JP3265678B2 - エチレンーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製造方法 - Google Patents

エチレンーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、エチレンーテトラフ
ルオロエチレン共重合体(以下、ETFEと略称)から
なり、加湿器用として有用な多孔膜の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ETFEは、弗素系樹脂の中でも機械的
物性に優れた樹脂であって、高機械的物性を備えた多孔
膜素材として期待されている。
【0003】このETFEからなる多孔膜の製造方法と
しては、特公昭63ー11370号公報に開示されてい
るように、ETFEと耐熱性有機液状体(クロロトリフ
ルオロエチレンオリゴマーあるいはクロロトリフルオロ
エチレンオリゴマーとクロロトリフルオロエチレンオリ
ゴマーを除くSP値5〜11の耐熱性有機物質との混合
物)、無機微粉末を混合した材料を押出機を用いて中空
管状に溶融押出成形した後、耐熱性有機液状体および無
機微粉末を抽出して優れた耐熱性と優れたろ過性能を備
えたミクロフィルターに適する多孔膜、さらには優れた
耐薬品性を備えた強酸、強アルカリ等の薬品精製用ミク
ロフィルターに好適な多孔膜を得る方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気等の気
体に対して適当な湿度を付与するための加湿器として、
多孔膜中空管の内部あるいは外部に気体を流通させ、多
孔膜中空管の外部あるいは内部に水を流通させることに
より、多孔膜中空管を介した水蒸気の浸透により気体を
加湿するものが開発されている。
【0005】そして、この加湿器用として用いられる多
孔膜中空管に、最適な高機械的物性を備えた素材として
上記ETFEが注目されるようになってきている。
【0006】特に、用途が空気調和機用加湿器の多孔膜
中空管の場合、中空管の内部に通水する場合は水中のゴ
ミや硬質分等のスケールによる目詰まりを防ぐ必要があ
り、また中空管の外部に通水する場合には内部を流通す
る空気の通風抵抗を小さくするために、外径が比較的大
きなもの(即ち、2〜5mm程度)が必要となる。しか
も、多孔膜中空管を介しての水蒸気の浸透は、中空管の
肉厚が薄い程良好となる。
【0007】ところが、上記公知例の方法による場合、
当該材料(即ち、ETFE、耐熱性有機液状体、無機微
粉末の混合物)を押出機を用いて中空管状に溶融押出成
形する際に、材料の溶融粘度が低いため、中空管の外径
が2mm以上になると、ちぎれ易くなって径の引き落と
しが非常に困難となり、通常の押出成形条件では成形で
きないという問題がある。また、外径が2mm以上でし
かも肉厚が薄い(例えば、0.3mm以下)の中空管を
製造する場合にも、径の引落し比率等を特別に工夫する
必要がある。
【0008】上記したような要求から上記公知例の製造
方法以外の製造方法により加湿器用のETFE多孔膜を
得る方法の開発が希求されているのである。
【0009】本願発明は、上記のような課題に基づいて
なされたもので、加湿器用の多孔膜を効率良く得るよう
にすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、ETFE共重合体
35〜55重量%、溶剤可溶性樹脂35〜60重量%、
無機微粉末5〜15重量%を混合した後溶融成形し、つ
いで該成形物より前記溶剤可溶性樹脂および無機微粉末
を抽出してETFE共重合体多孔膜を製造する方法にお
いて、前記溶剤可溶性樹脂としてフッ化ビニリデン(以
下、VDFと略称する)系共重合体を用いるようにして
いる。
【0011】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ETFE共重合体35〜55重量
%、VDF系共重合体35〜60重量%、無機微粉末5
〜15重量%を混合した材料を押出機Aを用いて中空管
状に溶融押出成形した後、冷却水槽Bにより中空管状態
を保持しつつ冷却硬化させ、しかるのち得られた中空管
からVDF系共重合体および無機微粉末を抽出して多孔
