JP3263784B2 - 鉄塔のアンカー部構築用合成樹脂製型枠 - Google Patents

鉄塔のアンカー部構築用合成樹脂製型枠

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JP3263784B2 JP21674799A JP21674799A JP3263784B2 JP 3263784 B2 JP3263784 B2 JP 3263784B2 JP 21674799 A JP21674799 A JP 21674799A JP 21674799 A JP21674799 A JP 21674799A JP 3263784 B2 JP3263784 B2 JP 3263784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として送電線
の鉄塔のアンカー部を構築する場合に用いられるように
した合成樹脂製の型枠に関し、鉄塔の主脚部を軸芯にし
て傾斜しつつ多段に構築されるアンカー用型枠の外周面
に、外囲い側とは別に足場部材を取り付けられるように
したことを特長とするものである。
【0002】
【従来の技術】送電線の鉄塔のアンカー部を構築する際
に用いる型枠に関しては、例えば特開平8−31962
6号公報がある。また、アンカー部の構築方法等には実
開平6−76426号公報等があるが、一般には、木製
で円弧形に形成した型枠を円周方向に連結させながら多
段に積み重ねるように用いている。また、ポリエチレン
またはポリプロピレン等を素材とする合成樹脂製のコン
クリート用型枠には、例えば本出願人の先願に実用新案
登録第2595087号、実開平7−26493号公報
などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−319
626号公報、実開平6−76426号公報のものはい
ずれも構造が複雑で重量が嵩み、山地のような場所での
コンクリート施工に技術的な困難がともなうという欠点
があつた。一方、従来の合成樹脂製コンクリート用型枠
は、木製に比べて耐久性があり、型面の平滑面形状が一
定しているので使い易い利点があるが、平面の構築用に
形成されているためにこれを円弧形にする必要があり、
鉄塔のアンカー部用の型枠には直ちには転用できないと
いう問題がある。
【0004】また、この種の型枠は、鉄塔の主脚部の軸
線に沿う傾斜を有して多段に積み重ねられる型枠の外周
面と、一般に垂直に立設される外囲いの内面の足場との
間に、各段毎に、高さに応じて水平距離の遠近を形成す
るので、型枠の構築時などに作業上の不便を生ずる。ま
た、このような不便は、従来の木製の型枠にもあったの
でこれらを解消する必要もあった。このようなことから
本発明が解決しようとする課題は、木製に比べて耐久性
のある合成樹脂製型枠の特性を活かし、軽量で作業性に
富む型枠を使用できるようにするとともに、上記のよう
な傾斜設置にもとづく足場の不便を解消して安定した作
業をできるようにしたアンカー構築用の型枠を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、鉄塔の主脚部の軸線に沿って多段に設
置されるとともに、1段毎に複数個に分割された型枠を
ポリエチレンまたはポリプロピレンを素材として円弧形
に形成し、該型枠の平滑な内周面を、構築すべきアンカ
ー部の外周面を形成する型面部とし、かつ、円弧形の各
型枠は、上記型面部の四辺に、背後側に向けて適宜の高
さと厚さを有する周縁部を一体形成し、上下の周縁部
と、左右両側の周縁部、またはその間に縦に設けた中間
リブとでほぼ方形に囲まれる部分に、型枠の円心と直交
する同一平面を形成するように互いに端面の高さを揃え
た環状リブと、端面にねじ孔を開口させた取付け金具を
インサートした中心ボス部とを設け、上記取付け金具の
ねじ孔に足場部材を取り付けられるように構成したこと
を特徴とする鉄塔のアンカー部構築用合成樹脂製型枠を
提供するものである。
【0006】上記のように構成した本発明型枠は、単に
従来の木製の型枠を合成樹脂製に変えただけではなく、
環状リブと、取付け金具をインサートした中心ボス部を
利用して、図5、6に示すように外囲いの足場とは別の
足場部材を取り付けることができる。さらに上記足場部
材は、中心ボス部にイン一サトした取付け金具の端面に
開口するねじ孔を介して取り付けられるので、多段に傾
斜して設置される型枠の傾きとは無関係に、個別に水平
方向に固定することができる。また、該足場部材の下部
を環状リブに支承させることにより使い易く安定性に富
む作業足場が形成される。また、型枠の外周面に足場を
設けることによって、外囲いとの間に積み重ねの高さに
応じて生ずる水平距離の遠近による作業上の不便も解消
できる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面について説明
する。図1は、構築すべきアンカー部の外周に沿う型面
を6分割に等分した場合の実施例1の型枠1aを示す。
図2は、型面を4分割に等分した場合の実施例2の型枠
1bを示す。図3は実施例1を使用状態に円周方向に連
結した場合の側面図である。
【0008】図4は、実施例の使用状態と鉄塔の構成を
略図で示すもの、図5は、実施例の設置状態とともに足
場部材10の装着状態を示す。図6は、足場部材10の
取付け状態を拡大して示すものである。
【0009】実施例1を示す各図において、1aは円周
を6等分する円弧形に形成した型枠、2は、型枠1aの
内側面に設けた平滑で所定の曲率の凹弧面を具えた型面
部、3は、型面部2の四辺から背後側に、適宜の高さと
厚さを具えて一体成形された周縁部である。4は、上下
の周縁部1aと左右の周縁部1aと、左右両側の周縁部
1aの中間に縦に設けた中間リブ5とに囲まれて、それ
