JP3265713B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3265713B2
JP3265713B2 JP12686093A JP12686093A JP3265713B2 JP 3265713 B2 JP3265713 B2 JP 3265713B2 JP 12686093 A JP12686093 A JP 12686093A JP 12686093 A JP12686093 A JP 12686093A JP 3265713 B2 JP3265713 B2 JP 3265713B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置に係り、特
に、2台の圧縮機を備え、両圧縮機を均油管によって接
続して、両圧縮機内部の油量を均等にするようにしたも
のの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−20376
2号公報に開示されているように、冷媒回路に2台の圧
縮機を互いに並列に接続し、各圧縮機を均油管で接続す
るようにした所謂強制差圧方式の圧縮機を備えた冷凍装
置が知られている。この圧縮機周辺の具体的な構成とし
ては、図4に示すように、インバータ制御される第1圧
縮機(a)とON/OFF制御される第2圧縮機(b)とが冷媒
回路に互いに並列に接続されていると共に、第1圧縮機
(a)の吸入管(c)を第2圧縮機(b)の吸入管(d)の
途中に接続し、且つ、この第1圧縮機(a)の吸入管
(c)の径を第2圧縮機(b)の吸入管(d)の径よりも
小径に設定して、第1圧縮機(a)の吸入管(c)の圧力
損失を第2圧縮機(b)の吸入管(d)の圧力損失よりも
大きくするようにし、これにより第1圧縮機(a)を低
ドーム側に第2圧縮機(b)を高ドーム側に夫々構成す
る。また、この第1圧縮機(a)と第2圧縮機(b)とを
均油管(e)によって接続する。これにより、両圧縮機
(a,b)の運転中には、各圧縮機(a,b)内部に圧力差
が生じて、図4に矢印で示すように第2圧縮機(b)内
部の潤滑油が均油管(e)を経て第1圧縮機(a)に供給
されることになり、これによって各圧縮機(a,b)の油
量を略均等にするようにしている。つまり、常時駆動さ
れる第1圧縮機(a)を油流通の下流側に配置して、こ
の第1圧縮機(a)へは必要な潤滑油量だけ第2圧縮機
(b)から均油管(e)を介して第1圧縮機(a)に供給
することにより各圧縮機(a,b)内部の潤滑油量を均等
にするようになっている。また、本図4において(f)
は各圧縮機(a,b)の吐出管(g,h)の合流部に配設さ
れた油分離器、(i)は該油分離器(f)によって回収さ
れた潤滑油を第2圧縮機(b)の吸入管(d)に戻すため
の油戻し管である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような冷凍装置にあっては、以下に述べるような課題
があった。つまり、このような冷凍装置において運転初
期時や低能力運転時にあっては、第2圧縮機(b)が停
止された状態で第1圧縮機(a)のみが駆動される場合
がある。そして、このような運転状態においては液冷媒
及び潤滑油が共に駆動されていない第2圧縮機(b)内
部に一旦回収された後、第1圧縮機(a)へ供給される
ことになる。このため、例えば外気の低温時などであっ
て第2圧縮機(b)内部で潤滑油と液冷媒とが2層に分
離されているような状況では、上述の如く第2圧縮機
(b)が駆動されていないことから該第2圧縮機(b)内
部において2層分離されている潤滑油と液冷媒とが撹拌
されることがなく、また油温が低いことから、この2層
分離状態が維持されてしまうことになる。このため、貯
留液面の上層部を取出すようになっている均油管(e)
から第1圧縮機(a)側に導入されるものは上層部の潤
滑油のみとなり、第2圧縮機(b)内の油量が減少し、
該第2圧縮機(b)内における潤滑油の希釈度が高くな
って第2圧縮機(b)の起動が行えなくなる虞れがあっ
た。
【0004】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、強制差圧方式の圧縮機に対し、運転状態に拘り
なく圧縮機内での潤滑油の希釈度の上昇を抑制すること
ができ、各圧縮機の駆動が良好に行える構成を得ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、圧縮機の配設位置を改良することによ
