JP3262858B2 - 内視鏡 - Google Patents
内視鏡Info
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- JP3262858B2 JP3262858B2 JP27858792A JP27858792A JP3262858B2 JP 3262858 B2 JP3262858 B2 JP 3262858B2 JP 27858792 A JP27858792 A JP 27858792A JP 27858792 A JP27858792 A JP 27858792A JP 3262858 B2 JP3262858 B2 JP 3262858B2
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- Japan
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- tube
- pressurizing
- pressurized
- pipe
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湾曲機構を有する内視
鏡に関する。
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡やカテ−テル等の湾曲部を
湾曲させる機構としては、特開平2−99029号公報
に示されるように、湾曲部に弾性の加圧室を設け、この
加圧室を加圧流体によって膨脹させることにより湾曲部
を湾曲させる構造のものがある。
湾曲させる機構としては、特開平2−99029号公報
に示されるように、湾曲部に弾性の加圧室を設け、この
加圧室を加圧流体によって膨脹させることにより湾曲部
を湾曲させる構造のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
造の湾曲機構は、その構成が簡単ではあるが、加圧室の
シールが難しいという問題があった。本発明は上記事情
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、シール性に優れた簡単な構造の加圧室を有する内視
鏡を提供することにある。
造の湾曲機構は、その構成が簡単ではあるが、加圧室の
シールが難しいという問題があった。本発明は上記事情
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、シール性に優れた簡単な構造の加圧室を有する内視
鏡を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の内視鏡は、湾曲部を有する挿入部を備える
とともに、この挿入部の外周に、その長手方向の全長に
渡って配設された加圧流体の供給を受ける複数の加圧管
を備え、前記加圧管は、先端部を封止し、前記加圧流体
によって膨張する加圧膨張性の部材からなる第1の管部
と、この第1の管部に気密に接続された非膨張性の部材
からなる第2の管部とからなり、前記第1の管部を前記
湾曲部の外周に位置させたことを特徴とする。
に、本発明の内視鏡は、湾曲部を有する挿入部を備える
とともに、この挿入部の外周に、その長手方向の全長に
渡って配設された加圧流体の供給を受ける複数の加圧管
を備え、前記加圧管は、先端部を封止し、前記加圧流体
によって膨張する加圧膨張性の部材からなる第1の管部
と、この第1の管部に気密に接続された非膨張性の部材
からなる第2の管部とからなり、前記第1の管部を前記
湾曲部の外周に位置させたことを特徴とする。
【0005】
【作用】加圧流体が湾曲部に位置する加圧膨張性の管部
内に流入すると、加圧膨張性の前記管部が加圧膨脹す
る。これに伴って湾曲部の外周が引張られて、膨張する
前記管部と反対側の方向に湾曲部が湾曲する。
内に流入すると、加圧膨張性の前記管部が加圧膨脹す
る。これに伴って湾曲部の外周が引張られて、膨張する
前記管部と反対側の方向に湾曲部が湾曲する。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。本実施例の可撓管は医療用カテーテル1で
あり、内部にチャンネル4を有する管状のカテーテル本
体2と、このカテーテル本体2の外周にその長手方向に
沿って配設された複数の加圧管6とからなる。図1の
(a)に示すように、加圧管6は、カテーテル本体2の
全長にわたって設けられているとともに、カテーテル本
体2の外周を取り巻くように接着または溶着によってカ
テーテル本体2に固定されている。
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。本実施例の可撓管は医療用カテーテル1で
