JP3269501B2 - 表示装置の表示オン制御方法及び駆動装置 - Google Patents

表示装置の表示オン制御方法及び駆動装置

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JP3269501B2
JP3269501B2 JP2000257942A JP2000257942A JP3269501B2 JP 3269501 B2 JP3269501 B2 JP 3269501B2 JP 2000257942 A JP2000257942 A JP 2000257942A JP 2000257942 A JP2000257942 A JP 2000257942A JP 3269501 B2 JP3269501 B2 JP 3269501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示(LC
D),プラズマ表示パネル(PDP)等のフラットディ
スプレイ等に用いられる表示素子の表示オン制御方法及
びそれを行う駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所謂ラップトップ型と称される可
搬型パーソナル・コンピュータやワードプロセッサなど
は一般に開閉式のフラットディスプレイ部を有してお
り、それらに搭載される中・大型の液晶表示装置は、図
9に示すように、装置本体側に内蔵された液晶表示制御
部10と開閉蓋の内側に設けられたフラット状の液晶表
示モジュール部20とからなる分離独立した配置構成で
ある。液晶表示制御部10は、液晶モジュール・コント
ローラ12や図示しないマイクロ・プロセッサ・ユニッ
ト(MPU)を有しており、この液晶モジュール・コン
トローラ12は液晶表示モジュール部20側に対し各種
の制御信号及びクロック信号を供給する。
【0003】液晶表示モジュール部20は、例えば単純
マトリクス型の液晶表示パネル(マトリクス液晶表示素
子)22と、このパネル22の周辺(額縁)領域にTA
B実装された信号電極駆動回路(Xドライバ)24及び
走査電極駆動回路(Yドライバ)26と、高圧の液晶駆
動電圧(基準電圧)V0 〜V5 を発生する液晶電源回路
28とを有している。信号電極駆動回路24は複数の信
号電極ドライバ半導体集積回路241 〜24m のカスケ
ード接続として構成され、例えば信号電極の総数M本に
対し画面1ライン分ずつドライバ出力を供給する。即
ち、データ信号D0〜D7は画素クロック(シフトクロ
ックパルス)XSCLによって次々に信号電極駆動回路
24内のシフトレジスタに取り込まれ、画面1ライン分
の信号(Mビット)が取り込まれた時点で、走査線同期
信号YSCL(データ信号ラッチクロックLP)によっ
てシフトレジスタ内のデータ信号が並列的にデータラッ
チ回路へ送られ、データ信号の直・並列変換が行われ
る。そのデータラッチ回路では、1ライン分の信号電圧
を1走査期間にわたって保持し、その信号電圧に基づい
て選択スイッチ回路が信号電極に接続されたドライバ出
力電圧を選択又は非選択状態のいずれかに設定する。交
流化クロックFRは直流駆動による液晶素子の劣化を防
止するために上記の各電圧を交流波形にするクロックで
ある。強制ブランク表示信号DF(バー)は液晶画面を
強制的にブランク表示状態とするための信号である。走
査電極駆動回路26は複数の走査電極ドライバ半導体集
積回路26 1 〜26n のカスケード接続として構成さ
れ、例えば走査電極総数N本のうち1本だけに選択電圧
を、他の(N−1)本の走査電極に非選択電圧を付与す
るように動作する。走査スタートパルス(フレームスタ
ート信号)SPによって1走査線期間が開始され、走査
線同期信号YSCL(データ信号ラッチクロックLP)
の入来する毎に選択電圧が第1行目の走査電極から第N
行目の走査電極に次々に印加される(線順位表示)。ま
た液晶表示モジュール部20側に配置された液晶電源回
路28は信号電極駆動回路24及び走査電極駆動回路2
6の選択スイッチが選択すべき複数の液晶駆動電圧V0
〜V5 を生成するもので、強制ブランク表示信号DF
(バー)によってパワーオン/オフ状態に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、装置本体側
に内蔵された液晶表示制御部10と開閉蓋の内側に設け
られたフラット状の液晶表示モジュール部20とは一般
にヒンジ結合の可動部を介してフレキシブル・ケーブル
30で接続されている。そのため、フラット状の液晶表
示モジュール部20側の開閉蓋が開閉されるたびにケー
ブル30自体が屈曲し、物理的要因からどうしてもケー
ブル30の信号線の損傷又は断線を招来し易い。信号線
の一部が断線すると、例えば液晶表示パネル22に直流
電圧(直流成分)が印加されたままの状態で、交流駆動
されない事態が発生し、他の部品と比べて高価で交換の
困難な液晶表示パネル22の劣化を惹起することがあ
る。このような液晶劣化は寿命や表示品質の阻害要因で
あり、視認性を基調とするディスプレイ装置にとって重
要な問題である。
【0005】ここに、液晶モジュール・コントローラ1
2から液晶表示モジュール部20側に供給される信号の
うち液晶表示パネル22の直流駆動劣化を引き起こす可
能性のある信号としては、走査スタートパルスSP,走
査線同期信号YSCL(データ信号ラッチクロックL
P),交流化クロックFR及びロジック側電源電圧VCC
である。また液晶モジュール・コントローラ12及びマ
イクロ・プロセッサ・ユニット(MPU)に何らかの動
作異常が発生した場合でも、上記の各信号の異常が引き
起こされ、上述と同様の事態が発生するおそれもある。
【0006】ところで、このような液晶表示体の直流駆
動の問題を敷衍すると、液晶モジュール部側における信
号異常の問題に一般化できる。また壁掛けテレビジョン
を想定した場合、表示制御部と表示パネルとは遠隔配置
にあることから、信号の停止もさることながら、信号レ
ベルの減衰等や雑音の影響により表示品質劣化の問題も
