JP3262693B2 - シートベルトプリローダー装置 - Google Patents

シートベルトプリローダー装置

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JP3262693B2
JP3262693B2 JP18592095A JP18592095A JP3262693B2 JP 3262693 B2 JP3262693 B2 JP 3262693B2 JP 18592095 A JP18592095 A JP 18592095A JP 18592095 A JP18592095 A JP 18592095A JP 3262693 B2 JP3262693 B2 JP 3262693B2
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浩幸 加藤
秀樹 田中
誠司 西出
誠司 堀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルトプリ
ローダー装置に係り、特にシートベルトのバックルを緊
急時に引下げられるようにしたシートベルトプリローダ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に装備されるシートベルトには、乗
員に装着されたシートベルトを車両急減速時に所定量引
き戻して、シートベルトを緊張させ、乗員の拘束性を向
上させるシートベルトプリローダー装置を備えたものが
ある。
【0003】この種のシートベルトプリローダー装置の
うち、シートベルトのバックルを緊急時に引下げられる
ようにした特開平5−170050号等に示されるタイ
プでは、シートベルトプリローダーに設けられた加速度
センサの慣性体に、所定値以上の車体前後方向の加速度
が作用した場合に、シートベルトプリローダーが作動す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシートベルトプリローダー装置を備えたシートにお
いて、シート位置を調整する際に、シートをシートトラ
ックに沿って急速にスライドさせながら、シートロック
解除用のスライド操作レバーを放すと、シートがシート
トラックにロックされ急停止する。このような場合に、
シートに高い加速度が発生した場合にも、シートに設け
られたシートベルトプリローダーの加速度センサが作動
しないような応答加速度に設定するためには各部品を高
い精度で製作する必要がある。
【0005】本発明は係る事実を考慮し、シート位置調
整時にスライド操作レバーを放す等により高い加速度が
発生しても加速度センサが作動しないシートベルトプリ
ローダー装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体に対し、スライド調整位置でスライド操作レバ
ーを操作することによりロック又はロック解除動作を行
うロック機構を介してスライド調整可能に装着したシー
トに取付けられ、シートベルトのバックルを緊急時に引
下げられるようにした加速度センサ組み込みシートベル
トプリローダー装置において、ロック機構の一部とし
て、車体に固定したロワーレールに複数設けたロック孔
に、スライド操作レバーを操作してダンパーラッチの先
端係合部を選択的に係合離脱操作可能に構成すると共
に、シートを移動中にダンパーラッチの先端係合部がロ
ック孔に係合した際にダンパーラッチを弾性体で支受し
て、加速度センサにシートベルトプリローダーを作動さ
せる値以上の加速度が働かないようにすることを特徴と
する。上述のように構成することにより、シートスライ
ド操作時にスライド操作レバーを放すと、ダンパーラッ
チの先端係合部がロック孔に係合する。このときダンパ
ーラッチに作用する高加速度がダンパーラッチを支受す
る弾性体に吸収されるので、加速度センサが誤作動しな
いようにできる。
【0007】請求項2に記載の発明は、車体に対し、ス
ライド調整位置でスライド操作レバーを操作することに
よりロック又はロック解除動作を行うロック機構を介し
てスライド調整可能に装着したシートに取付けられ、シ
ートベルトのバックルを緊急時に引下げられるようにし
た加速度センサ組み込みシートベルトプリローダー装置
において、車体の前後方向に作用する加速度によって加
速度センサが作動する通常状態と車体前後方向に作用す
る加速度によって加速度センサが作動しない傾斜状態と
の間を回動操作可能に構成すると共に、ロック機構用ス
ライド操作レバーのロック解除動作に連動して、加速度
センサを傾斜状態となるよう回動するセンサ回転装置を
備えたことを特徴とする。上述のように構成することに
より、シートスライド操作時にスライド操作レバーを引
くと、センサ回転装置によって、加速度センサを通常状
態から傾斜状態へ回動し、車体前後方向に働く加速度に
より加速度センサが不作動又は作動し難い状態とする。
これにより、シートスライド操作の際に生じる高加速度
で加速度センサが誤作動しないようにできる。
【0008】請求項3に記載の発明は、車体に対し、ス
ライド調整位置でスライド操作レバーを操作することに
よりロック又はロック解除動作を行うロック機構を介し
てスライド調整可能に装着したシートに取付けられ、シ
ートベルトのバックルを緊急時に引下げられるようにし
た加速度センサ組み込みシートベルトプリローダー装置
において、ロック機構用スライド操作レバーがロック状
態を解除するときの初期操作をされてから後続操作に移
行される間の加速度センサのオン−オフ切替り設定位置
で加速度センサを作動不能状態に操作し、ロック機構用
スライド操作レバーが後続操作されてラッチ係合範囲の
所定位置にきたときシートのロック状態を解除すると共
に、ロック機構用スライド操作レバーをロック状態に移
行する操作を開始してロック機構用スライド操作レバー
が後続操作されてラッチ係合範囲の所定位置にきたとき
に、シートをロック状態に移行する操作をし、さらに続
けてロック機構用スライド操作レバーが操作されて加速
度センサのオン−オフ切替り設定位置にきたとき加速度
センサを作動不能状態に操作する機械連動手段を備えた
ことを特徴とする。上述のように構成することにより、
ロック機構用スライド操作レバーにおけるシートのロッ
ク状態を解除する操作の初めにおける加速度センサのオ
ン−オフ切替り設定位置で加速度センサを作動不能状態
にし、この後のスライド操作レバーの動作によりスライ
ド操作レバーがラッチ係合範囲の所定位置にきたときに
シートのロック状態の解除を行う。またロック機構用ス
ライド操作レバーにおけるシートのロック状態に移行す
る操作の初めにおけるスライド操作レバーがラッチ係合
範囲の所定位置にきたときにシートをロック状態とし、
この後のスライド操作レバーの操作により、スライド操
作レバーが加速度センサのオン−オフ切替り設定位置に
きたときに加速度センサを作動可能状態にするという動
作手段を実現できる。このようにした場合は、シートの
ロック解除状態のときに、加速度センサが作動可能状態
になることはないので、シートを移動するときの衝撃に
より、加速度センサが誤動作することを確実に防止でき
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のシートベルトプリローダ装置において、機械連動手段
が、スライド操作レバーに連動して往復動作するスライ
ダと、スライダの往復動作に対応して、加速度センサの
慣性質量体における加速度検出動作を制限又は制限解除
の操作を行うシャフトを操作する動作を行わせるカム機
構と、を有することを特徴とする。
【0010】上述のように構成することにより、請求項
3に記載した発明の作用及び効果に加えて、スライド操
作レバーと共にスライダを往復動作し、このスライダと
シャフトの間に介在するカム機構によって、スライダの
往復動作をシャフト操作用の動作に変換して伝達し、ス
ライド操作レバーによるシートロック解除時に加速度セ
ンサを作動不能状態にするとともに、シートのロック時
に作動可能状態とする。さらに、この機械連動手段で
は、カムの構成を適宜変更することにより、加速度セン
サを作動不能状態にしてからシートのロック状態を解除
する時期と、シートをロック状態にしてから加速度セン
サを作動可能状態にする時期とを適切に設定して、シー
トのロック解除状態のときに加速度センサが作動可能状
態になることがないようにできるから、シートを移動す
