JP3269905B2 - 板状成形体の製造方法 - Google Patents

板状成形体の製造方法

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JP3269905B2 JP06608094A JP6608094A JP3269905B2 JP 3269905 B2 JP3269905 B2 JP 3269905B2 JP 06608094 A JP06608094 A JP 06608094A JP 6608094 A JP6608094 A JP 6608094A JP 3269905 B2 JP3269905 B2 JP 3269905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枕木や建材を始めとし
て各種用途に好適な板状成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、枕木や建材などに好適な板状成形
体の製造方法としては、例えば、多数の長繊維を束ねて
薄い層状に配列した複数の繊維束を含浸台に向けて連続
的に進行させ、これらの繊維束が連続的に進行する際、
それらの各繊維束を振動させた状態で、少なくとも最上
層の繊維束の上方に配置されて幅方向に往復移動する散
布ノズルから発泡硬化性樹脂液を散布して各繊維束に付
着浸透させ、樹脂液が付着浸透された各繊維束を含浸台
の上方に配置された含浸板が挟持しつつ幅方向に往復移
動することにより繊維束に樹脂液を含浸させ、それらの
樹脂液が含浸された繊維束を収束して成形通路に導き、
その中で樹脂液の発泡と硬化を行わせる板状成形体の製
造方法(特開平4−332628号公報参照)が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記板状成
形体の製造方法においては、図2に示すように、起振装
置50で各繊維束51、51、51を振動させ、各繊維
束51、51、51の上方に配置されて幅方向(矢印Y
方向)に往復移動する散布ノズル52、52、52から
発泡硬化性樹脂液を散布して各繊維束51、51、51
に発泡硬化性樹脂液を付着浸透させている。しかし、上
記製造方法では、ガイドレール53内を幅方向に往復移
動する筒状体54に装着されたミキシングヘッド55の
往復移動により散布ノズル52が往復移動するようにな
されているため、多段に構成された散布ノズル52、5
2、52は全て同一の往復幅で往復移動されていた。
【0004】このため、図3に示すように、上段の繊維
束51に散布された発泡硬化性樹脂液56が含浸部の揺
動運動で幅方向に飛散して含浸台57の両端部58、5
8に発泡硬化性樹脂液56が滞留して発泡し、安定操業
の妨げとなるほか、製品不良を引き起こすことがあっ
た。
【0005】請求項1記載の本発明は、上記問題点に鑑
みなされたもので、発泡硬化性樹脂液が含浸台等に滞留
しない、安定した操業が可能で、製品不良が発生しない
板状成形体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】請求項2記載の本発明は、往復幅の異なる
複数の散布ノズルを同期させて往復移動させることがで
きる板状成形体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明板
状成形体の製造方法は、多数の長繊維を束ねて薄い層状
に配列した複数の繊維束を含浸台に向けて連続的に進行
させ、これらの繊維束が連続的に進行する際、それらの
各繊維束を振動させた状態で、各繊維束の上方に配置さ
れて幅方向に往復移動する多段の散布ノズルから発泡硬
化性樹脂液を各繊維束に散布して付着浸透させ、樹脂液
が付着浸透した各繊維束を含浸台の上方に配置された含
浸板が挟持しつつ幅方向に往復移動することにより繊維
束に樹脂液を含浸させ、それらの樹脂液が含浸された繊
維束を収束して成形通路に導き、その中で樹脂液の発泡
と硬化を行わせる板状成形体の製造方法において、複数
の繊維束を台形状に上段の繊維束ほどその幅を狭くして
多段に配設し、各繊維束の上方に配置されて幅方向に往
復移動する散布ノズルの往復幅を、上記台形状に配列し
た繊維束の幅に対応させて上段の散布ノズルほど狭めた
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の本発明板状成形体の製造方
法は、請求項1記載の板状成形体の製造方法において、
多段に配列され、往復幅の異なる複数の散布ノズルの往
