JPH10268941A - ステージ移動制御装置 - Google Patents

ステージ移動制御装置

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JPH10268941A
JPH10268941A JP9088730A JP8873097A JPH10268941A JP H10268941 A JPH10268941 A JP H10268941A JP 9088730 A JP9088730 A JP 9088730A JP 8873097 A JP8873097 A JP 8873097A JP H10268941 A JPH10268941 A JP H10268941A
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JP
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stage
speed
control
unit
target
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JP9088730A
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Kazuhiro Hirano
和弘 平野
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御系内に固有の定常的な誤差があってもス
テージを正確に位置決めする。 【解決手段】 閉ループ制御系によりステージ14の移
動制御が行われ、制御系固有の定常的な誤差により目標
位置からずれた位置でステージ14が停止すると、速度
検出手段(38,32)により速度零が検出される。制
御部26では、このときの速度検出手段の出力に基づい
てステージ14の停止状態を認識し、このときの位置偏
差計算手段22の出力に基づいて制御系固有の定常的な
誤差を検出するとともに、その誤差に応じて制御部26
内のコントローラの動作信号を補正する。そして、ステ
ージ14の位置制御が再開され、補正後の動作信号に基
づいてコントローラが制御動作を行い、ステージ14が
目標位置へ正確に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ移動制御
装置に係り、更に詳しくは目標位置(又は目標速度)と
ステージの実際の位置(又は速度)との差である位置偏
差(又は速度偏差)をコントローラの動作信号としてス
テージの位置(又は速度)を制御する閉ループ制御系を
備えたステージ移動制御装置に関する。本発明は、半導
体素子等製造用の露光装置における基板ステージあるい
はマスクステージの位置制御又は速度制御に好適に用い
ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等の製造のための
リソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方
式の縮小投影型一括露光装置(いわゆるステッパ)やス
リット・スキャン方式、あるいはステップ・アンド・ス
キャン方式等の走査露光型の露光装置等が用いられてい
る。これらの露光装置では、ウエハ等の感光基板が載置
される基板ステージが、また走査露光型の装置では基板
ステージに加えマスクが載置されるマスクステージが用
いられている。
【0003】図3には、従来の露光装置等に用いられる
ステージの移動制御装置の位置制御系の構成が概略的に
示されている。この図3の制御系によれば、目標位置設
定部62で設定された目標位置とステージ70の位置を
検出するステージ位置検出部72からの出力であるステ
ージの現在位置との差(位置偏差)が位置偏差計算部6
4で計算される。この位置偏差が位置制御部66に入力
され、当該位置制御部66により位置偏差が零となるよ
うなステージ駆動部68の制御量が演算され、この制御
量に基づいてステージ駆動部68が制御され、ステージ
駆動部68では制御量に応じた推力を発生する。これに
より、ステージ70が移動し、位置偏差が零となる位置
で停止する。すなわち、この制御系では、目標位置とス
テージ70の現在位置との差である位置偏差を動作信号
として制御部66が動作し、目標位置へのステージ70
の位置決めのためのフィードバック制御が行なわれる。
【0004】図4には、従来の露光装置等に用いられる
ステージの移動制御装置の速度制御系の構成が概略的に
示されている。この図4の制御系によれば、目標速度設
