JP3263912B2 - クリーニング手段を備えた画像形成機 - Google Patents

クリーニング手段を備えた画像形成機

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JP3263912B2
JP3263912B2 JP23187695A JP23187695A JP3263912B2 JP 3263912 B2 JP3263912 B2 JP 3263912B2 JP 23187695 A JP23187695 A JP 23187695A JP 23187695 A JP23187695 A JP 23187695A JP 3263912 B2 JP3263912 B2 JP 3263912B2
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直樹 元林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムの周表面上
の残留トナーを除去するためのクリーニング手段を備え
た画像形成機、更に詳しくは回転ドラムの周表面に押圧
せしめられるクリーニングブレードを含むクリーニング
手段を備えた画像形成機に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機或いは静電印刷機の如き画像
形成機は、周表面に静電感光体が配設されている回転ド
ラムを具備している。回転ドラムの周囲には、回転ドラ
ムの回転方向に見て順次に、静電潜像形成域、現像域、
転写域及びクリーニング域が配設されている。静電潜像
形成域においては、静電感光体が一様に帯電され、次い
で光照射によって選択的に除電され、かくして静電潜像
が形成される。現像域においては、磁気ブラシ式現像手
段の如き現像手段によって静電潜像がトナー像に現像さ
れる。転写域においては、静電感光体上のトナー像が普
通紙でよいシート部材上に転写される。シート部材上に
転写されたトナー像は加熱及び加圧式定着手段の如き定
着手段によってシート部材上に定着され、かくして複写
物或いは印刷物が得られる。クリーニング域において
は、静電感光体上に残留するトナーが除去される。
【0003】クリーニング手段の典型例においては、回
転ドラムの中心軸線方向に延在する支持部材が配設さ
れ、かかる支持部材の上面に、回転ドラムの中心軸線方
向に延びるブレード支持部材が装着されている。ブレー
ド支持部材は、回転ドラムの中心軸線方向におけるその
中間部が、回転ドラムの中心軸線に対して実質上垂直な
平面内を延びる旋回軸線を中心として旋回自在に装着さ
れている。ブレード支持部材には、合成ゴムから形成さ
れているのが好都合であるクリーニングブレードが保持
されている。クリーニングブレードは回転ドラムの中心
軸線方向に延在し、その先端部が回転ドラムの周表面に
押圧せしめられる。クリーニングブレードは回転ドラム
に対して所謂カウンタ配置、即ちクリーニングブレード
の先端部と回転ドラムの周表面との接触部における回転
ドラムの接線とクリーニングブレードとが回転ドラムの
回転方向に見て下流側で規定する角度αが鋭角になるよ
うに配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおりのクリ
ーニング手段においては、ブレード保持部材が回転ドラ
ムの中心軸線に対して実質上垂直な平面内を延びる旋回
軸線を中心として旋回自在である故に、ブレード保持部
材に保持されているクリーニングブレードも回転ドラム
の中心軸線に対して実質上垂直な平面内を延びる旋回軸
線を中心として旋回自在であり、それ故にクリーニング
ブレードの先端部は必然的に回転ドラムの中心軸線に実
質上平行に延び、クリーニングブレードの先端部は回転
ドラムの全幅に渡って充分均一に回転ドラムの周表面に
押圧せしめられる、と推定されていた。しかしながら、
本発明者等の経験によれば、回転ドラムの両端部におい
て、回転ドラムの周表面に対するクリーニングブレード
