JP3264271B2 - 接触転写装置 - Google Patents

接触転写装置

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JP3264271B2
JP3264271B2 JP23230099A JP23230099A JP3264271B2 JP 3264271 B2 JP3264271 B2 JP 3264271B2 JP 23230099 A JP23230099 A JP 23230099A JP 23230099 A JP23230099 A JP 23230099A JP 3264271 B2 JP3264271 B2 JP 3264271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真プロセスを
用いて画像を形成する装置に関し、さらに詳しくは接触
転写を用いて電子写真プロセスを構成するのに好適な画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真プロセスを用いた画像形
成装置ではオゾンの発生量を低減するために従来のコロ
ナ帯電、コロナ転写にかわり接触帯電、接触転写が検討
されている。接触転写の一例としてはバイアスローラ転
写が検討されている。
【0003】バイアスローラ転写を実現するために、転
写部材にある一定電圧を印加する定電圧制御や一定電流
を印加する定電流制御が検討されてきた。しかし、被転
写体(紙)や転写部材の抵抗値が環境により大きく変化
することと印字を重ねるうちにトナーが劣化すること等
により一定の電圧、もしくは一定の電流で良好な転写を
行うのは困難であった。そこで、バイアス制御の改良と
して、特開平2−123385号等にみられるようにロ
ーラの抵抗値を定電流を印加することにより検知しその
値にもとづいて転写のバイアスを設定し定電圧を印加す
る方法(以後この方法をATVC制御と呼ぶ。)が提案
されている。また、トナー劣化の改良ひいては現像法の
改良として特公平2−45188号等にみられるように
平均粒径が相異なる2種類の微粉末を外添混合する現像
法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で述
べたように接触転写方式においては、定電圧制御、定電
流制御いずれの方法もある一定の電圧もしくは電流で転
写を行うのは極めて困難であった。そのためATVC制
御や被転写体の巾、抵抗値等を検出する手段が必要で装
置のコスト、スペース面で不利であった。また、検出手
段の信号をマイクロプロセッサで処理し高圧電源の出力
を決定、変化させるため高価で複雑な電源となってい
た。また、2種類以上の粒径の異なる外添剤を樹脂母粒
子に外添したトナーを接触転写装置に用いると転写部材
の硬度、外添剤の添加量によっては中抜け現象や濃度低
下、かぶり増による紙裏汚れ等が顕著となることが判明
した。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の問題点に鑑
みてなされたものでその目的とするところは、環境や耐
久によらず中抜けや濃度低下、画像メモリ、紙裏汚れ等
のない高品質で信頼性の高い転写装置を提供することで
ある。本発明の他の目的は、複雑な制御の必要のない電
源を用い、低コストで小型な転写装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の接触転写装置
は、転写部材にバイアスを印加する手段によりバイアス
を印加し潜像担持体上の少なくとも2種類の平均粒径の
異なる外添剤をトナーの樹脂母粒子に外添混合したトナ
ーを被転写体に転移させる接触転写装置において、トナ
ーの緩み見かけ密度をR(g/cc)、転写部材硬度
(JISA)をHとしたとき、 R≧0.350+0.001×H なる関係を満たし、前記トナーの外添剤の表面処理剤が
シリコーンオイルであり外添剤の樹脂母粒子に対する表
面被覆率が2.0以下であることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、トナーの緩み見
かけ密度が大きいほどトナー間およびトナーと潜像担持
体との付着力が小さくなること、また、転写部材硬度が