り、上流側に位置する圧縮機内での潤滑油と液冷媒との
2層分離状態を速かに解消させるようにした。具体的に
請求項1記載の発明は、インバータ(2a)により容量が
調節される第1圧縮機(1a)と、駆動及び停止が切換え
られる第2圧縮機(1b)とが互いに冷媒回路(14)に並
列に接続され、各圧縮機(1a,1b)同士が均油管(1f)
で接続されて、該均油管(1f)内を潤滑油が流通するこ
とにより、各圧縮機(1a,1b)内部の潤滑油量が略均等
にされるように構成された冷凍装置を前提としている。
そして、上記第1圧縮機(1a)及び第2圧縮機(1b)
は、第1圧縮機(1a)が駆動している状態で該第1圧縮
機(1a)の容量の調節と第2圧縮機(1b)の駆動及び停
止との組合せによって第1圧縮機(1a)と第2圧縮機
(1b)との合計能力を調整するように構成される一方、
上記第1圧縮機(1a)及び第2圧縮機(1b)の駆動時
に、第1圧縮機(1a)から均油管(1f)を経て第2圧縮
機(1b)へ潤滑油が供給されるように、上記第2圧縮機
(1b)の吸入管(1d)の圧力損失が第1圧縮機(1a)の
吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくなるような構成と
している。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の冷凍装置において、第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)
を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の途中に接続し、且
つ、この第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の径を第1圧
縮機(1a)の吸入管(1c)の径よりも小径に設定して、
第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧力損失を第1圧縮
機(1a)の吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくするよ
うな構成としている。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の冷凍装置において、デフロスト運転後或いは
長期間運転停止後における冷凍運転開始時、所定時間だ
け第2圧縮機(1b)の駆動を禁止して第1圧縮機(1a)
のみを駆動させる起動制御手段(15a)を設けるような
構成としている。
【0008】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、両圧縮
機(1a,1b)の駆動時には、各圧縮機(1a,1b)内部に
圧力差が生じて、第1圧縮機(1a)内部の潤滑油が均油
管(1f)を経て第2圧縮機(1b)に供給されることにな
り、これによって各圧縮機(1a,1b)の油量が略均等に
される。また、片側の圧縮機のみが駆動している場合、
つまり、第1圧縮機(1a)のみが駆動している場合に
は、第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧力損失が第1
圧縮機(1a)の吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくさ
れていることから、第1圧縮機(1a)から均油管(1f)
を経て第2圧縮機(1b)へ潤滑油が供給されることにな
る。つまり、常時駆動されている圧縮機(1a)から停止
されている圧縮機(1a)に潤滑油が供給されることにな
り、この常時駆動されている第1圧縮機(1a)内では、
潤滑油と液冷媒とが撹拌され、また油温が高くなってい
るので、これらが2層分離して第2圧縮機(1b)へ潤滑
油のみが供給されてしまって第1圧縮機(1a)内部の潤
滑油の希釈度が上昇してしまうといった状況が回避され
る。
【0009】請求項2記載の発明では、第2圧縮機(1
b)の吸入管(1d)が第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)
の途中に接続され、且つ、この第2圧縮機(1b)の吸入
管(1d)の径が第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の径よ
りも小径に設定されることによって、第2圧縮機(1b)
