JP3262956B2 - 冷熱水切換えバルブ - Google Patents
冷熱水切換えバルブInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シャワーやトイレ用洗
浄ノズル等から、常に一定温度範囲の温水のみが吐出さ
れるようにする冷熱水切換えバルブに関する。
浄ノズル等から、常に一定温度範囲の温水のみが吐出さ
れるようにする冷熱水切換えバルブに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、シャワーやトイレ用洗浄ノズルか
ら温水を吐出させようとして水栓を開いても、最初に供
給経路に残留している水が流出するため、適温状態の温
水が供給されるまでには、ある遅れがある。また、水温
が適温に達したか否か、あるいは熱水ではないかどうか
等は、流出水に直接手などを触れて確認しなければなら
なかった。
ら温水を吐出させようとして水栓を開いても、最初に供
給経路に残留している水が流出するため、適温状態の温
水が供給されるまでには、ある遅れがある。また、水温
が適温に達したか否か、あるいは熱水ではないかどうか
等は、流出水に直接手などを触れて確認しなければなら
なかった。
【０００３】しかし、シャワーやトイレ用洗浄ノズルを
使用するときに、流出水に直接手などを触れて逐一確認
することは、使用者にとって煩しく、また、いきなり冷
水あるいは熱水が吐出することは、使用者に著しい不快
感を与えるばかりでなく、安心して使用することができ
ないという問題があった。
使用するときに、流出水に直接手などを触れて逐一確認
することは、使用者にとって煩しく、また、いきなり冷
水あるいは熱水が吐出することは、使用者に著しい不快
感を与えるばかりでなく、安心して使用することができ
ないという問題があった。
【０００４】このような問題を解決する手段として、特
開昭６１−６４３５９号公報、実開平６−３８７７６号
公報等には、形状記憶合金ばねを利用した冷水カット用
の切換えバルブが開示されている。
開昭６１−６４３５９号公報、実開平６−３８７７６号
公報等には、形状記憶合金ばねを利用した冷水カット用
の切換えバルブが開示されている。
【０００５】また、実公昭６３−１０８５８号公報等に
は、熱水が浄水器側に流れることによって浄水器のフィ
ルターが損傷することを防止するため、同じく形状記憶
合金ばねを利用した熱水カット用の切換えバルブが開示
されている。
は、熱水が浄水器側に流れることによって浄水器のフィ
ルターが損傷することを防止するため、同じく形状記憶
合金ばねを利用した熱水カット用の切換えバルブが開示
されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、この種
の切換えバルブは、冷水あるいは熱水のいずれか一方の
みのカットを目的としているため、冷水でもなく、熱水
でもない、適温の温水のみを取出すことはできなかっ
た。
の切換えバルブは、冷水あるいは熱水のいずれか一方の
みのカットを目的としているため、冷水でもなく、熱水
でもない、適温の温水のみを取出すことはできなかっ
た。
【０００７】また、供給経路中に冷水カット用バルブと
熱水カット用バルブとを各々介装して、適温の温水のみ
を取出すことも考えられるが、構造が複雑化するばかり
か、部品点数が多くなりコスト高になるという問題があ
った。
熱水カット用バルブとを各々介装して、適温の温水のみ
を取出すことも考えられるが、構造が複雑化するばかり
か、部品点数が多くなりコスト高になるという問題があ
った。
【０００８】したがって、本発明の目的は、１つのバル
ブで冷水及び熱水をカットし、温水取出し口からは適温
状態の温水のみが供給されるようにして、快適でしかも
安心して使用することができ、その上部品点数が少な
く、低コストで製造することができる冷熱水切換えバル
ブを提供することにある。
ブで冷水及び熱水をカットし、温水取出し口からは適温
状態の温水のみが供給されるようにして、快適でしかも
安心して使用することができ、その上部品点数が少な
く、低コストで製造することができる冷熱水切換えバル
ブを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、混合水栓から供給される水を温水取出し
口に導入する供給経路に介装し、冷水及び熱水を検知し