定部82で設定された目標速度とステージ70の速度を
検出するステージ速度検出部88からの出力であるステ
ージ70の現在速度との差(速度偏差)が速度偏差計算
部84で計算される。この速度偏差が速度制御部86に
入力され、当該速度制御部86により速度偏差が零とな
るようなステージ駆動部68の制御量が演算され、この
制御量に基づいてステージ駆動部68が制御され、ステ
ージ駆動部68では制御量に応じた推力を発生する。こ
れにより、ステージ70が駆動され、速度偏差が零とな
るようステージ70の速度制御が行なわれる。すなわ
ち、この制御系では、目標速度とステージ70の現在速
度との差である速度偏差を動作信号として制御部86が
動作し、目標速度へのステージ70の速度調整のための
フィードバック制御が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示される閉ルー
プの位置制御系では、位置制御部66、ステージ駆動部
68等に各部固有の定常的な誤差(例えば+aとする)
が存在する場合、ステージ70の推力には本来かかるべ
き推力に上記の誤差が加えられることになってしまう。
【0006】しかるに、図3の位置制御系は、目標位置
設定部62で設定された目標位置とステージ位置検出部
72で検出された位置との差が位置偏差計算部64でゼ
ロになる時にステージ70に対する推力が零(ゼロ)で
あること、すなわち、ステージ70の目標位置と現在位
置とが一致した時にステージ70は停止することが前提
になっている。このため、上記のような誤差が存在する
と、目標位置とステージ70の現在位置とが一致してい
てもステージ70には上記誤差分の推力が発生し、これ
により、ステージ70が目標位置で停止することなく、
その推力分移動してしまう。そして、ステージ70が実
際に停止する位置は、ステージ駆動部68から出力され
る推力が零になる時、すなわち位置偏差計算部64から
出力される位置偏差が零ではなく位置制御部66、ステ
ージ駆動部68等での誤差+aを打ち消すような値の時
となる(この値を−aとする)。すなわち、目標位置と
ステージ位置検出部72により検出されるステージ70
の現在位置が−a分ずれた位置でステージ70が停止
し、このためステージ70の正確な位置決めができない
という不都合があった。また、上記の定常的な誤差が
(−a)である場合は、ステージ70は目標位置から+
aだけずれた位置で停止する。
【0007】図4に示されるステージ速度制御系の場合
も、同様に、目標速度設定部82で設定された目標速度
とステージ速度検出部88で検出された速度との差が速
度偏差計算部84で零になる時にステージ70への推力
が零となること、すなわち、ステージ70の目標速度と
現在の速度が一致した時にステージ70に対する推力が
零であることが前提になっている。このため、上記のよ
うな定常誤差が存在すると目標速度と現在速度とが一致
していてもステージ70には上記誤差分の推力が発生し
ステージ70に加速度が与えられてしまう。そして、ス
テージ70が実際に定速度となる時の速度値は、ステー
ジ駆動部68での誤差を打ち消すような値の時となる。
従って、ステージの速度を正確に目標速度に設定できな
いという不都合があった。
【0008】このことは、例えば、ステッパ等において
一定速度でステージを移動させながら種々の計測を行な
う場合に、その計測結果に誤差が発生するという不都合
を招き、また特に、ステップ・アンド・スキャン方式の
ような走査露光型の露光装置では、露光不良を招き大き
な問題となる。その理由は、このような走査露光型の露
光装置では、マスクと感光基板とを投影光学系の縮小倍
率に応じた速度比で同期して走査しつつマスクパターン
の感光基板上への転写を行なうため、この転写中はマス
クが搭載されたマスクステージと感光基板が搭載された
基板ステージとをそれぞれを一定速度で移動させる制御
方法が採用されているが、この一定速度(目標速度)に
ステージを設定することができなくなり、このため所望
の積算露光量が確保できず、露光不良につながるからで
ある。
【0009】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的は、制御系内に固有の定常的な誤差があっ
てもステージを正確に位置決めすることができるステー
ジ移動制御装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、制御系内に固有の定
常的誤差が存在してもステージを目標とする速度に正確