るときの衝撃により加速度センサが誤動作することを確
実に防止できる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のシートベルトプリローダ装置において、機械連動手段
が、スライド操作レバーに連動して駆動動作を起こすカ
ム機構である操作機構部と、操作機構部の駆動力が伝達
されて、加速度センサの慣性質量体における加速度検出
動作を制限又は制限解除の操作を行うシャフトを操作す
る制限機構部と、を有することを特徴とする。
【0012】上述のように構成することにより、請求項
3に記載した発明の作用及び効果に加えて、スライド操
作レバーの動作に連動するカム機構で生じた操作駆動力
を制限機構部に伝達して、これを駆動しスライド操作レ
バーによるシートのロック解除時に加速度センサを作動
不能状態にするとともに、シートのロック時に作動可能
状態とする。さらに、この機械連動手段では、カムの構
成を適宜変更することにより、加速度センサを作動不能
状態にしてからシートのロック状態を解除する時期と、
シートをロック状態にしてから加速度センサを作動可能
状態にする時期とを適切に設定して、シートのロック解
除状態のときに加速度センサが作動可能状態になること
がないようにできるから、シートを移動するときの衝撃
により加速度センサが誤動作することを確実に防止でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施の形態の構成)本発明に係るシートベルトプ
リローダー装置の第1実施の形態を図1〜図3に従って
説明する。
【0014】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車体上方方向を示
す。
【0015】図3に示される如く、本第1実施の形態の
シート10は、車体に固定された左右一対のシートトラ
ック12に、車体前後方向へ移動可能に取付けられてい
る。また、シート10にはシートベルトプリローダー1
1が設けられており、このシートベルトプリローダー1
1に設けられた加速度センサに、所定値以上の加速度が
作用した場合に、シートベルトプリローダー11が作動
し、シートベルトのバックル13を引下げるようになっ
ている。
【0016】図2に示される如く、シート10側に設け
られたアッパレール14は、ボールベアリング16を介
してシートトラック12側に設けられたロワーレール1
8に取付けられており、ロワーレール18の側面18A
には、車体前後方向に沿って、所定の間隔でロック孔2
0が形成されている。
【0017】このロック孔20には、ラッチ22の先端
部22Aが係合可能とされている。ラッチ22はレバー
ピン24に固定されており、レバーピン24は、シート
10側に設けられたブラケット26に図2の時計回転方
向(図2の矢印A方向)と図2の反時計回転方向(図2
の矢印B方向)とへ揺動可能に軸支されている。
【0018】図3に示される如く、シートクッション1
0Aの右前端下方には、スライド操作レバー28が設け
られており、このスライド操作レバー28を略上方向
(図3の矢印C方向)へ操作することによって、図2に
示されるレバーピン24が図2の矢印B方向へ揺動し、
ラッチ22の先端部22Aがロック孔20から抜けるよ
うになっている。一方、操作力を弱めると、図示を省略
した付勢手段によって、レバーピン24とスライド操作
レバー28とラッチ22とが矢印A方向へ揺動し、ラッ
チ22の先端部22Aがロック孔20に係合するように
なっている。
【0019】なお、スライド操作レバー28が設けられ
ていない側のレバーピン24は、図示を省略したイコラ
イジングワイヤによって、スライド操作レバー28が設
けられたレバーピン24に連結されており、左右のレバ
ーピン24は連動するようになっている。
【0020】レバーピン24には制御装置としてのダン
パーラッチ29が取付けられている。ダンパーラッチ2
9のラッチ本体30の一方の端部には、筒状の軸受け部
30Aが溶着されており、この軸受け部30Aにはレバ
ーピン24が、レバーピン24の軸方向へ摺動可能に挿
入されている。なお、軸受け部30Aとレバーピン24
とは、スプライン結合とされており、ラッチ本体30は
レバーピン24と一体的に図2の時計回転方向(図2の
矢印A方向)と図2の反時計回転方向(図2の矢印B方
向)とへ揺動可能となっている。
【0021】図1に示される如く、レバーピン24に
は、ラッチ本体30の軸受け部30Aを挟んで一対のコ
イルスプリング32、34等の弾性体が巻着されてお
り、レバーピン24には、一対のコイルスプリング3
2、34の各外側に、スプリングストッパ36、38が
固定されている。従って、ラッチ本体30の先端係合部
30Bが、ロワーレール18のロック孔20に係合する
と、ラッチ本体30に対して、レバーピン24が相対的
に、前方(図1の矢印D方向)または、後方(図1の矢
印E方向)へ、コイルスプリング32の付勢力または、
コイルスプリング34の付勢力に抗して所定量移動し、
一方のコイルスプリングが圧縮されるようになってい
る。
【0022】なお、ラッチ本体30とラッチ22との間
隔は、ラッチ本体30とレバーピン24との相対移動
が、完全に停止した位置となった場合に、ラッチ本体3
0の先端係合部30Bが係合したロック孔20から、所
定距離隔たったロック孔20にラッチ22の先端部22
Aが係合するようになっている。
【0023】また、ラッチ本体30とラッチ22とは、
所定の角度差を設けてレバーピン24に取付けてあり、
ラッチ22の先端部22Aがロワーレール18の側面1
8Aに当接した状態で、ラッチ本体30の先端係合部3
0Bが、ロック孔20に係合した状態(図2の実線の状
態)となり、ラッチ22の先端部22Aがロック孔20
に係合すると、ラッチ本体30の先端係合部30Bは、
ロック孔20に深く進入し図2の想像線の位置となる。
従って、ラッチ本体30がロック孔20に係合した後
に、ラッチ22がロック孔20に係合するようになって
いる。
【0024】(第1実施の形態の作用)次に、本第1実
施の形態の作用を説明する。
【0025】本第1実施の形態では、例えば、シート1
0を車体前方(図1の矢印D方向)へ向けてスライドし
てる時に、スライド操作レバー28を放すと、先ず、ダ
ンパーラッチ29のラッチ本体30の先端係合部30B
が、ロワーレール18のロック孔20に係合する(図1
の実線の状態)。
【0026】次に、ラッチ本体30に対して、レバーピ
ン24が相対的に、前方(図1の矢印D方向)へ、コイ
ルスプリング34の付勢力に抗して所定量移動し、コイ
ルスプリング34が圧縮され、これによって高加速度が
吸収される。
【0027】なお、ラッチ本体30に対してレバーピン
24が矢印D方向へ移動している間は、ラッチ22の先
端部22Aはロワーレール18の側面18Aに当接して
おり、ロック孔20には係合していない。
【0028】ラッチ本体30に対してレバーピン24が
完全に停止すると、ラッチ22の先端部22Aがロック
孔20に対向する位置(図1の想像線の位置)となり、
レバーピン24が図2の矢印A方向へ回転して、ラッチ
22の先端部22Aがロック孔20に係合するととも
に、ラッチ本体30の先端係合部30Bは、ロック孔2
0に深く進入し図2の想像線の位置となる。この場合、
コイルスプリング34は圧縮された状態となる。
【0029】従って、ダンパーラッチ29によって、高
加速度が吸収された後に、ラッチ22の先端部22Aが
ロック孔20に係合するため、シートスライド時にスラ
イド操作レバーを放してもシートベルトプリローダー1
1の加速度センサは作動しない。
【0030】(第2実施の形態の構成)次に、本発明に
係るシートベルトプリローダー装置の第2実施の形態を
図4〜図6に従って説明する。
【0031】なお、第1実施の形態と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】図4に示される如く、本第2実施の形態で
は、バックル13は、可動板40にボルト42によって
固定されている。この可動板40はガイドプレート44
に、ガイドプレート44の長手方向に沿って下方(図4
の矢印F方向)へ移動可能に取付けられている。
【0033】可動板40は断面L字状の板材で構成され
ており、ガイドプレート44との当接部となる基部40
Aにバックル13が固定されている。基部40Aの下端