て、前記水を前記温水取出口側とドレーン側とに切換え
接続する冷熱水切換えバルブにおいて、前記供給経路に
連通する上流側流路と、前記温水取出し口に連通する下
流側流路との間に、上記両流路を連通させる連通路が形
成され、前記上流側流路と前記連通路との合流部から分
岐して冷水ドレーンが形成され、前記連通路と前記下流
側流路との合流部から前記冷水ドレーンに近接する方向
に分岐して熱水ドレーンが形成され、更に冷水ドレーン
と熱水ドレーンとが合流してドレーン排出口に連通して
おり、前記上流側流路と前記連通路との合流部におい
て、前記上流側流路に交差して、一端を前記連通路に挿
入され、他端を前記冷水ドレーンに挿入されて配置され
た第一弁体を有し、この第一弁体は、第一形状記憶合金
ばねとバイアスばねとの釣合いで作動し、前記第一形状
記憶合金ばねの変態点以下の冷水が供給されたときには
前記上流側流路を前記冷水ドレーンへ接続し、前記第一
形状記憶合金ばねの変態点以上の温水又は熱水が供給さ
れたときには前記上流側流路を前記連通路へ接続するよ
うに構成されており、更に、前記連通路と前記下流側流
路との合流部において、前記連通路に交差して、一端を
前記熱水ドレーンに挿入され、他端を前記下流側流路に
挿入されて配置された第二弁体を有し、この第二弁体
は、前記第一形状記憶合金ばねより変態点が高い第二形
状記憶合金ばねとバイアスばねとの釣合いで作動し、前
記第二形状記憶合金ばねの変態点以上の熱水が供給され
たときには前記連通路を前記熱水ドレーンへ接続し、前
記第二形状記憶合金ばねの変態点以下の温水又は冷水が
供給されたときには前記連通路を前記下流側流路へ接続
するように構成されており、前記第一形状記憶合金ばね
及び前記第二形状記憶合金ばねが、前記第一弁体及び前
記第二弁体の外周に装着されていることを特徴とする冷
熱水切換えバルブを提供するものである。
め、本発明は、混合水栓から供給される水を温水取出し
口に導入する供給経路に介装し、冷水及び熱水を検知し
て、前記水を前記温水取出口側とドレーン側とに切換え
接続する冷熱水切換えバルブにおいて、前記供給経路に
連通する上流側流路と、前記温水取出し口に連通する下
流側流路との間に、上記両流路を連通させる連通路が形
成され、前記上流側流路と前記連通路との合流部から分
岐して冷水ドレーンが形成され、前記連通路と前記下流
側流路との合流部から前記冷水ドレーンに近接する方向
に分岐して熱水ドレーンが形成され、更に冷水ドレーン
と熱水ドレーンとが合流してドレーン排出口に連通して
おり、前記上流側流路と前記連通路との合流部におい
て、前記上流側流路に交差して、一端を前記連通路に挿
入され、他端を前記冷水ドレーンに挿入されて配置され
た第一弁体を有し、この第一弁体は、第一形状記憶合金
ばねとバイアスばねとの釣合いで作動し、前記第一形状
記憶合金ばねの変態点以下の冷水が供給されたときには
前記上流側流路を前記冷水ドレーンへ接続し、前記第一
形状記憶合金ばねの変態点以上の温水又は熱水が供給さ
れたときには前記上流側流路を前記連通路へ接続するよ
うに構成されており、更に、前記連通路と前記下流側流
路との合流部において、前記連通路に交差して、一端を
前記熱水ドレーンに挿入され、他端を前記下流側流路に
挿入されて配置された第二弁体を有し、この第二弁体
は、前記第一形状記憶合金ばねより変態点が高い第二形
状記憶合金ばねとバイアスばねとの釣合いで作動し、前
記第二形状記憶合金ばねの変態点以上の熱水が供給され
たときには前記連通路を前記熱水ドレーンへ接続し、前
記第二形状記憶合金ばねの変態点以下の温水又は冷水が
供給されたときには前記連通路を前記下流側流路へ接続
するように構成されており、前記第一形状記憶合金ばね
及び前記第二形状記憶合金ばねが、前記第一弁体及び前
記第二弁体の外周に装着されていることを特徴とする冷
熱水切換えバルブを提供するものである。
【００１０】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記第一弁体及び前記第二弁体は、先端が閉塞され、後端
が開口された筒体からなり、前記第一形状記憶合金ばね
及び前記第二形状記憶合金ばねが、前記筒体の先端側外
周に装着され、前記バイアスばねが、前記筒体の後端部
内周に装着されている。前記第一弁体及び前記第二弁体
は、先端が閉塞され、後端が開口された筒体からなり、
