JP3265665B2 - 投影露光装置、露光方法、及び素子製造方法 - Google Patents

投影露光装置、露光方法、及び素子製造方法

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JP3265665B2
JP3265665B2 JP00113593A JP113593A JP3265665B2 JP 3265665 B2 JP3265665 B2 JP 3265665B2 JP 00113593 A JP00113593 A JP 00113593A JP 113593 A JP113593 A JP 113593A JP 3265665 B2 JP3265665 B2 JP 3265665B2
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wafer stage
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投影露光装置及び露光方
法に関し、特に半導体素子や液晶基板及び磁気ヘッド等
をリソグラフィ工程で製造する際に使用するステップア
ンドリピート方式の投影露光装置及び露光方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶基板等をリソグラフィ
工程で製造する際に、フォトマスク又はレチクル等のマ
スクのパターン像を投影光学系を介してステージ上の感
光基板に投影するステップ・アンド・リピート方式の投
影露光装置(ステッパー)が使用されている。このステ
ップ・アンド・リピート方式の露光装置ではウェハ等の
感光基板を載置したウェハステージを移動して所定の位
置に位置決めし、ウェハステージ停止後、露光を実効す
る動作を繰り返してマスクのパターンがウェハ上に転写
される。
【0003】このようにウェハ等を載置したステージを
移動して、所定の位置に位置決めし停止させる装置に対
して、近年ますます高性能及び高精度な位置決め停止動
作が要求されている。この種のステージ装置は一般的
に、一般的にステージを含むウェハの支持機構とステー
ジの駆動機構とからなるウェハステージ機構が独自の振
動系を形成している。
【0004】図7は従来のこの種の投影露光装置を示
し、以下簡単に説明する。水銀ランプ等の光源(不図
示)から射出した照明光ILは不図示の照明系を介して
レチクル(フォトマスク等)5に入射する。レチクル5
はレチクルステージ6上に載置されており、レチクルの
中心と投影光学系8の光軸AXとがほぼ一致するように
位置決めされている。レチクル5を透過した照明光IL
は投影光学系8を介してウェハ10上に到達し、レチク
ル5に形成されたパターンをウェハ10上に結像する。
ウェハ10はウェハステージ11上に載置されている。
ウェハステージ11は光軸AXに対してほぼ垂直な平面
内で2次元的にステッピング移動可能であるとともに、
光軸AX方向に微動可能なステージであり、モータ9に
より移動する。ウェハステージ(WS)制御系15はモ
ータ9をホストコンピュータ16からの目標位置情報に
基づいてモータ9を制御する信号S1を出力する。モー
タ制御信号S1はデジタル−アナログコンバータ(DA
C)14、パワーアンプ13を介してモータ9に入力す
る。WS制御系15はウェハステージ干渉計(WS干渉
計)12により、ウェハステージ11のその位置を所定
の分解能(例えば0.01μm単位)で検出する。WS
制御系15は目標位置にウェハステージ位置を移動して
露光を行う。目標位置は例えば特開昭61−44429
号公報等に詳細に開示されている方法により求められ
る。この方法はウェハ上の数ショットをサンプルショッ
トとしてアライメントセンサーで計測し、統計的演算手
法を用いて各ショットの配列座標を求めるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては目標位置にウェハステージ位置を移動する
際、ウェハステージ単体で位置決め精度を向上させよう
とすると、精度、スループットの低下の問題が生じる。
つまり微小な位置決めを実行しようとした時、ウェハス
テージのゆらぎ、またはネジのガタなどの動特性要素が
変わり、ショット毎の位置決め再現精度を向上させるこ
とは困難であった。このため、ウェハステージ単体での
