JP3267439B2 - 電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いた電子写真装置、装置ユニット - Google Patents
電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いた電子写真装置、装置ユニットInfo
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Description
写真感光体を有する電子写真装置、装置ユニットに関す
る。
ン、硫酸カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。一方、ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール、フタロシアニンなどの有機光導
電材料は無機光導電材料に比べてその無公害性、高生産
性などの利点があるが、感度が低い。
ながら適用される電子写真プロセスに応じて所定の感
度、電気特性、さらには光学的特性を備えていることが
要求される。特に繰り返し使用可能な感光体にあって
は、その感光体の表面にはコロナ帯電、トナー現像、紙
への転写、クリーニング処理といった電気的、機械的外
力が直接加えられるため、それらに対する耐久性が要求
される。具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾンに
よる劣化のために感度低下や電位低下及び残留電位増加
が起こり、加えて摺擦によって表面が摩耗したり、傷が
発生することなど、これらに対して耐久性が要求されて
いる。
によって被膜化されているため、特に樹脂の性能が重要
であり、耐久性の優れた樹脂が要望されていた。最近に
なってこれらを満足する樹脂としてビスフェノールAを
骨格として有するポリカーボネート(以下、ビスフェノ
ールA型ポリカーボネートという)が表面層のバインダ
ーとして研究されるようになってきたが、前述した電子
写真特性の全てがビスフェノールA型ポリカーボネート
で満足できるわけではなく、次のような問題点を有して
いる。
トは、ジクロロメタンや1,2−ジクロロエタンなどの
ハロゲン化脂肪族炭化水素類の一部にしか良好な溶解性
を示さない。これらのハロゲン化脂肪族炭化水素類は低
沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を用いて感
光体を製造すると塗工面が白化し易い。また、塗工液の
管理にも手間がかかる。
たとしてもビスフェノールA誘導体のみが主鎖骨格のポ
リカーボネートにはソルベントクラックが発生するとい
う欠点があり、この欠点は電子写真複写機において感光
体表面のひび割れとして現れる。
る物質を添加することも試みられていた。そのような物
質としては、一般的な表面改質剤、すなわち、レベリン
グ剤、シリコンオイル等がある。しかしながら、一般的
な表面改質剤は、感光層の塗工液と相溶性が悪く、長期
使用の間に表面層の上に移行ないし滲み出してくるので
効果の持続性に難点があった。また、表面改質剤は光生
成によるキャリヤーをトラップし易く、電子写真プロセ
スを繰り返すと残留電荷が増大していく傾向があった。
ことがあるが、テフロン粉末を分散させた感光層は分散
性不良、透明性低下、キャリヤーのトラップなどの問題
を生じていた。
有していた問題点を解決し、潤滑性及び耐摩耗性を向上
することによって優れた耐ソルベントクラック性及び耐
変形性を有する電子写真感光体を提供すること、及び該
電子写真感光体を有する電子写真装置、装置ユニットを
提供することにある。
は、導電性支持体上に感光層を有するもので、該感光体
の表面層に結着樹脂、下記一般式(I)の構造を有する
シリコン変成ポリカーボネート共重合体及びシリコーン
系グラフトポリマーを含有し、該シリコン変成ポリカー
ボネート共重合体の含有量が該結着樹脂に対し1〜30
重量%であり、該シリコーン系グラフトポリマーの含有
量が該表面層の固形分に対し0.02〜10重量%であ
るものである。
塩素原子、メチル基もしくは水酸基を示す。R 9 及びR
10 はメチル基、エチル基もしくはフェニル基を示す。
l及びmは1〜10の整数を示し、nは1〜500の整
数を示す。X及びYは共重合比を示し、X:Yが99.
