JP3264567B2 - 像保持体の再生方法及びその装置 - Google Patents

像保持体の再生方法及びその装置

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JP3264567B2
JP3264567B2 JP25927493A JP25927493A JP3264567B2 JP 3264567 B2 JP3264567 B2 JP 3264567B2 JP 25927493 A JP25927493 A JP 25927493A JP 25927493 A JP25927493 A JP 25927493A JP 3264567 B2 JP3264567 B2 JP 3264567B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置によってトナーを用い
て画像が形成された像保持体から該トナーを除去する像
保持体の再生方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーを除去して像保持体の再生方法やその装置とし
ては種々のものが知られている。例えば溶剤を使用する
ものとして、特開平1−101576号公報には、トナ
ーが付着された用紙をトナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬
させて超音波振動を印加し、溶剤に溶解したトナーを紙
面より遊離させるトナー除去方法が開示されている。ま
た、特開平4−300395号公報には、廃紙の印字部
分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等による方法で付着
させてトナーを溶解し、溶解したトナーを洗浄、エアー
吸引、吸着剤接触、機械剥離あるいは静電気吸着等によ
る方法で除去するトナー除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性トナーを、該印刷体にトナー剥離体を
重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、冷えてからト
ナー剥離体を剥がすことにより、該トナー剥離体の方に
付着させて除去するトナー除去方法が開示されている。
また特開平4−64472号公報には、少なくとも、表
面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシートと、これを
支えて回転させる熱ローラ及び冷却ローラと、表面に離
型処理をした紙(イレーザブルペーパ)を軟化あるいは
溶融した熱溶融性樹脂に押しつける押圧ローラと、これ
らを連動して動かせる駆動部からなるイレーザが開示さ
れている。また特開平4−82983号公報には、互い
に圧接して回転し圧接箇所に紙を通過させる2本の並行
に設けられたローラと、該2本のローラの少なくとも一
方を加熱するヒーターと、該圧接箇所を通過した紙を前
記ローラから分離する掻取具と、前記ローラに付着した
トナーを前記ローラから除去する剥離装置とを備えたト
ナー除去装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記溶剤を
使用しない方法や装置は、表面に紙繊維が露出している
通常の紙に画像を記録した記録済み像保持体からトナー
を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式の定着
工程で熱溶融性樹脂を主成分とするトナーを像保持体に
融着させるなどして、トナーが像保持体表面の繊維に強
固に固着されているので、トナー除去の際にトナーと共
に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。特
にトナーの除去性を高めるために、上記トナー剥離体、
エンドレスシートあるいはローラ上の像保持体に熱や圧
力を加える場合、種々の条件によっては、逆にトナーと
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液(以下、処理液とい
う)を保持させるとともに、剥離部材を介在させ、トナ
ーを該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接着して像保持
体から剥離するトナー除去方法を提案した(例えば、特
願平4−255916号参照)。これによれば、像保持
体の紙質を比較的損傷することなく、トナーのみを除去
することができる。
【0006】ところが、本発明者らの研究によれば、こ
の先願に係る発明を実施するに当たって、トナーの種類
などによっては、トナー除去後の像保持体に着色した残
像が残るという不具合が生じることを見出した。また、
処理液を容器に入れ、該容器から像保持体に処理液を供
給し、像保持体に保持されなかった処理液を該容器に回
収するようにして繰り返し処理液を使用する場合に、容
器内の処理液が次第に着色していき、結果的に像保持体
が着色した処理液で汚れしまうという不具合が生じるこ
とを見出した。更に、このように処理液を繰り返し使用
する場合、次第にトナー除去が不完全になっていくいう
不具合が生じることを見出した。このトナー除去が不完
全になる不具合の原因は、繰り返し使用によって処理液
の粘性が増し、処理液の紙への浸透が遅れてトナーの紙
からの剥離性が劣化するためであることが判明した。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、トナーを剥離する際
に像保持体を汚すことなく、また処理液を繰り返し使用
する場合にも処理液の着色して像保持体を汚したり、処
理液の粘性が増してトナー剥離不良を起こしたりするこ
