は m:(|fEST|≦LPFの通過帯域)を満たす整数 となる。この条件を満たすようにmを求め、fESTを周
波数情報として出力する。ここでも実施の形態1と同様
に、周波数演算回路(3)62では式(5)におけるm
を決定することができないので、複数個の候補を出力す
ることになる。
【0034】実施の形態7. 図15は入力データ系列を2系列の間引き回路で間引い
て周波数推定する周波数推定回路の構成図である。図に
おいて、1は入力データ系列、51は間引き・周波数検
出回路で前の実施の形態で説明したものである。また、
61は間引き・周波数検出回路51の出力をもとに演算
を行う周波数演算回路である。ここで、図の構成を多入
力周波数推定回路と呼称する。
【0035】動作を図16を参照して説明する。間引き
・周波数推定回路51では、データ系列1から互いに素
となるような間隔p、qでデータ抽出を行い、新たに2
つのデータ系列2(以下、各々データ系列2a、データ
系列2b)を作成する(ステップ121)。そして、デ
ータ系列2a、データ系列2bに対してDFTを行い、
最大値のパワースペクトルから各々の周波数観測可能な
範囲内でΔfに対応する周波数を検出する(ステップ1
22)。検出された周波数を各々f21、f22とすれば、
折り返しを考慮することにより、Δfの推定値は fEST=f21+n1・fS/p (6) fEST=f22+n2・fS/q n1、n2:(fL≦fEST≦fU)を満たす整数 と表すことができるので、式(7)を満たすn1、n2
求めることで、Δfを推定することができる。 f21+n1・fS/p=f22+n2・fS/q (7) 周波数演算回路(2)63ではf21、f22を用いて式
(7)を解くことにより、Δfを推定し、推定値を周波
数情報fESTとしてを出力する(ステップ123)。こ
こでも実施の形態1と同様に、周波数推定部では式
(7)におけるn1、n2を決定することができないの
で、複数個の候補を出力することになる。
【0036】実施の形態8. 図17は、Δfの存在範囲がほぼわかっており、Δfの
存在範囲外の成分をカットするようなLPF8を用いた
多入力周波数推定回路の構成図である。
【0037】動作について説明する。実施の形態7と同
様にして周波数演算回路(2)63では式(7)を用い
てΔfの推定を行うが、式(7)において、n1、n2
条件は、 n1、n2:(|fEST|≦LPFの通過帯域)を満たす整数 となる。
【0038】図18により具体的な一例を示す。データ
系列1から3サンプル、4サンプル間隔でデータ抽出を
行い、新たに2つのデータ系列を作成し、これらのデー
タ系列に対してDFTを行う。周波数観測範囲は各々、
全データを用いた場合の1/3、1/4となる(周波数
解像度は同じ)ので、LPFの通過帯域を観測範囲1と
し、図のように観測範囲1を|f|≦60 Hzとすれば、
各々の観測範囲は|f|≦20 Hz 、|f|≦15 Hz とな
る。ここで、推定された周波数が各々 f21=15 Hz f22=−5 Hz であったとすると、式(7)は 15+n1・40=−5+n2・30 となる。周波数演算回路(2)63は、式(7)を解く
ことにより、 n1=1 n2=2 となり fEST=55 Hz と求まる。
【0039】実施の形態9. 図19は第6の発明の実施の形態を示す周波数推定回路
の構成図、図20は動作を説明する図、図21は動作を
示すフローチャートである。図19において、70はD
FT回路2およびMAXサーチ回路3で構成される2次
周波数推定回路(1)であり、63は間引き・周波数検
出回路で推定された周波数情報を用いて、観測範囲1内
のΔfを推定し、複数個の周波数情報を出力する周波数
演算回路(4)である。入力データ系列1、DFT回路
2、MAXサーチ回路3および周波数演算回路(1)6
0は実施の形態1に記載されたものと同じであり、間引
き・周波数検出回路51は実施の形態5に記載されたも
のと同じである。
【0040】動作について図19〜図21を参照して説
明する。入力データ系列1から間引き・周波数検出回路
51でaサンプル毎に所定間隔でデータを間引いてデー
タ系列2を作成し(ステップ115)、このデータ系列
2を時間軸ー周波数変換し最大パワーレベルのスペクト
の周波数を求めf2として出力する(ステップ11
8)。そして、このf2をもとに周波数演算回路63で
演算を行い周波数情報をfEST出力する(ステップ12
0)。ここでは、周波数範囲1内ではa個の候補が残る
ことになる。ここでは、更にこの折り返しを用いて周波
数範囲1外も観測しようとしているので、例えば観測範
囲1のn(n:整数)倍の範囲を観測しようとした場合
には、Δfの候補はa×n個となってしまう。よって以
下のような手法で候補を減らす。しかし、データ系列1
を用いれば、Δfは観測範囲1内にあるので推定でき
る。したがって、ここでは、まず実施の形態2と同様に
して複数個のfESTを求める。図20にa=4の場合の
一例を示す。DFT回路2では、周波数演算回路(4)
63から出力されるfESTをもとにΔfに該当する4個
の周波数についてのみデータ系列1を用いて改めてDF
Tを行い、パワースペクトルを求める。MAXサーチ回
路3では4個のパワースペクトルの中で最大となるもの
を検索し、パワースペクトルを最大にする周波数(図2
0中、左から2個目)を出力する。この周波数がf1
ある。このように、2次周波数推定回路(1)70を用
いることで候補の数を1/aに減らすことができる。後