5:0.5〜10:90である。)
写真感光体と、該電子写真感光体に静電潜像を形成する
潜像形成手段と、静電潜像の形成された該電子写真感光
体をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、
該電子写真感光体をクリーニングするクリーニング手段
とを有するものである。
写真感光体を、帯電手段、現像手段及びクリーニング手
段の少なくとも1つと共に一体化したものである。
コン変成ポリカーボネート共重合体及びシリコーン系グ
ラフトポリマーを含有する。表面層とは、導電性支持体
上の感光層が単層型の場合には感光層を意味し、感光層
が積層型の場合には導電性支持体から一番離れた感光層
を意味し、感光層上に保護層を有する場合には保護層を
意味する。
ネート共重合体は、下記一般式(I)の構造を有する。
塩素原子、メチル基もしくは水酸基を示す。R 9 及びR
10 はメチル基、エチル基もしくはフェニル基を示す。
l及びmは1〜10の整数を示し、nは1〜500の整
数を示す。X及びYは共重合比を示し、X:Yが99.
5:0.5〜10:90である。) 一般式(I)中のAは炭素数1〜10のものが好まし
い。l及びmは2〜4の整数が好ましい。nは10〜2
00の整数が好ましい。
好ましく、更にはX:Yが99:1から80:20の範
囲が好ましい。XがY以下だと、機械的強度が低下し、
逆にXがYよりも大き過ぎると感光体の潤滑性が低下す
る。
平均分子量で5,000〜150,000が好ましく、
特に10,000〜100,000が好ましい。尚、本
発明において粘度平均分子量は、オストヴァルト粘度計
で測定した値である。
多価フェノールとポリオルガノシロキサン誘導体とをホ
スゲンの存在下で界面重縮合することによって合成され
る。
す。
例を以下に示す。
ネート共重合体は、多価フェノール及びポリオルガノシ
ロキサン誘導体以外の第3の成分を共重合体させて合成
してもよい。
含有量は、表面層の結着樹脂に対して1〜30重量%で
あり、1〜10重量%、特には2〜8重量%が好まし
い。
は、ごく一般的な溶媒、具体的には例えばテトラヒドロ
フラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、ジクロロメタンもしくはこれらの混合物に高い溶解
性を示し、かつ電子写真特性や製造安定性、品質安定性
についても良好な特性を有する。
リマーは、ケイ素原子を側鎖に有する重合性単量体を構
成成分として有するものである。このようなシリコーン
系グラフトポリマーは側鎖にケイ素原子を有し、かつ末
端に重合性の官能基を有する単量体(以下、シリコーン
系単量体という)と、ケイ素原子を持たない重合性の単
量体、もしくはケイ素原子を持たず、かつ末端に重合性
の官能基を有する比較的低分子量のポリマーからなるマ
クロモノマーとを共重合して得られるものであり、主鎖
に対してシリコーンを含有する側鎖が枝状にぶらさがっ
た構造を有している。マクロモノマーの分子量は、数平
均分子量で1000〜10,000が好ましい。尚、本
発明において数平均分子量はGPC(ゲルパーミュエイ
ションクロマトグラフィー)法により測定した値であ
る。
ための重合法としては溶液重合性、懸濁重合法、バルク
重合法等のラジカル重合やイオン重合が適用できるが、
溶液重合法によるラジカル重合が簡便で好ましい。
に示す。
示し、pは正の整数を示す。
くはケイ素原子を持たないマクロモノマーは、感光層あ
るいは保護層の結着樹脂と親和性のあるものが選択さ
れ、例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステ
ル類、スチレン系等が用いられる。共重合比は、ケイ素
原子を有する単量体の含有率が、グラフトポリマーに対
して5重量%以上が好ましい。得られたシリコーン系グ
ラフトポリマーの分子量は数平均分子量として500か
ら100000、特に1000から10000が好まし
い。また、シリコーン系グラフトポリマー中のSi原子
の量は5〜30wt%が好ましい。
表面層の固形分重量に対して0.02〜10重量%であ
り、0.1〜5重量%が好ましい。含有量が少なすぎる
と、十分な効果が得られず、逆に多すぎると表面層の白
化を引き起こしたり、残留電荷の蓄積が生じたりする場
合がある。
マーは、共重合体させる単量体を適切に選択することに
より、表面層の結着樹脂と相溶性がすぐれており、従っ
て得られる塗膜は良好な透明性を有し、かつ表面層上へ
の移行ないし滲み出しをおこすことなく効果の持続性を
有するものである。また側鎖のケイ素原子は界面側に向
くので、少量の添加により表面の改質が達成される。更
に、シリコーン系グラフトポリマーを表面層に含有させ
ても、電子写真プロセスの繰り返しによる残留電荷の蓄
積がなく安定した帯電特性が得られる。
びシリコーン系グラフトポリマーを含有する表面層は、
電気的及び機械的特性が低下することなく、潤滑性が飛
躍的に向上する。このため、感光体にトナーがほとんど
残留することがなく、感光体をクリーニングする必要が
ない。もっとも、感光体上のトナー除去を完璧にするた
めに感光体をクリーニングしてもかまわない。
合体とシリコーン系グラフトポリマーは親和性があり、
本発明の電子写真感光体の潤滑性は長期間持続する。
発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する所謂単層
型であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電
荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを積層した積層型で
あってもよいが、電子写真感光体に要求される諸特性を
満足するためには後者の積層型の電子写真感光体である
ことが好ましい。
料、キノン系顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、
インジゴ系顔料、アズレニウム塩顔料、銅フタロシアニ
ン、セレン−テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウ
ム系染料等が好ましく用いられる。感光層が積層型の場
合、電荷発生層は真空蒸着で形成するか、あるいは前記
電荷発生物質を結着樹脂及び溶剤と共にホモジナイザ
ー、超音波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミルなどの方法で良く分散
し、塗布乾燥して形成される。電荷発生物質と結着樹脂
との割合は、重量比で1:5〜5:1、更には1:2〜
3:1の範囲が好ましい。電荷発生層の膜厚は5μm以
下、更には0.05〜2μmが好ましい。
ン、アントラセン、ピレン、フェナントレンなどの多環
芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキサジア
ゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、ヒドラゾ
ン化合物、スチリル化合物などが好ましく用いられる。
電荷輸送物質を結着樹脂と共に溶剤に溶解し、塗布乾燥
して形成される。電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、
重量比で3:1〜1:3、更には2:1〜1:2の範囲
が好ましい。電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、更には
10〜30μmが好ましい。
生物質と電荷輸送物質を適当な溶剤を用いて結着樹脂に
分散、含有した溶液を塗布し、乾燥することにより形成
される。
でないときは、電荷発生樹脂にはポリビニルブチラー
ル、ポリビニルベンザール、ポリアレート、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、セルロース系
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン、アクリロニトリル
−スチレンコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアミ
ド及び塩素化ゴムなどが用いられる。
ばポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリ
アレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキ
シ樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂及びポリウレ
タンなどが好ましく用いられ、電荷輸送層の結着樹脂に
は、例えばアクリル樹脂、ポリアリレート、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル−スチレンコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリア
ミド及び塩素化ゴムなどが好ましく用いられる。
式(II)の構造を有するポリカーボネート重合体が好
ましい。
アルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、置換基
を有してもよいアリーレンジアルキリデン基、又は−O
−、−S−、−CO−、−SO−及び−SO2 −を示
し、R21乃至R28は水素、ハロゲン、置換基を有しても
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基及
び置換基を有してもよいアリール基を示す。qは正の整
数を示す。)一般式(II)中のBは炭素数1〜15の
ものが好ましい。R21〜R28は炭素数1〜4のものが好
ましい。一般式(II)の構造を有するポリカーボネー
ト重合体の分子量は、粒度平均で5,000〜150,
000が好ましく、特に10,000〜100,000
が好ましい。
リカーボネート重合体の好ましい例を示す。
合体の具体例のうち、化合物No.7、19、20及び
25のものが好ましく、特に化合物No.19のものが
好ましい。
いはクロロベンゼン等の溶剤を用い、浸漬コーティング
法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング
法、カーテンコーティング法、ロールコーティング法、
グラビアコーティング法などが知られている。ドラム状
電子写真感光体を効率的に精度よく大量生産するには浸
漬コーティング法が最良である。
層の上に必要に応じ保護層を設けることができる。保護
層としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リビニリデンクロライド、ポリスチレン、ポリーαメチ
ルスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート−ポリスチレン共重合
体などを用いることができる。
輸送物質や導電性粉体などの導電性要素を添加してもよ
い。導電性粉体としては例えばアルミニウム、銅、ニッ
ケル、銀などの金属粉体、りん片状金属粉体及び金属短
