JP3266560B2 - 情報処理システム及びその制御方法 - Google Patents

情報処理システム及びその制御方法

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JP3266560B2
JP3266560B2 JP00125398A JP125398A JP3266560B2 JP 3266560 B2 JP3266560 B2 JP 3266560B2 JP 00125398 A JP00125398 A JP 00125398A JP 125398 A JP125398 A JP 125398A JP 3266560 B2 JP3266560 B2 JP 3266560B2
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    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
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    • GPHYSICS
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナル・コン
ピュータを代表とする情報処理システム及びその制御方
法に係り、特に、所定の事象の発生に伴って実行中のタ
スクを中断してシステムの動作を殆ど完全に停止した状
態(すなわち低消費電力モード)に陥る低消費電力技術
を導入したタイプの情報処理システム及びその制御方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、システムの状態を
ハード・ディスクなどの外部記憶装置に保存してから低
消費電力モードに遷移するとともに、保存した状態を復
元することによって元の動作モードに復帰するタイプの
情報処理システム及びその制御方法に係り、外部記憶装
置上に存在するユーザ・データを破壊することなくシス
テムの状態を保存することができる情報処理システム及
びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の技術革新に伴い、デスクトップ
型、タワー型、ノートブック型など各種パーソナル・コ
ンピュータ(PC)が開発され市販されている。このう
ち、デスクトップPCは、サイズや重量が比較的大き
く、オフィスや家庭などの固定場所に設置されて使用さ
れる性格を持っている。また、ノートブックPCは、モ
バイル環境、すなわち屋外や移動先での携帯的・可搬的
な使用を考慮して小型且つ軽量に設計・製作されたもの
である。ノートブックPCの代表例は、日本アイ・ビー
・エム(株)が市販する"IBM ThinkPad
770"シリーズである("IBM ThinkPad
770"は米IBM社の商標)。
【0003】既に周知なように、ノートブックPCは、
一般には、システム・ボードを内蔵したシステム本体
と、この本体の略後縁端に回動可能に軸支された蓋体と
からなる「クラム・シェル構造体」である(図6参
照)。本体の上面には入力装置としてのキーボード・ユ
ニットが配設されるとともに、蓋体の内面略中央には出
力装置としての液晶表示ディスプレイが配設されてい
る。ノートブックPCを利用するときには蓋体を本体か
ら開き、ディスプレイとキーボードの使用を可能とす
る。逆に未使用時や運搬時には、蓋体を本体側に閉じ
て、ディスプレイやキーボードを隠蔽して、外界の衝撃
から保護する。また、PCは、外部記憶装置として、ハ
ード・ディスク・ドライブ(HDD)や、フロッピー・
ディスク・ドライブ(FDD)、CD−ROMドライブ
などを導入することができる。これらドライブ・ユニッ
トは、多くの場合、パッケージ状に製作され、着脱・交
換が自在である。
【0004】殆ど全てのノートブックPCは、内蔵バッ
テリで駆動可能な「バッテリ駆動」タイプである。これ
は商用電源が利用できないモバイル環境での使用を考慮
したためである。ノートブックPCが内蔵するバッテリ
は、一般には、Li−Ion,NiCd,NiMHのよ
うな2次バッテリ・セルを複数個収納した「バッテリ・
パック」の形態で利用される。このようなバッテリ・パ
ックは、通常、数百グラムの重量と4〜12V程度の出
力電圧を持つ。
【0005】バッテリ駆動型機器の普及率やパフォーマ
ンスは、バッテリをいかに効率的に利用できるかに係っ
ている。例えばノートブックPCのバッテリ・パックを
例にとれば、コンピュータ処理時間にして精々2〜3時
間程度の充電容量しかないのに、充電にも2〜3時間を
要してしまう。かくの如く充電時間が長いのは、バッテ
リ駆動型機器の利用上の問題であり、また、ユーザは、
複数個のスペア・バッテリ・パックを携行しなければな
らなくなる所以でもある。
【0006】このため、バッテリ持続時間を少しでも長
くするための低消費電力化技術が研究・開発され、且
つ、ノートブックPCのようなバッテリ駆動型機器に採
用されている。
【0007】また、最近では、資源有限という社会生態
学的な観点から、商用電源によって無尽蔵に給電可能な
電子機器に対しても省電力の要求が高まってきている。
例えば、1993年6月に米国環境保護庁(EPA)
が"Energy StarComputer Pro
gram"と呼ばれる省電力に関する自主規制を発表し
た。該規制は、動作待ち状態におけるPCの消費電力が
一定基準以下(駆動電力が30W以下、又はCPU稼働
時の30%以下)になることを要求している。このこと
から、コンピュータ・メーカ各社は、デスクトップPC
についても競って省電力技術を導入するようになってき
ている。
【0008】電子機器に対する数余の低消費電力化技術
のうち、PCに対して適用されるものを「パワー・マネ
ージメント」と言うこともある。
【0009】パワー・マネージメントの基本メカニズム
は、コンピュータ・システム(以下、単に「システム」
とも言う)のアクティビティに応じて、駆動が不要なハ
ードウェアを省電力モードに陥れたり給電を停止するこ
とである。パワー・マネージメントの例として、「LC
Dオフ」、「HDDオフ」、「CPUスロー・クロック
/クロック・ダウン」などが挙げられる。
【0010】「LCDオフ」は、キーボードやマウスか
らの入力が所定時間以上なかったときにLCDやそのバ
ックライトへの給電を停止するものである。また、「H
DDオフ」は、最後のディスク・アクセスからの経過時
間に従って、HDDユニット内部の電気回路への給電を
停止するものであり、例えば米国特許第4,933,7
85号の明細書に開示されている。LCDのバックライ
トやHDDの回転モータは、システムの総消費電力に大
きなウェートを占めるので、LCDオフやHDDオフの
省電力に対する寄与は大きい。
【0011】また、「CPUスロー・クロック」や「C
PUクロック・ダウン」は、CPUの動作待ち時間(例
えばユーザからのキー/マウス入力が所定時間以上ない
とき)に、CPUの動作周波数を低下し又は完全停止さ
せることによって、その消費電力を低減させるものであ
る。近年、CPUの高速化に伴い、CPUの処理能力が
大幅に強化されている反面、CPUの消費電力や発熱量
も増大傾向にあるので、「CPUスロー・クロック/ク
ロック・ダウン」の技術的意義は大きい。なお、「CP
Uスロー・クロック/クロック・ダウン」については、
例えば本出願人に既に譲渡されている特願平7−278
904号(特開平9−128106号公報:当社整理番
号JA995100)の明細書に開示されている。
【0012】上述した「LCDオフ」、「HDDオ
フ」、「CPUスロー・クロック/クロック・ダウン」
などは、システム内の一部のハードウェアを停止するこ
とによって電力の消費を低減するものであり、残余のハ
ードウェアは電力を消費し続けている。しかしながら、
システムへの給電を殆ど完全に停止することができれ
ば、低消費電力の効果が一層高いことは言うまでもない
であろう。また、充電式バッテリの場合、残存容量が所
定値以下の「ロー・バッテリ」状態で放電を続行すると
バッテリ特性の劣化を招来しかねない。したがって、ロ
ー・バッテリ時にはシステムへの給電を完全に停止させ
ることが好ましい。
【0013】いわゆる「ハイバーネーション」は、シス
テムへの給電を完全停止を可能にしたパワー・マネージ
メント技術である。例えばキー/マウス入力やI/Oデ
バイスのアクティビティが所定時間以上検出されないこ
とやロー・バッテリ状態に陥ったことをトリガにして、
システムは実行中のタスクを中断してハイバーネーショ
ン・モードに遷移する。また、システムがハイバーネー
ション・モードから復帰することを「ウェーク・アッ
プ」と呼んでいる。ウェーク・アップは、システムを元
の状態に復元してタスクを再開させることであり、シス
テムの状態をリセットする通常のパワー・オン・(PO
R:Power On Reset)動作とは区別される。
【0014】ウェーク・アップによってタスクを再開す
る、すなわち、タスクを中断した時点でのシステムの状
態を復元するためには、ハイバーネーション・モードに
入る前にシステムの状態を保存する必要がある。ここで
言うシステムの状態には、メイン・メモリやVRAMな
どの揮発性メモリの内容の他、CPUや各I/Oデバイ
スのレジスタ値、タイマのカウント値などのハードウェ
アのコンテキストを示す情報が含まれる。ウェーク・ア
ップ処理の間に、保存された各データを元の場所に戻す
ことにより、システムの状態が復元される。これら状態
復元のために保存される情報のことを、以下では「ハイ
バーネーション情報」と言うことにする。
【0015】ハイバーネーション・モード下ではシステ
ム内の全てのハードウェアへの給電が停止されるという
ことを勘案すれば、ハイバーネーション情報の保存場所
としては、ハード・ディスクのような不揮発性の記憶場
所であることが好ましい。このため、ハイバーネーショ
ン情報を保存するための専用領域をハード・ディスク上
に確保しておく必要がある。
【0016】ハード・ディスク上に領域を確保する方法
の1つとして、ハード・ディスク上にハイバーネーショ
ン情報専用のパーティションを用意しておくことが考え
られる。また、他の方法として、ハイバーネーション情
報の保存領域をOS(オペレーティング・システム)の
ファイル・システムで管理された「ハイバーネーション
・ファイル」とすることが考えられる。ハイバーネーシ
ョン・ファイルは、ハード・ディスク上のユーザ・パー
ティションの中に、1つのファイルとしてユーザ・ファ
イルと同じ次元でアロケートされる。
【0017】一度区切られたパーティションは固定的で
あり、再度区切り直さない限りパーティション・サイズ
を変更することはできない。これに対し後者によれば、
OSのファイル・システムによって保存領域を動的に確
保し直すことができる。例えばメイン・メモリの増設に
伴ってハイバーネーション情報全体のサイズが増えた場
合であっても、後者の方法であれば、ファイル・システ
ムによってハイバーネーション・ファイルを再度アロケ
ートするだけで対処することができる。特に最近のPC
では、例えば32MBのメモリを標準装備しつつ、SI
MM(Single Inline Memory Module)カードやDIM
M(Dual Inline Memory Module)カードをシステム・
ボード上の所定のソケットに挿入することにより最大2
56MBまで増設できる(すなわちメモリ・サイズが大
幅に変動する可能性がある)ことを勘案しても、後者の
方法は優れていると言えよう。なお、ハイバーネーショ
ン・ファイルにシステムの状態を保存する方法は、例え
ば本出願人に既に譲渡されている特願平5−18418
6号(特開平7−84848号:当社整理番号JA99
3020)に開示されている。
【0018】ハイバーネーション/ウェーク・アップ処
理をサポートするコンピュータ・システムの場合、通常
のパワー・オフ操作(一般にはパワー・スイッチの操作
に因る)の他、ハイバーネーション・モードに入ること
によっても、システムはパワー・ダウンする。
【0019】ハイバーネーション・モードは、システム
の状態を保存した上で動作を凍結させている状態であ
り、パワー・オフ状態とは明らかに相違する。システム
を再びパワー・オンするときには、パワー・オフ状態で
あれば通常のPOR処理を実行するが、ハイバーネーシ
ョン・モードであったならば、保存情報の復元を伴った
ウェーク・アップ処理を実行しなければならない。この
ため、ハイバーネーション・モードに入るときには、ハ
イバーネーション・モードであること(すなわち状態の
保存を伴ってパワー・オフされたという履歴)を示す情
報を、システム内のいずれかの場所に残すようになって
いる。このような情報のことを、以下では「ハイバーネ
ーション・シグニチャ」と呼ぶことにする。パワー・オ
ンしたとき、システムは、ハイバーネーション・シグニ
チャがセットされているか否かにより、ウェーク・アッ
プ又はPORのいずれを実行するべきかを判断すること
ができる。
【0020】ハイバーネーション・シグニチャの格納先