膜中空管を得るETFE共重合体多孔膜の製造方法にお
いて、前記押出機Aの出口側に設けられたダイリップ4
と前記冷却水槽Bの入口側に設けられたサイジングダイ
8とを所定距離だけ離すとともに、前記ダイリップ4の
温度を240〜〜275℃の範囲にコントロールし、引
落し比率(即ち、ダイリップ4の出口開口面積πD1 2
4とサイジングダイ8の入口開口面積πD2 2/4との
比)を1〜5に設定して、外径3mm以上で肉厚0.3
5mm以下の中空管を連続溶融押出成形するようにして
いる。
【0012】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ETFE共重合体35〜55重量
%、溶剤可溶性樹脂35〜60重量%、無機微粉末5〜
15重量%を混合した後溶融成形し、ついで該成形物よ
り前記溶剤可溶性樹脂および無機微粉末を抽出してET
FE共重合体多孔膜を製造する方法において、前記溶剤
可溶性樹脂としてフルオロアルキルーαー置換ポリアク
リレート(以下、含フッ素アクリル樹脂という)を用い
るようにしている。
【0013】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ETFE共重合体35〜55重量
%、含フッ素アクリル樹脂35〜60重量%、無機微粉
末5〜15重量%を混合した材料を押出機Aを用いて中
空管状に溶融押出成形した後、冷却水槽Bにより中空管
状態を保持しつつ冷却硬化させ、しかるのち得られた中
空管から前記含フッ素アクリル樹脂および無機微粉末を
抽出して多孔膜中空管を得るETFE共重合体多孔膜の
製造方法において、前記押出機Aの出口側に設けられた
ダイリップ4と前記冷却水槽Bの入口側に設けられたサ
イジングダイ8とを所定距離だけ離すとともに、前記ダ
イリップ4の温度を240〜〜275℃の範囲にコント
ロールし、引落し比率(即ち、ダイリップ4の出口開口
面積πD1 2/4とサイジングダイ8の入口開口面積πD
2 2/4との比)を1〜5に設定して、外径3mm以上で
肉厚0.35mm以下の中空管を連続溶融押出成形する
ようにしている。
【0014】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ETFE共重合体20〜35重量
%、溶剤可溶性樹脂30〜45重量%、耐熱性有機液状
体20〜30重量%、無機微粉末8〜15重量%を混合
した後溶融成形し、ついで該成形物より前記溶剤可溶性
樹脂、耐熱性有機液状体および無機微粉末を抽出してE
TFE共重合体多孔膜を製造する方法において、前記溶
剤可溶性樹脂としてVDF系共重合体を、耐熱性有機液
状体としてクロロトリフルオロエチレンオリゴマー(以
下、CTFEオリゴマーと略称する)を用いるようにし
ている。
【0015】請求項6の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ETFE共重合体20〜35重量
%、VDF系共重合体30〜45重量%、CTFEオリ
ゴマー20〜30重量%、無機微粉末8〜15重量%を
混合した材料を押出機Aを用いて中空管状に溶融押出成
形した後、冷却水槽Bにより中空管状態を保持しつつ冷
却硬化させ、しかるのち得られた中空管からVDF系共
重合体、CTFEオリゴマーおよび無機微粉末を抽出し
て多孔膜中空管を得るETFE共重合体多孔膜の製造方
法において、前記押出機Aの出口側に設けられたダイリ
ップ4と前記冷却水槽Bの入口側に設けられたサイジン
グダイ8とを所定距離だけ離すとともに、前記ダイリッ
プ4の温度を230〜〜265℃の範囲にコントロール
し、引落し比率(即ち、ダイリップ4の出口開口面積π
1 2/4とサイジングダイ8の入口開口面積πD2 2/4
との比)を1〜5に設定して、外径3mm以上で肉厚
0.35mm以下の中空管を連続溶融押出成形するよう
にしている。
【0016】請求項1、2、5あるいは6の発明におい
て用いられるVDF系共重合体とは、VDFを30〜1
00mol%含み、残部がVDFと共重合し得る少なく
とも一種の含フッ素モノマーあるいはフッ素を含まない
炭化水素モノマーからなる共重合体であり、このような
モノマーとしては、テトラフルオロエチレン(以下、T