提起される。また、液晶ディスプレイに限らず、プラズ
マ・ディスプレイにおいても問題となる。更に、電源付
勢時等の表示開始に当たっては所定のシーケンスを踏ま
ないと、ラッシュ電流が集中すると共に、パネル(表示
素子)の異常駆動も問題となる。
【0007】そこで、本発明の課題としては、上述の問
題点に鑑みてパワーオン時等の表示開始時におけるラッ
シュ電流の集中や、パネル(表示素子)の異常駆動等を
防止することが可能な表示素子の表示オン制御方法及び
それを行う駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の表示装置の表
示オン制御方法は、電気光変換されて表示がなされる表
示素子と、前記表示のための電源を生成する表示電源
と、前記表示電源と前記表示素子との間に設けられた表
示素子駆動手段と、前記表示素子駆動手段と前記表示電
源とを連携制御する表示制御手段とを有する表示装置の
表示オン制御方法であって、前記表示制御手段の電源供
給後、表示オンシーケンスの開始を指示する信号の入来
を前記表示制御手段が受信処理する第1のステップと、
前記表示制御手段からの信号に基づいて、前記表示素子
駆動手段が前記表示素子への印加電位を特定状態に設定
し表示をブランクにする第2のステップと、前記表示制
御手段からの信号に基づいて、前記表示電源を動作させ
て表示のための電源を前記表示素子駆動手段に印加する
第3のステップと、前記表示制御手段からの信号に基づ
いて、前記表示素子駆動手段を表示データに基づいて動
作させ前記表示素子を電気的に駆動する第4のステップ
と、を有することを特徴としている。
【0009】また、前記第3のステップの後、少なくと
も第1の遅延時間を経た後に前記第4のステップに移行
することを特徴とする。あるいは、前記第のステップ
の後、少なくとも第2の遅延時間を経た後に前記第
ステップに移行することを特徴とする。
【0010】また、前記第1の遅延時間が可変であるこ
とを特徴とする。あるいは前記第2の遅延時間が可変で
あることを特徴とする。
【0011】また、前記表示素子は液晶表示体などの
受光型表示体、あるいは、プラズマ表示体、エレクトロ
ルミネセンスなどの自発光型表示体における表示素子な
のように電気的に駆動することで電気光変換されて表
示制御される表示素子であることを特徴とする。
【0012】更に、前記表示素子の制御方法を提供する
表示素子の駆動装置は、半導体集積回路で構成してもよ
く、前記半導体集積回路はXドライバであることを特徴
とする。更に、前記Xドライバはソースドライバである
ことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
【実施例1】図1は本発明の実施例1に関係する液晶表
示装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1
において図9に示す部分と同一部分には同一参照符号を
付し、その説明は省略する。
【0017】この実施例における液晶表示モジュール部
40の走査電極駆動回路(Yドライバ)46を構成する
走査ドライバ半導体集積回路(LSI)461 〜46n
は信号管理制御部47を有している。
【0018】第1の走査ドライバ半導体集積回路461
の信号管理制御部471 は端子CKB1に印加される走
査線同期信号YSCL(データ信号ラッチクロックL
P)の停止を検出する。第2の走査ドライバ半導体集積
回路462 の信号管理制御部472 は端子CKB2に印
加される走査スタートパルス(フレームスタート信号)
SPの停止を検出する。第n(例えば第3)の走査ドラ
イバ半導体集積回路46 n の信号管理制御部47n は端
子CKBnに印加される交流化クロックFRの停止を検
出する。それぞれの信号管理制御部471 〜47n は信
号停止検出制御端子S1 〜Sn 及び信号停止検出端子T
1 〜Tn を有している。第1の走査ドライバ半導体集積
回路461 の信号管理制御部471 の信号停止検出制御
端子S1 には通常高レベル電圧の強制ブランク表示信号
DFF(バー)が制御回路10側から供給され、その信
号停止検出端子T1 は第2の走査ドライバ半導体集積回
路462 の信号管理制御部472 の信号停止検出制御端
子S2 に接続されている。また第2の走査ドライバ半導
体集積回路462 の信号管理制御部472 の信号停止検
出端子T2 は次段の信号停止検出端子(例えば第nの信
号管理制御部47n の信号停止検出制御端子Sn )に接
続されている。そして第nの信号管理制御部47n の信
号停止検出端子Tn は走査ドライバ461 〜46n 及び
信号ドライバ241 〜24n の強制ブランク制御端子D
F(バー)に接続されている。
【0019】各走査ドライバの信号管理制御部471
47n は、図2に示すように、カスケード接続されてお
り、各信号管理制御部471 〜47n の構成は同一であ
る。信号管理制御部471 の被検出信号は端子CKB1
に印加されるデータ信号ラッチクロックLP、信号管理
制御部472 の被検出信号は端子CKB2 に印加される
走査スタートパルス(フレームスタート信号)SPで、
信号管理制御部47nの被検出信号は端子CKBn に印
加される交流化クロックFRである。
【0020】ここで、信号管理制御部471 に着目して
その構成を説明する。信号管理制御部471 は、被検出
信号の停止を検出する信号検出手段としての信号停止検
出回路48と、信号遅延回路49及び論理回路50から
なるシーケンス処理回路51を有している。
【0021】信号停止検出回路48は、被検出信号とし
てのラッチクロックLPによってスイッチングしトラン
スファーゲートを構成する第1のN型MOSトランジス
タTr1 ,そのラッチクロックLPの位相を反転させる
インバータINV1,そのラッチクロックLPの逆位相
信号によってスイッチングしトランスファーゲートを構
成する第2のN型MOSトランジスタTr2 ,第1のN
型MOSトランジスタTr1 の開閉動作によって充放電