復移動をリンク機構により一つの駆動源で行うことを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明板状成形体の製造方法に
おいては、複数の繊維束を台形状に多段に配列し、各繊
維束の上方に配置されて幅方向に往復移動する散布ノズ
ルの往復幅を、上記台形状に配列した繊維束の幅に対応
させて、上段の散布ノズルほど狭めたので、往復移動幅
の両端部に位置したときに上段の散布ノズルから散布さ
れ、上段の繊維束に付着浸透されない発泡硬化性樹脂液
は下段の繊維束の両端部上に散布され付着浸透される。
これにより、最下段の繊維束の外方には上段の散布ノズ
ルからの発泡硬化性樹脂液が散布されないので、下方に
位置する含浸台の両端部に発泡硬化性樹脂液が滞留しな
くなり、安定した操業が可能になるとともに製品不良の
発生が防止される。
【0010】請求項2記載の本発明板状成形体の製造方
法においては、多段に配列され、往復幅の異なる複数の
散布ノズルの往復移動をリンク機構により一つの駆動源
で行うので、多段に配列された複数の散布ノズルが往復
幅を異にしてかつ左右に同期して往復移動される。
【0011】
【実施例】本発明板状成形体の製造方法の実施例を図を
参照して説明する。図1は本発明板状成形体の製造方法
の実施態様の一例を示した正面図である。図1におい
て、1、2、3はそれぞれ上段、中段、下段に台形状に
配設された多数の長繊維を束ねて薄い層状に配列した繊
維束、4、5、6は各繊維束1、2、3上にそれぞれ配
置され、幅方向(矢印Y方向)に往復移動し、発泡硬化
性樹脂液7を各繊維束1、2、3上に散布する散布ノズ
ルであり、繊維束1、2、3は上段の繊維束ほどその幅
が狭くされている。
【0012】8、9、10はそれぞれ散布ノズル4、
5、6を装着し、往復の直線運動をするようにガイドさ
れたスライダー、11、12、13はそれぞれスライダ
ー8、9、10に連結される連結棒、14は連結棒1
1、12、13が連結される振子、15は振子14の支
点Pを有する支持台、16は最下層の繊維束3の下方に
位置する含浸台であり、振子14は支点Pを中心に矢印
R方向に往復の振子運動をする。この振子運動により、
連結棒11、12、13を介してスライダー8、9、1
0が矢印Y方向に往復直線運動をし、散布ノズル4、
5、6が往復幅a、b、cを異ならせて往復移動する。
【0013】20は駆動源のモーター、21はネジ軸、
22はネジ軸21上を矢印Y方向に往復移動される筒状
体、23は筒状体22に装着されたミキシングヘッド、
24、25、26はそれぞれミキシングヘッド23から
分離され、散布ノズル4、5、6に接続される配管、3
0は筒状体22の下面に装着された押圧板であり、この
押圧板30の矢印Y方向への往復移動により振子14が
押されたり引かれたりして振子14が矢印R方向に振子
運動する。図の一点鎖線Aは振子14の右方に振れた位
置を示し、振子14がこの位置にくると散布ノズル4、
5、6は図の一点鎖線で囲った位置に移動する。
【0014】次に、図1を参照して本発明板状成形体の
製造方法の一例を説明する。複数の繊維束を台形状に多
段に配設し、散布ノズルの往復幅を上段の散布ノズルほ
ど狭くし、散布ノズルの往復移動にリンク機構を用いる
こと以外の方法は従来と同じ方法なので省略する。
【0015】上段、中段、下段と台形状に配設された繊
維束1、2、3に発泡硬化性樹脂液7を散布ノズル4、
5、6から散布し、付着浸透させる方法を説明する。
【0016】図1に示した振子14の位置は振子14が
左方に振れたときの状態を示している。この状態では、
散布ノズル4、5、6はそれぞれ繊維束1、2、3の左
端部に発泡硬化性樹脂液7を散布している。このとき、
繊維束1、2、3は上段、中段、下段と台形状に配設さ
れているので、上段の散布ノズル4から上段の繊維束1
の左外方に散布された発泡硬化性樹脂液7は中段の繊維
束2の左端部に散布され、中段の散布ノズル5から中段
の繊維束2の左外方に散布された発泡硬化性樹脂液7は
下段繊維束3の左端部に散布される。このため、繊維束
3の下方に位置する含浸台16の左端部に従来のように
発泡硬化性樹脂液7が散布されず、含浸台16に発泡硬
化性樹脂液7が滞留しない。
【0017】次いで、筒状体22が矢印Yの右方向に移
動するようにネジ軸21をモーター20で回転させ、筒
状体22を矢印Yの右方向に移動させる。この筒状体2
2の移動によりミキシングヘッド23と押圧板30とが
同時に矢印Yの右方向へ移動し、振子14を支点Pを中