の先端部の押圧力が比較的小さくなり、これに起因して
回転ドラムの両端部においてクリーニング不良が発生
し、場合によっては回転ドラムの両端部においてトナー
が点状に或いはダッシュマーク状に回転ドラムの周表面
上に融着されてしまう、傾向があることが判明した。
【0005】本発明の主たる技術的解決課題は、回転ド
ラムの全幅に渡ってクリーニングブレードが充分均一に
回転ドラムの周表面に押圧せしめられ、従って回転ドラ
ムの両側部においてクリーニング不良が発生することが
充分確実に回避される、改良された画像形成機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
とおりのクリーニング手段を備えた従来の画像形成機に
ついて鋭意実験及び分析を重ね、その結果として、従来
の画像形成機においては、次のとおりの現象によって回
転ドラムの両側部においてクリーニング不良が発生する
ことを認識した。即ち、回転ドラムに対してクリーニン
グブレードが所謂カウンタ配置されている故に、回転ド
ラムが回転せしめられると、回転ドラムからクリーニン
グブレードに、クリーニングブレードを回転ドラムの周
表面から離隔せしめんとする方向に相当大きな力が加え
られる。クリーニングブレードが保持されているブレー
ド保持部材は、回転ドラムの中心軸線方向におけるその
中間部のみが支持部材に旋回自在に装着されており、か
かる中間部から両端に向かって所謂片持状態で延びてい
る。それ故に、回転ドラムからクリーニングブレードを
介してブレード保持部材に伝えられる相当大きな力によ
ってブレード保持部材が弾性的に変形され、ブレード保
持部材の両端部が支持部材の上面から離隔する方向に相
当変位せしめられる。かくして、回転ドラムの両端部に
おいて、回転ドラムの周表面に対するクリーニングブレ
ードの先端部の押圧力が比較的小さくなり、これに起因
してクリーニング不良が発生する。
【0007】従来の画像形成機における上述したとおり
の現象の認識に基づき、本発明においては、上記主たる
技術的解決課題を達成するために、回転ドラムの中心軸
線方向における両端部において支持部材に制限部材を固
定し、かかる制限部材の各々の制限部が、回転ドラムの
中心軸線方向における両端部においてブレード保持部材
が支持部材の上面から離隔する方向に変位するのを制限
するように構成する。
【0008】即ち、本発明によれば、上記主目的を達成
する画像形成機として、回転自在に装着され、且つ周表
面には静電感光体が配設されている回転ドラムと、クリ
ーニング域において該回転ドラムの周表面上の残留トナ
ーを除去するためのクリーニング手段とを備え、該クリ
ーニング手段は該回転ドラムの中心軸線方向に延在する
支持部材と、該支持部材の上面に装着され且つ該中心軸
線方向に延在するブレード保持部材と、該ブレード保持
手段に保持され且つ該中心軸線方向に延在するクリーニ
ングブレードとを含み、該ブレード保持部材は該中心軸
線方向におけるその中間部を、該回転ドラムの中心軸線
に対して実質上垂直な平面内を延びる旋回軸線を中心と
して旋回自在に連結することによって、該支持部材の上
面に装着されており、該クリーニングブレードの先端部
は該回転ドラムの周表面に押圧せしめられ、該クリーニ
ングブレードの先端部と該回転ドラムの周表面との接触
部における該回転ドラムの接線と該クリーニングブレー
ドとが、該回転ドラムの回転方向に見て下流側で規定す
る角度αは鋭角である、画像形成機において、該支持部
材の、該中心軸線方向における両端部の各々には制限部
材が固定されており、該制限部材の各々は該ブレード保
持部材の上面に対して微小間隙xをおいて対向する制限
部を有し、該ブレード保持部材の、該中心軸線方向両端
部が該支持部材の上面から離隔する方向に変位するのを
制限する、ことを特徴とする画像形成機が提供される。
【0009】該間隙xは0.2mm≦x≦0.4mmである
のが好適である。好適実施形態においては、該ブレード
保持部材は相互に略垂直をなす第一の脚部と第二の脚部
とを有し横断面形状が略L字形状である鋼板から形成さ
