JP2001349451A - 流路切換装置 - Google Patents

流路切換装置

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JP2001349451A
JP2001349451A JP2000166904A JP2000166904A JP2001349451A JP 2001349451 A JP2001349451 A JP 2001349451A JP 2000166904 A JP2000166904 A JP 2000166904A JP 2000166904 A JP2000166904 A JP 2000166904A JP 2001349451 A JP2001349451 A JP 2001349451A
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Japan
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valve
spring
water
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chamber
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JP2000166904A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Imahori
均 今堀
Kiyoshi Kato
喜代志 加藤
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Yoichi Kawamoto
洋一 川元
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Joplax Co Ltd
Original Assignee
Joplax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路切換装置に設ける熱水遮断装置における
流水量を確保して浄水器側に供給する送水量を多くす
る。 【解決手段】 弁室12内に設ける長手の弁体30の両
端部に夫々弁孔案内部35,37を設け、これを弁孔4
7,48内に摺動可能に挿入して弁体30を支持するた
め、弁体30を細くすることができ、弁室12内での流
量を確保可能となる。更に、弁体30の周囲に、軸方向
に沿う複数条のリブを設けて弁体30の曲げ剛性を高め
るため、更に弁体30を細くでき、弁室12内での流量
を稼ぐことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は混合水栓等の蛇口に
接続され流入水をそのまま排出させる流路と流入水を浄
水器側に送る流路とを切り換える流路切換装置に係り、
特に、浄水器側への送水量を多くとることができしかも
浄水器の性能を劣化させてしまうことのない流路切換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス給湯器が普及し一般の家庭でも混合
水栓の使用が普通になっている。また、浄水器を使用す
る家庭も増えてきている。このため、混合水栓の蛇口な
どに流路切換装置を接続し、混合水栓からの流入水をそ
のまま流路切換装置から排出させる操作と、その流入水
を浄水器側に送水させる操作を、流路切換装置の選択レ
バーで簡単に切り換えることができるようになってい
る。
【0003】浄水器は、ある温度以上の熱水が流入する
と、その浄水機能が低下してしまい、故障の原因にな
る。そこで、流路切換装置の選択レバーが浄水器側に切
り換えられていても、熱水が流入したときは、この熱水
の浄水器側への送水が阻止されるようになっている。
【0004】例えば、特開平8―75038号公報に記
載されている従来技術では、熱水が流入したとき、この
熱水の温度を感知した形状記憶合金製のバネが伸びて、
弁体を弁座に押し付け、浄水器側への流路を遮断するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の流
路切換装置では、弁室内に設ける弁体の外周部に、弁室
の内周面(内壁面)に達する摺接用の突部を放射状に複
数設け、弁体の弁室内での移動がスムースに行われるよ
うにしている。このため、弁室内での流体の通路に前記
の摺接用突部が抵抗として入り、流体の流量が小さくな