位置決めでは、位置の再現精度を上げることが困難であ
った。
【0006】また、ウェハステージの減速と停止に伴っ
て生じる慣性力により、ウェハステージには減衰振動が
発生する。従って、モータ停止後この振動が減衰して、
ウェハステージが完全に停止した状態でないと露光を行
うことができず、この減衰待ち時間がスループットを低
下させていた。また位置再現精度を向上させようとし
て、モータに対するウェハステージの応答性を高める
と、ウェハステージ停止時に発生する振動の減衰力が不
足するので、減衰待ち時間が増加し、スル−プットが低
下という問題が生じる。
【0007】また、マスクステージとウェハステージと
で同一の測長系を用いて、単にマスクステージとウェハ
ステージとをサーボ制御する方法も提案されているが、
マスクステージとウェハステージとのずれ量が大きい場
合にはレチクルの駆動ストロークの制約や応答性の問題
からウェハステージが充分減衰するまでサーボ制御を行
うことができなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記問題点の解決の為
に本発明の第1の露光装置では、ウェハ(10)を載置
するとともに、2次元的にステッピング移動可能なウェ
ハステージ(11)と、ウェハステージの位置を検出す
るウェハステージ位置検出手段(12)と、所定のマス
クパターン(PA)が形成されたマスク(5)を載置す
るとともに、2次元移動可能なマスクステージ(6a)
と、マスクステージ位置を検出するマスクステージ位置
検出手段(7)と、マスクパターンの像をウェハ上に投
影する投影光学系(8)とを有し、各ショット毎にマス
クパターンの像とウェハ上の所定領域とを位置合わせし
てをマスクパターンをウェハ上に形成する投影露光装置
において、ウェハステージを各ショット毎に定められた
所定位置にステッピング移動する第1制御手段と(1
5);ウェハステージのショット毎の所定の移動特性と
所定位置からの前記ウェハステージのずれの許容値とに
基づいて、前記マスクステージの駆動パラメータを記憶
する記憶手段と(16);ウェハステージの所定位置へ
の停止に先立って駆動パラメータに基づいてマスクステ
ージを移動し、ウェハステージの位置がマスクステージ
とほぼ一致したときサーボ制御を開始する第2制御手段
(3)とを有し、サーボ制御とほぼ同期してウェハステ
ージの所定位置への停止終了前に露光を開始することと
した。また、本発明の第2の露光装置では、露光対象と
しての基板(10)を載置するとともに、2次元的に移
動可能な基板ステージ(11)と、基板ステージの位置
を検出する基板ステージ位置検出手段(12)と、所定
のマスクパターン(PA)が形成されたマスク(5)を
載置するとともに、2次元移動可能なマスクステージ
(6a)と、マスクステージの位置を検出するマスクス
テージ位置検出手段(7)と、マスクパターンの像を基
板上に投影する投影光学系(8)とを有し、マスクと基
板との相対的な位置合わせを行ってマスクパターンを基
板上に形成する投影露光装置において、基板ステージの
移動距離と基板ステージの移動方向とに応じた基板ステ
ージの移動特性をあらかじめ記憶しておく記憶手段(1
6)と、基板ステージの移動特性に応じてマスクステー
ジを移動させるとともに基板ステージにマスクステージ
を追従させる制御手段(3)と、基板ステージの目標位
置からのずれ量が許容値内であり、かつマスクステージ
が基板ステージに追従して移動しているときに基板上の
所定領域の露光を開始する露光手段(3、16)とを備
えている。
【0009】
【作用】ウェハステージの位置決め再現精度はウェハス
テージの位置決めの際の許容値によって決まる。例え
ば、通常目標位置から0.1μm以内なら位置決めを終
了としている装置においても、ウェハステージが予め定
められた目標位置から1μm離れていても位置決めを終
了とすることもできる。このように通常求められている
位置決め精度に対して許容値を大きな値とした位置決め
を以下「ラフな位置決め」という。本発明ではウェハス
テージが所定の方向にラフな位置決めを行ったとき、レ
チクルステージは位置決めを早くする方向に関して許容
値に応じた場所に予め位置されている。この時、ウェハ
ステージはラフな位置決めである為に、位置決め再現精
度は厳しくなく、また位置決め時間(ステップ移動した