段の周波数演算回路(1)60では、f1を用いて式
(5)の演算を行い、観測範囲1外も含めてΔfを推定
し、改めて推定値をfESTとして出力する(ステップ1
06)。ここでも前述したと同様に、周波数推定回路で
は式(5)におけるmを決定することができないので、
複数個の候補を出力することになる。
【0041】実施の形態10. 図22は、Δfの存在範囲がほぼわかっており、Δfの
存在範囲外の成分をカットするようなLPFを用いた周
波数推定回路の構成図である。図22は第6の発明の実
施の形態を示す周波数推定部の構成図である。図おい
て、LPF8は実施の形態3に記載されたものと同じで
あり、入力データ系列1、間引き・周波数検出回路5
1、周波数演算回路(1)60、周波数演算回路(4)
63および2次周波数検出回路(1)70は実施の形態
9に記載されたものと同じである。動作について説明す
る。Δfの存在範囲がほぼわかってるので、Δfの存在
範囲はLPFの通過帯域内である。したがって、周波数
演算回路(1)60での演算はLPF8の通過帯域内で
行えばよい。すなわち、周波数演算回路(1)60は、
前述の式(5)においてmの条件は m:(|fEST|≦LPFの通過帯域)を満たす整数 である演算を行って周波数情報fESTを出力する。
【0042】実施の形態11. 図23は第7の発明の実施の形態を示す周波数検出回路
(2)の構成図である。図において、44はサンプル個
数がデータ系列1の1/b倍になるように、データ系列
1から連続してデータを抜き出し、新たにデータ系列3
を作成する間引き回路(2)、21は間引き回路(2)
44および周波数検出回路5で構成される周波数推定回
路(2)である。周波数検出回路5は実施の形態1に記
載されたものと同じである。
【0043】動作について図24を参照して説明する。
間引き回路(2)44では、サンプル個数がデータ系列
1の1/b倍になるように、データ系列1から連続して
データを抜き出してデータ系列3を作る。周波数推定回
路5ではデータ系列3に対して時間軸ー周波数軸変換を
行い最大値のパワースペクトルの周波数を求めて、Δf
を推定し、推定値をf3とする。図24は、データ系列
1と間引きを行ってサンプル個数が1/bの新たに作成
したデータ系列3に対してそれぞれDFTを行った結果
を比較した図である。図23(a)はサンプリング周期
SのN個のサンプルのデータ系列1である。また、同
図(b)はデータ系列1から1/b倍になるように連続
して間引いて作成されたデータ系列3である。このデー
タ系列1とデータ系列3をそれぞれDFTした結果が同
図(c)および(d)である。これはDFTの性質であ
る。データ系列3のDFT結果は、観測範囲はデータ系
列1をDFTした結果の1/TSと同じであるが、周波
数間隔はb倍のb/NTSになる。従って、間引きによ
り演算量は減少するが、周波数検出回路5における周波
数推定精度は、データ系列1に対してDFTを行う場合
よりも悪くなるが、この実施の形態における周波数検出
回路(2)21は大まかに周波数推定する場合に用いる
のに適している。
【0044】実施の形態12. 図25は第8の発明の実施の形態を示す周波数検出回路
の構成図である。図において、44は間引き回路
(2)、5は周波数検出回路、71は2次周波数検出回
路(2)である。そして、この構成を周波数検出回路
(3)22とする。図26は動作を説明する図、図27
は動作を示すフローチャートである。図25において、
71はDFT回路2およびMAXサーチ回路3で構成さ
れる2次周波数推定回路(2)であり、間引き回路
(2)44および周波数推定回路5は実施の形態11に
記載されたものと同じである。
【0045】動作について図25〜図27を参照して説
明する。間引き回路(2)44では、実施の形態11と
同様にしてデータ系列1からデータを間引いて1/b倍
になるようにデータ系列3を作る(ステップ127)。
周波数検出回路5ではデータ系列3に対してDFTを行
い最大パワーレベルのスペクトルの周波数を求め周波数
情報f3を出力する(ステップ128)。2次周波数推
定回路(2)71ではデータ系列3のDFT結果をもと
に推定されたf3と入力データ系列1からf3近傍につい
てのみ再びDFTを行い周波数推定結果を周波数情報f
ESTとして出力する(129)。図26にb=4の場合
の一例を示す。図のように周波数検出回路5のDFT結
果は間引きによって周波数間隔は4倍になっているの
で、2次周波数検出回路(2)はf3近傍の周波数(図
26では、f3−1〜f3+1の計9個の周波数)につい
てデータ系列1を用いて改めて推定を行う。2次推定で
は周波数間隔は1/4になっているので、データ系列3
を用いる場合より、高精度で推定することができる。
【0046】実施の形態13. 図28は、前述の実施の形態12を実施の形態1に適用
した周波数推定回路の構成図である。図において、1は
入力データ系列、22は周波数検出回路(3)22、6
0は周波数演算回路(1)である。また、図29は動作
を示すフローチャートである。
【0047】動作について説明する。周波数検出回路
(3)22は入力データ系列1からデータを間引いてデ
ータ系列1のサンプル数Nに対してサンプル数が1/b
になるようにデータ系列3を作成し(ステップ12
7)、このデータ系列3に対して時間軸ー周波数軸変換
を行い最大パワーレベルのスペクトルの周波数を求め、
3を求める(ステップ128)。そして、f3の近傍に