あり、内部にチャンネル4を有する管状のカテーテル本
体2と、このカテーテル本体2の外周にその長手方向に
沿って配設された複数の加圧管6とからなる。図1の
(a)に示すように、加圧管6は、カテーテル本体2の
全長にわたって設けられているとともに、カテーテル本
体2の外周を取り巻くように接着または溶着によってカ
テーテル本体2に固定されている。
【0007】加圧管6は、カテーテル1の先端側の湾曲
部10に位置する部分が加圧流体によって膨張する加圧
膨張性の第1の管部6aとなっており、また、湾曲部1
0以外の可撓部12に位置する部分が非加圧膨張性の第
2の管部6bとなっている。第1の管部6aと第2の管
部6bは湾曲部10と可撓部12との境界である接続部
15において互いに気密に接続されている。
部10に位置する部分が加圧流体によって膨張する加圧
膨張性の第1の管部6aとなっており、また、湾曲部1
0以外の可撓部12に位置する部分が非加圧膨張性の第
2の管部6bとなっている。第1の管部6aと第2の管
部6bは湾曲部10と可撓部12との境界である接続部
15において互いに気密に接続されている。
【0008】第1の管部6aは加圧流体によって膨脹・
伸長する柔軟な材料、例えばシリコン、ウレタン等によ
って形成されている。また、第2の管部6bは非膨脹性
の材料、例えばテフロンや硬度の高いウレタンなどによ
って形成されている。
伸長する柔軟な材料、例えばシリコン、ウレタン等によ
って形成されている。また、第2の管部6bは非膨脹性
の材料、例えばテフロンや硬度の高いウレタンなどによ
って形成されている。
【0009】加圧管6の内部はコンプレッサー16を有
する手元側の流体供給手段23(図2参照)によって加
圧流体が供給される長尺な流路9となっており、そのう
ち湾曲部10に位置する第1の管部6a内は前記長尺な
流路9と連通する膨張可能な加圧室8となっている。ま
た、加圧管6の先端部は接着または溶着によって封止さ
れた封止部11となっており、加圧室8内を気密に封止
している。
する手元側の流体供給手段23(図2参照)によって加
圧流体が供給される長尺な流路9となっており、そのう
ち湾曲部10に位置する第1の管部6a内は前記長尺な
流路9と連通する膨張可能な加圧室8となっている。ま
た、加圧管6の先端部は接着または溶着によって封止さ
れた封止部11となっており、加圧室8内を気密に封止
している。
【0010】図2は加圧制御の概略的な回路図を示して
いる(流体供給手段23)。コンプレッサ16からの加
圧空気はレギュレ−タ18によって一定圧力に調整され
た後、加圧管6の第2の管部6bに接続する複数の電磁
弁25に送られる。操作者が湾曲部10の湾曲方向を操
作部20に入力することにより、その湾曲方向に位置す
る加圧管6と接続する電磁弁25が開くように電磁弁駆
動制御部22が電磁弁25の駆動を制御する。
いる(流体供給手段23)。コンプレッサ16からの加
圧空気はレギュレ−タ18によって一定圧力に調整され
た後、加圧管6の第2の管部6bに接続する複数の電磁
弁25に送られる。操作者が湾曲部10の湾曲方向を操
作部20に入力することにより、その湾曲方向に位置す
る加圧管6と接続する電磁弁25が開くように電磁弁駆
動制御部22が電磁弁25の駆動を制御する。
【0011】次に、上記構成のカテーテル1の動作につ
いて説明する。まず、操作部20からの操作信号によっ
て湾曲させたい方向に位置する加圧管6と接続する電磁
弁25を開くと、加圧空気がコンプレッサー16から前
記加圧管6の第2の管部6b内に流れる。加圧空気はそ
の後、対応する加圧管6の第1の管部6aの加圧室8内
に流入し、この加圧室8を加圧膨脹させる。これによっ
て、加圧室8は図3の(b)に示すようにその外周側が
膨脹し、これに伴って湾曲部10の外周が引張られて、
膨張する加圧室8と反対側の方向に湾曲部10が湾曲す
るものである。このように、本実施例のカテーテル1
は、加圧膨張性の第1の管部6aによって形成される加
圧室8を備えた加圧管路6をカテーテル本体2の外周に
配設したことにより、加圧管6とくに加圧室8のシ−ル
構造が簡単になるとともに、シ−ルのための作業性が向
上し、シ−ル性が良好となる。また、万一、シ−ルが破
れた場合でも、カテーテルの内部に加圧空気が漏れるこ
とがなく、加圧管路6の修理が容易となる
いて説明する。まず、操作部20からの操作信号によっ
て湾曲させたい方向に位置する加圧管6と接続する電磁
弁25を開くと、加圧空気がコンプレッサー16から前
記加圧管6の第2の管部6b内に流れる。加圧空気はそ
の後、対応する加圧管6の第1の管部6aの加圧室8内
に流入し、この加圧室8を加圧膨脹させる。これによっ