する第1のキャパシタC11,第2のN型MOSトランジ
スタTr2 の開閉動作によって充放電する第2のキャパ
シタC12,このキャパシタC12の電荷を放電する放電抵
抗R1 ,及び第2のキャパシタC12の充電電圧と閾値V
THとを比較して充電レベル判定信号を出力するインバー
タINV 2 から構成されている。第1のN型MOSトラ
ンジスタTr1 とインバータINV1 及び第2のN型M
OSトランジスタTr2 は直列の排他的開閉回路を構成
している。そして第1のN型MOSトランジスタTr1
は第1のキャパシタC11に対する選択的充電スイッチを
構成し、また第2のN型MOSトランジスタTr2は第
1のキャパシタC11の電荷を第2のキャパシタC12へ分
配転送する選択的充電スイッチを構成している。
【0022】信号遅延回路49は、インバータINV2
の出力に接続されたリセット端子R(バー)及び接地さ
れた入力端子D(バー)を有し、フレームスタート信号
SPをクロック入力CKとするD型フリップ・フロップ
49aと、インバータINV 2 の出力に接続されたリセ
ット端子R(バー)及びフリップ・フロップ49aの出
力Q(バー)に接続された入力端子D(バー)を有し、
フレームスタート信号SPをクロック入力とするD型フ
リップ・フロップ49bとから構成されている。論理回
路50は制御回路10からの強制ブランク信号DFF
(バー)とフリップ・フロップ49bのQ出力を2入力
とするアンド回路ANDから構成されている。
【0023】図3は走査ドライバ461 の信号管理制御
部471 を除く通常の走査電極駆動回路(論理部)を示
す回路図である。この論理部には多数の走査電極に対応
して線順位で電圧を印加する多ビットの走査電極駆動セ
ル4611,4612・・・がアレイ状に作り込まれてい
る。図3では第1ビットと第2ビットの走査電極駆動セ
ル4611,4612及びその周辺回路が示されている。
【0024】ここで走査電極駆動セル4611に着目して
その構成を説明すると、この走査電極駆動セル46
11は、フレームスタート信号SPによって起動し走査同
期信号YSCLの入来毎に次段へそのフレームスタート
信号SPを転送するシフトレジスタにおけるD型フリッ
プ・フロップ46aと、そのビット選択出力Qに第nの
走査ドライバ46n の端子Tn から供給される強制ブラ
ンク表示信号DF(バー)を加味して論理演算する行単
位強制ブランク表示制御回路46bと、その出力をロジ
ック系電源電圧(VCC=5v)から高電圧系の論理振幅
に変換する行単位電圧レベルシフト回路46cと、交流
化クロックFRに強制ブランク表示信号DF(バー)を
加味して論理演算する総行強制ブランク表示制御回路4
6dと、その交流化クロックFRをロジック系電源電圧
(VCC=5v)から高電圧系の論理振幅を持つ高圧交流
化クロックFRHに変換する交流化クロック用の電圧レ
ベルシフト回路46eと、その高圧交流化クロックFR
H を逆相の高圧交流化クロックFRH (バー)に反転さ
せる正逆2相クロック生成回路46fと、高圧交流化ク
ロックFRH ,逆相の高圧交流化クロックFRH (バ
ー)の対と行単位電圧レベルシフト回路46cの出力
O,O(バー)の対とから交鎖的組み合せで4つの選択
制御信号C1 〜C4 を発生する選択制御信号生成回路4
6gと、各選択制御信号C1 ,C2 ,C3 ,C4 によっ
て走査電極駆動電圧V5 ,V1 ,V0 ,V4 を択一的に
走査電極へ伝達供給する選択スイッチ46hとから構成
されている。ここで、行単位強制ブランク表示制御回路
46bと総行強制ブランク表示制御回路46dとは強制
ブランク表示制御回路を構成している。なお、INV3
は強制ブランク表示制御信号DF(バー)の行単位強制
ブランク表示制御回路46bに対して論理を合わせるイ
ンバータである。
【0025】次に、本実施例の動作に関し図4をも参照
しつつ説明する。時点t0 において液晶表示装置のロジ
ック電源VCCが投入されると、従来と同様に、液晶モジ
ュールコントローラ12のパワーオンリセット端子RS
に数μs〜数msのパルス幅のリセット信号がMPU
(図示せず)側から供給され、液晶モジュールコントロ
ーラ12が初期化される。この初期化期間中、液晶モジ
ュールコントローラ12から出力される各種信号は一般
的に停止状態にある。この期間では強制ブランク表示信
号DFF(バー)が低電圧レベル(以下、Lレベルと称
する)であるから、液晶電源回路28はパワーオフの状
態にあり、液晶駆動電源電圧V0 〜V5 は未発生状態で
ある。したがって、この初期化期間中では液晶電極間に
直流成分が印加せず、液晶素子の劣化が防止されると共
に、液晶パネル(表示素子)の異常駆動も抑制されてい
る。
【0026】この期間が過ぎると、図4に示す如く、時
点t1 で強制ブランク表示信号DFF(バー)がLレベ
ルから高電圧レベル(以下、Hレベルと称する)に変化
し、また液晶モジュールコントローラ12はフレームス
タート信号SP,データ信号ラッチクロックLP及び交
流化クロックFRを発生する。ここでまず走査ドライバ
461 の信号管理制御部471 の動作について説明する
と、信号遅延回路49の入力端子CKA1 にはフレーム
スタート信号SPが供給され、また信号停止検出回路4
8の検出端子CKB1 にはデータ信号ラッチクロックL
Pが供給されている。
【0027】データ信号ラッチクロックLPのHレベル
期間においては、信号停止検出回路48のトランジスタ
Tr1 がオン状態でトランジスタTr2 がオフ状態にあ
る。従って、この期間ではキャパシタC11が充電され
る。データ信号ラッチクロックLPのLレベル期間にお
いては、信号停止検出回路48のトランジスタTr2
オン状態でトランジスタTr1 がオフ状態にある。従っ
て、この期間ではキャパシタC11に充電された電荷の一
部がキャパシタC12へ移入充電される。データ信号ラッ
チクロックLPの繰り返しパルスが発生するに伴いキャ
パシタC12の充電電圧が増大するので、インバータIN
2 の入力電圧が閾値VTH以下になり、時点t2 でイン
