JP3270238B2 - プログラマブルコントローラ及びそのプログラムツール - Google Patents

プログラマブルコントローラ及びそのプログラムツール

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JP3270238B2
JP3270238B2 JP04237394A JP4237394A JP3270238B2 JP 3270238 B2 JP3270238 B2 JP 3270238B2 JP 04237394 A JP04237394 A JP 04237394A JP 4237394 A JP4237394 A JP 4237394A JP 3270238 B2 JP3270238 B2 JP 3270238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプロセス制御に
利用されるプログラマブルコントローラ及びそのプログ
ラムツールに係わり、特にユーザプログラム及びインタ
プリタのバージョン不一致のときに、信頼性を向上し得
るプログラマブルコントローラ及びそのプログラムツー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロセス制御の分野では、ユー
ザプログラムを実行して制御対象を制御するプログラマ
ブルコントローラ及びそのユーザプログラムを作成する
プログラムツールが広く用いられている。
【0003】この種のプログラマブルコントローラは、
プログラムツールにより作成されたユーザプログラムが
記憶されると、このユーザプログラムを解釈及び実行し
てプロセスを制御している。
【0004】ここで、ユーザプログラムは、前述した通
り、制御対象に対応して作成されるものであり、変更の
可能性をもっている。この可能性としては、例えば制御
対象の特性変化、試行錯誤で作成したユーザプログラム
の修正、また、新制御方式への移行などが上げられる。
【0005】また、ユーザプログラムは、ユーザに直接
理解可能な形式ではなく、プログラマブルコントローラ
に実行可能な命令語という形式で、プログラマブルコン
トローラ内に記憶される。なお、命令語は、コンピュー
タにおける機械語に相当し、プログラマブルコントロー
ラ内のインタプリタが解釈及び実行可能な形式の情報で
ある。
【0006】一方、プログラムツールは、前述した通
り、ユーザプログラムを作成するためのものであり、変
更の対象となっている。例えば、新ユーザプログラムの
ための命令語の追加、命令語の仕様変更による新機能の
追加、使用方法に問題のある命令語の削除などの変更理
由を潜在的にもっている。また、ユーザプログラムは一
見して同一であっても、プログラマブルコントローラで
実行するために変形(コンパイル等)する部分の改変に
より、変更されている場合がある。なお、このような変
更はバージョンアップやバージョン番号の更新といった
ツールバージョンの変更として記録されている。
【0007】このような変更があるため、同一のユーザ
プログラムを作成したつもりでも、作成されるユーザプ
ログラムはツールバージョンの変更に対応して変化して
いる。
【0008】同様に、プログラマブルコントローラで
は、インタプリタに何らかの変更が施される場合があ
り、その変更毎にインタプリタバージョンを更新して管
理している。
【0009】また、ユーザプログラムを作成するための
命令語を変更する際には、プログラムツール及びプログ
ラマブルコントローラを同時に変更している。こういっ
た変更には、従来の機能に影響しない変更と、従来の機
能に矛盾する変更とがあり、バージョンが変更内容の違
いを管理するための重要な情報となっている。なお、こ
のようなプログラマブルコントローラ及びプログラムツ
ールは、使用開始時に各々バージョンが一致するように
管理されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うなプログラマブルコントローラ及びそのプログラムツ
ールでは、夫々を独立に管理していると、バージョンが
一致せずに整合性のない状態となってしまう。
【0011】また、この整合性のない状態で使用する
と、いわゆる不整合の問題が発生する。すなわち、プロ
グラムツールが新バージョンであるとき、その新バージ
ョンのプログラムツールで作成したユーザプログラムを
プログラマブルコントローラに実行させる際に、バージ
ョンの不一致によって不具合が生じる可能性がある。
【0012】逆に、旧バージョンのユーザプログラムを
新バージョンのプログラマブルコントローラで実行させ
る場合、新バージョンに対応する互換性がなく、プログ
ラマブルコントローラの新機能を使えないという可能性
がある。
【0013】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、ユーザプログラム及びインタプリタのバージョン不
一致のときに、信頼性を向上し得るプログラマブルコン
トローラ及びそのプログラムツールを提供することを目
的とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、ユーザプログラムに基づいて処理を実行するプログ
ラマブルコントローラにおいて、一つ以上のユーザプロ
グラムが記憶されるユーザプログラム記憶手段と、この
ユーザプログラム記憶手段に記憶されるユーザプログラ
ム毎に、対応するプログラムツールのツールバージョン
が記憶されるツールバージョン記憶手段と、前記ツール
バージョン記憶手段に記憶されたツールバージョン毎に
前記ユーザプログラムを実行するための複数のインタプ
リタが記憶されたインタプリタ記憶手段と、このインタ
プリタ記憶手段に記憶された各インタプリタ毎に、対応
するインタプリタバージョンが記憶されるインタプリタ
バージョン記憶手段と、前記ユーザプログラム記憶手段
に記憶されたユーザプログラムが実行されるとき、この
ユーザプログラムに対応して前記ツールバージョン記憶
手段に記憶されたツールバージョンと前記インタプリタ
バージョン記憶手段に記憶されたインタプリタバージョ
ンとを比較するバージョン比較手段と、このバージョン
比較手段による比較の結果、前記ツールバージョンと前
記インタプリタバージョンとが不一致のとき、この不一
致とされたツールバージョンに基づいて前記インタプリ
タバージョン記憶手段内の各インタプリタバージョンの
うち、前記不一致とされたツールバージョンに一致する
インタプリタバージョンを選択し、この選択されたイン
タプリタバージョンに基づいて前記インタプリタ記憶手