は、パワー・オン時にシステムがアクセスできるもので
あれば何処でもよい。例えば、ハード・ディスク上であ
っても、あるいは、不揮発性のメモリ(NVRAM:例
えばリザーブ・バッテリによってバックアップされてい
るCMOSメモリ)上であってもよい。但し、「リモー
ト・ウェーク・アップ」を実行する場合には、ハイバー
ネーション・シグニチャも、ハイバーネーション情報と
同様にハード・ディスク上に保存しておく必要がある。
【0021】ここで言う「リモート・ウェーク・アッ
プ」とは、ある1つのコンピュータ・システム上で、着
脱・交換可能なHDDにシステムの状態を保存してハイ
バーネーション・モードに入り、その後、このHDDを
取り外して別のコンピュータ・システムに付け替えてウ
ェーク・アップさせるというものである/*/。「リモー
ト・ウェーク・アップ」によれば、HDDユニットの着
脱・交換操作のみによって、遠隔の複数のシステム間
で、ハイバーネーション・モードに入る直前の作業状態
に復帰することが可能になる。例えば、同一構成のシス
テムを多数導入する大口ユーザ(一般には企業)にとっ
ては、TCO(Total Cost of Ownership)の観点から
メリットは大きいであろう。但し、ハイバーネーション
・シグニチャをハイバーネーション情報と同じハード・
ディスク上に置いておかなければ、移動先のコンピュー
タ・システムはハイバーネーション・モードであること
を知る由がない。すなわち、システムの状態を譲受しな
がらもウェーク・アップすることができない。
【0022】ハイバーネーション・シグニチャをハイバ
ーネーション情報に同行させることによって、「リモー
ト・ウェーク・アップ」による利益を享受することがで
きる。しかしながら、ハイバーネーション・シグニチャ
をハード・ディスク上に格納する場合、幾つかの留意点
がある。その1つはディスク上の格納位置である。
【0023】システムは、パワー・オンした直後に、自
身がPOR処理又はウェーク・アップ処理のいずれを実
行すべきかを判断しなければならない。言い換えれば、
ハイバーネーション・シグニチャは、OSがメモリ・ロ
ードされる前に必要となる。このため、ハード・ディス
ク上にハイバーネーション・シグニチャを格納する場合
には、OSのファイル・システムを用いなくても探し当
てられる位置(シリンダ)に格納する必要がある。例え
ば、前述の特願平5−184186号(特開平7−84
848号)の場合には、ハイバーネーション・シグニチ
ャはハード・ディスク上の固定位置(より具体的には、
ディスクの最内周に定義された「CEシリンダ」の中)
にセーブされるようになっている。
【0024】また、他の留意点は、ハード・ディスク上
の固定シリンダに書き込まれるハイバーネーション・シ
グニチャが、このシリンダ中に既に存在する有効なデー
タと干渉し合わないことである。
【0025】OSのファイル・システムがBIOS(基
本入出力システム)経由でディスク・アクセスする/**/
ようなシステムの場合には、ハイバーネーション・シグ
ニチャを格納するためのシリンダをBIOSがマスクし
てやることにより、該シリンダをリザーブしておくこと
が可能である。例えば、ハード・ディスクの最内周シリ
ンダは最大のアドレス値を持っている。したがって、デ
ィスクBIOSは、OSファイル・システムからの問い
合わせに対して小さめのディスク・サイズを答えること
によって、CEシリンダをユーザ・アクセスから隠蔽す
ることができる。OSファイル・システムは、存在すら
知らないCEシリンダにユーザ・データを書き込むこと
ができないので、ユーザ・データがハイバーネーション
・シグニチャと干渉することはない。
【0026】BIOSは、一般に、コンピュータ・シス
テムの製造メーカ若しくは販売元がシステム・ボード上
のROM(読み出し専用メモリ)に恒久的に書き込むこ
とによって、エンド・ユーザに提供される。BIOSの
機能によってハイバーネーション・シグニチャのための
シリンダをリザーブすることができれば、エンド・ユー
ザやソフトウェア(OS)・ベンダが意識することな
く、ユーザ・データとハイバーネーション・シグニチャ
との干渉を回避することができる。また、コンピュータ
・システムの製造・販売者は、システムのハイバーネー
ション及びウェーク・アップにおける一連の動作を確実
に保証することができよう。
【0027】ところが、最近のOSの中には、BIOS
を経由せず自ら直接ハード・ディスクにアクセスする
(すなわち、BIOSをコールすることなく、OS内の
デバイス・ドライバがディクスに対するI/O命令を発
行する)ものがある。そのようなOSの一例は、米IB
M社が市販する"OS/2"("OS/2"は米IBM社の
商標)である。このようなOSのファイル・システムに
対しては、BIOSはディスク上のいかなるシリンダも
隠蔽することはできない。何故ならば、ハード・ディス
ク自身は、直接的なハードウェア操作であるI/O命令
に対しては正直に応答するしかなく、特定のシリンダを
リザーブするようなアーキテクチャを備えていないから
である。
【0028】ハード・ディスクに直接アクセスするタイ
プのOSのファイル・システムは、BIOSがマスクし
たシリンダにもアクセスすることができる。かかるOS
環境下では、ハイバーネーション・シグニチャのための
シリンダにもユーザ・データが既に書き込まれている可
能性がある。このような場合には、ハイバーネーション
・モードに入るときに、ハイバーネーション・シグニチ
ャを指定シリンダの中に書き込むことによって、元にあ
ったユーザ・データは破壊されてしまう。このような場
合、ハイバーネーション・シグニチャを書き込んでおく
ことによって、システムはウェーク・アップすることが
できるであろう。但し、喪失されたユーザ・データ部分
は修復不能であり、このようなユーザ・データ部分を用
いるアプリケーションが起動したときには、システムは
動作異常を起こすであろう。
【0029】ハイバーネーション/ウェーク・アップ技
術を提供するのはコンピュータ・システムの製造メーカ
や販売元である。これらシステムの製造・販売業者は。
一般に、OSのベンダとは相違する。ハード・ディスク
の利用形態やポリシーはOS毎に区々であり、コンピュ
ータ・システムの製造・販売業者と各OSベンダとの間
でハイバーネーション・シグニチャの格納先に関して取
り決めを交わすことは不可能に等しい。
【0030】ほんの一部であれユーザ・データが破壊さ
れてしまっては、システムの信頼性は失われることにな
る。また、コンピュータ・システムの製造・販売者は、
システムの動作を保証していないとの謗りを免れ得ない
であろう。
【0031】なお、ハイバーネーション・ファイルは、
OSのファイル・システムによって管理されているの
で、他のユーザ・データと干渉しないようにディスク上
にアロケートされる、ということは容易に理解できよ
う。
【0032】《注釈》 *:リモート・ウェーク・アップするコンピュータ・シ
ステムは、ハイバーネーション・モードに入ったコンピ
ュータ・システムと同一のシステム・コンフィギュレー
ションを持つ必要がある。すなわち、システムは、メモ
リ・サイズが同一であり、同じ種類・個数のI/Oデバ
イスを持ち、各I/Oデバイス同士は同一のシステム・
リソースを使用している必要がある。
【0033】**:アプリケーションやOSは、INT
命令を発行することによってBIOSをコールすること
ができる。例えばIBM PC/AT互換機("PC/
AT"は米IBM社の商標)であれば、通常、INT1
3命令を用いてBIOS中のディスク入出力用のルーチ
ンをコールするようになっている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、所定
の事象の発生に伴って実行中のタスクを中断してシステ
ムの動作を殆ど完全に停止した状態(すなわち低消費電
力モード)に陥る低消費電力技術を導入した、優れた情
報処理システム及びその制御方法を提供することにあ
る。
【0035】本発明の更なる目的は、システムの状態を
ハード・ディスクなどの外部記憶装置に保存してから低
消費電力モードに遷移するとともに、保存した状態を復
元することによって元の動作モードに復帰する、優れた
情報処理システム及びその制御方法を提供することにあ
る。
【0036】本発明の更なる目的は、外部記憶装置上の
他のユーザ・データを破壊することなくシステムの状態
を保存することができる情報処理システム及びその制御
方法を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、CP
U、揮発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備
え、所定の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断
して、前記メモリの内容を含むハイバーネーション情報
を前記外部記憶装置内のハイバーネーション情報格納領
域に保存してからシステム内の各部への給電を停止して
ハイバーネーション・モードに遷移するハイバーネーシ
ョン機能をサポートした情報処理システムであって、
(a)前記所定の事象の発生に応答して、前記メモリの
内容を含むハイバーネーション情報を前記ハイバーネー
ション情報格納領域に保存する手段と、(b)前記外部
記憶装置内の固定場所に設けられたハイバーネーション
管理情報格納領域と、(c)前記所定の事象の発生に応
答して、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に存
在するデータを前記ハイバーネーション情報格納領域に
退避させる手段と、(d)前記手段(c)によってデー
タが退避された後に前記ハイバーネーション管理情報格
納領域にハイバーネーション管理情報を格納する手段
と、(e)前記手段(a)、(c)、及び(d)の実行
終了後にシステム内の各部への給電を停止する手段と、
を具備することを特徴とする情報処理システムである。
【0038】また、本発明の第2の側面は、CPU、揮
発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備え、所定
の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断して、前
記メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記外
部記憶装置内のハイバーネーション情報格納領域に保存
してからシステム内の各部への給電を停止してハイバー
ネーション・モードに遷移するハイバーネーション機能
をサポートした情報処理システムであって、(a)所定
の事象の発生に応答して、前記メモリの内容を含むハイ
バーネーション情報を前記ハイバーネーション情報格納
領域に保存する手段と、(b)前記外部記憶装置内の固
定場所に設けられたハイバーネーション管理情報格納領
域と、(c)前記所定の事象の発生に応答して、前記ハ
イバーネーション管理情報格納領域に存在するデータを
前記ハイバーネーション情報格納領域に退避させる手段
と、(d)前記手段(c)によってデータが退避された
後に前記ハイバーネーション管理情報格納領域にハイバ
ーネーション管理情報を格納する手段と、(e)前記手
段(a)、(c)、及び(d)の実行終了後にシステム
内の各部への給電を停止して、システムをハイバーネー
ション・モードに遷移せしめる手段と、(f)システム
への給電が再開されたことに応答して、前記ハイバーネ
ーション管理情報格納領域に格納された前記ハイバーネ
ーション管理情報をチェックする手段と、(g)前記手
段(f)によるチェックが成功裡に終わったことに応答
して、前記ハイバーネーション情報格納領域に保存して
いた前記ハイバーネーション情報を元の各場所に復元す
る手段と、(h)前記手段(f)によるチェックが成功
裡に終わったことに応答して、前記ハイバーネーション
情報格納領域に退避していたデータを前記ハイバーネー
ション管理情報格納領域に戻す手段と、を具備すること
を特徴とする情報処理システムである。
【0039】また、本発明の第3の側面は、CPU、揮
発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備え、所定
の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断して前記
メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記外部
記憶装置内のハイバーネーション情報格納領域に保存し
てからシステム内の各部への給電を停止してハイバーネ
ーション・モードに遷移するハイバーネーション機能を
サポートした情報処理システムの制御方法であって、
(a)前記所定の事象の発生に応答して、前記メモリの
内容を含むハイバーネーション情報を前記ハイバーネー
ション情報格納領域に保存する段階と、(b)前記外部
記憶装置内の固定場所にハイバーネーション管理情報格
納領域を設ける段階と、(c)前記所定の事象の発生に
