JP3265442B2 - 検出器の構造 - Google Patents

検出器の構造

Info

Publication number
JP3265442B2
JP3265442B2 JP01242795A JP1242795A JP3265442B2 JP 3265442 B2 JP3265442 B2 JP 3265442B2 JP 01242795 A JP01242795 A JP 01242795A JP 1242795 A JP1242795 A JP 1242795A JP 3265442 B2 JP3265442 B2 JP 3265442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection case
housing
cover
detector
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01242795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08201180A (ja
Inventor
保夫 石塚
正洋 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP01242795A priority Critical patent/JP3265442B2/ja
Publication of JPH08201180A publication Critical patent/JPH08201180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3265442B2 publication Critical patent/JP3265442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は検出器の構造に関し、特
に冷、暖房の快適制御を目的として事務所、ホテル、病
院などの建築物の天井、壁面等の取付面に埋め込み設置
され、室内温度やペリメータ表面(窓面、外壁室内側面
等)の温度を放射温度として測定する際に用いて好適な
室内取付型検出器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりビルディング等においては、空
調機制御用の温湿度検出器、放射温度検出器等を天井や
壁面に埋め込み設置している。この種の検出器の取付方
法としては、感熱センサが組み込まれたハウジングを壁
面等に設けた凹部もしくは取付孔にはめ込み、ねじ等の
締結手段によって固定する方法が最も一般的である
(例:特開平5−150029号公報、特公平2−53
756号公報、実公平4−54550号公報等)。ま
た、上記特開平5−150026号公報に開示された感
熱自動スイッチは感熱センサの検知面の向きを自由に調
整し得るようにするため、感熱センサが収納された可動
体を天井等の取付面に取着されるベースに対して回転可
能に取着し、この可動体をベースに対して回転させる際
に節度機構によって一定角度ずつ間欠的に回動(節動)
させ、角度調整時に節度感(クリック感)を付与するよ
うにしている。同様に、特公平2−53756号公報に
開示された物体検知器の構造も、検出器本体に設けた凸
状の球面部とボディ側に設けた凹状の球面部との係合に
より検出器本体を角度調整する際、節動を付与するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の検出器の構造はいずれも感熱センサを収納した
可動体ないし検出器本体を節度機構によって間欠的に角
度調整するようにしているので、検知方向に応じてセン
サの向きを自由に微調整することができないという問題
があった。すなわち、調整角度間の任意の角度について
は全く調整することができず、センサを測定対象方向に
正しく指向させることができない。
【0004】また、連続的に角度調整し得るようにした
ものも知られているが、そのようなものはいずれも手で
触れたり外部からの振動が作用したりすると、簡単に回
動して検知方向が変化してしまうため、その都度向きを
調整しなければならないという問題があった。また、こ
のような回動を防止するため適宜な部品、機構等を用い
ると、部品点数が増加し、構造が複雑化する。
【0005】そのため、簡単な構造で検知方向を自由に
微調整することができ、また軽く触れたり外部からの振
動が作用しても検知方向が変化しないようにした検出器
の開発が要望されている。
【0006】本発明は上記したような従来の問題点およ
び要望に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、構造簡易にして検知方向を自由に微調整することが
でき、また軽く触れたり外部からの振動が作用しても検
知方向が容易に変化しないようにした検出器の構造を提
供することにある。また、本発明は検知方向を互いに直
交する2軸方向に調整することができ、放射温度を検出
する際に用いて好適な検出器の構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、フランジ部(7a)を有して壁面、天井穴に
