JP3269966B2 - 光ピックアップの対物レンズ駆動装置及びそのレンズホルダの共振周波数の調整方法 - Google Patents

光ピックアップの対物レンズ駆動装置及びそのレンズホルダの共振周波数の調整方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置な
どに使用される光ピックアップの軸摺動型の対物レンズ
駆動装置に関するものである。更に詳しくは、この形式
の対物レンズ駆動装置において対物レンズを保持してい
るレンズホルダの共振周波数を最適な値に調整するため
の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップの軸摺動型の対物レンズ
駆動装置は、図1および図2に示すように、可動側のレ
ンズホルダ1を固定側部材に形成された摺動軸7に沿っ
て摺動可能に保持していると共に、摺動軸7の回りに回
転可能に保持した構成となっている。レンズホルダ1と
固定側部材の間には、フォーカシング用の磁気駆動回路
およびトラッキング用の磁気駆動回路が構成されてい
る。一般には、レンズホルダ1の側にフォーカシング用
およびトラッキング用の駆動コイル3、4が搭載され、
固定側部材にはこれらに対峙する位置にフォーカシング
用およびトラッキング用のマグネット6a、6bが搭載
される。フォーカシング用の駆動コイル4を励磁するこ
とにより、レンズホルダ1は摺動軸7に沿って摺動し
て、レンズホルダ1に搭載されている対物レンズ2のフ
ォーカシング補正が行なわれる。同様に、トラッキング
用の駆動コイル3を励磁することにより、レンズホルダ
1は摺動軸7の回りに回転駆動して、対物レンズ2のト
ラッキング補正が行なわれる。
【0003】レンズホルダ1の外周面のうちマグネット
6aと対向する位置には、本件出願人が先に特開平1−
317234号公報において開示したように、それぞれ
磁性片10A、10Bが取り付けられており、駆動コイ
ル3、4が励磁されていない状態において磁性片10
A、10Bとマグネット6aとの間に発生する磁力を用
いてレンズホルダ1を予め定めた中立位置に保持し、こ
の中立位置を位置制御を行うための初期位置としてい
る。従って、レンズホルダ1には磁気ばねが作用してい
る状態にあるので、レンズホルダ1が自由振動したとき
の振動の周波数と振幅とは、図3に実線L1で示すよう
な関係にあり、通常は、レンズホルダ1の共振周波数f
0が光記録ディスクの回転数よりもやや高めの値となる
ように磁性片10A、10Bの大きさを調整している。
【0004】磁性片10A、10Bとしては、一般に珪
素鋼が用いられ、マグネット6aからの磁界では磁気飽
和に達しない状態にある。このため、マグネット6a
磁界により磁性片10A、10Bに作用する吸引力、比
例定数、磁性片10A、10Bの体積、その透磁率、そ
れにかかる磁界の強さ、それが配置される磁場の磁気勾
配をそれぞれF、k、V、μ、H、(dH/dx)とし
たときに、マグネット6aの磁界により磁性片10A、
10Bに作用する吸引力Fは、以下の式F=k・V・μ
・H・(dH/dx)・・・式(1)で表される。従っ
て、レンズホルダ1の共振周波数をf0からf0'に調
整するには、たとえば、磁性片10A、10Bを小さな
ものに交換して、磁性片10A、10Bに作用する吸引
力Fを小さくし、振動系におけるばね定数を小さくする
ことによって、図3に点線L2で示すように、レンズホ
ルダ1の共振周波数をf0'にシフトさせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、磁気飽和に達しない状態で使用される磁性片1
0A、10Bについてその大きさや形を変えることによ
りレンズホルダ1の共振周波数を調整すると、共振周波
数がいずれのレベルにシフトするかを予測できないとい
う問題点がある。すなわち、磁性体の磁化曲線は、概ね
図4に示すように表されるが、従来の対物レンズ駆動装
置では、珪素鋼からなる磁性片10A、10Bを飽和磁
化Bs に達していない領域H0で使用しているので、磁
性片10A、10Bを交換する度にその製造履歴や歪み
によって透磁率μが変動する。このため、同じ形状の磁
性片であっても、実線L3〜L5で示す磁化曲線のよう
に、(μ・H)の値が変化する。それ故、交換した磁性