繊維;酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化錫などの
導電性金属酸化物;ポリピロール、ポリアニリン、高分
子電解質などの高分子導電剤;カーボンブラック、カー
ボンファイバー、グラファイト粉体などが挙げられる。
の面で0.2μm以上15μm以下が好ましく、特に膜
の強度及び画像性といった面から0.5μm以上15μ
m以下が好適である。
ティング、静電塗布などの塗布方法によって塗工するこ
とができる。
しては、支持体自体が導電性を有する、例えばアルミニ
ウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナ
ジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、イン
ジウム、金、白金などを用いることができる。更に、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化
錫、酸化インジウム−酸化錫合金などの導電層を有する
プラスチック、紙などの支持体あるいは導電性粒子を含
有するプラスチックや紙などの支持体、導電性ポリマー
を含有するプラスチックなどの支持体を用いることがで
きる。
と接着機能を有する下引層を必要に応じ設けることがで
きる。下引層は例えばカゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマ
ー、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミ
ド、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどを
用いて形成できる。下引層の膜厚は0.1〜10μm、
更には0.1〜5μmが好ましい。更に、画像入力がレ
ーザー光の場合には散乱による干渉縞を防止するため
に、導電性支持体と下引層との間に必要に応じ導電層を
設けるとよい。この導電層はカーボンブラック、金属粒
子または金属酸化物の導電性粉体を適当な結着樹脂中に
分散して形成することができる。導電層の膜厚は5〜4
0μm、更には10〜30μmが好ましい。
ート状あるいはエンドレスベルト状等どのような形状で
もかまわない。
レーザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッタ
ー式プリンターなどの電子写真装置一般に適用され、更
に、電子写真技術を応用したディスプレイ、記録、軽印
刷、製版、ファクシミリなどの装置にも広く適用でき
る。
子写真装置について説明する。
般的な転写式電子写真装置の概略構成を示した。図にお
いて、1は本発明のドラム型感光体であり軸1aを中心
に矢印方向に所定の周速度で回転駆動する。
が形成される。潜像形成は、例えばローラー状の帯電手
段2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電
を受け、次いで不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光あるいはレーザービーム走査露光など)
照射することにより行われる。これにより感光体周面に
露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
は、次いで現像手段4でトナー現像され、そのトナー現
像像が例えばローラー状の転写手段5により不図示の給
紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転
と同期取りされて給送された記録材Pの面に順次転写さ
れていく。像転写を受けた記録材Pは感光体面から分離
されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物
(コピー)として機外へプリンアウトされる。像転写後
の感光体1の表面はクリーニング手段6にて清浄面化さ
れる。感光体1の均一帯電手段2としてローラー状のも
の以外にコロナ帯電装置が使用できる。また、転写装置
5もローラー状のもの以外にコロナ転写手段が使用でき
る。
手段、クリーニング手段などの構成要素のうち、複数の
ものを装置ユニットとして一体に結合して構成し、この
ユニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良
い。例えば、感光体1とクリーニング手段6とを一体化
してひとつの装置ユニットとし、装置本体のレールなど
の案内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。この
とき、上記の装置ユニットのほうに帯電手段および/ま
たは現像手段を伴って構成してもよい。また、光像露光
Lは、電子写真装置を複写機やプリンターとして使用す
る場合には、原稿からの反射光や透過光を用いる、ある
いは、原稿を読み取り信号化し、この信号に従ってレー
ザービームを走査したり、発光ダイオードアレイを駆動
したり、または液晶シャッターアレイを駆動することな
どにより行われる。
感光体1が潤滑性に優れるため、図2に示すようにクリ
ーニング手段6を設けなくても十分に画像形成を行うこ
とができる。即ち、本発明の感光体は、クリーニングレ
ス感光体として使用できる。
例中、部は重量部を、%は重量%を示す。
ポリマーとして以下に示す試料I〜IVを用いた。
系単量体(構造式中、Rはメチル基で、pは20であ
る)と、スチレンとの共重合体で、シリコーン系単量体
の含有率は30%のものである。
ン系単量体(構造式中、Rはメチル基で、pは30であ