から車幅方向内側へ向けて略垂直に立ち上がったフラン
ジ部40Bには、ワイヤ46の一方の端部がアンカ48
によって固定されている。
【0034】ガイドプレート44には、車体後側下方へ
向かって延びるガイド孔50が形成されており、このガ
イド孔50内には図示を省略した逆戻り防止手段が挿入
されている。この逆戻り防止手段は、可動板50とガイ
ドプレート44の車幅方向外側に配置されたスペーサガ
イド52に挟持されており、逆戻り防止手段及びスペー
サガイド52は、ボルト42によって可動板40に固定
されている。
【0035】従って、ワイヤ46が下方(図4の矢印F
方向)へ移動すると、可動板40、バックル13、逆戻
り防止手段及びスペーサガイド52が一体的に矢印F方
向へ移動する。
【0036】ガイドプレート44のガイド孔50の長手
方向に沿った内周面の一方には、ラチェット歯50Aが
連続して形成されている。なお、図示を省略したが、こ
のラチェット歯50Aには、逆戻り防止手段の爪部が係
合しており、この爪部の先端には、ラチェット歯50A
の傾斜面と同一方向へ傾斜する傾斜面と、逆戻り防止手
段が矢印Fと反対方向に移動しようとした際、ラチェッ
ト歯50Aに係止される係止面が形成されている。ま
た、爪部は付勢手段によって、ラチェット歯50Aの方
向へ付勢されており、爪部とラチェット歯50Aとの係
止力を高めている。このため、逆戻り防止手段は、ガイ
ド孔50に沿って下方(図4の矢印F方向)へ移動する
が、逆方向へは戻らない。
【0037】ワイヤ46は、ガイドプレート44の下部
に設けられたガイド54に巻き掛けられ、車体前方へ導
かれている。
【0038】ガイドプレート44の下側前部には、セン
サ回転装置を構成するプリローダボデー56が取付けら
れており、このプリローダボデー56にはプリローダセ
ンサ55が固定されている。なお、図4に示される状態
(通常状態)では、プリローダボデー56はプリローダ
センサ55が略車体前後方向へ向く様に配置されてお
り、車体前後方向に作用する加速度によって、プリロー
ダセンサ55が作動するようになっている。
【0039】例えば、後述する図9に示す加速度センサ
の構成では、プリローダセンサ55は慣性質量体130
に相当し、車体の前後方向すなわち図9の横方向へ作動
するようになっている。
【0040】このプリローダボデー56は、後端上部に
形成された取付部56Aにおいて、ガイドプレート44
に対してビス58の回りに時計回転方向(図4の矢印G
方向)及び反時計回転方向(図4の矢印H方向)へ揺動
可能とされている。なお、プリローダボデー56の前端
下部に形成された取付部56Bには、円弧状の長孔57
が形成されており、取付部56Bはこの長孔57に挿入
されたビス61でガイドプレート44の前端部44Aに
揺動可能に取付けられている。なお、プリローダボデー
56は、図示を省略した付勢手段によって、矢印H方向
へ付勢さられており、通常状態では、ガイドプレート4
4に設けたストッパ(図示省略)に当接し、図4の状態
となっている。
【0041】プリローダボデー56の下部には、ワイヤ
46の他方の端部が連結されたプリローダシリンダー6
0が略車体前後方向へ向けて固定されている。詳しく
は、ワイヤ46の端部はプリローダシリンダー60内に
挿入されたピストンに連結されている。例えば、後述す
る図7に示すように、ワイヤ46に相当するワイヤ15
8の端部がピストン56に接続されている構成と同様で
ある。従って、プリローダセンサ55で車両急減速状態
を検知すると、プリローダセンサ55内の雷管が爆発
し、その火花でガス発生剤が大量のガスを発生しピスト
ンが前方へ移動して、一体的に、ワイヤ46は前方(図
4の矢印K方向)へ移動する。
【0042】プリローダボデー56の前端上部には、前
方へ向けてフランジ56Cが形成されている。このフラ
ンジ56Cには、センサ回転装置としてのワイヤ63の
一方の端部がアンカ59によって固定されており、ワイ
ヤ63を上方(図4の矢印L方向)へ移動すると、プリ
ローダボデー56がビス58を回転中心として矢印G方
向へ所定角度揺動し、図6の傾斜状態になる。この傾斜
状態では、プリローダボデー56は、プリローダセンサ
55が先端部を車体上方へ向けて傾斜しており、車体前
後方向に作用する加速度によって、プリローダセンサ5
5が作動しないようになっている。
【0043】プリローダセンサ55内には重錘55Aが
水平ガイド55Bに案内されて車両前方へと移動可能に
配置され、常時はばね(図示省略)で車両後方へ向けて
付勢されている。車両前方への加速度が大きくなると重
錘55Aが移動してプリローダシリンダー60を駆動す
る火薬が点火されるが(詳細構造は後述の図9で説明)
図6のようにプリローダセンサ55が傾くと水平ガイド
55Bも傾斜するので、重錘55Aを水平ガイド55B
に沿って移動させる水平方向加速度の分力は小さくな
り、大きな水平加速度であっても重錘55Aは水平ガイ
ド55Bに沿って移動しなくなるか、又は移動し難くな
る。
【0044】図5に示される如く、ワイヤ63の他方の
端部は、レバーピン24に固定されたブラケット64に
アンカ66で固定されている。従って、スライド操作レ
バー28(図3参照)を操作して、レバーピン24を図
5の時計回転方向(図5の矢印M方向)へ揺動し、図5
に想像線で示される如く、ラッチ22をロック孔20か
ら解除すると、ブラケット64の揺動に伴ってワイヤ6
3が矢印L方向へ移動する。
【0045】(第2実施の形態の作用)次に、本第2実
施の形態の作用を説明する。
【0046】本第2実施の形態では、シート10をスラ
イドする場合に、スライド操作レバー28を操作する
と、レバーピン24が図5の矢印M方向へ揺動して、ラ
ッチ22の先端部22Aがロック孔20から解除される
とともに、ブラケット64に固定されているワイヤ63
が矢印L方向へ移動する。これによって、ワイヤ63が
図4の矢印L方向へ移動し、プリローダボデー56がビ
ス58を回転中心として図1の矢印G方向へ所定角度揺
動し、図4の通常状態から図6の傾斜状態になる。
【0047】この傾斜状態では、プリローダボデー56
に設けられたプリローダセンサ55は、先端部を車体上
方へ向けて傾斜しており、車体前後方向に作用する加速
度によって作動しなく又はし難くなっている。
【0048】従って、シートスライド時に、又はシート
がロワーレール18の前後移動端部に当たって、シート
が急激に停止して、プリローダセンサ55に車体前後方
向の加速度が作用しても、プリローダセンサ55は作動
しない。
【0049】なお、スライド操作レバー28を放すと、
プリローダボデー56は図示を省略した、付勢手段の付
勢力によって、徐々に通常状態(図4の状態)に復帰
し、プリローダセンサ55の不作動状態は解除される。
【0050】(第3実施の形態の構成)図7及び図8に
は本発明の第3実施の形態に係る加速度センサ制御装置
を備えたシートベルトプリローダーを装着したシート要
部の構成が概略断面図にて示されている。なお、第1実
施の形態と同一部材については、同一符号を付してその
説明を省略する。
【0051】まず、このシートベルトプリローダーに用
いられる加速度センサ110について説明すると、図9
乃至図11に示される如く、加速度センサ110はケー
ス112を備えている。ケース112は、一端に壁部1
14を有する円筒形に形成されている。図11に示され
る如く、ケース112の開口縁部には、径方向外側へ向
けてリング状の凸部112Aが形成されており、開口側
はOリング115を介してボビン116により封止され
ている。つまり、ボビン116の外周部には、径方向外
側へ向けてリング状の凸部116Aが形成されており、
この凸部116AがOリング115を介してケース11
2の凸部112Aと当接している。
【0052】図9に示される如く、ボビン116とケー
ス112の凸部112Aとには、キャップ117が被せ
てあり、このキャップ117のエッジ部117Aをケー
ス112の凸部112Aにかしめることによって、ケー
ス112にボビン116を固定している。
【0053】ケース112の壁部114にはケース11
2の軸線に沿って透孔118が形成されており、また、
壁部114には、ケース112の直径方向へ突出した一
対の凸部121、123を有する略円筒形のガイド12
0が、ケース112内にケース112と同軸的に突出形
成されている。