挿入されるハウジング(7)と、このハウジングの前面
開口部に回動自在に保持される検出ケース(8)と、前
記ハウジングの前記フランジ部との間に所定の隙間を設
定し、前記検出ケースの周縁部に突設され前記隙間より
小さい板厚を有するフランジ部(40b)を前記隙間に
遊挿することにより取付面と平行な面内において前記
出ケースを回動自在に保持するカバー(10)と、前記
検出ケースのフリクション機構(62)とを備え、この
フリクション機構を前記検出ケースのフランジ部(40
b)に溝の形成によって一体に設けられ前記ハウジング
の前記フランジ部もしくは前記カバーに圧接される弾性
片(63)で構成したことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】本発明において、検出ケースは、フランジ部が
ハウジングとの間に設定された隙間に遊挿されることに
より取付面と平行な面内において回動自在に保持され、
検知方向が微調整される。検出ケースのフランジ部に設
けられた弾性片は、ハウジングとカバー間にあって弾性
変形されることで、検出ケースとハウジング、カバー間
にフリクションを付与する。フリクション機構の弾性片
は、ハウジングとカバーとの間にあってそのいずれか一
方によって弾性変形されることで、ハウジングと検出ケ
ースおよびカバーと検出ケースとの間に所要のフリクシ
ョンを付与する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明を放射温度検出器に適用
した場合の一実施例を示す分解斜視図、図2は同検出器
を天井に取り付けた状態を示す一部破断正面図、図3は
側面図、図4は正面図、図5は図4のV−V線拡大断面
図、図6は図4のVI−VI線拡大断面図、図7は検出
ケースとカバーの斜視図、図8は検出ケースの分解斜視
図、図9は第1検出ケースの正面図、図10はフリクシ
ョン機構を示す要部断面図、図11は節度機構の斜視
図、図12は節度機構の拡大図である。先ず、放射温度
検出器の構成等を図1〜図6に基づいて概略説明する。
これらの図において、本実施例は天井板2に形成された
取付孔3内に取り付けられ、ペリメータ表面(窓面、外
壁室内側面等)の温度を放射温度として測定する天井取
付型の放射温度検出器(以下単に検出器という)1に適
用した場合を示す。
【0011】前記検出器1は、ベース5、ベース5の背
面に着脱自在に嵌合される端子カバー6、ベース5内に
着脱自在に嵌挿されるハウジング7、感熱センサ9を収
納しハウジング7の前面開口部に角度調整自在に取り付
けられる検出ケース8、ハウジング7の前面に着脱自在
に取り付けられるカバー10等を備え、これらによって
検出器1の外観が構成されている。
【0012】前記ベース5は天井板2の取付孔3に嵌挿
され、フランジ部5aが天井板2の表面にベースパッキ
ン11を介して密接され、かつ複数個の止めねじ12に
よって固定される。ベース5の背面にはそれぞれ複数
個、例えば6つからなる端子取付部13が周方向に所要
の間隔をおいて一体に突設されており、これらの端子取
付部13には外部端子14および接点ばね15がビス1
8によってそれぞれ取り付けられ、かつ互いに電気的に
接続されている。
【0013】前記端子カバー6の背面には検出器1自体
を天井板2の取付孔3に固定する取付ブラケット16が
取り付けられている。この取付ブラケット16は、ベー
ス5に回転自在に貫通して取り付けられ端子カバー6の
後方に突出する取付ねじ17の後端部に螺合されてお
り、この取付ねじ17の回転によって前進移動される
と、図2に示すように天井板2の裏面に当接し、ベース
5のフランジ部5aとで天井板2を挾持する。また、端
子カバー6には一端が前記外部端子14に前記ビス18
によって接続された外部コード19を外部に導出するた
めの一対のコード導出孔20と、前記取付ブラケット1
6を取り付けるための一対のブラケット用取付孔21が
形成されている。
【0014】前記ハウジング7の背面には複数個の内部
端子24が貫通して突設されており、これらの内部端子
24の内端面には基板23がビス25によって固定され
ている。基板23に形成された電気回路は、前記内部端
子24および接点ばね15を介して前記外部端子14に
接続されている。また、ハウジング7の背面には一対の
係合片26が一体に突設されており、これらの係合片2
6は前記ベース5の背面に形成された係合孔27と係合
することでハウジング7をベース5内に着脱可能に固定
している。
【0015】前記カバー10は中心に円形の開口部30
を有する円板状に形成されて前記ハウジング7の前面に
カバーパッキン31を介して嵌挿され、かつ複数個の弾
性係合片32によって着脱可能に取り付けられている。
カバー10の開口部30は前記検出ケース8をカバー1
0の前方に突出させている。カバー10の外周にはハウ
ジング7の前面外周部を覆う周壁部10aが全周にわた
って一体に突設されている。弾性係合片32はカバー1
0の内側面に一体に突設されており、ハウジング7のフ
ランジ部7aの裏面外周部に係合することでカバー10