片に作用する吸引力Fを事前に把握できないので、レン
ズホルダ1の調整後の共振周波数を予測できない。
【0006】そこで、本発明の課題は、レンズホルダを
中立位置に復帰させてそこに保持するための磁性片を備
えた構成の軸摺動型の対物レンズ駆動装置において、レ
ンズホルダの共振周波数を調整するために磁性片の仕様
を変更しても、仕様変更後のレンズホルダの共振周波数
を事前に予測可能な構造、および共振周波数の調整方法
を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、対物レンズを保持していると共に軸孔
を備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれた摺動
軸を備えた固定側部材と、前記レンズホルダを前記摺動
軸に沿って駆動させる磁力を発生させるために対向配置
した駆動コイルおよびマグネットと、前記駆動コイルが
励磁されていない状態において前記マグネットとの間に
発生する磁力を用いて前記レンズホルダを予め定めた中
立位置に保持するために前記マグネットに対向配置され
た磁性片とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装
置において、前記磁性片として前記マグネットから加え
られる磁界により磁気飽和するような磁性片を用いたこ
とを特徴とする。
【0008】本発明では、磁性片としてマグネットから
加えられる磁界により磁気飽和するようなものを用いて
いるので、磁性片に作用する吸引力は、飽和磁化の影響
を受けても透磁率の影響を受けない。ここで、飽和磁化
については、透磁率と違って、磁性片の製造履歴や歪み
の存在などによって変動しないので、仕様が変わっても
磁気吸引力のレベルを把握できる。従って、レンズホル
の共振周波数を調整するのに磁性片の仕様を変更して
も、磁性片が磁気飽和の状態で使用される限り、磁性片
に作用する磁気吸引力の大きさを予測できる。よって、
レンズホルダの共振周波数については調整後のレベルを
確実に予測できる。
【0009】本発明において、前記磁性片は、珪素鋼よ
り飽和磁束密度の小さな磁性材料、たとえば、パーマロ
イからなることが好ましい。レンズホルダの共振周波数
を下げる場合(磁性片に作用する吸引力を小さくする場
合)に、珪素鋼で磁性片を構成すると、磁性片があまり
にも小さくなり、磁性片が壊れやすく、また取り扱いに
くいという問題が発生するが、本発明のように、パーマ
ロイなどといった飽和磁束密度の低い材料で磁性片を構
成すると、適度な大きさの磁性片を用いることになるの
で、磁性片の取り扱いなどが容易となる。
【0010】本発明では、前記磁性片として前記マグネ
ットから加えられる磁界により磁気飽和するような磁性
片を用いると共に、前記磁性片を飽和磁束密度が異なる
磁性片に変えることによって前記レンズホルダの共振周
波数を調整することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の好適な実施の形態を説明する。なお、本発明を適用し
た光ピックアップの対物レンズ駆動装置は、基本的な構
造が従来のものと同じであるため、同じく図1および図
2を参照して説明する。
【0012】図1および図2において、軸摺動型の対物
レンズ駆動装置20は、可動部材であるレンズホルダ1
を備えており、このレンズホルダ1は中央に軸孔11を
備えている。この軸孔11に、固定側の部材である摺動
軸7が差し込まれて、レンズホルダ1は、この摺動軸7
に沿って摺動可能であると共に当該摺動軸7の回りに回
転可能となっている。
【0013】レンズホルダ1には対物レンズ2がその光
軸が摺動軸7の軸線7aと平行となるように取付けられ
ている。また、レンズホルダ1には、摺動軸7を中心と
して対物レンズ2の反対側にバランサ8が搭載されてい
る。レンズホルダ1の外周面には摺動軸7を挟んで対称
位置にそれぞれ対をなすフォーカシング用の駆動コイル
4とトラッキング用の駆動コイル3が固着されている。
【0014】摺動軸7は、固定側部材の構成要素である
外ヨーク9の中央に形成したボス9aに圧入、接着等の
方法によって固定されている。外ヨーク9には摺動軸7
を挟むようにして立ち上がり部が構成され、各立ち上が
