JP3267128B2 - 電力量計の回転円板支持機構 - Google Patents

電力量計の回転円板支持機構

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JP3267128B2
JP3267128B2 JP30131795A JP30131795A JP3267128B2 JP 3267128 B2 JP3267128 B2 JP 3267128B2 JP 30131795 A JP30131795 A JP 30131795A JP 30131795 A JP30131795 A JP 30131795A JP 3267128 B2 JP3267128 B2 JP 3267128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導形電力量計の回
転円板支持機構、特に支持軸受の固定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特公昭63−1902
5号公報に示された従来の電力量計の回転円板支持機構
を示す断面図である。図において、10は電力量計の保
持体すなわち内部取付板であり、コ字状に形成されてい
る。内部取付板10は、下部平板部10a、この下部平
板部10aに設けられた雌ねじ孔部10b、上部平板部
10c、この上部平板部10cに設けられた雌ねじ孔部
10dをそれぞれ有する。
【0003】20は下部軸受であり、次のように構成さ
れている。22は中空円筒であり、外周部に雄ねじ部2
2aが設けられ、内部取付板10のねじ孔部10bに螺
合されている。24はころがり機構であり、下部軸受石
24aと上部軸受石24bとの間に鋼球24cを介在さ
せて構成され、中空円筒22内に収容されている。
【0004】26は緩衝軸、26aは緩衝軸26の下部
外周に設けられた雄ねじ、28はコイルスプリング、3
0は調整ナットである。緩衝軸26の上部に下部軸受石
24aが固着されており、コイルスプリング28を中空
円筒22の下部との間で圧縮するようにかつ上下方向に
移動可能にして中空円筒22内に収容され、雄ねじ部2
6aに調整ナット30が螺合されている。調整ナット3
0を回すことによりコイルスプリング28の圧縮高さを
加減して、緩衝軸26の軸方向の位置および押圧力を調
整している。
【0005】下部軸受20は、以上の中空円筒22、こ
ろがり機構24、緩衝軸26、コイルスプリング28お
よび調整ナット30により構成されている。なお、緩衝
装置を構成する緩衝軸26、コイルスプリング28およ
び調整ナット30は必須のものではなく、緩衝装置を介
さずに下部軸受石24aを中空円筒22に支持させてい
る型式のものもある。32は止めナットであり、内部取
付板10の雌ねじ孔部10bと螺合された下部軸受20
の回り止めをしている。
【0006】40は上部軸受であり、外周部に設けられ
た雄ねじ部40aが内部取付板10のねじ孔部10dに
螺合されている。42はガイドピンであり、上部軸受4
0に保持されている。44は回り止めナットであり、雄
ねじ部40aに螺合され、上部軸受40の回り止めをし
ている。
【0007】50は回転支軸であり、端部に上部軸受石
24bが固着され、ころがり機構24により回転自在に
支持されている。52は回転軸であり、下端部が回転支
軸50と嵌合され、上端部の中心部に位置決め穴52a
が形成されている。回転軸52は、その位置決め穴52
aにガイドピン42が軸方向滑り自在および回転自在に
挿入されていおり、ガイドピン42を介して上部軸受
に保持されている。54は回転円板であり、その中心
部を回転軸52に固着され支持されている。回転円板5
4は以上のように回転軸52を介して下部および上部軸
受20、40に回転自在に支持されている。
【0008】60は電圧素子であり、電圧鉄心60aと
電圧コイル60bとを有し、電圧鉄心60aに電圧コイ
ル60bが装着されている。62は電流素子であり、電
流鉄心62aと電流コイル62bとを有し、電流鉄心6
2aに電流コイル62bが装着されている。電圧素子6
0と電流素子62と回転円板54とはそれぞれ所定位置
に配置されるように組み立てられる。そして、電圧素子