【0054】このケース112の内部には着火ピン12
2が配置されている。着火ピン122は、略円筒形に形
成された本体124と、この本体124から一体的に突
出形成された針状の凸部126とから構成されている。
本体124はガイド120の内部に挿入されており、着
火ピン122はケース112の軸線に沿ってガイド12
0内をスライド移動可能となっている。
【0055】一方、凸部126は、着火ピン122(本
体124)が最もケース112の壁部114の側へ移動
した状態において、後述する図23に例示される如く、
壁部114に形成された透孔118から外部へ突出す
る。
【0056】図9に示すように、ボビン116と着火ピ
ン122との間にはファイアリングスプリング128が
配置されており、このファイアリングスプリング128
は、常に着火ピン122を透孔118の方向へ付勢して
いる。なお、ファイアリングスプリング128の一方の
端部128Aは、ボビン116の底面116Bに形成さ
れたリング状の凹部119に挿入されており、ファイア
リングスプリング128の他方の端部128Bは、着火
ピン122の本体124の内部に挿入されている。一
方、ガイド120の周囲には、慣性質量体130が配置
されている。
【0057】図9及び図11に示される如く、慣性質量
体130は、略円筒形に形成されており、その円筒中空
部にはガイド120の凸部121、123で形成される
凹部129、133が軸線方向に沿って設けられてい
る。このように形成された慣性質量体130はケース1
12の周囲壁とガイド120との間に移動可能に収容さ
れている。
【0058】図9に示される如く、慣性質量体130と
ボビン116との間にはバイアススプリング132が配
置されており、常に慣性質量体130を壁部114の方
向へ付勢している。なお、バイアススプリング132の
一方の端部132Aは、ボビン116に形成されたリン
グ状の凹部133に挿入されており、バイアススプリン
グ132の他方の端部132Bは、慣性質量体130の
端面130Aに当接されている。
【0059】慣性質量体130と着火ピン122との間
には、トリガレバー134が配置されており、トリガレ
バー134はガイド120の凸部123に軸線方向に沿
って形成されたスリット137内に挿入されている。ま
た、トリガレバー134の長手方向一端部は、軸136
によって回動可能に支持されており、軸136は、図1
1に示される如く、ガイド120の端面120Aにスリ
ット137を挟んで形成された断面半円形の一対の凹部
139に、係合している。一対の凹部139と対向する
ボビン116の対応部分には、図示しない一対の凹部が
形成されており、これらボビン116の凹部は凹部13
9とで軸136の軸受部を構成している。
【0060】また、図9に示すようにトリガレバー13
4の先端には、着火ピン122へ向けて突出した係合部
138が形成されており、着火ピン122の本体124
に係合可能である。すなわち、トリガレバー134が軸
136周りに回動することにより、係合部138は着火
ピン122に接近または離間できる。このトリガレバー
134の係合部138が着火ピン122の本体124に
係合した状態では、ファイアリングスプリング128に
より付勢された着火ピン122を、凸部126の先端部
が透孔118の入口近傍となる位置で、保持している。
【0061】また、トリガレバー134の先端部近傍の
着火ピン122と反対側には、慣性質量体130へ向け
て突出するスライド保持部140が形成されている。ス
ライド保持部140は、慣性質量体130の内周面に対
向しており、この慣性質量体130の内周面に線状に接
触するように構成されている。すなわち、通常、慣性質
量体130は、バイアススプリング132によって最も
ケース112の壁部114に接近した位置にあり、この
状態では、慣性質量体130の内周面がトリガレバー1
34のスライド保持部140に当接している。この場
合、トリガレバー134の係合部138は着火ピン12
2の本体124に係合して、着火ピン122の凸部12
6の先端部が透孔118の入口近傍となる位置で保持さ
れた状態となっている。
【0062】さらに、慣性質量体130が壁部114か
ら離間する矢印O方向へ移動する際には、慣性質量体1
30の内周面がトリガレバー134のスライド保持部1
40と線状に接触しながら相対移動する構成である。
【0063】そして、スライド保持部140に当接する
慣性質量体130の部分に対して壁部114側寄りの位
置には、トリガレバー134のスライド保持部140が
侵入可能なスリット141が、慣性質量体130の軸線
方向に沿って長く形成されている。
【0064】さらに、図9に示される如く、加速度セン
サ110には雷管142が配置されている。雷管142
は、加速度センサ110が組み付けられた状態において
加速度センサ110の軸線上に位置している。したがっ
てこの組付状態では、ケース112の透孔118は雷管
142に対向しており、この透孔118から突出可能な
着火ピン122の凸部126は、雷管142に衝突可能
となっている。なお、電管142の周囲にはエンハン
サ、ガス発生物質等が配置されている。
【0065】すなわち、これら着火ピン122、慣性質
量体130及びトリガレバー134が、車両急減速を検
出して作動する検出部材を構成することになる。
【0066】他方、ボビン116の中央部には円形の凹
部149が形成されており、この凹部149内には、コ
イルスプリング162と接してこのコイルスプリング1
62により壁部114方向に付勢される円盤状の安全解
除板164が配置されている。さらに、この安全解除板
164にシャフト174の一端側が係合されている。
【0067】また、シャフト174の他端側は細径とさ
れており、この細径とされた部分がキャップ117を貫
通している。キャップ117から突出したシャフト17
4の先端部には、従動案内ピン180が貫挿して取り付
けられている。
【0068】この安全解除板164の外周側には、ボビ
ン116に穿設された貫通孔160を通って壁部114
方向に突出するように伸びるアーム164Aが設けられ
ており、このアーム164Aの先端側には、慣性質量体
130に形成された長孔143に緩く嵌合される凸部1
66が、屈曲されて形成されている。
【0069】従って、図10に示すような慣性質量体1
30の移動を防止する状態では、長孔143の図の右端
側に凸部166が隣接するような位置関係となり、図9
に示すように、慣性質量体130による加速度の検出を
可能とする作動可能状態では、長孔143の図で左端側
に凸部166が隣接するような位置関係となる。
【0070】そして、この図9及び図10に示す状態の
場合、トリガレバー134は、係合部138が着火ピン
122の本体124に係合して、着火ピン122を保持
している。さらに、慣性質量体130はバイアススプリ
ング132によって最も壁部114に接近した位置、す
なわちトリガレバー134の回動軌跡内に侵入した位置
にあり、慣性質量体130の内周面がトリガレバー13
4のスライド保持部140に当接し、トリガレバー13
4の回動を阻止して着火ピン122を保持している。
【0071】上述のような加速度センサ110を備えた
シートベルトプリローダーは、図7及び図8に示すよう
に、加速度センサ110のガス発生部150に続けてガ
ス流路152が設けられ、このガス流路152がプリロ
ーダシリンダ60に連通されている。このプリローダシ
リンダ60内に摺動自在に装着されたピストン156に
は、ワイヤ158の一端が固定され、このワイヤ158
の他端は回動自由に軸支された回動ローラ170に巻回
して固定されている。回動ローラ170には巻取りワイ
ヤ172の一端部が巻回して固定され、この巻取ワイヤ
172の他端部は、シートベルトのバックル13に固定
されている。このバックル13は、図示しない戻り止め
ラッチ機構等により、シートベルトのウエビングを引き
込む方向へは移動するがウエビングを送り出す方向へは
移動しないように装着されている。
【0072】シートベルトプリローダーの加速度センサ
110には、誤作動防止のための制御装置が装着されて
いる。このため、図9、図10及び図14に示すように
加速度センサ110におけるシャフト174の従動案内
ピン180部分は、スライダ182のカム溝184に連
動されている。
【0073】この、スライダ182には図7乃至図12