に設定することができるステージ移動制御装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、目標位置とステージの実際の位置との差である位置
偏差をコントローラの動作信号として前記ステージの位
置を制御する閉ループ制御系を備えたステージ移動制御
装置において、前記ステージの速度を検出する速度検出
手段と;前記速度検出手段の出力に基づき前記ステージ
の停止状態を認識する停止状態認識手段と;停止状態が
認識されたとき、位置偏差に基づいて前記閉ループ制御
系の構成各部の誤差を検出するとともに、その検出され
た誤差に応じて前記動作信号を補正する第1の補正手段
とを設けたことを特徴とする。
【0012】これによれば、閉ループ制御系によりステ
ージの移動制御が行われ、制御系固有の定常的な誤差に
より目標位置からずれた位置で、ステージが停止する
と、速度検出手段により速度零が検出される。停止状態
認識手段では、このときの速度検出手段の出力に基づい
てステージの停止状態を認識する。このとき、第1の補
正手段では位置偏差に基づいて閉ループ制御系の構成各
部の誤差を検出するとともに、その検出された誤差に応
じて動作信号を補正する。このため、ステージの位置制
御が再開され、補正後の動作信号に基づいて閉ループ制
御系を構成するコントローラが制御動作を行い、ステー
ジが目標位置へ正確に位置決めされる。
【0013】従って、実際のステージの位置決めに先立
って、ステージを位置制御して定常誤差を検出し、動作
信号の補正を行うことにより、実際のステージの位置決
め時には補正後の動作信号(定常誤差の影響がキャンセ
ルされた状態の動作信号)によりステージの位置制御が
行われ、正確な位置決めが可能となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、目標速度とステ
ージの実際の速度との差である速度偏差をコントローラ
の動作信号として前記ステージの速度を制御する閉ルー
プ制御系を備えたステージ移動制御装置において、前記
ステージの加速度を検出する加速度検出手段と;前記加
速度検出手段の出力に基づいてステージの定速度状態を
認識する定速度状態認識手段と;定速度状態が認識され
たとき、前記速度偏差に基づいて前記閉ループ制御系の
構成各部の誤差を検出するとともに、その検出された誤
差に応じて前記動作信号を補正する第2の補正手段とを
設けたことを特徴とする。
【0015】これによれば、閉ループ制御系によりステ
ージの速度制御が行われ、制御系固有の定常的な誤差に
より目標速度からずれた速度で、ステージが定速度状態
になると、加速度検出手段により加速度零が検出され
る。定速度状態認識手段では、このときの速度検出手段
の出力に基づいてステージの定速度状態を認識する。こ
のとき、第2の補正手段では速度偏差に基づいて閉ルー
プ制御系の構成各部の誤差を検出するとともに、その検
出された誤差に応じて動作信号を補正する。このため、
ステージの速度制御が再開され、補正後の動作信号に基
づいて閉ループ制御系を構成するコントローラが制御動
作を行い、ステージが目標速度に正確に設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図2に基づいて説明する。図1には、一実施形態
に係るステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型の
露光装置(いわゆるステッパ)10の概略構成が示され
ている。
【0017】この露光装置10は、ステージ駆動部28
により駆動され除振台12上を2次元移動する基板ステ
ージ(以下、適宜「ステージ」という)14と、この基
板ステージ14の上方にその光軸がステージ移動面に直
交した状態で配置された投影光学系PLと、この投影光
学系PLの上方にステージ移動面に平行に配置されたレ
チクルRと、このレチクルRの上方に配置された照明系
16と、基板ステージ14の移動を制御するステージ移
動制御装置30とを備えている。
【0018】ステージ14上には、不図示のウエハが載
置されており、このウエハの表面は投影光学系PL(こ
こでは両側テレセントリックで所定の縮小倍率のものが
用いられている)に関してレチクルRのパターン面とほ
ぼ共役とされている。従って、レチクルRとウエハ上の
ショット領域とがアライメントされた状態で、照明光学
系16からの露光光によりレチクルRが照明されると、
レチクルRに形成されたパターンが投影光学系PLを介
してウエハ上のショット領域に投影され、パターンの縮