ついてのみ再びDFTを行い周波数情報をfESTとして
出力する(ステップ129)。周波数演算回路(1)6
0では、折り返しを考慮し、実施の形態1と同様にして
Δfを推定し、周波数情報fESTを推定する(ステップ
130)。
【0048】実施の形態14. 図30はこの発明の実施の形態を示す周波数推定回路の
構成図である。ここでは、実施の形態11または実施の
形態12で説明した周波数検出回路を実施の形態10記
載の周波数推定回路に適用する場合を例に説明する。図
において、入力データ系列1、周波数演算回路(1)6
0、周波数演算回路(4)63および2次周波数推定回
路(2)71は実施の形態10に記載されたものと同じ
であり、間引き回路(1)41は実施の形態5に記載さ
れたものと同じであり、周波数推定回路5、間引き回路
(2)44は実施の形態11に記載されたものと同じで
ある。
【0049】動作について図30を参照して説明する。
データ系列1を間引き回路(1)41および間引き回路
(2)44に通すことで、新たなデータ系列を作成す
る。このデータ系列にDFTを行うと、DFT結果は前
に述べたDFTの性質1および性質2の両方を適用でき
ることになるので、周波数推定回路5で推定される周波
数はデータ系列1にDFTを行った結果と比較すると、
演算量は少なくなっているが、推定されたΔfは観測範
囲2内に縮退しかつ解像度は悪い。よって2次周波数推
定回路(2)71では、周波数演算回路(4)65で推
定された周波数近傍について、データ系列1を用いて改
めて推定を行い、周波数情報fESTを推定する。ここ
で、間引き回路(1)41と間引き回路(2)44の順
序はどちらが前でも良く、また両者の間引きを同時に行
っても良い。
【0050】実施の形態15. 図31はこの発明の実施の形態を示す周波数推定回路の
構成図である。この実施の形態は、実施の形態7の周波
数推定回路に実施の形態12記載の2次周波数検出回路
を適用した場合の実施の形態である。図において、間引
き・周波数検出回路51、周波数演算回路(2)63お
よび多入力周波数推定回路28は実施の形態7に記載さ
れたものと同じであり、2次周波数推定回路(2)71
は実施の形態12に記載されたものと同じであり、周波
数演算回路(1)4は実施の形態1に記載されたものと
同じである。
【0051】動作について図31を参照して説明する。
入力データ系列1は、二つの間引き・周波数検出回路5
1で互いに素となるような間隔でデータを間引いてデー
タ系列2を作成する。それぞれのデータ系列に対し時間
軸周波数変換を行いデータ系列2のパワースペクトルを
最大にする周波数の近傍の周波数や、パワースペクトル
の大きい方からの幾つかのパワースペクトルに対応する
周波数をf21、f22として出力する。このf21、f22
基づいて周波数演算回路61は式(7)の演算を行い、
複数の周波数情報f1を出力する。そして、2次周波数
推定回路(2)71では、入力データ系列1を時間軸周
波数軸変換した結果に対し、周波数演算回路61からの
周波数情報f1の近傍のパワースペクトルを求めて最大
値パワースペクトルの周波数を出力する。周波数演算回
路(1)60では、この周波数情報に基づいて観測範囲
1以外の推定を行うため式(2)の演算を行い、推定し
た周波数情報fESTを出力する。
【0052】実施の形態16. 図32は、周波数オフセットがほぼわかっている場合
の、前述の実施の形態にLPF8を備えた実施形態であ
る。
【0053】動作について図32を説明する。多入力周
波数検出回路28、2次周波数検出回路(2)71の動
作は前述の実施の形態と同じである。本実施の形態場合
にはキャリアの存在範囲がほぼわかっているので、入力
データ系列を1をサンプリングしているサンプリング周
期で決まる観測範囲内の周波数推定でよい。したがっ
て、周波数演算回路(1)は多入力周波数検出回路28
の出力情報に基づいて式(2)の演算においてmの条件
は m:(|fEST|≦LPFの通過帯域)を満たす整数 について演算を行いfESTを出力する。
【0054】実施の形態17. 図33は、周波数検出回路に周波数補間を備えた周波数
検出回路の構成図である。図は実施の形態1の検出回路
に周波数補間回路を適用した実施形態を示す。
【0055】動作について説明する。DFT回路2およ
びMAXサーチ回路3では、データ系列1のパワースペ
クトルを用いて周波数推定を行う。ここで、従来はパワ
ースペクトルを最大とする周波数を周波数情報f1とし
て出力していたが、DFTの結果、観測できる周波数は
離散値であるので、Δfが周波数観測点と一致しない場
合には、推定誤差を生じる。このため、さらに精度をあ
げて推定するため最大値パワースペクトルから求められ
たMAXサーチ回路3の出力周波数に対して補間を行
う。ここでの補間は一例としてラグランジェの2次補間
を用いる。図34に補間の動作を説明する図を示す。図
において、f1が最大になったとする。周波数補間回路
20では、f1における電力値と、f1に隣接する2点
(f1−1、f1+1)各々における電力値の3つの電力
値に対して補間を行い、本来電力がピークとなるはずの
周波数を推定する。周波数補間回路20はこのようにし
て補間を行い、補間により求まった周波数を改めてf1
として出力する。
【0056】実施の形態18. 図35は、以上説明してきた周波数推定回路を適用した
第11の発明の実施の形態を示すAFC回路の構成図で
ある。図において、1は入力データ系列、4は周波数推
定回路で実施の形態1で説明した推定回路を適用してい