ってしまうという問題がある。つまり、浄水器への送水
がこの弁体によって邪魔され、その送水量を浄水器の処
理能力まで確保できないという問題がある。
【0006】また、弁体外周部に設けた摺接用突部の存
在で弁室内での流量が小さくなると、弁室内に配設され
た形状記憶合金製バネへの熱の伝達も悪くなり、その熱
応答感度がにぶるという問題もある。更に、浄水器は、
カーボンや中空糸などが目詰まりを起こした状態で大き
な水圧をかけ続けると故障の原因になってしまうという
問題があり、従来の流路切換装置はこの点について配慮
がなされていない。
【0007】本発明の目的は、浄水器側への送水量を確
保して浄水器の処理能力を十分発揮させると共に熱水遮
断感度を高くし、更に、過大な水圧が浄水器にかからな
いようにする流路切換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、混合水栓と
浄水器との間に接続され、前記混合水栓から供給される
水をそのまま排出する流路と前記混合水栓から供給され
る水を前記浄水器側に送水する流路とを切り換える流路
切換機構と、前記浄水器側へ送水する水の温度が所定温
度以上のときに形態変化する形状記憶合金製バネを用い
前記送水を行う経路中に設けられ弾発バネのバネ力によ
って開弁している弁体を前記形状記憶合金製バネの形態
変化によって生じるバネ力によって弁座に圧接し前記浄
水器側への送水を遮断する熱水遮断装置とを備える流路
切換装置において、前記弁体を収容する弁室の一方の端
部側に第1弁座と該第1弁座に連続し前記浄水器側への
送水路に連通する第1弁孔とを設け、他方の端部側に第
2弁座と該第2弁座に連続し熱水排出口に連通する第2
弁孔とを設け、前記弁体を長手形状にすると共に、一方
の端部側に前記第1弁座を開閉する第1弁本体と該第1
弁体に連続し前記第1弁孔内に摺動自在に挿入される第
1弁孔案内部とを設け、他方の端部側に前記第2弁座を
開閉する第2弁本体と該第2弁本体に連続し前記第2弁
孔内に摺動自在に挿入される第2弁孔案内部とを設ける
ことで、達成される。
【0009】好適には、第1弁本体と第2弁本体を連結
する軸体の回りに長手方向に沿う少なくとも3本の複数
の突条リブを設け、また、前記軸体の径を前記弁室の内
径の1/2以下にする。更にまた、前記形状記憶合金製
バネのバネ座を前記弁体の外周部に突設するが、該弁座
を複数の放射状に突設した低い(弁室の内周面に達しな
い)支柱で構成する。更に、弁室への流水の供給口をこ
のバネ座に重なる位置にし、好適には、その供給口の少
なくとも第1弁座側の半分はバネ座に重ならないように
する。
【0010】上記目的は、また、前記弁体を収容する弁
室に連通する圧力逃し室と、該圧力逃し室内に収容され
前記弁室との間に設けられた弁座を開閉する圧力逃し弁
体および該圧力逃し弁体体を所定圧力にて弁座に押圧す
る弾発バネとを設けることで、達成される。
【0011】本発明では、弁室の両端部に開閉弁機構を
設け、両方の開閉弁機構を1本の長手の弁体で開閉する
構成にすると共に、弁体の両端に弁孔案内部を突設し
て、これらを夫々の弁孔内で摺動自在にしたため、弁体
の移動をスムースに行わせるための摺接用突部を弁体外
周部に設ける必要がなくなり、これにより、弁体を細く
することが可能となって弁室内での流量を増大できる。
このため、浄水器への送水に十分な流量を確保できる。
【0012】更に、本発明では、1本の弁体の軸体回り
に軸線に沿う複数条のリブを設けて曲げ剛性を高めたた
め、更に軸体を細くでき、また、形状記憶合金製バネの
弁体側に突設するバネ座も円盤状としなかったので、流
量を更に稼ぐことができると共に、形状記憶合金製バネ
の熱応答感度も阻害されない。
【0013】また、本発明では、熱水遮断装置の弁室
に、圧力逃し弁を設けたため、浄水器側で目詰まりが生
じ水圧が上昇しても流路切換装置の所で圧力を逃すこと
ができ、目詰まりによる浄水器の故障も回避可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る流路切換装置の側面図である。この流路切換装置1の
本体2には、流路の切換操作を行う選択レバー3と、第
1流出口4が設けられている。また、この流路切換装置
1には、詳細は後述する熱水遮断装置10が本体2の外
部に設けられ、熱水遮断装置10と本体2とは連結管6
により連結されている。そして、熱水遮断装置10に
は、図示しない浄水器に接続される第2流出口5が設け
られている。
【0015】本体2の図示しない位置には流入口が設け
られており、この流入口が、混合水栓(図示せず)の蛇
口等に接続される。そして、選択レバー3により「原
水」位置が選択されているときは、流入口から取り込ま
れた流水は第1流出口4からそのまま排出され、レバー
3により「浄水」位置が選択されているときは、流入口
から取り込まれた流水は、本体2から連結管6を通して
熱水遮断装置10に送られ、第2流出口5から流出され
て浄水器(図示せず)に送水されるようになっている。
遮断装置10により浄水器側への熱水の送水が遮断され
たとき、この熱水は熱水排出口7から図の矢印A方向に
排出される。
【0016】本体2内部には、公知の流路切換弁機構が
設けられており、上述したレバー3の手動切換操作に連
動して、本体2内部の流路を切り換え、流入口と第1流
出口4とを連通すると共に流入口と連結管6との連通を
遮断し、あるいは、流入口と連結管6とを連通すると共
に流入口と第1流出口4との連通を遮断するようになっ
ている。
【0017】図2は、図1のII―II線断面図(熱水遮断
装置10の断面図)である。熱水遮断装置10の本体1
1には、円筒状の長手の弁室12と、この弁室12の円
筒状の一端側において弁座13を介し連通する熱水排出
室14と、弁室12の略中央部において弁座15を介し
て連通する圧力逃し室16とが設けられている。流路切
換装置1の本体2との間を連通する連結管6の開口端
(弁室12への流水の供給口)6aは、弁室12に開口
している。熱水排出室14と圧力逃し室16とは平行に
設けられ、且つ、円筒状の弁室12に対しその半径方向
に形成されている。熱水排出室14の出口が、図1で述
べた熱水排出口7となる。
【0018】円筒状の弁室12の他端側の開口端内部に
はスリーブ17の一端側が液密に挿入・螺着されてお
り、このスリーブ17の一端側開口端部は、弁座18と
なっている。スリーブ17の中央外周部に突設されたフ
ランジ17aは弁室12の開口端に当接され、スリーブ
17の他端側の内部には定流量弁19を介してホース取
付口20が液密に装着され、ホースナット21が座金2
2を介してスリーブ17先端側外周部に螺着されること
で、ホース取付口20は固定される。
【0019】熱水排出室14の出口付近には濾過用のメ
ッシュ23と、整流板24とが取り付けられている。圧
力逃し室16内にはボール弁体25が収納され、このボ
ール弁体16が弾発バネ26によって弁座15に圧接さ
れることで、圧力逃し弁が構成されている。この弁体2
5は、弁室12内の圧力がバネ26のバネ圧よりも上昇
したとき開弁し、弁室12と圧力逃し室16とが連通さ
れる。
【0020】弁室12内には、その軸線に平行な長手の
弁体30が収納されている。この弁体30の全体側面を
図3(a)に示す。弁体30は、弁座13を開閉する円
盤状の弁本体31と、弁座18を開閉する円盤状の弁本
体32とを有する。
【0021】弁本体31より先端側(熱水排出室14
側)には弁孔案内部35が突設されており、この弁孔案
内部35の円盤状の基体36と弁本体31との間に環状
凹溝33が設けられている。この環状凹溝33には、O
リング40(図2)が装着され、このOリング40を介
して弁本体31が弁座13に圧接されたとき、弁室12
と熱水排出室14との連通が遮断される。
【0022】同じく、弁本体32より先端側(スリーブ
17側)には弁孔案内部37が突設されており、この弁
孔案内部37の円盤状の基体38と弁本体32との間に
環状凹溝34が設けられている。この環状凹溝34に
は、Oリング41(図2)が装着され、このOリング4
1を介して弁本体32が弁座18に圧接されたとき、弁
室12と第2流出口5との連通が遮断される。
【0023】弁孔案内部35と弁孔案内部37とは共
に、夫々、弁座13,18に連続する弁孔47,48内
に摺動自在に挿入されるもので、弁体30がガタツクこ
となくスムースに軸線方向に移動することを保証するも
のである。
【0024】特に、本実施形態では、円筒形状の弁室1
2の両端部に夫々開閉弁機構を設け、夫々の開閉弁機構
を一本の弁体30によって一方を開弁したとき他方を閉
弁する構成とし、更に、弁体30の両端に弁孔案内部3
5,37を設けて夫々の開閉弁機構の弁孔47,48内
に摺動自在に挿入し弁体30を両端で安定に支持する構
成を採用したため、弁体30の外周部に、弁室12の内
周面に摺接させる突起などを設ける必要がなくなり、弁
体30を細くすることができる。従って、弁室12内で
の流量を十分確保可能となる。
【0025】夫々の弁孔案内部35,37は、弁体30
の移動前後において常に弁孔47,48内に挿入された
状態に保たれるので、弁孔47,48内における流水の
流動を確保するために、各弁孔案内部35,37は、十
字板形状となっている。図3(c)は、弁孔案内部35
の端面を示す図であり、基体36上に、十字板が立設さ
れた形状である。これは、弁孔案内部37においても同
様である。
【0026】弁体30の略中央部分には、バネ座39が
突設されている。このバネ座39は、図3(c)に示さ
れるように、同一面上で放射状に伸びる4本の低い、弁
室内周面に達しない支柱だけで構成されている。各支柱
の高さは、支柱頂面と弁室内周面との間に該内周面の直
径の1/10程度の隙間ができる程度になっている。
【0027】バネ座39をこのような形状とするのは、
連結管6の開口端6aの位置との相対関係もある。本実
施形態では、図2に示されるように、開口端6aとバネ
座39とが重なる位置になっているが、円形の開口端6
aの流出口5方向(浄水器側の出口方向)の半分は、バ
ネ座39に重ならないようにしている。
【0028】このバネ座39は、弁座13との間に縮設
された形状記憶合金製バネ50の一方の端部を止めるた
めのものであり、形状記憶合金製バネ50が、流水の温
度上昇を感知し流水温度が設定温度以上になって伸びた
とき、このバネ50の伸長力を受ける。このため、弁室
12に流入する水の温度にバネ50が感応しやすくする
ために、弁室12へ流入した直後の流水に形状記憶合金
製バネ50が晒される位置に開口端6aを設けている。
【0029】バネ50回りに供給された流水は、もし、
バネ座39が円盤状に成形されていると、行き場がなく
なってバネ座39と弁体31との間に滞留してしまい、
熱水が流入してきてもこの熱水の熱は、滞留水のために
バネ50に伝達しにくくなってしまう。
【0030】しかし、本実施形態では、バネ座39の構
成が円盤状ではないため、バネ50回りに供給された流
水は、バネ座39の支柱間の隙間や弁室内周面との隙間
を通って浄水器側に流れ、滞留は生じず、形状記憶合金
製バネ50の熱感応感度を高く維持することができる。
【0031】バネ座39は、上述したように滞留水を生
じさせない形状になっているが、流水の抵抗になること
は間違いない。そこで、このバネ座39が浄水器側への
送水の抵抗とならないように、開口端6aの半分はバネ
座39に重ならないようにし、ここから流入した流水が
バネ座39を通らずに浄水器側に送水されるようにして
いる。
【0032】図3(b)は図3(a)のB―B線断面図
である。弁本体31と弁本体32とを連結する軸体45
の径をなるべく小さくし、しかも、曲げ剛性は高く維持
する必要があるため、軸線に沿う4本のリブ46を軸体
45の回りに設けている。本実施形態では、リブ46を
設けることにより、軸体45の径を、弁室12の内径の
1/3程度にしている。これにより、軸体45の回りに
形成される流路の容量が大きくなり、必要な流量が確保
されると共に、弁体の材料を節約できると共に弁体の軽
量化を図ることもできる。
【0033】尚、本実施形態では、軸体45の回りに半
径方向に突出し軸線に沿うリブ46を、周方向に均等に
4条設けたが、3条でも、また5条以上でもよいことは
いうまでもない。しかし、軸体45の曲げ剛性をいずれ
の方向の外力に対しても高めるには、少なくとも3条は
周方向に均等に設ける必要がある。
【0034】以上のように構成された弁体30は、流入
水の温度が低い場合には、弁座13を閉弁する一方、弁
座18を開弁させる方向に付勢しておく必要がある。そ
こで、本実施形態では、弁孔案内部37の先端部にバネ
座37aを設け、このバネ座37aとスリーブ17内部
のバネ座17bとの間に弾発バネ51を介挿し、その弾
発力で弁体30を付勢するようにしている。このよう
に、弾発バネ51を弁室12内部に設けずに外部に設け
る構成にしたのは、これも弁室12内部での流量を稼ぐ
ためである。
【0035】次に、上述した構成の熱水遮断装置10の
動作について述べる。レバー3が「浄水」側を選択して
いるとき、混合水栓から供給される流水が設定温度以下
の温水あるいは冷水である場合、図2に示す様に、形状
記憶合金製バネ50は、縮んだ状態となっている。この
ため、弁体30は、弾発バネ51の弾力により、弁本体
31が弁座13を閉塞する方向に圧接され、弁室12と
熱水排出室14とは遮断されると共に、弁本体32は弁
座18から遠く離座している。
【0036】この状態で冷水が連結管6の開口端6aか
ら弁室12内に流入すると、流水は、弁体30の回りに
形成されている広い空間を弁座18方向に流れ、スリー
ブ17内を通り、定流量弁19で制限された定流量で第
2流出口5から浄水器側に送水される。弁室12内を流
水が通過するとき受ける抵抗は、本実施形態ではその弁
体30の形状に工夫を凝らしているため小さくて済み、
このため、流量を確保できるので、浄水器の浄水能力を
十分に利用可能となる。
【0037】ここで、混合水栓から供給される温水の温
度が上昇し、形状記憶合金製バネ50の形態を変化させ
る所定温度以上の熱水が、連結管6の開口端6aから弁
室12内に供給されるとする。この場合、形状記憶合金
製バネ50は形態変化して伸長し、バネ座39を弁座1
8方向にバネ51のバネ圧に抗して押し上げる。この状
態を、図4に示す。
【0038】形状記憶合金製バネ50が伸長すると、そ
の大きな伸長力により、弁本体32は弾発バネ51のバ
ネ力に抗して弁座18に圧接され、熱水の浄水器側への
供給は遮断される。それと同時に、弁本体31が弁座1
3から離座し、弁室12と熱水排出室14とが連通し、
混合水栓から供給される熱水は、弁室12から熱水排出
室14に逃げ、メッシュ23及び整流板24を通って外
部に排出される。
【0039】混合水栓から供給される流水の温度が低下
して冷水になると、形状記憶合金製バネ50は元の縮ん
だ状態に戻り、バネ51の弾発力により、弁座18が開
き、弁座13が閉塞する図2の状態に戻る。これによ
り、浄水器に冷水が供給され、浄水を得ることが可能と
なる。
【0040】浄水器が浄水を行っている最中に、目詰ま
りなどで浄水器における流量が低下すると、弁室12内
の圧力が上昇する。この圧力上昇を放っておくと、浄水
器に悪影響を与えることになるが、本実施形態では、弁
室12内の圧力が所定圧力以上に上昇すると、安全弁と
して機能するボール弁体25がバネ26のバネ力に抗し
て開弁し、弁室12内の高圧水は圧力逃し室16を通し
て外部に排出される。
【0041】流路切換装置1の設置場所近くに居る人
が、熱水排出口や圧力逃し室から外部に流水が排出され
たことに気付けば、混合水栓の温度を調整したり、レバ
ー3を「原水」側に切り換えたり、浄水器のフィルタ等
を交換することができ、浄水器を長期間に渡り高性能に
維持することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、浄水器側への送水量を
確保して浄水器の処理能力を十分発揮させると共に熱水
遮断感度を高くでき、更に、過大な水圧が浄水器にかか
らないようにすることができ、浄水器を長期間に渡り高
性能に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る流路切換装置の全
体側面図である。
【図2】 図1のII―II線断面図(熱水遮断装置の断面
図)である。
【図3】 図1に示す弁機構体の全体図(a)と断面図
(b)と端面図(c)である。
【図4】 形状記憶合金製バネが伸長したときの熱水遮
断装置の断面図である。
【符号の説明】
1 流路切換装置 3 レバー 4 第1流出口 5 第2流出口 6 連結管 6a 開口端(供給口) 7 熱水流出口 10 熱水遮断装置 12 弁室 13,18 弁座 14 熱水排出室 16 圧力逃し室 25 ボール弁体 26,51 弾発バネ 30 弁体 31,32 弁本体 35,37 弁孔案内部 39 バネ座 40,41 Oリング 45 軸体 46 リブ 47,48 弁孔 50 形状記憶合金製バネ 51 弾発バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 仁 大阪府交野市星田北1丁目27番10号 ジョ プラックス株式会社内 (72)発明者 川元 洋一 大阪府交野市星田北1丁目27番10号 ジョ プラックス株式会社内 Fターム(参考) 3H057 AA12 BB06 BB24 BB28 BB32 BB34 BB42 CC13 DD13 EE02 FA03 FA04 FC04 HH03 HH14 3H067 AA02 AA14 AA33 BB02 BB12 CC32 DD04 DD12 DD24 EA15 ED01 FF02 FF17 GG13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合水栓と浄水器との間に接続され、前