60および電流素子62が発生する印加電力に比例した
磁束との相互作用により回転円板54を回転させ、その
回転数を積算して消費電力量を測定する。
【0009】このような従来の電力量計の回転円板支持
機構においては、次のようにして内部取付板10に下部
軸受20を装着していた。すなわち、下部軸受20の中
空円筒22に雄ねじ部22aを加工し、内部取付板10
には雌ねじ孔部10bの加工を施す。下部軸受20の雄
ねじ部22aを内部取付板10の雌ねじ孔部10bにね
じ込んだ後に、下部軸受20が回転しないように止めナ
ット32で回り止めをしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力量計の回転
円板支持機構では、内部取付板10および下部軸受20
にねじ加工が必要であるとともに、内部取付板10に下
部軸受20をねじ込んで止めナット32で所定の位置に
固定する際に、内部取付板10の雌ねじ孔部10bと下
部軸受20の雄ねじ部22a間の隙間および下部軸受2
0の雄ねじ部22aと止めナット32の雌ねじ部間に隙
間があるために固定位置が一定しないという問題点があ
った。また、ねじ締め作業があるために、作業性が悪
く、しかもスパナやドライバ等の専用工具が必要である
という問題点があった。
【0011】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、部品の製作が容易であり、組立
作業性の改善を図れる電力量計の回転円板支持機構を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力量計
の回転円板支持機構は、軸受支持部と嵌合部とを有する
保持体と、筒状部と鍔状部とを有する支持軸受と、支点
部と押圧部とこの両者間に設けられた弾性変形部とを有
し弾性変形部の弾性変形により押圧部が支点部に対して
所定方向に移動しうるようにされた弾性部材とを備え、
保持体の嵌合部に支持軸受の筒状部が嵌合され、弾性部
材の支点部が軸受支持部に係合され押圧部が支持軸受に
係合されて弾性変形部が弾性変形して押圧部が所定方向
に移動して支持軸受の鍔状部を軸受支持部に押圧すると
ともに弾性部材の弾性変形部がさらに弾性変形して軸受
支持部と鍔状部との間に調整板を挿入して軸受支持部と
鍔状部との距離を調整しうるようにされ、支持軸受が回
転円板の回転軸を回転自在に支持するものである。
【0013】また、保持体は嵌合部が貫通孔部とされた
ものであり、この貫通孔部に支持軸受の筒状部が嵌合さ
れたものである。
【0014】さらに、保持体の軸受支持部に弾性部材係
合部が設けられ、弾性部材は押圧部が基板部とされると
ともに弾性変形部が基板部の両側に設けられた一対の弾
性腕とされたものであり、支持軸受の筒状部が鍔状部よ
りも回転円板側に位置するようにして筒状部が保持体の
貫通孔部に嵌合され、弾性腕の支点部が弾性部材係合部
に係合されるとともに基板部により鍔状部を軸受支持部
に押圧するものである。
【0015】また、支持軸受は筒状部と反対側に鍔状部
から突出された円筒状の突設部が設けられたものであ
り、弾性部材は基板部に突設部の径よりも大きい偏心孔
部が設けられたものであり、この偏心孔部が突設部に偏
心して係合されたものである。
【0016】さらに、保持体の弾性部材係合部に係合孔
部が設けられたものであり、弾性部材の支点部に凸部が
設けられたものであり、この凸部が係合孔部に係合され
たものである。
【0017】また、弾性部材の一対の弾性腕が基板部に
対して相異なる方向にひねり曲げされたものである。
【0018】さらに、弾性部材が支持軸受と上記保持体
の軸受支持部とを弾性的に狭持するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1〜図3はこの発明の実施の一
形態を示すもので、図1は電力量計の回転円板支持機構
を示す一部破断側面図、図2は下部平板部の詳細を示す
要部斜視図、図3は調整板の斜視図である。これらの図
において、110は電力量計の保持体としての内部取付
板であり、合成樹脂にてコ字状に形成されている。内部
取付板110は、軸受支持部としての下部平板部110
a、この下部平板部110aに円形の貫通孔を形成する
ように設けられた嵌合部としての下部貫通孔部110