及び図14に示すようにカム溝184が設けられるとも
に、図12に示すようにこのカム溝184の幅方向中央
にカム溝と直交する開放溝である通し溝185が設けら
れている。そして、この通し溝185にシャフト174
の自由端部が通された状態で、従動案内ピン180の両
端部がそれぞれカム溝184に摺動自在に挿入されてい
る。
【0074】カム溝184には、図7乃至図10及び図
14に示すように、加速度センサ110のキャップ11
7端面と平行に形成された、センサオフ操作溝部184
Aと、センサオン操作溝部184Bとが設けられてい
る。
【0075】センサオフ操作溝部184Aは、スライダ
182における図で上側に位置し、加速度センサ110
に接近した位置に形成されており、センサオン操作溝部
184Bは、スライダ182における図で下側に位置
し、加速度センサ110から離れた位置に形成されてい
る。さらに、センサオフ操作溝部184Aとセンサオン
操作溝部184Bとの間を斜状に形成された移行溝部1
84Cで滑らかに接続して一連のカム溝184が形成さ
れている。
【0076】スライダ182は、図13に示すように、
座席の構造部におけるプレートカバー186に図の上下
方面に摺動自在に装着されている。このため、プレート
カバー186に図の上下方向に長く形成され、縦に並べ
られた長穴188が設けられている。そして、各長穴1
88の表裏に配したワッシャ190の間に環状スペーサ
192を配し、これらの中央の透孔にそれぞれ螺子19
4が通され、スライダ182に締結されることにより、
スライダ182が長穴188に沿って摺動自在に装着さ
れている。
【0077】図7、図8及び図14に示すように、スラ
イダ182の加速度センサ110がある側と反対の側部
には、連動凹部196が設けられている。
【0078】この連動凹部196には図示するように、
スライド操作レバー28に設けられた連動ポール200
が回動可能に嵌入され、スライド操作レバー28の動作
に連動してスライダ182が図13に示す長穴188に
沿って移動するよう構成されている。
【0079】図7、図8及び図14に示すように、この
スライド操作レバー28により、ロワーレール18上に
摺動自在に装着されたシート10を所要位置で係留する
ロック機構が形成されている。すなわち、このスライド
操作レバー28はその中間部を軸部材204によりシー
ト10の構造部材に軸支され、その一方の係止端部20
6がロワーレール18の横下部所定範囲に渡って形成さ
れた係止歯部210部分に臨ませられ、その他方のハン
ドル端部208がシート10の前側下部位置に臨ませら
れている。
【0080】スライド操作レバー28の係止端部206
には、係止歯部210の各歯を嵌合、離脱可能な穴部2
12が設けられている。
【0081】また、スライド操作レバー28の係止端部
206の図で上部近接位置に配置された連動ポール20
0とシート10の構造部材との間には、引張コイルばね
214が架設され、スライド操作レバー28がその係止
端部206をロワーレール18の係止歯部210に係合
するよう附勢されている。
【0082】(第3実施の形態の作用、及び動作)次に
上述のように構成された本第3実施の形態の作用、及び
動作について説明する。まず、車両の搭乗者がシート1
0の位置調整を行う場合には、搭乗者は手でスライド操
作レバー28を図7の実線位置から二点鎖線位置まで引
き上げる。すると、スライド操作レバー28は軸部材2
04を中心に図に向かって、時計回転方向に小角度回動
し、図8に示す如く穴部212が係止歯部210から離
脱し、シート10とロワーレール18とのロック状態が
解除される。
【0083】このロック解除動作の際、スライド操作レ
バー28の初期操作回動に伴って、連動ポール200を
介してスライダ182が図7の下方に、引き下げられる
ため、スライダ182は図9に示す位置から図10に示
す位置へ移動する。この状態では、図14に示す如く係
止歯部210と穴部212との係合は完全に解除されて
いない。
【0084】そして、スライダ182のセンサオン操作
溝部184B内に位置していた従動案内ピン180も、
移行溝部184Cに案内され、センサオフ操作溝部18
4A内へ移行することによって、シャフト174を図の
矢印N方向へ移動する。すると、このシャフト174と
一体の操作板164及びアーム164Aが矢印N方向へ
移動し、図14と図10に示すようにアーム164Aの
凸部166が長孔143の壁部114方向(図に向かっ
て右側)側面に近接した位置に保持される。この図10
に示す状態では、慣性質量体130は図の矢印O方向に
移動しようとしても、長孔143内の凸部166に制限
されて移動できないので、トリガレバー134は着火ピ
ン122を制止し、加速度センサ110を作動不能状態
とする。
【0085】その後の搭乗者によるスライド操作レバー
28の後続操作回動で図8のように穴部212が係止歯
部210から離れ、シートが車両前後方向へ移動可能と
なる。この状態では、従動案内ピン180はセンサオフ
操作溝部184A内を移動するので、ハンドル端部20
8の後続操作回動ストロークが吸収されてスライダ18
2やシャフト174が移動することはない。
【0086】上述のようにして、搭乗者はスライド操作
レバー28を引き上げ操作し、ロック解除状態、及び加
速度センサ作動不能状態にしてから、シート10をロワ
ーレール18に沿って前後に移動し、所望の位置に合わ
せてからスライド操作レバー28を離す。このシート1
0をスライドさせて位置調整を行う際、例えばシート1
0を勢い良く動かしロワーレール18の前端、又は後端
のストッパに打ち当てて、大きな衝撃力が発生した場合
でも、加速度センサ110が誤動作することを防止でき
る。
【0087】スライド操作レバー28を離すとばね21
4の付勢力により、スライド操作レバー28は、まず軸
部材204を中心に図の反時計回転方向へ回動し、穴部
212内へ係止歯部210が挿入されて図14に示すロ
ック状態となる。この後、スライド操作レバー28がさ
らに回動して、加速度センサ作動可能状態となる。すな
わち、前述とは逆に図8に示す状態からスライド操作レ
バー28が反時計回転方向へ回動する動作に、連動ポー
ル200を介して連動するスライダ182が図で上側へ
移動し図10と図14に示す状態を通って、図7及び図
9に示す状態に移行する。この動作により、従動案内ピ
ン180はセンサオフ操作溝部184Aから移行溝部1
84Cに移行する直前でシート10はロワール18にロ
ックされ、シート10の移動による加速度が加速度セン
サ110に作用することはなくなる。この後、従動案内
ピン180は移行溝部184Cに案内され、センサオン
操作溝部184Bへ移行することにより、シャフト17
4を図の矢印O方向へ移動する。
【0088】これにより、シャフト174と一体にアー
ム164Aの凸部166が長孔143内のボビン側(図
に向かって左側)の端部に近接した位置に移動して保持
され、加速度センサ作動可能状態となる。この状態で
は、慣性質量体130が外力によって、バイアススプリ
ング132の付勢力に抗し、図の矢印O方向へ移動可能
な通常の使用状態となる。
【0089】(加速度センサの動作説明)次に、加速度
センサ110の動作状態について説明すると、加速度セ
ンサ110が何らかの衝撃的外力を受けたときには、慣
性質量体130がバイアススプリング132の付勢力に
抗して矢印O方向へ移動する。すると、トリガレバー1
34はスライド保持部140をスリット141内へ落と
し込むようにして、軸136を中心に図の時計回転方向
へ回動し、その係合部138を着火ピン本体124から
離脱する。着火ピン122はその動作を制限していたも
のが解除されたので、ファイリングスプリング128の
付勢力によって矢印N方向へ突進し、後述する図23に
示す如くその凸部126が透孔118を通って雷管14
2を打ち、発火させガス発生物質に着火する。
【0090】そして、図7にも示すように発生したガス
はガス流路152を通じてプリローダシリンダ60内へ
入り、ピストン156を図7に向かって右側へ押し、こ
のときワイヤ158を引いて、回動ローラ170を図の
時計回転方向へ回動する。この回動ローラ170の回動
により、巻取ワイヤ172が回動ローラ170に巻き取
られ、巻取りワイヤ172の端部に固定されたバックル
13を引き動作する。このため、シート10上のシート
ベルトを装着した搭乗者は、シートベルトのウエビング