バータINV2 の出力INVOUT がHレベルとなる。時
点t2 以前においてはインバータINV2 の出力INV
OUT はLレベルであるので、信号遅延回路49のDフリ
ップ・フロップ49aの出力QはLレベルであり、この
ため論理回路50の出力T1 はLレベルである。ここ
で、出力INVOUT がHレベルになっても、その時点t
2 では出力QはHレベルにならない。Dフリップ・フロ
ップ49b,49aの入力信号の遅延記憶作用でフレー
ムスタート信号SPの1フレーム周期(TF )〜2フレ
ーム周期(2TF )の間は、出力QはLレベルに維持さ
れており、時点t3 で論理回路50の出力T1 がHレベ
ルになる。
【0028】走査ドライバ462 における信号管理制御
部472 の信号停止検出回路482の検出端子CKB2
にはフレームスタート信号SPが供給され、また信号遅
延回路492の入力端子CKA2 には走査ドライバ461
のカスケード出力端子DOから到来するカスケード入
力DI2 たるフレームスタート信号SPが供給されてい
る。そして走査ドライバ461 の論理回路50の出力T
1 は走査ドライバ46 2 の論理回路50へカスケード接
続されている。信号停止検出回路482 のキャパシタC
21はフレームスタート信号SPの繰り返しパルスによっ
て充電される。また同様に、走査ドライバ46n におけ
る信号管理制御部47n の信号停止検出回路48n の検
出端子CKBn には交流化信号FRが供給され、また信
号遅延回路49nの入力端子CKAn には走査ドライバ
462 のカスケード出力端子DOから到来するカスケー
ド入力DIn たるフレームスタート信号SPが供給され
ている。そして走査ドライバ462 の論理回路50の出
力T2 は走査ドライバ46 n の論理回路50へカスケー
ド接続されている。信号停止検出回路48n のキャパシ
タCn2は交流化信号FRの繰り返しパルスによって充電
される。被検出信号としてのデータ信号ラッチクロック
LP,フレームスタート信号SP及び交流化信号FRの
周期やデューティー比は異なるので、各走査ドライバに
おいてインバータINV1 〜INVn の比較判定時点t
3などを一致させるためには、キャパシタC11〜Cn1
12〜Cn2及び放電抵抗R1 〜Rn の値(時定数)を相
互調整可能としておくことが望ましい。そのために、本
実施例では図1に示すように外付けのキャパシタ及び抵
抗の接続外部端子が走査ドライバに設けられている。
【0029】このように、ロジック電源VCCの投入時点
0 から論理回路の出力T1 〜TnがHレベルになる時
点t3 までの期間において、各走査ドライバ及び信号ド
ライバの強制表示ブランク制御端子DF(バー)には、
Lレベルの出力Tn が供給されているので、液晶表示パ
ネル22はブランク表示状態にある。つまり、強制表示
ブランク制御信号DF(バー)がLレベルであるときに
は、図3に示す強制ブランク表示制御回路46b,46
dの制御によって走査電極駆動セル46の選択スイッチ
46hのトランジスタF1 のみがオン状態で、走査電極
には電圧V5 (0v)が印加されており、液晶電極間電
圧(液晶印加電圧)は0vである。時点t0 〜時点t3
の期間は液晶駆動禁止期間に相当している。時点t1
液晶電源回路28がパワーオンされ、液晶駆動電圧V0
〜V5 が発生し、これらの電圧は走査及び信号ドライバ
に供給されるが、電源立ち上げ時点においては、走査及
び信号ドライバ内のシフトレジスタ等が不定状態にあ
る。しかしながら、時点t3まで液晶表示がブランク制
御されているため、液晶パネルの異常駆動を回避するこ
とができる。
【0030】次に、時点t3 で出力Tn がHレベルにな
ると、各走査ドライバ及び信号ドライバの強制表示ブラ
ンク制御端子DF(バー)にはHレベルの電圧が供給さ
れるので、走査ドライバ及び信号ドライバの通常動作に
よって液晶表示パネル22が交流駆動され、液晶パネル
22には表示画面が描かれる。図4に示すBは液晶駆動
期間を表す。時点t1で液晶電源回路28と走査及び信
号ドライバの論理部がパワーオンし、これより遅れた時
点t3 で液晶表示パネル22が駆動される。従って、電
源パワーオンが同時的に発生しないので、過大な電源ラ
ッシュ電流が抑制されている。これは、信号停止検出回
路48自体の遅延的動作に加えて、1〜2フレーム周期
の遅延時間を持つ信号遅延回路49の遅延作用が有効的
に機能しているからである。パワーオン時等の表示開始
時のシーケンスという観点でみると、図4には、時点t
0でロジック電源Vccの投入がされ、これを検出したMP
Uがパワーオンリセット信号を発生し(図示せず)、こ
れに対応して時点t1でDFF(バー)をHレベルと
し、すなわち液晶電源回路28をオンにして液晶駆動電
源電圧V0〜V5の生成を始め、所定の期間を経過した後
の時点t3までは表示はブランク状態を維持し、時点t3
においてT1,T2,T3すなわちDF(バー)をHレベ
ルとする、すなわち強制表示ブランク制御信号を解除し
て表示開始することが記載されている。このようなシー
ケンスを踏むことにより、ラッシュ電流を分散し、ま
た、液晶パネル(表示素子)の異常駆動を回避すること
ができる。
【0031】今ここで、この液晶駆動期間Bにおける時
点t4 で、液晶モジュールコントローラ12側から送出
されていたデータ信号ラッチクロックLPの出力がたと
えば停止したとする。データ信号ラッチクロックLPの
出力中は走査ドライバ461の信号停止検出回路481
の第2のキャパシタC12が充分に充電されているが、そ
のクロックLPが停止すると、第2のキャパシタC12
は第1のキャパシタC 11側から電荷が転送されて来ない
ばりか、第2のキャパシタC12の電荷は放電抵抗R1
介して所定の時定数で急速に放電し始め、インバータI
NV2 の入力電圧が徐々に上昇する。その入力電圧がそ
の閾値VTHを超えると、その出力電圧INVOUT が時点
5 でLレベルとなる。この論理変化によって信号遅延