る)と、スチレンとの共重合体で、シリコーン系単量体
の含有率は50%のものである。
ーン系単量体(構造式中、Rはメチル基で、pは30で
ある)と、MMAマクロモノマーとの共重合体で、シリ
コーン系単量体の含有率は30%のものである。
ン系単量体(構造式中、Rはメチル基で、pは5であ
る)と、MMAマクロモノマーとの共重合体で、シリコ
ーン系単量体の含有率は30%のものである。
電性酸化チタン粉体50部、フエノール樹脂25部、メ
チルセロソルブ20部、メタノール5部およびシリコー
ンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレ
ン共重合体、商品名SH28PA、東レシリコーン
(株)製)0.002部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で2時間分散して導電性塗料を調製し
た。この塗料をアルミニウムシート上にワイヤーバーで
塗布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの
導電層を形成した。
部をメタノール95部に溶解し、下引層塗料を調製し、
前記導電層上に塗布して100℃で20分間乾燥して膜
厚0.6μmの下引層を形成した。
リビニルベンザール(ベンザール化率80%、重量平均
分子量11,000)2部及びシクロヘキサノン35部
をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で12
時間分散して、その後にメチルエチルケトン60部を加
えて電荷発生層用塗料を調製した。この塗料を下引層上
にワイヤーバーで塗布して、80℃で20分間乾燥し
て、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
部、下記構造式のポリカーボネート重合体(粘度平均分
子量2.05×104 )10部、下記構造式のシリコン
変成ポリカーボネート共重合体(粘度平均分子量2.1
0×104 )1部をジクロロメタン20部、クロロベン
ゼン40部の混合溶媒中に溶解し、更に、この液に試料
No.Iのシリコーン系グラフトポリマーを0.2部加
えて調製した溶液を前記電荷発生層上にワイヤーバーで
塗布し120℃で60分間乾燥して膜厚18μmの電荷
輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
ー摩耗試験を行ったところ、500g荷重で1,000
回摩擦しても摩耗による重量減少は観測されず、非常に
良好な耐摩耗性を示した。また、この電子写真感光体に
ついて、表面性試験機(HEIDONN−14、新東科
学(株)製)を用いて荷重10gの時のウレタンクリー
ニングブレードに対する滑り抵抗を測定したところ、チ
ャートレコーダー上の出力値は60mVであった。な
お、チャートレコーダー上の出力値は小さい程滑り抵抗
が小さいこと、即ち、潤滑性の高いことを示す。
共重合体(粘度平均分子量2.07×104 )を用いた
他は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。結果を表1に示す。
体及びシリコーン系グラフトポリマーに代え、下記式で
示す構造の共重合体(粘度平均分子量3.05×10
4 )及び試料No.IIのシリコーン系グラフトポリマ
ーを用いた他は、実施例1と同様にして電子写真感光体
を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体及びシリコーン系グラフトポリマーに代え、下記式で
示す構造の共重合体(粘度平均分子量4.05×10
4 )及び試料No.IIのシリコーン系グラフトポリマ
ーを用いた他は、実施例1と同様にして電子写真感光体
を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体及びシリコーン系グラフトポリマーに代え、下記式で
示す構造の共重合体(粘度平均分子量2.03×10
4 )及び試料No.IIIのシリコーン系グラフトポリ
マーを用いた他は、実施例1と同様にして電子写真感光
体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
ン変成ポリカーボネート共重合体及びシリコーン系グラ
フトポリマーに代え、下記構造のジスアゾ顔料、ヒドラ
ゾン化合物、共重合体(粘度平均分子量2.10×10
4 )及び試料No.IVのシリコーン系グラフトポリマ
ーを用いた他は、実施例1と同様にして電子写真感光体
を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記構造の共重合体(粘度平均分子量2.3
0×104 )を用いた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記構造の共重合体(粘度平均分子量2.1
5×104 )を用いた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記構造の共重合体(粘度平均分子量3.0
3×104 )を用いた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記構造の共重合体(粘度平均分子量4.0
1×104 )を用いた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記構造の共重合体(粘度平均分子量5.2
3×104 )を用いた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