とのない、像保持体の再生方法及びその装置を提供する
ことである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、 請求項の像保持体の再生方法は、繊維質の表面に
トナーを用いて画像が形成された像保持体から該トナー
を除去する像保持体の再生方法において、画像が形成さ
れた像保持体を、水、界面活性剤を含む水溶液、水溶性
ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマ
ーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の水あるいは水溶液で湿潤させた後、該像保持体上の
トナーを、その構成材料が実質的に該水あるいは水溶液
に融けださない程度に加熱するとともに、該トナーに対
して、該トナーと該表面との付着力よりも大きな付着力
を有するトナー剥離用部材に付着させて、該像保持体の
表面から剥離させることを特徴とするものである。請求
項2の像保持体の再生方法は、請求項1の像保持体の再
生方法において、上記トナーが、水中でトナーを煮沸し
た後の濾液の透過率(濾液を光路長10mmの石英セル
にいれ、ポイック濃度計(日本精密光学製)で透過率を
測定)が90%以上であることを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項3の像保持体の再生装置は、繊維質
の表面にトナーを用いて画像が形成された像保持体から
該トナーを除去する像保持体の再生装置において、画像
が形成された像保持体を、水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液で湿潤させる液付与手
段と、浸潤した像保持体上のトナーを、その構成材料が
実質的に該水あるいは水溶液に融けださない程度に加熱
する加熱手段と、加熱されたトナーを保持しかつ湿潤し
た像保持体上の該トナーを、該トナーに対して、該トナ
ーと該表面との付着力よりも大きな付着力を有するトナ
ー剥離用部材に付着させて、該像保持体の表面から剥離
させるトナー剥離手段とを設けたことを特徴とするもの
である。請求項4の像保持体の再生装置は、請求項3の
像保持体の再生装置において、上記トナーが、水中でト
ナーを煮沸した後の濾液の透過率(濾液を光路長10m
mの石英セルにいれ、ポイック濃度計(日本精密光学
製)で透過率を測定)が90%以上であることを特徴と
するものである。
【0014】
【実施例】本発明を、像保持体としての紙に電子写真複
写機でトナーからなる像を形成し、この複写物を情報保
持媒体として利用した後に、トナーを紙から除去して紙
を再利用する紙の繰り返し使用に適用した実施例につい
て説明する。本実施例では、紙からのトナー除去による
紙の再生方法として、トナー像が形成された紙を前述の
処理液で湿潤させた後、トナーを加熱しトナーと親和性
を有する部材と接触させることによってトナーを紙から
剥離する方法を採用する。そして、この紙の再生方法に
よってトナーを剥離する際に紙を汚さず、また繰り返し
剥離時に処理液が着色して紙全体が着色したり、処理液
の粘性が増し処理液の紙への浸透が遅れ剥離性が劣化し
たりするのを防止するために、トナーとして、構成材料
が実質的に熱水に不溶であるものを用いる。
【0015】まず、上記紙の再生方法について説明す
る。この紙の再生方法ではトナー像が形成された紙を処
理液で湿潤させ、これにより、紙とトナーとの接着性を
弱める。この処理液は、前述のように、水、界面活性剤
を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面
活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液である。
【0016】上記界面活性剤は、紙とトナーとの界面部
への水の浸透を促進するものである。例えば、陰イオン
系(脂肪酸誘導体、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸
エステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽
イオン系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、エステル
結合アミンおよびエーテル結合を有する第四級アンモニ
ウム塩、複素環アミン、アミン誘導体、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等を用
いることができる。
【0017】上記水溶性ポリマーは、紙繊維の目の中に
入り込んで後述する剥離用部材表面に接着しにくいトナ
ーを効率的に除去するために、このように紙繊維の目の
中に入り込んでいるトナーと剥離用部材表面との間のバ
インダーとして作用するものである。例えばデンプン質
(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タピオカデ
ンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、マンナン
(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、アルギン酸
ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、トラガン
トゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質物(デキ
ストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、ゼラチ
ン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマーや、セル