FEと略称する)、クロロトリフルオロエチレン(以
下、CTFEと略称する)、ヘキサフルオロプロピレン
(以下、HFPと略称する)、パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル、ヘキサフルオロアセトン(以下、HFA
と略称する)、プロピレン等があげられる。より具体的
には、PVDF、VDF/TFE共重合体、VDF/H
FP共重合体、VDF/CTFE共重合体、VDF/H
FA共重合体、VDF/TFE/HFP共重合体、VD
F/TFE/CTFE共重合体、VDF/TFE/パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体、VDF/T
FE/プロピレン共重合体などであり、これら二元ある
いは三元共重合体においてはVDF以外の含フッ素モノ
マーの割合は、TFEでは70mol%以下、HFPで
は15mol%、CTFEでは20mol%、パーフル
オロアルキルビニルエーテルでは5mol%でなければ
ならない。
【0017】さらに、本願発明における多孔形成剤の必
要条件を良好に有するものとしては、VDFーTFE共
重合体(以下、VTと略称する)(CF2CH2−CF2
CF2)n、VDFーTFEーCTFE共重合体(以
下、VTCと略称する)(CF2CH2−CF2CF2−C
F2CFCl)nが好ましく、より好ましい組成として
は、VTではTFE30mol%以下、VTCではVD
F70mol%以上、CTFE15mol%以下のもの
である。
【0018】ちなみに、VTおよびVTCの諸元を示せ
ば表1のようになる。
【0019】
【表1】
【0020】また、請求項3および4の発明において用
いられる含フッ素アクリル樹脂は、一般式CH2=CX
OOR1で与えられるものであり、多孔形成剤としての
必要条件を良好に備えている。ここで、Xはメチル基、
フッ素原子あるいは水素原子もしくはシリフルオロメチ
ル基であり、R1は炭素数10以下のフルオロアルキル
基あるいはフルオロ(アルコキシアルキル)基である。
【0021】さらに、本願発明に用いられる無機微粉体
は、VDF共重合体、含フッ素アクリル樹脂、CTFE
オリゴマーの主剤ETFEへの分散性を高めるものであ
る。
【0022】しかして、加湿器用多孔膜(換言すれば、
透湿膜)としての透湿性能を確保するためには気孔率5
0%以上が好ましく、請求項1〜4の発明では、ETF
E35〜55重量%、VDF系共重合体あるいは含フッ
素アクリル樹脂35〜60重量%、無機微粉体5〜15
重量%が適当であり、請求項5および6の発明では、E
TFE20〜35重量%、VDF系共重合体30〜45
重量%、CTFEオリゴマー20〜30重量%、無機微
粉体8〜15実施例%が適当である。なお、請求項1〜
4の発明の場合、ETFE38〜50重量%、VDF系
共重合体あるいは含フッ素アクリル樹脂40〜52重量
%、無機微粉体8〜12重量%がより好ましい。
【0023】上記材料により成形された成形物から溶剤
を用いて溶剤可溶性樹脂(即ち、VDF系共重合体、含
フッ素アクリル樹脂)および耐熱性有機液状体(即ち、
CTFEオリゴマー)の抽出が行なわれるが、該抽出
は、回分法や向流多段法等の一般的な抽出方法により容
易に行なわれる。抽出に用いられる溶剤は、溶剤可溶性
樹脂についてはアセトンやメチルエチルケトン等のケト
ン類がよく、耐熱性有機液状体については2,2ージク
ロロー1,1,1ートリフルオロエタン、テトラクロル
エチレン、トリクロルエチレン等のハロゲン系炭化水素
が好ましい。
【0024】次に、無機微粉体を溶剤にて抽出するので
あるが、該抽出は、回分法や向流多段法等の一般的な抽
出方法により数時間のうちに容易に行なわれる。抽出に
用いられる溶剤としては、無機微粉体が抽出され、ET
FEを溶解しないものであれば特に限定されるものでは
ない。無機微粉体が酸に可溶なものの場合塩酸や硫酸等
が用いられ、無機微粉体がアルカリに可溶なものの場合
苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリ水溶液が用いられ
る。
【0025】
【作用】請求項2、4あるいは6の発明では、上記手段