て、加圧室8は図3の(b)に示すようにその外周側が
膨脹し、これに伴って湾曲部10の外周が引張られて、
膨張する加圧室8と反対側の方向に湾曲部10が湾曲す
るものである。このように、本実施例のカテーテル1
は、加圧膨張性の第1の管部6aによって形成される加
圧室8を備えた加圧管路6をカテーテル本体2の外周に
配設したことにより、加圧管6とくに加圧室8のシ−ル
構造が簡単になるとともに、シ−ルのための作業性が向
上し、シ−ル性が良好となる。また、万一、シ−ルが破
れた場合でも、カテーテルの内部に加圧空気が漏れるこ
とがなく、加圧管路6の修理が容易となる
【0012】なお、図3の(a)に示すように、1つの
電磁弁25の駆動で3本の第1の管部6aが膨張するよ
うに送気管29を配管すれば必要な電磁弁25の数を減
らすことができる。
電磁弁25の駆動で3本の第1の管部6aが膨張するよ
うに送気管29を配管すれば必要な電磁弁25の数を減
らすことができる。
【0013】また、電磁弁駆動制御部22では、単に、
操作部20からの操作信号に基づいて電磁弁25を開閉
する以外に、駆動用パルス信号を発生させ、電磁弁25
をPWM駆動させてもよい。さらに、電磁弁25を比例
制御弁とし、常に圧力をモニタリングしながら操作信号
に対応した圧力を送るようにしてもよい。
操作部20からの操作信号に基づいて電磁弁25を開閉
する以外に、駆動用パルス信号を発生させ、電磁弁25
をPWM駆動させてもよい。さらに、電磁弁25を比例
制御弁とし、常に圧力をモニタリングしながら操作信号
に対応した圧力を送るようにしてもよい。
【0014】また、第1の管部6aと第2の管部6b
は、カテーテル本体2の押出し成型時に同時に成型して
もよい。また、第1の管部6aの外周または内周に、第
1の管部6aの径方向の膨脹を抑制しかつその分長軸方
向の伸長を促進する網状管を配設してもよい。あるい
は、網状管を配設する代わりに第1の管部6aの外周ま
たは内周に繊維素材を巻装してもよい。
は、カテーテル本体2の押出し成型時に同時に成型して
もよい。また、第1の管部6aの外周または内周に、第
1の管部6aの径方向の膨脹を抑制しかつその分長軸方
向の伸長を促進する網状管を配設してもよい。あるい
は、網状管を配設する代わりに第1の管部6aの外周ま
たは内周に繊維素材を巻装してもよい。
【0015】図4は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例のカテーテル30は、第1の実施例の湾
曲部10を多段に接続し、複雑な多自由度の湾曲機構を
実現するものである。
ある。本実施例のカテーテル30は、第1の実施例の湾
曲部10を多段に接続し、複雑な多自由度の湾曲機構を
実現するものである。
【0016】図4の(a)に示すように、湾曲部10は
10a〜10eの5段からなる。カテーテル本体2の外
周には15本の加圧管40〜54が周方向に等しい角度
間隔で配設固定されている。また、各加圧管40〜54
の先端の位置は加圧管ごとに異なっている。すなわち、
第1の加圧管40と第6の加圧管45と第11の加圧管
50の先端は第1の湾曲部10aの先端に位置し、ま
た、第2の加圧管41と第7の加圧管46と第12の加
圧管51の先端は第2の湾曲部10bの先端に位置す
る。さらに、第3の加圧管42と第8の加圧管47と第
13の加圧管52の先端は第3の湾曲部10cの先端に
位置し、第4の加圧管43と第9の加圧管48と第14
の加圧管53の先端は第4の湾曲部10dの先端に位置
し、第5の加圧管44と第10の加圧管49と第15の
加圧管54の先端は第5の湾曲部10eの先端に位置す
る。
10a〜10eの5段からなる。カテーテル本体2の外
周には15本の加圧管40〜54が周方向に等しい角度
間隔で配設固定されている。また、各加圧管40〜54
の先端の位置は加圧管ごとに異なっている。すなわち、
第1の加圧管40と第6の加圧管45と第11の加圧管
50の先端は第1の湾曲部10aの先端に位置し、ま
た、第2の加圧管41と第7の加圧管46と第12の加
圧管51の先端は第2の湾曲部10bの先端に位置す
る。さらに、第3の加圧管42と第8の加圧管47と第
13の加圧管52の先端は第3の湾曲部10cの先端に
位置し、第4の加圧管43と第9の加圧管48と第14
の加圧管53の先端は第4の湾曲部10dの先端に位置
し、第5の加圧管44と第10の加圧管49と第15の
加圧管54の先端は第5の湾曲部10eの先端に位置す
る。
【0017】また、図4の(b)に示すように、第1の
加圧管40と第6の加圧管45と第11の加圧管50は
第1の湾曲部10aのみに加圧室8を有している。すな
わち、加圧管40,45,50は、湾曲部10aに位置