の吸入管(1d)の圧力損失が第1圧縮機(1a)の吸入管
(1c)の圧力損失よりも大きくなり、これによって各圧
縮機(1a,1b)内部に圧力差が生じて、第1圧縮機(1
a)内部の潤滑油が均油管(1f)を経て第2圧縮機(1
b)に供給されることになり、これによって各圧縮機(1
a,1b)の油量が略均等にされる。
【0010】請求項3記載の発明では、特に、第1圧縮
機(1a)への液冷媒の戻り量が多くなっているデフロス
ト運転後や長期間運転停止後においては、冷凍運転の開
始時に、起動制御手段(15a)により所定時間だけ第2
圧縮機(1b)の駆動を禁止して第1圧縮機(1a)のみを
駆動させる。これにより、第1圧縮機(1a)内での潤滑
油と液冷媒との2層分離状態が解消され、第2圧縮機
(1b)の起動時には、両圧縮機(1a)に良好な均油動作
が行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1及び図
2に基づき説明する。
【0012】図1は本例に係るマルチ型空気調和装置の
室外ユニット(A)の冷媒配管系統を示し、図示しない
が、上記室外ユニット(A)には複数の室内ユニット
(B,B,…)が互いに並列されている。該各室内ユニッ
ト(B)は基本的には同一の構成であり、図2に一つの
室内ユニット(B)の冷媒配管系統を示す。上記室外ユ
ニット(A)の内部には、出力周波数を30〜116Hz
の範囲で4〜10Hz毎に可変に切換えられるインバータ
(2a)により容量が調整される第1圧縮機(1a)と、パ
イロット圧の高低で作動停止が切換えられる第2圧縮機
(1b)とを逆止弁(1e)を介して並列に接続して構成さ
れる容量可変な圧縮機(1)と、上記第1,第2圧縮機
(1a,1b)から吐出されるガス中の油を分離する油分離
器(4)と、冷房運転時には図中実線の如く切換わり暖
房運転時には図中破線の如く切換わる四路切換弁(5)
と、冷房運転時に凝縮器、暖房運転時に蒸発器となる室
外熱交換器(6)および該室外熱交換器(6)に付設され
た2台の室外ファン(6a,6b)と、冷房運転時には冷媒
流量を調節し、暖房運転時には冷媒の絞り作用を行う室
外電動膨張弁(8)と、液化した冷媒を貯蔵するレシー
バ(9)と、アキュムレータ(10)とが主要機器として
内蔵されていて、該各機器(1)〜(10)は各々冷媒配
管(11)で冷媒の流通可能に接続されている。
【0013】また、上記室内ユニット(B)は、冷房運
転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内熱交
換器(12)およびそのファン(12a)を備え、かつ該室
内熱交換器(12)の液管側には、暖房運転時に冷媒流量
を調節し、冷房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動
膨張弁(13)が介設されている。そして、各室内ユニッ
ト(B,B,…)の冷媒配管は、合流した後、手動閉鎖弁
(17a,17b)を介し連絡配管(11a,11b)によって室外
ユニット(A)との間を接続されている。すなわち、以
上の各機器は冷媒配管(11)により、冷媒の流通可能に
接続されていて、室外空気との熱交換により得た熱を室
内空気に放出するようにした主冷媒回路(14)が構成さ
れている。
【0014】また、(11e)は室外熱交換器(6)をバイ
パスする暖房過負荷制御用バイパス路であって、該バイ
パス路(11e)には、室外熱交換器(6)と共通の空気通
路に設置された補助熱交換器(22)、キャピラリチュー
ブ(28)及び冷媒の高圧時に開作動する電磁開閉弁(2
4)が順次直列にかつ室外熱交換器(6)とは並列に接続
されており、冷房運転時には常時、暖房運転時には高圧
の過上昇時に、上記電磁開閉弁(24)がオンつまり開状
態になって、吐出ガスの一部を主冷媒回路(14)から暖
房過負荷制御用バイパス路(11e)にバイパスするよう
にしている。このとき、吐出ガスの一部を補助熱交換器
(22)で凝縮させて室外熱交換器(6)の能力を補助す
るとともに、キャピラリチュ―ブ(28)で室外熱交換器
(6)側の圧力損失とのバランスを取るようになされて
いる。
【0015】さらに、(40)は冷暖房運転時に吸入ライ
ンに液冷媒を注入し吸入ガスの過熱度を調節するための
リキッドインジェクションバイパス路であって、該リキ
ッドインジェクションバイパス路(40)は、途中から各
圧縮機(1a,1b)の吸入部に接続される分岐管(40a,4
0b)に分岐している。そして、該各分岐管(40a,40b)