る。7は受信信号を補正する周波数補正部、29は同期
判定を行う判定回路である。
【0057】つぎに動作について図36の動作フローチ
ャートを参照しながら説明する。周波数推定回路4では
入力データ系列1を時間軸ー周波数軸変換しパワースペ
クトルを求め最大パワーを持つスペクトルの周波数を求
めて、所定の式(この場合は式(2)となる)で周波数
演算を行ってΔfを推定し複数個の周波数情報fEST
出力する(ステップ132)。周波数補正部7では複数
個の周波数情報fESTを用いて入力される入力データ系
列1からΔfを除去し(ステップ133)、複数個の復
調データ系列を作成する。判定回路29では、周波数補
正部から出力される複数個の復調データ系列を用いて周
波数の同期を判定し(ステップ134)、周波数補正部
へ判定結果を出力する。ここで、周波数補正部7につい
てさらに詳細に説明する。図37は周波数補正部7の構
成の一例を示す図である。fEST−Δθ変換器81で
は、周波数推定回路4から出力されたfESTをもとにΔ
θを求める。逆位相発生回路82では、fEST−Δθ変
換器81で求められたΔθを用いて各サンプル点の位相
逆回転量を求める。位相逆回転回路83では、受信デー
タ系列1と、各データに対応する回転量をもとに受信デ
ータ系列の位相変動量を除去する。これにより、Δfは
除去される。そして、Δfが除去された受信信号を復調
データとして判定回路29と後段の復調部へ出力する。
つぎに、複数個の周波数情報fESTを用いて受信信号1
からΔfを除去し、複数個のデータ系列を作成する。Δ
f除去の方法の一例を述べる。受信信号はパイロット信
号(無変調信号)であるので、Δf=0の場合では、図
38に示すように受信信号の位相はサンプル時刻
(TS)によらず0になる。しかし、Δf≠0の場合で
は、受信信号の位相は図39に示すように時間とともに
変化し、その位相変化量Δθは Δθ=Δf*360*TS Δθ:1サンプル当たりの位相変動量(度) Δf:推定された周波数オフセット(Hz) TS:サンプル周期(秒) と表すことができる。従って、周波数推定回路で推定さ
れた周波数情報fESTとサンプル周期TS用いてΔθを求
めれば位相変化量がわかるので、各シンボルにおける位
相変化量を戻してやれば、各サンプル点の位相は0にな
る。従って、周波数補正部7では、周波数推定回路4で
推定されたfESTをもとにΔθを求める。そして、複素
乗算器を用いて図40のように各サンプル点の位相を補
正する。そして、この補正されたデータ系列を後段へ出
力する。
【0058】ここで判定方法の一例を以下に述べる。こ
こでは、UW検出のような既知パターン検出を行う。Δ
fの存在範囲は一般に有限(fL≦Δf≦fU)であるの
で、式(2)におけるmは有限個である。ここで、周波
数推定回路4が出力する複数の周波数情報はK個である
とし、それらの周波数情報をfEST1〜fESTKとする。周
波数補正部7では、受信信号からfEST1に対応するΔf
を受信信号から除去した復調データ系列を作成し、判定
回路29へ出力する。判定回路29では、その復調デー
タ系列中からUW等、そのシステムにおいて用いられて
いる既知パターン検出を行う。既知パターンが検出でき
ない場合には、判定回路29は周波数補正部7に不検出
信号を出力する。周波数補正部7では不検出信号を受け
取ったら、つぎの周波数情報fEST2に対応するΔfを受
信信号から除去した復調データ系列を出力する。これを
既知パターンが検出されるまで順次繰り返す。
【0059】既知パターンが検出できた場合には、判定
回路29は周波数補正部7に検出信号を出力する。周波
数補正部7では検出信号を受け取ったら、対応する周波
数で補正する周波数を固定し、以後この周波数で補正を
行う。K個の候補全てについて既知パターン不検出の場
合にはAFC動作を失敗したとする。
【0060】従来のAFC回路では、観測可能な範囲内
でしかΔfの推定を行うことができなかった。従って、
ノイズ等の影響が無い場合でも、Δfが大きく、観測可
能な範囲外の場合には周波数推定を行うことができない
という欠点があった。しかし、本発明では観測可能な範
囲は無限であるので、ノイズ等の影響が無い場合ではΔ
fを必ず推定でき、精度の良い安定した同期確立が得ら
れる。
【0061】その他の実施の形態1 実施の形態9および実施の形態10においては、データ
系列2を用いて観測範囲2内でΔfを推定した後に、周
波数演算回路(1)60において観測範囲1内での複数
個のΔfの候補を推定し、2次周波数推定回路(1)7
0においては、この複数個の周波数についてのみ改めて
DFTを行い、観測範囲1内のfESTを決定している
が、DFTの性質1を用いるにあたり、aがサンプル数
Nの約数であるという条件があった。ここでは、aがサ
ンプル数Nの約数でない場合について考える。図41に
aがサンプル数Nの約数でない場合のDFT結果の図を
示す。動作について図41を参照して説明する。aがサ
ンプル数Nの約数でない場合には、Nはaで割り切れな
いことになるので、1サンプル目からa個間隔でデータ
抽出を行うと、データ末尾においてd個(d<a)デー
タが余ることになるので、DFTを行う場合の観測時間
長は短くなり、観測時間長は式(8)のように表され
る。 N′・TS=(N−d)・TS (8) この結果、周波数間隔は大きくなり、周波数間隔は式
(9)のように表される。 1/(N′・TS)=1/{(N−d)・TS} (9) このように、データ系列2をDFTした結果の周波数観