によって次のような作用が得られる。
【0026】即ち、通常280℃程度の成形温度で押出
機Aから押し出される樹脂が、ダイリップ4を出る時に
は240〜275℃(あるいは、230〜265℃)の
温度に降下せしめられることにより、押し出された直後
の樹脂が適度に硬化する。従って、外径3mm以上で肉
厚0.3mm以下の多孔膜中空管を成形する場合であっ
ても、ダイリップ4から押し出される中空管状樹脂1′
はつぶれることなくスムーズに引き落とされサイジング
ダイ8に引き込まれることとなる。その後、押出機Aを
出た中空管状樹脂1′は、冷却水槽Bにおけるサイジン
グダイ8において外径を所定値に規正されるが、引落し
比率を1〜5に設定したことにより、外径3mm以上で
肉厚0.3mm以下の多孔膜中空管を成形する場合であ
っても、引き取り時にちぎれてしまうおそれはない。
【0027】また、ダイリップ4とサイジングダイ8と
の間を所定距離離したことにより、材料の押出量が変動
した場合にも、押し出された中空管状樹脂1′がダイリ
ップ4・サイジングダイ8間においてたわむ余裕がで
き、押出量の変動が吸収できることとなる。
【0028】なお、上記材料からなる成形物の場合、押
出工程においてはダイリップ4の温度が240℃(ある
いは230℃)未満になると、樹脂が硬化し過ぎてスム
ーズな押出が難しくなり、一方、ダイリップ4の温度が
275℃(あるいは265℃)を超えると、逆に樹脂粘
度が低くなり過ぎてつぶれたりちぎれ易くなる。従っ
て、ダイリップ4の温度は240〜275℃(あるいは
230〜265℃)の範囲とするのが望ましく、特に2
50〜260℃が最適範囲となる。
【0029】また、引落し比率が5を実質的に越える
と、急激な縮径に耐えられなくなってちぎれるおそれが
ある。従って、引落し率は多孔膜中空管の破損の生じな
い1〜5の低比率とするのが望ましいのである。
【0030】さらに、ダイリップ4とサイジングダイ8
とをあまり近付けすぎると、押出量が変動した場合にダ
イリップ4から押し出された中空管状樹脂1′がダイリ
ップ4・サイジングダイ8間に挟まって形状確保ができ
にくくなるおそれがある。このことを勘案すると、ダイ
リップ4とサイジングダイ8との間の距離は、数十ミリ
程度とするのが望ましい。
【0031】
【発明の効果】請求項1、3あるいは5の発明によれ
ば、ETFE多孔膜を製造するに当たって、溶剤可溶性
樹脂としてVDF系共重合体(あるいは含フッ素アクリ
ル樹脂)を適当な配合量で用い、もしくは溶剤可溶性樹
脂としてVDF系共重合体を、耐熱性有機液状体として
CTFEオリゴマーをそれぞれ適当な配合量で用いるよ
うにしたので、気孔率50%以上の多孔形成が容易且つ
確実に行えることとなり、加湿器用として優れた特性を
有するETFE多孔膜を得ることができるという優れた
効果がある。
【0032】請求項2、4あるいは6の発明によれば、
溶剤可溶性樹脂としてVDF系共重合体(あるいは含フ
ッ素アクリル樹脂)を適当な量で配合し、もしくは溶剤
可溶性樹脂としてVDF系共重合体を、耐熱性有機液状
体としてCTFEオリゴマーをそれぞれ適当な量で配合
した材料を押出機Aを用いて中空管状に溶融押出成形し
た後、冷却水槽Bにより中空管状を保持しつつ冷却硬化
させ、しかるのち得られた中空管から溶剤可溶性樹脂
(あるいは、溶剤可溶性樹脂と耐熱性有機液状体)およ
び無機微粉末を抽出して多孔膜中空管を得る方法におい
て、前記押出機Aの出口側に設けられたダイリップ4と
前記冷却水槽Bの入口側に設けられたサイジングダイ8
とを所定距離だけ離して押出量の変動を吸収し得るよう
するとともに、前記ダイリップ4の温度を240〜〜2
75℃(あるいは230〜265℃)の範囲にコントロ
ールして押し出された直後の中空管状樹脂1′を適度に
硬化させ、さらに引落し比率を1〜5に設定して急激な
縮径によるちぎれを防止するようにしたので、上記材料
によっては従来不可能であった外径3mm以上で肉厚
0.35mm以下、しかも気孔率50%以上の多孔膜中
空管が連続押出成形できるという優れた効果がある。
【0033】
【実施例】以下、添付の図面に示す具体例に基づいて本
願発明のETFE多孔膜中空管の製造方法を説明する。