には、キャピラリチューブ(41a,41b)と、吐出管温度
の過上昇時に開かれるインジェクション用電磁弁(42
a,42b)とが介設されている。
【0016】また、(31)は、吸入管(11)中の吸入冷
媒と液管(11)中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を
冷却させて、連絡配管(11b)における冷媒の過熱度の
上昇を補償するための吸入管熱交換器である。
【0017】また、本装置には多くのセンサ類が配置さ
れていて、(Th1)は各室内温度を検出する室温サーモ
スタット、(Th2)および(Th3)は各々室内熱交換器
(12)の液側およびガス側配管における冷媒の温度を検
出する室内液温センサ及び室内ガス温センサ、(Th4a,
Th4b)は各圧縮機(1a,1b)の吐出管温度を検出する吐
出管センサ、(Th5)は暖房運転時に室外熱交換器(6)
の出口温度から着霜状態を検出するデフロストセンサ、
(Th6)は上記吸入管熱交換器(31)の下流側の吸入管
(11)に配置され、吸入管温度を検出する吸入管セン
サ、(Th7)は室外熱交換器(6)の空気吸込口に配置さ
れ、吸込空気温度を検出する外気温センサ、(P1)は吐
出管に配設され、主冷媒回路(14)の高圧側圧力を検出
する高圧センサ、(P2)は吸入ラインに配設され、低圧
側圧力を検出する低圧センサである。
【0018】なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。(21)は吐出管と吸入管とを接続
する均圧ホットガスバイパス路(11d)に介設されて、
サーモオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用電磁弁、(33)はキャピ
ラリチューブ(32)を介して上記油分離器(4)から第
1,第2圧縮機(1a,1b)に潤滑油を戻すための油戻し
管である。
【0019】また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高
圧圧力開閉器、(GP)はゲージポートである。
【0020】そして、上記各電磁弁およびセンサ類は各
主要機器と共にコントロールユニット(15)に信号線で
接続され、該コントロールユニット(15)は各センサ類
の信号を受けて各電動弁及び電磁弁の開閉制御や圧縮機
の容量制御を行うようになっている。
【0021】更に、上記レシーバ(9)と均圧ホットガ
スバイパス路(11d)との間には均圧路(30)が設けら
れている。この均圧路(30)は、一端がレシーバ(9)
の上端面に接続されている一方、他端が上記均圧ホット
ガスバイパス路(11d)の均圧用電磁弁(21)の上流側
に接続されており、レシーバ(9)から均圧ホットガス
バイパス路(11d)へ向う方向への冷媒流通のみを許容
するための逆止弁(30a)が介設されている。このよう
な構成により、均圧用電磁弁(21)が開放された状態で
はレシーバ(9)内のガス冷媒が均圧ホットガスバイパ
ス路(11d)、ひいては圧縮機(1)の吸入側に導入可能
となり、回路全体の均圧が行われるようになっている。
【0022】また、上記均圧ホットガスバイパス路(11
d)の一端は上記油戻し管(33)におけるキャピラリチ
ューブ(32)の上流側に接続されている。これにより、
油分離器(4)において回収された潤滑油は、上述した
均圧動作時にあっては、油戻し管(33)から均圧ホット
ガスバイパス路(11d)を経て圧縮機(1)に戻されるよ
うになっている。
【0023】そして、本例の特徴とする構成として、各
圧縮機(1)は所謂強制差圧方式で構成されており、そ
の配置構造が従来のものとは異なっている。つまり、図
3にも示すように、駆動及び停止が切換えられる第2圧
縮機(1b)の吸入管(1d)を、インバータ(2a)により
容量が調整される第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の途
中に接続し、且つ、この第2圧縮機(1b)の吸入管(1
d)の径を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の径よりも
小径に設定して、第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧
力損失を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の圧力損失よ