心として矢印Rの右方向へ振子運動させる。この振子運
動により、振子14に左端が連結されている連結棒1
1、12、13が右方へ押され、連結棒11、12、1
3の右端に連結されているスライダー8、9、10が矢
印Yの右方向に移動する。この移動により散布ノズル
4、5、6が右方向へ移動し、繊維束1、2、3上に発
泡硬化性樹脂液7が順次散布されていく。振子14が一
点鎖線Aにきたときモーター20が逆回転し、筒状体2
2が矢印Yの左方向に移動し、これにつれてスライダー
8、9、10に装着された散布ノズル4、5、6が矢印
Yの左方向に移動する。
【0018】振子14に連結された連結棒11、12、
13は、それぞれ異なる位置に連結されているので、図
1に示すように、散布ノズル4、5、6は往復幅a、
b、cを異ならせて往復移動する。
【0019】振子14が一点鎖線Aに位置したときは、
散布ノズル4、5、6は最右端に位置し、繊維束1、
2、3の右端部に発泡硬化性樹脂液7を散布する。この
ときも散布ノズル4、5、6が最左端に位置したときと
同様に上段の散布ノズル4から上段の繊維束1の右外方
に散布された発泡硬化性樹脂液7は中段の繊維束2の右
端部に散布され、中段の散布ノズル5から中段の繊維束
2の右外方に散布された発泡硬化性樹脂液7は下段繊維
束3の右端部に散布され、繊維束3の下方に位置する含
浸台16の右端部に従来のように発泡硬化性樹脂液7が
散布されない。従って含浸台16に発泡硬化性樹脂液7
が滞留しない。
【0020】このように、含浸台16上に発泡硬化性樹
脂液7が滞留しないので、操業を安定して行うことがで
き、製品不良の発生を防止することができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の本発明板状成形体の製造
方法においては、上記のように構成され、最下段の繊維
束の外方には、上段の散布ノズルからの発泡硬化性脂液
が散布されないので、下方に位置する含浸台等に発泡硬
化性樹脂液が滞留せず、安定操業ができるとともに製品
不良の発生を防止することができる。
【0022】請求項2記載の本発明板状成形体の製造方
法においては、多段に配列され、往復幅の異なる複数の
散布ノズルの往復移動をリンク機構により一つの駆動源
で行うので、複数の散布ノズルを往復幅を異ならせかつ
左右に同期させて往復運動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明板状成形体の製造方法の実施態様の一例
を示した正面図。
【図2】従来の板状成形体の製造方法の実施態様を示し
た斜視図。
【図3】従来の板状成形体の製造方法の実施態様を示し
た正面図。
【符号の説明】
1、2、3 繊維束 4、5、6 散布ノズル 7 発泡硬化性樹脂液 8、9、10 スライダー 11、12、13 連結棒 14 振子 15 支持台 20 モーター 21 ネジ軸 22 筒状体 23 ミキシングヘッド 24、25、26 配管 30 押圧板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の長繊維を束ねて薄い層状に配列し
    た複数の繊維束を含浸台に向けて連続的に進行させ、こ
    れらの繊維束が連続的に進行する際、それらの各繊維束
    を振動させた状態で、各繊維束の上方に配置されて幅方
    向に往復移動する多段の散布ノズルから発泡硬化性樹脂
    液を各繊維束に散布して付着浸透させ、樹脂液が付着浸
    透した各繊維束を含浸台の上方に配置された含浸板が挟
    持しつつ幅方向に往復移動することにより繊維束に樹脂
    液を含浸させ、それらの樹脂液が含浸された繊維束を収
    束して成形通路に導き、その中で樹脂液の発泡と硬化を
    行わせる板状成形体の製造方法において、複数の繊維束
    を台形状に上段の繊維束ほどその幅を狭くして多段に配
    設し、各繊維束の上方に配置されて幅方向に往復移動す
    る散布ノズルの往復幅を、上記台形状に配列した繊維束
    の幅に対応させて上段の散布ノズルほど狭めたことを特
    徴とする板状成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 多段に配列され、往復幅の異なる複数の
    散布ノズルの往復移動をリンク機構により一つの駆動源
    で行うことを特徴とする請求項1記載の板状成形体の製
    造方法。
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