り部は上記の各コイル4、3と対向している。外ヨーク
9の各立ち上がり部は摺動軸7を中心とする概ね円弧形
状をしており、これらの内周面にはフォーカシング用の
マグネット6aと、トラッキング用のマグネット6bと
が固着されている。ここで、フォーカシング用のマグネ
ット6aはN極とS極が摺動軸7の軸線7aの方向に並
ぶように分極着磁されている。これに対して、トラッキ
ング用のマグネット6bは、フォーカシング用のマグネ
ット6aの着磁方向とは直交する方向(摺動軸7を中心
とする円周方向)にN極とS極が並ぶように分極着磁さ
れている。従って、フレキシブル基板13を介してフォ
ーカシング用の駆動コイル4に駆動電流を流すと、駆動
電流と磁気回路内の磁束によって推力が発生して、レン
ズホルダ1がフォーカシング方向に移動してそこに搭載
されている対物レンズ2のフォーカシング動作が行なわ
れる。また、フレキシブル基板13を介してトラッキン
グ用の駆動コイル3に駆動電流を流すと、レンズホルダ
1がトラッキング方向に移動して、そこに搭載されてい
る対物レンズ2のトラッキング動作が行なわれる。
【0015】外ヨーク9には内ヨーク5が重ねられてお
り、この内ヨーク5の立ち上がり部は、レンズホルダ1
に開けた窓孔1aを下側から上方に向けて貫通して延び
て各駆動コイル4とマグネット6aに対向している。
【0016】一方、本例の対物レンズ駆動装置20は一
対の磁性片10A、10Bを備えている。これらの磁性
片10A、10Bは、フォーカシング用のマグネット6
aの磁極中心に対峙する位置に固着されている。ここ
で、磁性片10A、10Bは、厚さが0.1mmであ
り、縦寸法(摺動軸7の軸線7aの方向の寸法)は4m
mとマグネット6aの縦寸法よりも短く設定されてい
る。また、磁性片10A、10Bは、幅寸法(摺動軸7
を中心とする円周方向の寸法)が0.8mmとマグネッ
ト6aの幅寸法に比べてかなり小さい。従って、フォー
カシング用の駆動コイル4およびトラッキング用の駆動
コイル3が励磁されていない状態においては、磁性片1
0A、10Bにはフォーカシング用マグネット6aによ
る磁気吸引力が作用するので、レンズホルダ1は、摺動
軸7を中心とする円周方向の所定の位置(中立位置)に
保持され、かつ、摺動軸7の軸線7aの方向の所定の高
さ位置に保持される。この状態で、レンズホルダ1には
磁気ばねが作用している状態にある。従って、レンズホ
ルダ1が自由振動したときの振動の周波数と振幅とは、
図3に実線L1で示したような関係にあり、レンズホル
ダ1の共振周波数f0が光記録ディスクの回転数よりも
やや高めの値となるように調整してある。
【0017】このような調整を行うにあたって、従来の
ように、マグネット6aからの磁界では磁性片10A、
10Bが磁気飽和に達しないような使用状態のままで、
別の磁性片10A、10Bに交換すると、製造履歴や歪
みなどによって変動する透磁率の影響を受けて、同じ形
状の磁性片に交換した場合でも磁性片に作用する吸引力
が変動し、レンズホルダ1の共振周波数がどの位シフト
するかを予測できない。
【0018】そこで、本発明では、磁性片10A、10
Bとして、マグネット6aから加えられる磁界によって
磁気飽和に至るような磁性片を常に用いてある。従っ
て、本発明では、たとえば、振動の周波数と振幅とが図
3の実線L1で示すような関係にあってレンズホルダ1
の共振周波数がf0であるものを、図3に点線L2で示
すように共振周波数f0′に下げる際には、磁性片10
A、10Bとして所定の形状のパーマロイ(Ni−F
e)からなる磁性片を用い、かつ、このパーマロイから
なる磁性片10A、10Bを、図4に示す磁化曲線でい
う飽和領域H1で使用する。すなわち、磁性片10A、
10Bを、飽和磁化Bs のレベルで使用する。
【0019】このように構成すると、磁性片10A、1
0Bの変更によってそれに作用する吸引力Fが小さくな
り、振動系におけるばね定数が小さくなったことになる
ので、レンズホルダ1の共振周波数f0は、図3に示す
ように、周波数の低い方(共振周波数f0')にシフト
し、かつ、どの位シフトするかを予測できる。逆に、レ
ンズホルダ1の共振周波数f0を高めにシフトさせる場
合も、どの位シフトするかを予測できる。すなわち、式
(1)を参照して説明したように、マグネット6aから