段内の各インタプリタのうち、前記選択されたインタプ
リタバージョンに対応するインタプリタを選択するイン
タプリタ選択手段とを備えたプログラマブルコントロー
ラである。
【0019】また、請求項に対応する発明は、ユーザ
プログラムを作成してプログラマブルコントローラに出
力するプログラムツールにおいて、ツール本体の複数の
ツールバージョンが記憶されるツールバージョン記憶手
段と、このツールバージョン記憶手段に記憶された各ツ
ールバージョン毎に前記ユーザプログラムを作成するた
めの複数の作成プログラムが記憶された作成プログラム
記憶手段と、前記ユーザプログラムが実行されるインタ
プリタにおけるインタプリタバージョンが記憶されるイ
ンタプリタバージョン記憶手段と、前記ユーザプログラ
ムが作成されるとき、このユーザプログラムに対応して
前記ツールバージョン記憶手段に記憶されたツールバー
ジョンと前記インタプリタバージョン記憶手段に記憶さ
れたインタプリタバージョンとを比較するバージョン比
較手段と、このバージョン比較手段による比較の結果、
前記ツールバージョンと前記インタプリタバージョンと
が不一致のとき、この不一致とされたインタプリタバー
ジョンに基づいて前記ツールバージョン記憶手段内の各
ツールバージョンのうち、前記不一致とされたインタプ
リタバージョンに一致するツールバージョンを選択し、
この選択されたツールバージョンに基づいて前記作成プ
ログラム記憶手段内の各作成プログラムのうち、前記選
択されたツールバージョンに対応する作成プログラムを
選択する作成プログラム選択手段とを備えたプログラム
ツールである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、一つ以上のユーザプログラ
ムが記憶されるユーザプログラム記憶手段、このユーザ
プログラム記憶手段に記憶されるユーザプログラム毎
に、対応するプログラムツールのツールバージョンが記
憶されるツールバージョン記憶手段、ツールバージョン
記憶手段に記憶されたツールバージョン毎にユーザプロ
グラムを実行するための複数のインタプリタが記憶され
たインタプリタ記憶手段及びこのインタプリタ記憶手段
に記憶された各インタプリタ毎に、対応するインタプリ
タバージョンが記憶されるインタプリタバージョン記憶
手段を設け、ユーザプログラム記憶手段に記憶されたユ
ーザプログラムが実行されるとき、バージョン比較手段
がこのユーザプログラムに対応してツールバージョン記
憶手段に記憶されたツールバージョンとインタプリタバ
ージョン記憶手段に記憶されたインタプリタバージョン
とを比較し、インタプリタ選択手段が、このバージョン
比較手段による比較の結果、ツールバージョンとインタ
プリタバージョンとが不一致のとき、この不一致とされ
たツールバージョンに基づいてインタプリタバージョン
記憶手段内の各インタプリタバージョンのうち、不一致
とされたツールバージョンに一致するインタプリタバー
ジョンを選択し、この選択されたインタプリタバージョ
ンに基づいてインタプリタ記憶手段内の各インタプリタ
のうち、選択されたインタプリタバージョンに対応する
インタプリタを選択するので、ユーザプログラム及びイ
ンタプリタのバージョン不一致のときに、ユーザプログ
ラムのバージョンに一致するように選択されたインタプ
リタがユーザプログラムを実行することにより、信頼性
を向上できると共に、作成したユーザプログラムを有効
に利用することができる。
【0025】また、請求項に対応する発明は、ツール
本体の複数のツールバージョンが記憶されるツールバー
ジョン記憶手段、このツールバージョン記憶手段に記憶
された各ツールバージョン毎にユーザプログラムを作成
するための複数の作成プログラムが記憶された作成プロ
グラム記憶手段及びユーザプログラムが実行されるイン
タプリタにおけるインタプリタバージョンが記憶される
インタプリタバージョン記憶手段を設け、ユーザプログ
ラムが作成されるとき、バージョン比較手段がこのユー
ザプログラムに対応してツールバージョン記憶手段に記
憶されたツールバージョンとインタプリタバージョン記
憶手段に記憶されたインタプリタバージョンとを比較
し、作成プログラム選択手段が、このバージョン比較手
段による比較の結果、ツールバージョンとインタプリタ
バージョンとが不一致のとき、この不一致とされたイン
タプリタバージョンに基づいてツールバージョン記憶手
段内の各ツールバージョンのうち、不一致とされたイン
タプリタバージョンに一致するツールバージョンを選択
し、この選択されたツールバージョンに基づいて作成プ
ログラム記憶手段内の各作成プログラムのうち、選択さ
れたツールバージョンに対応する作成プログラムを選択
するので、ユーザプログラム及びインタプリタのバージ
ョン不一致のときに、インタプリタのバージョンに一致
するように選択された作成プログラムに基づいてユーザ
プログラムを作成することにより、信頼性を向上できる
と共に、プログラマブルコントローラを充分に機能させ
ることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るプログ
ラマブルコントローラの構成を示すブロック図である。
このプログラマブルコントローラ1は、一つ以上のユー
ザプログラムが記憶されるユーザプログラム記憶部2
と、このユーザプログラム記憶部2に記憶されるユーザ
プログラム毎に、対応するプログラムツールのツールバ
ージョンが記憶されるツールバージョン記憶部3と、イ
ンタプリタが記憶されるインタプリタ記憶部4と、イン
タプリタバージョンが記憶されるインタプリタバージョ
ン記憶部5と、ユーザプログラム記憶部2内のユーザプ
ログラムが実行されるとき、このユーザプログラムに対
応してツールバージョン記憶部3内のツールバージョン
とインタプリタバージョン記憶部5内のインタプリタバ
ージョンとを比較するバージョン比較部6と、このバー
ジョン比較部6による比較の結果、ツールバージョンと
インタプリタバージョンとが不一致のとき、該当するユ
ーザプログラムの実行を阻止するプログラム実行阻止部
7とを備えている。なお、このプログラマブルコントロ
ーラ1はユーザプログラムを作成可能なプログラムツー
ル8に接続されている。
【0027】図2はこのようなプログラマブルコントロ
ーラのハードウエア構成を示すブロック図である。この
プログラマブルコントローラは、入力I/F11、出力
I/F12、伝送I/F13、マンマシンI/F14、
CPU15、システムROM16、システムRAM17
及びユーザRAM18が互いに内部バス19を介して接
