JP3262960B2 - 乗り物用のシート - Google Patents

乗り物用のシート

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JP3262960B2
JP3262960B2 JP09948695A JP9948695A JP3262960B2 JP 3262960 B2 JP3262960 B2 JP 3262960B2 JP 09948695 A JP09948695 A JP 09948695A JP 9948695 A JP9948695 A JP 9948695A JP 3262960 B2 JP3262960 B2 JP 3262960B2
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信夫 黒沼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートクッションと、
そのシートクッションに対して後方側に傾倒可能に支持
されているシートバックとを有する乗り物用のシートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、航空機、鉄道車両、又は船舶等
の乗り物に備え付けられ、シートバックが後方側に傾倒
可能に支持されているシートは従来より周知である。所
謂、リクライニング式のシートである。
【0003】図6は、自動車用の従来のシートの一例を
示している。このシート100は、図示されない着座者
の背部を支えるシートバック101と、着座者の尻部を
支えるシートクッション102とを有していて、シート
バック101の本体101Aはシートバックフレーム1
03に、又シートクッション102の本体102Aはシ
ートクッションフレーム104にそれぞれ支持されてい
る。シートバック本体101Aは、弾性パッド114
と、表皮材115を有しており、シートクッション本体
102Aも同様である。
【0004】シートクッションフレーム104には、シ
ートアジャスタ130のアッパガイドレール105が固
定され、このアッパガイドレール105は、車体の床面
を構成するフロアパネル上に固定されたシートアジャス
タのロアガイドレール106にガイドされ、これによっ
てシートクッション102は所定のストロークをシート
100の前後方向に移動自在となっている。シートアジ
ャスタ130はシート100の幅方向に一対に設けられ
ていて、図6ではその各シートアジャスタの取付状態を
符号130A,130Aを付して鎖線で示してある。こ
のようにしてシート100は、ロアガイドレール106
にガイドされつつ、シート100の前後方向に移動自在
となっている。
【0005】シートバックフレーム103の幅方向の一
方の側部にはシートバックブラケット107がネジ11
1によって固定され、又アッパガイドレール105に
は、第1のシートクッションフレームブラケット108
と第2のシートクッションフレームブラケット109と
がそれぞれ固定されている。両ブラケット108,10
9と、シートバックブラケット107とには、ヒンジピ
ン110が、共軸構成として嵌め込まれ、このヒンジピ
ン110の周りにシートバックブラケット107自体が
揺動自在となっている。又、シートバックフレーム10
3の他方の側部にも、図示していないがシートバックブ
ラケットが固定され、このシートバックブラケットが、
他方の側のアッパガイドレールに固定された図示してい
ない第1及び第2のシートクッションフレームブラケッ
トに、同じく図示していないヒンジピンを介して揺動自
在に支持されている。図1に示した一方のヒンジピン1
10と、図示していない他方のヒンジピンは同心状に位
置し、シートバック101は、かかる左右一対のヒンジ
ピンの周りに、シートクッション102に対して図6に
示した標準位置と、この位置よりも後方側の傾倒位置
(リクライニング位置)との間を揺動自在に支持されて
いる。
【0006】又、シートバック101は標準位置と傾倒
位置とを含むこれらの間の任意の位置にロックすること
ができるようになっていて、このロックは次のように行
われる。
【0007】図示した一方の第2のシートクッションブ
ラケット109には、歯部112Aを形成したシートバ
ック固定用ラッチ112がヒンジピン113によって枢
着され、その歯部112Aが、図示していないバネによ
ってシートバックブラケット107の基端部に設けた歯
部107Aに噛み合う方向に回動付勢されている。図示
されないレバーを操作してシートバック固定用ラッチ1
12を上述のバネの作用に抗してヒンジピン113の周
りに回動させると、図7に示すように、歯部107A,
112A同士の噛み合いが外れ、シートバック101を
ヒンジピン110の周りに回動させることができるよう
になる。そして、標準位置と傾倒位置とを含む、それら