りも大きくするようにし、これにより第1圧縮機(1a)
を高ドーム側に第2圧縮機(1b)を低ドーム側に夫々構
成している。また、この第1圧縮機(1a)と第2圧縮機
(1b)とを均油管(1f)によって接続し、内部に貯留さ
れている潤滑油の流通を可能にしている。これにより、
両圧縮機(1a,1b)の運転中には、上記圧力損失の差に
より各圧縮機(1a,1b)内部に圧力差が生じて第1圧縮
機(1a)内部の潤滑油が均油管(1f)を経て第2圧縮機
(1b)に供給されることになり、これによって各圧縮機
(1a,1b)の油量が略均一になるようになっている。
【0024】また、図1の如く上記コントロールユニッ
ト(15)には、起動制御手段(15a)が備えられてい
る。この起動制御手段(15a)は、本冷凍装置のデフロ
スト運転後或いは長期間運転停止後における起動時に
は、起動後の所定時間だけ第2圧縮機(1b)の駆動を禁
止するようにしており、これにより、第1圧縮機(1a)
内部において潤滑油と液冷媒とが2層に分離されている
ような状況にあっても、先ず、第1圧縮機(1a)のみを
駆動することによって、この潤滑油と液冷媒との2層分
離状態を解消した後に、第2圧縮機(1b)が起動される
ようになっている。尚、この第2圧縮機(1b)の駆動が
禁止される所定時間としてはタイマによって設定される
ようになっている。また、このタイマの他に、第1圧縮
機(1a)内部の潤滑油温度を検出するようにし、この潤
滑油温度が所定値以上になったときに第2圧縮機(1b)
の駆動禁止を解除するようにしたり、吐出管センサ(Th
4b)によって検出される吐出管温度が所定値以上になっ
たときに第2圧縮機(1b)の駆動禁止を解除するように
してもよい。
【0025】次に、上述の如く構成された空気調和装置
の運転動作について説明する。
【0026】図1及び図2において、空気調和装置の冷
房運転時、四路切換弁(5)が図中実線側に切換わり、
補助熱交換器(22)の電磁開閉弁(24)が常時開いて、
圧縮機(1)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(6)及び
補助熱交換器(22)で凝縮され、連絡配管(11a,11b)
を経て各室内ユニット(B,B,…)に分岐して送られ
る。各室内ユニット(B,B,…)では、各室内電動膨張
弁(13,…)で減圧され、各室内熱交換器(12,…)で
蒸発した後合流して、室外ユニット(A)にガス状態で
戻り、圧縮機(1)に吸入されるように循環する。つま
り、液冷媒が室内熱交換器(12)において室内空気との
間で熱交換を行って蒸発することにより室内空気を冷却
することになる。
【0027】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12,…)で凝縮され、合流して液状態で室外
ユニット(A)に流れ、室外電動膨張弁(8)により減圧
され、室外熱交換器(6)で蒸発した後圧縮機(1)に戻
るように循環する。つまり、ガス冷媒が室内熱交換器
(12)において室内空気との間で熱交換を行って凝縮す
ることにより室内空気を加熱することになる。
【0028】そして、このような冷暖房運転状態におい
て、圧縮機(1)にあっては以下に述べるような運転が
行われている。表1には、インバータ(2a)による第1
圧縮機(1a)の周波数調整と第2圧縮機(1b)のON/OFF
切換えとの組合せを示している。この表1の如く、第1
圧縮機(1a)は最低周波数30Hzから最高周波数116
Hzまでの13段階に周波数を調整され、この各段階と第
2圧縮機(1b)のON/OFFの組合せにより合計能力を調整
するようになされている。
【0029】そして、実際の駆動時において、圧縮機容
量を増加させていく際には表1のステップNo01からNo
19へ変化させるようにしている。つまり、第2圧縮機
(1b)を起動させる際には、第1圧縮機(1a)の運転周
波数を最高周波数の116Hzから38Hzに低減させるよ
うにしている。この運転容量を増加させていく際の動作
を詳しく説明すると、運転状態に基いて算出されたステ
ップの増分を表1の増分上限値を越えない範囲で順次ス
テップNoを更新していく。また、特に、ステップNo0D
の状態からステップの増分が+1の場合にはステップNo
0Dの状態を維持させるようにし、このステップNo0D
の状態からステップの増分が+2の場合にはステップNo
をNo12に更新させるようにしている。
【0030】一方、圧縮機容量を減少させていく際には