続されている。
【0028】ここで、システムROM16は、図3に示
すように、システムプログラム、インタプリタ、バージ
ョン比較プログラム、ユーザプログラム管理プログラム
及びインタプリタバージョンが記憶されるメモリであ
る。
【0029】システムプログラムは、プロセスからの入
力情報の取込み、制御演算結果のプロセスへの出力及び
ユーザプログラムの管理、マンマシンI/F14を通し
てのユーザとのデータ交換、データの読出、プログラム
の書込、変更などの手順を定義するためのものであり、
入力処理プログラム、制御演算プログラム及び出力処理
プログラムを備えている。
【0030】入力処理プログラムは、入力I/F11を
介して与えられる入力情報を制御演算のための形式に変
換する処理、入力情報の状態に対応してプロセスアラー
ムチェックを行う処理及びこれら処理結果をユーザRA
M18に記憶させる手順を定義している。
【0031】制御演算プログラムは、入力処理プログラ
ムにより変換された入力情報に基づいて所定の演算を実
行し、演算結果を出力値に変換する手順を定義してい
る。出力処理プログラムは、制御演算プログラムにより
変換された出力値をユーザRAM18から読出して所定
のデータ変換処理を実行し、実行結果を出力I/F12
を介してプロセスに出力する手順を定義している。
【0032】インタプリタは、ユーザプログラムを解釈
して実行するための手順を定義している。バージョン比
較プログラムは、システムROM16内のインタプリタ
バージョンとユーザRAM18内のツールバージョンと
を比較するための手順を定義している。ユーザプログラ
ム管理プログラムは、このバージョン比較プログラムを
用いた比較の結果が不一致を示すとき、該当するユーザ
プログラムの実行を阻止するための手順を定義してい
る。なお、インタプリタ及びCPU15はバージョン比
較部6を構成し、ユーザプログラム管理プログラム及び
CPU15はプログラム実行阻止部7を構成している。
【0033】一方、システムRAM17は、システムR
OM16内のシステムプログラムの動作のための各デー
タ及びユーザプログラムを解釈・実行するための管理テ
ーブルが記憶されるメモリである。
【0034】ユーザRAM18は、図4に示すように、
ユーザプログラム並びにツールバージョンが記憶される
固定情報エリア及び制御パラメータ、プロセス値データ
並びに演算ワークデータが記憶される可変情報エリアを
有するメモリである。
【0035】入力I/F11は、プロセスから入力され
る物理信号をユーザプログラムで使用可能な形に変換す
るための部分である。例えば、0〜5Vの範囲のアナロ
グデータとして入力されるアナログ入力信号を0〜40
00カウントのデジタル情報にA/D変換し、このデジ
タル情報を%換算により正規化してユーザプログラムで
使用可能としている。
【0036】出力I/F12は、ユーザプログラムで定
義されて確定された制御出力情報をプロセスに出力する
ための部分である。例えば%値で定義された制御出力情
報を4〜20mAのアナログ電流出力値としてプロセス
に出力している。
【0037】CPU15は、システムROM16内のシ
ステムプログラム及びユーザRAM18内のユーザプロ
グラムに従って、制御動作を実行させるものである。マ
ンマシンI/F14は、ユーザとコントローラとの間の
データ交換を実行させるための部分であり、現在のプロ
セス状態を表示・確認するためのユーザRAM18の読
出機能、制御内容に介入するためのシステムプログラム
の変更機能及び制御パラメータの修正機能を有してい
る。
【0038】次に、以上のように構成されたプログラマ
ブルコントローラの動作を図5のフローチャートを用い
て説明する。いま、ユーザプログラム記憶部2内のユー
ザプログラムが実行されるとする。バージョン比較部6
は、図5に示すように、バージョンを比較するユーザプ
ログラムの番号を“1番目”に設定し(ST1)、この
1番目のユーザプログラムの変更の有無を判定し(ST
2)、判定結果が変更無しのとき、次の番号のユーザプ
ログラムの判定に進むが、判定結果が変更有りのとき、
変更に用いたプログラムツールのツールバージョンとイ
ンタプリタバージョンとを比較する(ST3)。
【0039】続いて、バージョン比較部6は、ステップ
ST3による比較結果から両バージョンの整合性の有無
を判定し(ST4)、ステップST3の比較結果が両バ
ージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定して当該
ユーザプログラムの実行を許可し(ST5)、比較結果
が両バージョンの不一致を示すとき、整合性無しと判定
して当該ユーザプログラムの実行阻止のための実行阻止
処理を実行する(ST6)。なお、例えばここでは、実
行阻止処理として、このユーザプログラムに対応して実
行阻止情報をプログラム実行阻止部7に与えている。
【0040】しかる後、バージョン比較部6は、ユーザ
プログラムの番号を“+1”だけ更新し(ST7)、こ
の更新したユーザプログラムの番号に基づいて全てのユ
ーザプログラムの変更の有無を確認済か否かを判定し
(ST8)、判定結果が否のとき、ステップST2に戻
り、判定結果が確認済を示すとき、処理終了通知をプロ
グラム実行阻止部7に与える。
【0041】プログラム実行阻止部7は、この処理終了
通知を受けると、全てのユーザプログラムのうち、ステ
ップST6において実行阻止情報を受けたユーザプログ
ラムの実行を阻止する。
【0042】このように、ユーザプログラムがプログラ
マブルコントローラに記憶された状態であっても、イン
タプリタのバージョンに不一致のユーザプログラムの実
行をを阻止するので、信頼性を向上させることができ
る。
【0043】上述したように第1の実施例によれば、ユ
ーザプログラム記憶部2に記憶されたユーザプログラム
が実行されるとき、バージョン比較部6がこのユーザプ
ログラムに対応してツールバージョン記憶部3に記憶さ
れたツールバージョンとインタプリタバージョン記憶部
5に記憶されたインタプリタバージョンとを比較し、プ
ログラム実行阻止部7が、このバージョン比較部6によ
る比較の結果、ツールバージョンとインタプリタバージ
ョンとが不一致のとき、該当するユーザプログラムの実
行を阻止するので、ユーザプログラム及びインタプリタ
のバージョン不一致のときに、ユーザプログラムがプロ
グラマブルコントローラに記憶された状態であっても、
ユーザプログラムの実行を阻止することにより、信頼性
を向上させることができる。
【0044】すなわち、第1の実施例によれば、バージ