応答して、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に
存在するデータを前記ハイバーネーション情報格納領域
に退避させる段階と、(d)前記段階(c)によってデ
ータが退避された後に前記ハイバーネーション管理情報
格納領域にハイバーネーション管理情報を格納する段階
と、(e)前記段階(a)、(b)、(c)、及び
(d)の終了後にシステム内の各部への給電を停止する
段階と、を具備することを特徴とする情報処理システム
の制御方法である。
【0040】また、本発明の第4の側面は、CPU、揮
発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備え、所定
の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断して前記
メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記外部
記憶装置内のハイバーネーション情報格納領域に保存し
てからシステム内の各部への給電を停止してハイバーネ
ーション・モードに遷移するハイバーネーション機能を
サポートした情報処理システムの制御方法であって、
(a)所定の事象の発生に応答して、前記メモリの内容
を含むハイバーネーション情報を前記ハイバーネーショ
ン情報格納領域に保存する段階と、(b)前記外部記憶
装置内の固定場所にハイバーネーション管理情報格納領
域を設ける段階と、(c)前記所定の事象の発生に応答
して、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に存在
するデータを前記ハイバーネーション情報格納領域に退
避させる段階と、(d)前記段階(c)によってデータ
が退避された後に前記ハイバーネーション管理情報格納
領域にハイバーネーション管理情報を格納する段階と、
(e)前記段階(a)、(b)、(c)、及び(d)の
終了後にシステム内の各部への給電を停止して、システ
ムをハイバーネーション・モードに遷移せしめる段階
と、(f)システムへの給電が再開されたことに応答し
て、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に格納さ
れた前記ハイバーネーション管理情報をチェックする段
階と、(g)前記段階(f)によるチェックが成功裡に
終わったことに応答して、前記ハイバーネーション情報
格納領域に保存していた前記ハイバーネーション情報を
元の各場所に復元する段階と、(h)前記段階(f)に
よるチェックが成功裡に終わったことに応答して、前記
ハイバーネーション情報格納領域に退避していたデータ
を前記ハイバーネーション管理情報格納領域に戻す段階
と、を具備することを特徴とする情報処理システムの制
御方法である。
【0041】また、本発明の第5の側面は、CPU、揮
発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備え、所定
の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断して前記
メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記外部
記憶装置内のハイバーネーション情報格納領域に保存し
てからシステム内の各部への給電を停止してハイバーネ
ーション・モードに遷移するハイバーネーション機能を
サポートしたタイプのコンピュータ・システム上で稼働
するコンピュータ・プログラムを有形的に格納したコン
ピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ・プ
ログラムは、(a)前記所定の事象の発生に応答して、
前記メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記
ハイバーネーション情報格納領域に保存するルーチン
と、(b)前記外部記憶装置内の固定場所にハイバーネ
ーション管理情報格納領域を設けるルーチンと、(c)
前記所定の事象の発生に応答して、前記ハイバーネーシ
ョン管理情報格納領域に存在するデータを前記ハイバー
ネーション情報格納領域に退避させるルーチンと、
(d)前記ルーチン(c)によってデータが退避された
後に前記ハイバーネーション管理情報格納領域にハイバ
ーネーション管理情報を格納するルーチンと、(e)前
記ルーチン(a)、(b)、(c)、及び(d)の終了
後にシステム内の各部への給電を停止するルーチンと、
を具備することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体
である。
【0042】また、本発明の第6の側面は、CPU、揮
発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備え、所定
の事象の発生に応答して実行中のタスクを中断して前記
メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記外部
記憶装置内のハイバーネーション情報格納領域に保存し
てからシステム内の各部への給電を停止してハイバーネ
ーション・モードに遷移するハイバーネーション機能を
サポートしたタイプのコンピュータ・システム上で稼働
するコンピュータ・プログラムを有形的に格納したコン
ピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ・プ
ログラムは、(a)所定の事象の発生に応答して、前記
メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記ハイ
バーネーション情報格納領域に保存するルーチンと、
(b)前記外部記憶装置内の固定場所にハイバーネーシ
ョン管理情報格納領域を設けるルーチンと、(c)前記
所定の事象の発生に応答して、前記ハイバーネーション
管理情報格納領域に存在するデータを前記ハイバーネー
ション情報格納領域に退避させるルーチンと、(d)前
記ルーチン(c)によってデータが退避された後に前記
ハイバーネーション管理情報格納領域にハイバーネーシ
ョン管理情報を格納するルーチンと、(e)前記ルーチ
ン(a)、(b)、(c)、及び(d)の終了後にシス
テム内の各部への給電を停止して、システムをハイバー
ネーション・モードに遷移せしめるルーチンと、(f)
システムへの給電が再開されたことに応答して、前記ハ
イバーネーション管理情報格納領域に格納された前記ハ
イバーネーション管理情報をチェックするルーチンと、
(g)前記ルーチン(f)によるチェックが成功裡に終
わったことに応答して、前記ハイバーネーション情報格
納領域に保存していた前記ハイバーネーション情報を元
の各場所に復元するルーチンと、(h)前記ルーチン
(f)によるチェックが成功裡に終わったことに応答し
て、前記ハイバーネーション情報格納領域に退避してい
たデータを前記ハイバーネーション管理情報格納領域に
戻すルーチンと、を具備することを特徴とするコンピュ
ータ可読記憶媒体である。
【0043】不揮発性の外部記憶装置は、例えば、ハー
ド・ディスク・ドライブでよい。ハード・ディスク・ド
ライブは、殆ど全てのコンピュータ・システムに標準装
備されている。
【0044】ここで言うハイバーネーション管理情報
は、情報システムがハイバーネーション機能によって給
電を停止した履歴を示すハイバーネーション・シグニチ
ャの他、ハード・ディスク上におけるハイバーネーショ
ン情報格納領域の位置情報や、情報処理システムのシス
テム構成情報を含んでいてもよい。
【0045】ハイバーネーション・シグニチャは、給電
が再開されたときに、システムがハイバーネーション・
モード中であったか否かを確認するために使用される。
【0046】また、アロケーション情報は、ハイバーネ
ーション情報格納領域に保存された各データの所在を早
急に探索するために利用される。
【0047】また、システム構成情報は、これからウェ
ーク・アップを実行する情報処理システムのそれと照合
される。例えばリモート・ウェーク・アップを行う場合
には、ハイバーネーション・モードに入ったときのシス
テム構成と相違する可能性がある。異なるシステム環境
下でタスクの再開を敢行すると、システム・ハングなど
システムに予期せぬダメージを与える危険があるから、
システム構成をチェックすることは重要である。
【0048】また、ハイバーネーション管理情報格納領
域は、ハード・ディスク上の物理的に固定された位置で
あることが好ましい。例えば、ハード・ディスクの最外
周又は最内周に定義されたシリンダの中に該領域が割り
当てられていれば、領域の確保及び該領域の探索の両方
が容易になる。
【0049】最外周のシリンダ内には、一般に、ハード
・ディスクのパーティション情報(各パーティションの
スタート・アドレスとサイズ)等を記述した情報を記録
するためのセクタ(ブート・セクタ)が含まれる。この
ため、最外周のシリンダは、ユーザがアクセスできない
ようにリザーブされていることが多い。
【0050】
【作用】本発明に係る情報処理システムは、例えば、C
PU、揮発性のメモリ及び不揮発性の外部記憶装置を備
えた汎用パーソナル・コンピュータである。システム
は、いわゆるハイバーネーション機能をサポートしてお
り、パワー・オフする前にシステムの状態を保存するこ
とにより、次にパワー・オンしたときにはシステムを同
じ状態に復元することができる。
【0051】本発明で特にユニークなのは、ハイバーネ
ーション管理情報を記憶するためのメカニズムである。
【0052】まず、ハイバーネーション・モードへの遷
移を暗示する所定の事象(例えばロー・バッテリ状態)
が発生すると、システムはこれに応答して、ハイバーネ
ーション情報を、ハード・ディスク上に用意されたハイ
バーネーション情報格納領域に保存する。ハイバーネー
ション情報には、例えばメモリやVRAMの内容等の揮
発性のデータが含まれる。
【0053】ハード・ディスク上の固定場所には、ハイ
バーネーション管理情報格納領域が設けられている。例
えば、ハード・ディスクの最外周又は最内周に定義され
たシリンダ(若しくはシリンダ内の特定のセクタ)がハ
イバーネーション管理情報格納領域として指定されてい
る。
【0054】最外周シリンダには、ブート・セクタとい
うシステムにとって非常に重要なデータが既に存在して
いる。このため、ブート・セクタをハイバーネーション
情報格納領域内に退避させてから、ハイバーネーション
管理情報を最外周シリンダ内に書き込むようにしてい
る。また、最内周シリンダにもユーザ・データが書き込
まれている可能性があるので、これをハイバーネーショ
ン管理情報格納領域として用いる場合には、シリンダ中
(若しくはシリンダ中の特定のセクタ)の既存データを
ハイバーネーション情報格納領域内に退避させておく必
要がある。
【0055】これら一連のデータ保存処理が完了した後
に、システム内の各部への給電を停止して、システムは
ハイバーネーション・モードに遷移する。
【0056】他方、システムへの給電が再開されたとき
には、ハイバーネーション管理情報格納領域に格納され
たハイバーネーション管理情報を読み出して、システム
がハイバーネーション・モードであったことや、ウェー
ク・アップ可能なシステム構成を備えていることなどを
チェックする。
【0057】そして、ハイバーネーション情報格納領域
に保存していた前記ハイバーネーション情報を元の各場
所に復元する。ハイバーネーション情報格納領域内で各
データの場所を探索するときには、ハイバーネーション
管理情報の一部として保管されているアロケーション情
報を活用すればよい、
【0058】また、ハイバーネーション情報格納領域に
退避しておいたブート・セクタあるいはユーザ・データ
を、元の最外周又は最内周のシリンダ(若しくはシリン
ダ中の特定のセクタ)に書き戻す。この結果、ハード・
ディスクはブート可能な状態に復帰する。
【0059】ここで、ハイバーネーション管理情報をハ
ード・ディスク上に保存する動作手順を、図5を用いな
がら説明することにすることにする。同図は、(a)乃
至(b)の各図からなり、各図の帯状の矩形は、ハード
・ディスクのアドレス空間を模式的に示している。
【0060】ハイバーネーション情報格納領域は、例え
ばOSファイル・システムによって管理されている「ハ
イバーネーション・ファイル」である。ハイバーネーシ
ョン・ファイルは、ハード・ディスク上のユーザ・パー
ティションの中に、1つのファイルとしてユーザ・ファ
イルと同じ次元でアロケートされる。例えば、ファイル
作成ユーティリティ・プログラム(通常は、EXEファ
イル形式の実行可能プログラム)を用いることによっ
て、ハード・ディスク上にハイバーネーション・ファイ
ルを作成することができる。
【0061】図5では、便宜上、ハイバーネーション情
報格納領域を、連続したアドレスで構成された一塊のブ
ロックのように描いている。しかしながら、「ハイバー
ネーション・ファイル」であれば、FAT(File Alloc