【0034】図1および図2には、本願発明の各実施例
にかかるETEF多孔膜中空管の製造方法に使用される
装置が示されている。
【0035】本願発明の各実施例にかかるETFE多孔
膜中空管の製造方法においては、図2に示す押出成形装
置が使用される。
【0036】この押出成形装置は、材料から中空管状樹
脂1′を溶融押出成形する二軸押出機A、該二軸押出機
Aから押し出された中空管状樹脂1′を所望の中空管1
の外径に規正した後冷却硬化させる真空冷却水槽B、該
真空冷却水槽Bから出た中空管1を引き取る引取機Cお
よび該引取機Cにより引き取られた中空管1を所定寸法
に切断する切断機Dを備えている。
【0037】前記二軸押出機Aは、材料を供給するため
のホッパー2を有するシリンダ12を備えており、該シ
リンダ12の出口部には、図1に示すように、中空管成
形用ダイボディ3および樹脂押出用ノズルとなるダイリ
ップ4と、該ダイリップ4内に所定隙間を介在させた状
態で挿入されるマンドレル5とが設けられている。そし
て、ダイリップ4とマンドレル5との間に形成される環
状部が樹脂押出通路6とされている。該樹脂押出通路6
における出口開口(換言すれば、ダイリップ4の出口開
口)の内径D1は、押出機Aから押し出される中空管状
樹脂1′の外径となる。符号7は前記マンドレル5の中
心部に形成された空気通路である。なお、前記シリンダ
12内には、図示しない樹脂通路および押出用スクリュ
ーが設けられている。また、本実施例では、圧縮空気供
給装置Eからマンドレル5先端より中空管状樹脂1′内
部へ空気を供給し、該空気圧の調節により中空管状樹脂
1′の肉厚制御を行うようにしている。
【0038】前記真空冷却水槽Bは、図示しない冷却水
槽13を備えており、その入口側には、押出機Aから出
た中空管状樹脂1′の外径を規正するサイジングダイ8
が設けられている。
【0039】該サイジングダイ8には、図1に示すよう
に、押出機Aから押し出された中空管状樹脂1′が引き
込まれる引込み孔9が形成されている。該引込み孔9の
内径D2は、所望の中空管1の外径と同径とされてい
る。また、前記引込み孔9の外周側には、放射状に多数
の吸引孔11,11・・が形成されており、該吸引孔1
1,11・・は、真空ポンプ10に接続されている。つ
まり、サイジングダイ8の引込み孔9に引き込まれた中
空管状樹脂1′の外周面が、真空ポンプ10による吸引
作用により吸引孔11,11・・が負圧状態となること
により引込み孔9の内周面に引き付けられて、中空管1
の外径規正が行なわれることとなっているのである。な
お、前記引込み孔9の入口端は、中空管状樹脂1′の引
き込みが容易となるようにテーパ状とされている。
【0040】前記引取機Cおよび切断機Dは、押出成形
装置において通常用いられる公知のものなので、詳細な
説明を省略する。
【0041】ついで、上記押出成形装置を用いたETF
E多孔膜中空管の製造工程を各実施例について以下に説
明する。
【0042】実施例1 本実施例は、請求項1および2の発明に対応するもので
ある。
【0043】ETFE(EP−540PW:ダイキン工
業製)39.5重量%、VTC(ダイキン工業製)4
9.5重量%、無機微粉体として無定形シリカ(アエロ
ジルR972:日本アエロジル製)11重量%をヘンシ
ェルミキサーで混合した後、成形温度280℃で二軸押
出機Aを用いて溶融混練して材料となるペレットを作製
した。
【0044】そして、前記二軸押出機Aに、ダイボディ
3と口径D1=6mmのダイリップ4と先端部外径4.
5mmのマンドレル5とを取り付け、真空冷却水槽Bに
おけるサイジングダイ8の口径D2を5mmとした。つ
まり、本実施例の場合、引落し比率(即ち、ダイリップ
4の出口開口面積とサイジングダイ8の入口開口面積と
の比)D1 2/D2 2≒1.44とされているのである。ま
た、ダイリップ4とサイジングダイ8との間の距離Lを
70mmとした。さらに、二軸押出機Aにおけるシリン
ダ12およびダイボディ3の温度を270℃に、ダイリ
ップ4の温度を260℃にコントロールした。
【0045】上記の押出成形条件のもとに、二軸押出機
Aのホッパー2より上記組成のペレットを投入し、樹脂
押出量2.1kg/hrで押し出し、引取機Cにより