ときに許容値にはいるまでの時間)も短い。
【0010】しかしながら、レチクルステージを位置決
めが早くなる方向に移動することにより実質的な位置決
め精度が再現されている。また、ステッピング距離やス
テッピング方向によって予めレチクルステージが予測さ
れた位置で待機していれば位置決め時間をさらに短縮で
きる。またウェハステージは前述の如く位置決め終了後
にゆらぎやネジのガタ等の外乱を受けていてわずかに目
標位置からずれていたとしてもレチクルステージがずれ
量に追従して動くことによりずれはなくなる。
【0011】さらに、本発明ではレチクルを待機位置に
位置決めするための駆動パラメータを変更することを可
能とした。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例に好適な投影露光
装置の概略構成を示す図である。図4と同様の部材には
同様の符号を付してある。水銀ランプ、エキシマレーザ
等の光源(不図示)から射出した照明光ILは不図示の
照明系を介してレチクル5に入射する。レチクル5はレ
チクルステージ6a上に載置されている。レチクルステ
ージ6aはモータ4により投影光学系8の光軸AXにほ
ぼ垂直な平面内で2次元移動可能である。マイクロコン
ピュータユニット(MPU)等のレチクル制御系(RS
制御系)3はレチクルステージ駆動制御信号S2をデジ
タル−アナログコンバータ(DAC)2、パワーアンプ
1を介してモータ4に入力する。レチクルステージ6a
の位置はレチクルステージ干渉計(RS干渉計)7によ
り、その位置が所定の分解能(例えば0.01μm単
位)で検出される。RS干渉計7は検出したレチクルス
テージ6aの位置をRS制御系3に入力する。ホストコ
ンピュータ16はウェハステージ11のステッピング距
離や目標位置に応じたウェハステージ11の駆動特性に
対応するレチクルステージ5の駆動パラメータ(詳細後
述)をウェハステージの移動前に予めRS制御系3に入
力しておく。
【0013】レチクル5を透過した照明光ILは投影光
学系8を介してウェハ10上に到達し、レチクル5に形
成されたパターンPAをウェハ10上に結像する。ウェ
ハステージ11はウェハ10を載置するとともに、光軸
AXに対してほぼ垂直な平面内で2次元的にステッピン
グ移動可能である。また、ウェハステージ11はモータ
9により光軸AX方向(Z方向)に微動可能なステージ
であり、ウェハ10をZ方向に移動する。
【0014】本実施例ではホストコンピュータ16が前
述の如く統計的演算手法を用いて各ショットの配列座標
を予め求めておく。そしてこの配列座標をウェハステー
ジ11の目標値位置情報としてホストコンピュータ16
に記憶しておく。ホストコンピュータ16はウェハステ
ージ11の目標位置情報をウェハステージ制御系(WS
制御系)15に入力する。WS制御系15はホストコン
ピュータ16からの目標位置情報に基づいてモータ制御
信号S1をデジタル−アナログコンバータ(DAC)1
4、パワーアンプ13を介してモータ9に入力する。こ
れにより、WS制御系15は目標位置にウェハステージ
11を移動する。ウェハステージ11の位置はウェハス
テージ干渉計(WS干渉計)12により所定の分解能
(例えば0.01μm単位)で検出される。WS干渉計
12は検出したウェハステージ11の位置をRS制御系
3に入力する。
【0015】また、ホストコンピュータ16はウェハス
テージ11の目標位置情報に対応するレチクルステージ
6aの位置情報をRS制御系3に入力する。RS制御系
3はレチクルステージ5とウェハステージ11の位置関
係が所定の関係(詳細後述)となったとき、露光信号E
1をホストコンピュータ16に入力する。また、レチク
ル5にはレチクル番号等が記録されバーコードが設けら
れており、バーコードリーダ17でこの情報を読み出す
ことができる。また、バーコードに前述のレチクル5の
駆動パラメータ等を予め記録しておいてもよい。
【0016】次にウェハステージ11の動作特性とレチ
クルステージ5の動作パラメータについて図2を参照し
て説明する。図2はウェハステージ11を位置決めした
ときの1ショット当たりのWS干渉計12から位置デー
タを示す図である。図中縦軸はウェハステージ11の目
標位置からのずれ量Δxを示し、横軸は時間tを示し、
零は目標位置を示している。本実施例では目標位置は投