b、上部平板部110c、この上部平板部110cに設
けられた上部貫通孔部110dをそれぞれ有する。ま
た、下部平板部110aの下部貫通孔部110bの左右
にL字状の弾性部材係合部としての一対の板ばね係合部
110eが図の下方に突出して設けられている(図2も
参照)。
【0020】120は支持軸受としての下部軸受であ
り、次のように構成されている。122は下部軸受本体
であり、円形の鍔状部122aと円柱状の凸部122b
とを有する。126は筒状部としての中空の軸受筒、1
28は中間軸である。下部軸受本体122の凸部122
bにころがり機構24の下部軸受石24aが固着されて
いる。この下部軸受石24aに鋼球24cを介して中間
軸128に固着された上部軸受石24bが対向してお
り、凸部122bに締り嵌めされた軸受筒126の内部
に収められている。下部軸受120は以上のように構成
されている。
【0021】130は調整板であり、例えば図3に示す
ようなU字状の切欠き部130aを有する形状に、ステ
ンレス鋼板またはリン青銅板等の薄板で形成されてい
る。切欠き部130aは調整板130を下部平板部11
0aと鍔状部122aとの間に挿入するときに軸受筒1
26との干渉を避けるためのものである。調整板130
の板厚として0.1[mm]、0.3[mm]、0.5
[mm]等、数種類が用意されている。調整板130
は、内部取付板110の下部平板部110aと鍔状部1
22aとの間の寸法を調整するためのものである。下部
軸受120の軸受筒126が内部取付板110の貫通孔
部110bに止り嵌めにて嵌合され、鍔状部122aが
内部取付板110の下部平板部110aの下面に調整板
130を介して当接している。
【0022】132は弾性部材としての板ばねであり、
例えばステンレス鋼板または、ばね用りん青銅板等から
プレスによる打抜き加工により形成されている。板ばね
132は、押圧部としての基板部132aと、基板部1
32aの両側に形成された弾性変形部としての弾性腕1
32bと、弾性腕の端部に支点部132cとを有し、基
板部132aが下部軸受120の鍔状部122aの下部
に当接し、支点部132cが内部取付板110の一対の
板ばね係合部110eと係合し、弾性変形部としての弾
性腕132bが弾性変形して板ばね132のばね高さが
圧縮され基板部132aが図1の矢印A方向に移動した
状態で下部軸受120を下部平板部110aに図上方に
押圧している。
【0023】140は上部軸受であり、円筒形の上部筒
部140aと、この上部筒部140aよりも小径にされ
た円筒形の嵌合筒部140bとを有する。上部軸受14
0は、その嵌合筒部140bが内部取付板110の上部
平板部110cに円形の貫通孔を形成するように設けら
れた上部貫通孔部110dに締り嵌めされている。ま
た、上部軸受140の内部に、図11の従来のものと同
様のガイドピン42が吊り下げられている。
【0024】回転軸52はその位置決め穴52aに軸方
向滑りおよび回転自在に挿入されたガイドピン42を介
して上方部を上部軸受140に、下方部を中間軸128
に嵌合されて下部軸受120に、それぞれ回転自在に支
持されている。その他の構成については、図11に示さ
れた従来のものと同様であるので相当するものに同一符
号を付して説明を省略する。
【0025】上部軸受140、下部軸受120、回転軸
52を内部取付板110に取付ける手順は次の通りであ
る。ガイドピン42が装着された上部軸受140の嵌合
筒部140bを内部取付板110の上部貫通孔部110
dに圧入する。次に、下部軸受120を下部平板部11
0aの下部貫通孔部110bに挿入し、回転円板54が
固着された回転軸52を中間軸128に嵌合させる。さ
らに、回転円板54の図1における上下方向の位置を所
定の位置に合わせるために、鍔状部122aと下部平板
部110aとの間に最適な板厚または数種類の板厚を組
み合わせた調整板を挿入して下部平板部110aに対す
る鍔状部122aの位置を調整する。なお、電圧素子6
0、電流素子62およびこれら上部、下部軸受140、
120、回転円板54等の組立に関しては、内部取付板
110の上部平板部の図における上面を基準面として行
われる。なお、寸法精度が所定値以内に納っていて寸法