    記混合水栓から供給される水をそのまま排出する流路と
    前記混合水栓から供給される水を前記浄水器側に送水す
    る流路とを切り換える流路切換機構と、前記浄水器側へ
    送水する水の温度が所定温度以上のときに形態変化する
    形状記憶合金製バネを用い前記送水を行う経路中に設け
    られ弾発バネのバネ力によって開弁している弁体を前記
    形状記憶合金製バネの形態変化によって生じるバネ力に
    よって弁座に圧接し前記浄水器側への送水を遮断する熱
    水遮断装置とを備える流路切換装置において、 前記弁体を収容する弁室の一方の端部側に第1弁座と該
    第1弁座に連続し前記浄水器側への送水路に連通する第
    1弁孔とを設け、他方の端部側に第2弁座と該第2弁座
    に連続し熱水排出口に連通する第2弁孔とを設け、前記
    弁体を長手形状にすると共に、一方の端部側に前記第1
    弁座を開閉する第1弁本体と該第1弁体に連続し前記第
    1弁孔内に摺動自在に挿入される第1弁孔案内部とを設
    け、他方の端部側に前記第2弁座を開閉する第2弁本体
    と該第2弁本体に連続し前記第2弁孔内に摺動自在に挿
    入される第2弁孔案内部とを設けたことを特徴とする流
    路切換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1弁本体と第2弁
    本体を連結する軸体の径を前記弁室の内径の1/2以下
    にしたことを特徴とする流路切換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、第1
    弁本体と第2弁本体を連結する軸体の回りに長手方向に
    沿う少なくとも3本の複数の突条リブを設けたことを特
    徴とする流路切換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかにおい
    て、前記弁体の外周部に突設する前記形状記憶合金製バ
    ネのバネ座を、前記弁室の内壁面に達しない複数本の支
    柱で構成することを特徴とする流路切換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記弁室へ流水を供
    給する供給口を、前記バネ座に重なる位置に設けたこと
    を特徴とする流路切換装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記供給口の少なく
    とも第1弁座側の半分は、前記バネ座に重ならないよう
    にすることを特徴とする流路切換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかにおい
    て、前記弁体を収容する弁室に連通する圧力逃し室と、
    該圧力逃し室内に収容され前記弁室との間に設けられた
    弁座を開閉する弁体および該弁体を所定圧力にて弁座に
    押圧する弾発バネとを設けたことを特徴とする流路切換
    装置。
  8. 【請求項8】 混合水栓と浄水器との間に接続され、前
    記混合水栓から供給される水をそのまま排出する流路と
    前記混合水栓から供給される水を前記浄水器側に送水す
    る流路とを切り換える流路切換機構と、前記浄水器側へ
    送水する水の温度が所定温度以上のときに形態変化する
    形状記憶合金製バネを用い前記送水を行う経路中に設け
    られ弾発バネのバネ力によって開弁している弁体を前記
    形状記憶合金製バネの形態変化によって生じるバネ力に
    よって弁座に圧接し前記浄水器側への送水を遮断する熱
    水遮断装置とを備える流路切換装置において、 前記弁体を収容する弁室に連通する圧力逃し室と、該圧
    力逃し室内に収容され前記弁室との間に設けられた弁座
    を開閉する弁体および該弁体を所定圧力にて弁座に押圧
    する弾発バネとを設けたことを特徴とする流路切換装
    置。
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JP2013068384A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Panasonic Corp 給湯装置
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