の止め金を係着しているバックル13が、引っ張り込ま
れることによって、ウエビングが搭乗者の身体に緩みな
く引き締められる。
【0091】また、本第3実施の形態において、スライ
ダ182におけるカム溝184の形状を、移行溝部18
4Cがセンサオン操作溝部184B側へ寄った位置と
し、センサオン操作溝部184Bよりセンサオフ操作溝
部184Aの方を長く形成する等、カム溝184の構成
を適宜変更することにより、加速度センサ110を作動
不能状態にしてから、シート10のロック状態を解除し
また、シート10をロック状態にしてから、加速度セン
サ110を作動可能状態にするという動作手段を実現で
きる。このようにした場合は、シート10のロック解除
状態のときに、加速度センサ110が作動可能状態にな
ることはないので、シート10を移動するときの衝撃に
より、加速度センサ110が誤動作することを確実に防
止できる。 (第4実施の形態の構成)次に、本発明の第4実施の形
態を図15乃至図26によって説明する。本第4実施の
形態では、図15に示すようにシートベルトプリローダ
ーに用いられる加速度センサ110の制御装置はシート
10のスライド操作レバー28に連動する駆動操作機構
部220と、この駆動操作機構部220によって操作さ
れる制限機構部222とを備えている。
【0092】このシート10は、一般に用いられる車両
用シートであり、ロワーレール18上を摺動自在に装着
されており、このシート10をロワーレール18上の所
望の位置で固定するため、スライド操作レバー28に連
動するロック機構が設けられている。スライド操作レバ
ー28は、その基端部をシート10の構造部に固着され
るブラケット224に軸支され、その屈曲された先端部
がシート10の前側下方位置に臨まされている。
【0093】スライド操作レバー28の基端部側には、
図19乃至図21にも示すラッチ22が固着されてい
る。ラッチ22は、複数の係合歯部を有し、図15にも
示すようにロワーレール18に所定間隔で設けられた小
矩形状の複数の溝で形成されたロック孔20における所
要の溝に対し、スライド操作レバー28の回動動作によ
って選択的に係合離脱可能に構成されている。また、ス
ライド操作レバー28とブラケット224との間には、
ねじりコイルばね230を設置し、ラッチ22をロック
孔20に係合する方向(図19に矢印Pで示す方向)に
付勢する。なお、ラッチ22がロック孔20に係合され
たときには、ロワーレール18に対し、シート10は相
対的に摺動不能なロック状態となり、ラッチ22とロッ
ク孔20とが解除されたときには、ロワーレール18に
対しシート10が摺動可能なロック解除状態となる。
【0094】スライド操作レバー28の直線軸部上の所
定位置には、駆動操作機構部220が装着されている。
この駆動操作機構部220は、図16乃至図18にも示
すように、駆動カム部材232と従動部材234とを有
する。駆動カム部材232は、略扇板形で先細端部がス
ライド操作レバー28に固着されている。従動部材23
4は、全体が鉤形に形成され、その屈曲部近くの所定位
置で軸棒236によってロワーレール18側の図示しな
い構造部材に軸支されている。また、図16に示すよう
に従動部材234の直角に屈曲され延出された矩形板状
部先端面234Aが駆動カム部材232の直線側面23
2Aに摺接するとともに、駆動カム部材232が所定角
度図の反時計回転方向に回動したときには、駆動カム部
材232の円周部232Bが従動部材234の矩形板側
部234Bに摺接するようにカム機構が構成されてい
る。
【0095】従動部材234における先端面234A側
の一方の端部とは異なる他方の端部には、ワイヤ係留部
材238が軸ピン240によって軸支されている。この
ワイヤ係留部材238には、連動用ワイヤ242の一端
部が取り付けられている。連動用ワイヤ242は図15
に示すように、チューブ244を通して引き回され、そ
の他端部が制限機構部222の制限部材246に接続さ
れている。なお、チューブ244の両端部はそれぞれロ
ワーレール18側の図22に示す構造部材245等に固
定されている。
【0096】制限機構部222は、図22乃至図25に
示す如く構成されており、その制限部材246はその中
間部を軸部材248によりロワーレール18側の構造部
材245に軸支されている。この制限部材246の一方
の端部には前述したワイヤ242が接続され、その他方
の端部と構造部材245との間には、引張コイルばね2
50が張架されている。さらに制限部材246のばね2
50を架設した側の端部近くの所定部位には、円弧状の
2つの差し込み部材252が一体に形成されている。
【0097】これらの差し込み部材252は図24に示
す如くそれぞれ所定の肉厚に構成され、その自由端部に
向けて肉厚が薄くなるようにした傾斜面252Aが形成
されている。
【0098】また、制限部材246を軸支する軸部材2
48の延長部には、制限部材246から所定間隔を置い
て平行となるように小片状の押え部材254が固着され
ている。
【0099】この押え部材254は、制限部材246が
図23に示す状態まで回動したとき、加速度センサ11
0におけるシャフト174の自由端部近傍に位置し、シ
ャフト174の軸線方向の移動を防げるように構成され
ている。
【0100】上述の如き制限機構部222で制御される
加速度センサ110は図24及び図25に示すように構
成されている。加速度センサ110は、そのキャップ部
117の端面部を構造部材245の開口に臨ませて固着
し、キャップ部117の外平面と構造部材245の側面
とが面一となるようにされている。
【0101】また、所定長さを延出されたシャフト17
4の中間部には、案内盤材256が設置されている。案
内盤材256は図15及び図22に図示するように、円
盤状に形成され、その外周部は図24に示すようにシャ
フト174の自由端側へ向けて湾曲するように立ち上げ
て形成されている。案内盤材256は、その中央に設け
た透孔にシャフト174を通し、固定部材258をシャ
フト174に固着することにより、シャフト174に取
り付けられる。 (第4実施の形態の作用、及び動作)次に上述のように
構成された本第4実施の形態の作用、及び動作について
説明する。まず、車両の搭乗者がシート10の位置調整
を行う場合には、搭乗者は手でスライド操作レバー28
を図19の矢印Pと逆方向へ回動する。
【0102】そして、スライド操作レバー28が図26
に示す0度位置から加速度センサ110のオン−オフ切
替り設定角度17度まで回動した図20の位置となる
と、このスライド操作レバー28と一体の駆動カム部材
232は、図16の位置から図17の位置まで回動し、
この駆動カム部材232の回動動作に連動して従動部材
234も図の反時計回転方向へ回動し、ワイヤ242を
所定量引き動作する。すると、制限部材246は、図2
2の位置から図の時計回転方向へ、ばね250の付勢力
に抗して回動し、図23の状態に至る。この図23の状
態では、差し込み部材252が案内盤材256から離脱
し、押え部材254がシャフト174の上へ被さるよう
に位置する。
【0103】この制限部材246の初期動作により、加
速度センサ110は図24示す作動可能状態(オン状
態)から図25に示す作動不能状態(オフ状態)に移行
する。なお、図24に示す加速度センサ110は、衝撃
等の加速度を感知して動作した後の状態を示してある。
この加速度センサ110が加速度を感知する前の作動可
能状態は、前述した第3実施の形態の図9に示す状態と
同様である。
【0104】また、図25に示す作動不能状態では、コ
イルスプリング162の付勢力により、シャフト174
と一体の操作板164及びアーム164Aが矢印N方向
へ移動し、図示するように、アーム164Aが矢印Nの
凸部166が長孔143の壁部114方向(図に向かっ
て右側)側面に近接した位置に保持される。
【0105】この図25に示す状態では、加速度センサ
110に大きな加速度が加わった場合、例えばシート1
0の位置調整のためロック状態が解除されたシート10
をロワーレール18上を摺動し、ロワーレール18の前
端又は後端のストッパに打ち当てて停止させた場合で
も、慣性質量体130が図の矢印O方向へ移動しようと
すると、長孔143の側面が凸部166に当り、慣性質
量体130をバイアススプリング132とコイルスプリ
ング162との付勢力の合力で移動を阻止する。さら