する部分が加圧流体によって膨張する加圧膨張性の第1
の管部6aとなっており、また、湾曲部10a以外の部
分が非加圧膨張性の第2の管部6bとなっており、湾曲
部10aに位置する第1の管部6a内が加圧流体が供給
されて膨張する加圧室8、それ以外の第2の管部6b内
が加圧流体供給流路9となっているものである。
加圧管40と第6の加圧管45と第11の加圧管50は
第1の湾曲部10aのみに加圧室8を有している。すな
わち、加圧管40,45,50は、湾曲部10aに位置
する部分が加圧流体によって膨張する加圧膨張性の第1
の管部6aとなっており、また、湾曲部10a以外の部
分が非加圧膨張性の第2の管部6bとなっており、湾曲
部10aに位置する第1の管部6a内が加圧流体が供給
されて膨張する加圧室8、それ以外の第2の管部6b内
が加圧流体供給流路9となっているものである。
【0018】また、第2の加圧管41と第7の加圧管4
5と第12の加圧管51は第2の湾曲部10bのみに加
圧室8を有している。さらに、第3の加圧管42と第8
の加圧管47と第13の加圧管52は第3の湾曲部10
cのみに加圧室8を有し、第4の加圧管43と第9の加
圧管48と第14の加圧管53は第4の湾曲部10dの
みに加圧室8を有し、第5の加圧管44と第10の加圧
管49と第15の加圧管54は第5の湾曲部10eのみ
に加圧室8を有する。したがって、各湾曲部10a〜1
0eは周方向に120度離れて存在する3つの加圧室8
によって3方向に湾曲でき、また、流体を供給する加圧
室8を選択することにより湾曲部10a〜10eを他段
階に湾曲させることができる。なお、加圧管40〜54
のすべてをカテーテル本体2の全長にわたって配設して
もよい。
5と第12の加圧管51は第2の湾曲部10bのみに加
圧室8を有している。さらに、第3の加圧管42と第8
の加圧管47と第13の加圧管52は第3の湾曲部10
cのみに加圧室8を有し、第4の加圧管43と第9の加
圧管48と第14の加圧管53は第4の湾曲部10dの
みに加圧室8を有し、第5の加圧管44と第10の加圧
管49と第15の加圧管54は第5の湾曲部10eのみ
に加圧室8を有する。したがって、各湾曲部10a〜1
0eは周方向に120度離れて存在する3つの加圧室8
によって3方向に湾曲でき、また、流体を供給する加圧
室8を選択することにより湾曲部10a〜10eを他段
階に湾曲させることができる。なお、加圧管40〜54
のすべてをカテーテル本体2の全長にわたって配設して
もよい。
【0019】図5は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。本実施例の可撓管は内視鏡60であり、内視鏡6
0の挿入部65の内部には、図5の(a)に示すよう
に、イメ−ジガイドファイバ72(CCD用ケ−ブルで
もよい)、ライトガイトファイバ61、送気チュ−ブ6
4、送水チュ−ブ62、処置具挿通用チャンネル63が
内装されている。挿入部65の外周にはその長手方向に
沿って複数の加圧管6が配設されている。加圧管6は、
挿入部65の全長にわたって設けられているとともに、
挿入部65の外周を取り巻くように接着または溶着によ
って挿入部65に固定されている。加圧管6は、挿入部
65先端側の湾曲部に位置する部分が加圧流体によって
膨張する加圧膨張性の第1の管部6aとなっており、ま
た、湾曲部以外の可撓部に位置する挿入部65部分が非
加圧膨張性の第2の管部6bとなっており、第1の実施
例の構成と異なる所がない。なお、加圧管6の形状を図
示のごとく偏平形状とし、加圧管6の個数を第1の実施
例よりも減らしている。
ある。本実施例の可撓管は内視鏡60であり、内視鏡6
0の挿入部65の内部には、図5の(a)に示すよう
に、イメ−ジガイドファイバ72(CCD用ケ−ブルで
もよい)、ライトガイトファイバ61、送気チュ−ブ6
4、送水チュ−ブ62、処置具挿通用チャンネル63が
内装されている。挿入部65の外周にはその長手方向に
沿って複数の加圧管6が配設されている。加圧管6は、
挿入部65の全長にわたって設けられているとともに、
挿入部65の外周を取り巻くように接着または溶着によ
って挿入部65に固定されている。加圧管6は、挿入部
65先端側の湾曲部に位置する部分が加圧流体によって
膨張する加圧膨張性の第1の管部6aとなっており、ま
た、湾曲部以外の可撓部に位置する挿入部65部分が非
加圧膨張性の第2の管部6bとなっており、第1の実施
例の構成と異なる所がない。なお、加圧管6の形状を図
示のごとく偏平形状とし、加圧管6の個数を第1の実施
例よりも減らしている。
【0020】図5の(c)は加圧管6に流体を供給する
流体供給手段80を示している。この流体供給手段80
