JP3132910B2 - 板状成形体製造装置における樹脂液散布ノズル - Google Patents

板状成形体製造装置における樹脂液散布ノズル

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JP3132910B2 JP04211258A JP21125892A JP3132910B2 JP 3132910 B2 JP3132910 B2 JP 3132910B2 JP 04211258 A JP04211258 A JP 04211258A JP 21125892 A JP21125892 A JP 21125892A JP 3132910 B2 JP3132910 B2 JP 3132910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建材などに好適な板状
成形体を製造する板状成形体製造装置における樹脂液散
布ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】板状成形体製造装置によって板状成形体
を製造する方法としては、例えば図8に示すように、多
数の長繊維gを束ねて薄い層状に配列した複数の繊維束
Gを含浸台1に向けて連続的に進行させ、これらの繊維
束Gが連続的に進行する際、それらの各繊維束Gを振動
させた状態で、少なくとも最上層の繊維束Gの上方に配
置されて幅方向に往復移動する散布ノズル2から発泡硬
化性樹脂液を散布して各繊維束Gに付着浸透させ、樹脂
液が付着浸透された各繊維束Gを含浸台1の上方に配置
された含浸板3が挟持しつつ幅方向に往復移動すること
により繊維束Gに樹脂液を含浸させ、それらの樹脂液が
含浸された繊維束Gを収束して成形通路に導き、その中
で樹脂液の発泡と硬化を行わせて板状成形体を製造する
方法が、本願発明者と同一人によって開発されていた。
(特願平3ー104426号参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の前記
散布ノズル2は、散布ノズル2の先端に吐出口4を一箇
所形成しただけのものであったため、散布ノズル2を往
復運動させながら繊維束Gに発泡硬化性樹脂液を散布し
た場合、図9に示すように散布ノズルが繊維束Gの両端
aで反転する時に瞬間的に一旦停止したような状態とな
り、どうしてもその箇所、すなわち、繊維束Gの両端a
で発泡硬化性樹脂液Aが多く付着し、繊維束Gの両端表
面に盛り上がったようになるといった問題があった。
【0004】また、繊維束Gの進行速度(成形速度)を
上げた場合、繊維束Gの進行方向で樹脂液のかからない
部分の間隔が大きくなり、含浸が不均一になりやすかっ
た。更に、散布する樹脂液の間隔を小さくするために散
布ノズル2の往復速度を速くすると、かえって両端の樹
脂量が多くなるといった問題があった。そのため、安定
した性状の板状成形体を生産することができなかった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、多数の長繊維を束ねて
薄い層状に配列し含浸台側に連続的に進行させてなる複
数の繊維束に対し、比較的均一に樹脂液を散布できるよ
うにした板状成形体装置における散布ノズルを提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の長繊維
を束ねて薄い層状に配列し含浸台側に連続的に進行させ
てなる複数の繊維束に、幅方向に往復移動して発泡硬化
性樹脂液を散布する散布ノズルを設けてなる板状成形体
製造装置において、前記散布ノズルの吐出口を下向きに
かつ繊維束の幅方向に対し斜めに位置をずらして2箇所
以上形成した構成にしてある。
【0007】
【作用】上記のような構成により、散布ノズルを繊維束
の幅方向に往復移動させながら、発泡硬化性樹脂液を散
布することにより、進行する繊維束の幅方向の両端、す
なわち散布ノズルが反転する箇所では、吐出口の位置ず
れによって、ノズル反転時に発泡硬化性樹脂液が一箇所
に集中散布されることなく、ある程度分散されるため、
繊維束に対して比較的均一に樹脂液を付着させることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1〜図5において、5は図示しないボビンより
長繊維gを引き出す際に用いられるゲートであり、これ
らのゲート5は上下方向に適宜の間隔をおいて複数段配
置されている。そして、これらのゲート5の下流側に
は、含浸台1およびその上方に適宜の間隔をおいて設け
られた複数の含浸板3が配置されている。これらの含浸
板3は、詳細には図示しないが、クランク機構などによ
り幅方向(図2において紙面に直交する方向)に往復移
動できるほか、シリンダなどにより上下方向に昇降でき
るように構成されている。6は起振装置であり、繊維束
Gを構成する長繊維gを歯7a,7a間で挟持して幅方
向に往復移動自在な櫛状体に構成されている。
【0009】また、前記した含浸板3の上流側には、各
ゲート5からそれぞれ厚みの薄い層状に配列して引き出
された複数の繊維束Gに発泡硬化性樹脂液をそれぞれ散
布する散布ノズル2が配置されており、これらの各散布
ノズル2は、樹脂液のミキシングヘッド8に配管9を介
して接続されている。上記した散布ノズル2は、図1〜
図2に示すように下方に向けて屈曲され、その基端に配
管9との接続部10が設けられた管状体であり、散布ノ
ズル2の先端の円柱体11(図3〜図4参照)の中に2
箇所形成された吐出口11a,11bは、下向きに開口
されかつ繊維束Gの幅方向に対し斜めに位置をずらして
形成されている。吐出口11a,11bは前記管状体と
連通している。