影光学系8の光軸上での位置を意味しており、縦軸で−
は所定のステッピング方向に関してウェハ10上のショ
ットの中心が光軸AXに到達する前の場合のずれの符号
を示し、+はこれと反対に所定のステッピング方向に関
してウェハ10上のショットの中心が光軸AXを通り過
ぎる場合のずれの符号を示している。図中、特性eで示
したステッピング移動は+方向のステッピング移動で目
標位置にステージがほぼ静止するまでのステップ距離が
長い場合を示し、特性fは目標位置にステージがほぼ静
止するまでのステップ距離が短いことを示している。特
性gは特性e、fに対して逆方向のステップ移動の場合
を示しており、この場合はずれを表す符号の極性が逆に
なっている。特性eは特性fよりもステップ距離が長い
ため、目標位置をfより大きく越えてしまう。このた
め、レチクルステージの移動量も特性eのときの方が大
きくなくてはならない。また、特性eと特性gとではス
テップ方向が違うのでレチクルステージの移動方向も逆
になる(詳細後述)。
【0017】RS制御系3は特性e、f、g夫々のずれ
を見越して、レチクルステージ6を目標位置へ移動する
ようにモータ4を制御する。ホストコンピュータ16に
は予めウェハステージ11の各ショットに関してステッ
ピング距離、方向に応じた駆動特性が記憶されている。
RS制御系3にはホストコンピュータ16から予めウェ
ハステージ11のステッピング距離、方向、及びウェハ
ステージ11のずれの許容値に応じたレチクルステージ
6の駆動パラメータが入力されている。レチクルステー
ジ6の移動方向はウェハステージ11の移動方向とは逆
になっている。これはレチクル5とウェハ10とが投影
光学系8に関して鏡像の関係となっているためである。
【0018】次に図3を参照してレチクルステージ6の
目標位置とウェハステージ11の位置との関係について
説明する。図3は図2の特性eを例にとってウェハステ
ージ11の位置データを示す図であり、座標軸の意味は
図2と同じである。図中ΔWrxはウェハステージ11
の目標位置からのずれ量の許容値を示している。また、
図中ΔWxはウェハステージ11が目標位置からの通り
過ぎた時ウェハステージ11の目標位置からの最大のず
れ量を示している。また、点P1はウェハステージ11
の目標位置からのずれ量が許容値+ΔWrxとなったウ
ェハステージ11の位置を示し、、点P2は最初にウェ
ハステージ11の位置が目標位置となった位置を示し、
点P3はウェハステージ11が目標位置を通り過ぎた後
に、その位置と目標位置とのずれが最大となった位置
(ずれ量−ΔWx)を示し、点P4はウェハステージ1
1の位置が再び目標位置となった位置を示している。点
P3から点P4までの間はウェハステージ11は点P1
から点P2の時間の間での移動方向とは反対方向に移動
している。ウェハステージ11の目標位置からのずれ量
ΔWrx(許容値)は大きくとっているために、実際の
露光に際しては、このずれ量ΔWrxはレチクルパター
ンPAの像をウェハ10のパターン領域に重ね合わせる
時の位置ずれ誤差となる。しかしながら、レチクルステ
ージ11が点P1の位置にあるとき、ずれ量−ΔWrx
に相当するレチクル側での距離だけレチクルステージ6
aを移動させておく。この場合はウェハステージ11が
目標位置に達していないのでウェハステージ11は+の
方向(ウェハステージ11の光軸AXからのずれと反対
の方向)、つまりアライメントを早くする方向に移動さ
せておく。本実施例では1/5の縮小率をもつ投影光学
系8を用いているため、レチクルステージ11の移動距
離はずれ量ΔWrxの5倍とすればよい。これにより点
P1でのレチクルパターンPAとウェハ10上のパター
ン領域とのずれは生じていない。従って、ウェハステー
ジ11が点P1の位置にきたときから露光を始めれば、
ウェハステージ11が点P4の位置にくる前に露光を行
うことができ、スループットが向上する。
【0019】次にウェハステージ11の位置と目標位置
とのずれが最大となったときのずれ量ΔWxが許容値Δ
Wrxより大きい場合について図4を参照して説明す
る。図4は図3と同様にウェハステージ11の位置デー
タを示す図であり、ウェハステージ11と目標位置との
最大のずれ量ΔWxが許容値ΔWrxを越える場合を示
す図である。図4で座標軸、符号の意味は図3と同じで
あり、点P5はウェハステージ11と目標位置とのずれ