測点は、データ系列1をDFTした周波数観測点と異な
ることになるので、2次周波数推定回路(1)70にお
いては、データ系列2を用いた推定値fESTに対応する
周波数は観測できない。よって、このような場合には、
2次周波数推定回路(1)70はfEST近傍の複数の観
測点について改めてデータ系列1を用いてDFTを行
う。
【0062】その他の実施の形態2 実施の形態7および実施の形態8においても、DFTの
性質1を用いるにあたり、aがサンプル数Nの約数であ
るという条件があった。ここでは、aがサンプル数Nの
約数でない場合について考える。間引き回路41の間引
き間隔aの片方または両方がNの約数でない場合、その
周波数間隔は式(9)のようになるので、2つの間引き
・周波数推定回路から出力される推定値f21、f22は各
々異なる周波数間隔での推定値となるので、式(5)を
満たすn1、n2は存在しない。よって、このような場合
は周波数演算回路(2)63では、式(5)を変形した
式(10)を用いてn1、n2を求める。 f21+n1・f/p≒f22+n2・f/q (10)
【0063】その他の実施の形態3 実施の形態18においては、AFCはフィードフォワー
ド型で構成しているが、これをフィードバック型で構成
しても良い。この場合の構成例を図42に示す。図42
において、18はダウンコンバート(以下、D/C)用
の発振器出力と入力された受信信号との乗算を行い、受
信信号からΔfを除去するためのミキサ、19は周波数
推定部4から出力される周波数情報fESTに対応する周
波数をミキサ18に出力するD/C用発振器であり、入
力端子1、周波数推定部4および判定回路29は実施の
形態18に記載されたものと同じである。
【0064】実施の形態18と同様にして周波数推定部
4では入力信号からΔfを推定し、複数個の周波数情報
を出力する。D/C用発振器19では周波数情報に対応
する周波数を出力し、ミキサ18ではD/C用発振器1
9の出力と入力された受信信号との乗算を行い、受信信
号からΔfを除去する。判定回路29では、ミキサー1
8から出力される復調データ系列を用いて周波数の同期
を判定し、周波数補正部へ判定結果を出力する。以降、
実施の形態18と同様にして周波数同期の判定を行う。
【0065】その他の実施の形態4 実施の形態2〜実施の形態4、実施の形態7、実施の形
態8、実施の形態15、実施の形態16の周波数推定に
おいては、一例として、2系列の処理を行っているが、
この系列数を上げることで、誤検出を減らし、かつ、よ
り精度良くΔf推定を行うことができる。また、これら
の実施の形態においては、処理を並列に行っていたが、
処理時間に問題がない場合では、バッファ等を用いるこ
とで、1つの間引き・周波数推定回路で複数回処理を行
うことでも実現できる。これにより、間引き・周波数推
定回路は1つで良いことになるので、構成を簡単にする
ことができる。
【0066】その他の実施の形態5 実施の形態3、実施の形態6、実施の形態8、実施の形
態10、実施の形態14、実施の形態16においては信
号帯域外の成分を除去するためにLPFを備えるが、折
り返し雑音や観測したい範囲内での雑音が無視できる程
小さい(S/Nが非常に良い)場合では、これらLPF
は不要である。これにより、構成を簡単にすることがで
きる。
【0067】その他の実施の形態6 実施の形態18においては、既知パターンが検出される
までfEST1〜fESTKについて周波数補正処理と判定処理
を順次繰り返していたが、周波数オフセットΔfの分布
に何等かの特徴がある場合には、その特徴に合わせた順
番で処理を行ってもよい。例えば、Δfが殆ど0近傍に
あるような分布の場合では0に近いfESTに対応する周
波数でまず処理を行い、順次0から遠ざかるようにf
ESTを選択し、処理を行えば良い。これにより、本来の
Δfを探す時間が短くなり、同期確立時間を短くするこ
とができる。
【0068】その他の実施の形態7 実施の形態18においては、既知パターンが検出された
ら残りの候補については周波数補正処理と判定処理は行
っていない。しかし、ノイズ等の影響により誤検出の可
能性もあるので、ある周波数で既知パターンが検出でき
た場合でも、残りの候補についても周波数補正処理と判
定処理を行う。もし、既知パターンが検出できた候補が
1つの場合には、周波数補正部7では検出信号を受け取
ったら、対応する周波数で補正する周波数を固定し、以
後この周波数で補正を行う。もし、複数個の候補に対し
て既知パターンが検出された場合には、周波数の決定は
後段の復調部に任せる等の処理を行う。これにより、ノ
イズ等による誤検出を抑えることができ、より精度良く
Δfの推定を行うことができる。また、この実施の形態
では実施の形態1を適用した場合のAFC回路について
説明したが、実施の形態2乃至17の周波数推定回路を
適用しても同様にノイズ等による誤検出を抑えることが
でき、より精度良くΔfの推定を行うことができること
は言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、受信信
号が所定のサンプリング周波数で標本化された入力デー
タ系列をフーリエ変換処理して、前記サンプリング周波
数によって規定される所定の観測周波数帯域内の最大ス
ペクトル値に対応する検出周波 数値を特定するととも
に、前記フーリエ変換処理の結果、前記観測周波数帯域
外に生じる前記最大スペクトル値の折り返し成分に対応