の磁界では磁性片10A、10Bが飽和磁化に達しない
場合には、磁性片10A、10Bに作用する吸引力F
は、磁性片の体積V、透磁率μ、磁性片にかかる磁界の
強さH、および磁性片が配置される磁場の磁気勾配(d
H/dx)の積に比例するが、本発明では、磁性片10
A、10Bをあくまで飽和領域H1で使用するので、飽
和磁束密度をBsとすれば、磁性片10A、10Bに作
用する吸引力Fは、以下の式(2) F=k・V・Bs・(dH/dx)・・・式(2) で表される。従って、本発明によれば、磁性片10A、
10Bに作用する吸引力Fは、あくまで飽和磁化Bsに
よって規定され、透磁率μの影響を受けない。ここで、
飽和磁化Bsは、透磁率μと違って、磁性片10A、1
0Bの製造履歴などの影響を受けない。それ故、レンズ
ホルダ1の共振周波数を調整するのに、別の磁性片に交
換しても、同じ仕様の磁性片の間では飽和磁束密度Bs
(飽和磁化)が同じレベルであるから、磁性片に作用す
る磁気的な吸引力Fの大きさを事前に把握できる。よっ
て、磁性片10A、10Bの仕様を変えた場合でも、
ンズホルダ1の共振周波数がシフトする分を予測でき
る。
【0020】特に、磁性片10A、10Bが、マグネッ
ト6aから加えられる磁界で磁気飽和するといっても、
本例のように、磁性片10A、10Bにパーマロイを用
いた場合には、飽和磁化が低い方にあるので、レンズホ
ルダ1の共振周波数を低い方に設定するのに適してい
る。
【0021】すなわち、図5にはパーマロイ、珪素鋼、
パーメンジュール(Co−Fe)の直流磁化曲線をそれ
ぞれ実線L6、L7、L8で示すように、各磁性材料の
飽和磁化のレベルは、パーマロイ、珪素鋼、パーメンジ
ュールの順に小さい。従って、ヘッドホルダ1の共振周
波数を下げる場合(磁性片10A、10Bに作用する吸
引力を小さくする場合)に、珪素鋼で磁性片10A、1
0Bを構成すると、磁性片10A、10Bがあまりに小
さくなるので、磁性片10A、10Bが壊れやすく、ま
た取り扱いにくいという問題が発生する。これに対し
て、本例のように、パーマロイなどといった珪素鋼より
も飽和磁束密度の低い材料で磁性片10A、10Bを構
成すると、適度な大きさの磁性片10A、10Bを用い
ることになるので、磁性片10A、10Bの取り扱いな
どが容易となる。
【0022】なお、光ピックアップの対物レンズ駆動装
置20では、その機種毎に求められる共振周波数が異な
るので、パーマロイに限らず、珪素鋼やパーメンジュー
ルで磁性材料10A、10Bを構成してもよく、いずれ
の材料で磁性片10A、10Bを構成する場合であって
も、本発明の趣旨は、磁性片10A、10Bがマグネッ
トから加えられる磁界で磁気飽和することにある。従っ
て、パーマロイ、珪素鋼、パーメンジュールに限らず、
飽和磁束密度Bs が異なる磁性材料で構成した各種の磁
性片10A、10Bを準備しておき、レンズホルダ1の
共振周波数をいずれのレベルに設定するかによって、最
適な飽和磁束密度Bs を備える磁性片10A、10Bを
組み付けるようにすれば、同じ大きさの磁性片10A、
10Bに交換するだけでレンズホルダ1の共振周波数を
任意に調整できるという利点がある。
【0023】また、磁性片10A、10Bについては、
レンズホルダ1の外周面に駆動コイル3によって囲まれ
るように配置してもよく、また、レンズホルダ1に埋め
込んでもよい。さらには、フォーカシング用のマグネッ
ト6aとトラッキング用のマグネット6bとの双方に対
向する位置にそれぞれ磁性片10A、10Bを配置して
もよい。すなわち、2対の磁性片10A、10Bを配置
してもよい。さらにまた、上記の例では、駆動コイル
3、4をレンズホルダの側に配置し、マグネット6a、
6bを固定側部材に配置してあるが、逆に、駆動コイル
3、4を固定側部材に配置し、マグネット6a、6bを
レンズホルダ1の側に配置した構成でもよい。この場合
には、磁性片10A、10Bを固定側部材に配置すれば
よい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ピック
アップの対物レンズ駆動装置において、レンズホルダを
中立位置に復帰させるための磁性片については、マグネ
ットから加えられる磁界で磁気飽和するものを用いたこ
とを特徴とする。従って、本発明によれば、磁性片に作