れており、該ブレード保持部材の該第一の脚部は該支持
部材の上面に沿って延び、該ブレード保持部材の該第二
の脚部は該第一の脚部から該回転ドラムに向かって突出
し、該クリーニングブレードはその基端部が該ブレード
保持部材の該第二の脚部に固定されている。該支持部材
は横断面形状がチャンネル形状である鋼板から形成され
ており、該制限部材の各々は鋼片から形成されているの
が好都合である。
【0010】
【作用】本発明の画像形成機においては、ブレード保持
部材の両端部が支持部材の上面から離隔する方向に変位
することが、制限部材の作用によって制限される。かく
して、回転ドラムの両端部において、回転ドラムの周表
面に対するクリーニングブレードの先端部の押圧力が低
減せしめられることが効果的に抑制され、従ってクリー
ニング不良の発生が充分確実に回避される。支持部材の
上面から離隔する方向にブレード保持部材の両端部が若
干変位して、ブレード保持部材の両端部が制限部材の制
限部に当接するまでは、制限部材の制限部はブレード保
持部材から微小間隔xをおいて離隔せしめられており、
従ってブレード保持部材及びこれに装着されたクリーニ
ングブレードは回転ドラムの中心軸線に対して実質上垂
直な平面内を延びる旋回軸線を中心として自由に旋回す
ることができ、それ故に回転ドラムの周表面とクリーニ
ングブレードの先端部との平行性は必然的に補償され
る。
【0011】而して、ブレード保持部材の両端部が支持
部材の上面から離隔する方向に変位せしめられるのを阻
止するためには、肉厚が相当厚い鋼板等の高剛性材料か
らブレード保持部材を形成することも意図され得るが、
かくすると製作コストが相当増大し、そしてまたクリー
ニング装置の重量及び嵩が増大する。また、ブレード保
持部材の両端部を支持部材の上面に固定することによっ
てブレード保持部材の両端部の変位を防止することも意
図されるが、かくすると回転ドラムの中心軸線に対して
実質上垂直な平面内を延びる旋回軸線を中心とするブレ
ード保持部材の旋回が阻害され、従って回転ドラムの周
表面とクリーニングブレードの先端部との平行性におけ
る製作乃至装着誤差が補償されず、回転ドラムの周表面
に対してクリーニングブレードの先端部を回転ドラムの
全幅に渡って充分均一に押圧せしめることができなくな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
画像形成機の好適形態について、添付図面を参照して詳
細に説明する。
【0013】図1及び図2には、画像形成機のハウジン
グ(図示していない)内の所定位置に装着されるユニッ
ト2が図示されている。かかるユニット2は適宜の合成
樹脂から一体に形成されているのが好都合であるユニッ
ト枠体4を含んでいる。ユニット枠体4は幅方向(図2
において紙面に垂直な方向)に所定間隔をおいて配設さ
れた前端壁6及び後端壁8を有する。前端壁6と後端壁
8との間には、回転ドラム10とクリーニング手段12
とが配設されている。
【0014】回転ドラム10は、ユニット枠体4の前端
壁6及び後端壁8間に回転自在に装着されている。回転
ドラム10の中心軸線13は実質上水平に延在せしめら
れている。回転ドラム10の周表面には、有機光半導体
の如き適宜の静電感光体が配設されている。回転ドラム
10の支持軸(図示していない)の後端部は後端壁8を
貫通して後方に突出せしめられており、支持軸の後端部
には入力歯車(図示していない)が装着されている。ユ
ニット2がハウジング内の所定位置に装着されると、上
記入力歯車を介して回転ドラム10が電動モータでよい
回転駆動源(図示していない)に連結され、回転駆動源
の作用によって回転ドラム10は矢印で示す如く図2に
おいて時計方向に回転駆動せしめられる。図2に明確に
図示するとおり、回転ドラム10の周囲には、回転ドラ
ム10の回転方向に見て順次に、静電潜像形成域14、
現像域16、転写域18及びクリーニング域20が配設
されている。静電潜像形成域14においては、直流コロ
ナ放電器の如き適宜の帯電手段(図示していない)によ