ョンの整合性のないユーザプログラムが既にダウンロー
ドされている状態でも、個別のユーザプログラム一つづ
つについてバージョンの整合性を判定するので、アプリ
ケーションの予想しない制御動作を行わないことを保証
することができ、もって、制御の安全性の向上を期待す
ることができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施例に係るプログ
ラムツールについて説明する。図6はこのプログラムツ
ールの構成を示すブロック図である。このプログラムツ
ール21は、ツール本体のバージョンが記憶されるツー
ルバージョン記憶部22と、このツールバージョン記憶
部22に記憶されたツールバージョンに対応してユーザ
プログラムを作成するための作成プログラムが記憶さ
れ、且つこの作成プログラム並びにユーザI/F23を
介して受ける各種の指令に基づいてユーザプログラムを
作成するユーザプログラム作成部24と、ユーザプログ
ラムが実行されるインタプリタにおけるインタプリタバ
ージョンが記憶されるインタプリタバージョン記憶部2
5と、ユーザプログラムがプログラマブルコントローラ
26に出力されるとき、このユーザプログラムに対応し
てツールバージョン記憶部22に記憶されたツールバー
ジョンとインタプリタバージョン記憶部25に記憶され
たインタプリタバージョンとを比較するバージョン比較
部27と、このバージョン比較部27による比較の結
果、ツールバージョンとインタプリタバージョンとが不
一致のとき、ユーザプログラムの実行阻止指令をプログ
ラマブルコントローラ26に送出する阻止指令送出部2
8とを備えている。
【0046】次に、このようなプログラムツールの動作
を図7のフローチャートを用いて説明する。いま、図7
に示すように、ユーザプログラム作成部24により、ユ
ーザプログラムが変更又は作成されるとする(ST1
1)。
【0047】バージョン比較部27は、ステップST1
1で変更又は作成されたユーザプログラムがプログラマ
ブルコントローラ26に出力されるとき、このユーザプ
ログラムの変更又は作成に用いた作成プログラムに対応
するプログラムツールのツールバージョンとインタプリ
タバージョンとを比較する(ST12)。
【0048】続いて、バージョン比較部27は、ステッ
プST12による比較結果から両バージョンの整合性の
有無を判定し(ST13)、ステップST12の比較結
果が両バージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定
して当該ユーザプログラムの実行を許可し(ST1
4)、比較結果が両バージョンの不一致を示すとき、整
合性無しと判定して当該ユーザプログラムの実行を阻止
するため、阻止指令送出部28を起動する。
【0049】阻止指令送出部28は、起動されると、当
該ユーザプログラムに対する実行阻止指令をプログラマ
ブルコントローラ26に送出する(ST15)。一方、
プログラマブルコントローラ26は、この実行阻止指令
を受けると、プログラムツールに書込まれた該当するユ
ーザプログラムの実行を阻止する。
【0050】上述したように第2の実施例によれば、ユ
ーザプログラムが出力されるとき、バージョン比較部2
7がこのユーザプログラムに対応してツールバージョン
記憶部22に記憶されたツールバージョンとインタプリ
タバージョン記憶部25に記憶されたインタプリタバー
ジョンとを比較し、阻止指令送出部28がこのバージョ
ン比較部27による比較の結果、ツールバージョンとイ
ンタプリタバージョンとが不一致のとき、ユーザプログ
ラムの実行阻止指令をプログラマブルコントローラ26
に送出するので、ユーザプログラム及びインタプリタの
バージョン不一致のときに、ユーザプログラムがプログ
ラマブルコントローラ26に記憶された状態であって
も、実行阻止指令をプログラマブルコントローラ26に
与えてユーザプログラムの実行を阻止することにより、
信頼性を向上させることができる。
【0051】すなわち、第2の実施例によれば、バージ
ョンの整合性のないユーザプログラムが既にダウンロー
ドされた状態であっても、ダウンロードしたユーザプロ
グラムの実行をプログラムツール側から阻止できるの
で、バージョン不整合によるプロセス制御への悪影響を
防止することができる。
【0052】次に、本発明の第3の実施例に係るプログ
ラマブルコントローラについて説明する。図8はこのプ
ログラマブルコントローラの構成を示すブロック図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部分
にはaの添字を付してその詳しい説明は省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0053】すなわち、本実施例装置は、ユーザプログ
ラム及びインタプリタのバージョン不一致のときに、プ
ログラマブルコントローラ側でユーザプログラムの書込
を阻止するものであって、具体的には図1に示す装置に
比べ、伝送I/F13、システムRAM17又はユーザ
RAM18のもつバッファ機能に相当するバッファ部3
1を用い、且つバージョン比較部6及びプログラム実行
阻止部7に代えて、バージョン比較部6a及びプログラ
ム書込阻止部32を備えた構成となっている。
【0054】このバージョン比較部6aは、ユーザプロ
グラム記憶部2にユーザプログラムが書込まれるとき、
このユーザプログラムに対応してツールバージョン記憶
部3に記憶されたツールバージョンとインタプリタバー
ジョン記憶部5に記憶されたインタプリタバージョンと
を比較する機能をもっている。
【0055】プログラム書込阻止部32は、バージョン
比較部6aによる比較の結果、ツールバージョンとイン
タプリタバージョンとが不一致のとき、該当するユーザ
プログラムの書込を阻止する機能をもっている。
【0056】ここで、プログラマブルコントローラ1a
は、図9のフローチャートに示すように、プログラムツ
ール8からユーザプログラム及びその書込要求を受ける
と(ST21)、ユーザプログラムをバッファ部31に
記憶させる一方、バージョン比較部6aを起動させる。
【0057】バージョン比較部6aは、バッファ部31
に記憶されたユーザプログラムに対応してツールバージ
ョン記憶部3からツールバージョンを読出すと共に(S
T22)、インタプリタバージョン記憶部5からインタ
プリタバージョンを読出し、これら両バージョンを比較
する(ST23)。
【0058】続いて、バージョン比較部6aは、ステッ
プST23による比較結果から両バージョンの整合性の
