JP3265658B2 - マグネットロール - Google Patents

マグネットロール

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JP3265658B2
JP3265658B2 JP33513392A JP33513392A JP3265658B2 JP 3265658 B2 JP3265658 B2 JP 3265658B2 JP 33513392 A JP33513392 A JP 33513392A JP 33513392 A JP33513392 A JP 33513392A JP 3265658 B2 JP3265658 B2 JP 3265658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性現像剤を搬送する
ために使用されるマグネットロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置や静電記録装置など
において、現像ロールやクリーニングロールに使用され
るマグネットロールは、図4に示すような構造のものが
多い。図4において、10は、表面に軸方向に延びる複
数個の磁極を有するマグネット1を軸2の周囲に固着し
たマグネット部材である。マグネット1は、例えば、焼
結フェライト磁石で成形してもよいし、あるいは強磁性
粉末と樹脂との混合物を射出成形あるいは押出成形等の
手法により一体成形することにより作成され、直径は1
5〜60mm、長さは200〜350mmとする場合が
多い。軸2の両端部には、フランジ42を軸受45を介
して装着し、フランジ42には、円筒状のスリーブ41
が固着される。このマグネットロールでは、円筒状のス
リーブ41のフランジ42への固着は、フランジ42に
接着剤を塗布(フランジ42の接着剤溜用円周溝43に
接着剤を注入)した後、スリーブ41をフランジ42に
挿入し、その後、加熱処理により接着剤を硬化させるこ
とにより行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、フ
ランジ42に設けられた接着剤溜用円周溝43は小さい
ので(例えば、巾1〜2mm、深さ0.5〜1mm程
度)、塗布した接着剤がスリーブ41の表面にはみ出し
てしまう。このようにしてスリーブ41の表面にはみ出
た接着剤44が原因となって、マグネットロールの機能
が阻害されてしまうことがある。よって、このはみ出し
た接着剤44を除去する必要があり、従来では、この接
着剤44の除去は、溶剤を使ったふき取り作業により行
われていた。この場合、はみ出しをなくすためには接着
剤の塗布量を少なくすればよいが、塗布量が少な過ぎる
と強度不良が発生しやすくなってしまう。一方、塗布量
を多くすると強度は向上するが、はみ出し量が多くなり
その除去作業に手間がかかってしまい作業性が悪い。さ
らに、接着剤を除去するのに使われる溶剤(例えば、
1,1,1,トリクロルエタン)は、毒性が強いので環
境上問題がある。また、従来では、塗布した接着剤を硬
化させるのに加熱処理を行っていたが、接着剤を完全に
硬化させるのにかなりの時間(例えば、20〜24時間
程度)を要しており作業性が悪かった。
【0004】そこで、本発明は、前記従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、フ
ランジにスリーブを固着する際に使われる接着剤がマグ
ネットロールの機能を阻害することをなくすと共に、マ
グネットロール製造の際の作業性を向上させることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、表面に複数個の磁極を有するマグネッ
ト部材の両端部に設けられ、このマグネット部材を支持
し、端部外周面に鍔部を有するフランジと、マグネット
部材の外周に円筒状に設けられ、その両端部において接
着剤によりフランジに固着されるスリーブとを有するマ
グネットロールにおいて、上記フランジの鍔部の外径を
上記スリーブの端部の外径より小さくして、この鍔部と
前記スリーブの端部との間に形成される段差部を紫外線
硬化性を有する接着剤の溜部とした。
【0006】
【作用】上記本発明によれば、フランジの鍔部の外径を
スリーブの外径より小さくしたので、フランジの鍔部と
スリーブの端部との間に段差部が形成される。この段差
部をフランジにスリーブを固着させるため接着剤がはみ
出して溜る溜部として利用できる。このようにすれば、
接着剤がスリーブの外周面より外側にはみ出さないた
め、固着のために使った接着剤がマグネットロールの機
能を阻害するようなことはない。つまり、接着剤は、は
み出すことははみ出すのだが、マグネットロールの機能
を阻害させない箇所にはみ出させるのである。この結
果、従来のように溶剤を使って、はみ出した接着剤を除
去するような作業は不要となる。従って、作業性が向上
すると共に、毒性が強く環境上問題の多い溶剤を使用し
なくても済む。さらに、紫外線硬化性の接着剤によりフ
ランジにスリーブを固着させるようにしたので、その硬
化速度は、従来の加熱処理の場合に比べてかなり速くな
る。これによりマグネットロール製造における作業性も
かなり向上する。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。まず、
本発明に係るマグネットロールの構成を図1(断面図)
により説明する。このマグネットロールは、例えば、現
像ユニットに組み込まれる。表面に複数個の磁極を有す
るマグネット1をシャフト2の周囲に固着してマグネッ
ト部材10が構成される。このシャフト2の両端部は、
それぞれフランジ3(例えば、アルミニウム合金製)の
軸受4にて支持されている。また、このマグネット1の
外周には円筒状のスリーブ5(例えば、アルミニウム合
金やステンレス鋼等の非磁性体からなるパイプ)が設け
られている。スリーブ5の両端部は、フランジ3にそれ
ぞれ挿入され接着剤にて固着される。そして、この円筒
状のスリーブ5と平行に感光ドラム(図示せず)が設け
られ、スリーブ5の外周に保持されたトナーが感光ドラ
ム(図示せず)の静電潜像に付着するようになってい
る。