調整の必要がないときは、調整板を挿入しなくともよ
い。
【0026】この発明の実施の一形態によれば、内部取
付板110、下部軸受120、上部軸受140のねじ加
工が不要となり部品製作が容易となる。また、内部取付
板110の下部貫通孔部110bに下部軸受120の軸
受筒126を嵌挿し、内部取付板110の下部平板部1
10aと下部軸受120の鍔状部122aとの間に調整
板130を挿脱して下部軸受120を上下させる。この
ことにより、回転円板54の回転軸52の軸方向の位置
を容易に調整することができる。従って、下部軸受12
0を固定する位置の調整が容易で、また組立作業も容易
になり、自動組立も可能となる。
【0027】発明の実施の形態2.図4〜図7はこの発
明の他の実施の形態を示すものであり、図4は下部軸受
部の要部拡大側面図、図5は図4の平面図、図6は内部
取付板の下部平板部の詳細を示す要部斜視図、図7は板
ばねを示す図で(a)は平面図、(b)は側断面図であ
る。
【0028】これらの図において、210は電力量計の
保持体としての内部取付板であり、合成樹脂でコ字状に
形成され、軸受支持部としての下部平板部210aに嵌
合部としての下部貫通孔部210bが設けられている。
また、下部平板部210aの下部貫通孔部210bの左
右にL字状の一対の弾性部材係合部としての板ばね係合
部210eが図の下方に突出して設けられている。21
0fは内部取付板210の一対の板ばね係合部210e
に設けられた係合孔部である。内部取付板210の図示
していない部分の構成については図1に示された内部取
付板110と同様のものである。
【0029】220は支持軸受としての下部軸受であ
り、次のように構成されている。222は下部軸受本体
であり、円形の鍔状部222a、円柱状の凸部222
b、鍔状部222aの下部に突設された突設部222
c、および突設部222cに環状に凹設された溝部22
2dを有する。下部軸受本体222の凸部222bにこ
ろがり機構24の下部軸受石24aが固着されている。
この下部軸受石24aに鋼球24cを介して中間軸12
8に固着された上部軸受石24bが対向しており、凸部
222bに締り嵌めされた筒状部としての軸受筒126
の内部に収められている。下部軸受220は以上のよう
に構成され、軸受筒126が内部取付板210の下部貫
通孔部210bに止り嵌めにて嵌合され、鍔状部222
aが内部取付板210の下部平板部210aの下面に調
整板130を介して当接している。
【0030】232は弾性部材としての板ばねであり、
ステンレス鋼板で形成され、押圧部としての円形の基板
部232aと、基板部232aの両側に形成された板状
の弾性腕232b、端部に支点部232cを有する。2
32dは凸部としての小突起であり、支点部232cの
幅方向中央部の下方へ打出しにより突設されている。2
32eは偏心孔部であり、その円形の孔を形成する内壁
の径Bは下部軸受220の突設部222cの外径よりも
大きく形成されている。上記のような基板部232a、
弾性腕232b、支点部232c、小突起232dおよ
び偏心孔部232eを有する板ばね232は、ステンレ
ス鋼板からプレスによる打抜き加工により形成されてい
る。
【0031】なお、偏心孔部232eは図7に示される
ように、支点部232cに形成された一対の小突起23
2d間の中央の線Cに対して、下部軸受220の突設部
222cの溝部222dの径をDとして、寸法E=(B
−D)/2 だけ偏心させて設けられている。このよう
に偏心孔部232eを偏心させているのは、後述するが
板ばね232の内部取付板210への装着を容易にする
ためである。板ばね232は基板部232aが下部軸受
220の鍔状部222aの下部に当接している。支点部
232cは内部取付板210の一対の板ばね係合部21
0eと係合して小突起232dが係合孔部210fに嵌
合している。板ばね232のばね高さが圧縮され下部軸
受220を調整板130を介して下部平板部210aに
押圧している。
【0032】次のようにして、内部取付板210に下部
軸受220を固定する。内部取付板210の下部貫通孔
部210bに下部軸受220の軸受筒126を嵌挿す
る。次に、図5に示されるように、下部軸受220の突