の間の任意の所望の位置で、上記レバーから手を離す
と、バネの作用でシートバック固定用ラッチ112が回
動し、その歯部112Aがシートバックブラケット10
7の歯部107A(図7)に噛み合い、これによりシー
トバックブラケット107がシートクッション102に
対して回動不能となり、シートバック101が任意の位
置にロックされる。
【0008】ここで、自動車の車体に対し、その後部か
らその進行方向に向く衝撃的な外力が加えられたとき、
シート100の着座者の重量がシートバック101に作
用するので、シートバック101はシート100の後方
側に撓む。すなわち、図9に示す如く、シートバックフ
レーム103が破線で示すように下端部側を支点にして
後方側に撓むのである。
【0009】シートバックフレーム103にかような撓
み変形を生じることにより、図8に示すようにシートバ
ックブラケット107が矢印a方向に捩れ、そのシート
バックブラケット107の歯部107Aがシートバック
固定用ラッチ112の歯部112Aから外れ、歯部同士
の係合が外れてしまったとすると、シートバック101
自体が後方に倒れてしまう。そこで、従来は、歯部同士
の係合が外れないように、図6に示した各要素107,
108,109,112を、肉厚の厚いものにしたり、
或いはその外形を大きくして、それらの強度を高めてい
たのであるが、これによって自動車の重量が増加し、そ
のコストが上昇する欠点を免れなかった。
【0010】上述した不具合は、自動車のシートに限ら
ず、他の乗り物用のシートにおいても同様に生じること
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シー
トバックをシートクッションに揺動自在に支持し、それ
を任意の傾倒位置にロックするためのシートバック支持
要素の強度を従来のように高めることなく、乗り物に対
して外力が作用したとき、着座者の荷重によるシートバ
ックの後方への倒れを防止できる乗り物用のシートを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、シートバック本体と該本体を支持するシー
トバックフレームを有するシートバックと、シートクッ
ション本体と該本体を支持するシートクッションフレー
ムを有するシートクッションとを具備し、シートバック
が、シートクッションに対して、標準位置と後方側の傾
倒位置との間で揺動自在に支持されている乗り物用のシ
ートにおいて、シートバックフレームに固定されたシー
トバックブラケットと、シートクッションフレームの側
に一体化され、シートバックブラケットをシートバック
の揺動中心周りに揺動自在に支持する第1のシートクッ
ションフレームブラケットと、同じくシートクッション
フレームの側に一体化された第2のシートクッションフ
レームブラケットと、この第2のシートクッションフレ
ームブラケットに対して、前記揺動中心の軸線方向に摺
動自在に支持され、且つ、揺動中心周りに回動不能に支
持された摺動部材と、シートバックブラケット及び摺動
部材のそれぞれに、互いに対向するように設けられ、且
つ前記軸線を中心とする円周方向に配列された歯部を有
する一対の歯車部と、摺動部材の歯車部がシートバック
ブラケットの歯車部に係合する方向に、摺動部材を移動
付勢する付勢部材と、両歯車部の噛み合い位置を変える
べく、摺動部材の歯車部をシートバックブラケットの歯
車部から離間させる摺動部材移動用操作部材と、摺動部
材及びシートバックフレームに一端及び他端がそれぞれ
係止されたシートバック倒れ防止用ワイヤとを有するこ
とを特徴とする乗り物用のシートを提案する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明一実施例の自動車のシート
を一部破断して示した分解斜視図である。同図におい
て、シート10は、着座者の背部を支えるシートバック
1と、尻部を支えるシートクッション2とを具備し、シ
ートバック1は、シートクッション本体1Aと、この本
体1Aを支持するシートバックフレーム3を有し、又シ
ートクッション2は、シートクッション本体2Aと、そ
の本体2Aを支持するシートクッションフレーム4を有
している。シートバック1は、シートクッション2に対
して、標準位置と後方側の傾倒位置との間で揺動自在に
支持され、又その本体1A,1Bが弾性パッドとこれを
覆う表皮材とを有していることも従来のシートと同様で
ある。
【0015】図示していない車体のフロアパネルには、
シートアジャスタ30のロアガイドレール6が固定さ
れ、又シートクッションフレーム4にはそのシートアジ
ャスタ30のアッパガイドレール5が固定されている。
アッパガイドレール5は、ロアガイドレール6にガイド
され、シート10の前後方向に移動自在となっている。
このようなシートアジャスタ30はシート10の幅方向