って回転ドラム10の周表面が特定極性に一様に帯電せ
しめられる。次いで、適宜の光学手段(図示していな
い)によって回転ドラム10の周表面が、形成すべき像
に応じて選択的に光照射されて除電され、かくして回転
ドラム10の周表面上に静電潜像が形成される。現像域
16においては、磁気ブラシ式現像手段の如き適宜の現
像手段(図示していない)によって、回転ドラム10の
周表面にトナーが施されて静電潜像がトナー像に現像さ
れる。しかる後に、転写域18において普通紙でよい転
写部材(図示していない)が回転ドラム10の周表面に
密接せしめられて、回転ドラム10上のトナー像が転写
部材上に転写される。転写部材は回転ドラム10から剥
離されて定着手段(図示していない)に送給され、転写
部材上のトナー像が定着手段の作用によって定着され
る。クリーニング域20においては、転写の後に回転ド
ラム10の周表面上に残留するトナーがクリーニング手
段12の作用によって除去される。
【0015】図1及び図2を参照して説明を続けると、
ユニット枠体4の前端壁6と後端壁8との間には幅方向
(図2において紙面に垂直な方向)に延びる側壁22及
び底壁24が配設されている。側壁22と底壁24とは
相互に接続せしめられており、クリーニング室26を規
定している。クリーニング室26の上方には回転ドラム
10の中心軸線方向(図2において紙面に垂直な方向)
に延在する支持部材28が配設されている。この支持部
材28は厚さ1.6mm程度の鋼板から形成されており、
横断面形状がチャンネル状であり平坦な主部30とこの
主部の両側縁から下方に垂下する垂下部32及び34と
を有するのが好都合である。ユニット枠体4の前端壁6
の後面上端部には後方に突出する支持ブロック36(図
1)が形成され、ユニット枠体4の後端壁8の前面上端
部には前方に突出する支持ブロック38(図2)が形成
されている。上記支持部材28はその両端部が支持ブロ
ック36及び38上に載置され、その両端部に形成され
ている孔(図示していない)を貫通せしめて締結ねじ4
0(図1)及び42(図2)が支持ブロック36及び3
8に螺着され、これによって支持部材28がユニット枠
4に固定されている。支持部材28の上面には回転ドラ
ム10の中心軸線方向(図2において紙面に垂直な方
向)に延在するブレード保持部材44が装着されてい
る。ブレード保持部材44は厚さ1.2mm程度の鋼板か
ら形成され、横断面形状がL字形状であり第一の脚部4
6と第二の脚部48とを有するのが好都合である。ブレ
ード保持部材44の第一の脚部46は支持部材28の主
部の上面に沿って延在し、第二の脚部48は第一の脚部
46の片側縁(図2において右側縁)から回転ドラム1
0に向かって下方に突出している。ブレード支持部材4
4の幅方向寸法(回転ドラム10の中心軸線方向寸法)
は支持部材28の幅方向寸法(回転ドラム10の中心軸
線方向寸法)よりも幾分小さく、ブレード支持部材44
の第一の脚部46は、支持部材28を固定するための上
記締結ねじ40及び42の間に位置せしめられている。
【0016】図1及び図2と共に図3を参照して、支持
部材28に対するブレード保持部材44の装着様式につ
いて説明すると、支持部材28の主部30の、回転ドラ
ム10の中心軸線方向中間部にはねじ孔50が形成さ
れ、ブレード保持部材44の第一の脚部46の、回転ド
ラム10の中心軸線方向中間部には円形開口52が形成
されている。支持部材28の主部30とブレード保持部
材44の第一の脚部46との間には、円形開口56を有
する環状シム54が介在せしめられている。ブレード保
持部材44の第一の脚部44に形成されている円形開口
52及び環状シム54の円形開口56を貫通せしめて、
支持部材28の主部30に形成されているねじ孔50
に、装着ボルト58が螺着される。装着ボルト58は頭
部60及びねじ軸部62と共にこれらの間に位置する支
持軸部64を有する。円形開口52及び56の内径D1
は、装着ボルト58の頭部60の外径よりは小さいが、
支持軸部64の外径D2よりも、例えば0.05mm程度