【0008】フランジ3には、スリーブ5の端部51を
支持する鍔部31が設けられている。この鍔部31の外
径(d1)は、スリーブ5の外径(D1)よりも小さ
い。具体的には、フランジ3の形状は図2に示すように
なっている。フランジ3の鍔部31の幅(d1)とフラ
ンジの内周部32の幅(d2)との差(d1−d2)の
1/2は、0.15mm以上が好ましい。というのは、
この値が0.15mmより小さいとフランジ3のストッ
パーとしての機能を果せなくなるからである。さらに、
(D1−d1)の1/2は、0.1mm以上であること
が好ましい。というのは、この値が、0.1mmより小
さいと接着剤がスリーブ5の表面にはみ出てしまうから
である。また、この鍔部31の幅(L)は1.0mm程
度が好ましい。これに対応するスリーブ5の形状は図3
のようになる。通常、スリーブ5の外周部の外径(D
1)が20mm程度の場合、スリーブ5のインロー部の
内径(D2)は19mm程度とする。
【0009】鍔部31とスリーブ5の端部51との間に
は段差部Bが形成される。この段差部Bは、フランジ3
にスリーブ5を固着させるために塗布した接着剤のはみ
出し部分6が溜るための溜部として使われる。つまり、
フランジ3へのスリーブ5の固着は、フランジ3に設け
られた接着剤溜用円周溝33に接着剤を注入した後、ス
リーブ5をフランジ3に挿入することにより行われる。
その際、この接着剤溜用円周溝33から接着剤が漏れて
フランジ3の外側にはみ出してしまう。このはみ出した
接着剤6が段差部Bに溜るのである。
【0010】また、この段差部Bに溜った接着剤のはみ
出し部分6が、スリーブ5の外周面より外側にはみ出さ
ないように、フランジ3及びスリーブ5の形状が決めら
れる。というのは、接着剤のはみ出し部分6がスリーブ
5の外周面より外側に出てしまうと、はみ出した接着剤
がマグネットロールの機能を阻害してしまうからであ
る。
【0011】次に、マグネットロールの製造方法につい
て説明する。まず、紫外線硬化性の接着剤をフランジ3
に塗布する。具体的には、フランジ3に設けられた接着
剤溜用円周溝33に接着剤を注入する。次に、スリーブ
5を接着剤の塗布されたフランジ3に挿入する。これに
より、フランジ3の鍔部31にスリーブ5の先端部51
が当接し、スリーブ5はフランジ3によって支持され
る。このようにして、スリーブ5がフランジ3に固着さ
れるが、その際に、接着剤が接着剤溜用円周溝33から
漏れてフランジ3の表面にはみ出して段差部Bに溜る。
【0012】その後、マグネットロールを回転させなが
ら、マグネットロールに向かって高圧水銀灯あるいはシ
ョートアークランプなどの光源を有する照明装置(図示
せず)により紫外線を照射する。マグネットロールを回
転させるのは、接着剤がフランジ3の周囲に均一に付着
するようにするためである。この紫外線は、波長200
〜400nmのものを約30〜60sec程度照射する
の好ましい。
【0013】また、上記紫外線硬化性の接着剤は、ベー
ス樹脂(変性アクリレート樹脂)、反応性希釈剤(アク
リレートモノマー)、光重合性開始剤(ベンゾインエー
テル類、アミン類)、添加剤(接着性付与剤、充填剤、
重合禁止剤、熱硬化触媒、嫌気性触媒、着色剤)等から
成る。紫外線硬化樹脂の主反応はラジカル重合で、紫外
線の作用で光重合開始剤が分解して発生したラジカルが
変性アクリレートの二重結合を攻撃して重合が開始す
る。この紫外線硬化樹脂としては、嫌気性のものが望ま
しい。
【0014】最後に、本発明のマグネットロールに関す
る実験例を下記に示す。まず、フランジ3の接着剤溜用
円周溝33を、巾1mm、深さ0.5mmの大きさに形
成した。そして、マグネットロール(直径約20mm)
一本当たり0.01〜0.02g程度の紫外線硬化性接
着剤をこの接着剤溜用円周溝33に注入した。次に、ス
リーブ5をフランジ3に挿入後、マグネットロールを回
転させながら、波長300nmの紫外線を30sec照
射した。この結果、100kgf・cm以上(100本
当たり)の接合強度(トルク)を得た(ただし、トルク
としては20〜30kgf・cmでよく、50kgf・
cmあれば十分である)。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、接着剤がスリーブの外
周面より外側にはみ出さないため、固着のために使った
接着剤がマグネットロールの機能を阻害することを防止
できる。従って、作業性が向上すると共に、毒性が強く
環境上問題の多い溶剤を使用しなくても済む。さらに、
紫外線硬化性の接着剤を使用し、紫外線を照射するよう
にしたので、接着剤の硬化速度はかなり速くなり、マグ
ネットロールの製造における作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマグネットロールの構成を示す断
面図である。
【図2】フランジの形状を示す図である。
【図3】スリーブの形状を示す図である。
【図4】従来のマグネットロールの構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 マグネット 2 シャフト 3 フランジ 4 軸受 5 スリーブ 6 接着剤のはみ出し部分 B 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/09

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数個の磁極を有するマグネット
    部材の両端部に設けられ、このマグネット部材を支持
    し、端部外周面に鍔部を有するフランジと、マグネット
    部材の外周に円筒状に設けられ、その両端部において接
    着剤によりフランジに固着されるスリーブとを有するマ
    グネットロールにおいて、上記フランジの鍔部の外径を
    上記スリーブの端部の外径より小さくし、この鍔部と
    前記スリーブの端部との間に形成される段差部を紫外線
    硬化性を有する接着剤の溜部としたことを特徴とするマ
    グネットロール。
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