量が再び許容値ΔWrx内となったウェハステージ11
の位置を示している。
【0020】図4の場合は、点Pの地点から露光を行う
ようにすればよい。このときはレチクルステージ6aを
−ΔWrx/5だけ移動させておけばよい。ここで、図
3のようにレチクルステージ6aを移動させて点P1の
位置から露光を始めて、レチクルステージ11が許容値
ΔWrx外となる点P6の位置から点P5の位置まで露
光を停止し、前述の如く点P1の位置に合わせたレチク
ルステージ6aの位置とは反対方向にレチクルステージ
6aを移動させて点P5の地点から露光を続行するよう
にしてもよい。
【0021】このように、各ショットについて許容値と
ウェハステージ11の駆動特性に応じたレチクルステー
ジ6aの駆動パラメータが予め演算もしくは入力により
定められており、この駆動パラメータは前述の如くホス
トコンピュータ16に記憶されている。尚、許容値はウ
ェハステージ11と目標位置との最大のずれ量ΔWxの
2倍程度に定めておくことが望ましい。
【0022】また、図5はウェハステージがゆらぎやネ
ジのガタなどの外乱を受けていたとき目標位置からのず
れを示す図である。図中縦軸はウェハステージ位置決め
終了後の理想的な位置(零)からのずれを示し、横軸は
時間を示している。特性bはウェハステージ11が外乱
を受けていたときの目標位置からのウェハステージ11
のずれをプロットしたものである。RS制御系3はレチ
クルステージ及びウェハステージの現在位置をRS干渉
計、WS干渉計からの情報に基づいて検出可能であり、
その値から、レチクルステージとウェハステージとのず
れ量を計算し、それに応じた速度データをDAC2に出
力する。DAC2はこの速度データに応じたアナログ信
号をサーボアンプに出力し、サーボアンプは所定のスピ
ードでモータを制御する。図5の特性cは特性bのよう
にずれているウェハステージ11に追従してレチクルス
テージ6aを動いている様子を示したものである。これ
により、レチクルステージ6aとウェハステージ11が
サーボ制御される。尚、本実施例ではウェハステージ1
1が許容値ΔWrx内であれば、位置決めを終了として
いるため、図5のずれは例えば図3、図4の特性eに重
ね合わされることになる。従って、本実施例では図5の
座標系の縦軸は特性eで示したずれ量をオフセットとし
て加えた座標系が使用される。これを破線で示す。
【0023】ウェハトステージには個々に独特の特性が
ある為、同じステップ距離でも同じ目標位置を入力でき
ない。そこで全ストロークのステッピング特性を予めホ
ストコンピュータ16に記憶させておく。また、ウェハ
ステージ11の駆動特性は露光を続けているうちに変わ
ってくる場合がある。そこで、数ロット分のウェハの処
理が終わった時点で、ウェハステージ11の駆動特性を
各ショットについて計測し、この駆動特性に基づいてレ
チクルステージ6aの動作パラメータを変更するように
してもよい。
【0024】次に、具体的な動作について図6のフロー
チャートを参照して説明する。 (ステップ100)ホストコンピュータ16にウェハス
テージ11の各ショットにおける駆動特性を入力する。
ここでホストコンピュータ16にはウェハステージ11
の目標位置としてショット配列情報等が記憶されてい
る。 (ステップ101)ホストコンピュータ16に許容値Δ
Wrxを入力する。 (ステップ102)許容値ΔWrxがずれの最大値ΔW
xより大きい場合は、ステップ103を実行し、許容値
ΔWrxがずれの最大値ΔWxより小さい場合はステッ
プ104を実行する。 (ステップ103)ウェハステージ11が目標位置に達
する前にずれ量が許容値内となるウェハステージ11の
位置(点P1)に合わせてレチクルステージ6aの駆動
パラメータを演算する。 (ステップ104)次の3つの処理の中からオペレータ
が1つの選択する。 ステップ101へ進み、異なる許容値を入力し直す。 ウェハステージ11が目標位置を通り過ぎてからずれ
量が許容値内となるウェハステージ11の位置(点P
5)に合わせてレチクルステージ6aの駆動パラメータ
を演算する。 ウェハステージ11が目標位置に達する前にずれ量
が許容値内となるウェハステージ11の位置(点P1)
に合わせてレチクルステージ6aの駆動パラメータを演
算し、ウェハステージ11のずれ量が許容値を越えた場