小像が転写されるようになっている。
【0019】前記ステージ14の一端には、レーザ干渉
計システムを構成する移動鏡18が固定され、投影光学
系PLの側面には固定鏡36が固定されている。これら
移動鏡18、固定鏡36には、位置計測手段としてのレ
ーザ干渉計38からレーザビームがそれぞれ照射され、
レーザ干渉計38ではそれぞれの反射光の干渉光を受光
して、ステージ14の基準位置からの移動量を計測する
ことにより、ステージ14の位置を計測する。なお、移
動鏡、固定鏡及びレーザ干渉計は、実際には、X軸用と
Y軸用とがそれぞれ設けられているが、図1ではこれら
が代表的に移動鏡18、固定鏡36、レーザ干渉計38
として表わされている。
【0020】前記ステージ移動制御装置30は、目標値
設定部20、位置偏差計算部22、速度偏差計算部2
4、演算制御部26、前述したステージ駆動部28、レ
ーザ干渉計38、第1の微分回路32及び第2の微分回
路34等を含んで構成されている。
【0021】これを更に詳述すると、前記レーザ干渉計
38の出力は、位置偏差計算部22にフィードバックさ
れるとともに、第1の微分回路32にも供給されてい
る。第1の微分回路32ではレーザ干渉計38の出力を
微分して速度信号(速度情報)に変換する。この速度信
号は、第1の微分回路32から演算制御部26及び第2
の微分回路32に供給されるとともに、速度偏差計算部
24にフィードバックされている。第2の微分回路34
では第1の微分回路32からの速度信号(速度情報)を
微分して加速度信号に変換する。この加速度信号は、第
2の微分回路34から演算制御部26に供給されてい
る。ここでの説明から明らかなように、本実施形態では
レーザ干渉計38と第1の微分回路32とによって速度
検出手段が構成され、また、レーザ干渉計38と第1の
微分回路32と第2の微分回路34とによって加速度検
出手段が構成されている。なお、速度検出手段をタコジ
ェネレータ等の直接的に速度を検出する手段によって構
成しても良く、同様に加速度検出手段を加速度センサに
よって構成しても良い。
【0022】目標値設定部20は、ステージ14の目標
位置又は目標速度の信号を択一的に出力するもので、目
標位置の信号は位置偏差計算部22に出力され、目標速
度の信号は速度偏差計算部24に出力される。なお、こ
の目標値設定部20は、不図示のメインコントローラの
支配下に置かれている。
【0023】位置偏差計算部22は、目標値設定部20
からの目標位置とレーザ干渉計38からのステージ14
の現在位置との差である位置偏差を演算し、演算制御部
26に供給するが、いずれか一方の入力がない場合に
は、この位置偏差計算部22は何も出力しない(零を出
力する)。
【0024】速度偏差計算部24は、目標値設定部20
からの目標速度と第1の微分回路32からのステージ1
4の現在速度との差である速度偏差を演算し、演算制御
部26に供給するが、いずれか一方の入力がない場合に
は、この速度偏差計算部24は何も出力しない(零を出
力する)。
【0025】演算制御部26は、本発明の主要部であっ
て、位置偏差計算部22、速度偏差計算部24、第1、
第2の微分回路32、34からの出力に基づいて、ステ
ージ駆動部28の制御量を演算する。
【0026】ここで、重要なことは、通常の多重ループ
制御系と異なり、本実施形態では、位置制御ループの内
部ループとして速度制御ループが存在するのではなく、
各制御ループがそれぞれ独立に存在し、目標値設定部2
0から目標位置及び目標速度の内のいずれの目標値が出
力されるかによって位置制御ループ、速度制御ループが
択一的に作動するようになっている点である。
【0027】次に、この演算制御部26について、図2
に基づいて更に詳述する。この演算制御部26は、図2
に示されるように、第1の加算器40、第2の加算器4
2、位置制御部44、速度制御部46、補正量計測記憶
部48及び認識部50を備えている。
【0028】この内、認識部50は、第1の微分回路3
2から出力される速度信号が一定時間t以上零となった
場合に、ステージ14が停止したことを認識して停止認
識信号を補正量計測記憶部48に出力する停止状態認識
手段としての停止状態認識部52と、第2の微分回路3
4から出力される加速度信号が一定時間T以上零となっ
た場合に、ステージ14が定速度状態になったことを認
識して定速度状態認識信号を補正量計測記憶部48に出
力する定速度状態認識手段としての定速度状態認識部5
4とから構成されている。
【0029】なお、この認識部50は、速度信号と加速