ロース系(ビスコース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプン、カル
ボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン)の半合
成ポリマーや、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチレンオキシド、イソブチレン−無
水マレイン酸などの合成ポリマー等を用いることができ
る。
【0018】この紙の再生方法では、上記処理液で湿潤
した紙上のトナーを加熱するとともに、該トナーに対し
て、該トナーと該表面との付着力よりも大きな付着力を
有するトナー剥離用部材に付着させて、該像保持体の表
面から剥離させる。この加熱は、トナーが軟化するも溶
融しない程度に行うことが望ましい。また上記剥離用部
材としては、表面がトナーと同一又は類似のトナー成分
樹脂や接着剤の成分樹脂等からなるものや、アルミ系、
銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料からなるものを用
いることもできる。
【0019】上記接着剤の成分樹脂としては、にかわ,
ゼラチン,アルブミン,カゼイン等のタンパク質系接着
剤、デンプン系,セルロース系,複合多糖類系(アラビ
アゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接着剤、酢
酸ビニルの重合体及び共重合体,アクリル系,エチレン
共重合体,ポリアミド,ポリエステル,ポリウレタン等
の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系,ニトリルゴム
系,再生ゴム系,SBR系,天然ゴム系等のゴム系接着
剤、ゴム系,アクリル系等の感圧接着剤、酸化チタンを
分散させたポリエチレンテレフタレート(PET)、等
を用いることができる。
【0020】図1は、上記紙の再生方法を実施する紙の
再生装置例の概略構成図である。図1において、この紙
の再生装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成
された紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット20
と、給紙ユニット20から送られてきた紙10に処理液
を供給する液供給ユニット30と、液が供給された紙1
0からトナーを除去するトナー除去ユニット40と、ト
ナーが除去された紙10を乾燥させる乾燥ユニット60
と、乾燥ユニット60から排出される紙10を受ける紙
受けユニット70とを備えている。
【0021】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を下に向けて図示
しない給紙台上に積載された紙10を最下部のものから
一枚づつ送り出すものである。その具体的な構成及び動
作は電子写真複写機における給紙機構と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0022】上記液供給ユニット30は、処理液として
界面活性剤を含んだ水溶液(以下、単に液という)31
を紙10に供給するものであり、液を収容する液容器3
2と、この液容器32中の液中に部分的に没するように
設けられ回転によって液を汲み上げて紙10のトナー像
面に供給する塗布ローラ33と、紙搬送経路を挟んでこ
の塗布ローラ33に対向するように設けられた紙規制部
材としての規制ローラ34とを備えている。この塗布ロ
ーラ33は、紙10との対向部で紙10に所望量の液、
具体的には紙質量の35%以上、好ましくは40〜12
0%相当分の液が紙10に持って行かれても該対向部で
の液切れが生じないような回転速度で回転駆動されてい
る。
【0023】また上記規制ローラ34は塗布ローラ33
との間で紙10を挾持して搬送できるように、塗布ロー
ラ33表面に押圧させるか又は水が供給されて増大した
状態の紙10の厚みよりも大きなギャップおいて塗布ロ
ーラ33に対向し、時計回りに回転駆動される。
【0024】なお、この液供給ユニット30は、給紙ユ
ニット20から送られてくる紙10を塗布ローラ33と
規制ローラ34との対向部(以下、液供給部という)に
案内する第1紙ガイド機構35と、液供給部を通過した
紙10をトナー除去ユニット40側に案内する第2紙ガ
イド機構36とを備えている。
【0025】上記トナー除去ユニット40は、複数の支
持ローラ41,42,43に掛け回されたトナー剥離用
部材としてのトナーオフセット用のベルト(以下、オフ
セットベルトという)44と、オフセットベルト44を
挟んで互いに圧接し合うように設けられた加熱ランプ4
5a,46a内蔵の上下加熱ローラ45,46と、オフ
セットベルト44表面からトナーを除去するベルトクリ
ーニング装置47とを備えている。このオフセットベル
ト44の少なくとも表面は、軟化したトナーにとって付
着しやすい材質である、酸化チタンを分散させたポリエ
チレンテレフタレート(PET)で形成されている。
【0026】このオフセットベルト44を支持するロー
ラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通過し
た後のベルト部分が巻き付く小径ローラ43の回りで、
ベルトの移動方向を急激に変化させて、オフセットベル
ト44からの紙10の曲率分離を行わせることができる
ようになっている。
【0027】また上記上下加熱ローラ45,46は、紙
10のトナー像面をオフセットベルト44に密着させる
とともに紙10に固着しているトナーを加熱して軟化さ
せるものである。この加熱は上加熱ローラ45とオフセ