前記第一形状記憶合金ばね及び前記第二形状記憶合金ば
ねが、前記筒体の先端側外周に装着され、前記バイアス
ばねが、前記筒体の後端部内周に装着されており、前記
筒体の外周にガイドフィンが形成されていて、水が前記
ガイドフィンの隙間を通って流通するように構成されて
いる。
記第一弁体及び前記第二弁体は、先端が閉塞され、後端
が開口された筒体からなり、前記第一形状記憶合金ばね
及び前記第二形状記憶合金ばねが、前記筒体の先端側外
周に装着され、前記バイアスばねが、前記筒体の後端部
内周に装着されている。前記第一弁体及び前記第二弁体
は、先端が閉塞され、後端が開口された筒体からなり、
前記第一形状記憶合金ばね及び前記第二形状記憶合金ば
ねが、前記筒体の先端側外周に装着され、前記バイアス
ばねが、前記筒体の後端部内周に装着されており、前記
筒体の外周にガイドフィンが形成されていて、水が前記
ガイドフィンの隙間を通って流通するように構成されて
いる。
【００１１】
【作用】本発明の冷熱水切換えバルブによれば、混合水
栓から適温の温水が流れると、第一弁体を動作させる第
一形状記憶合金ばねが変態して、混合水栓の供給経路か
らの上流側流路を連通路へ接続し、また第二弁体を動作
させる第二形状記憶合金ばねは変態点に達せず、この第
二弁体はバイアスばねの付勢力で連通路からの流路を温
水取出口に通じる下流側流路へ接続した状態を維持す
る。したがって、適温の温水が、温水取出口から流出す
る。
栓から適温の温水が流れると、第一弁体を動作させる第
一形状記憶合金ばねが変態して、混合水栓の供給経路か
らの上流側流路を連通路へ接続し、また第二弁体を動作
させる第二形状記憶合金ばねは変態点に達せず、この第
二弁体はバイアスばねの付勢力で連通路からの流路を温
水取出口に通じる下流側流路へ接続した状態を維持す
る。したがって、適温の温水が、温水取出口から流出す
る。
【００１２】また、第一形状記憶合金ばねの変態点以下
の冷水がバルブ本体に流れ込むと、第一弁体を動作させ
る第一形状記憶合金ばねが変態点に達せず、この第一弁
体はバイアスばねの付勢力で混合水栓の供給経路からの
上流側流路を冷水ドレーン側へ接続する。したがって、
上記冷水はドレーン排出口から排出される。
の冷水がバルブ本体に流れ込むと、第一弁体を動作させ
る第一形状記憶合金ばねが変態点に達せず、この第一弁
体はバイアスばねの付勢力で混合水栓の供給経路からの
上流側流路を冷水ドレーン側へ接続する。したがって、
上記冷水はドレーン排出口から排出される。
【００１３】更に、第二形状記憶合金ばねの変態点以上
の熱水が混合水栓から供給されると、第二弁体を動作さ
せる第二形状記憶合金ばねが変態して上記連通路からの
流路を熱水ドレーン側へ接続する。したがって、上記熱
水はドレーン排出口から排出される。
の熱水が混合水栓から供給されると、第二弁体を動作さ
せる第二形状記憶合金ばねが変態して上記連通路からの
流路を熱水ドレーン側へ接続する。したがって、上記熱
水はドレーン排出口から排出される。
【００１４】その結果、温水取出し口には、第一形状記
憶合金ばねの変態点以上で、かつ、第二形状記憶合金ば
ねの変態点以下の温水のみが供給され、第一形状記憶合
金ばねの変態点以下の冷水、及び第二形状記憶合金ばね
の変態点以上の熱水はドレーンから排出されることにな
る。
憶合金ばねの変態点以上で、かつ、第二形状記憶合金ば
ねの変態点以下の温水のみが供給され、第一形状記憶合
金ばねの変態点以下の冷水、及び第二形状記憶合金ばね
の変態点以上の熱水はドレーンから排出されることにな
る。
【００１５】本発明の好ましい態様において、第一弁体
及び第二弁体が、先端が閉塞され、後端が開口された筒
体からなり、第一形状記憶合金ばね及び第二形状記憶合
金ばねが、筒体の先端側外周に装着され、バイアスばね
が、筒体の後端部内周に装着されている場合には、第一
弁体及び第二弁体の設置スペースを小さくすることがで
きると共に、混合水栓から供給された水が、第一形状記
憶合金ばね及び第二形状記憶合金ばねに接触しやすくな
るので、冷熱水に対する応答性を高めることができる。
及び第二弁体が、先端が閉塞され、後端が開口された筒
体からなり、第一形状記憶合金ばね及び第二形状記憶合
金ばねが、筒体の先端側外周に装着され、バイアスばね
が、筒体の後端部内周に装着されている場合には、第一