度信号とを同時に受信して、加速度信号のみが零の状態
が一定時間継続したときに定速度状態認識信号を補正量
計測記憶部48に出力し、速度信号、加速度信号の両者
がともに零の状態が一定時間継続したときに停止認識信
号を補正量計測記憶部48に出力する単一の演算素子に
より構成しても良い。
【0030】前記補正量計測記憶部48は、認識部50
から停止認識信号が入力された場合に、位置偏差計算部
22からの位置偏差を計測し、これを補正量として記憶
するとともにこの補正量を第1の加算器40に出力し続
ける第1の機能と、認識部50から定速度状態認識信号
が入力された場合に、速度偏差計算部24からの速度偏
差を計測し、これを補正量として記憶するとともにこの
補正量を第2の加算器42に出力し続ける第2の機能と
を有する。
【0031】位置制御部44は、第1の加算器40の出
力(従って補正量が零のときは位置偏差計算部22から
の位置偏差)を動作信号として作動するPコントローラ
又はPIコントローラから構成され、動作信号に応じた
制御量をステージ駆動部28に出力する。また、速度制
御部46は、第2の加算器42の出力(従って補正量が
零のときは速度偏差計算部24からの速度偏差)を動作
信号として作動するPコントローラ又はPIコントロー
ラから構成され、動作信号に応じた制御量をステージ駆
動部28に出力する。
【0032】前記ステージ駆動部28は、駆動源として
の不図示のモータを含んで構成され、位置制御部44又
は速度制御部46からの制御量に基づいてモータを駆動
してステージ14に対する推力を発生する。
【0033】次に、上述のようにして構成されたステー
ジ移動制御装置30による位置決め動作(位置制御動
作)について説明する。
【0034】まず、不図示のコンソール等の入力装置を
介して不図示のメインコントローラに目標位置が入力さ
れると、メインコントローラの支配化にある目標値設定
部20から目標位置の指令信号が出力され、この目標値
設定部20からの目標位置とレーザ干渉計38によって
計測されたステージ14の現在位置との差である位置偏
差が位置偏差計算部22によって演算され、この位置偏
差が第1の加算器40を介して位置制御部44に入力さ
れる。位置制御部44では、この偏差が零となるような
制御量を演算し、この制御量をステージ駆動部28に送
る。ステージ駆動部28では制御量に応じた推力を発生
してステージ14を駆動する。ステージの移動に伴って
位置偏差が変化するが、この位置偏差を動作信号として
制御動作を行う位置制御部44は常に位置偏差が零とな
るような制御量をステージ駆動部28に送るので、ステ
ージ駆動部28で発生する推力も徐々に変化する。この
ようにして、閉ループ位置制御系による目標位置へのス
テージ14のサーボ制御が行なわれ、ステージ駆動部2
8で発生する推力が零となった位置でステージ14は停
止する。この場合において、位置制御ループの構成各部
に定常的な誤差がない場合は、このサーボ制御によりス
テージ14は目標位置へ位置決めされる筈であるが、位
置制御ループの構成各部、例えば位置制御部44に定常
的な誤差が存在する場合は、この誤差に対応する距離
(例えばbとする)だけ目標値からずれた位置でステー
ジ14は停止する。
【0035】このとき、位置偏差計算部22ではレーザ
干渉計38の計測値と目標位置との差である位置偏差−
b(上記bと大きさが同じで符号が反対の値)を計算し
ている。すなわち、位置制御部44の有する固有の定常
的な誤差のため、位置偏差(動作信号)が零でなく−b
の状態でステージ14が停止しており、位置偏差が−b
のままではステージ14はこの位置に停止したままにな
る。
【0036】しかしながら、本実施形態のステージ移動
制御装置30では、このステージ14の停止状態が一定
時間t維持されると、前記の如く、停止状態認識部52
によってこのステージ14の停止状態が認識され、停止
認識信号が補正量計測記憶部48に送出される。このた
め、補正量計測記憶部48では停止認識信号の入力によ
り位置偏差−bを記憶し、これを補正量として第1の加
算器40に送出し続ける。第1の加算器40では位置偏
差計算部22からの位置偏差−b(この値はステージ1
4の移動とともに変化する)と補正量計測記憶部48か
らの補正量−bとを加算した値を位置制御部44(を構
成するコントローラ)に動作信号として供給する。これ
により、動作信号が−bでなくなるので、位置制御部4
4により動作信号に基づいた制御量の演算がなされ、こ
の制御量がステージ駆動部28に与えられ、ステージ駆