に一対に設けられており、図1にはそのシートアジャス
タの取付状態を符号30A,30Aを付して鎖線で示し
てある。このようなシートアジャスタにより、シート1
0は、その前後方向に移動自在となっている。なお、図
1では、図を判りやすくするため、実線で示したシート
アジャスタ30と、後述するシートクッションフレーム
ブラケット9を、シートクッション2に対して相対的に
大きく図示してある。
【0016】シートバックフレーム3の幅方向の一方の
側部にはシートバックブラケット7がネジ11によって
固定され、又アッパガイドレール5には第1のシートク
ッションフレームブラケット8と、第2のシートクッシ
ョンフレームブラケット9との下部がそれぞれ固定され
ている。なお、両ブラケット8,9をアッパガイドレー
ル5ではなく、シートクッションフレーム4の方に直接
又は適当なブラケットなどを介して固定してもよい。い
ずれにしても、これらのブラケット8,9はシートクッ
ションフレーム4の側に一体化されるものである。
【0017】第1のシートクッションフレームブラケッ
ト8は、シートバックブラケット7をシートバック1の
揺動中心周りに揺動自在に支持するものである。すなわ
ち、図2に示すように、第1のシートクッションフレー
ムブラケット8は、上部にスリーブ軸13を嵌入固定し
たものとなっていて、このスリーブ軸13に、シートバ
ックブラケット7が回動自在に嵌め込まれることによ
り、該ブラケット7は、スリーブ軸13の周りに揺動自
在となっているのである。そして、シートバック1の揺
動中心は、このスリーブ軸13の中心軸線となる。
【0018】上述のように、図示したシート10は、そ
の幅方向の一方の側部、この例ではシート10の着座者
の左側となる側部に、シートバックフレーム3に固定さ
れたシートバックブラケット7と、シートクッションフ
レーム4の側に一体化され、且つシートバックブラケッ
ト7をシートバックの揺動中心周りに揺動自在に支持す
る第1のシートクッションフレームブラケット8と、同
じくシートクッションフレーム4の側に一体化された第
2のシートクッションフレームブラケット9とを有して
いる。又、シート10の幅方向における他方の側部に
も、図1に示したシートバックブラケット7と同様なる
シートバックブラケット(図示せず)がシートバックフ
レーム3に固定され、このブラケットは、シートクッシ
ョンフレームブラケット8と対をなす今一つのシートク
ッションフレームブラケット(図示せず)に対してシー
トバック1の揺動中心の周りに揺動自在に支持されてい
る。図示していない今一つのシートクッションフレーム
ブラケットもシートクッションフレーム4の側に一体化
され、又、他方の側の図示していないシートバックブラ
ケットは、後述する歯車部7dを有さないものとなって
いる。このように、シートバック1は、その左右のシー
トバックブラケットを介して、左右の各第1のシートク
ッションフレームブラケットによって、その揺動中心の
周りを、標準位置と傾倒位置との間で、所定の角度範
囲、揺動できるようにシートクッション2に対して支持
されるのである。
【0019】又、図1に示したシート10は、同図に示
した第2のシートクッションフレームブラケット9に対
して、シートバック1の揺動中心の軸線14の方向に摺
動自在に支持され、且つ、その軸線14の周りに回動不
能に支持された摺動部材12を有している。すなわち、
摺動部材12は、端部に円形ボス部12aを有した角形
部12bを有し、又、第2のシートクッションフレーム
ブラケット9の上部の角形ボス部9a内には図4に示す
如く角形穴9bが所定の深さまで穿たれ、これに摺動部
材12の角形部12bが摺動自在に嵌め込まれているの
である。摺動部材12の角形部12bがこのように角形
穴9bに嵌め込まれることにより、当該摺動部材12
は、シートバック1の揺動中心の軸線14の方向に摺動
自在となるものの、この軸線14の周りには回動不能と
なる。
【0020】図1に示したシートバックブラケット7の
基端部に設けたボス部7aの外端部には、軸線14(揺
動中心)を中心とする円周方向に歯部を列設させた歯車
部7dが形成されている。又、図3に示すように、摺動
部材12の内部の端壁には、同じ構成の歯車部12dが
歯車部7dと対向するように形成されている。
【0021】図2に示すように、摺動部材12と、第2
のシートクッションフレームブラケット9のボス部9a
との間には、このボス部9a内において、摺動部材12
の歯車部12dが、シートバックブラケット7の歯車部
7dに係合する方向に、摺動部材12を移動付勢するた
めの圧縮バネ16が介設されている。平生、この圧縮バ
ネ16の伸張弾力により、両歯車部7d,12dは互い
に噛み合い状態を維持されている。
【0022】このように、図示したシート10は、シー
トバックブラケット7及び摺動部材12のそれぞれに、
互いに対向するように設けられ、且つ軸線14を中心と