設部222cに設けられた溝部222dに、一点鎖線で
示す如く板ばね232の偏心孔部232eを挿入する。
次に、板ばね232を偏心分だけ移動させて溝部222
dに係合させ、板ばね232の一対の弾性腕232bを
鍔状部222aの方向に圧縮しながら矢印G方向に回転
させる。
【0033】そして、実線で示す如く内部取付板210
の一対の板ばね係合部210eに係合させ、かつ板ばね
232の小突起232dを係合孔部210fに係合させ
る。このようにして、下部軸受220を板ばね232の
弾性を利用して、かつ小突起232dを係合孔部210
fに嵌合させて、下部軸受220を内部取付板210に
強力に固定することができる。
【0034】この発明の実施の一形態によれば、下部軸
受220の固定方法において、板ばね232の偏心孔部
232eを偏心させることにより、偏心孔部232eの
内周部が下部軸受本体の溝部222dに係合する。従っ
て、溝部222dを、板ばね232を圧縮して回転させ
る時の支点にできるので、組立が容易になる。また、内
部取付板210の板ばね係合部210eに係合孔部21
0fを設け、板ばね232の小突起232dを係合させ
ることにより、板ばね232が振動や衝撃によっても外
れ難くなり、耐震性および対衝撃性が向上する。
【0035】発明の実施の形態3.図8は、さらにこの
発明の他の実施の形態の板ばねを示す斜視図である。図
において、332は弾性部材としての板ばねであり、弾
性変形部としての一対の板状の弾性腕332bを押圧部
としての円板状の基板部332aに対して相異なる方向
におのおの約30度ひねり曲げしたものである。支点部
332c、凸部としての小突起332d、偏心孔部33
2eについては図7に示された板ばね232における支
点部232c、小突起232d、偏心孔部232eと同
様のものである。この板ばね332を、図4に示された
板ばね232と同様に内部取付板210の下部平板部2
10aに下部軸受220の鍔状部222aを押圧するよ
うに組み込む。板ばね332がひねり曲げ形状によって
強度が向上し、より強固に下部軸受220を押圧するこ
とができる。
【0036】発明の実施の形態4.図9、図10はさら
にこの発明の他の実施の形態を示すもので、図9は下部
軸受部の要部側面図、図10はクリップ状弾性部材の斜
視図である。なお、図9は下部軸受部を図1に示す位置
の側面から見た図に相当するものである。これらの図に
おいて、432は弾性部材としてのクリップ状弾性部材
である。クリップ状弾性部材432は、詳細を図10に
示すように、弾性を有するステンレス鋼板をU状に曲げ
て形成され、押圧部としての基板部432a、弾性変形
部432b、支点部432c、支点部432c側に設け
られたU字状の切欠き部432dを有する。
【0037】クリップ状弾性部材432は、その切欠き
部432dが下部軸受120の軸受筒126に嵌合する
ようにして、鍔状部122aと下部平板部110aとを
挟むようにして嵌挿され、鍔状部122aを下部平板部
110aに押圧している。この場合も、下部軸受120
の軸方向の位置を調整するために、鍔状部122aと下
部平板部110aとの間に必要に応じて図3に示された
調整板130と同様の調整板を用いる。図9に示した実
施の形態では、調整板による寸法調整を必要としなかっ
たものを図示している。
【0038】その他の構成については、図11に示され
た従来のものと同様であるので相当するものに同一符号
を付して説明を省略する。このようなクリップ状弾性部
材432を用いることにより、図1における板ばね係合
部110eが不要となるとともに、クリップ状弾性部材
432の装着も極めて容易になる。なお、上記各実施の
形態では、保持体としての内部取付板に設けられた嵌合
部としての下部貫通孔部を示したが、貫通孔部は円形の
ものに限られるものはなく、正方形その他の形状のもの
であってもよい。また、嵌合部を孔部としないで例えば
図1における紙面と直角な方向に向う側から手前へU字
状に切り欠いた切欠き等であってもよい。
【0039】
【発明の効果】この発明は、以上のように、軸受支持部
と嵌合部とを有する保持体と、筒状部と鍔状部とを有す
る支持軸受と、支点部と押圧部とこの両者間に設けられ
た弾性変形部とを有し弾性変形部の弾性変形により押圧
部が支点部に対して所定方向に移動しうるようにされた
弾性部材とを備え、保持体の嵌合部に支持軸受の筒状部
が嵌合され、弾性部材の支点部が軸受支持部に係合され
押圧部が支持軸受に係合されて弾性変形部が弾性変形し
て押圧部が所定方向に移動して支持軸受の鍔状部を軸受
支持部に押圧するとともに弾性部材の弾性変形部がさら
に弾性変形して軸受支持部と鍔状部との間に調整板を挿
入し軸受支持部と鍔状部との距離を調整しうるようにさ
れ、支持軸受が回転円板の回転軸を回転自在に支持する
ものであるので、保持体および支持軸受のねじ加工が不
要となり部品製作が容易になるとともに、保持体の嵌合
部に支持軸受の筒状部を嵌合して弾性部材で押圧するの
で、組立作業も容易であり、さらに調整板を挿入しうる
ので支持軸受の位置の調整も容易である。
【0040】また、保持体は嵌合部が貫通孔部とされた
ものであり、この貫通孔部に支持軸受の筒状部が嵌合さ
れたものであるので、貫通孔部の加工が容易であり筒状
部の貫通孔部への嵌合も容易である。
【0041】さらに、保持体の軸受支持部に弾性部材係
合部が設けられ、弾性部材は押圧部が基板部とされると
ともに弾性変形部が基板部の両側に設けられた一対の弾
性腕とされたものであり、支持軸受の筒状部が鍔状部よ
りも回転円板側に位置するようにして筒状部が保持体の
貫通孔部に嵌合され、弾性腕の支点部が弾性部材係合部
に係合されるとともに基板部により鍔状部を軸受支持部
に押圧するものであるので、弾性部材の組み付けが容易
であり、また支持軸受を軸受支持部に容易に支持させる
ことができる。
【0042】また、支持軸受は筒状部と反対側に鍔状部
から突出された円状の突設部が設けられたものであ
り、弾性部材は基板部に突設部の径よりも大きい偏心孔
部が設けられたものであり、この偏心孔部が突設部に偏
心して係合されたものであるので、弾性部材を組込むと
き弾性部材は支持軸受の溝部に係合させながら回転させ
て挿入でき、弾性部材の組込みが容易である。
【0043】さらに、保持体の弾性部材係合部に係合孔
部が設けられたものであり、弾性部材の支点部に凸部が
設けられたものであり、この凸部が係合孔部に係合され
たものであるので、弾性部材が振動や衝撃によっても外
れ難くなり、耐震性および対衝撃性が向上する。
【0044】また、弾性部材の一対の弾性腕が基板部に
対して相異なる方向にひねり曲げされたものであるの
で、弾性腕の強度が向上するため、より強固に支持軸受
を押圧することができる。
【0045】さらに、弾性部材は支持軸受と上記保持体
とを弾性的に狭持するようにされたものであるので、構
成が簡易となり、保持体に支持軸受を嵌挿して弾性部材
で押圧するので、組立作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である電力量計の回
転円板支持機構を示す一部破断側面図である。
【図2】 図1に示された下部平板部の詳細を示す要部
斜視図である。
【図3】 図1に示された調整板を示す斜視図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態を示す下部軸受部
の要部拡大側面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 図4の下部平板部の詳細を示す要部斜視図で
ある。
【図7】 図4の板ばねの詳細を示すもので、図(a)
は平面図、図(b)は側断面図である。
【図8】 さらに、この発明の他の実施の形態である板
ばねを示す斜視図である。
【図9】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す下
部軸受部の要部側面図である。
【図10】 図9におけるクリップ状弾性部材の詳細を
示す斜視図である。
【図11】 従来の電力量計の回転円板支持機構を示す
断面図である。
【符号の説明】
52…回転軸、54…回転円板、60…電圧素子、62
…電流素子、110…内部取付板、110a…下部平板
部、110b…下部貫通孔部、110e…板ばね係合
部、120…下部軸受、122…下部軸受本体、122
a…鍔状部、130…調整板、132…板ばね、132
a…基板部、132b…弾性腕、132c…支点部、2