低いほど面圧が下がることが中抜け低減に作用すると考
えられる。また、トナーに外添する外添剤の樹脂母粒子
に対する表面被覆率を外添剤の表面処理剤ごとに最適化
することによりかぶりを有る量以下に抑えることができ
る。表面処理剤により最適値が異なるのは表面処理後の
外添剤の疎水化率が異なることによりトナーの帯電性に
差が生じるためと考えられる。
【0008】請求項2、3記載の発明によれば、大粒径
外添剤の適量添加により外添剤が埋め込まれにくくなる
作用により転写効率が安定し濃度が耐久を通じて変化し
にくいと考えられる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】図1は本発明の接触転写装置の断面概観図で
ある。図1において、潜像担持体101は、導電性の支
持部102の上に有機の光導電性を有する感光層103
を形成したもので直径30mmで周速度24mm/秒で
回転する。感光層103の膜厚は約17μmで比誘電率
は約3.2である。直径16mm、幅約220mmの転
写ローラー104は、潜像担持体101に対してバネ等
の弾性体に懸架され数gf〜20gf/mm程度の荷重
で圧接され約1〜4mmの転写ニップが確保される。ま
た、定電流電源105により被転写体先端107が転写
ニップに到達すると同時に所定の電流が印加され潜像担
持体上に現像されたトナー106が被転写体107上に
転写される。転写前のガイド108および転写後のガイ
ド109等の被転写体107と接触する部分の抵抗値は
高湿環境下での電流のリークを防ぐため表面抵抗が10
9 Ω以上の高抵抗の部材で形成される。しかし、高抵抗
の部材でガイドを形成すると低湿環境下で被転写体10
7とガイド109の摩擦帯電により被転写体107上の
未定着トナーが飛散することがある。そこで転写後のガ
イド109は被転写体107を異常に帯電させない部材
を用いる。本実施例では転写後ガイド109の材質にガ
ラスを分散したポリエチレンテレフタレートを用いた。
なお、図示はしないが潜像担持体101の周辺には帯電
手段、静電潜像を形成する露光手段、現像手段、転写残
りトナーを清掃するクリーニング手段等の画像形成に必
要な部材が配設されていることは勿論である。
【0013】次に転写ローラ104についてさらに詳し
く説明する。転写ローラ104は金属のシャフトにセル
径50〜150μmの導電性発泡体層を設けた弾性フォ
ームローラを用い線圧数gf〜20gf/mmで潜像担
持体101に被転写体107を介して安定に圧接させ潜
像担持体101と略同周速で回転させる。さらに転写ロ
ーラ104は、トナーを付着しにくいことはいうまでも
なく、潜像担持体101を汚染しないこと、粘着しにく
いこと、摩耗しにくいこと、表面が均一かつ柔軟で潜像
担持体101との接触が良好なこと等の特性を持つ。
【0014】転写ローラ104の重要な物性である抵抗
値は図2に示す以下の方法で測定する。ローラ201は
両軸端に各500gfの荷重で導電板202に押圧され
ておりローラ201の軸と導電板202との間に抵抗計
203が接続されローラ201の抵抗を測定する。抵抗
測定時の印加電流は3μAで、電流印加20秒後の値を
採用する。本発明に用いる転写ローラの抵抗値範囲は1
6 〜109 Ωのものを用いることができる。106 Ω
より小さい場合は全面黒のような高デューティパターン
を印字すると転写ローラ端部にトナーが付着し次回画像
形成時に紙裏を汚したり、画像メモリと呼ばれる電位低
下によるゴーストが発生するため好ましくない。また、
109 Ωを大きく超えると被転写体が高抵抗となる乾燥
環境下において定電流電源105の出力最大電圧を4k
Vを超えるような極めて高い値に設定する必要があり装
置の大型化につながり好ましくない。表1に3μAの定
電流電源を用いた時の画像メモリ、転写ローラ汚れの評
価結果および乾燥環境下で転写に必要な出力バイアスの
評価結果を示した。
【0015】
【表1】 (画像メモリ、転写ローラ汚れ評価基準) ○:画像メモリ、転写ローラ汚れなく充分実用可能 △:画像メモリが印字デューティによっては発生するが実用可能 ×:転写ローラ汚れおよび画像メモリが発生し実用不可 (転写出力バイアス評価基準) ○:2000V未満で転写可能 △:2000〜4000Vで転写可能 ×:4000V以上のバイアスが必要 ローラ硬度はJISA硬度計で軸方向に3箇所、周方向