する円周方向に配列された歯部を有する一対の歯車部7
d,12dと、摺動部材12の歯車部12dがシートバ
ックブラケット7の歯車部7dに係合する方向に、摺動
部材12を付勢する付勢部材の一例である圧縮バネ16
を有しているが、さらに次に示すレバー18と、ワイヤ
22とを有している。
【0023】すなわち、図2に示すように第2のシート
クッションフレームブラケット9と同様にアッパガイド
レール5(図1)に固定されたブラケット17には、両
歯車部7d,12dの相互の噛み合い位置を変えるべ
く、摺動部材12の歯車部12dをシートバックブラケ
ット7の歯車部7dから離間させるための摺動部材移動
用操作部材の一例であるレバー18の基端部が、ピン1
9によって枢着され、又、同レバー18と摺動部材12
には、連杆20の各端部がそれぞれ枢着されている。
【0024】又、図2に示した摺動部材12と、図1に
示したシートバックフレーム3とには、シートバック倒
れ防止用ワイヤ22の一端及び他端がそれぞれ係止され
ている。図示した例では、ワイヤ22の一端部は摺動部
材12に直接係止され、他端部はボルト23(図1)に
よってシートバックフレーム3に係止されている。そし
て、ワイヤ22は、図5に示すように、シートバックフ
レーム3に沿って這わせられ、且つ、シートバックフレ
ーム3に回転自在に支持されたローラ24(図2及び図
5)に掛け渡されてガイドされ、スリーブ軸13内を挿
通される。
【0025】ここで、図2では、両歯車部7d,12d
が、圧縮バネ16の押圧作用により、互いに噛み合って
いるのであるが、この状態で、シートバック1(図1)
は標準位置、傾倒位置又はこれらの間の任意の位置でロ
ックされている。
【0026】かかる状態で、レバー18の上端部を手で
つかんで、同レバーをピン19の周りにシート10の幅
方向外側、すなわち図2の時計方向に旋回させると、ワ
イヤ22が引かれつつ、摺動部材12が図2の右方へ摺
動する。これによって図3に示すように、摺動部材12
の歯車部12dがシートバックブラケット7の歯車部7
dから離間し、その噛み合いが外れる。なお、レバー1
8の旋回操作は、圧縮バネ16の伸張弾力に抗して行わ
れる。又、上述のようにレバー18の操作によって摺動
部材12が摺動できるように、レバー18の非操作時
に、ワイヤ22に極くわずかなたるみをもたせてある。
レバー18を図3に示したようにシート10の幅方向外
側へ倒したとき、ワイヤ22は緊張した状態となる。
【0027】かかる状態で、すなわちレバー18を手で
つかんだままで、シートバック1をスリーブ軸13の周
り、すなわち軸線14の周りに回動させ、所望の位置に
シートバック1が来たとき、手をレバー18から外せ
ば、後は、圧縮バネ16の力で摺動部材12が図示左方
へと摺動し、その歯車部12dがシートバックブラケッ
ト7の歯車部7dに図2に示す如く係合する。かかる状
態で、シートバック1(図1)は所望の位置にロックさ
れる。このようにして、所望のリクライニング位置にシ
ートバック1をロックすることができるのである。
【0028】先にも述べたように、自動車の車体に対し
て、その後部からその進行方向に向く衝撃的な外力が及
ぼされると、着座者の重量によって、シートバック1に
は車体の後方に向く荷重が作用し、シートバックフレー
ム3が下端部を支点にして後方側に撓もうとする。とこ
ろが、本例のシート10においては、シートバックフレ
ーム3がわずかに後方側へ撓み変形したとき、この変形
したシートバックフレーム3によって、このフレーム沿
いに這わせてあるワイヤ22が図2において矢印b方向
に引っ張られ、シートバック固定用の摺動部材12が、
図示左方への力を受けるようになるので、摺動部材12
の歯車部12dはシートバックブラケット7側の歯車部
7dにより一層強固に係合し、シートバック1がそれ以
上後方へ倒れることが阻止される。
【0029】従来においては、このような倒れを防止す
るために、図6に示したシートバックブラケット107
や、シートクッションフレームブラケット108,10
9や、シートバック固定用のラッチ112などの各要素
の強度を高め、歯部同士の噛み合いの外れを阻止してい
たのであるが、本例のシート10においては、シートバ
ックフレーム3が後方側へ極くわずかに撓み変形する
と、歯車部7d,12d同士がより強固に噛み合い、そ
の外れが阻止されるので、上述した各要素の強度を従来
のように強めなくとも、シートバック1が後方側へ大き
く倒れることを阻止できる。これによって、シート1
0、ひいては自動車の総重量を軽くすることができると
共に、そのコストを引き下げることができる。
【0030】なお、本発明は、自動車のみならず、鉄道
車両、航空機、又は船舶などの乗り物に備え付けられる
シートにも適用でき、又、前後方向に移動できないタイ