4.5〜6.5m/minの引取速度で引き取りつつ、
中空管状樹脂1′内への供給空気圧を50〜90mmA
qに調整した。すると、ダイリップ4から押し出された
中空管状樹脂1′は、真空冷却水槽Bのサイジングダイ
8における引込み孔9に引き込まれつつ、真空ポンプ1
0により70cmHgの圧力で吸引されることにより外
径規正され、その後冷却水槽にて冷却されることによっ
て、外径4〜5mm、肉厚0.2〜0.3mmの中空管
1が安定して成形された。
【0046】かくして得られた中空管1は、切断機Dに
より所定寸法に切断された後、50℃のアセトンに3時
間浸漬してVTCを抽出し、次いで、70℃、40重量
%のNaOH水溶液に5時間浸漬して無定形シリカを注
出した後、水洗し、乾燥して多孔膜中空管とされた。
【0047】上記したように、本実施例の場合、押出機
Aの出口側に設けられたダイリップ4と真空冷却水槽B
の入口側に設けられたサイジングダイ8とを所定距離
(即ち、70mm)だけ離して押出量の変動を吸収し得
るようするとともに、前記ダイリップ4の温度を260
℃にコントロールして押し出された直後の中空管状樹脂
1′の粘度を高め、さらに引落し比率を1.44に設定
して急激な縮径によるちぎれを防止するようにしている
ため、上記材料によっては従来不可能であった3mm以
上の外径を有する多孔膜中空管1が連続押出成形できる
のである。
【0048】なお、上記実施例では、ダイリップの温度
を260℃にコントロールするようにしているが、24
0〜275℃の範囲であれば通常の作業条件下でスムー
ズな樹脂押出が得られ、また溶融温度の変化等にも24
0〜275℃の範囲であれば対処できる。また、上記実
施例では、引落し比率を1.44としているが、ダイリ
ップ温度等の条件変動に対しても1〜5程度の低比率範
囲に抑えればちぎれることはない。
【0049】上記のようにして得られた多孔膜中空管1
の透湿試験を以下の要領で行った。
【0050】即ち、図3に示すように、下端を封止14
した長さ10cmの多孔膜中空管1を内部にオイル15
を浮かべた水16を入れたガラス管17の下端に接続
し、多孔膜中空管1の表面に風速2m/sの風Wを送風
し、一定時間保持した後に蒸発した水16の重量をオイ
ル15の低下量に基づいて換算して透湿能力を求めた。
なお、試験は後に詳述する比較例と同時に行った。試験
結果は表2に示す通りであった。
【0051】実施例2 本実施例は、請求項1および2の発明に対応するもので
ある。
【0052】材料の組成を、ETFE(EP−540P
W:ダイキン工業製)45重量%、VTC(ダイキン工
業製)45重量%、無機微粉体として無定形シリカ(ア
エロジルR972:日本アエロジル製)10重量%と
し、実施例1と同様な方法で多孔膜中空管1を作成し、
実施例1と同様な要領で透湿試験を行った。なお、試験
は比較例と同様に行った。試験結果は表2に示す通りで
あった。
【0053】実施例3 本実施例は、請求項3および4の発明に対応するもので
ある。
【0054】材料の組成を、ETFE(EP−540P
W:ダイキン工業製)47.9重量%、含フッ素アクリ
ル樹脂(ダイキン工業製)41.6重量%、無機微粉体
として無定形シリカ(アエロジルR972:日本アエロ
ジル製)8.3重量%とし、実施例1と同様な方法で多
孔膜中空管1を作成し、実施例1と同様な要領で透湿試
験を行った。試験は比較例と同様に行った。試験結果は
表2に示す通りであった。なお、表2において透湿能力
が比較例より若干劣っているが、これは肉厚の差による
ものである。
【0055】実施例4 本実施例は、請求項5および6の発明に対応するもので
ある。
【0056】ETFE(EP−540PW:ダイキン工
業製)22.7重量%、VTC(ダイキン工業製)3
7.5重量%、CTFEオリゴマー(ダイフロイル♯1
00:ダイキン工業製)26.0重量%、無機微粉体と
して無定形シリカ(アエロジルR972:日本アエロジ
ル製)13.8重量%をヘンシェルミキサーで混合した
後、成形温度260℃で二軸押出機Aを用いて溶融混練
して材料となるペレットを作製した。
【0057】そして、前記二軸押出機Aに、ダイボディ
3と口径D1=6mmのダイリップ4と先端部外径4.