は第1実施例の空気圧駆動に対し、液圧駆動としたもの
である。すなわち、加圧管6と接続する各電磁弁25へ
は送液ポンプ81からの液体が供給される。送液ポンプ
81の駆動は操作部20からの操作信号を受けるポンプ
駆動制御部82によって制御される。また、操作部20
からの操作信号はポンプ駆動制御部82に送られる一
方、第1の実施例と同じく電磁弁駆動制御部22へも送
られる。なお、流体供給手段80のこれ以外の動作は第
1の実施例で述べた流体供給手段23の動作と同様であ
る。なお、送液ポンプ81としては、ロ−ラポンプ、シ
リンジポンプ、通常の電磁ポンプ等の各種ポンプが使用
できる。
流体供給手段80を示している。この流体供給手段80
は第1実施例の空気圧駆動に対し、液圧駆動としたもの
である。すなわち、加圧管6と接続する各電磁弁25へ
は送液ポンプ81からの液体が供給される。送液ポンプ
81の駆動は操作部20からの操作信号を受けるポンプ
駆動制御部82によって制御される。また、操作部20
からの操作信号はポンプ駆動制御部82に送られる一
方、第1の実施例と同じく電磁弁駆動制御部22へも送
られる。なお、流体供給手段80のこれ以外の動作は第
1の実施例で述べた流体供給手段23の動作と同様であ
る。なお、送液ポンプ81としては、ロ−ラポンプ、シ
リンジポンプ、通常の電磁ポンプ等の各種ポンプが使用
できる。
【0021】したがって、上記構成の内視鏡60も加圧
膨張性の第1の管部6aによって形成される加圧室8を
備えた加圧管路6を挿入部65の外周に配設したことに
より、加圧室8のシ−ル構造が簡単になるとともに、シ
−ルのための作業性が向上し、シ−ル性が良好となる。
膨張性の第1の管部6aによって形成される加圧室8を
備えた加圧管路6を挿入部65の外周に配設したことに
より、加圧室8のシ−ル構造が簡単になるとともに、シ
−ルのための作業性が向上し、シ−ル性が良好となる。
【0022】なお、図5の(b)に示すように、加圧管
6によって内視鏡の挿入部65を形成してもよい。この
ような構成にすることで、挿入部65の外径を細くする
ことができる。
6によって内視鏡の挿入部65を形成してもよい。この
ような構成にすることで、挿入部65の外径を細くする
ことができる。
【0023】ところで、前記内視鏡60の先端部には、
図6に示すように、対物レンズ99等の光学系が組み込
まれているが、挿入部65の先端で露出する対物レンズ
99の表面の水滴を除去するワイパー機構について以下
説明する。
図6に示すように、対物レンズ99等の光学系が組み込
まれているが、挿入部65の先端で露出する対物レンズ
99の表面の水滴を除去するワイパー機構について以下
説明する。
【0024】従来、対物レンズ99の表面の水滴を除去
するワイパーとしては、セラミックのバイモフル素子や
PVDFを用い、電歪による振動現象を利用していた。
また、ワイパーの駆動電力の供給は、ワイパーに接続さ
れた導線を内視鏡60の挿入部65内に挿通し、この導
線を電力源に接続して行なっていた。そのため、ワイパ
ーが壊れた場合には、ワイパー部分で絶縁が破壊されて
エネルギ供給用の導線がむきだしになり電気安全上非常
に危険であるとともに、これを修理することが困難であ
った。
するワイパーとしては、セラミックのバイモフル素子や
PVDFを用い、電歪による振動現象を利用していた。
また、ワイパーの駆動電力の供給は、ワイパーに接続さ
れた導線を内視鏡60の挿入部65内に挿通し、この導
線を電力源に接続して行なっていた。そのため、ワイパ
ーが壊れた場合には、ワイパー部分で絶縁が破壊されて
エネルギ供給用の導線がむきだしになり電気安全上非常
に危険であるとともに、これを修理することが困難であ
った。
【0025】そこで、図6の(a)のワイパー機構70
は、イオン導電膜で形成されたワイパー92が装着され
たフード93を内視鏡挿入部65の先端に着脱自在に取
り付け、内視鏡挿入部65内に埋め込まれセラミック振
動子94(電源95と電気的に接続している)から発振
された1KHz 程度の信号をフード93に樹脂材91によ
って封入されたセラミック振動子94で受信してこの受
信信号をイオン導電膜で作ったワイパー92に伝えるよ
うにしたものである。これによって、ワイパー92は対
物レンズ99の表面を掃くように振動して対物レンズ9
9の水滴を除去する。なお、この場合、イオン導電膜は
1V、コンマ数mAで駆動するため、振動子94,94
間の電圧伝達率は1/100 程度で良い。
は、イオン導電膜で形成されたワイパー92が装着され
たフード93を内視鏡挿入部65の先端に着脱自在に取
り付け、内視鏡挿入部65内に埋め込まれセラミック振
動子94(電源95と電気的に接続している)から発振