でよい若干の長さだけ大きく設定されている。また、装
着ボルト58の支持軸部64の軸線方向長さL1は、ブ
レード保持部材44の第一の脚部44の厚さに環状シム
54の厚さを加えた寸法L2よりも、例えば0.1乃至
0.2mm程度でよい若干の長さだけ大きく設定されてい
る。従って、ブレード保持部材44は装着ボルト58の
中心軸線60を旋回中心軸線として旋回自在である。装
着ボルト58の中心軸線66、即ちブレード保持部材4
4の旋回中心軸線は、回転ドラム10の中心軸線13に
対して実質上垂直な平面内を延在せしめられている。
【0017】図1及び図2を参照して説明を続けると、
ブレード保持部材44の第二の脚部48の外面(図2に
おいて右面)には、回転ドラム10の中心軸線方向(図
2において紙面に垂直な方向)に延在するクリーニング
ブレード68が保持されている。かかるクリーニングブ
レード68は、厚さ2mm程度のウレタンゴムの如き合成
ゴムから形成し、その基端部即ち上端部を適宜の接着剤
或いは両面接着テープを介してブレード保持部材44の
第二の脚部48の外面に接合することができる。クリー
ニングブレード68はブレード保持部材44の第二の脚
部48を越えて下方に突出し、その先端部が回転ドラム
10の周表面に押圧せしめられる。クリーニングブレー
ド68は所謂カウンタ配置であり、クリーニングブレー
ド68の先端部と回転ドラム10の周表面との接触部に
おける回転ドラム10の接線70とクリーニングブレー
ド68とが、回転ドラム10の回転方向に見て下流側で
規定する角度αは、10乃至30度程度でよい鋭角をな
す。上述したとおりブレード保持部材44は回転ドラム
10の中心軸線13に対して実質上垂直な平面内を延び
る旋回軸線(即ち中心軸線66)を中心として旋回自在
である故に、ブレード保持部材44に保持されているク
リーニングブレード68も回転ドラム10の中心軸線1
3に対して実質上垂直な平面内を延びる旋回軸線(即ち
中心軸線66)を中心として旋回自在である。それ故
に、クリーニングブレード68は、必要に応じて上記旋
回軸線を中心として旋回せしめられて、回転ドラム10
の中心軸線13に対して充分精密に平行に延在する状態
に自動的に設定される。
【0018】図示のクリーニング手段12には、更に、
シール手段72、トナー回収手段74及びトナー搬送手
段76が配設されている。シール手段72は、回転ドラ
ム10の中心軸線方向に延在する、ポリエチレンテレフ
タレートシートの如き可撓性シート部材から形成するこ
とができる。ユニット枠体4の底壁24の自由側縁(図
2において右側縁)には上方に突出する補助壁78が形
成されており、シール手段72構成するシート部材の下
端部が補助壁78の外面に接合せしめられている。シー
ル手段72を構成するシート部材の上端部は回転ドラム
10の周表面に密接せしめられている。トナー回収手段
74は、ユニット枠体4の前端壁6及び後端壁8間に回
転自在に装着された回転軸80と、この回転軸80に装
着された回収ローラ82とを含んでいる。回収ローラ8
2はスポンジから形成することができる。トナー回収手
段74には掻き取り部材84も付設されている。適宜の
合成樹脂シートから形成することができる掻き取り部材
84は、底壁24に形成されている突出壁86に接合さ
れた基部から回収ローラ82に向けて突出せしめられて
おり、その先端縁は回収ローラ82に接触せしめられて
いる。トナー搬送手段76は、ユニット枠体4の前端壁
6及び後端壁8間に回転自在に装着された回転軸88
と、この回転軸88の外周面に配設された螺旋羽根90
とを含んでいる。トナー回収手段74の回転軸80とト
ナー搬送手段76の回転軸88とはユニット枠4の後端
壁8を貫通して後方に突出せしめられており、伝動歯車
(図示していない)を介して、回転ドラム10の支持軸
の後端部に装着されている上記入力歯車(図示していな
い)に連結されている。回転ドラム10が図2において
時計方向に回転せしめられると、回収ローラ82は図2
において反時計方向に回転せしめられ、螺旋羽根90も