する推定周波数値を算出し、検出周波数値と推定周波数
値とを受信信号のオフセット周波数の推定情報として出
力するような構成としたことにより、フーリエ変換処理
のみによっては観測できない観測周波数帯域外の折り返
し成分の周波数を推定することができ、従来方式と同じ
データ数でより広い周波数範囲のオフセット周波数を推
定することができるといった効果を奏する。
【0070】また、受信信号が複数の異なるサンプリン
周波数それぞれ標本化された複数の入力データ系列
を、それぞれ別個にフーリエ変換処理して複数の検出周
波数値を算出するとともに、周波数演算回路において、
各サンプリング周波数それぞれに対応する複数の推定周
波数値を算出するような構成としたことにより、フーリ
エ変換処理のみによっては観測できない観測周波数帯域
外の折り返し成分の周波数を推定することができ、従来
方式と同じデータ数でより広い周波数範囲のオフセット
周波数を推定することができるといった効果を奏する。
【0071】また、前記複数の入力データ系列に時間差
を持たせてフーリエ変換処理を行う構成としたことによ
各入力データ系列相互間のノイズの相関を低減し
て、ノイズの影響を小さくすることができ、誤検出を減
らし、かつ、より精度良くオフセット周波数の推定を行
うことができるという効果がある。
【0072】また、周波数検出回路は、入力データ系列
からa(整数)サンプル毎に所定間隔でデータを抜き出
した抽出データ系列を生成し、フーリエ変換処理する構
成としたことにより、従来方式より少ないデータ数で
フセット周波数を推定することができ、更に、観測周波
数帯域外の折り返し成分の周波数を推定して、従来方式
より広い周波数範囲のオフセット周波数を推定すること
ができるといった効果を奏する。
【0073】また、抽出データ系列に基づいて検出周波
数値と推定周波数値を算出し、更に 、入力データ系列を
フーリエ変換処理して、前記検出周波数値と推定周波数
値に関するパワースペクトル値の算出する第2の周波数
検出回路と、入力データ系列のフーリエ変換処理により
観測周波数帯域外に生じる折り返し成分に対応する第2
の推定周波数値を算出する第2の周波数演算回路とを備
える構成としたことにより、従来方式より広い周波数範
囲のオフセット周波数を推定することができるといった
効果を奏する。
【0074】また、周波数検出回路は、入力データ系列
からサンプリング個数が入力データ系列の1/b(自
然数)になるよう連続してデータを抜き出した抽出デー
タ系列を生成し、フーリエ変換処理する構成としたこと
により、少ないデータ数で大まかに周波数推定を行うこ
とができる。
【0075】また、前記抽出データ系列を用いて少ない
データ数でフーリエ変換処理を行って予備周波数値を算
出した後に、改めて入力データ系列の全データを用いて
前記予備周波数値の近傍の周波数帯域に関するパワース
ペクトルを求め、検出周波数値と推定周波数値を算出す
構成としたので、少ない処理量で解像度のよい周波数
推定を行うことができる効果がある。
【0076】また、周波数推定回路における周波数検出
結果に周波数補間を行うように構成したので、より精度
よく周波数推定が行えるという効果がある。
【0077】また、上記の何れかの周波数推定回路から
出力されたオフセット周波数の推定情報に基づいて複数
の周波数オフセットを算出し、各周波数オフセットに基
づいて受信信号をそれぞれに周波数補正処理して複数の
復調データ系列を生成し、当該複数の復調データ系列を
用いて受信信号の同期判定を行うようにしたので、受信
信号のキャリアのオフセット周波数を広い範囲にわたっ
て推定でき精度の良い安定した同期確立が行えるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す周波数推定回路
の構成図である。
【図2】折り返しを考慮した周波数推定の動作を示す図
である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す周波数推定回路
の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2を示す周波数推定回路
の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態2の動作を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態3を示す周波数推定回路
の構成図である。
【図7】この発明の実施の形態4を示す周波数推定回路
の構成図である。
【図8】間引きに時間差を持たせる一例を示す図であ
る。
【図9】この発明の実施の形態4の周波数推定回路の動
作を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態5を示す周波数推定回
路の構成図である。
【図11】データ系列1、データ系列2を用いたDFT
結果を比較する図である。
【図12】この発明の実施の形態5の周波数推定回路の
動作を示すフローチャートである。
【図13】データ系列2を用いてDFTを行い、データ
系列1の観測範囲内の周波数推定を行う方法を示す図で
ある。
【図14】この発明の実施の形態6を示す周波数推定回
路の構成図である。
【図15】この発明の実施の形態7を示す周波数推定回
路の構成図である。
【図16】この発明の実施の形態7の周波数推定回路の
動作を示すフローチャートである。
【図17】この発明の実施の形態8を示す周波数推定回