ation Table)などのファイル・アロケーション情報に
よってチェイニングされた不連続アドレスのクラスタに
分散していてもよい。
【0062】ハイバーネーションに入るための事象が発
生した時点では、図5(a)に示すように、最外周シリ
ンダにはブート・セクタが書き込まれている。そこで、
図5(b)に示すように、ブート・セクタの内容をハイ
バーネーション情報格納領域に退避させることによっ
て、最外周シリンダ(若しくはシリンダ中の特定のセク
タ)をハイバーネーション管理情報格納領域として利用
可能にする。
【0063】この後、図5(c)に示すように、最外周
シリンダ(若しくはシリンダ中の特定のセクタ)にハイ
バーネーション管理情報を保存すればよい。また、ハイ
バーネーション・モードからウェーク・アップするとき
には、ハイバーネーション管理情報の使用を終えた後
に、退避しておいたブート・セクタの内容を最外周シリ
ンダに書き戻すことによって、ハード・ディスクはブー
ト可能な状態となる(図5(d)参照)。
【0064】なお、図5では、ハイバーネーション情報
格納領域とハイバーネーション管理情報格納領域は重な
り合わないように描いているが、これら領域同士は、偶
然にしてハード・ディスクの同じ物理アドレス上にアロ
ケートされることもある。何故ならば、ハイバーネーシ
ョン管理情報格納領域は物理アドレスが固定されている
一方、ハイバーネーション情報格納領域はユーティリテ
ィ・プログラム等を用いて物理アドレスとは全く無関係
にアロケートされるからである。但し、このような場合
であっても、ハイバーネーション管理情報格納領域に元
々あったデータを退避させているので、動作上問題はな
い。
【0065】本発明に従えば、ハイバーネーション管理
情報をハード・ディスク上に保存する際にいかなるユー
ザ・データも破壊されない、ということを充分理解され
たい。この結果、コンピュータ・システムの製造・販売
者は、システムのハイバーネーション及びウェーク・ア
ップにおける一連の動作を確実に保証することができよ
う。
【0066】また、本発明の第5及び第6の側面に係る
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ・システム
上でコンピュータ・プログラムの機能を実現するため
の、コンピュータ・プログラムと記憶媒体との構造上又
は機能上の協働的関係を定義したものである。換言すれ
ば、該コンピュータ可読記憶媒体をコンピュータ・シス
テムに装着する(若しくはコンピュータ・プログラムを
コンピュータ・システムにインストールする)ことによ
って、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮
され、本発明の第1乃至第4の側面と同様の作用効果を
得ることができる。
【0067】このようなコンピュータ可読記憶媒体の一
例は、コンピュータのシステム・ボード上に実装された
ROM(読み出し専用メモリ)である。ROMが消去再
書き込み可能なタイプ(例えばEEPROM(Electric
ally Erasable ProgramableRead-Only Memory))であ
れば、ROMの内容をアップデートするために外部記憶
装置ユニットに挿入された交換可能な記憶媒体(例えば
フロッピー・ディスク・ドライブ・ユニットに装填され
るディスケット)も、ここで言うコンピュータ可読記憶
媒体に含まれるであろう。また、ROMに書き込まれる
べきコンピュータ・プログラムが、インターネットのよ
うな広域ネットワーク経由でダウンロードされる場合に
は、ネットワーク上のサーバ(Webサーバ)の管理下
に置かれたリモート・ディスクも、ここで言うコンピュ
ータ可読記憶媒体に含まれるであろう。
【0068】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0070】A.コンピュータ・システムのハードウェ
ア構成 図1には、本発明を実現するのに適した典型的なパーソ
ナル・コンピュータ(PC)100のハードウェア構成
を模式的に示している。本発明を実現するコンピュータ
・システム100の一例は、OADG(PC Open Archit
ecture Developer's Group)仕様に準拠し、オペレーテ
ィング・システム(OS)として米マイクロソフト社
の"Windows95"又は米IBM社の"OS/2"を
搭載している。以下、各部について説明する。
【0071】メイン・コントローラであるCPU11
は、OSの制御下で、各種プログラムを実行するように
なっている。CPU11は、例えば米インテル社製のC
PUチップ"Pentium"、あるいは同社の"MMX
テクノロジPentium"でよい。
【0072】CPU11は、SMM(System managemen
t Mode)動作モードをサポートしている。このタイプの
CPU11は、SMMモード下でしかアクセスしないメ
モリ領域(以下、仮に「SMMメモリ」とする)をメイ
ン・メモリ14(後述)中に用意している。SMI信号
線50を用いたSMI(System management Interrup
t)割り込みが発生すると、CPU11は、SMM動作
モードに遷移してSMMメモリにアクセスし、そこに格
納されたプログラム・コードに従って所定のSMM処理
を実行するようになっている。
【0073】本実施例では、SMM動作モードをハイバ
ーネーション及びウェーク・アップ機能のために使用し
ている。すなわち、ハイバーネーション/ウェーク・ア
ップに関する一連の動作手順を記述したパワー・マネー
ジメント・コード(以下、「PMC」とする)をSMM
メモリにロードしておき、SMI割り込みを発生させる
ことによってCPU11の処理をPMCにジャンプさせ
て、システム100をハイバーネーション・モードに陥
れることができる、という仕組みである。SMM動作モ
ードを使用する利点は、既存のアプリケーション・ソフ
トウェアを書き換えることなくハイバーネーション機能
を実行できることにある。
【0074】CPU11は、自身の外部ピンに直結した
プロセッサ・バス12、ローカル・バスとしてのPCI
(Peripheral Component Interconnect)バス16、及
び、システム・バスとしてのISA(Industry Standar
d Architecture)バス18という3階層のバスを介し
て、後述する各I/Oデバイス類と相互接続している。
【0075】プロセッサ・バス12とPCIバス16と
は、ブリッジ回路(ホスト−PCIブリッジ)13によ
って相互接続されている。本実施例のブリッジ回路13
は、メイン・メモリ14へのアクセス動作を制御するメ
モリ・コントローラや両バス12,16間のデータ転送
速度の差を吸収するためのデータ・バッファなどを含ん
だ構成となっている。
【0076】メイン・メモリ14は書き込み可能なメモ
リであり、BIOS(基本入出力システム)、デバイス
・ドライバ、OS、及びアプリケーション・プログラム
等のCPU11のプログラム・コードをロードしたり、
これらプログラム・コードを実行中の作業データを一時
格納するために利用される。本実施例では、メイン・メ
モリ14中の所定領域は、SMM動作モード下でのみア
クセスなSMMメモリとして割り当てられ、ここにはP
MC(前述)がロードされる。PMCは、BIOS等と
ともにROM17(後述)に恒久的に格納されており、
POR(パワー・オン・リセット)時にメイン・メモリ
14にロードされる。
【0077】なお、メイン・メモリ14は、一般には、
複数個のDRAM(ダイナミックRAM)チップで構成
され、例えば32MBがシステム100に標準装備さ
れ、512MBまで増設可能である。
【0078】L2−キャッシュ・メモリ15は、CPU
11がメイン・メモリ14にアクセスする時間を吸収す
るための高速動作メモリである。CPU11が頻繁にア
クセスするごく限られたコードやデータがL2−キャッ
シュ・メモリ15に一時格納される。L2−キャッシュ
・メモリ15は、一般には、SRAM(スタティックR
AM)チップで構成され、その記憶容量は例えば512
KBである。
【0079】PCIバス16は、比較的高速なデータ転
送が可能なタイプのバス(バス幅32/64ビット、最
大動作周波数33/66MHz、最大データ転送速度1
32/264MBps)であり、ビデオ・コントローラ
20やカードバス・コントローラ23のような比較的高
速で駆動するPCIデバイス類がこれに接続される。な
お、PCIアーキテクチャは、米インテル社の提唱に端
を発したものであり、いわゆるPnP(プラグ・アンド
・プレイ)機能を実現している。
【0080】ビデオ・コントローラ20は、CPU11
からの描画命令を実際に処理するための専用コントロー
ラであり、処理した描画情報を画面バッファ(VRA
M)21に一旦書き込むとともに、VRAM21から描
画情報を読み出してディスプレイ22に描画データとし
て出力するようになっている。ビデオ・コントローラ2
0は、ビットマップ表示形式をサポートするとともに、
例えばXGA(eXtendedGraphic Array)若しくはSV
GA(Super Video Graphic Array)相当の解像度に対
応している。また、システム100が携帯型の機器であ
れば、ディスプレイ22には、一般に液晶表示ディスプ
レイ(LCD)が用いられる。LCDの表示内容は、背
面側に配設されたバックライト(図示しない)によって
照らし出される。LCDは、薄形・軽量、且つ比較的低
消費電力である点で、CRT(Cathod Ray Tube)ディ
スプレイよりも優れている。
【0081】カードバス・コントローラ23は、PCI
バス16のバス信号をカードバスに直結させるための専
用コントローラであり、2基のPCカード・スロット2
4A及びBを備えている。これらPCカード・スロット
24A/Bには、PCMCIA(Personal Computer Me
mory Card International Association)/JEIDA
(Japan Electronic Industry Development Assiciatio
n)が策定した仕様(例えば"PC Card Stan
dard 95")に準拠するPCカード25を挿入す
ることができる。PCカード25としては、ネットワー
ク接続するためのLANカード、外部記憶装置としての
HDD内蔵カード、SCSI(Small Computer System
Interface)機器を外部接続するためのSCSIカード
などの品揃えがある。LANカードを挿入することによ
り、コンピュータ・システム100はEthernet
やトークンリング等のLANに接続され、さらにはルー
タ(図示しない)経由でインターネットにゲートウェイ
接続され、広域情報検索システムとしてのWWW(Worl
d Wide Web)の利用が可能となる(周知)。インターネ
ット上のWebサーバからは、例えばアップデートされ
たROMコードをダウンロードすることもできる。
【0082】PCIバス16とISAバス18とは、ブ
リッジ回路(PCI−ISAブリッジ)19によって相
互接続されている。本実施例のブリッジ回路19は、D
MAコントローラや、プログラマブル割り込みコントロ
ーラ(PIC)、プログラマブル・インターバル・タイ
マ(PIT)、RTC(リアル・タイム・クロック)/
CMOS、トラップ・ロジックを含んだ構成となってい
る。
【0083】DMAコントローラは、I/Oデバイス
(例えばFDD)とメイン・メモリ14間のデータ転送
を、CPU11の介在なしに実行するための専用コント
ローラである。
【0084】PICは、I/Oデバイスからの割り込み
要求(IRQ)を処理してCPU11に通知するように
なっている。割り込みの通知を受けたCPU11は、実
行中のタスクを中断して、所定の処理プログラム(割り
込みハンドラ)を実行するようになっている。
【0085】PITは、タイマ信号(通常は矩形波)を
所定周期で発生させるための装置であり、その発生周期
はプログラマブルである。
【0086】RTC/CMOSのRTC部分は、現在時
刻を計測する。また、CMOSメモリ部分は、システム
100におけるシステム構成情報(BIOSの設定値)
や、パワー・オン・パスワードのような、システム10
0のセーフティやセキュリティに不可欠な情報を保管す
るために用いられる。RTC/CMOSは、リザーブ・
バッテリ(通常はコイン・バッテリ)によってバックア
ップされており、システム100がパワー・オフの間も
その計測内容や記憶内容を失わないようになっている。
なお、CMOSメモリ中にハイバーネーション管理情報
を保存することも技術的には可能であるが、本実施例で
はそうしない。
【0087】トラップ・ロジックは、電源コントローラ
40(後述)からの制御信号線60を汎用外部入力端子
の1つから入力するとともに、CPU11のSMIピン
に接続されたSMI信号線50を出力している。トラッ
プ・ロジックは、主に2つの機能を備えている。1つの
機能は、制御信号線60のアサートに応答して、SMI