に4箇所測定し計12点データの平均値を用いる。
【0016】次に本発明に用いるトナー106について
詳細に説明する。本発明に用いるトナーとしては一般の
混練粉砕法、スプレードライ法、重合法によって作製さ
れた体積平均粒径5〜20μmの磁性または非磁性のも
のを使用することができる。トナー106の粒径が20
μmを超えると画像の解像度が低下し、5μm以下であ
ると転写残りトナーをクリーニングするクリーニング手
段でトナー106がすり抜ける確率が増し好ましくな
い。より好ましい粒径範囲は7〜14μmである。
【0017】具体的なトナー組成を以下に示す。
【0018】ポリエステル樹脂 88wt% ポリプロピレンワックス 5wt% 電荷制御剤 1wt% カーボンブラック 6wt% 上記組成の原料を使用しスクリュー押し出し機で混練し
粗粉砕する。次にジェット粉砕機で微粉砕し、分級して
体積平均粒径9μmのトナー母粒子を作成した。
【0019】次にヘンシェルミキサーを用いて平均粒径
の異なる外添剤(13nmと40nm、粒径比3.0
8)を各々所定量(0〜1.5wt%)トナー母粒子の
表面に含有させトナーを作成した。外添剤の表面処理方
法について以下に述べる。
【0020】表面処理A;大粒径外添剤(40nm)、
小粒径外添剤(13nm)ともに乾式法シリカにジメチ
ルシリコーンオイルを表面処理した。外添剤の疎水化率
は60%以上であった。
【0021】表面処理B;大粒径外添剤、および小粒径
外添剤ともにヘキサメチルジシラザンで表面処理した。
外添剤の疎水化率は50〜60%であった。表面処理B
で作成したトナーの物性は表面処理Aで作成したトナー
に比べ緩み見かけ密度が良好な以外は同等であった。
【0022】表面処理C;大粒径外添剤はジメチルシリ
コーンオイルで小粒径外添剤はヘキサメチルジシラザン
で表面処理した。表面処理Cで作成したトナーの物性は
表面処理Aで作成したトナーに比べ流動性がやや良好な
以外は同等であった。
【0023】なお、トナーの緩み見かけ密度の測定はホ
ソカワミクロン製パウダーテスタを用いた。
【0024】表2は、OHPフィルムに本発明の接触転
写装置を用いて転写試験を行い中抜けのレベルを評価し
た結果である。また、各々のトナーの緩み見かけ密度も
併せて記載した。OHPフィルムは様々な被転写体の中
でも中抜け現象が起こり易いとされている。トナーは表
面処理A、B、Cで処理したものを用い外添剤量は大粒
径外添剤0.5wt%で固定、小粒径外添剤量を0〜
0.5wt%で変化させた。転写ローラ硬度はJISA
20度のものを用いた。評価基準は以下の通りでレベル
以上を許容レベルとした。
【0025】
【表2】レベル:中抜けが全くない。
【0026】レベル:中抜けがややあるがOHP使用
時に全くわからない。
【0027】レベル:中抜けがありOHP使用時にや
やわかるが実用上問題にならない。
【0028】レベル:中抜けがありOHP使用時に問
題となる。
【0029】レベル:OHP以外の被転写体使用時に
おいても中抜けがでる場合がある。 この結果から、同一外添剤量であっても添加する外添剤
の表面処理方法によっては中抜けのレベルが異なる事が
判明した。しかし、緩み見かけ密度というパラメータと
中抜けレベルとの間に相関がありこの評価に用いた硬度
20度の転写ローラでは何れの表面処理のトナーにおい
ても0.37g/ccを超えるあたりから許容レベルと
なることがわかった。また、ヘキサメチルジシラザンで
表面処理した外添剤(本例では表面処理B、C)を用い
ると少ない外添剤量で大きな緩み見かけ密度を確保でき
るため中抜け対策としては特に有効であることがわか
る。緩み見かけ密度が大きいほどトナー間の付着力およ
びトナーと潜像担持体との付着力が小さい作用により中
抜けがおきにくくなると考えられる。
【0030】図3は、ローラ硬度(JISA)、緩み見
かけ密度をパラメータに同様な中抜け評価を行いレベル
(実用可能領域)となる点を示した結果である。トナ
ーの緩み見かけ密度をR(g/cc)、転写ローラ硬度
(JISA)をHとすると、R≧0.350+0.00
1×Hなる関係にトナーの緩み見かけ密度および転写ロ