された1KHz 程度の信号をフード93に樹脂材91によ
って封入されたセラミック振動子94で受信してこの受
信信号をイオン導電膜で作ったワイパー92に伝えるよ
うにしたものである。これによって、ワイパー92は対
物レンズ99の表面を掃くように振動して対物レンズ9
9の水滴を除去する。なお、この場合、イオン導電膜は
1V、コンマ数mAで駆動するため、振動子94,94
間の電圧伝達率は1/100 程度で良い。
【0026】上記構成のワイパー機構は、内視鏡60の
本体(挿入部65)とワイパー92とが電気的に絶縁さ
れるため、万が一、ワイパー92で単一故障が起きても
安全である。また、フード93ごと交換可能なので、ワ
イパー92が壊れても簡単に取換えられる。さらに、イ
オン導電膜を駆動する電圧は1Vと低いので安全である
とともに、イオン導電膜は高湿度中でも駆動できるので
体腔内での使用に適している。
本体(挿入部65)とワイパー92とが電気的に絶縁さ
れるため、万が一、ワイパー92で単一故障が起きても
安全である。また、フード93ごと交換可能なので、ワ
イパー92が壊れても簡単に取換えられる。さらに、イ
オン導電膜を駆動する電圧は1Vと低いので安全である
とともに、イオン導電膜は高湿度中でも駆動できるので
体腔内での使用に適している。
【0027】また、前述した従来の問題点を解決するワ
イパー機構としては図6の(b)のような構成も考えら
れる。すなわち、内視鏡挿入部65内に埋め込まれた第
1のコイル98からフード93に樹脂材91によって封
入された第2のコイル96に磁気的に伝達された信号で
図6の(a)と同様にイオン導電膜からなるワイパー9
2を動かし、対物レンズ99の水滴を除去するものであ
る。信号の周波数は1KHz 以下なので、CCDへの影響
もない。また、機械的振動が内視鏡本体内で生じないの
で他の部品への影響も全くない。
イパー機構としては図6の(b)のような構成も考えら
れる。すなわち、内視鏡挿入部65内に埋め込まれた第
1のコイル98からフード93に樹脂材91によって封
入された第2のコイル96に磁気的に伝達された信号で
図6の(a)と同様にイオン導電膜からなるワイパー9
2を動かし、対物レンズ99の水滴を除去するものであ
る。信号の周波数は1KHz 以下なので、CCDへの影響
もない。また、機械的振動が内視鏡本体内で生じないの
で他の部品への影響も全くない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡
は、加圧膨張性の第1の管部を湾曲部に配置した状態で
加圧管を挿入部の外周に設けたことにより、加圧管のシ
ール構造が簡単になるとともに、シールのための作業性
が向上し、シール性が良好となる。また、万一、シール
が破れた場合でも、挿入部の内部に加圧流体が漏れるこ
とがなく、加圧管路の修理が容易となる。
は、加圧膨張性の第1の管部を湾曲部に配置した状態で
加圧管を挿入部の外周に設けたことにより、加圧管のシ
ール構造が簡単になるとともに、シールのための作業性
が向上し、シール性が良好となる。また、万一、シール
が破れた場合でも、挿入部の内部に加圧流体が漏れるこ
とがなく、加圧管路の修理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可撓管の第1の実施例を示し、(a)
は(b)のAーA線に沿う断面図、(b)はカテーテル
の側断面図である。
は(b)のAーA線に沿う断面図、(b)はカテーテル
の側断面図である。
【図2】図1のカテーテルの加圧管に流体を供給する供
給手段の回路図である。
給手段の回路図である。
【図3】図1の可撓管の湾曲動作時の状態を示し、
(a)は(b)のBーB線に沿う断面図、(b)はカテ
ーテルの側断面図である。
(a)は(b)のBーB線に沿う断面図、(b)はカテ
ーテルの側断面図である。
【図4】本発明の可撓管の第2の実施例を示し、(a)
はカテーテルの側面図、(b)は(a)のCーC線に沿
う断面図、(c)は(a)のDーD線に沿う断面図、
(d)は(a)のEーE線に沿う断面図、(e)は
(a)のFーF線に沿う断面図、(f)は(a)のGー
G線に沿う断面図である。
はカテーテルの側面図、(b)は(a)のCーC線に沿
う断面図、(c)は(a)のDーD線に沿う断面図、
(d)は(a)のEーE線に沿う断面図、(e)は
(a)のFーF線に沿う断面図、(f)は(a)のGー
G線に沿う断面図である。
【図5】本発明の可撓管の第3の実施例を示し、(a)
は内視鏡の湾曲部の縦断面図、(b)は(a)の変形例
を示す内視鏡の湾曲部の縦断面図、(c)は(a)の内
視鏡の加圧管に流体を供給する供給手段の回路図であ
る。