【0010】なお、散布ノズル2は、図5に示すように
管状体を、繊維束Gの幅方向に対し斜めに位置をずらし
て分岐形成し、吐出口11a,11bを形成したもので
あってもよい。また、吐出口の数は2個に限らず3個、
4個或いはそれ以上形成してもよい。上記散布ノズル2
によって、進行する繊維束Gに対し、幅方向に往復移動
しながら樹脂液Aを散布した場合、図6〜図7に示すよ
うに、は吐出口11b、は吐出口11aから散布さ
れた樹脂液Aの繊維束Gへの付着状態を示し(図6
(イ)参照)、前記したように吐出口11aと吐出口1
1bとは所定間隔を以て位置をずらして形成してあるの
で(図7参照)、進行する繊維束Gに対し、往復移動す
る散布ノズル2の各吐出口11a,11bから散布され
る樹脂液Aは、繊維束Gの両端aでは付着する箇所が位
置ずれすることになる(図6(ハ)参照)。その結果、
吐出口11a,11bから散布される樹脂液の合計した
分布状態は図示の+のような状態(図6(ロ)参
照)となり、ある程度均一化される。また、繊維束Gの
進行方向に対する樹脂散布間隔も密になる。なお、散布
ノズル2の各吐出口11a,11bは繊維束Gの幅方向
に対し斜めに位置をずらして設けられるが、繊維束Gの
進行速度に応じて、両吐出口11a,11bから吐出付
着する樹脂液の繊維束Gの長さ方向の間隔がほぼ等しく
なるように、斜めにずらす角度を調整するとよい。
【0011】また、前記ミキシングヘッド8は、繊維束
Gの上方に配設されたガイドレール12に摺動自在に嵌
挿された筒体13の先端に取付けられている。そして、
筒体13の内部には、樹脂液を供給する可撓性配管(図
示せず)がミキシングヘッド8まで延設されている。な
お、散布ノズル2は各繊維束Gに対応して設けられた
が、1個の散布ノズル2によって複数層の繊維束Gに樹
脂液を散布するようにしてもよい。この場合には、上層
の繊維束Gに対して下層の繊維束Gには樹脂液がかかり
にくいことから、下層の繊維束Gの本数を漸次少なくし
て繊維束Gを構成する長繊維g1本当たりの散布量がほ
ぼ均一となるように配列すればよい。また、1個のミキ
シングヘッド8から複数の散布ノズル2を分岐するもの
に代えて、それぞれの散布ノズル2に対応する複数のミ
キシングヘッド8を設けるように構成してもよい。
【0012】さらに、各繊維束Gに対する散布ノズル2
の位置関係は、図2に示すように、下層の繊維束Gに散
布する散布ノズル2ほどゲート5側に接近するように配
置されている。これは、上層の繊維束Gから滴下する樹
脂液が下層の繊維束Gの上方に配置された散布ノズル2
に付着することを防止する上で極めて有効である。ま
た、各散布ノズル2の取付高さは各ゲート5の取付高さ
によって変化し、その変化量は配管9の長さを変えるこ
とによって調整することができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明の板状成形体製造装
置における樹脂液散布ノズルによれば、進行する繊維束
に対して幅方向に往復移動しながら、散布ノズルの吐出
口を下向きにかつ繊維束の幅方向に対し斜めに位置をず
らして2箇所以上形成された散布ノズルの吐出口から発
泡硬化性樹脂液が散布されるため、繊維束の両端でも樹
脂液の盛り上がり付着を極力抑えることができ、また、
繊維束の進行方向に対する樹脂散布間隔も密になり、比
較的均一に発泡硬化性樹脂液を繊維束に付着させること
ができる。故に安定した性状の製品を生産することがで
き、また成形速度向上への対応がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維束に樹脂液を付着させ、含浸させる一実施
例の斜視図である。
【図2】図1の簡略側面図である。
【図3】散布ノズルの一例を示した要部正面図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】散布ノズルの他の例を示した要部断面図であ
る。
【図6】図6(イ)は各吐出口から散布された樹脂液の
付着状態の断面,図6(ロ)は各吐出口から散布された
樹脂液の合成された付着状態の断面,図6(ハ)は各吐
出口から繊維束に散布された樹脂液の散布状態の平面,
を示す各説明図である。
【図7】本発明に係る散布ノズルと繊維束との作動時に
おける配置関係を平面説明図である。
【図8】従来の繊維束に樹脂液を付着させ、含浸させる
一例の斜視図である。
【図9】従来の散布ノズルにより樹脂液を散布した状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 含浸台 2 散布ノズル 3 含浸板 11a,11b 吐出口 g 長繊維 G 繊維束

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の長繊維を束ねて薄い層状に配列し
    含浸台側に連続的に進行させてなる複数の繊維束に、幅
    方向に往復移動して発泡硬化性樹脂液を散布する散布ノ
    ズルを設けてなる板状成形体製造装置において、前記散
    布ノズルの吐出口を下向きにかつ繊維束の幅方向に対し
    斜めに位置をずらして2箇所以上形成したことを特徴と
    する板状成形体製造装置における樹脂液散布ノズル。
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DK3256300T3 (da) * 2015-02-13 2019-11-18 Hexcel Composites Gmbh & Cokg Apparat og fremgangsmåde til pultrusion

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