をハウジング7に固定する。また、カバー10の裏面に
は前記ハウジング7の前面との間に所定の隙間d(図1
0参照)を設定する環状の隙間設定部33と、前記ハウ
ジング7を位置決めする位置決め突起34およびカバー
パッキン31のシール効果を高める水切山35(図10
参照)が一体に突設されている。隙間設定部33は水切
山35の外側に設けられており、前記カバーパッキン3
1の径方向の移動を規制する機能をも有している。
【0016】なお、前記ベース5、端子カバー6、ハウ
ジング7、外部端子14、接点ばね15、取付ブラケッ
ト16等については本発明に直接関係しないので、これ
以上の詳細な説明を省略する。
【0017】次に、前記検出ケース8の構成等を主とし
て図1、図5〜図12に基づいて詳述する。前記検出ケ
ース8は、第1検出ケース40と、第2検出ケース41
および第2検出ケース41の一側面を形成する検出カバ
ー42の3部材で構成されている。
【0018】前記第1検出ケース40は、殻構造の半球
部40aと、半球部40aの周縁部に一体に突設された
フランジ部40bとで構成されている。半球部40aの
中央には前記第2検出ケース41の一部周面を外部に露
呈させる長孔状の開口部44が経線方向に180°の範
囲にわたって形成されており、その両端はフランジ部4
0bにまで達している。また、半球部40aの外側面に
は一対の凹部45が前記開口部44を挟んで凹設されて
いる。これらの凹部45は第1検出ケース40を水平面
内にて回転させ角度調整する際、第1検出ケース40を
摘み易くするためのものである。また、前記半球部40
aの外周面の最下点位置には第2検出ケース41の回動
角度を読み取るための基準目盛り46が一体に突設され
ている。
【0019】一方、半球部40aの内面には第1検出ケ
ース40の回動角度を規定するストッパ50と、第2検
出ケース41をその軸線周りに回動自在に軸支する一対
の軸受部51A,51Bおよび後述する節度機構85の
取付部54がそれぞれ一体に突設されている。ストッパ
50は、第1検出ケース40の背面開口部から後方に突
出して前記ハウジング7内に挿入されている。ストッパ
50の先端部は、第1検出ケース40が水平面内で時計
もしくは反時計方向に所定角度(例えば344°)回動
すると前記ハウジング7の内周面に突設された回動規制
部56(図6参照)に当接し、これによって第1検出ケ
ース40が1回転以上回転しないようにしている。こう
することにより前記基板23と感熱センサ9が実装され
た基板47とを電気的に接続しているリード線57の捩
れ、断線、基板からの離脱等を防止することができる。
前記一対の軸受部51A,51Bは前記開口部44を挟
んで対設された弾性を有する板状片からなり、その先端
部には軸受孔58,59がそれぞれ同一軸線上に形成さ
れている。前記取付部54の先端面にはねじ孔60が形
成されている。
【0020】前記第1検出ケース40のフランジ部40
bは、前記ハウジング7の前面とカバー10の裏面との
間に形成された前記隙間dより小さな板厚を有してこの
隙間dに遊挿されることにより第1検出ケース40がそ
の中心軸65周り、言い換えれば天井板2と平行な面内
において回動し得るようにしている。第1検出ケース4
0の径方向の移動は前記カバーパッキン31によって規
制されている。また、フランジ部40bには第1検出ケ
ース40とハウジング7およびカバー10との間に所定
のフリクションを付与するフリクション機構62が一体
に設けられている。フリクション機構62は、図8〜図
10に示すようにフランジ部40bにL字状(またはコ
字状)の溝64を形成することで周方向に等間隔をおい
て複数、例えば4つ形成された弾性片63で構成されて
いる。弾性片63は、フランジ部40bの周方向に長
く、かつ第1検出ケース40の後方に所要角度傾斜する
よう折り曲げ形成されており、フランジ部40bが前記
隙間d内に挿入された状態において図10に実線で示す
ようにハウジング7のフランジ部7aにより前方側に弾
性変形され、第1検出ケース40のフランジ部40aを
カバー10の裏面に押し付けている。このため、第1検
出ケース40とカバー10およびハウジング7との間に
はそれぞれ所望のフリクションが付与されており、これ
によって振動等による第1検出ケース40の回動を規制
している。
【0021】前記第2検出ケース41は、一部周面が開
放したC字状の筒体41aと、筒体41aの一側面を覆
う側板41bと、筒体41aの他側面に嵌着される前記
検出カバー42とで構成されている。側板41bと検出
カバー42の外側面中央には第2検出ケース41の回転
軸を形成する小さな円柱状の突起70,71がそれぞれ
一体に突設されており、これらの突起70,71は前記
各軸受部51A,51Bの軸受孔58,59にそれぞれ
挿入され回転自在に軸支されている。突起70,71を
軸受孔58,59に挿入する際には軸受部51A,51
Bを手で外側に弾性変形させてこれら軸受部51A,5
1Bの間隔を大きく設定し、この状態で第2検出ケース
41を軸受部51A,51B間に挿入し、突起70,7
1を軸受孔58,59にそれぞれ嵌合すればよい。