信号線50をアサートして、SMI割り込みを発生させ
ることである。他の機能は、バス16/18を常時モニ
タして、内蔵レジスタにセットされたアドレス(I/O
アドレス又はメモリ・アドレス)を検出したときに、S
MI信号線50をアサートして、SMI割り込みを発生
させることである。但し、後者の機能は、本発明の実現
とは直接関連しない。
【0088】本実施例のブリッジ回路19は、さらに、
IDE(Integrated Drive Electronics)に準拠した外
部記憶装置を接続するためのIDEインターフェースも
備えている。このIDEインターフェースには、IDE
ハード・ディスク・ドライブ(HDD)26が接続され
る他、IDE CD−ROMドライブ27がATAPI
(AT Attachment Packet Interface)接続される。これ
らIDEデバイスは取外し・交換が可能であってもよ
い。また、IDE CD−ROMドライブ27とは択一
的に、DVD(Digital Video Disc又はDigital Versat
ile Disc)ドライブのような他のタイプのIDEデバイ
スが接続されてもよい。HDD26やCD−ROMドラ
イブ27のような外部記憶装置は、FDD30(後述)
とともに、「メディア・ベイ」又は「デバイス・ベイ」
と呼ばれる収容場所に格納される。
【0089】HDD26は、記憶媒体としてのディスク
を固定的に搭載した外部記憶装置であり(周知)、デー
タ転送速度の点で他の外部記憶装置よりも優れている。
HDD26のディスク上にコピーされたソフトウェア・
プログラム(OSやデバイス・ドライバ、アプリケーシ
ョンなど)は、システム100の使用が準備された(す
なわちインストールされた)状態となる。ハイバーネー
ション情報を格納するためのハイバーネーション情報格
納領域は、例えばシステム100のPOR時に、このハ
ード・ディスク上で確保される。該領域は、OSファイ
ル・システムに従ったファイル形式、すなわち、「ハイ
バーネーション・ファイル」として確保されてもよい。
ハイバーネーション・ファイルは、ハード・ディスク上
のユーザ・パーティションの中に、1つのファイルとし
てユーザ・ファイルと同じ次元でアロケートされてい
る。例えば、ファイル作成ユーティリティ・プログラム
(通常は、EXEファイル形式の実行可能プログラム)
を用いることによって、ハード・ディスク上にハイバー
ネーション・ファイルを作成することができる。
【0090】CD−ROMドライブ27は、記憶媒体と
してのコンパクト・ディスク(CD)を交換可能に装填
するタイプの外部記憶装置であり、CD(CD−RO
M)に記憶されたソフトウェア・プログラムをシステム
100にインストールしたり、音楽CD(CD−DAデ
ータ)を再生するために用いられる(周知)。
【0091】また、本発明のブリッジ回路19は、汎用
バスであるUSB(Universal Serial Bus)バスを接続
するためのUSBコントローラを内蔵するとともに、少
なくとも1基のUSBポート28を備えている。USB
は、電源投入中にUSBデバイスを抜き差しするホット
・プラギング機能や、追加・削除されたUSBデバイス
を自動認識してシステム構成情報を再設定するプラグ・
アンド・プレイ機能をサポートしている。1基のUSB
ポート28には、最大63個のUSBデバイスをデイジ
ー・チェーン接続することができる。USBデバイスの
例は、キーボード、マウス、ジョイスティック、プリン
タ、モデム、ディスプレイ、タブレット(いずれも図示
しない)である。
【0092】ISAバス18は、PCIバス16に比し
データ転送速度が低いバスであり(バス幅16ビット、
最大データ転送速度4MBps)である。したがって、
ISAバス18には、I/Oコントローラ29やモデム
33、オーディオ・コントローラ34、電源コントロー
ラ40のようなISAデバイス類や、ROM17のよう
な、比較的低速で駆動するデバイスが接続されている。
【0093】I/Oコントローラ29は、フロッピー・
ディスク・ドライブ(FDD)30の駆動制御、パラレ
ル・ポート31を介したパラレル・データの入出力(P
IO)の制御、シリアル・ポート32を介したシリアル
・データの入出力(SIO)の制御などを行うための周
辺コントローラである。例えば、パラレル・ポート31
にはプリンタが、シリアル・ポート32にはジョイステ
ィックが、夫々接続される。
【0094】FDD30は、記憶媒体としてのフロッピ
ー・ディスク(FD)を交換可能に装填するタイプの外
部記憶装置である(周知)。FDD30は、主として、
FDの形態で供給されたソフトウェア・プログラムをシ
ステム100にインストールしたり、作業データをFD
に保管するために用いられる。例えば、アップデートさ
れたROMコードは、FDを媒体としてシステム100
に供給される。
【0095】モデム33は、デジタル的なコンピュータ
・データをアナログ的な公衆回線(PSTN:Public S
witched Telephone Network)経由で伝送するためのデ
バイスである。コンピュータ・システム100は、モデ
ム33経由で、遠隔のコンピュータ・システムと接続可
能である。例えば、サービス・プロバイダが提供するア
クセス・ポイントにダイヤルアップすることにより、コ
ンピュータ・システム100はインターネットにIP接
続され、広域情報検索システムとしてのWWW(World
Wide Web)の利用が可能となる(周知)。インターネッ
ト上のWebサーバからは、例えばアップデートされた
ROMコードをダウンロードすることもできる。
【0096】オーディオ・コントローラ34は、オーデ
ィオ信号の入出力を行うための専用コントローラであ
り、オーディオ信号をデジタル録音・再生するためのC
ODEC(COder-DECoder:すなわちミキシング機能を
備えたAD/DA変換器)を含んでいる。オーディオ信
号の出力は、オーディオ・アンプ35で増幅した後に内
蔵スピーカ36で行うか、又は、ライン出力端子37経
由で外部オーディオ機器(図示しない)に供給される。
また、オーディオ信号の入力は、内蔵マイク38からの
音声入力、又は、外部オーディオ機器(図示しない)か
らのライン入力39として行われる。
【0097】電源コントローラ40は、コンピュータ・
システム100内の給電サブシステムを管理するために
設けられたものである。電源コントローラ40は、好ま
しくは、(株)日立製作所製の1チップ・コントローラ
IC"330/H8"である。このICは、16ビットの
プロセッサの他に、RAM、ROM、8本のアナログ入
力ピン、タイマ、16本のデジタル入出力ピンを備えて
おり、その動作はプログラマブルである。本実施例の電
源コントローラ40は、キーボード41やポインティン
グ・デバイス(マウス)42の入出力を制御する機能も
兼ね備え、以下のように動作する。すなわち、 (1)キーボード41上の入力キーに対応したスキャン
・コードや、ポインティング・デバイス42の指示座標
値等を発生する。 (2)メイン・バッテリ43の端子電圧、充放電電流
量、周囲温度等をモニタすることによって、その残存容
量や充放電動作の開始・停止時期を検出する。 (3)所定の事象(イベント)の発生に応答して、制御
信号線60をアサートする。ここで言う所定の事象と
は、最後のキー/マウス入力から所定時間を経過したこ
とや、ホット・キーが押されたこと、ロー・バッテリ状
態に陥ったこと等の、ハイバーネーション・モードへの
遷移を暗示するイベントのことを指す。 (4)CPU11からの命令に従って、各デバイス毎に
パワー・オフしたり、システム100全体をパワー・オ
フする。なお、パワー・オフ操作は、電源制御レジスタ
70(図1には示していない。図2参照)との協働的動
作によって実現されるが、この点は後に詳解する。
【0098】ROM17は、所定のコードやデータを恒
久的に記憶するための不揮発性メモリである。ROM1
7には、例えば、始動時にプログラムをメモリ・ロード
するためのIPL(Initial Program Loader)や、パワ
ー・オン時に実行するPOST(Power On Self Tes
t)、キーボード41やFDD30等の各I/Oデバイ
スの入出力等を制御するためのコード群(BIOS)、
ハイバーネーション/ウェーク・アップに関する一連の
処理(後述)を記述したパワー・マネージメント・コー
ド(PMC)が格納されている。ROM17中のBIO
SやPMCは、システム100のPOR時に、POST
によってメイン・メモリ14にロードされる(但し、P
MCはSMMメモリ領域にロードされる(前述))。
【0099】なお、ROM17が消去再書き込み可能な
タイプ(例えばEEPROM(Electrically Erasable
Programable Read-Only Memory))であれば、製品出荷
後にも再書き込みすることによってBIOSやPMCな
どのROMコードをアップデートすることが可能であ
る。ROMコードのアップデート版は、例えばFDに格
納して配布されたり、所定のWebサーバ(通常はコン
ピュータ・システム100の製造・販売元のホームペー
ジ)からインターネット経由で配布されたりする。
【0100】パーソナル・コンピュータ100の典型的
なユーザは、キーボード41又はマウス42を介してシ
ステム100を操作して、ワープロ、表計算、通信、W
ebブラウザなどのような各種アプリケーション・プロ
グラムを実行し、ディスプレイ・スクリーン(すなわち
デスクトップ)上で自らの業務遂行に役立てることがで
きる。現在市販されているパーソナル・コンピュータ
は、図1に示したコンピュータ・システム100として
充分機能を発揮するであろう。
【0101】なお、コンピュータ・システム100を構
成するためには、図1に示した以外にも多くの電気回路
等が必要である。但し、これらは当業者には周知であ
り、また、本発明の要旨を構成するものではないので、
本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避
するため、図1中の各デバイス間の接続も一部しか図示
していない点を了承されたい。
【0102】B.コンピュータ・システムにおける給電
サブシステム 図2には、図1に示したコンピュータ・システム100
においてパワー・オン/オフ動作を実現するための給電
サブシステムを、模式的に示している。以下、この図に
ついて説明する
【0103】本実施例のコンピュータ・システム100
は、商用AC電源とメイン・バッテリ43とを主電源と
して駆動するものとする。商用AC電源電圧は、ACア
ダプタ72によってDC電圧に変換された後、メイン・
バッテリ43の出力電圧とともにDC/DCコンバータ
73に並列的に入力する。
【0104】DC/DCコンバータ73は、上述の主電
源からの供給電圧を、システム100内の各デバイスの
駆動に適したレベルに変換して安定化出力するための回
路である。DC/DCコンバータ73が出力する電源電
圧は、スイッチFET0を経由して各部に分配される。
メイン・メモリ14及びVRAMは、FET0のみを経
由して給電される。CPU11やI/Oデバイスは、2
個のスイッチFET0及びFET1を経由して給電され
る。LCD22やそのバックライトは、2個のスイッチ
FET0及びFET2を経由して給電される。また、モ
デム33は、2個のスイッチFET0及びFET3を経
由して給電される。
【0105】これらFETスイッチのゲート端子の各々
は、電源制御レジスタ70中の対応するビット・セルと
電気的に接続されている。したがって、電源コントロー
ラ40は、電源制御レジスタ70中に所定のレジスタ値
をセットすることによって、システム100内の各部を
パワー・オン/オフ操作することができる。例えば、F
ET2のみをオフすることによって、LCDオフ・モー
ドを実現できるし、FET1、FET2、FET3をオ
フすることによって、システム100はメモリ14/2
1のみをバックアップした動作停止状態(サスペンド・
モード)に陥る。また、FET0をオフにすることによ
って、システム100全体が一挙にパワー・オフされ
る。
【0106】パワー・スイッチ71(一般には、コンピ
ュータ本体の壁面に配設されている)は、電源制御レジ
スタ70のクリア端子と電気的に接続されている。した
がって、ユーザがパワー・スイッチ71を操作してパワ
ー・オンしたときに発生する信号によって、電源制御レ
ジスタ70中のレジスタ値がリセットされて、全てのF
ETスイッチがオンされ、システム100全体に給電さ
れることになる。
【0107】既に説明したように、電源コントローラ4
0は、所定の事象の発生を検知すると、制御信号線60
をアサートする。ブリッジ回路19内のトラップ・ロジ
ックは、制御信号線60のアサートに応答してSMI信
号50をアサートし、CPU11に対してSMI割り込
みを発生する。CPU11は、実行中のタスクを中断し
てSMM動作モードに陥り、SMMメモリ中のPMCす
なわちハイバーネーション・モードに入るための処理を
実行する。PMCの実行が終了すると、CPU11は、
電源コントローラ40に命令を送って、システム100
全体をパワー・オフさせる。
【0108】C.ハイバーネーション/ウェーク・アッ
プのための処理手順 前項までで、本発明を具現するコンピュータ・システム
100のハードウェア構成を説明してきた。本項では、
該システム100がハイバーネーション・モードに入る
ための処理、及び、ハイバーネーション・モードからウ
ェーク・アップするための処理について詳解する。
【0109】ハイバーネーション/ウェーク・アップの
ための一連の処理は、割り込み処理ルーチンとして構成
することができるが、本実施例ではSMI割り込み(前
述)を用いて実現している。すなわち、SMMメモリに
ロードされているパワー・マネージメント・コード(P
MC)をCPU11が実行することにより行われる。R
OM17中のPMCをアップデートすることによりこれ
らの処理手順を修正・変更できることは容易に理解でき
るであろう。
【0110】図3には、ハイバーネーション/ウェーク
・アップのための処理手順を記述したフローチャートを
示している。以下、この図に従って説明する。
【0111】《ハイバーネーション・モードへの遷移》
システムに所定の事象が発生すると、CPU11にはS
MI割り込みがかけられる(S100)。この結果、シ
ステム100の制御権はOSやアプリケーションからS
MMメモリ中のPMCに移る。ここで言う所定の事象と
は、最後のキー/マウス入力から所定時間を経過したこ
とや、ホット・キーが押されたこと、ロー・バッテリ状
態に陥ったこと等である。
【0112】まず、PMCは、各I/Oデバイスのアク
ティビティの有無をチェックする(ステップS10
2)。アクティビティが存在するとき(例えばDMA転
送が行われているとき)には、所定時間(例えば10m
sec)経過毎にアクティビティのチェックを繰り返し
て、アクティビティがなくなるまで待機する。
【0113】I/Oデバイスのアクティビティか検出さ
れなくなると、次いで、PMCはハードウェア・コンテ
キスト情報や作業データをハイバーネーション情報格納
領域にセーブする(ステップS104)。ハイバーネー
ション情報格納領域は、システム100のPOR時など
に予めハード・ディスク上に用意されており、ファイル
形式(すなわち「ハイバーネーション・ファイル」)で
あってもよい。ここで言うハードウェア・コンテキスト
情報には、CPU11、PIC,DMAコントローラ、
ビデオ・コントローラ20等の各コントローラ・チップ
のレジスタ値や、タイマのカウント値が含まれる。これ
らハードウエア・コンテキスト情報は、システム100
の現在の状態を定義する重要なデータであり、ハイバー
ネーション情報の一部を構成する。
【0114】次いで、PMCは、VRAM21のオリジ
ナル・データをハード・ディスク上のハイバーネーショ
ン情報格納領域にセーブする(ステップS106)。ま
た、メイン・メモリ14のオリジナル・データもハード
・ディスク上のハイバーネーション情報格納領域にセー
ブする(ステップS108)。これらメモリ14/21
中の内容は揮発性であり、一旦失われると回復不能にな
るので、ハイバーネーション情報の一部として保存する
訳である。なお、VRAM21とメイン・メモリ14の
内容をセーブする各ステップの順序は逆であってもよ
い。
【0115】次いで、PMCは、ハイバーネーション管
理情報を格納するためのハイバーネーション管理情報格
納領域をハード・ディスク上に確保する(ステップS1
10)。
【0116】ハイバーネーション管理情報格納領域は、
ハード・ディスク上の物理的に固定された位置(特定の
シリンダ、若しくは特定シリンダ中の特定のセクタ)で
あることが好ましい。例えば、ハード・ディスクの最外
周又は最内周に定義されたシリンダ(若しくはシリンダ
中の特定のセクタ)のような固定アドレスに割り当てら
れていれば、領域の確保や、ウェーク・アップ時におけ
る該領域の探索の両方が容易になる。但し、最外周シリ
ンダにはブート・セクタが既に書き込まれており、ま
た、最内周シリンダにはユーザ・データが書き込まれて
いる可能性がある。したがって、ステップS110で
は、既存のブート・セクタやユーザ・データをハイバー
ネーション情報格納領域に退避させることによって、最
外周シリンダや最内周シリンダ(若しくはシリンダ中の
特定のセクタ)をハイバーネーション管理情報格納領域
として利用可能にしている。なお、退避すべきデータは
シリンダ全体ではなく、シリンダ中で使用する特定のセ
クタの分だけでもよい。
【0117】なお、ハイバーネーション管理情報には、
システム100がハイバーネーション・モードであるこ
とを示すハイバーネーション・シグニチャや、システム
100におけるシステム構成情報、ハイバーネーション
情報格納領域における各データのアロケーション情報な
どが含まれる。これらハイバーネーション管理情報は、
ウェーク・アップ処理の比較的早いステージで必要とな
る(後述)。このため、ハイバーネーション管理情報を
ハード・ディスク上の固定アドレスに保管して、アクセ
スの便宜を図っている訳である。
【0118】次いで、PMCは、ハイバーネーション情
報格納領域における各データのアロケーション情報(各
データのスタート・アドレス)を、ハイバーネーション
管理情報格納領域にセーブする(ステップS112)。
【0119】次いで、PMCは、ブリッジ回路19内の
CMOSメモリに記憶されているシステム構成情報を、
ハイバーネーション管理情報格納領域にセーブする(ス
テップS114)。ここで言う、システム構成情報に
は、システム100に接続されているI/Oデバイスの
個数や種類、メイン・メモリ14のサイズ、システム資
源(IRQレベルやI/Oアドレス、メモリ・アドレス
など)の割り振り状況等が含まれる。
【0120】次いで、PMCは、ハイバーネーション管
理情報格納領域に、ハイバーネーション・シグニチャを
セットする(ステップS116)。
【0121】これらの処理を終了した後、PMCは電源
コントローラ40に対して命令を送ることによってシス
テム100全体のパワーをオフにする(ステップS11
8)。この結果、システム100はハイバーネーション
・モードに陥ったことになる。
【0122】この時点で、ハード・ディスク上には、シ
ステム100がウェーク・アップするのに必要な全ての
情報がセーブされている。HDD26が着脱・交換可能
であれば、これを取り外して他のシステムに取り付ける
ことにより、遠隔地でタスクを再開させること(すなわ
ち「リモート・ウェーク・アップ」)が可能である。
【0123】《ハイバーネーション・モードからのウェ
ーク・アップ》ユーザがパワー・スイッチ71を操作す
ると、システム100全体に再び電源が投入される(ス
テップS200)。
【0124】パワー・オンに応答して、CPU11は、
ROM17に格納されているPOSTを実行する(ステ
ップS202)。POSTには、CPU11のテスト、
メイン・メモリ14のテスト、ディスプレイ22の設
定、ディスプレイ22のテスト、各I/Oデバイスのテ
スト等が含まれる。また、パワー・オフの間にメモリの
増設/抜取りや、I/Oデバイス数の変更などがあった
場合には、POSTはブリッジ回路19内のCMOSメ
モリが保存するシステム構成情報を書き換える(又は、
所定のセットアップ・プログラムを使用して間接的に書
き換える)。また、POSTは、ROM17からBIO
SやPMCをメイン・メモリ14にロードする。但し、
PMCはSMMメモリ領域にロードされる(前述)。
【0125】POST実行の最終段階では、ハード・デ
ィスクの最外周又は最内周シリンダ(若しくはシリンダ
中の特定のセクタ)に定義されたハイバーネーション管
理情報格納領域にアクセスして、ハイバーネーション管
理情報を取得する(ステップS204)。
【0126】そして、ハイバーネーション管理情報にハ
イバーネーション・シグニチャがセットされているか否
かを判断する(ステップS206)。ハイバーネーショ
ン・シグニチャが設定されていなければ、システム10
0はハイバーネーション・モードではなく、単なるパワ
ー・オフ状態であったことを意味する。この場合、シス
テム100の制御権がPMCに移ることなしに、ノーマ
ル・ブート処理に入る(ステップS300)。
【0127】他方、ハイバーネーション・シグニチャが
セットされていれば、ステップS200におけるパワー
・オンは、PORではなくウェーク・アップを意味す
る。この場合、システム100制御権がPMCに移る。
【0128】PMCは、まず、ハイバーネーション管理
情報に含まれるシステム構成情報を、ブリッジ回路19
中のCMOSメモリに書き込まれている現システム10
0のシステム構成と比較する(ステップS208)。
【0129】ハイバーネーション情報のセーブ先である
HDD26が取り外し可能なタイプで、リモート・ウェ
ーク・アップを行うような場合には、システム構成の変
動、すなわち、ハイバーネーション・モードに入ったと
きのシステム環境(第1の環境)がウェーク・アップ時
のシステム環境(第2の環境)と異なる可能性がある。
例えば、第2の環境の方がメイン・メモリ14のサイズ
が小さいことがある。また、第1の環境ではI/Oデバ
イスのベース・アドレスが特定の値であることを要求す
るアプリケーションを実行していたのに、第2の環境で
はI/Oデバイスは別のアドレスを使用していることも
ある。また、第1の環境ではフロッピー・ディスクにア
クセスするアプリケーションを実行していたのに、第2
の環境はFDDを1台も備えていないこともある。かか
るシステム構成の不一致は、ウェーク・アップ処理自体
が不可能である他、再開されたタスクによってデータが
破壊されるなどの不都合が生じる。このような理由によ
り、ステップS208におけるシステム構成情報のチェ
ックは技術的に重要な意味を包含する訳である。
【0130】判断ブロックS208において、比較結果
が否定的であった場合には、エラー処理を行う(ステッ
プS400)。エラー処理の内容自体は、本発明の要旨
とは直接関連しない。エラー処理は、例えば、ディスプ
レイ22上にエラー・メッセージを表示して、ユーザに
所定の作業をプロンプトすることである。所定の作業と
は、例えば、ハイバーネーション・シグニチャを無効に
することや、元のシステム構成を修復してシステム10
0を再起動することなどである。システム構成の修復を
プロンプトする場合には、元のシステム構成をディスプ
レイ22上に提示して、ユーザをガイドするようにして
もよい。
【0131】他方、システム構成が一致する場合には、
まず、ハイバーネーション管理情報の格納のためにハイ
バーネーション情報格納領域に退避させておいた最外周
シリンダのブート・セクタ、若しくは、最内周シリンダ
のユーザ・データを、元のシリンダ/セクタにリストア
する(S210)。
【0132】次いで、PMCは、ハード・ディスク上の
ハイバーネーション情報格納領域にセーブしておいたメ
イン・メモリ14のオリジナル・データを、リストアす
る(ステップS212)。
【0133】次いで、PMCは、ハード・ディスク上の
ハイバーネーション情報格納領域にセーブしておいたV
RAM21のオリジナル・データを、リストアする(ス
テップS214)。VRAM21とメイン・メモリ14
の内容をリストアする各ステップの順序は逆であっても
よい。
【0134】次いで、PMCは、ハード・ディスク上の
ハイバーネーション情報格納領域にセーブしておいたハ
ードウェア・コンテキスト情報や作業データの各々を、
元の場所にリストアする(ステップS216)。
【0135】ステップS212,S214,S216に
おけるリストア処理は、ステップS112においてハイ
バーネーション管理情報の一部としてセーブされたアロ
ケーション情報を利用して行われる。この結果、PMC
はハイバーネーション情報格納領域中の各データに早急
にアクセスすることができる。
【0136】以上の処理を実行した後、システム100
の制御権は再びOS又はアプリケーションに戻り、中断
した時点からタスクを再開する。
【0137】図4には、ハイバーネーション・モードへ
の遷移に伴ってディスクにセーブ/リストアされるデー
タの構成を示している。以下、これについて説明する。
【0138】ハイバーネーション情報は、ハイバーネー
ション管理情報A、ハイバーネーション・ファイル内の
ファイル・アロケーション情報(FAT)B、ハードウ
ェア・コンテキスト情報(作業データを含む)C、VR
AM21の内容D、メイン・メモリ14の内容Eを含ん
でいる。このうち、B〜Eは、ハード・ディスク上で用
意されたハイバーネーション情報格納領域にセーブされ
るが、Aはこれとは別のハイバーネーション管理情報格
納領域にセーブされる。
【0139】ハイバーネーション情報格納領域は、例え
ばOSファイル・システムによって管理されている「ハ
イバーネーション・ファイル」である。ハイバーネーシ
ョン・ファイルは、ハード・ディスク上のユーザ・パー
ティションの中に、1つのファイルとしてユーザ・ファ