有無を判定し(ST24)、ステップST23の比較結
果が両バージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定
して当該ユーザプログラムの書込処理を実行し(ST2
5)、比較結果が両バージョンの不一致を示すとき、整
合性無しと判定して当該ユーザプログラムの書込を阻止
するための書込阻止指令をプログラム書込阻止部32に
与える(ST26)。
【0059】一方、プログラム書込阻止部32は、この
書込阻止指令を受けると、バッファ部31に記憶された
ユーザプログラムに対するユーザプログラム記憶部2へ
の書込を阻止する。
【0060】上述したように第3の実施例によれば、ユ
ーザプログラム記憶部2にユーザプログラムが書込まれ
るとき、バージョン比較部6aがこのユーザプログラム
に対応してツールバージョン記憶部3に記憶されたツー
ルバージョンとインタプリタバージョン記憶部5に記憶
されたインタプリタバージョンとを比較し、プログラム
書込阻止部32が、このバージョン比較部6aによる比
較の結果、ツールバージョンとインタプリタバージョン
とが不一致のとき、該当するユーザプログラムの書込を
阻止するので、ユーザプログラム及びインタプリタのバ
ージョン不一致のときに、ユーザプログラムのプログラ
マブルコントローラへの書込を阻止することにより、信
頼性を向上できると共に、この書込阻止の動作によって
操作者に異常を通知することができる。
【0061】すなわち、第3の実施例によれば、バージ
ョンの整合性のないユーザプログラムがダウンロードさ
れようとしたとき、このダウンロードを阻止する動作を
実行するので、ダウンロード実行をしてあるのに新ユー
ザプログラムによる制御動作を実行しないという操作者
の誤判断を防止でき、且つダウンロードの阻止動作によ
って、バージョン不整合を操作者に示唆することができ
る。
【0062】次に、本発明の第4の実施例に係るプログ
ラムツールについて説明する。図10はこのプログラム
ツールの構成を示すブロック図であり、図6と同一部分
には同一符号を付し、ほぼ同一部分にはbの添字を付し
てその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0063】すなわち、本実施例装置は、ユーザプログ
ラム及びインタプリタのバージョン不一致のときに、プ
ログラムツール側でユーザプログラムのプログラマブル
コントローラ26への書込を阻止するものであって、具
体的には図1に示す装置に比べ、バージョン比較部27
及び阻止指令送出部28に代えて、バージョン比較部2
7b及びプログラム出力阻止部33を備えている。
【0064】このバージョン比較部27bは、ユーザプ
ログラムが出力されるとき、このユーザプログラムに対
応してツールバージョン記憶部22に記憶されたツール
バージョンとインタプリタバージョン記憶部25に記憶
されたインタプリタバージョンとを比較する機能をもっ
ている。
【0065】また、バージョン比較部27bは、ユーザ
プログラムがプログラマブルコントローラ26に出力さ
れるとき、このプログラマブルコントローラ26からイ
ンタプリタバージョンを読出すと共に、読出したインタ
プリタバージョンをインタプリタバージョン記憶部25
に書込む機能をもっている。
【0066】プログラム出力阻止部33は、このバージ
ョン比較部27bによる比較の結果、ツールバージョン
とインタプリタバージョンとが不一致のとき、ユーザプ
ログラムの出力を阻止する機能をもっている。
【0067】ここで、プログラムツール21bは、図1
1のフローチャートに示すように、ユーザプログラムの
作成を完了し(ST31)、このユーザプログラムをプ
ログラマブルコントローラ26に出力するとき、バージ
ョン比較部27bを起動させる。
【0068】バージョン比較部27bは、プログラマブ
ルコントローラ26からインタプリタバージョンを読出
すと共に(ST32)、読出したインタプリタバージョ
ンをインタプリタバージョン記憶部25に書込む。
【0069】続いて、バージョン比較部27bは、この
書込んだインタプリタバージョンを読出すと共に、ツー
ルバージョン記憶部22からツールバージョンを読出
し、これら両バージョンを互いに比較する(ST3
3)。
【0070】バージョン比較部27bは、ステップST
23による比較結果から両バージョンの整合性の有無を
判定し(ST34)、ステップST33の比較結果が両
バージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定して当
該ユーザプログラムのプログラマブルコントローラ26
への書込処理を実行し(ST35)、比較結果が両バー
ジョンの不一致を示すとき、整合性無しと判定して当該
ユーザプログラムの書込を阻止するための書込阻止指令
をプログラム出力阻止部33に与える(ST36)。
【0071】プログラム出力阻止部33は、この書込阻
止指令を受けると、ステップST31で作成完了したユ
ーザプログラムの出力を阻止する。上述したように第4
の実施例によれば、ユーザプログラムが出力されると
き、バージョン比較部27bがこのユーザプログラムに
対応してツールバージョン記憶部22に記憶されたツー
ルバージョンとインタプリタバージョン記憶部25に記
憶されたインタプリタバージョンとを比較し、プログラ
ム出力阻止部33が、このバージョン比較部による比較
の結果、ツールバージョンとインタプリタバージョンと
が不一致のとき、ユーザプログラムの出力を阻止するの
で、ユーザプログラム及びインタプリタのバージョン不
一致のときに、ユーザプログラムのプログラマブルコン
トローラへの出力を阻止することにより、信頼性を向上
できると共に、異常がバージョン不一致であることを通
知することができる。
【0072】すなわち、第4の実施例によれば、バージ
ョンの整合性のないプログラムがダウンロードされよう
としたときに、ダウンロードの実行を阻止するように動
作するので、バージョン不整合の有ることを操作者に通
知することができる。
【0073】次に、本発明の第5の実施例に係るプログ
ラマブルコントローラについて説明する。図12はこの
プログラマブルコントローラの構成を示すブロック図で
あり、図1と同一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部
分にはほぼcの添字を付してその詳しい説明は省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0074】すなわち、本実施例装置は、ユーザプログ