10…内部取付板、210a…下部平板部、210b…
下部貫通孔部、210e…板ばね係合部、220…下部
軸受、222…下部軸受本体、222a…鍔状部、22
2c…突設部、232…板ばね、232a…基板部、2
32b…弾性腕、232c…支点部、232d…小突
起、232e…偏心孔部、332…板ばね、332a…
基板部、332b…弾性腕、332c…支点部、332
d…小突起、332e…偏心孔部、432…クリップ状
弾性部材、432a…基板部、432b…弾性変形部、
432c…支点部、432d…切欠き部。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持体と支持軸受と弾性部材とを有する
    ものであって、 上記保持体は、軸受支持部とこの軸受支持部に設けられ
    た嵌合部とを有するものであり、 上記支持軸受は、筒状部とこの筒状部よりも大きい鍔状
    部とを有するものであり、 上記弾性部材は、支点部と押圧部と上記支点部と上記押
    圧部との間に設けられた弾性変形部とを有し、上記弾性
    変形部の弾性変形により上記押圧部が上記支点部に対し
    て所定方向に移動しうるようにされたものであり、 上記保持体の嵌合部に上記支持軸受の筒状部が嵌合さ
    れ、上記弾性部材の支点部が上記保持体の軸受支持部に
    係合され上記押圧部が上記支持軸受に係合されて上記弾
    性変形部が弾性変形して上記押圧部が上記所定方向に移
    動して上記支持軸受の鍔状部を上記保持体の軸受支持部
    に押圧するとともに上記弾性部材の弾性変形部が上記所
    定方向にさらに弾性変形して上記軸受支持部と上記鍔状
    部との間に調整板を挿入して上記軸受支持部と上記鍔状
    部との距離を調整しうるようにされ、電圧に応じた磁束
    を発生する電圧素子と電流に応じた磁束を発生する電流
    素子との間に設けられた回転円板の回転中心である回転
    軸を上記支持軸受が回転自在に支持するものである、
    力量計の回転円板支持機構。
  2. 【請求項2】 保持体の嵌合部は貫通孔部とされたもの
    であり、この貫通孔部に支持軸受の筒状部が嵌合された
    ものであることを特徴とする請求項載の電力量計の回
    転円板支持機構。
  3. 【請求項3】 保持体はその軸受支持部に設けられた貫
    通孔部を挟んで一対の弾性部材係合部が設けられたもの
    であり、弾性部材は押圧部が板状の基板部とされるとと
    もに弾性変形部が上記基板部の両側に設けられた一対の
    弾性腕とされたものであり、支持軸受の筒状部が鍔状部
    よりも回転円板側に位置するようにして筒状部が貫通孔
    部に嵌合され、弾性部材の上記支点部が上記弾性部材係
    合部に係合されるとともに上記基板部により鍔状部を軸
    受支持部に押圧するものであることを特徴とする請求項
    記載の電力量計の回転円板支持機構。
  4. 【請求項4】 支持軸受は筒状部と反対側へ鍔状部から
    突出された円柱状の突設部が設けられたものであり、弾
    性部材は基板部に上記突設部の径よりも大きい偏心孔部
    が設けられたものであり、この偏心孔部が上記突設部に
    偏心して係合されたものであることを特徴とする請求項
    記載の電力量計の回転円板支持機構。
  5. 【請求項5】 保持体はその弾性部材係合部に係合孔部
    が設けられたものであり、弾性部材はその支点部に凸部
    が設けられたものであり、上記凸部が上記係合孔部に係
    合されたものであることを特徴とする請求項に記載の
    電力量計の回転円板支持機構。
  6. 【請求項6】 弾性部材はその一対の弾性腕が基板部に
    対して相異なる方向にひねり曲げされたものであること
    を特徴とする請求項〜請求項のいずれか1項に記載
    の電力量計の回転円板支持機構。
  7. 【請求項7】 弾性部材は、支持軸受と保持体の軸受支
    持部とを弾性的に狭持するものであることを特徴とする
    請求項記載の電力量計の回転円板支持機構。
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