ぞれほぼ方形に形成された面、6は、この方形面4に一
体成形された環状リブ、7は、環状リブ6の中心部に端
面の高さを互いに同一平面上に揃えて設けた中心ボス部
である。
【0010】中心ボス部7は、ねじ孔8を端面に開口さ
せた取付け金具9をインサートし、図5、6に示すよう
に足場部材10を着脱自在に取り付けられるようにして
いる。また、中心ボス部7の端面と環状リブ6の端面と
が形成する平面は、円弧形型枠の円心に向かって直交す
る同一平面(直径方向に直角に交差する平面)をなして
いる。
【0011】また、実施例2を示す図2において、各型
枠1bは、実施例1aと同様にして設けた型面部2、周
縁部3、中間リブ5、方形面4、環状リブ6、中心ボス
部7、端面にねじ孔8を開口させて中心ボス部7にイン
サートした取付け金具9を有する。また、図4におい
て、11は送電線用の鉄塔、12は主脚部、13はアン
カー部、14はアンカー部構築用の土台部、15はコン
クリート基礎部、16は地形部、17はアンカー部構築
用の外囲いである。
【0012】なお、実施例1、2における各型枠1a、
1b相互の横の連結構造と多段に重ね合わせる縦の連結
構造には、周縁部3を利用した前記従来のコンクリート
用合成樹脂製型枠の場合と同様の公知の連結構造を用い
ているのでそれらの図示と説明を省略している。
【0013】上記の構成を備えた型枠1a、1bは、図
4、5に示すように、外囲い17の内部において、鉄塔
の主脚部12を軸芯にして該脚部の傾斜に沿い、土台部
14上に環状に横に連結されつつ、所定の段数に積み重
ねられる。
【0014】土台部14上に設置される各型枠1a、1
bは、図5に示されるように傾斜するので、外囲い17
の内面との間に高さに応じた水平方向の遠近を生ずる。
本発明にあっては、上述のように、型枠の外周に位置す
る各中心ボス部7に備えられている取付け金具9のねじ
孔8に取付けボルト19を螺合させることにより、足場
部材10を取り付けることができる(図6参照)。
【0015】したがって、外囲いの内部に設けられる足
場から離れた位置においては、外囲い側の足場とは別に
型枠側に直接固定された足場部材10を作業足場として
利用することができるので、従来の外囲い内の構築設置
作業に比べて著しく作業し易くなる。また、取付け金具
9のねじ孔8に取付けボルトを螺合する際に、位置ごと
に変わる高さ(レベル)の変化に応じて、足場部材10
を水平に保ちつつ取付けボルト19を緊締すれば、すべ
ての足場部材10を作業感覚に適合する水平状態に保つ
ことができ、安定性に優れた作業ができる。
【0016】なお、本発明型枠に取り付けられる足場部
材10は、図6に示す態様に限定されるものではない
が、この実施例においては、型枠1の側面に沿う縦部材
10aと、縦部材10aの上端に基端部をヒンジした横
部材10bと、横部材10bの先端に上端をヒンジされ
て、縦部材10aの下端に摺動可能に保持され、所望角
度に緊締される斜め部材10cとからなる変形可能な三
角形をなしている。そして、縦部材10aの下端を環状
リブ6に支承させつつ、取付けボルト19に対する足場
部材10の支持角度を変えることにより、図5に示す足
場板18の水平角度の保持を可能にしている。
【0017】なお、実施例に示す型枠1a、1bは、い
ずれもポリエチレンまたはポリプロピレンを素材とする
合成樹脂製である。
【0018】
【発明の効果】前記のように構成し、上記のように用い
られるようにした本発明型枠を使用することにより、コ
ンクリート打設面の美麗なアンカー部の構築ができる。
また、この型枠は耐久性があり、比較的に軽量で組み立
て易いことから、辺地における鉄塔構築を容易にし、作
業性を高めることができる。さらに、設置された型枠側
に取り付けた足場を利用することにより、安全で能率の
高い型枠設置とコンクリート打設、ならびに型枠の撤去
ができるなど、実使用上にきわめて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の一部分解平面図
【図2】図2は、実施例2の一部分解平面図
【図3】図3は、実施例1の側面図
【図4】図4は、本発明型枠の使用状態を説明する立面
【図5】図5は、実施例の使用状態を説明する一部切欠
立面図
【図6】図6は、実施例に使用する足場金具の取付け状
態を説明する一部切欠拡大側面図である。
【符号の説明】
1 型枠 (1a、1b) 2 型面部 3 周縁部 4 方形面 5 中間リブ 6 環状リブ 7 中心ボス部 8 ねじ孔 9 取付け金具 10 足場部材 11 鉄塔 12 主脚部 13 アンカー部 14 土台部 15 コンクリート基礎部 16 地形部 17 外囲い 18 足場板 19 取付けボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔の主脚部の軸線に沿って多段に設置
    されるとともに、1段毎に複数個に分割された型枠をポ
    リエチレンまたはポリプロピレンを素材として円弧形に
    形成し、該型枠の平滑な内周面を、構築すべきアンカー
    部の外周面を形成する型面部とし、かつ、円弧形の各型
    枠は、上記型面部の四辺に、背後側に向けて適宜の高さ
    と厚さを有する周縁部を一体形成し、上下の周縁部と、
    左右両側の周縁部、またはその間に縦に設けた中間リブ
    とでほぼ方形に囲まれる部分に、型枠の円心と直交する
    同一平面を形成するように互いに端面の高さを揃えた環
    状リブと、端面にねじ孔を開口させた取付け金具をイン
    サートした中心ボス部とを設け、上記取付け金具のねじ
    孔に足場部材を取り付けられるように構成したことを特
    徴とする鉄塔のアンカー部構築用合成樹脂製型枠
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