プのシートにも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、乗り
物に対して外力が加わっても、シートバックブラケット
と、シートバック固定用の摺動部材との各歯車部同士が
強固に噛み合って、これらが外れることがないので、シ
ートバックが後方に倒れるのを防止することができる。
又、この防止のために、シートバック支持要素の強度を
従来のように高くする必要もないので、乗り物の重量を
軽減でき、そのコストを引き下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のシートを一部破断して示した
分解斜視図である。
【図2】シートバック支持部を片側部分につき示した垂
直断面図である。
【図3】図2に示した摺動部材移動用レバーを回動操作
し、摺動部材の歯車部をシートバックブラケットの歯車
部から外した状態を示す図2からの作用図である。
【図4】第2のシートクッションフレームブラケットと
摺動部材との分解斜視図である。
【図5】シートバックフレームから第1のシートクッシ
ョンフレームブラケットに至る、シートバック倒れ防止
用ワイヤの掛け渡し形態を示す説明図である。
【図6】従来のシートを一部破断して示す分解斜視図で
ある。
【図7】図6に示したシートバック固定用ラッチがシー
トバックブラケットの歯部から離間した状態を示す斜視
図である。
【図8】図7に示したシートバックブラケットの基端部
に捩れを生じ、この基端部の歯部と、シートバックブラ
ケットの歯部との噛み合いが外れた状態を示す斜視図で
ある。
【図9】シートバックブラケットの歯部と、シートバッ
ク固定用ラッチの歯部との噛み合いが外れる原因となる
シートバックフレームの撓み変形を説明するためのシー
トバックフレームの周りの斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバック 1A シートバック本体 2 シートクッション 2A シートクッション本体 3 シートバックフレーム 4 シートクッションフレーム 7 シートバックブラケット 7d 歯車部 8 第1のシートクッションフレームブラケット 9 第2のシートクッションフレームブラケット 10 シート 12 摺動部材 12d 歯車部 14 軸線 22 ワイヤ
フロントページの続き (72)発明者 黒沼 信夫 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東 自動車工業株式会社内 (72)発明者 西尾 貴之 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東 自動車工業株式会社内 (56)参考文献 実公 昭63−42846(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/02 - 1/16 B60N 2/02 - 2/433

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック本体と該本体を支持するシ
    ートバックフレームを有するシートバックと、シートク
    ッション本体と該本体を支持するシートクッションフレ
    ームを有するシートクッションとを具備し、シートバッ
    クが、シートクッションに対して、標準位置と後方側の
    傾倒位置との間で揺動自在に支持されている乗り物用の
    シートにおいて、シートバックフレームに固定されたシ
    ートバックブラケットと、シートクッションフレームの
    側に一体化され、シートバックブラケットをシートバッ
    クの揺動中心周りに揺動自在に支持する第1のシートク
    ッションフレームブラケットと、同じくシートクッショ
    ンフレームの側に一体化された第2のシートクッション
    フレームブラケットと、この第2のシートクッションフ
    レームブラケットに対して、前記揺動中心の軸線方向に
    摺動自在に支持され、且つ、揺動中心周りに回動不能に
    支持された摺動部材と、シートバックブラケット及び摺
    動部材のそれぞれに、互いに対向するように設けられ、
    且つ前記軸線を中心とする円周方向に配列された歯部を
    有する一対の歯車部と、摺動部材の歯車部がシートバッ
    クブラケットの歯車部に係合する方向に、摺動部材を移
    動付勢する付勢部材と、両歯車部の噛み合い位置を変え
    るべく、摺動部材の歯車部をシートバックブラケットの
    歯車部から離間させる摺動部材移動用操作部材と、摺動
    部材及びシートバックフレームに一端及び他端がそれぞ
    れ係止されたシートバック倒れ防止用ワイヤとを有する
    ことを特徴とする乗り物用のシート。
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