5mmのマンドレル5とを取り付け、真空冷却水槽Bに
おけるサイジングダイ8の口径D2を5mmとした。つ
まり、本実施例の場合、引落し比率(即ち、ダイリップ
4の出口開口面積とサイジングダイ8の入口開口面積と
の比)D1 2/D2 2≒1.44とされているのである。ま
た、ダイリップ4とサイジングダイ8との間の距離Lを
70mmとした。さらに、二軸押出機Aにおけるシリン
ダ12およびダイボディ3の温度を260℃に、ダイリ
ップ4の温度を240℃にコントロールした。
【0058】上記の押出成形条件のもとに、二軸押出機
Aのホッパー2より上記組成のペレットを投入し、樹脂
押出量1.8kg/hrで押し出し、引取機Cにより4
〜5m/minの引取速度で引き取りつつ、中空管状樹
脂1′内への供給空気圧を80〜130mmAqに調整
した。すると、ダイリップ4から押し出された中空管状
樹脂1′は、真空冷却水槽Bのサイジングダイ8におけ
る引込み孔9に引き込まれつつ、真空ポンプ10により
70cmHgの圧力で吸引されることにより外径規正さ
れ、その後冷却水槽にて冷却されることによって、外径
4〜5mm、肉厚0.2〜0.3mmの中空管1が安定
して成形された。
【0059】かくして得られた中空管1は、切断機Dに
より所定寸法に切断された後、50℃のアセトンに3時
間浸漬してVTCを抽出した後、CFC113に4時間
浸漬してCTFEオリゴマーを注出し、次いで、70
℃、40重量%のNaOH水溶液に5時間浸漬して無定
形シリカを注出した後、水洗し、乾燥して多孔膜中空管
とされた。
【0060】上記したように、本実施例の場合、押出機
Aの出口側に設けられたダイリップ4と真空冷却水槽B
の入口側に設けられたサイジングダイ8とを所定距離
(即ち、70mm)だけ離して押出量の変動を吸収し得
るようするとともに、前記ダイリップ4の温度を240
℃にコントロールして押し出された直後の中空管状樹脂
1′の粘度を高め、さらに引落し比率を1.44に設定
して急激な縮径によるちぎれを防止するようにしている
ため、上記材料によっては従来不可能であった3mm以
上の外径を有する多孔膜中空管1が連続押出成形できる
のである。
【0061】なお、上記実施例では、ダイリップの温度
を240℃にコントロールするようにしているが、23
0〜265℃の範囲であれば通常の作業条件下でスムー
ズな樹脂押出が得られ、また溶融温度の変化等にも23
0〜265℃の範囲であれば対処できる。また、上記実
施例では、引落し比率を1.44としているが、ダイリ
ップ温度等の条件変動に対しても1〜5程度の低比率範
囲に抑えればちぎれることはない。
【0062】上記のようにして得られた多孔膜中空管1
の透湿試験を実施例1と同様な要領で行った。試験は比
較例と同時に行った。試験結果は表2に示す通りであっ
た。
【0063】比較例 実施例1〜4のサンプルと透湿能力の比較を行うため
に、特公昭63ー11370号公報記載の製法によりE
TFE多孔膜中空管を作製した。この時の材料組成は、
ETFE(EP−540PW:ダイキン工業製)21.
3重量%、CTFEオリゴマー(ダイフロイル♯10
0:ダイキン工業製)65.2重量%、無機微粉体とし
て無定形シリカ(アエロジルR972:日本アエロジル
製)13.5重量%であった。
【0064】
【表2】
【0065】上記表2に示す結果からも、本願発明によ
り得られたETFE多孔膜中空管が、従来公知のものと
ほぼ同等の透湿能力を有していることは明らかである。
【0066】なお、請求項1、3および5の発明の場
合、ETFE多孔膜は中空管形状でなくともよいことは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施例において使用される押出成
形装置における要部拡大断面図である。
【図2】本願発明の各実施例において使用される押出成
形装置のレイアウト図である。
【図3】透湿試験において使用される装置の概略側面図
である。
【符号の説明】
1は中空管、1′は中空管状樹脂、4はダイリップ、5
はマンドレル、8はサイジングダイ、Aは押出機、Bは
真空冷却水槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 喜久 大阪府摂津市大字一津屋700番地の1 ダイキン工業株式会社 淀川製作所内 (72)発明者 上田 泰史 大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号 梅田センタービル ダイキン工業株式 会社内 (56)参考文献 特開 平2−292349(JP,A) 特開 昭63−331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体35〜55重量%、溶剤可溶性樹脂35〜60重量
    %、無機微粉末5〜15重量%を混合した後溶融成形
    し、ついで該成形物より前記溶剤可溶性樹脂および無機
    微粉末を抽出してエチレンーテトラフルオロエチレン共
    重合体多孔膜を製造する方法において、前記溶剤可溶性
    樹脂としてフッ化ビニリデン系共重合体を用いることを
    特徴とするエチレンーテトラフルオロエチレン共重合体