ーラ硬度を設定する必要があることがわかった。ローラ
が固くなるほど面圧があがることが中抜け劣化要因とし
て考えられる。
【0031】図4は表面処理Aトナーを用いて図1に示
した接触転写装置で耐久1万枚を行った後と初期との光
学濃度差を大粒径、小粒径外添剤の組み合わせ全てにお
いて評価した結果である。評価基準は以下とした。
【0032】 ○:光学濃度差で0.15以下で充分実用可能 △: 〃 0.15〜0.3で実用可能 ×: 〃 0.3以上で実用不可 試験条件 転写ローラ;抵抗108 Ω、硬度JISA20度 転写用電源;2μA定電流電源(出力最大電圧2000
V) 図4から明かなように大粒径外添剤と小粒径外添剤の総
和が0.5wt%以上で実用可能領域が存在する。より
好ましい範囲としては総量で0.7wt%以上でかつ大
粒径外添剤量が0.3wt%以上である。表面処理Bお
よびCトナーも同様の評価を行ったが結果は表面処理A
トナーと同等であった。外添剤量が多いほどとくに大粒
径外添剤の添加量が多いほど耐久による濃度変化の差が
少ない傾向にあるのは、外添剤の樹脂母粒子への埋め込
まれにくさに起因していると考えられる。図5は小粒径
外添剤のみ0.3wt%外添したトナーと、大粒径外添
剤0.5wt%、小粒径外添剤0.5wt%、総量1.
0wt%外添したトナーの1万枚耐久後の低温低湿環境
下(10℃15%RH、以下LL環境と呼ぶ)および高
温高湿環境下(35℃65%RH、以下HH環境と呼
ぶ)における転写効率である。転写効率は、以下の式で
算出した。
【0033】
【数1】転写効率=[{(転写前潜像担持体上トナー
量)−(転写後潜像担持体上トナー残り量)}÷(転写
前潜像担持体上トナー量)]×100(%) 小粒径外添剤のみ0.3wt%添加トナーは1万枚耐久
後の転写効率のピークが環境により異なるため定電流電
源による転写は困難であることが図5から判明した。ま
た、耐久後の各々のトナーを1万倍のSEM写真で観察
した結果、小粒径外添剤のみ0.3wt%添加トナーは
外添剤が全て埋め込まれ表面が露出しているのに対し、
大粒径外添剤を0.5wt%添加したトナーの外添剤の
付着状態は初期状態とほとんど変わらない様子が観察さ
れた。図5および耐久トナーのSEM写真観察結果から
外添剤が埋め込まれたトナーの転写効率は著しく低下す
ること、また、環境により転写効率のピークとなる電流
値が異なるため定電流電源による転写は困難でATVC
制御等の複雑な制御が必要であることが判明した。外添
剤が埋め込まれると転写効率が低下する作用は潜像担持
体101とトナーとの機械的付着力が増し被転写体10
7に転移しにくくなるためと考える。一方大粒径外添剤
を適量添加したトナーは外添剤の付着状態がほとんど初
期と変わらないため定電流制御で転写可能となる。
【0034】図6は、潜像担持体101上のかぶり量と
大粒径外添剤量および小粒径外添剤量の関係を表面処理
Aトナーを用いて評価した結果である。かぶりは紙裏汚
れの原因になるためある値以下にする必要がある。評価
基準は以下とした。
【0035】
【表3】 ○:潜像担持体上のかぶり量が0.03mg/cm2 以下で充分実用可能 △: 〃 0.03〜0.04mg/cm2 で実用可能 ×: 〃 0.04mg/cm2 以上で実用不可 外添剤の総量が多いほどかぶりに対して悪い結果となっ
た。そこで、外添剤の表面被覆率(γ)に注目して図6
中に表面被覆率γが2.0となるラインを示した結果、
実用可能領域と表面被覆率との間に高い相関があること
が判明した。図7は同様に表面処理Bトナーのかぶりと
の関係を示した結果である。表面処理Aトナーに比べか
ぶり良好域が狭く表面被覆率γで表すと1.6以下で良
好となった。
【0036】図6、7の結果から表面被覆率(γ)とか
ぶりとに相関があり表面処理する材料により良好域が異
なることを見いだした。表面処理Aトナーはγ2.0以
下、表面処理Bトナーはγ1.6以下、表面処理Cトナ
ーはγ1.8以下がかぶり良好域である。外添剤を表面
処理する材料によりこのようにかぶり良好域が変化する
作用は明らかでないが外添剤の疎水化率によりトナーの
帯電性が異なることが考えられる。なお、表面被覆率
(γ)は外添剤、トナー母粒子を球状、および外添剤が
凝集していないと仮定し以下の式にて計算した。ここ