路の構成図である。
【図18】この発明の実施の形態8の動作を示す図であ
る。
【図19】この発明の実施の形態9を示す周波数推定回
路の構成図である。
【図20】この発明の実施の形態9の周波数推定回路の
動作を説明する図である。
【図21】この発明の実施の形態9の周波数推定回路の
動作を示すフローチャートである。
【図22】この発明の実施の形態10を示す周波数推定
回路の構成図である。
【図23】この発明の実施の形態11を示す周波数検出
回路(2)の構成図である。
【図24】データ系列1、データ系列3を用いたDFT
結果を比較する図である。
【図25】この発明の実施の形態12の周波数検出回路
(3)の構成図である。
【図26】この発明の実施の形態12の動作を示す図で
ある。
【図27】この発明の実施の形態12の周波数検出回路
(3)の動作を示すフローチャートである。
【図28】この発明の実施の形態13を示す周波数推定
回路の構成図である。
【図29】この発明の実施の形態13の周波数推定回路
の動作を示すフローチャートである。
【図30】この発明の実施の形態14を示す周波数推定
回路の構成図である。
【図31】この発明の実施の形態15を示す周波数推定
回路の構成図である。
【図32】この発明の実施の形態16を示す周波数推定
回路の構成図である。
【図33】この発明の実施の形態17を示す周波数検出
回路(4)の構成図である。
【図34】補間の動作を説明する図である。
【図35】この発明の実施の形態18を示すAFC回路
の構成図である。
【図36】この発明のAFC回路の動作フローを示す図
である。
【図37】この発明のAFC回路の周波数補正部の構成
図である。
【図38】この発明のAFC回路の周波数補正部の動作
を説明する図である。
【図39】この発明のAFC回路の周波数補正部の動作
を説明する図である。
【図40】この発明のAFC回路の周波数補正部の動作
を説明する図である。
【図41】aがサンプル数Nの約数でない場合のDFT
結果の図である。
【図42】この発明のフィードバック型AFCの構成例
である。
【図43】従来のAFC回路の構成図である。
【図44】無変調信号のパワースペクトルの例を示す図
である。
【図45】サンプリングされた受信信号にDFTを行っ
た結果を示す図である。
【図46】フーリエ変換による折り返しを説明する図で
ある。
【図47】LPFの伝達関数の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力データ系列、2 DFT回路、3 MAXサー
チ回路、4 周波数推定部、5 周波数推定回路、7
周波数補正部、8 LPF、18 ミキサ、19 D/
C用発振器、20 周波数補間回路、21 周波数推定
回路2、22周波数推定回路3、25 周波数推定回路
4、28 多入力周波数推定回路、29 判定回路、3
0 セレクタ、41 間引き回路1、44 間引き回路
2、51 間引き・周波数推定回路1、60 周波数演
算回路1、63 周波数演算回路2、64 周波数演算
回路3、65 周波数演算回路4、70 2次周波数推
定回路1、71 2次周波数推定回路2、101 逓倍
器、102 分周器、103 周波数推定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 7/02 H04L 27/18 - 27/22

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号が所定のサンプリング周波数で
    標本化された入力データ系列を、フーリエ変換処理して
    周波数軸上のパワースペクトルを算出し、前記サンプリ
    ング周波数に基づいて決定される所定の観測周波数帯域
    内で最大のスペクトル値を検出し、該最大スペクトル値
    の周波数である検出周波数値を出力する周波数検出回路
    と、 前記フーリエ変換処理の結果、前記観測周波数帯域外に
    生じる最大スペクトル値の折り返し成分に対応する推定
    周波数値を、前記検出周波数値に基づいて算出し、前記
    検出周波数値と前記推定周波数値とを、前記受信信号の
    キャリアのオフセット周波数の推定情報として出力する
    周波数演算回路とを備えたことを特徴とする周波数推定
    回路。
  2. 【請求項2】 周波数検出回路は、受信信号が複数の異
    なるサンプリング周波数でそれぞれ標本化された複数の
    入力データ系列を、それぞれ別個にフーリエ変換処理し
    て複数のパワースペクトルを算出し、該複数のパワース
    ペクトル各々に対応する複数の検出周波数値を出力する
    構成とされ、 周波数演算回路は、前記複数の検出周波数値各々に基づ
    いて、前記複数のサンプリング周波数各々に対応する複
    数の推定周波数値をそれぞれ別個に算出し、前記複数の
    検出周波数値と複数の推定周波数値とを、受信信号のキ
    ャリアのオフセット周波数の推定情報として出力する構
    成とされたことを特徴とする、請求項1に記載の周波数
    推定回路。
  3. 【請求項3】 周波数演算回路は、複数の検出周波数値
    と複数の推定周波数値のうち、前記複数のサンプリング
    周波数で共通する周波数値を、受信信号のキャリアのオ
    フセット周波数の推定情報として出力する構成とされた
    ことを特徴とする、請求項2に記載の周波数推定回路。