【0022】また、前記筒体41aの周方向中央付近に
は円形の孔73と複数個のスリットからなる開口部74
が周方向に離間して形成されている。円形の孔73はフ
ィルタ(またはレンズ)75によって塞がれている。開
口部74は、本検出器1を室内の温度や煙を検出する検
出器として使用する際に用いられるもので、放射温度の
測定に際しては何等機能しない。さらに筒体41aの外
周面には第2検出ケース41の最大回動角度を略90°
に限定する一対の角度規制用ストッパ76a,76b
と、第2検出ケース41の角度調整用操作部77および
角度表示目盛り78が設けられている。一対のストッパ
76a,76bは筒体41aの周面に前記リード線57
を外部に導出するために設けられた開放部80の両端に
位置してそれぞれ設けられており、第2検出ケース41
の回動時に第1検出ケース40のフランジ部40bの裏
面に当接することで第2検出ケース41の回動を規制す
る。この場合、図7および図8は第2検出ケース41を
図8において時計方向に最大角度回動させて右側のスト
ッパ76aを第1検出ケース40のフランジ部裏面に当
接させた状態を示す。この状態において、孔73は真下
を指向する。反対に図8において第2検出ケース41を
反時計方向に最大角度(略90°)回動させて左側のス
トッパ76bを第1検出ケース40のフランジ部裏面に
当接させると、開口部74が真下を指向する。
【0023】前記角度調整用操作部77と角度表示目盛
り78は、前記孔73を挟んでその両側に設けられてい
る。角度調整用操作部77は前記第1検出ケース40の
基準目盛り46とは反対側端部に突設されており、その
中央には爪を引っ掛けるための溝83が形成されてい
る。角度表示目盛り78は、前記孔73の中央より開口
部74方向に、例えば5°間隔で複数個突設された小さ
な突子で構成されている。第2検出ケース41の回動角
度は、角度表示目盛り78の何番目の突子が前記第1検
出ケース40の基準目盛り46と一致しているか見るこ
とで知ることができる。そして、このような構成からな
る第2検出ケース41はその中心軸67周り、言い換え
れば天井板と直交する垂直面内において節度機構85に
より5°間隔で角度調整される。
【0024】前記第2検出ケース41の節度機構85
は、図8、図11および図12に示すように第2検出ケ
ース41に形成された係合部87と、第1検出ケース4
0の取付部54にビス88によって固定され先端部が前
記係合部87に圧接される角度設定部材89とで構成さ
れている。係合部87は、第2検出ケース41の側板4
1bに突設された円形凸部90の斜面部に周方向に5°
間隔で交互に並設された複数個の凸部87aと凹部87
bとで構成されている。角度設定部材89は、弾性を有
する金属板の折り曲げ加工によって形成され、係合部8
7との当接面には前記凹部87bに係合する突子91
(図12参照)が設けられている。したがって、第2検
出ケース41の向きを変える際には前記突子91が係合
部87の凸部87aを乗り越えて凹部87bに落ち込む
ため、第2検出ケース41は5°間隔で間欠的に角度調
整される。
【0025】前記感熱センサ9としては焦電素子等が用
いられ、前記基板47とともに前記第2検出ケース41
の内側で前記孔73の近傍に組み込まれる。
【0026】検出ケース8の角度調整に際しては、第1
検出ケース40を指で把持してその中心軸65周り、す
なわち水平面内にて回動させ、さらに角度調整用操作部
77の溝83に爪を引っ掛けて第2検出ケース41をそ
の中心軸67周り、すなわち垂直面内にて回動させ、孔
73の向きを壁面等の測定すべき放射面に指向させれば
よい。
【0027】このような構成からなる天井取付型検出器
1においては、第1検出ケース40のフランジ部40b
をハウジング7とカバー10によって水平面内に回動自
在に保持し、第2検出ケース41を第1検出ケース40
によって垂直面内にて回動自在に保持したので、これら
両ケース40,41をそれぞれの方向に回動させること
により、感熱センサ9を放射温度を測定すべきペリメー
タ表面等に指向させることができる。特に、第1検出ケ
ース40は角度調整を連続的に行うことができるため、
検知方向を自由に微調整することができ、より正確な放
射温度測定を行うことができる。また、第1検出ケース
40は回動軸を有さずフランジ部40bが回動自在に保
持されており、しかも第1検出ケース40に一体に設け
たフリクション機構62により第1検出ケース40とハ
ウジング7および第1検出ケース40とカバー10との
間に適度なフリクションをそれぞれ付与しているので、
第1検出ケース40に軽く触れたり、振動等が作用して
も第1検出ケース40の向きが変化したりすることがな
い。さらに、フリクション機構62は、第1検出ケース
40のフランジ部40bに溝64の形成によって一体に
設けられた弾性片63で構成されているので、別部材を
一切組み込む必要がなく構造も簡単である。また、節度
機構85も第2検出ケース41に設けた複数の凸部87
aと凹部87bとからなる係合部87と、係合部87に
弾性的に係合する角度設定部材89とで構成されている
ので、構造が簡単である。