で、総和Σは、前記のように平均粒径の異なる2種類の
外添剤i(1,2)についてとる。
【0037】
【数2】表面被覆率(γ)=Σ(1/π・R/ri ・ρ
/ρi ・Wi /100) ただし、 R;トナー母粒子の半径(m)、 ri ;外添剤
iの半径(m) ρ;トナー母粒子の密度(kg/m3 )、ρi ;外添剤
iの密度(kg/m3 ) Wi ;外添剤iのトナー母粒子に対する外添剤量(wt
%) 以上述べてきたように中抜けを発生しない接触転写装置
を提供するためにトナーの緩み見かけ密度と転写ローラ
の硬度を最適化する必要性があること、また、耐久を通
じて安定した濃度を確保するためには粒径の異なる少な
くとも2種類以上の外添剤の総量が0.5wt%以上、
好ましくは0.7wt%以上かつ添加する外添剤のうち
最も平均粒径の大きい外添剤量が0.3wt%以上であ
ること、また、かぶりについては外添剤の表面処理剤の
種類により添加できる外添剤の表面被覆率の最大値が異
なるため最適化する必要があること、また、転写部材の
抵抗値範囲には制限があることが明らかとなった。
【0038】なお、本発明に用いるトナー組成としては
特に限定されるものではなく、一般的なものを使用する
ことができる。例えば、結着用樹脂としては、ポリスチ
レン及び共重合体、ポリエステル及びその共重合体、ポ
リエチレン及びその共重合体、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリプロピレン及びその共重合体、フッソ樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリビニールアルコール樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などを一種
類あるいは、二種類以上ブレンドしたものを使用する事
ができる。着色剤としてはカーボンブラック、スピリッ
トブラック、ニグロシンなどの黒色染・顔料を使用す
る。カラー用としては、フタロシアニン、ローダミンB
レーキ、ソーラピュアイエロー8G、キナクリドン、ポ
リタングストリン酸、インダスレンブルー、スルホンア
ミド誘導体などの染料を使用することができる。更に、
分散剤として、金属石鹸、ポリエチレングリコールな
ど、帯電制御剤として、電子受容性の有機錯体、塩素化
ポリエステル、ニトロフニン酸、第4級アンモニウム
塩、ピリジニル塩などを添加することができる。また、
離型剤としてポリプロピレンワックス、ポリエチレンワ
ックス等を添加する事もできる。更に、その他の添加剤
として、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化セリウム等
を用いる事ができる。
【0039】また、本発明における転写装置に用いる外
添剤としては種種のものを使用する事ができる。例えば
シリカ、アルミナ、酸化チタンなどの金属酸化物、及び
これらの複合酸化物等の無機微粒子。さらに、アクリル
微粒子等の有機物微粒子を用いる事ができる。
【0040】また、本発明における転写装置における外
添剤の表面処理剤として、シラン系カップリング剤、チ
タネート系カップリング剤、フッ素含有シランカップリ
ング剤、シリコーンオイル等を用いる事ができる。上記
処理剤で処理された外添剤の疎水化率は従来のメタノー
ル法によるもので40%以上のものが好ましい。これ以
下であると、高温高湿下において、水分の吸着により摩
擦帯電電荷の低下が生じ好ましくない。また、外添剤の
粒径としては最も大きい粒径のものは30nm以上であ
る事が好ましい。それ以下であると外添剤の埋め込みが
おこりやすく転写効率低下による濃度低下が発生し好ま
しくない。また、添加する数種の粒径の外添剤のうち最
も平均粒径の大きいものと最も平均粒径の小さいものと
の比は2.0以上であることが好ましい。2.0未満で
あるとトナーの緩み見かけ密度が小さくなり流動性に優
れたトナーが得られにくく中抜けがおきやすい。
【0041】本実施例中では、転写部材として転写ロー
ラ104について述べてきたがローラ以外にもブラシ、
ベルト等の回転可能部材やブレード等の固定部材を用い
ることも可能である。しかし、被転写体を安定して搬送