表1のステップNo19からNo01へ変化させるようにし
ている。詳しくは、運転状態に基いて算出されたステッ
プの増分(マイナスの増分)に基いて順次ステップNoを
マイナス側へ更新して行く。また、この際、実際の圧縮
機(1)の駆動状態としては、算出されたステップの増
分に基いて更新されたステップNoよりも更に低容量側の
ステップNoで駆動させるようになっている。つまり、例
えば、表1において現在のステップNoがNo12である状態
においてステップの増分が−5であるような場合には、
計算上では更新されるステップNoはNo0Bであるのに対
し、実際の駆動状態はNo05で行わせるようにしてい
る。そして、このようにして、算出されたステップNoよ
りも低容量側のステップNoで駆動させた後、算出された
ステップNoに向って容量を増加させて運転状態を収束さ
せるようにしている。つまり、圧縮機(1)の運転容量
を減少させていく際には、圧縮機容量を低い側から次第
に最適状態に収束させるようにして安全性を確保するよ
うになっている。
【0031】
【表1】
【0032】そして、このように容量が調整されながら
運転される圧縮機(1)の運転時には、先ず、本装置の
起動に伴って、起動制御手段(15a)により、本装置の
起動後の所定時間(タイマがタイムアップするまでの
間)だけ第2圧縮機(1b)の駆動が禁止される。これに
より、本装置の起動直後は圧縮機(1)の要求能力に拘
りなく第1圧縮機(1a)のみが駆動される。これによ
り、第1圧縮機(1a)内部において潤滑油と液冷媒とが
2層に分離されているような状況にあっても、この潤滑
油と液冷媒とが撹拌され且つ潤滑油も高温度になるの
で、この第1圧縮機(1a)内での潤滑油と液冷媒との2
層分離状態が速かに解消される。そして、その後、起動
制御手段(15a)による第2圧縮機(1b)の駆動禁止制
御が解除され、圧縮機(1)の要求能力に基いて該第2
縮機(1b)が起動される。
【0033】そして、この両圧縮機(1a,1b)が駆動さ
れている状況にあっては、上述したように、第2圧縮機
(1b)の吸入管(1d)の圧力損失が第1圧縮機(1a)の
吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくなっており、この
圧力損失の差により各圧縮機(1a,1b)内部に圧力差が
生じて第1圧縮機(1a)内部の潤滑油が均油管(1f)を
経て第2圧縮機(1b)に供給されることになる。そし
て、この潤滑油の供給動作にあっては、第1圧縮機(1
a)内では潤滑油と液冷媒との2層分離状態が解消され
ているので、第2圧縮機(1b)内に多量の潤滑油が導入
されて第1圧縮機(1a)内の潤滑油の希釈度が上昇して
しまうようなことがなく、更には、この第1圧縮機(1
a)内の潤滑油の希釈度の上昇に伴う該第1圧縮機(1
a)内でのフォーミングの発生に伴う油切れを回避する
こともでき、両圧縮機(1a,1b)共に良好な潤滑状態が
得られて円滑な運転が行われる。
【0034】このように、本例の構成によれば、従来の
強制差圧方式の圧縮機に対して、各圧縮機(1a,1b)の
配設位置を改良し且つ運転開始時には所定時間第1圧縮
機(1a)のみを駆動させるようにしたために、上流側の
圧縮機(本例では第1圧縮機)内において潤滑油と液冷
媒とが2層分離した状態で両圧縮機が駆動されるような
ことがなくなり、片側の圧縮機内部において潤滑油の希
釈度が上昇してしまうようなことが回避されて、圧縮機
の信頼性の向上を図ることができる。
【0035】尚、本例では第2圧縮機(1b)としてON/O
FFのみが切換えられるものを例に掲げたが、本発明は、
これに限らずアンローダ機構を有するものであってもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、第1圧縮機(1a)が駆動している状態
において、駆動及び停止が切換えられる第2圧縮機(1
b)の吸入管(1d)の圧力損失を、第1圧縮機(1a)の
吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくして、第1圧縮機
(1a)及び第2圧縮機(1b)の駆動時に、第1圧縮機
(1a)から均油管(1f)を経て第2圧縮機(1b)へ潤滑
油が供給されるように、つまり、常時駆動する圧縮機を
潤滑油の流通の上流側に配置するようにしたために、こ
の常時駆動されている第1圧縮機(1a)内では、潤滑油
と液冷媒とが撹拌され且つ潤滑油の温度が上昇されて、