イルと同じ次元でアロケートされている。例えば、ファ
イル作成ユーティリティ・プログラム(通常は、EXE
ファイル形式の実行可能プログラム)を用いることによ
って、ハード・ディスク上にハイバーネーション・ファ
イルを作成することができる。
【0140】図4では、便宜上、ハイバーネーション情
報格納領域を連続したアドレスで構成された一塊のブロ
ックのように描いている。しかし、「ハイバーネーショ
ン・ファイル」であれば、FAT(File Allocation Ta
ble)などのファイル・アロケーション情報によってチ
ェイニングされた不連続アドレスのクラスタに分散して
いてもよい。
【0141】ハイバーネーション管理情報格納領域は、
ハード・ディスク上の物理的に固定された位置(例えば
最外周シリンダや最内周シリンダ、若しくはシリンダ中
の特定のセクタ)に所在するが、その理由は既に述べた
通りである。最外周シリンダにはブート・セクタが、最
内周シリンダにはユーザ・データが存在するので、これ
らシリンダ又はセクタをハイバーネーション管理情報格
納領域として利用する前に、シリンダ又はセクタ中のデ
ータA'を予めハイバーネーション情報格納領域に退避
させておく必要がある。
【0142】なお、図4では、ハイバーネーション情報
格納領域(ハイバーネーション・ファイル)とハイバー
ネーション管理情報格納領域は重なり合わないように描
いているが、これら領域同士は、偶然にしてハード・デ
ィスクの同じ物理アドレス上にアロケートされることも
ある。何故ならば、ハイバーネーション管理情報格納領
域は物理アドレスが固定されている一方、ハイバーネー
ション情報格納領域はユーティリティ・プログラム等を
用いて物理アドレスとは全く無関係にアロケートされる
からである。但し、このような場合であっても、ハイバ
ーネーション管理情報格納領域に元々あったデータを退
避させているので(図7参照)、動作上問題はない。
【0143】D.追補 以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。本明細書では、本発明を汎用パーソナル・
コンピュータに適用した例を詳解してきたが、システム
の状態保存及び復元を行う他のタイプの情報処理システ
ムに本発明を適用できることは言うまでもない。
【0144】また、本実施例では、OADG仕様に準拠
したいわゆるPC/AT互換機("PC/AT"は米IB
M社の商標)をベースに説明したが、他のタイプのマシ
ン(例えばNECのPC98シリーズや米アップル社の
Macintosh、及びこれらの互換機、あるいは用
途が特定された専用装置であっても、本発明が同様に実
現可能であることは言うまでもない。
【0145】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0146】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
所定の事象の発生に伴って実行中のタスクを中断してシ
ステムの動作を殆ど完全に停止した状態(すなわち低消
費電力モード)に陥る低消費電力技術を導入した、優れ
た情報処理システム及びその制御方法を提供することが
できる。
【0147】また、本発明によれば、システムの状態を
ハード・ディスクなどの外部記憶装置に保存してから低
消費電力モードに遷移するとともに、保存した状態を復
元することによって元の動作モードに復帰する、優れた
情報処理システム及びその制御方法を提供することがで
きる。
【0148】また、本発明によれば、外部記憶装置上の
他のユーザ・データを破壊することなくシステムの状態
を保存することができる情報処理システム及びその制御
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するのに適した典型的なパーソナ
ル・コンピュータ(PC)100のハードウェア構成を
模式的に示した図である。
【図2】図1に示したコンピュータ・システム100に
おいてパワー・オン/オフ動作を実現するための給電サ
ブシステムを模式的に示した図である。
【図3】ハイバーネーション/ウェーク・アップのため
の処理手順を概略的に示したフローチャートである。
【図4】ハイバーネーション・モードへの遷移に伴って
ディスクにセーブ/リストアされるデータの構成を示し
た図である。
【図5】ハイバーネーション管理情報をハード・ディス
ク上に格納する動作手順を模式的に示した図である。
【図6】ノートブックPCの外観図である。
【図7】ハイバーネーション情報格納領域(ハイバーネ
ーション・ファイル)がハイバーネーション管理情報格
納領域と重なり合ってアロケートされている場合の様子
を示した図である。
【符号の説明】
11…CPU、12…プロセッサ・バス、13…ホスト
−PCIブリッジ、14…メイン・メモリ、15…L2
キャッシュ・メモリ、16…PCIバス、17…RO
M、18…ISAバス、19…PCI−ISAブリッ
ジ、20…ビデオ・コントローラ、21…VRAM、2
2…ディスプレイ、23…カードバス・コントローラ、
24A/B…カード・スロット、25…PCカード、2
6…HDD、27…CD−ROMドライブ、28…US
Bポート、29…I/Oコントローラ、30…FDD、
31…パラレル・ポート、32…シリアル・ポート、3
3…モデム、34…オーディオ・コントローラ、35…
アンプ、36…内蔵スピーカ、37…ライン出力端子、
38…内蔵マイク、39…ライン入力端子、40…電源
コントローラ、41…キーボード、42…ポインティン
グ・デバイス、43…メイン・バッテリ、50…SMI
信号線、60…制御信号線、70…電源制御レジスタ、
71…パワー・スイッチ、72…ACアダプタ、73…
DC/DCコンバータ、100…コンピュータ・システ
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下 遠 野 亨 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研 究所内 (56)参考文献 特開 平6−149403(JP,A) 特開 平6−214684(JP,A) 特開 平7−44437(JP,A) 特開 平7−200112(JP,A) 特開 平9−237128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/00 370 G06F 1/30 G06F 1/32 G06F 12/16 340

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の外
    部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行中
    のタスクを中断して、前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートした情報処理システ
    ムであって、(a)前記所定の事象の発生に応答して、
    前記メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記
    ハイバーネーション情報格納領域に保存する手段と、
    (b)前記外部記憶装置内の固定場所に設けられたハイ
    バーネーション管理情報格納領域と、(c)前記所定の
    事象の発生に応答して、前記ハイバーネーション管理情
    報格納領域に存在するデータを前記ハイバーネーション
    情報格納領域に退避させる手段と、(d)前記手段
    (c)によってデータが退避された後に前記ハイバーネ
    ーション管理情報格納領域にハイバーネーション管理情
    報を格納する手段と、(e)前記手段(a)、(c)、
    及び(d)の実行終了後にシステム内の各部への給電を
    停止する手段と、を具備することを特徴とする情報処理
    システム。
  2. 【請求項2】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の外
    部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行中
    のタスクを中断して、前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートした情報処理システ
    ムであって、(a)所定の事象の発生に応答して、前記
    メモリの内容を含むハイバーネーション情報を前記ハイ
    バーネーション情報格納領域に保存する手段と、(b)
    前記外部記憶装置内の固定場所に設けられたハイバーネ
    ーション管理情報格納領域と、(c)前記所定の事象の
    発生に応答して、前記ハイバーネーション管理情報格納
    領域に存在するデータを前記ハイバーネーション情報格
    納領域に退避させる手段と、(d)前記手段(c)によ
    ってデータが退避された後に前記ハイバーネーション管
    理情報格納領域にハイバーネーション管理情報を格納す
    る手段と、(e)前記手段(a)、(c)、及び(d)
    の実行終了後にシステム内の各部への給電を停止して、
    システムをハイバーネーション・モードに遷移せしめる
    手段と、(f)システムへの給電が再開されたことに応
    答して、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に格
    納された前記ハイバーネーション管理情報をチェックす
    る手段と、(g)前記手段(f)によるチェックが成功
    裡に終わったことに応答して、前記ハイバーネーション
    情報格納領域に保存していた前記ハイバーネーション情
    報を元の各場所に復元する手段と、(h)前記手段
    (f)によるチェックが成功裡に終わったことに応答し
    て、前記ハイバーネーション情報格納領域に退避してい
    たデータを前記ハイバーネーション管理情報格納領域に
    戻す手段と、を具備することを特徴とする情報処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記ハイバーネーション管理情報は前記情
    報システムがハイバーネーション機能によって給電を停
    止した履歴を示すハイバーネーション・シグニチャを含
    むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】前記ハイバーネーション管理情報は前記外
    部記憶装置内における前記ハイバーネーション情報格納
    領域の位置情報を含むことを特徴とする請求項1又は2
    のいずれかに記載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】前記ハイバーネーション管理情報は前記情
    報処理システムのシステム構成情報を含むことを特徴と
    する請求項1又は2のいずれかに記載の情報処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記手段(f)は、情報処理システムがハ
    イバーネーション・モードであることを前記ハイバーネ
    ーション管理情報が示しているか否かをチェックするこ
    とを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  7. 【請求項7】前記手段(f)は、前記ハイバーネーショ
    ン管理情報に含まれたシステム構成情報が前記情報処理
    システムのそれと一致するか否かをチェックすることを
    特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  8. 【請求項8】前記手段(g)は、前記ハイバーネーショ
    ン管理情報に含まれたアロケーション情報に従って復元
    処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の情報
    処理システム。
  9. 【請求項9】前記ハイバーネーション管理情報格納領域
    は前記外部記憶装置の最外周又は最内周に定義されたシ
    リンダ内に位置することを特徴とする請求項1又は2の
    いずれかに記載の情報処理システム。
  10. 【請求項10】前記手段(c)によって前記ハイバーネ
    ーション情報格納領域に退避されるデータは、前記外部
    記憶装置についてのパーティション情報(各パーティシ
    ョンのスタート・アドレスとサイズ)等を記述したブー
    ト・セクタであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の情報処理システム。
  11. 【請求項11】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の
    外部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行