し高品質な画像を得るためには回転可能転写部材が望ま
しい。
【0042】本発明に用いる転写部材としては実施例中
に述べた弾性フォームローラ以外にもスキン付きの導電
性発泡体を用いた単層の弾性導電性ローラや滲み出し防
止層、抵抗調整層、保護層等設けた多層の弾性導電性ロ
ーラを用いても同等の効果を有することは勿論である。
また、転写部材の通電時間や印加する電流(もしくは電
流密度)に対する抵抗値変化はなるべく少ないことが望
ましい。通電時間による抵抗値変化が大きいと印字を繰
り返すうちに転写効率の変化による画像劣化が見られ好
ましくない。また、印加する電流に対する抵抗値変化が
大きいと転写ニップ内の転写部材と潜像担持体が直接接
触する低抵抗な部分によりいっそう電流が集中し、潜像
担持体を逆極性(本実施例ではプラス)に帯電させ次回
画像形成時に画像メモリによるゴーストが発生しやすく
なるため好ましくない。
【0043】また、本発明の転写装置を従来のローラ抵
抗検出手段(ATVC制御)等とあわせて用いても好適
であることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、転写部材の硬度とトナーの緩み見かけ密度を
最適化したため中抜けのおきない接触転写装置を提供で
きる。また、外添剤の表面処理剤ごとに外添剤の樹脂母
粒子に対する表面被覆率を最適化したためかぶりの発生
を抑え紙裏汚れのない接触転写装置を提供できる。
【0045】請求項2、3記載の発明によれば、少なく
とも2種類以上の平均粒径の異なる外添剤の添加量を最
適化したことにより耐久、環境を通じて転写効率が安定
するため濃度低下が発生しない高品質な接触転写装置を
提供することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における接触転写装置断面概観
図。
【図2】ローラの抵抗測定法を示す図。
【図3】トナーの緩み見かけ密度と転写ローラの硬度と
中抜け良好域の関係を示す図。
【図4】1万枚耐久後の評価結果を大粒径外添剤量およ
び小粒径外添剤量をパラメータにとり示す図。
【図5】1万枚耐久後のLL環境、HH環境下における
転写効率を示す図。
【図6】表面処理Aトナーの潜像担持体上のかぶり量と
大粒径外添剤量および小粒径外添剤量の関係を示す図。
【図7】表面処理Bトナーの潜像担持体上のかぶり量と
大粒径外添剤量および小粒径外添剤量の関係を示す図。
【符号の説明】
101 潜像担持体 104 転写ローラ 105 定電流電源 106 トナー 107 被転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−121462(JP,A) 特開 平6−35345(JP,A) 特公 平2−45188(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 103 G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写部材にバイアスを印加する手段によ
    りバイアスを印加し、潜像担持体上の少なくとも2種類
    の平均粒径の異なる外添剤をトナーの樹脂母粒子に外添
    混合した前記トナーを被転写体に転移させる接触転写装
    置において、 前記トナーの緩み見かけ密度をR(g/cc)、前記転
    写部材硬度(JISA)をHとしたとき、 R≧0.350+0.001×H なる関係を満たし、 前記トナーの外添剤の表面処理剤がシリコーンオイルで
    あり外添剤の樹脂母粒子に対する表面被覆率が2.0以
    下であることを特徴とする接触転写装置。
  2. 【請求項2】 前記トナーに外添する外添剤の樹脂母粒
    子に対する総量が0.5wt%以上であることを特徴と
    する請求項1記載の接触転写装置。
  3. 【請求項3】 前記トナーに外添する外添剤の樹脂母粒
    子に対する総量が0.7wt%以上でかつ添加する外添
    剤のうち最も平均粒径の大きい外添剤の樹脂母粒子に対
    する添加量が0.3wt%以上であることを特徴とする
    請求項1または2記載の接触転写装置。
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