弁体及び第二弁体の設置スペースを小さくすることがで
きると共に、混合水栓から供給された水が、第一形状記
憶合金ばね及び第二形状記憶合金ばねに接触しやすくな
るので、冷熱水に対する応答性を高めることができる。
【００１６】
【実施例】図１〜５には本発明による冷熱水切換えバル
ブの一実施例が示されている。図５の符号１は、混合水
栓で、熱水Ｈと冷水Ｃとを適宜混合して、三方弁２を介
して、カラン３と温水取出し口の一例であるシャワー４
とに、適宜連通自在にされている。そして、上記三方弁
２と上記シャワー４とを連通する供給経路５の中途に、
本発明による冷熱水切換えバルブ６が介装されている。
ブの一実施例が示されている。図５の符号１は、混合水
栓で、熱水Ｈと冷水Ｃとを適宜混合して、三方弁２を介
して、カラン３と温水取出し口の一例であるシャワー４
とに、適宜連通自在にされている。そして、上記三方弁
２と上記シャワー４とを連通する供給経路５の中途に、
本発明による冷熱水切換えバルブ６が介装されている。
【００１７】図１に示すように、上記冷熱水切換えバル
ブ６のバルブ本体７の中央上部に蓋体８が装着されてい
ると共に、この蓋体８に対向する位置にドレーン部材９
が装着され、図示しないＯリング等のシール部材を介し
て所定にシールされている。また、このバルブ本体７の
流入口に袋ナット１０が設けられ、バルブ本体７の流出
口には取付ナット１１が設けられている。
ブ６のバルブ本体７の中央上部に蓋体８が装着されてい
ると共に、この蓋体８に対向する位置にドレーン部材９
が装着され、図示しないＯリング等のシール部材を介し
て所定にシールされている。また、このバルブ本体７の
流入口に袋ナット１０が設けられ、バルブ本体７の流出
口には取付ナット１１が設けられている。
【００１８】更に、上記バルブ本体７の流入側と流出口
側とには、上記供給経路５に連通する上流側流路１２ａ
と下流側流路１２ｂとがそれぞれ形成され、この両流路
１２ａ，１２ｂが上記蓋体８に形成された連通路８ａを
介して連通されている。
側とには、上記供給経路５に連通する上流側流路１２ａ
と下流側流路１２ｂとがそれぞれ形成され、この両流路
１２ａ，１２ｂが上記蓋体８に形成された連通路８ａを
介して連通されている。
【００１９】また、上記バルブ本体７の上流側流路１２
ａと上記連通路８ａの流入口との間に第一弁体１３が介
装され、一方上記連通路８ａの流出口と上記下流側流路
１２ｂとの間に第二弁体１４が介装されている。
ａと上記連通路８ａの流入口との間に第一弁体１３が介
装され、一方上記連通路８ａの流出口と上記下流側流路
１２ｂとの間に第二弁体１４が介装されている。
【００２０】上記第一弁体１３と第二弁体１４とは、同
一の形状をなしており、図２を参照しながら各部に共通
の符号を付して説明すれば、先端が閉塞され、後端が開
放された筒体１５の後部外周と先端部に、ガイドフィン
１５ａ，１５ｂが形成され、また、この筒体１５の先端
頚部と後端とに、パッキン１６ａ，１６ｂがそれぞれ装
着されている。更に、上記筒体１５の内周１５ｃは、途
中で段部をなして拡径し、筒体１５の後端面に開口して
いる。
一の形状をなしており、図２を参照しながら各部に共通
の符号を付して説明すれば、先端が閉塞され、後端が開
放された筒体１５の後部外周と先端部に、ガイドフィン
１５ａ，１５ｂが形成され、また、この筒体１５の先端
頚部と後端とに、パッキン１６ａ，１６ｂがそれぞれ装
着されている。更に、上記筒体１５の内周１５ｃは、途
中で段部をなして拡径し、筒体１５の後端面に開口して
いる。
【００２１】上記第一弁体１３の先端に形成したガイド
フィン１５ｂが上記連通路８ａの上流側に挿通支持さ
れ、一方後部外周に形成したガイドフィン１５ａが上記
連通路８ａと対向する側に形成した冷水ドレーン１２ｃ
に挿通支持されている。更に、上記第一弁体１３の筒体
１５の外周の上記ガイドフィン１５ａと上記連通路８ａ
の流入口との間に、変態点が３０〜４０℃の第一形状記
憶合金ばね１７が介装され、また上記内周１５ｃの中途
に形成した段部と、上記冷水ドレーン１２ｃに連通する
上記ドレーン部材９の冷水ドレーン９ａの流入側に形成
した段部との間にバイアスばね１８が介装されている。
フィン１５ｂが上記連通路８ａの上流側に挿通支持さ
れ、一方後部外周に形成したガイドフィン１５ａが上記
連通路８ａと対向する側に形成した冷水ドレーン１２ｃ