は内視鏡の湾曲部の縦断面図、(b)は(a)の変形例
を示す内視鏡の湾曲部の縦断面図、(c)は(a)の内
視鏡の加圧管に流体を供給する供給手段の回路図であ
る。
【図6】ワイパー機構の概略構成図である。
1…カテーテル(可撓管)、6…加圧管、6a…第1の
管部(加圧膨張性の管部)、6b…第2の管部(非加圧
膨張性の管部)、10…湾曲部、60…内視鏡(可撓
管)。
管部(加圧膨張性の管部)、6b…第2の管部(非加圧
膨張性の管部)、10…湾曲部、60…内視鏡(可撓
管)。
Claims (1)
- 【請求項1】 湾曲部を有する挿入部を備えるととも
に、この挿入部の外周に、その長手方向の全長に渡って
配設された加圧流体の供給を受ける複数の加圧管を備
え、前記加圧管は、先端部を封止し、前記加圧流体によ
って膨張する加圧膨張性の部材からなる第1の管部と、
この第1の管部に気密に接続された非膨張性の部材から
なる第2の管部とからなり、前記第1の管部を前記湾曲
部の外周に位置させたことを特徴とする内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27858792A JP3262858B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27858792A JP3262858B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内視鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06125868A JPH06125868A (ja) | 1994-05-10 |
JP3262858B2 true JP3262858B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17599344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27858792A Expired - Fee Related JP3262858B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262858B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1607036A1 (fr) * | 2004-06-18 | 2005-12-21 | Universite Libre De Bruxelles | Support d' instruments comprenant une bague et montable sur un endoscope |
JP4891583B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2012-03-07 | オリンパス株式会社 | 内視鏡装置 |
JP4814586B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2011-11-16 | オリンパス株式会社 | 内視鏡装置 |
JP2007117103A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-17 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡用シース,内視鏡装置 |
US10058235B2 (en) * | 2011-03-01 | 2018-08-28 | Sanovas Intellectual Property, Llc | Steerable catheter |
JP6245550B2 (ja) * | 2013-05-21 | 2017-12-13 | 学校法人 中央大学 | 管体内探査装置 |
WO2015156022A1 (ja) | 2014-04-10 | 2015-10-15 | シャープ株式会社 | 屈曲装置、制御装置および医療機器 |
JP6267791B2 (ja) | 2014-05-30 | 2018-01-24 | シャープ株式会社 | 屈曲装置、制御装置および医療機器 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP27858792A patent/JP3262858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06125868A (ja) | 1994-05-10 |
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