  4. 【請求項4】 周波数検出回路は、複数の 異なるサンプ
    リング周波数それぞれ標本化された複数の入力データ
    系列に時間差を与えてフーリエ変換処理を行う構成とさ
    れたことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の
    周波数推定回路。
  5. 【請求項5】 周波数検出回路は、入力 データ系列から
    a(整数)サンプル毎に所定間隔でデータを抜き出し
    て、抽出データ系列を生成し、当該抽出データ系列をフ
    ーリエ変換処理する構成とされたことを特徴とする、請
    求項1ないし4の何れかに記載の周波数推定回路。
  6. 【請求項6】 周波数検出回路は、入力データ系列から
    夫々異なる間隔でデータを抜き出して、複数の抽出デー
    タ系列を生成し、当該複数の抽出データ系列をそれぞれ
    別個にフーリエ変換処理して複数のパワースペクトルを
    算出し、該複数のパワースペクトル各々に対応する複数
    の検出周波数値を出力する構成とされ、 周波数演算回路は、前記複数の検出周波数値各々に基づ
    いて、前記複数の抽出データ系列各々に対応する複数の
    推定周波数値をそれぞれ別個に算出し、前記複数の検出
    周波数値と複数の推定周波数値とを、受信信号のキャリ
    アのオフセット周波数の推定情報として出力する構成と
    されたことを特徴とする、請求項1に記載の周波数推定
    回路。
  7. 【請求項7】 入力データ系列をフーリエ変換処理し、
    周波数検出回路により抽出データ系列に基づいて算出さ
    れた検出周波数値及び推定周波数値に、それぞれ対応す
    る複数の周波数のパワースペクトル値を算出して、該複
    数のパワースペクトル値のうち最大のスペクトル値を特
    定し、該特定スペクトル値の周波数である第2の検出周
    波数値を出力する、第2の周波数検出回路と、 前記入力データ系列のフーリエ変換処理の結果、観測周
    波数帯域外に生じる前記特定スペクトル値の折り返し成
    分に対応する第2の推定周波数値を、前記第2の検出周
    波数値に基づいて算出し、前記第2の検出周波数値と前
    記第2の推定周波数値とを、受信信号のキャリアのオフ
    セット周波数の推定情報として出力する、第2の周波数
    演算回路とを、 さらに備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6に
    記載の周波数推定回路。
  8. 【請求項8】 周波数検出回路は、 サンプリング個数が
    入力データ系列の1/b(自然数)になるよう入力デー
    タ系列から連続してデータを抜き出して、 データ系
    列を生成し、当該抽出データ系列をフーリエ変換処理す
    る構成とされたことを特徴とする、請求項1ないし4の
    何れかに記載の周波数推定回路。
  9. 【請求項9】 受信信号が所定のサンプリング周波数で
    標本化された入力データ系列から、 サンプリング個数が
    入力データ系列の1/b(自然数)になるよう連続し
    てデータを抜き出して、抽出データ系列を生成し、該抽
    出データ系列をフーリエ変換処理して周波数軸上のパワ
    ースペクトルを算出し、前記サンプリング周波数に基づ
    いて決定される所定の観測周波数帯域内で最大のスペク
    トル値を検出し、該最大スペクトル値の周波数である予
    備周波数値を出力する、第1の周波数検出回路と、 前記入力データ系列をフーリエ変換処理し、前記予備周
    波数値の近傍の所定の周波数帯域についてパワースペク
    トルを算出して最大のスペクトル値を特定し、該特定ス
    ペクトル値の周波数である検出周波数値を出力する、第
    2の周波数検出回路と、 前記入力データ系列のフーリエ変換処理の結果、観測周
    波数帯域外に生じる特定スペクトル値の折り返し成分の
    推定周波数値を、前記検出周波数値に基づいて算出し、
    前記検出周波数値と前記推定周波数値とを、受信信号の
    キャリアのオフセット周波数の推定情報として出力す
    る、周波数演算回路とを備えたことを特徴とする周波数
    推定回路。
  10. 【請求項10】 周波数検出回路は、フーリエ変換処理
    によって算出された複数のスペクトル値を用いて周波数
    値の補間処理を行い最大のスペクトル値を算出し、当該
    最大スペクトル値に対応する検出周波数値を出力する構
    成とされたことを特徴とする、請求項1ないし請求項9
    の何れかに記載の周波数推定回路。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10の何れかに
    記載の周波数推定回路と、 前記周波数推定回路から出力されるオフセット周波数の
    推定情報に基づいて、検出周波数値及び推定周波数値に
    それぞれ対応する複数の周波数オフセットを算出し、
    信信号から前記複数の周波数オフセットをそれぞれ別個
    除去して複数の復調データ系列を生成する周波数補正
    部と、 前記複数の復調データ系列を用いて前記受信信号の周波
    数の同期を判定する判定回路とを備えたことを特徴とす
    るAFC回路。
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