これらが2層分離して下流側の第2圧縮機(1b)へ多量
の潤滑油が供給されてしまって戻される液冷媒によって
第1圧縮機(1a)内部の潤滑油の希釈度が上昇してしま
うといった状況を回避でき、各圧縮機の潤滑油量を常に
均等にでき、駆動が良好に行われて圧縮機の信頼性の向
上を図ることができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、第2圧縮機
(1b)の吸入管(1d)を第1圧縮機(1a)の吸入管(1
c)の途中に接続し、且つ、この第2圧縮機(1b)の吸
入管(1d)の径を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の径
よりも小径に設定して、第2圧縮機(1b)の吸入管(1
d)の圧力損失を第1圧縮機(1a)の吸入管(1c)の圧
力損失よりも大きくするようにしたために、簡単な構成
でもって各圧縮機(1a,1b)内部に圧力差を生じさせる
ことができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、デフロスト
運転後或いは長期間運転停止後における冷凍運転開始
時、所定時間だけ第2圧縮機(1b)の駆動を禁止して第
1圧縮機(1a)のみを駆動させる起動制御手段(15a)
を設けるようにしたために、特に、第1圧縮機(1a)へ
の液冷媒の戻り量が多くなっている状況からの冷凍運転
の開始時に、第1圧縮機(1a)内での潤滑油と液冷媒と
の2層分離状態が解消され、両圧縮機が駆動される状況
での良好な均油動作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】室外ユニットの冷媒配管系統を示す図である。
【図2】室内ユニットの冷媒配管系統を示す図である。
【図3】圧縮機周辺部の配管系統を示す図である。
【図4】従来例における図3相当図である。
【符号の説明】
(1a) 第1圧縮機 (1b) 第2圧縮機 (1c,1d) 吸入管 (1f) 均油管 (14) 主冷媒回路 (15a) 起動制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−71811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ(2a)により容量が調節され
    第1圧縮機(1a)と、駆動及び停止が切換えられる第
    2圧縮機(1b)とが互いに冷媒回路(14)に並列に接続
    され、各圧縮機(1a,1b)同士が均油管(1f)で接続さ
    れて、該均油管(1f)内を潤滑油が流通することによ
    り、各圧縮機(1a,1b)内部の潤滑油量が略均等にされ
    るように構成された冷凍装置において、上記第1圧縮機(1a)及び第2圧縮機(1b)は、第1圧
    縮機(1a)が駆動している状態で該第1圧縮機(1a)の
    容量の調節と第2圧縮機(1b)の駆動及び停止との組合
    せによって第1圧縮機(1a)と第2圧縮機(1b)との合
    計能力を調整するように構成される一方、 上記第1圧縮機(1a)及び第2圧縮機(1b)の駆動時
    に、第1圧縮機(1a)から均油管(1f)を経て第2圧縮
    機(1b)へ潤滑油が供給されるように、上記第2圧縮機
    (1b)の吸入管(1d)の圧力損失が第1圧縮機(1a)の
    吸入管(1c)の圧力損失よりも大きく構成されているこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)を第1
    圧縮機(1a)の吸入管(1c)の途中に接続し、且つ、こ
    の第2圧縮機(1b)の吸入管(1d)の径を第1圧縮機
    (1a)の吸入管(1c)の径よりも小径に設定して、第2
    圧縮機(1b)の吸入管(1d)の圧力損失を第1圧縮機
    (1a)の吸入管(1c)の圧力損失よりも大きくしている
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 デフロスト運転後或いは長期間運転停止
    後における冷凍運転開始時、所定時間だけ第2圧縮機
    (1b)の駆動を禁止して第1圧縮機(1a)のみを駆動さ
    せる起動制御手段(15a)が設けられていることを特徴
    とする請求項1または2記載の冷凍装置。
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