【0028】また、本発明においては第2検出ケース4
1を軸(突起70,71)によって回動自在に軸支する
も節度機構85によって間欠的に回動し得るように構成
したので、振動等が作用しても第2検出ケース41の向
きが変化したりすることがない。すなわち、第2検出ケ
ース41に第1検出ケース40と同様にフリクション機
構を設けて連続的に角度調整し得るようにした場合は、
感熱センサ9および基板47が第2検出ケース41の中
心から離れて組み込まれているので、振動等が作用した
際第2検出ケース41の向きによっては慣性が大きく、
簡単に回動してしまうが、節度機構85によって第2検
出ケース41を係止していれば、そのおそれがない。
【0029】なお、上記実施例は放射温度検出器1に適
用した場合について説明したが、本発明はこれに何等特
定されるものではなく、室内の温湿度を検出して冷、暖
房を制御したり、あるいはまた人体等から放射される熱
線(赤外線)を検出することにより在室者の有無を検知
して室内の冷、暖房や照明を制御したりする検出器にも
適用することができる。室内温度を測定する検出器とし
て使用する場合は、検出ケース8を例えば半球状に形成
した第1検出ケース40のみで構成してもよい。さらに
また、本実施例は検出器1を天井板2の取付孔3に埋め
込み設置したが、壁面に埋め込み設置してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る検出器
の構造は、フランジ部を有して壁面、天井穴に挿入され
るハウジングと、このハウジングの前面開口部に回動自
在に保持される検出ケースと、前記ハウジングの前記フ
ランジ部との間に所定の隙間を設定し、前記検出ケース
の周縁部に突設され前記隙間より小さい板厚を有するフ
ランジ部を前記隙間に遊挿することにより取付面と平行
な面内において前記検出ケースを回動自在に保持するカ
バーと、前記検出ケースのフリクション機構とを備え、
このフリクション機構を前記検出ケースのフランジ部に
溝の形成によって一体に設けられ前記ハウジングの前記
フランジ部もしくは前記カバーに圧接される弾性片で構
成したので、検出ケースの向きをその取付面と平行な面
内で連続的に微調整することができ、検出ケースを測定
対象方向に正しく指向させることができる。また、検出
ケースにフリクション機構を一体に設け、検出ケースと
ベース、検出ケースとハウジングとの間に適度なフリク
ションをそれぞれ付与したので、検出ケースに軽く触れ
たり、検出ケースに外部からの振動等が作用しても検出
ケースの向きが変化したりするおそれがない。また、フ
リクション機構も別部材を一切必要とせず、構造が簡単
である。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を放射温度検出器に適用した場合の一
実施例を示す分解斜視図である。
【図2】 同検出器を天井に取り付けた状態を示す一部
破断正面図である。
【図3】 側面図である。
【図4】 正面図である。
【図5】 図4のV−V線拡大断面図である。
【図6】 図4のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】 検出ケースとカバーの斜視図である。
【図8】 検出ケースの分解斜視図である。
【図9】 第1検出ケースの正面図である。
【図10】 フリクション機構を示す要部断面図であ
る。
【図11】 節度機構の斜視図である。
【図12】 節度機構の拡大図である。
【符号の説明】
1…検出器、2…天井板、3…取付孔、5…ベース、6
…端子カバー、7…ハウジング、8…検出ケース、9…
感熱センサ、10…カバー、40…第1検出ケース、4
0b…フランジ部、41…第2検出ケース、62…フリ
クション機構、63…弾性片、65,67…中心軸、8
5…節度機構、87…係合部、89…角度設定部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01V 9/04 G (56)参考文献 特開 昭63−158493(JP,A) 特開 平6−150473(JP,A) 特開 昭62−73464(JP,A) 実開 昭64−10895(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 5/00 - 5/62 G08B 13/00 - 15/02 G01J 1/00 - 1/60 G01V 8/10 - 8/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部(7a)を有して壁面、天井
    穴に挿入されるハウジング(7)と、このハウジングの
    前面開口部に回動自在に保持される検出ケース(8)
    と、前記ハウジングの前記フランジ部との間に所定の隙
    間を設定し、前記検出ケースの周縁部に突設され前記隙
    間より小さい板厚を有するフランジ部(40b)を前記
    隙間に遊挿することにより取付面と平行な面内において
    前記検出ケースを回動自在に保持するカバー(10)
    と、前記検出ケースのフリクション機構(62)とを備