ットベルト44との圧接部で紙10上のトナーが溶融し
ない程度に行う。このうち上加熱ローラ45は、紙10
を介してトナー像面のトナーを、その軟化点近辺の温度
まで加熱するが、加熱し過ぎると上加熱ローラ45とオ
フセットベルト44との圧接部を通過中に紙10が乾燥
し過ぎて、この圧接部を通過し更に上記小径ローラ43
回りで曲率分離された紙先端部分が自重などでオフセッ
トベルト44表面に再接触した際に、オフセットベルト
44表面に一旦付着したトナーが再度紙側に移ってしま
う恐れがある。従って、加熱部通過後の紙10に多少の
湿り気、例えば4gのA4判の紙で0.5〜2.5g程
度の液が含まれる程度の含液率(12〜63%)になる
湿り気が残って上記トナーの再付着を防止できる程度に
加熱する。具体的には上加熱ローラ45の表面温度が8
0°C〜115°C程度の範囲内に入る設定温度に維持
されるように内蔵加熱ランプ45aが点灯制御される。
【0028】また上記下加熱ローラ46は、上加熱ロー
ラ45とともに、紙10に固着しているトナーを軟化さ
せるためのものである。これにおいても紙10が乾燥し
過ぎないように加熱する。具体的には剥離ローラ表面が
70°C〜115°C程度の範囲内に入る設定温度に維
持されるように内蔵加熱ランプ46aが点灯制御され
る。
【0029】なお、このトナー除去ユニット40には、
液供給ユニット30側から送られてくる紙10を、加圧
部に進入させるための挾持搬送手段としての中継搬送ロ
ーラ対53が設けられている。また、加圧部を通過し、
かつ小径ローラ部でオフセットベルト44から曲率分離
された紙10を乾燥ユニット60側に案内するための上
下ガイド部材54も設けられている。 (以下、余白)
【0030】ここで、トナー除去ユニット40の中継搬
送ローラ対53の線速は、給紙搬送ローラ対24の線速
よりも、紙10の液浸透による伸び分(例えば上記3
%)だけ速くなるように設定されている。具体的には、
給紙搬送ローラ対24の線速が49.5mm/秒、トナー
除去ユニット40の中継搬送ローラ対53の線速が5
1.0m/秒に設定されている。また、上加熱ローラ4
5とオフセットベルト44との圧接部におけるこれらの
線速は、トナー除去ユニット40の中継搬送ローラ対5
3の線速よりも多少速くなるように設定されている。
【0031】上記乾燥ユニット60は、例えば紙10の
液保持量が紙重量の10%以下になるように紙10を乾
燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ローラ62
に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63とから構
成されている。図示の例では一つの支持ローラ62がテ
ンションローラを兼ねている。また加熱ドラム61と紙
押圧用ベルト63とによる挟持部から送られてきた紙1
0をガイドする上下案内部材64,64及び紙受けユニ
ット70に紙10を排出する排出ローラ65も設けられ
ている。
【0032】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた紙10は、液供給ユニット30でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー除去ユニット40に
送られる。このトナー除去ユニット40で、紙に固着し
ているトナーが加熱ローラ45,46からの加熱で軟化
し、オフセットベルト44表面に付着する。そして小径
ローラ43の回りで紙とオフセットベルト44から分離
する際に、オフセットベルト44表面に付着したトナー
が紙から剥離し、これにより、紙からトナーが除去され
る。トナーが除去された紙は乾燥ユニット61で乾燥さ
れ、紙受けユニット70に排出される。この紙の再生装
置によれば、トナーが付着した紙に液を供給して紙のト
ナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを加熱し
て剥離させるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを
除去できる。
【0033】次に、本実施例の紙の繰り返し使用に適し
た画像形成用のトナーについて説明する。本実施例で
は、以上のような紙の再生方法によってトナーを剥離す
る際に紙を汚さず、また繰り返し剥離時に処理液が着色
して紙全体が着色したり、処理液の粘性が増し処理液の
紙への浸透が遅れ剥離性が劣化したりするのを防止する
ために、像形成用のトナーとして構成材料が実質的に熱
水に不溶であるものを用いる。
【0034】このようなトナーが好適であることは、上
記不具合が生じるトナーと生じないトナーとの比較研究
によって解明できた。すなわち、比較研究の一つとし
て、熱水への溶解性を例えば以下の手順で評価した。1
00ccビーカー中にトナー0.5gと水50ccに入
れ少量の界面活性剤を用い十分に分散した後、15分間
煮沸し濾過する。濾液を光路長10mmの石英セルにい
れ、ポイック濃度計(日本精密光学製)で透過率を測定
した。
【0035】トナー中に熱水に溶解する着色材料がある
と、紙が処理液に湿潤した状態でトナーを加熱するとト
ナー中の着色材料が溶けだし、トナー像に沿って紙上に
着色残像を形成することがわかった。トナー煮沸後の濾
液の透過率が90%以上でないとこの残像形成が生じた
り紙の汚れが顕著になることがわかった。また、トナー
煮沸後の濾液の透過率が90%以上でも着色が認められ
る場合は、同一の処理液を用い繰り返しトナーの剥離を
おこなっていると、処理液が着色し剥離後の紙全体が着
色することも確認された。さらに、トナー中に樹脂成分
など熱水に溶解する材料があると、処理液の粘性が増し
処理液の紙への浸透が遅れ剥離性が劣化することもわか
った。
【0036】本発明のトナーはその材料については水へ
の溶解性以外の特性としては、通常のトナーと同一でよ
い。帯電制御剤としては、4級アンモニウム塩、サリチ
ル酸誘導体、フェノール化合物などがあげられる。
【0037】本発明で用いられる結着樹脂としては、こ
れまでトナー用結着樹脂として使用してきたものが基本
的には適用できる。具体的には、ポリスチレン、ポリク
ロロエチレン、ポリビニルトルエン、などのスチレン及
びその置換体の単重合体;スチレン−Pクロロスチレン
共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−
ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン
共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル
酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニル
メチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸
共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体、な
どのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリビニルブチルブチラール、ロジン、変性ロジ
ン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または、脂
環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックスなどがあげられ、これらは、単
独で或いは2種以上混合して使用してよい。
【0038】また本発明で用いられる顔料及び染料は、
従来から使用されてきた顔料、染料、極性制御剤の全て
が適用できる。具体的には、群青、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、カルコオイルブルー、デュポンオイルレ
ッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ローダ
ミン6Cレーキ、キナクリドン、ベンジジンイエロー、
マラカナイドグリーン、ハンザイエローG、マラカイド
グリーンヘキサレート、オイルブラック、アゾオイルブ
ラック、ローズベンガル、モノアゾ系染顔料、ジスアゾ
系染顔料、トリスアゾ系染顔料、4級アンモニウム塩、
サリチル酸及びサリチル酸誘導体の金属塩、及びそれら
の混合物があげられる。ここで、水もしくは熱水に対す
る溶解性に留意することは言うまでもない。
【0039】本発明のトナー中には離型剤を含有させて
もよい。離型剤としては、低分子量のポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成ワックス類の他、キャンデリラワ
ックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろ
う、ホホバ油などの植物系ワックス類、ミツロウ、ラノ
リン、鯨ロウ等の動物系ワックス類、モンタンワック
ス、オゾケライトなどの鉱物系ワックス類、硬化ヒマシ
油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フェノー
ル脂肪酸エステルなどの油脂系ワックス類などが挙げら
れる。また、本発明のトナーには、上記成分の他に必要
に応じてトナーの熱特性、電気特性、物理特性などを調
整する目的で各種の可塑剤(フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチルなど)、抵抗調整剤(酸化スズ、酸化鉛、
酸化アンチモンなど)等の助剤を添加することも可能で
ある。
【0040】また、本発明のトナーには、必要に応じ
て、上記のトナー用樹脂及び着色剤以外の添加剤を混合
してもよい。該添加剤としては、例えばコロイダルシリ
カ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の流動付与部材が
ある。該流動化剤は一次粒子の粒径が0.1μmより小
さく、表面をシランカップリング剤やシリコンオイル等
で疎水化処理したものが好ましい。
【0041】以下、本発明のトナーの具体的及び比較例
について説明する。なお、説明文中の部は重量部、Mn
は樹脂の数平均分子量、Mwは重量平均分子量(従って
Mw/Mnは分散比)、Tgはガラス転移点、をそれぞ
れ意味する。
【0042】〔具体例1〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 4級アンモニウム塩(TP302、保土ケ谷化学) 2部 ポリプロピレンワックス(サンワックス660P、三洋化成) 2部 上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練
した。混練物を圧延冷却後粉砕分級を行ない平均粒径1
1μmの粒子を得た。得られたトナーを水中に分散後煮
沸し濾液の透過率を測定したところ94%であった。得
られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し2成分
現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコーPPC複
写機FT4525で画像を形成した。得られた複写物を
図1に示す紙の再生装置に通紙しトナーを剥離したとこ
ろ紙上に残像がなかった。また、剥離装置で連続500
枚通紙したが剥離液の着色や粘性の上昇は見られず、紙
への着色や剥離不良も観察されなかった。