回路49 1 はリセットされ、その出力QはLレベルとな
るので、強制表示ブランク制御信号DF(バー)はLレ
ベルであるのにも拘わらず、論理回路501 の出力T1
は時点t5 でLレベルとなる。この出力T1 は走査ドラ
イバ462 の論理回路50 2 へカスケード入力されてい
るため、フレームスタート信号SPが出力中でもその論
理回路502 の出力T2 はLレベルになる。更に、出力
2 は走査ドライバ46n の論理回路50n へカスケー
ド入力されているため、交流化信号FRが出力中でもそ
の論理回路50n の出力Tn はLレベルになる。この出
力Tn は液晶表示モジュール部46側での強制表示ブラ
ンク制御信号DF(バー)に相当しているので、強制表
示ブランク回路46b,46dを使って液晶表示パネル
22はブランク表示状態となる。つまり、図3に示す走
査電極駆動セル46の選択スイッチ46hのトランジス
タF1 のみがオン状態で、走査電極には電圧V5 (0
v)が給電されるので、液晶電極間電圧は0vに維持さ
れる。このため、データ信号ラッチクロックLPが何ら
かの原因で停止した場合でも、液晶素子は直流成分で駆
動されないので、液晶劣化が未然に防止される。また、
フレームスタート信号SP又は交流化信号FRが何らか
の原因で停止した場合も、出力Tn はLレベルになるの
で、同様にして液晶劣化が未然に防止される。なお、こ
の液晶駆動禁止期間Aにおいてはフレームスタート信号
SP及び交流化信号FRが継続している限り、第2のキ
ャパシタC22及びCn1は充電状態にあり、インバータI
NV2,INVn の出力はHレベルである。
【0032】時点t6 においてデータ信号ラッチクロッ
クLPが再度出現し始めると、前述したように、第2の
キャパシタC12が充電され、インバータINV1 の出力
INVOUT がHレベルになる。出力INVOUT がHレベ
ルとなった時点から1〜2のフレーム周期の後、タイマ
ーとして機能する信号遅延回路491 の出力Qが時点t
7 でHレベルとなる。これによって、論理回路501
出力T1 がHレベルとなると共にこれに連動して論理回
路502 ,50n の出力T2 ,Tn がHレベルとなる。
従って、液晶表示モジュール部22側の強制表示ブラン
ク制御信号DF(バー)がHレベルに変わるため、液晶
表示パネル22は液晶駆動期間Bに入る。
【0033】最後に、時点t8 で液晶表示コントローラ
12側の強制表示ブランク制御信号DFF(バー)がL
レベルになると、論理回路501 の出力T1 がLレベル
に変わるので、論理回路502 ,50n の出力T2 ,T
n もLレベルとなる。従って、液晶表示モジュール部2
0側の強制表示ブランク制御信号DF(バー)がLレベ
ルとなり、液晶表示パネル22は表示オフ期間Cに入
る。
【0034】
【実施例2】図5は本発明の実施例2に関係する液晶表
示装置を示すブロック図である。なお、図5において図
1に示す部分と同一部分には同一参照符号を付し、その
説明は省略する。
【0035】この実施例の液晶表示モジュール部70の
走査電極駆動回路(Xドライバ)76を構成する複数の
走査ドライバ761 〜76n は実施例1の信号管理制御
部と同様の信号管理制御部771 〜77n を有している
が、図6に示すように、各信号管理制御部771 〜77
n には液晶駆動電圧V0 〜V5 を生成すべき液晶電源回
路28のパワーオン/オフのタイミングを制御する電源
パワーオン/オフ制御回路781 〜78n が付加されて
いる。
【0036】電源パワーオン/オフ制御回路781 〜7
n は、論理回路501 の入力端子S1 〜Sn に入来す
る信号を反転させるインバータINV3 と、2段接続の
Dフリップ・フロップ78a,78bと、その出力Qと
端子P1 〜Pn から到来する信号との論理をとる論理回
路78cとから構成されている。また各信号管理制御部
77の信号遅延回路79は、実施例1に係る信号遅延回
路49の2段接続のDフリップ・フロップ49a,49
bに3段目のDフリップ・フロップ79cを追加接続し
た構成である。
【0037】第1の走査ドライバ761 の論理回路78
cの入力端子P1 にはロジック側電源電圧VCCのパワー
オン/オフ信号が供給されており、第2の走査ドライバ
76 2 の端子P2 には第1の走査ドライバ761 におけ
る電源パワーオン/オフ制御回路781 の出力PF1
カスケード的に供給されている。また第nの走査ドライ
バ76n の端子Pn には前段たる第2の走査ドライバ7
2 における電源パワーオン/オフ制御回路782 の出
力PF2がカスケード的に供給されている。そして、第
nの走査ドライバ76n の電源パワーオン/オフ制御回
路78n の出力PFn は液晶電源回路28のパワーオフ
端子POFF(バー)に供給されている。
【0038】液晶電源回路28は従来と同様な構成で、
図7に示すように、VCC(5v)電源電圧を基に昇圧し
た高電圧(20〜40v)を生成する電圧変換回路28
aと、パワーオフ端子POFF(バー)に供給される電
圧値の如何でオン/オフする制御用のnpn型トランジ
スタ28bと、このトランジスタ28bのオン/オフ動
作に連動してオン/オフするパワースイッチのpnp型
トランジスタ28cと、そのコレクタと接地との間に介
在する平滑コンデンサ28dと、その充電電圧から液晶
駆動電圧V0 〜V5 を出力する電圧分圧回路28eとを
有している。
【0039】次に、上記実施例の動作に関し図8を参照
しつつ説明する。時点t0 においてパワースイッチSW
が閉成され、液晶表示装置のロジック電源VCCが投入さ
れると、実施例1と同様に、液晶モジュールコントロー
ラ12のパワーオンリセット端子RSに数μs〜数ms
のパルス幅のリセット信号がMPU側から供給され、液
晶モジュールコントローラ12が初期化される。従っ
て、液晶モジュールコントローラ12からの出力信号は
一般的に停止状態にある。かかる期間において、ロジッ
ク電源電圧VCCが第1の走査ドライバ761 のAND回
路たる論理回路78cの一入力に供給されているが、デ