に、これらスプリング132、162の合力に打ち勝っ
て慣性質量体130が操作板164及びシャフト174
と共に図の矢印O方向へ少し移動すると、シャフト17
4の先端が押え部材254に当たってその動作が停止さ
れるので、作動不能状態が確実に維持される。
【0106】次に、スライド操作レバー28を図26に
示す加速度センサ110のオン−オフ切替り設定角度1
7度から、ラッチ係合範囲27度まで連続回動すると、
ラッチ22は、ロック孔20から丁度離脱する状態に至
るが、スライド操作レバー28はさらに回動され全回転
範囲60度まで回動されて図21に示す位置に至る。こ
の動作の際、駆動カム部材232は、図17の状態から
図18の状態に至る。この動作中、駆動カム部材232
が加速度センサ110のオン−オフ切替り設定角度17
度を所定小量越えた回動角度位置で、駆動カム部材23
2の直線側面232Aと従動部材234の先端面234
Aとの摺接が外れ、円周部232Bと矩形板側部234
Bとが摺接を始め図18の状態となり、それ以後のスラ
イド操作レバー28の回動動作ストロークが吸収され従
動部材234の動作として伝わらない。すなわち、従動
部材234は、直線側面232Aと先端面234Aとが
摺接している間中回動動作するが、円周部232Bと矩
形板側部234Bとが摺接している間は回動しない。よ
って、従動部材234は、スライド操作レバー28が角
度17度を所定小量越えた回動角度位置からさらに回動
されても動くことはないから、これ以後従動部材234
に連動する制限部材246は図23の位置を保ち、加速
度センサ110は作動不能の状態を保つ。
【0107】上述のように、加速度センサ110が作動
不能状態とされ、かつロック解除状態において、搭乗者
はシート10をロワーレール18に沿って前後に移動
し、所望の位置に合わせてからスライド操作レバー28
を離す。
【0108】すると、スライド操作レバー28はばね2
30の付勢力で図21の位置である、図26に示す全回
転範囲60度からラッチ係合範囲27度を通り、加速度
センサ110のオン−オフ切替り設定角度17度を経
て、回動角0度の図19に示すラッチ22とロック孔2
0が係合したロック状態に復帰する。このとき、スライ
ド操作レバー28の回動に伴って、駆動カム部材232
は図18の状態から時計回転方向に回動する。そして、
駆動カム部材232の円周部232Bと矩形板側部23
4Bとが摺接している間は、従動部材234が不動なの
で、制限部材246は図23及び図25に示す加速度セ
ンサ110の作動不能状態を保持する。さらに駆動カム
部材232が図18の時計回転方向に回動し、駆動カム
部材232の直線側面232Aと先端面234Aとが摺
接を開始すると、従動部材234は図17に示す如く、
時計回転方向に回動を開始し、ワイヤ242を繰り出
す。すると、このワイヤ242の繰り出し動作に連動し
てばね250の引張力により、制限部材246が押え部
材254と共に図23の反時計回転方向へ回動する。そ
して、図25に示す状態から案内盤材256の裏側へ、
差し込み部材252がその傾斜面252A部分から差し
込まれ、この案内盤材256と一体のシャフト174を
矢印O方向へ引き出し、図24に示す加速度センサ11
0の作動可能状態とし、シート10の位置調整に伴う動
作を完了する。
【0109】上述のようなシート10の位置調整動作に
おいては、図26から理解できるように、加速度センサ
110を作動不能状態にしてから、シート10のロック
状態を解除し、また、シート10をロック状態にしてか
ら、加速度センサ110を作動可能状態にするという動
作手順となっている。よって、シート10のロック解除
状態のときに、加速度センサ110が始動可能状態にな
ることはないので、シート10を移動するときの衝撃に
より、加速度センサ110が誤動作することを確実に防
止できる。
【0110】なお、本第4実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用、及び効果は前述した第3実施の
形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付すこ
ととし、その詳細な説明を省略する。
【0111】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、シートスライ
ド時にスライド操作したレバーを放しても加速度センサ
が作動しないという優れた効果を有する。
【0112】請求項2乃至請求項5に記載の発明は、シ
ートスライド調整のためスライド操作レバーをロック解
除状態に操作しているときには、加速度センサを作動し
ないようにできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置の主要部を示す車体下方から見た概略図
である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置の主要部を示す車体前方から見た概略断
面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置が適用されたシートを示す車体斜め前方
内側から見た斜視図である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置を示す側面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置のシートトラックを示す車体前方から見
た概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るシートベルトプ
リローダー装置のシート移動時の状態を示す側面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施の形態に係るシートベルトプ
リローダ装置が適用されたシートのロック状態の要部を
示す部分断面側面図である。
【図8】本発明の第3実施の形態に係るシートベルトプ
リローダ装置が適用されたシートのロック解除状態の要
部を示す部分断面側面図である。
【図9】本発明の第3実施の形態に係るシートベルトプ
リローダ装置に装着された作動可能状態の加速度センサ
とスライダ要部とを示す縦断面図である。
【図10】本発明の第3実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された作動不能状態の加速度セン
サとスライダ要部とを示す縦断面図である。
【図11】本発明の第3実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサを取り出して
示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第3実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサ部分を示す要
部横断面図である。
【図13】本発明の第3実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサ制御用のスラ
イダ部分を示す縦断面図である。
【図14】本発明の第3実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用された、シートのロック解除直前
状態を示す要部拡大断面側面図である。
【図15】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートの加速度センサ制御
装置部分を示す要部概略斜視図である。
【図16】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスライド操作レバ
ーがシートのロック状態時の操作機構部を示す要部正面
図である。
【図17】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスライド操作レバ
ーがロック解除直前状態まで回動された時の操作機構部
を示す要部正面図である。
【図18】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスライド操作レバ
ーがシートのロック解除時の操作機構部を示す要部正面
図である。
【図19】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスライド操作レバ