【0043】〔具体例2〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 サリチル酸亜鉛塩(E84、オリエント化学) 2部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は95%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
デジタルPPC複写機MF530で画像を形成した。得
られた複写物を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナー
を剥離したところ紙上に残像がなかった。また、剥離装
置で連続500枚通紙したが剥離液の着色や粘性の上昇
は見られず、紙への着色や剥離不良も観察されなかっ
た。
【0044】〔具体例3〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 サリチル酸亜鉛塩(E84、オリエント化学) 2部 含クロムアゾ染料(ボントロンS34、オリエント化学) 0.3部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は91%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
デジタルPPC複写機MF530で画像を形成した。得
られた複写物を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナー
を剥離したところ紙上に残像がなかった。また、剥離装
置で連続500枚通紙したところ剥離液の着色が見ら
れ、紙全体が紫色に着色した。
【0045】〔具体例4〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ イソブチレン−無水マレイン酸共重合体 1部 カーボンブラック 10部 サリチル酸亜鉛塩(E84、オリエント化学) 1部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は95%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
デジタルPPC複写機MF530で画像を形成した。得
られた複写物を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナー
を剥離したところ紙上に残像がなかった。また、剥離装
置で連続500枚通紙したところ剥離液の粘性の上昇が
見られ、トナーの剥離不良が観察された。
【0046】〔比較例1〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 含クロムアゾ染料(ボントロンS34、オリエント化学) 2部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は42%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
デジタルPPC複写機MF530で画像を形成した。得
られた複写物を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナー
を剥離したところ紙上に紫色の残像が観察された。ま
た、剥離装置で連続30枚通紙したところ剥離液が紫色
になり、トナーを剥離した後の紙が着色した。
【0047】〔比較例2〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 含クロムアゾ染料(TRH−1、保土ケ谷化学) 2部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は38%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
デジタルPPC複写機MF530で画像を形成した。得
られた複写物を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナー
を剥離したところ紙上に紫色の残像が観察された。ま
た、剥離装置で連続30枚通紙したところ剥離液が紫色
になり、トナーを剥離した後の紙が着色した。
【0048】〔比較例3〕 スチレン−n−ブチルメタアクリレート共重合体(共重合比7/3)90部 Mw 67.400 Mw/Mn 3.8 Tg 60℃ カーボンブラック 10部 ニグロシン染料(ボントロンN−11、オリエント化学) 2部 ポリプロピレンワックス(サンワックス660P、三洋化成) 2部 上記材料を具体例1と同様な手順でトナーを作成した。
得られたトナーを水煮沸後の濾液透過率は28%であっ
た。得られたトナーをシリコンコートキャリアと混合し
2成分現像剤を作成した。この現像剤を用い、リコー製
複写機FT4525で画像を形成した。得られた複写物
を図1に示す紙の再生装置に通紙しトナーを剥離したと
ころ紙上に黒色の残像が観察された。また、剥離装置で
連続30枚通紙したところ剥離液が黒色に着色し、トナ
ーを剥離した後の紙が着色着色が見られた。
【0049】以上、本実施例の紙の可繰り返し使用方法
によれば、トナーを除去して紙を再生するに当たり、ト
ナー像が形成された紙を処理液で湿潤させ、これによ
り、紙とトナーとの接着性を弱めた状態で、トナーを加
熱し、かつ剥離用部材にトナーを付着させて紙から剥離
させるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去で
きる。また、画像形成用のトナーとして、構成材料が実
質的に熱水に不溶であるものを用いるので、トナーを剥
離する際に紙を汚さず、また繰り返し剥離時に処理液が
着色して紙全体が着色したり、処理液の粘性が増し処理
液の紙への浸透が遅れ剥離性が劣化したりするのを防止
できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至4の像保持体の再生方法及
び装置によれば、画像が形成された像保持体を、水、界
面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、
及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液で
湿潤させた後、該像保持体上のトナーを加熱するととも
に、該トナーに対して、該トナーと該表面との付着力よ
りも大きな付着力を有するトナー剥離用部材に付着させ
て、該像保持体の表面から剥離させることにより、像保
持体からのトナー除去を行うので、像保持体の繊維質表
面を損傷することなく、トナーを除去して像保持体を再
生することができる。
【0051】また、加熱手段によって、浸潤した像保持
体上のトナーを、その構成材料が実質的に該水あるいは
水溶液に融けださない程度に加熱するので、像保持体再
生のためのトナー除去時の加熱によって着色材料などが
溶けだすことがない。よって、再生した像保持体に残像
が生じることを防止できる。また、処理液を繰り返し使
用する場合にも、上記トナー除去時の加熱よってトナー
の着色材料が溶けだすことがないので、処理液の着色に
よる像保持体の汚れも防止できる。更に、上記トナー除
去時の加熱よってトナーの構成材料が溶けだして処理液
の粘度が増すこともないので、処理液の粘性増加による
処理液の像保持体繊維質表面への浸透不良によるトナー
剥離性劣化も防止できる。
【0052】特に、請求項2あるいは4の像保持体の再
生方法及び装置によれば、像形成用のトナーとして、水
中で煮沸した後の濾液の透過率が90%以上であるもの
を用いるので、再生した像保持体に残像が生じることを
防止できる。
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー除去装置の概略構成図。
【符号の説明】
10 紙 30 液供給ユニット 31 処理液 40 トナー除去ユニット 44 オフセットベルト 45 上加熱ローラ 46 下加熱ローラ 60 乾燥ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 浅場 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−278960(JP,A) 特開 平5−119514(JP,A) 特開 平4−356089(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 G03G 21/00 G03G 9/00 - 9/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質の表面にトナーを用いて画像が形成
    された像保持体から該トナーを除去する像保持体の再生
    方法において、 画像が形成された像保持体を、水、界面活性剤を含む水
    溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と
    水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた
    少なくとも1種の水あるいは水溶液で湿潤させた後、該
    像保持体上のトナーを、その構成材料が実質的に該水あ
    るいは水溶液に融けださない程度に加熱するとともに、
    該トナーに対して、該トナーと該表面との付着力よりも
    大きな付着力を有するトナー剥離用部材に付着させて、
    該像保持体の表面から剥離させることを特徴とする像保
    持体の再生方法。
  2. 【請求項2】請求項1の像保持体の再生方法において、 上記トナーが、水中でトナーを煮沸した後の濾液の光透
    過率(濾液を光路長10mmの石英セルにいれ、ポイッ
    ク濃度計(日本精密光学製)で透過率を測定)が90%
    以上であることを特徴とする像保持体の再生方法。
  3. 【請求項3】繊維質の表面にトナーを用いて画像が形成
    された像保持体から該トナーを除去する像保持体の再生
    装置において、 画像が形成された像保持体を、水、界面活性剤を含む水
    溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と
    水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた
    少なくとも1種の水あるいは水溶液で湿潤させる液付与
    手段と、 浸潤した像保持体上のトナーを、その構成材料が実質的
    に該水あるいは水溶液に融けださない程度に加熱する加
    熱手段と、 加熱されたトナーを保持しかつ湿潤した像保持体上の該
    トナーを、該トナーに対して、該トナーと該表面との付
    着力よりも大きな付着力を有するトナー剥離用部材に付
    着させて、該像保持体の表面から剥離させるトナー剥離
    手段とを設けたことを特徴とする像保持体の再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3の像保持体の再生装置において、 上記トナーが、水中でトナーを煮沸した後の濾液の光透
    過率(濾液を光路長10mmの石英セルにいれ、ポイッ
    ク濃度計(日本精密光学製)で透過率を測定)が90%
    以上であることを特徴とする像保持体の再生装置。
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