    え、このフリクション機構を前記検出ケースのフランジ
    部(40b)に溝の形成によって一体に設けられ前記ハ
    ウジングの前記フランジ部もしくは前記カバーに圧接さ
    れる弾性片(63)で構成したことを特徴とする検出器
    の構造。
JP01242795A 1995-01-30 1995-01-30 検出器の構造 Expired - Fee Related JP3265442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01242795A JP3265442B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 検出器の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01242795A JP3265442B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 検出器の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08201180A JPH08201180A (ja) 1996-08-09
JP3265442B2 true JP3265442B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=11804992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01242795A Expired - Fee Related JP3265442B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 検出器の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3265442B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10281538A (ja) * 1997-03-31 1998-10-23 Yamatake:Kk 室内の空気調和方法およびその装置
DE102009047358A1 (de) * 2009-12-01 2011-06-09 Robert Bosch Gmbh Brandmelder- und/oder -warnvorrichtung
WO2011152011A1 (ja) * 2010-06-01 2011-12-08 パナソニック株式会社 光源装置
JP6272504B2 (ja) * 2014-12-18 2018-01-31 三菱電機株式会社 温度検知装置及び空気調和機用室内機
JP7170960B2 (ja) * 2018-05-07 2022-11-15 鉄心 馬場 環境制御システム、このシステムに用いられるセンシングユニット体、及び、環境制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08201180A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9810590B2 (en) System and method for integrating sensors in thermostats
US7395173B2 (en) Temperature sensing device
JP3265442B2 (ja) 検出器の構造
JP4135577B2 (ja) 温度測定装置及びそれを用いた空気調和装置
KR920006072B1 (ko) 온열검지장치
JP3232154B2 (ja) 天井取付形熱線感知式自動スイッチ
JP2858785B2 (ja) 感熱センサ
JPH0723260A (ja) 撮像カメラ
JPH0972781A (ja) 赤外線検出装置
JPH08170930A (ja) 赤外線検出装置
JP3151255B2 (ja) 熱線式自動スイッチ
JP2577762Y2 (ja) 室内取付型検出器
JP2675795B2 (ja) 人体検知器
JP2709052B2 (ja) 人体検知スイッチ
JP2979820B2 (ja) 輻射センサ
JPH09223442A (ja) 熱線感知式自動スイッチ
JPH0733333Y2 (ja) 人体検知スイッチ
JP2590804Y2 (ja) 室内取付型検出器
US6986468B2 (en) Home comfort control using combined temperature and humidity measurements
JPH06129706A (ja) 空調装置の動力伝達板姿勢規制装置
JP6509431B2 (ja) センサユニット、およびセンサユニットを有する空気調和機の室内機
JP2878547B2 (ja) 電子レンジの重量検出装置
JPH0569643U (ja) 輻射センサ
JPS636716Y2 (ja)
JPH05322283A (ja) 熱環境センサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees