JP3265389B2 - 転写用バンプ保持装置 - Google Patents

転写用バンプ保持装置

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JP3265389B2 JP08816395A JP8816395A JP3265389B2 JP 3265389 B2 JP3265389 B2 JP 3265389B2 JP 08816395 A JP08816395 A JP 08816395A JP 8816395 A JP8816395 A JP 8816395A JP 3265389 B2 JP3265389 B2 JP 3265389B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods
    • H01L2224/11001Involving a temporary auxiliary member not forming part of the manufacturing apparatus, e.g. removable or sacrificial coating, film or substrate
    • H01L2224/11003Involving a temporary auxiliary member not forming part of the manufacturing apparatus, e.g. removable or sacrificial coating, film or substrate for holding or transferring the bump preform

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路素子を
モジュール基板などの構造体に実装するバンプボールを
半導体集積回路素子の電極に転写するために使用する転
写用バンプ保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路素子(以下、単に
LSIチップという)などをマルチチップモジュール化
することによってシステムを低コスト化、小型化する開
発が進められている。このため、LSIチップをモジュ
ール基板に実装する技術は多くの研究開発がなされてい
る。
【0003】従来では、LSIチップ上面の周辺部分に
形成された電極とモジュール基板の配線パターンとをワ
イヤを介して接続する手法が主流であった。しかし、こ
の手法では、ワイヤどうしの干渉を避けなければならな
いことからワイヤ本数に制約があるため、電極数を増や
して多ピン化を図ることができないという不具合があっ
た。
【0004】この不具合を解消できる実装手法として、
LSIチップ上のランダムな位置に電極を配設できるエ
リアバンプ法が提案されるようになってきた。このエリ
アバンプ法では、LSIチップの電極上にボール状のバ
ンプを設け、このバンプをモジュール基板の配線パター
ンに接続することによりLSIチップをモジュール基板
に表面実装していた。このエリアバンプ法は、ワイヤを
LSIチップから引き出す手法に較べ、電極数を増やせ
ることや電気抵抗を低減できるなどの利点がある。
【0005】前記バンプをLSIチップの電極上に形成
する手法としては、スタッドバンプ法、リフトオフ法、
転写バンプ法などがある。前記スタッドバンプ法とは、
ワイヤをLSIチップ上のパッドパターンの所定パッド
位置に接続し、その後切断してボール状に形成する手法
である。この手法は、バンプを所定パッド位置毎に形成
するために一括処理ではないので、電極数の増加に伴い
スループットが低下してしまう。その上、ワイヤを接続
する関係からLSIチップに大きな荷重が加わってしま
うという欠点もあった。
【0006】前記リフトオフ法とは、レジストマスクあ
るいはマスク板などを用いて所望のパッド位置にバンプ
を蒸着あるいは電解めっきなどにより形成する手法であ
る。この手法は、レジスト塗布、露光、現像、半田蒸着
あるいはめっき、リフローなどの工程があるために工程
が複雑になることと、形成されるバンプの歩留りが不安
定であることなどから信頼性が低いという欠点がある。
【0007】前記転写バンプ法とは、バンプを予めLS
Iチップとは別の保持板に保持させ、この保持板をLS
Iチップに重ねるようにしてこの保持板からLSIチッ
プに転写させる手法である。バンプを保持板に保持させ
るには次の二つの手法がある。 (1)バンプを保持板にリフトオフ法など何らかの加工
を施すことにより形成する。このとき、バンプをLSI
チップの個々のパッドと対応する位置に形成しておく。
そして、このバンプがLSIチップのパッドに接触する
ようにして保持板をLSIチップ上に重ね、その後、リ
フローなどにより加熱してバンプをLSIチップに転写
する。 (2)保持板表面におけるLSIチップのパッドと対応
する位置にバンプボール保持用凹部を形成し、この凹部
に空気吸引装置の空気吸込口を連通させる。そして、予
めボール状に形成されたバンプボールを前記バンプボー
ル保持用凹部に吸引により保持させる。その後、前記
(1)の手法と同様にしてバンプボールをLSIチップ
に転写する。
【0008】すなわち、このような転写バンプ法を採用
することによって、多数のバンプを一度にLSIチップ
に設けることができる。その上、LSIチップに過大な
荷重が加わることがなく、(2)の手法を採れば、リフ
トオフ法によりレジストマスクを使用することに起因し
て生じる工程数増大および歩留り低下などの不具合をも
解消することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、バンプボー
ルを吸引により保持板に保持させる前記(2)の手法を
採る場合でも以下のような問題があった。すなわち、保
持板は転写時に加えられる熱に耐え、しかも加熱された
としてもバンプボールが接合されないような材料、例え
ば石英によって形成しなければならず材料費が高くな
る。その上、この保持板に、空気吸引装置に連通される
構造のバンプボール保持用凹部を多数形成するために特
殊な加工を施さなければならない。このため、保持板の
製造コストが高くなるとともに、製造に要する時間が長
くなってしまう。
【0010】これに加えて、保持板にはLSIチップの
パッド位置に対応するようにバンプボール保持用凹部を
形成しなければならないので、パッド位置が異なる品種
のLSIチップに対しては使用することができない。こ
のため、LSIチップの品種毎に保持板を用意する必要
があるため、より一層コストが高くなってしまう。特
に、近年多く使用されているゲートアレイ型のLSIチ
ップにおいては、基準のパッドパターンの配列から所望
の品種に対応した接続パターンを選択しており、品種毎
に保持板を形成しなければならないので、低コスト化を
図ることが強く要請されていた。
【0011】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、少量多品種のLSIチップに対し、
バンプボールを保持板に吸引により保持させる転写バン
プ法によってバンプボールを転写させるに当たり、コス
トが高くなるのを抑えることができるようにすることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る転写用
バンプ保持装置は、バンプボール保持用凹部が多数並設
された保持板本体と、半導体素子のバンプ転写位置と対
応する部位にバンプボール位置決め穴が開口されたマス
ク板と、これらの保持板本体とマスク板とを密接させて
支持する支持枠とから保持板を構成したものである。
【0013】第2の発明に係る転写用バンプ保持装置
は、第1の発明に係る転写用バンプ保持装置において、
保持板本体に形成するバンプボール保持用凹部を、半導
体素子の全ての外部接続用電極と対応する位置に形成し
たものである。
【0014】第3の発明に係る転写用バンプ保持装置
は、第1の発明または第2に発明に係る転写用バンプ保
持装置において、支持枠を、少なくともマスク板を出し
入れ自在な構造としたものである。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、保持板本体の多数のバン
プボール保持用凹部のうち半導体素子のバンプ転写位置
と対応する凹部はマスク板のバンプボール位置決め穴を
介して開放され、バンプ転写位置と対応しない凹部はマ
スク板によって閉塞されるから、マスク板のバンプボー
ル位置決め穴の位置によってバンプボール保持位置が決
定されることになる。このため、半導体素子の品種毎に
形成するのはマスク板のみでよい。マスク板は、バンプ
ボールを保持しないために石英などに較べて耐熱性、バ
ンプボールの非接合性および剛性が低い安価な材料によ
って形成することができる。
【0016】第2の発明によれば、半導体素子のバンプ
転写位置が複数箇所にわたって連続しているときには、
マスク板のバンプボール位置決め穴は複数のバンプボー
ル保持用凹部が露出するように開口させればよい。
【0017】第3の発明によれば、支持枠を自動転写装
置の移載機構部などに固定したとしても、半導体素子の
品種が変わったときには保持板本体を支持枠から外すこ
となくマスク板のみを交換することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る転写用バン
プ保持装置の斜視図、図2は同じく断面図で、同図はマ
スク板着脱方向とは直交する方向に沿って破断した状態
で描いてある。図3は保持板本体およびLSIチップの
平面図で、同図(a)が保持板本体を示し、同図(b)
がLSIチップを示している。なお、同図(a)に示し
た保持板本体は、LSIチップと対応する部分のみを描
いてある。図4はマスク板を保持板本体に重ねた状態で
の平面図である。
【0019】これらの図において、1はこの実施例によ
る転写用バンプ保持装置である。この転写用バンプ保持
装置1は、平面視長方形の板状に形成した保持板本体2
と、この保持板本体2上に重ね合わせたマスク板3と、
これら保持板本体2およびマスク板3を両者が密接する
ように支持する支持枠4とから構成している。この支持
枠4は、金属によって形成されて前記保持板本体2およ
びマスク板3の三方を囲む構造になっており、保持板本
体2の下面を支承する支承板4aを下部に突設するとと
もに、前記マスク板3の側部が摺動自在に嵌合するガイ
ド溝4bを形成している。すなわち、マスク板3は支持
枠4に対して出し入れ自在になっている。
【0020】また、この支持枠4の下部には、図2に示
すようにカバー5が前記支承板4aの下面に密着させて
固定してある。このカバー5は、前記保持板本体2の下
面との間に空気室Aを形成する構造になっており、下部
に前記空気室Aに連通する空気出口部5aを設けてい
る。この空気出口部5aに図示していない空気吸引装置
を接続することによって、前記空気室A内の空気が図中
の矢印で示すように空気出口部5aを介して排出される
ことになる。
【0021】前記保持板本体2は、本実施例では石英に
よって形成し、マスク板3側となる上面に図2および図
3(a)に示すように平面視円形のバンプボール保持用
凹部6を多数形成している。この凹部6は、図3(b)
に示すLSIチップ7の外部接続用電極としてのパッド
7aと対応する位置毎に形成しており、図2に示すよう
に、保持板本体2を上下に貫通する空気穴8を介して各
々前記空気室Aに連通する構造になっている。また、こ
の凹部6は、石英材製保持板本体2に機械加工を施すこ
とによって開口径が約100μmとなりかつ断面が矩形
となるように形成している。なお、保持板本体2の厚み
は約2mmである。
【0022】前記LSIチップ7はゲートアレイ型のも
のであり、多数形成されたパッド7aの接続パターンに
応じてその品種が決定される構造になっている。すなわ
ち、一つのLSIチップ7であっても、異なるパッド7
aをモジュール基板(図示せず)に接続することによっ
て品種が異なるようになる。なお、このLSIチップ7
は長手方向の寸法Lが15mm以下のものである。
【0023】前記マスク板3は、本実施例ではプラスチ
ックによって形成しており、前記LSIチップ7の多数
のパッド7aのうちモジュール基板に接続するパッド7
aと対応する部位、換言すればバンプ転写位置と対応す
る部位に、図1に示すようにバンプボール位置決め穴9
を開口させている。なお、このマスク板3の材料となる
プラスチックとしては、100℃〜200℃の温度に耐
えることができるような熱可塑性プラスチックなど安価
なものを採用した。前記バンプボール位置決め穴9は、
本実施例では開口形状を平面視正方形としている。ま
た、このバンプボール位置決め穴9をマスク板3に開口
させるに当たっては、本実施例ではレーザー加工によっ
て行った。さらに、バンプボール位置決め穴9の開口形
状は、本実施例の正方形に限らず円形など適宜変更でき
る。
【0024】なお、図2においてバンプボール位置決め
穴9内に位置する符号10で示すものはバンプボール
で、このバンプボール10は、従来の転写バンプ法で用
いるものと同等のものである。
【0025】次に、上述したように構成した転写用バン
プ保持装置1を用いてバンプボール10をLSIチップ
7のパッド7aに転写する手法について説明する。先
ず、図1に示すように支持枠4に保持板本体2および予
めバンプボール位置決め穴9が開口されたマスク板3を
装着する。このとき、保持板本体2を支持枠4の支承板
4aに支承させるとともに、マスク板3を支持枠4のガ
イド溝4bに嵌合させ、保持板本体2の上面にマスク板
3の下面を密接させる。なお、保持板本体2は、凹部6
の開口側がマスク板3側となるように装着する。
【0026】このように保持板本体2の上面にマスク板
3を重ねると、図2に示すように、保持板本体2の多数
の凹部6のうちマスク板3のバンプボール位置決め穴9
と対応する位置にある凹部6はマスク板3を介して上方
に向けて開放し、バンプボール位置決め穴9が開口され
ていない位置にある凹部6はマスク板3によって開口部
が閉塞される。
【0027】すなわち、図4に示すように、保持板本体
2の上面にマスク板3を重ねた状態で上方から見ると、
バンプボール位置決め穴9の下方に凹部6が露出する。
なお、図4に示したマスク板3は、図1に示したマスク
板3とは適合するLSIチップの品種が異なるものであ
り、バンプボール位置決め穴9の開口位置および数量が
異なっている。
【0028】その後、空気吸引装置を始動させる。空気
吸引装置が始動すると、マスク板3の上方の空気がバン
プボール位置決め穴9→凹部6内→空気穴8→空気室A
→接続部5aという空気吸引系によって空気吸引装置に
吸入される。この状態でマスク板3上にバンプボール1
0を散在させると、図2に示すようにバンプボール10
がバンプボール位置決め穴9と対応する凹部6に吸着さ
れる。このとき、バンプボール10は上半部がマスク板
3より上方に突出する。言い換えれば、凹部6の深さ寸
法およびマスク板3の厚みは、上述したようにバンプボ
ール10を吸着させた状態でバンプボール10の上半部
がマスク板3上に突出するような寸法に設定している。
【0029】このようにバンプボール10を吸着させた
後、支持枠4を傾斜させることなどによって、マスク板
3上に吸着されずに散在している残りのバンプボール1
0を排除する。これにより必要なバンプボール10のみ
がこの保持装置1に保持される。しかる後、この保持装
置1を、予め保持台(図示せず)などに保持固定された
LSIチップ7のパッド形成面にマスク板3の上面を対
向させるようにしてバンプボール10をLSIチップ7
のパッド7aに対接させる。この重ね工程では、転写用
バンプ保持装置1の目標LSIチップ位置(図1および
図4中に二点鎖線で示す)をLSIチップ7に対して正
確に位置決めした状態で行う。なお、この重ね工程で
は、自動転写装置の移載機構部に転写用バンプ保持装置
1を装着し、自動で行うこともできる。
【0030】しかる後、従来と同様の手法によりLSI
チップ7を例えばホットプレート式加熱装置などに載置
させることによってバンプボール10を加熱し、LSI
チップ7のパッド7aに接合する。接合後、空気吸引装
置を停止させ、転写用バンプ保持装置1をLSIチップ
7から離間させる。これによりバンプボール10を転写
する全工程が終了する。
【0031】LSIチップ7の品種が変わったときに
は、マスク板3を支持枠4からガイド溝4bに沿って摺
動させて引き出し、LSIチップ7の品種に適合する別
のマスク板3を支持枠4に装着する。これによって、品
種の異なるLSIチップにも一種類の保持板本体2を使
用してバンプボール10を転写することができる。な
お、このときに支持枠4が自動転写装置の移載機構部な
どに固定したあったとしても、支持枠4はマスク板3を
出し入れ自在な構造であるから、保持板本体2を支持枠
4から外すことなくマスク板3のみを交換することがで
きる。
【0032】したがって、本実施例で示した転写用バン
プ保持装置1によれば、保持板本体2の多数の凹部6の
うちLSIチップ7のバンプ転写位置と対応する凹部6
はマスク板3のバンプボール位置決め穴9を介して開放
され、バンプ転写位置と対応しない凹部6はマスク板3
によって閉塞されるから、マスク板3のバンプボール位
置決め穴9の位置によってバンプボール保持位置が決定
されることになる。このため、バンプボール10を一括
に保持して転写するに当たって、LSIチップ7の品種
毎に形成するのはマスク板3のみでよい。
【0033】なお、前記実施例ではLSIチップ7のバ
ンプ転写位置毎(保持板本体2の凹部6毎)にバンプボ
ール位置決め穴9を開口させた例を示したが、LSIチ
ップ7のバンプ転写位置が複数箇所にわたって連続して
いる場合には、このバンプボール位置決め穴9は図5に
示すように形成することもできる。図5はバンプボール
位置決め穴の形状を変えたマスク板の他の実施例を示す
図で、同図は前記図4と同様に保持板本体にマスク板を
重ねた状態で描いてある。同図に示したマスク板3のバ
ンプボール位置決め穴9は、複数の凹部6が露出するよ
うに前記実施例に較べて大きく開口させている。
【0034】このようにバンプボール位置決め穴9を大
きく開口させてもバンプボールを所望の位置に保持でき
るのは、保持板本体2の凹部6をLSIチップ7の個々
のパッド7aと対応する位置に形成しているからであ
る。
【0035】また、上述した実施例では保持板本体2の
凹部6を機械加工によって形成した例を示したが、この
凹部6はLSIのパターニング手法を応用してリソグラ
フィ技術を用いて形成することもできる。すなわち、こ
の場合には、レジストマスクを保持板本体2の母材上に
形成し、フッ酸により前記母材をエッチングすることに
よって凹部6を形成する。
【0036】このようにリソグラフィ技術を用いると微
細加工が可能になるので、凹部6の開口径を約10μm
程度まで狭めることができる。これにより、前記実施例
で用いたバンプボールより小径のバンプボールを使用で
きるようになるから、LSIチップに形成するパッドの
数量をさらに増やし実装密度をより一層高めることがで
きる。
【0037】さらに、上述した実施例では保持板本体2
の凹部6を個々のパッド7aと対応するように形成した
が、本発明はこのような限定にとらわれることなく、凹
部6はパッド7aより多く形成することもでき、形成範
囲もLSIチップ7の外形と対応する範囲より拡げるこ
とができる。このようにすることにより、ゲートアレイ
型LSIチップとは別の種類のLSIチップにもバンプ
ボールを転写することができるようになる。しかも、凹
部6の断面形状も前記実施例で示した矩形状に限らず、
下方に向けて次第に細くなる円錐型など、バンプボール
10を保持できかつ保持板本体2の下面側から吸引する
ことができる形状であれば、どのような形状に形成して
も同等の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る転
写用バンプ保持装置は、バンプボール保持用凹部が多数
並設された保持板本体と、半導体素子のバンプ転写位置
と対応する部位にバンプボール位置決め穴が開口された
マスク板と、これらの保持板本体とマスク板とを密接さ
せて支持する支持枠とから保持板を構成したため、保持
板本体の多数のバンプボール保持用凹部のうち半導体素
子のバンプ転写位置と対応する凹部はマスク板のバンプ
ボール位置決め穴を介して開放され、バンプ転写位置と
対応しない凹部はマスク板によって閉塞されるから、マ
スク板のバンプボール位置決め穴の位置によってバンプ
ボール保持位置が決定されることになる。
【0039】このため、半導体素子の品種毎に形成する
のはマスク板のみでよい。なお、マスク板は、バンプボ
ールを保持しないために石英などに較べて耐熱性、バン
プボールの非接合性および剛性が低い安価な材料によっ
て形成することができる。したがって、少量多品種の半
導体素子にバンプを転写するに当たり、耐熱性およびバ
ンプボールの非接合性の高い材料からなりバンプボール
保持用凹部が多数形成されて高価になる保持板本体を1
種類のみ形成するだけでよいから、コストダウンを図る
ことができる。その上、品種毎に形成するマスク板は加
工性が高いので短時間に製造できるから、半導体素子の
品種が増えたとしても高いスループットでバンプボール
を転写できるという効果もある。
【0040】第2の発明に係る転写用バンプ保持装置
は、第1の発明に係る転写用バンプ保持装置において、
保持板本体に形成するバンプボール保持用凹部を、半導
体素子の全ての外部接続用電極と対応する位置に形成し
たため、半導体素子のバンプ転写位置が複数箇所にわた
って連続しているときには、マスク板のバンプボール位
置決め穴は複数のバンプボール保持用凹部が露出するよ
うに開口させればよい。このため、この場合にはマスク
板に形成するバンプボール位置決め穴の数が少なくなる
ので、マスク板の加工が容易になる。
【0041】第3の発明に係る転写用バンプ保持装置
は、第1の発明または第2に発明に係る転写用バンプ保
持装置において、支持枠を、少なくともマスク板を出し
入れ自在な構造としたため、支持枠を自動転写装置の移
載機構部などに固定したとしても、半導体素子の品種が
変わったときには保持板本体を支持枠から外すことなく
マスク板のみを交換することができる。このため、半導
体素子の品種変えに伴なう段取り替え作業が簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る転写用バンプ保持装置の斜視図
である。
【図2】 本発明に係る転写用バンプ保持装置の断面図
で、同図はマスク板着脱方向とは直交する方向に沿って
破断した状態で描いてある。
【図3】 保持板本体およびLSIチップの平面図で、
同図(a)が保持板本体を示し、同図(b)がLSIチ
ップを示している。
【図4】 マスク板を保持板本体に重ねた状態での平面
図である。
【図5】 バンプボール位置決め穴の形状を変えたマス
ク板の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…転写用バンプ保持装置、2…保持板本体、3…マス
ク板、4…支持枠、6…凹部、7…LSIチップ、8…
空気穴、9…バンプボール位置決め穴、10…バンプボ
ール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−25435(JP,A) 特開 昭64−73625(JP,A) 特開 平4−65130(JP,A) 特開 平8−18209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンプボールを保持板表面の多数のバン
    プボール保持用凹部に吸引により保持し、この保持板を
    半導体素子に重ねるようにして前記バンプボールを半導
    体素子に一括して転写する転写用バンプ保持装置におい
    て、前記保持板を、バンプボール保持用凹部が多数並設
    された保持板本体と、半導体素子のバンプ転写位置と対
    応する部位にバンプボール位置決め穴が開口され前記保
    持板本体のバンプボール保持用凹部側に重ねられるマス
    ク板と、これらの保持板本体とマスク板とを密接させて
    支持する支持枠とから構成したことを特徴とする転写用
    バンプ保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転写用バンプ保持装置に
    おいて、保持板本体に形成するバンプボール保持用凹部
    を、半導体素子の全ての外部接続用電極と対応する位置
    に形成したことを特徴とする転写用バンプ保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の転写用バ
    ンプ保持装置において、支持枠を、少なくともマスク板
    を出し入れ自在な構造としたことを特徴とする転写用バ
    ンプ保持装置。
JP08816395A 1995-04-13 1995-04-13 転写用バンプ保持装置 Expired - Fee Related JP3265389B2 (ja)

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