    多孔膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体35〜55重量%、フッ化ビニリデン系共重合体3
    5〜60重量%、無機微粉末5〜15重量%を混合した
    材料を押出機(A)を用いて中空管状に溶融押出成形し
    た後、冷却水槽(B)により中空管状態を保持しつつ冷
    却硬化させ、しかるのち得られた中空管からフッ化ビニ
    リデン系共重合体および無機微粉末を抽出して多孔膜中
    空管を得るエチレンーテトラフルオロエチレン共重合体
    多孔膜の製造方法であって、前記押出機(A)の出口側
    に設けられたダイリップ(4)と前記冷却水槽(B)の
    入口側に設けられたサイジングダイ(8)とを所定距離
    だけ離すとともに、前記ダイリップ(4)の温度を24
    0〜〜275℃の範囲にコントロールし、引落し比率を
    1〜5に設定して、外径3mm以上で肉厚0.35mm
    以下の中空管を連続溶融押出成形することを特徴とする
    エチレンーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体35〜55重量%、溶剤可溶性樹脂35〜60重量
    %、無機微粉末5〜15重量%を混合した後溶融成形
    し、ついで該成形物より前記溶剤可溶性樹脂および無機
    微粉末を抽出してエチレンーテトラフルオロエチレン共
    重合体多孔膜を製造する方法において、前記溶剤可溶性
    樹脂としてフルオロアルキルーαー置換ポリアクリレー
    トを用いることを特徴とするエチレンーテトラフルオロ
    エチレン共重合体多孔膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体35〜55重量%、フルオロアルキルーαー置換
    アクリレート35〜60重量%、無機微粉末5〜15
    重量%を混合した材料を押出機(A)を用いて中空管状
    に溶融押出成形した後、冷却水槽(B)により中空管状
    態を保持しつつ冷却硬化させ、しかるのち得られた中空
    管から前記フルオロアルキルーαー置換ポリアクリレー
    トおよび無機微粉末を抽出して多孔膜中空管を得るエチ
    レンーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製造方
    法であって、前記押出機(A)の出口側に設けられたダ
    イリップ(4)と前記冷却水槽(B)の入口側に設けら
    れたサイジングダイ(8)とを所定距離だけ離すととも
    に、前記ダイリップ(4)の温度を240〜〜275℃
    の範囲にコントロールし、引落し比率を1〜5に設定し
    て、外径3mm以上で肉厚0.35mm以下の中空管を
    連続溶融押出成形することを特徴とするエチレンーテト
    ラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体20〜35重量%、溶剤可溶性樹脂30〜45重量
    %、耐熱性有機液状体20〜30重量%、無機微粉末8
    〜15重量%を混合した後溶融成形し、ついで該成形物
    より前記溶剤可溶性樹脂、耐熱性有機液状体および無機
    微粉末を抽出してエチレンーテトラフルオロエチレン共
    重合体多孔膜を製造する方法において、前記溶剤可溶性
    樹脂としてフッ化ビニリデン系共重合体を、耐熱性有機
    液状体としてクロロトリフルオロエチレンオリゴマーを
    用いることを特徴とするエチレンーテトラフルオロエチ
    レン共重合体多孔膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 エチレンーテトラフルオロエチレン共重
    合体20〜35重量%、フッ化ビニリデン系共重合体3
    0〜45重量%、クロロトリフルオロエチレンオリゴマ
    ー20〜30重量%、無機微粉末8〜15重量%を混合
    した材料を押出機(A)を用いて中空管状に溶融押出成
    形した後、冷却水槽(B)により中空管状態を保持しつ
    つ冷却硬化させ、しかるのち得られた中空管からフッ化
    ビニリデン系共重合体、クロロトリフルオロエチレンオ
    リゴマーおよび無機微粉末を抽出して多孔膜中空管を得
    るエチレンーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の
    製造方法であって、前記押出機(A)の出口側に設けら
    れたダイリップ(4)と前記冷却水槽(B)の入口側に
    設けられたサイジングダイ(8)とを所定距離だけ離す
    とともに、前記ダイリップ(4)の温度を230〜〜2
    65℃の範囲にコントロールし、引落し比率を1〜5に
    設定して、外径3mm以上で肉厚0.35mm以下の中
    空管を連続溶融押出成形することを特徴とするエチレン
    ーテトラフルオロエチレン共重合体多孔膜の製造方法。
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