図2において反時計方向に回転せしめられる。更に、図
1に簡略に図示する如く、ユニット枠体4の前端壁6に
は、螺旋羽根82に関連せしめて、前方に突出するトナ
ー排出筒92が形成されている。
【0019】図1及び図2を参照して説明を続けると、
本発明に従って構成された画像形成機においては、クリ
ーニング手段12には一対の制限部材94a及び94b
も配設されていることが重要である。制限部材94a及
び94bの各々は、平坦な基部96a及び96bと、基
部96a及び96bに対して略垂直に延びる接続部98
a及び98bと、基部96a及び96bと実質上平行に
延びる制限部100a及び100bとを有する。制限部
材94a及び94bの各々は厚さ1.2mm程度の鋼板か
ら形成すことができる。図1から明確に理解される如
く、制限部材94a及び94bは、夫々、支持部材28
の両端部に装着されている。更に詳述すると、制限部材
94aは支持部材28の主部30の前端部上に位置せし
められ、その基部96aに形成されている孔(図示して
いない)を貫通せしめて締結ねじ102aを支持部材2
8に螺着せしめることによって支持部材28に固定され
ており、制限部材94bは支持部材28の主部30の後
端部上に位置せしめられ、その基部96bに形成されて
いる孔(図示していない)を貫通せしめて締結ねじ10
2bを支持部材28に螺着せしめることによって支持部
材28に固定されている。制限部材94aの制限部10
0aは、ブレード保持部材44の第一の脚部46の前端
部の上面に対して微小間隔xをおいて対向して位置し、
制限部材94bの制限部100bは、ブレード保持部材
44の第一の脚部46の後端部の上面に対して微小間隔
xをおいて対向して位置する。上記微小間隔xは0.2
乃至0.4mm(即ち0.2mm≦x≦0.4mm)であるの
が好適である。上記微小間隔xを過小に設定すると、製
作乃至装着誤差に起因して、装着ボルト58の中心軸線
66を中心とするブレード保持部材44の旋回が阻害さ
れる虞が発生する。上記微小間隔xが過大になると、後
の説明から明確に理解される如く、ブレード保持部材4
4の両端部の変位を充分小さい値に制限することができ
なくなる。
【0020】上述したとおりのクリーニング手段12の
作用を要約して説明すると、次のとおりである。クリー
ニング域20においては、図2において時計方向に回転
せしめられる回転ドラム10の周表面にクリーニングブ
レード68の先端部が押圧せしめられており、クリーニ
ングブレード68の作用によって回転ドラム10の周表
面から残留トナーが下方に落下せしめられる。落下せし
められたトナーは図2において反時計方向に回転せしめ
られている回収ローラ82の周表面によって図2におい
て左方に運ばれ、次いで掻き取り部材84の作用によっ
て回収ローラ82の周表面から掻き取られて螺旋羽根9
0に導かれる。そして、図2において反時計方向に回転
せしめられている螺旋羽根90の作用によってクリーニ
ング室26の前方に搬送される。クリーニング室26の
前方に搬送されたトナーは、ユニット枠体4の前端壁6
に形成されているトナー排出筒92を通してクリーニン
グ室26から排出される。クリーニング室26から排出
されたトナーは適宜の回収容器(図示していない)内に
回収して破棄し、或いは現像手段(図示していない)に
戻して再使用することができる。
【0021】而して、図2を参照することによって容易
に理解される如く、回転ドラム10に対してクリーニン
グブレード68が所謂カウンタ配置されている故に、ク
リーニングブレード68及びこれを保持しているブレー
ド保持部材44には、図2において時計方向に回転駆動
せしめられている回転ドラム10から、上向きの相当大
きな力が加えられる。図3を参照して説明したとおり、
ブレード保持部材44を支持部材28に装着している装
着ボルト58の支持軸部64の軸線方向長さL1は、ブ
レード保持部材44の第一の脚部46の厚さに環状シム
54の厚さを加えた寸法L2よりも、0.1乃至0.2
mm程度でよい若干の長さだけ大きく設定されている。そ