ータ信号ラッチクロックLPが未出現であるため、その
出力PF1 はLレベル状態にある。この結果、第2の走
査ドライバ762 の出力PF2 もLレベルで、更に第n
の走査ドライバ76n の出力PFnもLレベルであるか
ら、液晶電源回路28のパワーオフ端子POFF(バ
ー)はLレベル状態に維持されている。このため、図7
に示すトランジスタ28bのベース電位はLレベル(0
v)であるので、昇圧電圧は平滑コンデンサ28dへ供
給されず、従って、液晶駆動電圧V0 〜V5 は発生しな
い。実施例1と同様に、この初期化期間中では液晶電極
間に直流成分が印加せず、液晶素子の劣化が防止され
と共に、液晶パネル(表示素子)の異常駆動も抑制され
ている。
【0040】次に、図8に示す如く、時点t1 で液晶モ
ジュールコントローラ12から各種信号が生成される。
強制ブランク表示信号DFF(バー)はLレベルからH
レベルに変化し、またフレームスタート信号SP,デー
タ信号ラッチクロックLP及び交流化クロックFRが発
生する。実施例1で説明したように、データ信号ラッチ
クロックLPの出現開始によってインバータINV2
出力INVOUT が時点t2 でHレベルとなる。このた
め、パワーオン/オフ制御回路78bの出力Qは時点t
2 より1〜2フレーム周期だけ遅れた時点t3でHレベ
ルとなるので、論理回路78cの出力PF1 はHレベル
となる。これにより第2及び第nの走査ドライバ76
2 ,76n の論理回路78cの出力PF1 ,PFは連動
してHレベルになるので、液晶電源回路28のパワーオ
フ端子POFF(バー)はHレベルに付勢される。この
結果、トランジスタ28bがオン状態になるので、トラ
ンジスタ28cのベース・エミッタ間抵抗の電圧降下に
よりそのトランジスタ28cもオン状態となり、平滑コ
ンデンサ28dが充電され、液晶駆動電圧V0 〜V5
発生する。時点t3 から次のフレームスタート信号SP
が到来する時点t4 まではDフリップ・フロップ79c
の出力QはLレベルのままである。この実施例における
信号遅延回路791 のDフリップ・フロップの段数はパ
ワーオン/オフ制御回路781 のそれに比して1段多い
ので、Dフリップ・フロップ79cの出力QはDフリッ
プ・フロップ78bのそれより1フレーム周期TF だけ
遅れてHレベルとなるからである。この結果、出力T
1 ,T2 ,Tn は共にHレベルとなるので、実施例1と
同様に、液晶表示モジュール部側の強制ブランク表示信
号DF(バー)はLレベルからHレべルに変化し、これ
により液晶表示パネル22の走査電極及び信号電極には
駆動電圧V0 〜V5 が給電され、液晶表示モードに入
る。
【0041】例えば、液晶駆動電圧V0 〜V5 の発生と
同時に液晶表示パネル22が駆動されると、液晶表示パ
ネル及び走査及び信号ドライバの電源部に大きな充電ラ
ッシュ電流が惹起されてしまう。しかしながら、本実施
例においては、時点t3 で液晶駆動電圧V0 〜V5 が発
生してから、1フレーム周期TF 後に液晶駆動が開始さ
れるため、電源部の時間差付勢によりラッシュ電流が分
散でき、電源ダウンの防止と電源容量の軽減を図ること
ができ、液晶表示パネル及びドライバ等の保護に資す
る。また、パワーオン時等の表示開始のシーケンスとい
う観点でみると、図8には、時点t0でロジック電源Vcc
の投入がされ、これを検出したMPUがパワーオンリセ
ット信号を発生し(図示せず)、これに対応して時点t
1でDFF(バー)をHレベルとし、時点t2を経た後、
第1の期間TFを経過した後の時点t3でPF1,PF
2,PFnすなわちPOFF(バー)をHレベルとし、
すなわち液晶電源回路28をオンにして液晶駆動電源電
圧V0〜V5の生成を始め、第2の期間TFを経た後の時
点t4までは表示はブランク状態を維持し、時点t4にお
いてT1,T2,TnすなわちDF(バー)をHレベル
とする、すなわち強制表示ブランク制御信号を解除して
表示開始することが記載されている。このようなシーケ
ンスを踏むことにより、ラッシュ電流を分散し、また、
液晶パネル(表示素子)の異常駆動を回避することがで
きる。更に、前述の電源制御はシステム側の開発コスト
負担を軽減し、従来のシステム側とLCDモジュール間
の信号配線を増加させずに済む。更に、電源容量の低減
をもたらすため、安価な電源の使用が可能となる。次
に、液晶駆動期間Bにおける時点t5 で、液晶モジュー
ルコントローラ12側からの送出されていたデータ信号
ラッチクロックLPの発振が停止したとすると、実施例
1と同様に、インバータINV2 の入力電圧が上昇し、
その出力電圧INVOUT が時点t6 でLレベルとなり、
出力T1 ,T2 ,Tn もLレベルになる。この結果、液
晶表示モジュール部側での強制表示ブランク制御信号D
F(バー)がLレベルとなるので、液晶表示パネル22
はブランク表示状態となる。実施例1と同様の効果が発
揮される。またインバータINV2 の出力電圧INVOU
T がLレベルになると、出力PF1 ,PF2 ,PFn も
同時にLレベルとなり、液晶電源回路28のパワーオフ
端子POFF(バー)がLレベルに変化して、液晶駆動
電圧V0 〜V5 の発生が停止する。
【0042】時点t7 においてデータ信号ラッチクロッ
クLPが再度出現し始めると、実施例1と同様に、イン
バータINV2 の出力電圧INVOUT が時点t8 でHレ
ベルとなり、また前述したように、この時点t8 から1
〜2フレーム周期後の時点t 9 で出力PF1 ,PF2
PFn もHレベルとなる。この結果、液晶電源回路28
のパワーオフ端子POFF(バー)がHレベルに変化す
るので、液晶駆動電圧V0 〜V5 が発生し、これらがド
ライバ側に印加する。そして、前述したように、出力T
1 ,T2 ,Tn は時点t9 から1フレーム周期TF だけ
遅れた時点t10でHレベルとなり、液晶表示パネル22
の走査電極及び信号電極には液晶駆動電圧V0 〜V5
給電され、液晶表示モードが再開される。
【0043】時点t11で液晶表示コントローラ12側の