用する吸引力は、飽和磁化の影響を受けても透磁率の影
響を受けないので、磁性片の仕様が変わっても磁気吸引
力のレベルを把握できる。それ故、レンズホルダの共振
周波数を調整するのに磁性片の仕様を変えても、磁性片
が磁気飽和の状態で使用される限り、磁性片に作用する
吸引力を事前に把握できる。よって、レンズホルダの共
振周波数については調整後のレベルを確実に予測でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ピックアップの対物レンズ駆動装置を示す概
略平面図である。
【図2】光ピックアップの対物レンズ駆動装置を図1の
B−B′線で切断した部分の概略断面図である。
【図3】光ピックアップの対物レンズ駆動装置におい
て、レンズホルダが自由振動したときの振幅と周波数の
関係を示すグラフである。
【図4】磁性材料の直流磁化曲線である。
【図5】各磁性材料の直流磁化曲線である。
【符号の説明】
1 レンズホルダ 2 対物レンズ 3、4 駆動コイル 6a フォーカシング用マグネット 6b トラッキング用マグネット 7 摺動軸 7a 摺動軸の軸線 10A、10B 磁性片 11 軸孔 20 対物レンズ駆動装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持していると共に軸孔を
    備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれた摺動軸
    を備えた固定側部材と、前記レンズホルダを前記摺動軸
    に沿って駆動させる磁力を発生させるために対向配置し
    た駆動コイルおよびマグネットと、前記駆動コイルが励
    磁されていない状態において前記マグネットとの間に発
    生する磁力を用いて前記レンズホルダを予め定めた中立
    位置に保持するために前記マグネットに対向配置された
    磁性片とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置
    において、 前記磁性片として前記マグネットから加えられる磁界に
    より磁気飽和するような磁性片を用いたことを特徴とす
    る光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記磁性片は、珪素
    鋼より飽和磁束密度の小さな磁性材料からなることを特
    徴とする光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記磁性片は、パー
    マロイからなることを特徴とする光ピックアップの対物
    レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 対物レンズを保持していると共に軸孔を
    備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれた摺動軸
    を備えた固定側部材と、前記レンズホルダを前記摺動軸
    に沿って駆動させる磁力を発生させるために対向配置し
    た駆動コイルおよびマグネットと、前記駆動コイルが励
    磁されていない状態において前記マグネットとの間に発
    生する磁力を用いて前記レンズホルダを予め定めた中立
    位置に保持するために前記マグネットに対向配置された
    磁性片とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置
    において、 前記磁性片として前記マグネットから加えられる磁界に
    より磁気飽和するような磁性片を用いると共に、前記磁
    性片を飽和磁束密度が異なる磁性片に変えることによっ
    て前記レンズホルダの共振周波数を調整することを特徴
    とする光ピックアップの対物レンズ駆動装置におけるレ
    ンズホルダの共振周波数調整方法。
JP09972796A 1996-04-22 1996-04-22 光ピックアップの対物レンズ駆動装置及びそのレンズホルダの共振周波数の調整方法 Expired - Fee Related JP3269966B2 (ja)

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