れ故に、回転ドラム10からクリーニングブレード68
に加えられる上記力によって、先ず、上記若干の長さだ
けクリーニングブレード68及びブレード保持部材44
の全体が上方に移動せしめられる。そして更に、ブレー
ド保持部材44は、回転ドラム10の中心軸線方向にお
けるその中間部のみが装着ボルト58を介して支持部材
28に連結されているのみで、かかる中間部から前方及
び後方に所謂片持ち状態で延在せしめられている故に、
ブレード保持部材44が若干弾性変形されてその前端部
及び後端部が上方に変位せしめられる。然るに、ブレー
ド保持部材44がかように弾性変形せしめられると、ブ
レード保持部材44の前端部及び後端部が、夫々、制限
部材94a及び94bの制限部100a及び100bに
当接せしめられる。かくすると、ブレード保持部材44
自体の剛性に加えて制限部材94a及び94bの剛性も
ブレード保持部材44の弾性変形に抵抗する。制限部材
94a及び94bの制限部100a及び100bの所謂
片持ち長さは比較的短い故に、ブレード保持部材44の
上述した弾性的変形に対する制限部材94a及び94b
の制限部100a及び100bの抵抗は充分に大きい。
従って、ブレード保持部材44の前端部及び後端部が、
夫々、制限部材94a及び94bの制限部100a及び
100bに当接せしめられると、ブレード保持部材44
が更に弾性変形することが効果的に阻止され、ブレード
保持部材44の前端部及び後端部が更に上方に変位、従
ってクリーニングブレード68の前端部及び後端部が更
に上方に変位することが効果的に阻止される。かくし
て、クリーニングブレード68の両端部が過剰に上方に
変位し、クリーニングブレード68の両端部においてク
リーニングブレード68と回転ドラム10の周表面との
押圧力が過剰に低減してクリーニング不良が発生してし
まうことが確実に防止される。
【0022】回転ドラム10が図2において時計方向に
回転駆動せしめられると、上述した如く、先ず、上記若
干の長さだけクリーニングブレード68及びブレード保
持部材44の全体が上方に移動せしめられ、次いでブレ
ード保持部材44が若干弾性変形されてその前端部及び
後端部が上方に変位せしめられるが、所望ならば、クリ
ーニングブレード68及びブレード保持部材44にかよ
うな移動及び変形が生成された状態において、回転ドラ
ム10の周表面に対してクリーニングブレード68の先
端部の押圧状態が回転ドラム10の中心軸線方向全体に
わたって充分均一に且つ所要とおりの値になるように、
制限部材94a及び94b、ブレード保持部材44並び
にクリーニングブレード68の設計寸法を設定すること
ができる。
【0023】上述したクリーニング手段12において
は、ブレード保持部材44が装着される支持部材28は
所定位置に固定されているが、所望ならば、回転ドラム
10の中心軸線13に実質上平行な旋回軸線を中心とし
て旋回自在に支持部材28を装着すると共に、支持部材
28に電磁ソレノイドの如き適宜の位置付け手段を付設
することもできる。かかる場合には、回転ドラム10の
周表面のクリーニングが必要な時だけ選択的に、支持部
材28を作用位置に位置せしめてクリーニングブレード
68の先端部を回転ドラム10の周表面に押圧せしめ、
回転ドラム10の周表面のクリーニングが必要でない時
には、支持部材28を非作用位置に位置せしめてクリー
ニングブレード68の先端部を回転ドラム10の周表面
から離隔せしめることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の画像形成機においては、回転ド
ラムの全幅に渡ってクリーニングブレードが充分均一に
回転ドラムの周表面に押圧せしめられ、従って回転ドラ
ムの両側部においてクリーニング不良が発生することが
充分確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された画像形成機におけ
る、回転ドラムとクリーニング手段とを具備するユニッ
トを図示する斜面図。