強制表示ブランク制御信号DFF(バー)がLレベルに
なると、出力T1 ,T2 ,Tn もLレベルとなるので、
液晶表示モジュール部70側の強制表示ブランク制御信
号DF(バー)もLレベルとなり、液晶表示パネル22
は表示オフ期間Cに入る。この時点t11から1〜2フレ
ーム周期後の時点t12でパワーオン/オフ制御回路78
1 のDフリップ・フロップ78bの出力QがLレベルに
変化し、出力PF1 ,PF2 ,PFn もLレベルとな
る。この結果、液晶電源回路28のパワーオフ端子PO
FF(バー)もLレベルになるので、液晶駆動電圧V0
〜V5 の発生が停止する。このように、液晶表示コント
ローラ12側の強制表示ブランク制御信号DFF(バ
ー)がLレベルになると、液晶駆動が停止した後、一定
期間の経過後にドライバへの液晶電圧の印加がなくな
る。このようなパワーオフ時のシーケンスによって、ロ
ジック電源VCCや液晶駆動電源V0 〜V5 の電位関係が
維持され、ドライバ内の寄生バイポーラ電流や貫通電流
等が抑制され、液晶表示パネル及びドライバの保護を図
ることができる。
【0044】本実施例においては、液晶モジュール側に
クロックが供給された後に液晶電源回路28のパワーが
オンとなり、またクロックの出力停止によって液晶電源
回路28のパワーもオフとなる。このような電源付勢の
オートシーケンスによって、ラッシュ電流が分散的ない
し時間差的になるので、上述と同様に、液晶表示モジュ
ールを構成する液晶パネル,ドライバや液晶電源回路の
保護を図ることができる。更に、表示オンシーケンスの
開始を指示する信号DFF(バー)が供給された後に、
液晶電源回路28のパワーをオンとし、続いて強制表示
ブランク制御信号を解除して表示開始している。このよ
うなシーケンスを踏むことにより、ラッシュ電流を分散
し、液晶パネル(表示素子)の異常駆動を回避すること
ができる。
【0045】なお、上記各実施例においては、信号管理
制御部が走査ドライバLSIに作り込まれいるが、これ
は信号ドライバLSIに比して入出力信号線の本数が少
ないことや表示額縁領域が広いので、信号管理制御部を
搭載する回路基体の面積余裕が大きいからである。また
本実施例では単純マトリクス液晶パネルの表示装置につ
いて説明したが、本発明はこれに限らず、アクティブ・
マトリクス型液晶表示装置に対しても適用することがで
きる。かかる場合には、ゲートドライバLSI側に信号
管理制御部を作り込むことが好ましい。その場合、クロ
ックの停止時においてはすべてのゲートがオンするよう
にゲートドライバLSIを制御し、データ側でコモン側
と同電位を出力するようにソースドライバが制御され、
総ての画素電界が無印加状態になるように設定される。
更に、本発明は、ディスプレイのみならず液晶光演算装
置のように、広く液晶装置を用いた電子装置やプラズマ
・ディスプレイのように、直流駆動により表示品質は劣
化してしまう表示装置に適用可能である。
【0046】上記各実施例においては、液晶モジュール
コントローラ12側からの供給される信号の異常を検出
する手段と、その信号の異常状態を未然又は事後的に除
去する手段とが液晶モジュール側に設けられているが、
これらの手段の一部構成要素を液晶モジュール側に設
け、残る構成要素はシステム(コントローラ)側に設け
た分担構成を採用しても良い。例えば、液晶パネルの直
流ドライブを引き起こす可能性のある複数の信号(S
P,LP,FR)は、周波数,パルスデューティーがそ
れぞれ異なるので、それらの信号を反一致ゲート(Excl
usive ORゲート)を用いて単一のコンポジット信号に
変換し、これをシステム側に送り返して判定回路で異常
状態を監視し、その出力で異常状態を除去すると共に、
LCDモジュール側とは別の表示体を用いてインジケー
タ表示を行うような構成を採用できる。また図1に示す
実施例の走査ドライバ46n の端子Tn の出力をシステ
ム側に戻し、ロジック系及び液晶系の電源を一定の手順
(シーケンス)でオン/オフ制御する方式も採用でき
る。
【0047】また、液晶パネルを劣化させる別の原因と
しては、図7に示す液晶電源回路28における分圧回路
28eの異常による液晶駆動電圧V0 〜V5 の電圧値シ
フトや特定ドライバの出力不良などで液晶パネルが実効
的な直流成分により駆動されて劣化することが考えられ
る。これらの異常も電源電流や電源電圧の変動として検
出可能であるから、上述の異常除去手段により異常状態
を除去することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のフラット表示装
置制御方法は、表示オンシーケンスの開始を指示する信
号が供給された後に、液晶電源回路28のパワーをオン
として電力の出力を始め、続いて強制表示ブランク制御
信号を解除して電力の供給を開始し表示開始している。
このようなシーケンスを踏むことにより、ラッシュ電流
を分散し、液晶パネル(表示素子)の異常駆動を回避す
ることができる。本発明は液晶表示装置は勿論のこと、
プラズマディスプレイ装置等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る液晶表示装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】同実施例における各走査ドライバの信号管理制
御部の構成とドライバ間の接続関係を示す回路図であ
る。
【図3】同実施例における走査ドライバの走査電極駆動
セルを示す回路図である。
【図4】同実施例の動作を説明するための液晶表示モジ
ュール部における各種信号の関係を示すタイミングチャ
ート図である。
【図5】本発明の実施例2に係る液晶表示装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図6】同実施例における各走査ドライバの信号管理制
御部の構成とドライバ間の接続関係を示す回路図であ
る。
【図7】同実施例における液晶電源回路の構成を示す回
路図である。