に挿通支持されている。更に、上記第一弁体１３の筒体
１５の外周の上記ガイドフィン１５ａと上記連通路８ａ
の流入口との間に、変態点が３０〜４０℃の第一形状記
憶合金ばね１７が介装され、また上記内周１５ｃの中途
に形成した段部と、上記冷水ドレーン１２ｃに連通する
上記ドレーン部材９の冷水ドレーン９ａの流入側に形成
した段部との間にバイアスばね１８が介装されている。
【００２２】このバイアスばね１８は、第一弁体１３を
連通路８ａの流入口方向へ常時付勢しているが、第一形
状記憶合金ばね１７が変態点に達すると、第一形状記憶
合金ばね１７が形状復帰して、その付勢力がバイアスば
ね１８の付勢力に勝るため、第一弁体１３は冷水ドレー
ン９ａ側へ移動する。
連通路８ａの流入口方向へ常時付勢しているが、第一形
状記憶合金ばね１７が変態点に達すると、第一形状記憶
合金ばね１７が形状復帰して、その付勢力がバイアスば
ね１８の付勢力に勝るため、第一弁体１３は冷水ドレー
ン９ａ側へ移動する。
【００２３】また、上記第二弁体１４の後部外周に形成
したガイドフィン１５ａが上記下流側流路１２ｂに挿通
支持され、また先端に形成したガイドフィン１５ｂが熱
水ドレーン１２ｄに開口するドレーンポート１２ｅに挿
通支持されている。更に、上記第二弁体１４の筒体１５
外周の上記ガイドフィン１５ａと上記ドレーンポート１
２ｅの外周との間に、変態点が３５〜４５℃の第二形状
記憶合金ばね１９が介装され、また上記内周１５ｃの中
途に形成した段部と、上記取付けナット１１に形成した
段部との間にバイアスばね２０が介装されている。
したガイドフィン１５ａが上記下流側流路１２ｂに挿通
支持され、また先端に形成したガイドフィン１５ｂが熱
水ドレーン１２ｄに開口するドレーンポート１２ｅに挿
通支持されている。更に、上記第二弁体１４の筒体１５
外周の上記ガイドフィン１５ａと上記ドレーンポート１
２ｅの外周との間に、変態点が３５〜４５℃の第二形状
記憶合金ばね１９が介装され、また上記内周１５ｃの中
途に形成した段部と、上記取付けナット１１に形成した
段部との間にバイアスばね２０が介装されている。
【００２４】このバイアスばね２０は、第二弁体１４を
ドレーンポート１２ｅ方向へ常時付勢しているが、第二
形状記憶合金ばね１９が変態点に達すると、第二形状記
憶合金ばね１９が形状復帰して、その付勢力がバイアス
ばね２０に勝るため、第二弁体１３は取付けナット１１
方向へ移動する。なお、上記熱水ドレーン１２ｄは、上
記ドレーン部材９に形成した熱水ドレーン９ｂと合流し
て、排出口９ｃに連通している。
ドレーンポート１２ｅ方向へ常時付勢しているが、第二
形状記憶合金ばね１９が変態点に達すると、第二形状記
憶合金ばね１９が形状復帰して、その付勢力がバイアス
ばね２０に勝るため、第二弁体１３は取付けナット１１
方向へ移動する。なお、上記熱水ドレーン１２ｄは、上
記ドレーン部材９に形成した熱水ドレーン９ｂと合流し
て、排出口９ｃに連通している。
【００２５】次に、この冷熱水切換えバルブ６の動作に
ついて説明する。混合水栓１から三方弁２を介してシャ
ワー４側へ３０〜４０℃の間で定められた第一形状記憶
合金ばね１７の変態点以下の冷水が供給されると、冷熱
水切換えバルブ６内に設けた第一弁体１３を切換え動作
させる第一形状記憶合金ばね１７は変態点に達せず、こ
の第一弁体１３はバイアスばね１８の付勢力を受けて、
図１の上方へ押圧され、この第一弁体１３の先端頚部に
装着したパッキン１６ａが蓋体８に形成した連通路８ａ
の流入口を閉塞し、同時に、冷水ドレーン１２ｃを開口
する。その結果、上記冷水は、上記バルブ本体７の上流
側流路１２ａから上記冷水ドレーン１２ｃ、及び上記ド
レーン部材９に形成した冷水ドレーン９ａを経由して排
出口９ｃから排出される。
ついて説明する。混合水栓１から三方弁２を介してシャ
ワー４側へ３０〜４０℃の間で定められた第一形状記憶
合金ばね１７の変態点以下の冷水が供給されると、冷熱
水切換えバルブ６内に設けた第一弁体１３を切換え動作
させる第一形状記憶合金ばね１７は変態点に達せず、こ
の第一弁体１３はバイアスばね１８の付勢力を受けて、
図１の上方へ押圧され、この第一弁体１３の先端頚部に
装着したパッキン１６ａが蓋体８に形成した連通路８ａ
の流入口を閉塞し、同時に、冷水ドレーン１２ｃを開口
する。その結果、上記冷水は、上記バルブ本体７の上流