ラム及びインタプリタのバージョン不一致のときに、ユ
ーザプログラムのバージョンに一致するようにインタプ
リタを選択してユーザプログラムを実行するものであっ
て、具体的には図1に示す装置に比べ、バージョン比較
部6及びプログラム実行阻止部7に代えて、バージョン
比較部6c及びインタプリタ選択部34を備えている。
【0075】このバージョン比較部6cは、ユーザプロ
グラム記憶部2に記憶されたユーザプログラムが実行さ
れるとき、このユーザプログラムに対応してツールバー
ジョン記憶部3に記憶されたツールバージョンとインタ
プリタバージョン記憶部4に記憶されたインタプリタバ
ージョンとを比較する機能をもっている。
【0076】インタプリタ選択部34は、このバージョ
ン比較部6cによる比較の結果、ツールバージョンとイ
ンタプリタバージョンとが不一致のとき、この不一致と
されたツールバージョンに基づいてインタプリタバージ
ョン記憶部5内の各インタプリタバージョンのうち、不
一致とされたツールバージョンに一致するインタプリタ
バージョンを選択し、この選択されたインタプリタバー
ジョンに基づいてインタプリタ記憶部4内の各インタプ
リタのうち、当該選択されたインタプリタバージョンに
対応するインタプリタを選択する機能をもっている。
【0077】ここで、ユーザプログラム記憶部2内のユ
ーザプログラムが実行されるとする。バージョン比較部
6cは、図13に示すように、バージョンを比較するユ
ーザプログラムの番号を“1番目”に設定し(ST4
1)、この1番目のユーザプログラムの変更の有無を判
定し(ST42)、判定結果が変更無しのとき、次の番
号のユーザプログラムの判定に進むが、判定結果が変更
有りのとき、変更に用いたプログラムツールのツールバ
ージョンとインタプリタバージョンとを比較する(ST
43)。
【0078】続いて、バージョン比較部6cは、ステッ
プST43による比較結果から両バージョンの整合性の
有無を判定し(ST44)、ステップST43の比較結
果が両バージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定
してインタプリタを現在のバージョンで動作させて当該
ユーザプログラムを実行させ(ST45)、比較結果が
両バージョンの不一致を示すとき、整合性無しと判定し
て当該両バージョンを一致させるためのインタプリタ選
択処理を実行する(ST46)。なお、例えばここで
は、インタプリタ選択処理として、このユーザプログラ
ムに対応してインタプリタ選択有情報をインタプリタ選
択部34に与えている。
【0079】しかる後、バージョン比較部6cは、ユー
ザプログラムの番号を“+1”だけ更新し(ST4
7)、この更新したユーザプログラムの番号に基づいて
全てのユーザプログラムの変更の有無を確認したか否か
を判定し(ST48)、判定結果が否のとき、ステップ
ST42に戻り、判定結果が確認済を示すとき、処理終
了通知をインタプリタ選択部34に与える。
【0080】インタプリタ選択部34は、この処理終了
通知を受けると、全てのユーザプログラムのうち、ステ
ップST46においてインタプリタ選択有情報を受けた
ユーザプログラムのツールバージョンに基づいて、この
ツールバージョンに一致するインタプリタバージョンを
もったインタプリタを選択する。
【0081】これにより、ユーザプログラム及びインタ
プリタのバージョン不一致のときに、ユーザプログラム
のバージョンに一致するように選択されたインタプリタ
がユーザプログラムを実行するので、作成したユーザプ
ログラムを有効に利用することができる。
【0082】上述したように第5の実施例によれば、ユ
ーザプログラム記憶部2に記憶されたユーザプログラム
が実行されるとき、バージョン比較部6cがこのユーザ
プログラムに対応してツールバージョン記憶部3に記憶
されたツールバージョンとインタプリタバージョン記憶
部5に記憶されたインタプリタバージョンとを比較し、
インタプリタ選択部34が、このバージョン比較部6c
による比較の結果、ツールバージョンとインタプリタバ
ージョンとが不一致のとき、この不一致とされたツール
バージョンに基づいてインタプリタバージョン記憶部5
内の各インタプリタバージョンのうち、不一致とされた
ツールバージョンに一致するインタプリタバージョンを
選択し、この選択されたインタプリタバージョンに基づ
いてインタプリタ記憶部4内の各インタプリタのうち、
選択されたインタプリタバージョンに対応するインタプ
リタを選択するので、ユーザプログラム及びインタプリ
タのバージョン不一致のときに、ユーザプログラムのバ
ージョンに一致するように選択されたインタプリタがユ
ーザプログラムを実行することにより、信頼性を向上で
きると共に、作成したユーザプログラムを有効に利用す
ることができる。
【0083】すなわち、第5の実施例によれば、バージ
ョンの整合性のないユーザプログラムをダウンロードし
ても、このユーザプログラムの適当な範囲で実行できる
ので、少なくとも新ユーザプログラムの一部が実行可能
となり、新ユーザプログラムにより定義された新機能を
全て捨て去るということが無くなる。
【0084】また、旧バージョンのユーザプログラムを
実行するとき、このユーザプログラムの本来の意図に従
った制御動作の実行を期待することができる。次に、本
発明の第6の実施例に係るプログラムツールについて説
明する。
【0085】図14はこのプログラムツールの構成を示
すブロック図であり、図6と同一部分には同一符号を付
し、ほぼ同一部分にはdの添字を付してその詳しい説明
は省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0086】すなわち、本実施例装置は、ユーザプログ
ラム及びインタプリタのバージョン不一致のときに、イ
ンタプリタのバージョンに一致するように選択された作
成プログラムに基づいてユーザプログラムを作成するも
のであって、具体的には図6に示す装置に比べ、ツール
バージョン記憶部22に記憶された各ツールバージョン
毎にユーザプログラムを作成するための複数の作成プロ
グラムが記憶された作成プログラム記憶部を有するユー
ザプログラム作成部24dを設け、且つバージョン比較
部27及び阻止指令送出部28に代えて、バージョン比
較部27d及び作成プログラム選択部35を備えてい
る。
【0087】このバージョン比較部27dは、ユーザプ
ログラムが作成されるとき、このユーザプログラムに対
応してツールバージョン記憶部22に記憶されたツール