【図8】同実施例の動作を説明するための液晶表示モジ
ュール部における各種信号の関係を示すタイミングチャ
ート図である。
【図9】従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10…液晶表示制御部 12,40,70…液晶モジュール・コントローラ 20…フラット状の液晶表示モジュール部 22…液晶表示パネル(マトリクス液晶表示素子) 241 〜24m …信号電極ドライバ半導体集積回路24
…信号電極駆動回路(Xドライバ) 26,46,76…走査電極駆動回路(Yドライバ) 261 〜26n ,461 〜46n ,761 〜76n …走
査電極ドライバ半導体集積回路 28…液晶電源回路 28a…電圧変換回路 28b…npn型トランジスタ 28c…pnp型トランジスタ 28d…平滑コンデンサ 28e…電圧分圧回路 30…ケーブル 4611,4612…走査電極駆動セル 46a,49a,49b,78a,78b,79c…D
型フリップ・フロップ 46b…行単位強制ブランク表示制御回路 46c…行単位電圧レベルシフト回路 46d…総行強制ブランク表示制御回路 46e…電圧レベルシフト回路 46f…正逆2相クロック生成回路 46g…選択制御信号生成回路 46h…選択スイッチ 47,471 〜47n ,771 〜77n …信号管理制御
部48…信号停止検出回路 49,79…信号遅延回路 50…論理回路 51…シーケンス処理回路 781 〜78n …電源パワーオン/オフ制御回路 78c…論理回路 Tr1 …第1のN型MOSトランジスタ Tr2 …第2のN型MOSトランジスタ INV1,INV2 ,INV3 …インバータC11…第1
のキャパシタC12…第2のキャパシタ R1 …放電抵抗 AND…アンド回路 CKB1〜CKBn…端子 S1 〜Sn …信号停止検出制御端子 T1 〜Tn …信号停止検出端子 V0 〜V5 …液晶駆動電圧(基準電圧) D0〜D7…データ信号 XSCL…画素クロック(シフトクロックパルス) YSCL…走査線同期信号 LP…データ信号ラッチクロック FR…交流化クロック DF(バー)…ディスプレイ・オフ信号(強制ブランク
表示信号) SP…走査スタートパルス(フレームスタート信号) POFF(バー)…パワーオフ端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/28 G09G 3/36 3/36 3/28 J

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光変換されて表示がなされる表示素
    子と、前記表示のための電源を生成する表示電源と、前
    記表示電源と前記表示素子との間に設けられた表示素子
    駆動手段と、前記表示素子駆動手段と前記表示電源とを
    連携制御する表示制御手段とを有する表示装置の表示オ
    ン制御方法であって、 前記表示制御手段の電源供給後、表示オンシーケンスの
    開始を指示する信号の入来を前記表示制御手段が受信処
    理する第1のステップと、 前記表示制御手段からの信号に基づいて、前記表示素子
    駆動手段が前記表示素子への印加電位を特定状態に設定
    し表示をブランクにする第2のステップと、 前記表示制御手段からの信号に基づいて、前記表示電源
    を動作させて表示のための電源を前記表示素子駆動手段
    に印加する第3のステップと、 前記表示制御手段からの信号に基づいて、前記表示素子
    駆動手段を表示データに基づいて動作させ前記表示素子
    を電気的に駆動する第4のステップと、 を有することを特徴とする表示装置の表示オン制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第のステップの後、少なくとも第1の遅延時間を
    経た後に前記第のステップに移行することを特徴とす
    る表示装置の表示オン制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記第のステップの後、少なくとも第2の遅延時間を
    経た後に前記第のステップに移行することを特徴とす
    る表示装置の表示オン制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第1の遅延時間
    が可変であることを特徴とする表示装置の表示オン制御
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記第2の遅延時間
    が可変であることを特徴とする表示装置の表示オン制御
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれか一項において、
    前記表示素子は受光型表示体であることを特徴とする表
    示装置の表示オン制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5いずれか一項において、
    前記表示素子は自発光型表示体であることを特徴とする
    表示装置の表示オン制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至いずれか一項の表示装置
    表示オン制御方法を提供する駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項において、前記駆動装置は半導
    体集積回路であることを特徴とする駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項において、前記半導体集積回
    路はXドライバであることを特徴とする駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記Xドライバ
    はソースドライバであることを特徴とする駆動装置。
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