動部28では制御量に応じた推力を発生し、位置サーボ
制御が再開される。そして、この推力が零となった時点
でステージ14は再び停止する。
【0037】この場合において、サーボ制御再開後、補
正量計測記憶部48からは補正量として−bが第1の加
算器40に送出し続けられるが、ステージ14の移動と
ともに位置偏差は時々刻々変化するので、第1の加算器
40から位置制御部44に供給される動作信号もこれに
対応して変化する。そして、ステージ14が目標位置に
移動し、位置偏差が零になると、第1の加算器40の出
力は、補正量−bそのものとなる。この時、この補正量
−bが動作信号として位置制御部44に供給されるが、
この位置制御部44には、上記bに相当する定常誤差が
存在することから、前述したように動作信号が−bのと
きには、ステージ駆動部28で発生する推力も零とな
り、「この位置」でステージ14は停止する。これを数
学的に考えると、補正量(−b)+位置制御部44に固
有の定常誤差(b)=0となって、定常誤差が補正量に
より相殺される。上記「この位置」とは、最初にステー
ジ14が停止した位置(目標位置から距離bずれた位
置)から目標位置方向へbだけ進んだ位置、すなわち目
標位置そのものである。すなわち、このようにしてステ
ージ14は目標位置へ正確に位置決めされる。
【0038】また、上記のようにしてステージ14が目
標位置で停止した場合に、一定時間tが経過すると認識
部50からの停止認識信号が補正量計測記憶部48に入
力されるが、この時点の位置偏差は零であるから補正量
も零となって、結果的に位置制御部44の動作信号も零
であり、ステージ14が再び移動することはない。以上
のようにして、本実施形態の装置では位置制御部44に
定常的な誤差があっても、ステージ14は目標位置へ正
確に位置決めされる。
【0039】この場合において、ステージ14が目標位
置からずれた位置で一旦停止した後、再び移動を再開し
て目標位置で停止するという制御方法が採用されている
ので、スループットの低下を来さないように停止判定の
ための時間tは十分に短い時間に設定することが望まし
い。
【0040】なお、上記のステージ14の位置決め動作
の間は、目標値設定部20から目標位置の指令信号のみ
が出力され、目標速度の指令信号は出力されていないの
で、速度制御部46を含む速度制御系は非作動状態にな
っている。
【0041】次に、ステージ移動制御装置30による速
度制御(定速度制御)について説明する。
【0042】まず、不図示のコンソール等の入力装置を
介して不図示のメインコントローラに目標速度が入力さ
れると、メインコントローラの支配化にある目標値設定
部20から目標速度の指令信号が出力され、この目標値
設定部20からの目標速度と第1の微分回路32の出力
であるステージ14の現在の速度との差である速度偏差
が速度偏差計算部24によって演算され、この速度偏差
が第2の加算器42を介して速度制御部46に入力され
る。速度制御部46では、この偏差が零となるような制
御量を演算し、この制御量をステージ駆動部28に送
る。ステージ駆動部28では制御量に応じた推力を発生
してステージ14を駆動する。ステージの移動に伴って
速度偏差が変化するが、この速度偏差を動作信号として
制御動作を行う速度制御部46は常に速度偏差が零とな
るような制御量をステージ駆動部28に送るので、ステ
ージ駆動部28で発生する推力も徐々に変化する。この
ようにして、閉ループ速度制御系による目標速度へのス
テージ14のサーボ制御が行なわれ、ステージ駆動部2
8で発生する推力、すなわち加速度が零となった位置で
ステージ14は定速度状態となる。この場合において、
速度制御ループの構成各部に定常的な誤差がない場合
は、このサーボ制御によりステージ14は目標速度で定
速度状態となる筈であるが、速度制御ループの構成各
部、例えば速度制御部46に定常的な誤差が存在する場
合は、この誤差に対応する速度(例えばcとする)だけ
目標速度からずれた速度でステージ14は定速度状態と
なる。
【0043】しかしながら、本実施形態のステージ移動
制御装置30では、このステージ14の定速度状態が一
定時間T維持されると、前記の如く、定速度状態認識部
54によってこのステージ14の定速度状態が認識さ
れ、定速度状態認識信号が補正量計測記憶部48に送出
される。このとき、速度偏差計算部24ではレーザ干渉
計38の計測値を第1の微分回路32で微分して得られ
る速度信号と目標速度との差である速度偏差−c(上記
cと大きさが同じで符号が反対の値)を計算している。