バージョンとインタプリタバージョン記憶部25に記憶
されたインタプリタバージョンとを比較する機能をもっ
ている。
【0088】また、バージョン比較部27dは、ユーザ
プログラムが作成されるとき、プログラマブルコントロ
ーラ26からインタプリタバージョンを読出すと共に、
読出したインタプリタバージョンをインタプリタバージ
ョン記憶部25に書込む機能をもっている。
【0089】作成プログラム選択部35は、このバージ
ョン比較部27dによる比較の結果、ツールバージョン
とインタプリタバージョンとが不一致のとき、この不一
致とされたインタプリタバージョンに基づいてツールバ
ージョン記憶部22内の各ツールバージョンのうち、不
一致とされたインタプリタバージョンに一致するツール
バージョンを選択し、この選択されたツールバージョン
に基づいて作成プログラム記憶部内の各作成プログラム
のうち、当該選択されたツールバージョンに対応する作
成プログラムを選択する機能をもっている。
【0090】ここで、プログラムツール21dは、ユー
ザプログラムの作成を開始するとき、バージョン比較部
27dを起動させる。バージョン比較部27dは、図1
5のフローチャートに示すように、プログラマブルコン
トローラ26からインタプリタバージョンを読出すと共
に(ST51)、読出したインタプリタバージョンをイ
ンタプリタバージョン記憶部25に書込む。
【0091】続いて、バージョン比較部27dは、この
書込んだインタプリタバージョンを読出すと共に、ツー
ルバージョン記憶部22からツールバージョンを読出
し、これら両バージョンを互いに比較する(ST5
2)。
【0092】バージョン比較部27dは、ステップST
52による比較結果から両バージョンの整合性の有無を
判定し(ST53)、ステップST52の比較結果が両
バージョンの一致を示すとき、整合性有りと判定して作
成プログラムを現在のバージョンで動作させて当該ユー
ザプログラムの作成を開始させ(ST54)、比較結果
が両バージョンの不一致を示すとき、整合性無しと判定
して当該両バージョンの新旧関係をバージョン番号の大
小関係から判定し(ST55)、この判定の結果、ツー
ルバージョンがインタプリタバージョンよりも古いと
き、作成開始を許可してステップST54に行き、ステ
ップST55による判定の結果、ツールバージョンがイ
ンタプリタバージョンよりも新しいとき、両バージョン
を一致させるための作成プログラム選択処理を実行する
(ST56)。なお、例えばここでは、作成プログラム
選択処理として、このユーザプログラムに対応して作成
プログラム選択指令を作成プログラム選択部35に与え
ている。
【0093】作成プログラム選択部35は、この作成プ
ログラム選択指令を受けると、ステップST53におい
て不一致とされたツールバージョンに基づいて、前述し
た通り、このツールバージョンに一致する作成プログラ
ムを選択する。
【0094】これにより、ユーザプログラム作成部24
dは、ユーザプログラム及びインタプリタのバージョン
不一致のときであっても、インタプリタのバージョンに
一致するように選択された作成プログラムに基づいてユ
ーザプログラムを作成する(ST57)。
【0095】上述したように第6の実施例によれば、ユ
ーザプログラムが作成されるとき、バージョン比較部2
7dがこのユーザプログラムに対応してツールバージョ
ン記憶部22に記憶されたツールバージョンとインタプ
リタバージョン記憶部25に記憶されたインタプリタバ
ージョンとを比較し、作成プログラム選択部35が、こ
のバージョン比較部27dによる比較の結果、ツールバ
ージョンとインタプリタバージョンとが不一致のとき、
この不一致とされたインタプリタバージョンに基づいて
ツールバージョン記憶部22内の各ツールバージョンの
うち、不一致とされたインタプリタバージョンに一致す
るツールバージョンを選択し、この選択されたツールバ
ージョンに基づいて作成プログラム記憶部内の各作成プ
ログラムのうち、選択されたツールバージョンに対応す
る作成プログラムを選択するので、ユーザプログラム及
びインタプリタのバージョン不一致のときに、インタプ
リタのバージョンに一致するように選択された作成プロ
グラムに基づいてユーザプログラムを作成することによ
り、信頼性を向上できると共に、プログラマブルコント
ローラの本来の動作に従ったユーザプログラムを作成で
き、プログラマブルコントローラを充分に機能させるこ
とができる。
【0096】なお、上記第1の実施例では、ユーザプロ
グラムを実行させるときにバージョン比較部6を動作さ
せる場合について説明したが、これに限らず、ユーザプ
ログラムが書込又は変更されたときにバージョン比較部
6を動作させる構成としても、本発明と同様の効果を得
ることができる。
【0097】また、上記第2の実施例では、ユーザプロ
グラムが出力されるときにバージョン比較部27を動作
させる場合について説明したが、これに限らず、ユーザ
プログラムを書込又は変更するときにバージョン比較部
27を動作させる構成としても、本発明と同様の効果を
得ることができる。
【0098】さらに、上記第3の実施例では、ユーザプ
ログラムが書込まれるときにバージョン比較部6aを動
作させる場合について説明したが、これに限らず、ユー
ザプログラムが変更され又は新規に作成されて書込まれ
るときにバージョン比較部6aを動作させる構成として
も、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることがで
きる。
【0099】また、上記第4の実施例では、ユーザプロ
グラムが出力されるときにバージョン比較部27bを動
作させる場合について説明したが、これに限らず、ユー
ザプログラムを変更し又は新規に作成してプログラマブ
ルコントローラに出力(書込み)するときにバージョン
比較部27bを動作させる構成としても、本発明を同様
に実施して同様の効果を得ることができる。
【0100】さらに、上記第5の実施例では、ユーザプ
ログラムを実行させるときにバージョン比較部6cを動
作させる場合について説明したが、これに限らず、ユー
ザプログラムが書込又は変更されたときにバージョン比
較部6cを動作させる構成としても、本発明と同様の効
果を得ることができる。
【0101】また、上記第6の実施例では、ユーザプロ
グラムが作成されるときにバージョン比較部27dを動
作させる場合について説明したが、これに限らず、ユー
ザプログラムを変更するときにバージョン比較部27d
を動作させる構成としても、本発明と同様の効果を得る
ことができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ユーザプログラム及びインタプリタのバージョン
不一致のときに、ユーザプログラムのバージョンに一致
するように選択されたインタプリタがユーザプログラム
を実行することにより、信頼性を向上できると共に、作
成したユーザプログラムを有効に利用できるプログラマ
ブルコントローラを提供できる。
【0107】また、請求項の発明によれば、ユーザプ
ログラム及びインタプリタのバージョン不一致のとき
に、インタプリタのバージョンに一致するように選択さ
れた作成プログラムに基づいてユーザプログラムを作成
することにより、信頼性を向上できると共に、プログラ
マブルコントローラを充分に機能させ得るプログラムツ
ールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るプログラマブルコ
ントローラの構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるプログラマブルコントローラ
のハードウエア構成を示す図
【図3】同実施例におけるシステムROMの構成を示す
【図4】同実施例におけるユーザRAMの構成を示す図
【図5】同実施例における動作を説明するためのフロー
チャート
【図6】本発明の第2の実施例に係るプログラムツール
の構成を示すブロック図
【図7】同実施例における動作を説明するためのフロー
チャート
【図8】本発明の第3の実施例に係るプログラマブルコ
ントローラの構成を示すブロック図
【図9】同実施例における動作を説明するためのフロー
チャート
【図10】本発明の第4の実施例に係るプログラムツー
ルの構成を示すブロック図
【図11】同実施例における動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図12】本発明の第5の実施例に係るプログラマブル
コントローラの構成を示すブロック図
【図13】同実施例における動作を説明するためのフロ
ーチャート
【図14】本発明の第6の実施例に係るプログラムツー
ルの構成を示すブロック図
【図15】同実施例における動作を説明するためのフロ
ーチャート
【符号の説明】
1,1a,1c,26…プログラマブルコントローラ、
2…ユーザプログラム記憶部、3,22…ツールバージ
ョン記憶部、4…インタプリタ記憶部、5,25…イン
タプリタバージョン記憶部、6,6a,6c,27,2
7b,27d…バージョン比較部、7…プログラム実行
阻止部、8,21,21b,21d…プログラムツー
ル、24,24d…ユーザプログラム作成部、28…阻
止指令送出部、31…バッファ部、32…プログラム書
込阻止部、33…プログラム出力阻止部、34…インタ
プリタ選択部、35…作成プログラム選択部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザプログラムに基づいて処理を実行
    するプログラマブルコントローラにおいて、 一つ以上のユーザプログラムが記憶されるユーザプログ
    ラム記憶手段と、 このユーザプログラム記憶手段に記憶されるユーザプロ
    グラム毎に、対応するプログラムツールのツールバージ
    ョンが記憶されるツールバージョン記憶手段と、 前記ツールバージョン記憶手段に記憶されたツールバー
    ジョン毎に前記ユーザプログラムを実行するための複数
    のインタプリタが記憶されたインタプリタ記憶手段と、 このインタプリタ記憶手段に記憶された各インタプリタ
    毎に、対応するインタプリタバージョンが記憶されるイ
    ンタプリタバージョン記憶手段と、 前記ユーザプログラム記憶手段に記憶されたユーザプロ
    グラムが実行されるとき、このユーザプログラムに対応
    して前記ツールバージョン記憶手段に記憶されたツール
    バージョンと前記インタプリタバージョン記憶手段に記
    憶されたインタプリタバージョンとを比較するバージョ
    ン比較手段と、 このバージョン比較手段による比較の結果、前記ツール
    バージョンと前記インタプリタバージョンとが不一致の
    とき、この不一致とされたツールバージョンに基づいて
    前記インタプリタバージョン記憶手段内の各インタプリ
    タバージョンのうち、前記不一致とされたツールバージ
    ョンに一致するインタプリタバージョンを選択し、この
    選択されたインタプリタバージョンに基づいて前記イン
    タプリタ記憶手段内の各インタプリタのうち、前記選択
    されたインタプリタバージョンに対応するインタプリタ
    を選択するインタプリタ選択手段とを備えたことを特徴
    とするプログラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 ユーザプログラムを作成してプログラマ
    ブルコントローラに出力するプログラムツールにおい
    て、 ツール本体の複数のツールバージョンが記憶されるツー
    ルバージョン記憶手段と、 このツールバージョン記憶手段に記憶された各ツールバ
    ージョン毎に前記ユーザプログラムを作成するための複
    数の作成プログラムが記憶された作成プログラム記憶手
    段と、 前記ユーザプログラムが実行されるインタプリタにおけ
    るインタプリタバージョンが記憶されるインタプリタバ
    ージョン記憶手段と、 前記ユーザプログラムが作成されるとき、このユーザプ
    ログラムに対応して前記ツールバージョン記憶手段に記
    憶されたツールバージョンと前記インタプリタバージョ
    ン記憶手段に記憶されたインタプリタバージョンとを比
    較するバージョン比較手段と、 このバージョン比較手段による比較の結果、前記ツール
    バージョンと前記インタプリタバージョンとが不一致の
    とき、この不一致とされたインタプリタバージョンに基
    づいて前記ツールバージョン記憶手段内の各ツールバー
    ジョンのうち、前記不一致とされたインタプリタバージ
    ョンに一致するツールバージョンを選択し、この選択さ
    れたツールバージョンに基づいて前記作成プログラム記
    憶手段内の各作成プログラムのうち、前記選択されたツ
    ールバージョンに対応する作成プログラムを選択する作
    成プログラム選択手段とを備えたことを特徴とするプロ
    グラムツール。
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