側流路１２ａから上記冷水ドレーン１２ｃ、及び上記ド
レーン部材９に形成した冷水ドレーン９ａを経由して排
出口９ｃから排出される。
【００２６】一方、３０〜４０℃の間で定められた第一
形状記憶合金ばね１７の変態点以上の温熱水がバルブ本
体７に流入すると、第一形状記憶合金ばね１７が形状復
帰するので、第一弁体１３は、第一形状記憶合金ばね１
７の付勢力を受け、バイアスばね１８の付勢力に抗し
て、図１の下方へ移動し、冷水ドレーン１２ｃを閉塞す
ると同時に、連通路８ａを開弁する。その結果、上記温
熱水がこの連通路８ａを経て下流側流路１２ｂへ流れ込
み、この下流側流路１２ｂの流入口に介装した第二弁体
１４を切換え動作させる第二形状記憶合金ばね１９に接
触して、温熱水が検知される。
形状記憶合金ばね１７の変態点以上の温熱水がバルブ本
体７に流入すると、第一形状記憶合金ばね１７が形状復
帰するので、第一弁体１３は、第一形状記憶合金ばね１
７の付勢力を受け、バイアスばね１８の付勢力に抗し
て、図１の下方へ移動し、冷水ドレーン１２ｃを閉塞す
ると同時に、連通路８ａを開弁する。その結果、上記温
熱水がこの連通路８ａを経て下流側流路１２ｂへ流れ込
み、この下流側流路１２ｂの流入口に介装した第二弁体
１４を切換え動作させる第二形状記憶合金ばね１９に接
触して、温熱水が検知される。
【００２７】そして、この温熱水が３５〜４５℃の間で
定められた第二形状記憶合金１９の変態点以上の熱水の
場合、第二形状記憶合金ばね１９が変態し、第二弁体１
４はバイアスばね２０の付勢力に抗して、図１の右方向
へスライドし、上記下流側流路１２ｂを閉塞すると同時
に、先端側のドレーンポート１２ｅを開口させる。その
結果、上記熱水は、このドレーンポート１２ｅから熱水
ドレーン１２ｄ，９ｂを経由して排出口９ｃから排出さ
れる。
定められた第二形状記憶合金１９の変態点以上の熱水の
場合、第二形状記憶合金ばね１９が変態し、第二弁体１
４はバイアスばね２０の付勢力に抗して、図１の右方向
へスライドし、上記下流側流路１２ｂを閉塞すると同時
に、先端側のドレーンポート１２ｅを開口させる。その
結果、上記熱水は、このドレーンポート１２ｅから熱水
ドレーン１２ｄ，９ｂを経由して排出口９ｃから排出さ
れる。
【００２８】また、上記連通路８ａに流れ込んだ上記温
熱水の温度が３５〜４５℃の間で定められた第二形状記
憶合金１９の変態点以上の場合には、第二形状記憶合金
ばね１９は変態点に達せず、第二弁体１４はバイアスば
ね２０の付勢力を受けて、図１の左側へスライドし、ド
レーンポート１２ｅを閉塞すると同時に、下流側流路１
２ｂを開く。
熱水の温度が３５〜４５℃の間で定められた第二形状記
憶合金１９の変態点以上の場合には、第二形状記憶合金
ばね１９は変態点に達せず、第二弁体１４はバイアスば
ね２０の付勢力を受けて、図１の左側へスライドし、ド
レーンポート１２ｅを閉塞すると同時に、下流側流路１
２ｂを開く。
【００２９】その結果、３０〜４０℃の間で定められた
第一形状記憶合金ばね１７の変態点以上で、かつ、３５
〜４５℃の間で定められた第二形状記憶合金１９の変態
点以下の温水のみが、上記シャワー４へ供給されること
になり、このシャワー４からは冷水あるいは熱水がいき
なり吐出することがないので、安全でしかも快適に使用
することができる。
第一形状記憶合金ばね１７の変態点以上で、かつ、３５
〜４５℃の間で定められた第二形状記憶合金１９の変態
点以下の温水のみが、上記シャワー４へ供給されること
になり、このシャワー４からは冷水あるいは熱水がいき
なり吐出することがないので、安全でしかも快適に使用
することができる。
【００３０】また、本実施例では、弁体１３，１４を共
通化し、しかも、この両弁体１３，１４を１つのバルブ
本体７に内蔵したので、部品点数が軽減され、低コスト
で製造することが可能である。
通化し、しかも、この両弁体１３，１４を１つのバルブ
本体７に内蔵したので、部品点数が軽減され、低コスト
で製造することが可能である。
【００３１】
【００３２】また、温水取出し口はシャワーに限らずト
イレ用洗浄ノズル等、種々のものに採用することが可能
である。
イレ用洗浄ノズル等、種々のものに採用することが可能
である。
【００３３】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
１つのバルブ本体に冷水をカットする弁体と熱水をカッ
トする弁体とを介装したので、このバルブ本体を混合水
の供給経路に介装するだけで、温水取出し口からは、常
に適温の温水のみを取出すことができるようになり、使
用者は、快適にかつ安心して温水を使用することができ
る。また、１つのバルブ本体で冷水と熱水とをカットす
ることができるので、冷水カット用バルブと熱水カット
用バルブとの双方を用いる場合に比べて、部品点数が減
少し、低コストで製造することができる等、優れた効果
が奏される。
１つのバルブ本体に冷水をカットする弁体と熱水をカッ
トする弁体とを介装したので、このバルブ本体を混合水
の供給経路に介装するだけで、温水取出し口からは、常
に適温の温水のみを取出すことができるようになり、使
用者は、快適にかつ安心して温水を使用することができ
る。また、１つのバルブ本体で冷水と熱水とをカットす
ることができるので、冷水カット用バルブと熱水カット
用バルブとの双方を用いる場合に比べて、部品点数が減
少し、低コストで製造することができる等、優れた効果
が奏される。
【図１】本発明の一実施例による冷熱水切換えバルブの
断面側面図である。
断面側面図である。
【図２】上記冷熱水切換えバルブに介装した第一弁体と
第二弁体の半断面側面図である。
第二弁体の半断面側面図である。
【図３】図２の左正面図である。
【図４】図２の IV-IV線断面図である。
【図５】上記冷熱水切換えバルブを混合水栓とシャワー
との間の供給経路に介装した状態を示す概略図である。
との間の供給経路に介装した状態を示す概略図である。
１ 混合水栓 ４ 温水取出し口 ５ 供給経路 ６ 冷熱水切換えバルブ ７ バルブ本体 ８ａ，１２ａ，１２ｂ 流路 ９ａ 冷水ドレーン ９ｂ 熱水ドレーン ９ｃ 排出口 １２ｃ 冷水ドレーン １２ｄ 熱水ドレーン １３ 第一弁体 １４ 第二弁体 １７ 第一形状記憶合金ばね １９ 第二形状記憶合金ばね １８，２０ バイアスばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16K 31/64 - 31/70 E03D 9/08 A47K 3/22
Claims (2)
- 【請求項１】 混合水栓から供給される水を温水取出し
口に導入する供給経路に介装し、冷水及び熱水を検知し
て、前記水を前記温水取出口側とドレーン側とに切換え
接続する冷熱水切換えバルブにおいて、 前記供給経路に連通する上流側流路と、前記温水取出し
口に連通する下流側流路との間に、上記両流路を連通さ
せる連通路が形成され、前記上流側流路と前記連通路と
の合流部から分岐して冷水ドレーンが形成され、前記連
通路と前記下流側流路との合流部から前記冷水ドレーン
に近接する方向に分岐して熱水ドレーンが形成され、更
に冷水ドレーンと熱水ドレーンとが合流してドレーン排
出口に連通しており、 前記上流側流路と前記連通路との合流部において、前記
上流側流路に交差して、一端を前記連通路に挿入され、
他端を前記冷水ドレーンに挿入されて配置された第一弁
体を有し、この第一弁体は、第一形状記憶合金ばねとバ
イアスばねとの釣合いで作動し、前記第一形状記憶合金
ばねの変態点以下の冷水が供給されたときには前記上流
側流路を前記冷水ドレーンへ接続し、前記第一形状記憶
合金ばねの変態点以上の温水又は熱水が供給されたとき
には前記上流側流路を前記連通路へ接続するように構成
されており、 更に、前記連通路と前記下流側流路との合流部におい
て、前記連通路に交差して、一端を前記熱水ドレーンに
挿入され、他端を前記下流側流路に挿入されて配置され
た第二弁体を有し、この第二弁体は、前記第一形状記憶
合金ばねより変態点が高い第二形状記憶合金ばねとバイ
アスばねとの釣合いで作動し、前記第二形状記憶合金ば
ねの変態点以上の熱水が供給されたときには前記連通路
を前記熱水ドレーンへ接続し、前記第二形状記憶合金ば
ねの変態点以下の温水又は冷水が供給されたときには前
記連通路を前記下流側流路へ接続するように構成されて
おり、 前記第一形状記憶合金ばね及び前記第二形状記憶合金ば
ねが、前記第一弁体及び前記第二弁体の外周に装着され
ていることを特徴とする冷熱水切換えバルブ。 - 【請求項２】 前記第一弁体及び前記第二弁体は、先端
が閉塞され、後端が開口された筒体からなり、前記第一
形状記憶合金ばね及び前記第二形状記憶合金ばねが、前
記筒体の先端側外周に装着され、前記バイアスばねが、