合には露光を行わないようにする。 (ステップ105)ホストコンピュータ16はショット
配列座標、許容値ΔWrxをWS制御系15に入力し、
レチクルステージ6aの駆動パラメータをRS制御系3
に入力する。 (ステップ106)レチクルステージ6aを駆動パラメ
ータに基づいて所定の位置に位置決めする。この位置を
RS干渉計7により計測する。 (ステップ107)WS干渉計12はウェハステージ1
1の位置をホストコンピュータ16に入力し、ホストコ
ンピュータ16はウェハステージ11の位置と目標値と
のずれ量と許容値ΔWrxとを比較する。そして、ずれ
量が許容値内となったときに、位置決めが終了したとき
して、RS制御系3に位置決めOK信号を入力する。 (ステップ108)WS制御系15はウェハステージ1
1の現在位置をRS制御系3に入力する。RS制御系3
はレチクルステージ6aの現在位置とウェハステージ1
1の現在位置とを比較し、差分をさらに補正するように
サーボ制御する。 (ステップ109)サーボ動作に入ったら、RS制御系
3はホストコンピュータ16に露光信号E1を入力す
る。 (ステップ110)露光を実行する。このときステップ
104でが選択されている場合はウェハステージ11
のずれ量が許容値を越えている場合は露光を停止する。
【0025】以上の動作によりウェハステージ11が静
止するまで待つことなく、露光を実行することができ、
スループットを低下させることがない。尚、レチクルス
テージの駆動パラメータを予め求めておき、ステップ1
05における許容値、レチクルステージの駆動パラメー
タはステップ100でウェハステージの駆動特性や目標
位置と一緒に入力するようにしてもよい。また、ステッ
フ106のレチクルステージへの移動指令とステップ1
07のウェハステージの移動指令とを並行処理してもよ
い。
【0026】
【発明の効果】 以上のように本発明の第1の露光装置
によれば、レチクルステージをウェハステージの位置決
めを早くなる方向に移動させたので、ウェハステージ移
動時のステッピング距離、方向にかかわらず位置決め精
度をスループットを低下させることなく向上させること
ができる。また本発明の第2の露光装置によれば、あら
かじめ計測されている基板ステージの移動特性を記憶手
段に記憶しておき、これに基づいて基板ステージとマス
クステージとの位置決めを行うため、基板ステージとマ
スクステージとの位置決め時間を短縮することができ
る。また、基板ステージが移動しているときに露光を開
始するので処理能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による投影露光装置の概略構
成を示す図、
【図2】ウェハステージの駆動特性を示す図、
【図3】ウェハステージの駆動特性とずれの許容値との
関係を示す図、
【図4】ウェハステージの駆動特性とずれの許容値との
関係を示す図、
【図5】ウェハステージとレチクルステージのサーボ動
作を示す図、
【図6】本発明の一実施例による動作を説明するフロー
チャート、
【図7】従来の投影露光装置の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
3…RS制御系 5…レチクル 6、6a…レチクルステージ 7…RS干渉計 8…投影光学系 10…ウェハ 11…ウェハステージ 12…WS干渉計 15…WS制御系 16…ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハを載置するとともに、2次元的に
    ステッピング移動可能なウェハステージと、前記ウェハ
    ステージの位置を検出するウェハステージ位置検出手段
    と、所定のマスクパターンが形成されたマスクを載置す
    るとともに、2次元移動可能なマスクステージと、前記
    マスクステージ位置を検出するマスクステージ位置検出
    手段と、前記マスクパターンの像を前記ウェハ上に投影
    する投影光学系とを有し、各ショット毎に前記マスクパ
    ターンの像と前記ウェハ上の所定領域とを位置合わせし
    てを前記マスクパターンをウェハ上に形成する投影露光
    装置において、 前記ウェハステージを各ショット毎に定められた所定位
    置にステッピング移動する第1制御手段と; 前記ウェハステージのショット毎の所定の移動特性と前