    中のタスクを中断して前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートした情報処理システ
    ムの制御方法であって、(a)前記所定の事象の発生に
    応答して、前記メモリの内容を含むハイバーネーション
    情報を前記ハイバーネーション情報格納領域に保存する
    段階と、(b)前記外部記憶装置内の固定場所にハイバ
    ーネーション管理情報格納領域を設ける段階と、(c)
    前記所定の事象の発生に応答して、前記ハイバーネーシ
    ョン管理情報格納領域に存在するデータを前記ハイバー
    ネーション情報格納領域に退避させる段階と、(d)前
    記段階(c)によってデータが退避された後に前記ハイ
    バーネーション管理情報格納領域にハイバーネーション
    管理情報を格納する段階と、(e)前記段階(a)、
    (b)、(c)、及び(d)の終了後にシステム内の各
    部への給電を停止する段階と、を具備することを特徴と
    する情報処理システムの制御方法。
  12. 【請求項12】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の
    外部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行
    中のタスクを中断して前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートした情報処理システ
    ムの制御方法であって、(a)所定の事象の発生に応答
    して、前記メモリの内容を含むハイバーネーション情報
    を前記ハイバーネーション情報格納領域に保存する段階
    と、(b)前記外部記憶装置内の固定場所にハイバーネ
    ーション管理情報格納領域を設ける段階と、(c)前記
    所定の事象の発生に応答して、前記ハイバーネーション
    管理情報格納領域に存在するデータを前記ハイバーネー
    ション情報格納領域に退避させる段階と、(d)前記段
    階(c)によってデータが退避された後に前記ハイバー
    ネーション管理情報格納領域にハイバーネーション管理
    情報を格納する段階と、(e)前記段階(a)、
    (b)、(c)、及び(d)の終了後にシステム内の各
    部への給電を停止して、システムをハイバーネーション
    ・モードに遷移せしめる段階と、(f)システムへの給
    電が再開されたことに応答して、前記ハイバーネーショ
    ン管理情報格納領域に格納された前記ハイバーネーショ
    ン管理情報をチェックする段階と、(g)前記段階
    (f)によるチェックが成功裡に終わったことに応答し
    て、前記ハイバーネーション情報格納領域に保存してい
    た前記ハイバーネーション情報を元の各場所に復元する
    段階と、(h)前記段階(f)によるチェックが成功裡
    に終わったことに応答して、前記ハイバーネーション情
    報格納領域に退避していたデータを前記ハイバーネーシ
    ョン管理情報格納領域に戻す段階と、を具備することを
    特徴とする情報処理システムの制御方法。
  13. 【請求項13】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    情報システムがハイバーネーション機能によって給電を
    停止した履歴を示すハイバーネーション・シグニチャを
    含むことを特徴とする請求項11又は12のいずれかに
    記載の情報処理システムの制御方法。
  14. 【請求項14】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    外部記憶装置内における前記ハイバーネーション情報格
    納領域の位置情報を含むことを特徴とする請求項11又
    は12のいずれかに記載の情報処理システムの制御方
    法。
  15. 【請求項15】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    情報処理システムのシステム構成情報を含むことを特徴
    とする請求項11又は12のいずれかに記載の情報処理
    システムの制御方法。
  16. 【請求項16】前記段階(f)では、情報処理システム
    がハイバーネーション・モードであることを前記ハイバ
    ーネーション管理情報が示しているか否かをチェックす
    ることを特徴とする請求項12に記載の情報処理システ
    ムの制御方法。
  17. 【請求項17】前記段階(f)では、前記ハイバーネー
    ション管理情報に含まれたシステム構成情報が前記情報
    処理システムのそれと一致するか否かをチェックするこ
    とを特徴とする請求項12に記載の情報処理システムの
    制御方法。
  18. 【請求項18】前記段階(g)では、前記ハイバーネー
    ション管理情報に含まれたアロケーション情報に従って
    復元処理を実行することを特徴とする請求項12に記載
    の情報処理システムの制御方法。
  19. 【請求項19】前記ハイバーネーション管理情報格納領
    域は前記外部記憶装置の最外周又は最内周に定義された
    シリンダ内に位置することを特徴とする請求項11又は
    12のいずれかに記載の情報処理システムの制御方法。
  20. 【請求項20】前記段階(c)において前記ハイバーネ
    ーション情報格納領域に退避されるデータは、前記外部
    記憶装置のパーティション情報(各パーティションのス
    タート・アドレスとサイズ)等を記述したブート・セク
    タであることを特徴とする請求項11又は12に記載の
    情報処理システムの制御方法。
  21. 【請求項21】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の
    外部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行
    中のタスクを中断して前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートしたタイプのコンピ
    ュータ・システム上で稼働するコンピュータ・プログラ
    ムを有形的に格納したコンピュータ可読記憶媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、(a)前記所定
    の事象の発生に応答して、前記メモリの内容を含むハイ
    バーネーション情報を前記ハイバーネーション情報格納
    領域に保存するルーチンと、(b)前記外部記憶装置内
    の固定場所にハイバーネーション管理情報格納領域を設
    けるルーチンと、(c)前記所定の事象の発生に応答し
    て、前記ハイバーネーション管理情報格納領域に存在す
    るデータを前記ハイバーネーション情報格納領域に退避
    させるルーチンと、(d)前記ルーチン(c)によって
    データが退避された後に前記ハイバーネーション管理情
    報格納領域にハイバーネーション管理情報を格納するル
    ーチンと、(e)前記ルーチン(a)、(b)、
    (c)、及び(d)の終了後にシステム内の各部への給
    電を停止するルーチンと、を具備することを特徴とする
    コンピュータ可読記憶媒体。
  22. 【請求項22】CPU、揮発性のメモリ及び不揮発性の
    外部記憶装置を備え、所定の事象の発生に応答して実行
    中のタスクを中断して前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記外部記憶装置内のハイバーネーシ
    ョン情報格納領域に保存してからシステム内の各部への
    給電を停止してハイバーネーション・モードに遷移する
    ハイバーネーション機能をサポートしたタイプのコンピ
    ュータ・システム上で稼働するコンピュータ・プログラ
    ムを有形的に格納したコンピュータ可読記憶媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、(a)所定の事
    象の発生に応答して、前記メモリの内容を含むハイバー
    ネーション情報を前記ハイバーネーション情報格納領域
    に保存するルーチンと、(b)前記外部記憶装置内の固
    定場所にハイバーネーション管理情報格納領域を設ける
    ルーチンと、(c)前記所定の事象の発生に応答して、
    前記ハイバーネーション管理情報格納領域に存在するデ
    ータを前記ハイバーネーション情報格納領域に退避させ
    るルーチンと、(d)前記ルーチン(c)によってデー
    タが退避された後に前記ハイバーネーション管理情報格
    納領域にハイバーネーション管理情報を格納するルーチ
    ンと、(e)前記ルーチン(a)、(b)、(c)、及
    び(d)の終了後にシステム内の各部への給電を停止し
    て、システムをハイバーネーション・モードに遷移せし
    めるルーチンと、(f)システムへの給電が再開された
    ことに応答して、前記ハイバーネーション管理情報格納
    領域に格納された前記ハイバーネーション管理情報をチ
    ェックするルーチンと、(g)前記ルーチン(f)によ
    るチェックが成功裡に終わったことに応答して、前記ハ
    イバーネーション情報格納領域に保存していた前記ハイ
    バーネーション情報を元の各場所に復元するルーチン
    と、(h)前記ルーチン(f)によるチェックが成功裡
    に終わったことに応答して、前記ハイバーネーション情
    報格納領域に退避していたデータを前記ハイバーネーシ
    ョン管理情報格納領域に戻すルーチンと、を具備するこ
    とを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
  23. 【請求項23】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    情報システムがハイバーネーション機能によって給電を
    停止した履歴を示すハイバーネーション・シグニチャを
    含むことを特徴とする請求項21又は22のいずれかに
    記載のコンピュータ可読記媒体。
  24. 【請求項24】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    外部記憶装置内における前記ハイバーネーション情報格
    納領域の位置情報を含むことを特徴とする請求項21又
    は22のいずれかに記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  25. 【請求項25】前記ハイバーネーション管理情報は前記
    情報処理システムのシステム構成情報を含むことを特徴
    とする請求項21又は22のいずれかに記載のコンピュ
    ータ可読記憶媒体。
  26. 【請求項26】前記ルーチン(f)では、情報処理シス
    テムがハイバーネーション・モードであることを前記ハ
    イバーネーション管理情報が示しているか否かをチェッ
    クすることを特徴とする請求項22に記載のコンピュー
    タ可読記憶媒体。
  27. 【請求項27】前記ルーチン(f)では、前記ハイバー
    ネーション管理情報に含まれたシステム構成情報が前記
    情報処理システムのそれと一致するか否かをチェックす
    ることを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ可
    読記憶媒体。
  28. 【請求項28】前記ルーチン(g)では、前記ハイバー
    ネーション管理情報に含まれたアロケーション情報に従
    って復元処理を実行することを特徴とする請求項22に
    記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  29. 【請求項29】前記ハイバーネーション管理情報格納領
    域は前記外部記憶装置の最外周又は最内周に定義された
    シリンダ内に位置することを特徴とする請求項21又は
    22のいずれかに記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  30. 【請求項30】前記ルーチン(c)において前記ハイバ
    ーネーション情報格納領域に退避されるデータは、前記
    外部記憶装置のパーティション情報(各パーティション
    のスタート・アドレスとサイズ)等を記述したブート・
    セクタであることを特徴とする請求項21又は22に記
    載のコンピュータ可読記憶媒体。
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