【図2】図1に図示するユニットの断面図。
【図3】図1に図示するユニットのクリーニング手段に
おけるブレード保持部材の旋回自在な装着様式を図示す
る部分断面図。
【符号の説明】
2:ユニット 4:ユニット枠体 10:回転ドラム 12:クリーニング手段 14:静電潜像形成域 16:現像域 18:転写域 20:クリーニング域 26:クリーニング室 28:支持部材 44:ブレード保持部材 46:ブレード保持部材の第一の脚部 48:ブレード保持部材の第二の脚部 68:クリーニングブレード 70:回転ドラムの接線 72:シール手段 74:トナー回収手段 76:トナー搬送手段 94a:制限部材 94b:制限部材 96a:制限部材の基部 96b:制限部材の基部 98a:制限部材の接続部 98b:制限部材の接続部 100a:制限部材の制限部 100b:制限部材の制限部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元林 直樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 石田 博 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−154870(JP,A) 特開 平6−175549(JP,A) 特開 昭62−124584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に装着され、且つ周表面には静
    電感光体が配設されている回転ドラムと、クリーニング
    域において該回転ドラムの周表面上の残留トナーを除去
    するためのクリーニング手段とを備え、 該クリーニング手段は該回転ドラムの中心軸線方向に延
    在する支持部材と、該支持部材の上面に装着され且つ該
    中心軸線方向に延在するブレード保持部材と、該ブレー
    ド保持手段に保持され且つ該中心軸線方向に延在するク
    リーニングブレードとを含み、 該ブレード保持部材は該中心軸線方向におけるその中間
    部を、該回転ドラムの中心軸線に対して実質上垂直な平
    面内を延びる旋回軸線を中心として旋回自在に連結する
    ことによって、該支持部材の上面に装着されており、 該クリーニングブレードの先端部は該回転ドラムの周表
    面に押圧せしめられ、該クリーニングブレードの先端部
    と該回転ドラムの周表面との接触部における該回転ドラ
    ムの接線と該クリーニングブレードとが、該回転ドラム
    の回転方向に見て下流側で規定する角度αは鋭角であ
    る、画像形成機において、 該支持部材の、該中心軸線方向における両端部の各々に
    は制限部材が固定されており、該制限部材の各々は該ブ
    レード保持部材の上面に対して微小間隙xをおいて対向
    する制限部を有し、該ブレード保持部材の、該中心軸線
    方向両端部が該支持部材の上面から離隔する方向に変位
    するのを制限する、ことを特徴とする画像形成機。
  2. 【請求項2】 該間隙xは0.2mm≦x≦0.4mmであ
    る、請求項1記載の画像形成機。
  3. 【請求項3】 該ブレード保持部材は相互に略垂直をな
    す第一の脚部と第二の脚部とを有し横断面形状が略L字
    形状である鋼板から形成されており、該ブレード保持部
    材の該第一の脚部は該支持部材の上面に沿って延び、該
    ブレード保持部材の該第二の脚部は該第一の脚部から該
    回転ドラムに向かって突出し、該クリーニングブレード
    はその基端部が該ブレード保持部材の該第二の脚部に固
    定されている、請求項1又は2記載の画像形成機。
  4. 【請求項4】 該支持部材は横断面形状がチャンネル形
    状である鋼板から形成されており、該制限部材の各々は
    鋼片から形成されている、請求項1から3までのいずれ
    かに記載の画像形成機。
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