    記所定位置からの前記ウェハステージのずれの許容値と
    に基づいて、前記マスクステージの駆動パラメータを記
    憶する記憶手段と; 前記ウェハステージの前記所定位置への停止に先立って
    前記駆動パラメータに基づいて前記マスクステージを移
    動し、前記ウェハステージの位置が前記マスクステージ
    とほぼ一致したとき前記マスクステージと前記ウェハス
    テージとのサーボ制御を開始する第2制御手段と; 前記サーボ制御とほぼ同期して前記ウェハステージの前
    記所定位置への停止終了前に露光を開始することを特徴
    とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェハステージが前記所定位置に達
    する前であり、かつ前記ウェハステージの前記所定位置
    からのずれ量が前記ずれの許容値内のとき、前記露光を
    行うことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動パラメータは変更可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 露光対象としての基板を載置するととも
    に、2次元的に移動可能な基板ステージと、前記基板ス
    テージの位置を検出する基板ステージ位置検出手段と、
    所定のマスクパターンが形成されたマスクを載置すると
    ともに、2次元移動可能なマスクステージと、前記マス
    クステージの位置を検出するマスクステージ位置検出手
    段と、前記マスクパターンの像を前記基板上に投影する
    投影光学系とを有し、前記マスクと前記基板との相対的
    な位置合わせを行って前記マスクパターンを前記基板上
    に形成する投影露光装置において、 前記基板ステージの移動距離と前記基板ステージの移動
    方向とに応じた前記基板ステージの移動特性をあらかじ
    め記憶しておく記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記基板ステージの移動特性
    に応じて前記マスクステージを移動させ、前記基板ステ
    ージが移動しているときに前記基板上の所定領域の露光
    を開始する露光手段とを備えることを特徴とする投影露
    光装置。
  5. 【請求項5】 前記基板ステージの移動特性に基づい
    て、前記マスクステージを移動するための駆動パラメー
    タを設定することを特徴とする請求項4に記載の投影露
    光装置。
  6. 【請求項6】 前記マスクステージ位置検出手段からの
    情報と前記基板ステージ位置検出手段からの情報とに基
    づいて、前記マスクステージと前記基板ステージとが所
    定の位置関係となるように前記マスクステージを移動す
    ることを特徴とする請求項4または5に記載の投影露光
    装置。
  7. 【請求項7】 前記基板ステージの移動特性は、各ショ
    ット毎に規定されていることを特徴とする請求項4〜6
    のいずれか一項に記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の投
    影露光装置を用いるリソグラフィ工程を含む素子製造方
    法。
  9. 【請求項9】 2次元的にステッピング移動可能な基板
    ステージ上に載置された基板と2次元移動可能なマスク
    ステージ上に載置されたマスクとを相対的に位置合わせ
    して該マスクのパターンを前記基板上に形成する露光方
    法において、前記基板ステージを各ショット毎に定めら
    れた所定位置にステッピング移動する第1工程と; 前記基板ステージのショット毎の所定の移動特性と前記
    基板ステージの前記所定位置からのずれの許容値とに基
    づいて、前記マスクステージと前記基板ステージとの位
    置合わせが早くなる方向に前記マスクステージを移動す
    る第2工程と; 前記マスクステージと前記基板ステージとをサーボ制御
    する第3工程と; 前記サーボ制御とほぼ同期して露光を開始する第4工程
    とを有することを特徴とする露光方法。
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