このため、補正量計測記憶部48では定速度状態認識信
号の入力により速度偏差−cを記憶し、これを補正量と
して第2の加算器42に送出し続ける。第2の加算器4
2では速度偏差計算部24からの速度偏差(この値はス
テージ14の移動とともに変化する)と補正量計測記憶
部48からの補正量−cとを加算した値を速度制御部4
6(を構成するコントローラ)に動作信号として供給す
る。これにより、速度制御部46により動作信号に基づ
いて制御量が演算され、この制御量がステージ駆動部2
8に与えられ、ステージ駆動部28では制御量に応じた
推力を発生し、速度サーボ制御が再開され、この推力、
すなわち加速度が零となった時点でステージ14は再び
定速度状態となる。
【0044】この場合において、サーボ制御再開後、補
正量計測記憶部48からは補正量として−cが第2の加
算器42に送出し続けられるが、ステージ14の移動と
ともに速度偏差は時々刻々変化するので、第2の加算器
42から速度制御部46に供給される動作信号もこれに
対応して変化する。そして、ステージ14が目標速度と
なり、速度偏差が零になると、第2の加算器42の出力
は、補正量−cそのものとなる。この時、この補正量−
cが動作信号として速度制御部46に供給されるが、こ
の速度制御部46には、上記cに相当する定常誤差が存
在することから、−c+c=0となって、定常誤差cが
補正量−cにより相殺された形となり、制御量が零とな
って、結果的に、ステージ駆動部28で発生する推力、
すなわち加速度も零となり、この時点の速度でステージ
14は定速度状態となる。この時点の速度とは、最初に
ステージ14が定速度状態となった時点の速度(目標速
度からcずれた速度)から目標速度に近づく方向へcだ
け変化した速度、すなわち目標速度そのものである。す
なわち、このようにしてステージ14は目標速度に設定
される。
【0045】また、上記のようにしてステージ14が目
標速度での定速度状態に達した場合に、一定時間Tが経
過すると認識部50からの定速度状態認識信号が補正量
計測記憶部48に入力されるが、この時点の速度偏差は
零であるから補正量も零となって、結果的に位置制御部
44の動作信号も零であり、ステージ14は目標速度が
変更されない限り、加速・減速されることはない。以上
のようにして、本実施形態の装置では速度制御部46に
定常的な誤差があっても、ステージ14は目標速度へ正
確に速度設定される。
【0046】ここで、目標速度からずれた速度で一旦定
速度状態になった後、再び速度制御を再開して目標速度
に設定するという制御方法が採用されているので、目標
速度に設定するまでの時間を短くする意味から、上記の
定速度状態認識のタイミングを定める時間Tは十分に短
い時間に設定することが望ましい。
【0047】なお、上記のステージ14の速度制御動作
の間は、目標値設定部20から目標速度の指令信号のみ
が出力され、目標位置の指令信号は出力されていないの
で、位置制御部44を含む位置制御系は非作動状態にな
っている。
【0048】これまでの説明から明らかなように本実施
形態では、第1の加算器40と補正量計測記憶部48の
第1の機能によって第1の補正手段が実現され、第2の
加算器42と補正量計測記憶部48の第2の機能によっ
て第2の補正手段が実現されている。
【0049】以上説明したように、本実施形態に係るス
テージ移動制御装置30によると、制御系が有する固有
の定常的な誤差に起因するステージ14の目標位置ず
れ、目標速度ずれを防止することができる。このため、
本実施形態に係る露光装置10では、ウエハW上のショ
ット領域にレチクルRのパターンを順次転写するための
ステッピングの際には、上述した位置制御ループによる
位置制御機能を働かせることにより、各ショット領域を
正確に露光位置に位置決めすることが可能になり、ま
た、一定速度でステージ14を移動させながら種々の計
測を行なう場合に、上述した速度制御ループによる定速
度制御を行うことにより、その計測結果に誤差が発生す
るのを防止する事が出来る。
【0050】なお、上記の実施形態では、本発明がステ
ップ・アンド・リピート方式の露光装置に適用される場
合について説明したが、本発明の適用範囲がこれに限定
されることはなく、ステップ・アンド・スキャン方式の
ような走査露光型の露光装置は、勿論、ステージの位置
決め、あるいは定速度制御が必要な装置であれば如何な
る装置であっても適用することは可能である。
【0051】例えば、本発明のステージ移動制御装置を
ステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の露光装
置に適用した場合、請求項1に記載の装置の機能により
基板側のステージのショット間のステップ移動の際の位
置決めを高精度に行うことができるとともに、請求項2
に記載の装置の機能により走査露光時の基板側のステー
ジとマスク側のステージとの同期走査を高精度に行うこ
とが可能となり、これにより所望の積算露光量を確保す
ることが容易となり、高精度な走査露光を実現すること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、制御系内に固有の定常的な誤差があって
もステージを正確に位置決めすることができるという優
れた効果がある。
【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御系内に固有の定常的誤差が存在してもステージを目標
とする速度に正確に設定することができるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を概
略的に示す図である。
【図2】図1の演算制御部の内部構成を示すブロック図
である。
【図3】従来のステージ移動制御装置の位置制御系の概
略的な構成を示すブロック図である。
【図4】従来のステージ移動制御装置の速度制御系の概
略的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
14 ステージ 30 ステージ移動制御装置 32 第1の微分回路(速度検出手段の一部、加速度検
出手段の一部) 34 第2の微分回路(加速度検出手段の一部) 38 レーザ干渉計(速度検出手段の一部、加速度検出
手段の一部) 40 第1の加算器(第1の補正手段の一部) 42 第2の加算器(第2の補正手段の一部) 44 位置制御部(コントローラ) 48 補正量計測記憶部(第1、第2の補正手段の一
部) 52 停止状態認識部(停止状態認識手段) 54 定速度状態認識部(定速度状態認識手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 515G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標位置とステージの実際の位置との差で
    ある位置偏差をコントローラの動作信号として前記ステ
    ージの位置を制御する閉ループ制御系を備えたステージ
    移動制御装置において、 前記ステージの速度を検出する速度検出手段と;前記速
    度検出手段の出力に基づき前記ステージの停止状態を認
    識する停止状態認識手段と;停止状態が認識されたと
    き、位置偏差に基づいて前記閉ループ制御系の構成各部
    の誤差を検出するとともに、その検出された誤差に応じ
    て前記動作信号を補正する第1の補正手段とを設けたこ
    とを特徴とするステージ移動制御装置。
  2. 【請求項2】目標速度とステージの実際の速度との差で
    ある速度偏差をコントローラの動作信号として前記ステ
    ージの速度を制御する閉ループ制御系を備えたステージ
    移動制御装置において、 前記ステージの加速度を検出する加速度検出手段と;前
    記加速度検出手段の出力に基づいてステージの定速度状
    態を認識する定速度状態認識手段と;定速度状態が認識
    されたとき、速度偏差に基づいて前記閉ループ制御系の
    構成各部の誤差を検出するとともに、その検出された誤
    差に応じて前記動作信号を補正する第2の補正手段とを
    設けたことを特徴とするステージ移動制御装置。
JP9088730A 1997-03-24 1997-03-24 ステージ移動制御装置 Pending JPH10268941A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226064A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パイオニア株式会社 発光制御装置、発光制御方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014226064A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パイオニア株式会社 発光制御装置、発光制御方法、及びプログラム

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