前記筒体の後端部内周に装着されており、前記筒体の外
周にガイドフィンが形成されていて、水が前記ガイドフ
ィンの隙間を通って流通するように構成されている請求
項１記載の冷熱水切換えバルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33202094A JP3262956B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 冷熱水切換えバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33202094A JP3262956B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 冷熱水切換えバルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166082A JPH08166082A (ja) | 1996-06-25 |
| JP3262956B2 true JP3262956B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=18250249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33202094A Expired - Fee Related JP3262956B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 冷熱水切換えバルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3262956B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102537423A (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-04 | 崔荀 | 一种使用形状记忆合金弹簧的防逆流恒温阀芯 |
| CN102537423B (zh) * | 2010-12-23 | 2016-12-14 | 崔荀 | 一种使用形状记忆合金弹簧的防逆流恒温阀芯 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002320566A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-05 | Kvk Corp | 残水及び不適温水を逃がす吐水装置 |
| JP4861118B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2012-01-25 | 株式会社テイエルブイ | 振動計 |
| JP4861201B2 (ja) * | 2007-01-15 | 2012-01-25 | 株式会社テイエルブイ | 振動計 |
| JP2012179330A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-20 | Hochiki Corp | スプリンクラー消火設備 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP33202094A patent/JP3262956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102537423A (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-04 | 崔荀 | 一种使用形状记忆合金弹簧的防逆流恒温阀芯 |
| CN102537423B (zh) * | 2010-12-23 | 2016-12-14 | 崔荀 | 一种使用形状记忆合金弹簧的防逆流恒温阀芯 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08166082A (ja) | 1996-06-25 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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