体に代え、下記式で示す構造の重合体(粘度平均分子量
2.2×104 )を用い、かつシリコーン系グラフトポ
リマーを含有させない他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。結果を表1に示す。
重合体(粘度平均分子量1.45×105 )を用いると
共に、溶媒としてジクロロメタンを用い、かつシリコー
ン系グラフトポリマーを含有させない他は、実施例1と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を
表1に示す。
共に、電荷輸送物質を下記構造のスチリル化合物に代
え、更に試料No.Iのシリコーン系グラフトポリマー
の量を0.8部とし、その他は実施例1と同様にして電
子写真感光体を作成した。
ないカラー電子写真装置に取り付け、繰り返して画像形
成を行ったところ、10,000枚の画像形成後でも感
光体上に残留トナーが付着せず、鮮明な画像が得られ
た。
性、耐摩耗性及び機械的強度を有する。このため、本発
明の電子写真感光体を用いた電子写真装置によれば、長
期間画像出しをしても画質が劣化することがない。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光体の表面層に結着樹脂、下記
一般式(I)の構造を有するシリコン変成ポリカーボネ
ート共重合体及びシリコーン系グラフトポリマーを含有
し、該シリコン変成ポリカーボネート共重合体の含有量
が該結着樹脂に対し1〜30重量%であり、該シリコー
ン系グラフトポリマーの含有量が該表面層の固形分に対
し0.02〜10重量%であることを特徴とする電子写
真感光体。 【外1】 (一般式(I)中、Aは 【外2】 −O−または−S−を示す。R1 〜R 8 は水素原子、
塩素原子、メチル基もしくは水酸基を示す。R 9 及びR
10 はメチル基、エチル基もしくはフェニル基を示す。
l及びmは1〜10の整数を示し、nは1〜500の整
数を示す。X及びYは共重合比を示し、X:Yが99.
5:0.5〜10:90である。) - 【請求項2】 前記シリコン変成ポリカーボネート共重
合体の分子量が、粘度平均分子量で5,000〜15
0,000である請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 前記シリコーン系グラフトポリマーが、
ケイ素原子を側鎖に有する重合性単量体を構成成分とし
て有するものである請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 前シリコーン系グラフトポリマー中に、
Si原子が5〜30wt%含有する請求項4記載の電子
写真感光体。 - 【請求項5】 前記シリコーン系グラフトポリマーの分
子量が、数平均分子量で500〜100,000である
請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記感光層が積層型である請求項1記載
の電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記感光層が下記一般式(II)の構造
を有するポリカーボネート重合体を、結着樹脂として使
用する請求項1記載の電子写真感光体。 【外2】 - 【請求項8】 前記ポリカーボネート重合体が、下記構
造のものである請求項7記載の電子写真感光体。 【外3】 - 【請求項9】 前記表面層が保護層である請求項1記載
の電子写真感光体。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の電
子写真感光体と、該電子写真感光体に静電潜像を形成す
る潜像形成手段と、静電潜像の形成された該電子写真感
光体をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段
と、該電子写真感光体をクリーニングするクリーニング
手段とを有することを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれかに記載の電
子写真感光体を、帯電手段、現像手段及びクリーニング
手段の少なくとも1つと共に一体化したことを特徴とす
る装置ユニット。
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Applications Claiming Priority (3)
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JP5-124817 | 1993-04-30 | ||
JP12481793 | 1993-04-30 | ||
JP08849294A JP3267439B2 (ja) | 1993-04-30 | 1994-04-26 | 電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いた電子写真装置、装置ユニット |
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1994
- 1994-04-26 JP JP08849294A patent/JP3267439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0792713A (ja) | 1995-04-07 |
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