ーがロック時の状態を示す概略正面図である。
【図20】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスダイド操作レバ
ーがロック解除直前状態を示す概略正面図である。
【図21】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置が適用されるシートのスライド操作レバ
ーがロック解除状態を示す概略正面図である。
【図22】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサを作動可能状
態に設定している制限機構部を示す概略正面図である。
【図23】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサを作動不能状
態に設定している制限機構部を示す概略正面図である。
【図24】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサの作動後の状
態を示す縦断面図である。
【図25】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサの作動不能状
態を示す従断面図である。
【図26】本発明の第4実施の形態に係るシートベルト
プリローダ装置に装着された加速度センサの制御装置に
連動するスライド操作レバーの回動角度と制御動作との
関係を示す解説図である。
【符号の説明】
10 シート 11 シートベルトプリローダー 12 シートトラック 13 バックル 14 アッパレール 18 ロワーレール 22 ラッチ 24 レバーピン 28 スライド操作レバー 29 ダンパーラッチ(制御装置) 30 ダンパーラッチ本体 32 コイルスプリング 34 コイルスプリング 55 プリローダセンサ(加速度センサ) 56 プリローダボデー(センサ回転装置) 60 プリローダシリンダー 63 ワイヤ(センサ回転装置) 110 加速度センサ 130 慣性質量体 174 シャフト 182 スライダ (機械連動手段)(カム機構) 184 カム溝 (機械連動手段)(カム機構) 220 操作機構部 (機械連動手段) 222 制限機構部 (機械連動手段) 232 駆動カム部材(機械連動手段) 234 従動部材 (機械連動手段) 246 制限部材 (機械連動手段) 252 差し込み部材(機械連動手段) 254 押え部材 (機械連動手段) 256 案内盤材 (機械連動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀樹 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 西出 誠司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 堀 誠司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平7−242156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/46 B60R 22/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に対し、スライド調整位置でスライ
    ド操作レバーを操作することによりロック又はロック解
    除動作を行うロック機構を介してスライド調整可能に装
    着したシートに取付けられ、シートベルトのバックルを
    緊急時に引下げられるようにした加速度センサ組み込み
    シートベルトプリローダー装置において、 前記ロック機構の一部として、前記車体に固定した前記
    ロワーレールに複数設けたロック孔に、前記スライド操
    作レバーを操作してダンパーラッチの先端係合部を選択
    的に係合離脱操作可能に構成すると共に、前記シートを
    移動中に前記ダンパーラッチの先端係合部が前記ロック
    孔に係合した際に前記ダンパーラッチを弾性体で支受し
    て、前記加速度センサに前記シートベルトプリローダー
    を作動させる値以上の加速度が働かないようにすること
    を特徴とするシートベルトプリローダー装置。
  2. 【請求項2】 車体に対し、スライド調整位置でスライ
    ド操作レバーを操作することによりロック又はロック解
    除動作を行うロック機構を介してスライド調整可能に装
    着したシートに取付けられ、シートベルトのバックルを
    緊急時に引下げられるようにした加速度センサ組み込み
    シートベルトプリローダー装置において、 前記車体の前後方向に作用する加速度によって加速度セ
    ンサが作動する通常状態と前記車体前後方向に作用する
    加速度によって前記加速度センサが作動しない傾斜状態
    との間を回動操作可能に構成すると共に、前記ロック機
    構用スライド操作レバーのロック解除動作に連動して、
    前記加速度センサを傾斜状態となるよう回動するセンサ
    回転装置を備えたことを特徴とするシートベルトプリロ
    ーダー装置。
  3. 【請求項3】 車体に対し、スライド調整位置でスライ
    ド操作レバーを操作することによりロック又はロック解
    除動作を行うロック機構を介してスライド調整可能に装
    着したシートに取付けられ、シートベルトのバックルを
    緊急時に引下げられるようにした加速度センサ組み込み
    シートベルトプリローダー装置において、 前記ロック機構用スライド操作レバーがロック状態を解
    除するときの初期操作をされてから後続操作に移行され
    る間の前記加速度センサのオン−オフ切替り設定位置で
    前記加速度センサを作動不能状態に操作し、前記ロック
    機構用スライド操作レバーが後続操作されてラッチ係合
    範囲の所定位置にきたとき前記シートのロック状態を解
    除すると共に、前記ロック機構用スライド操作レバーを
    ロック状態に移行する操作を開始して前記ロック機構用
    スライド操作レバーが後続操作されてラッチ係合範囲の
    所定位置にきたときに、前記シートをロック状態に移行
    する操作をし、さらに続けて前記ロック機構用スライド
    操作レバーが操作されて前記加速度センサのオン−オフ
    切替り設定位置にきたとき前記加速度センサを作動不能
    状態に操作する機械連動手段を備えたことを特徴とする
    シートベルトプリローダー装置。
  4. 【請求項4】 前記機械連動手段は、 前記スライド操作レバーに連動して往復動作するスライ
    ダと、 前記スライダの往復動作に対応して、前記加速度センサ
    の慣性質量体における加速度検出動作を制限又は制限解
    除の操作を行うシャフトを操作する動作を行わせるカム
    機構と、 を有することを特徴とする請求項3に記載のシートベル
    トプリローダ装置。
  5. 【請求項5】 前記機械連動手段は、 前記スライド操作レバーに連動して駆動動作を起こすカ
    ム機構である操作機構部と、 前記操作機構部の駆動力が伝達されて、前記加速度セン
    サの慣性質量体における加速度検出動作を制限又は制限
    解除の操作を行うシャフトを操作する制限機構部と、 を有することを特徴とする請求項3に記載のシートベル
    トプリローダ装置。
  6. 【請求項6】 前記機械連動手段は、前記スライド操作
    レバーに連動して駆動動作を起こすカム機構である操作
    機構部と、前記操作機構部の駆動力が伝達されて、前記
    シャフトを操作する制限機構部と、を有することを特徴
    とする請求項4記載のシートベルトプリローダ装置。
  7. 【請求項7】 前記カム機構は、スライド調整装置のロ
    ック機構が解除しない前記スライド操作レバーの初期操
    作で前記シャフトを動かして、前記加速度センサを作動
    不能状態とするとともに、前記スライド操作レバーの後
    続操作でスライド調整装置のロック機構を解除すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の
    シートベルトプリローダー装置。
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