JP3261065B2 - 半導電性ジルコニア焼結体 - Google Patents

半導電性ジルコニア焼結体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高強度を維持しなが
ら半導電性を有するジルコニア焼結体に関するものであ
り、具体的には、半導体装置、磁気ヘッド、電子部品等
の製造工程で使用する治工具や、テープガイド、画像形
成装置に用いられる分離爪などの静電気除去作用を必要
とする用途に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造部品材料として使用されてい
るアルミナ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素等を主成
分とするセラミック焼結体は、高強度でかつ高硬度を有
するとともに、耐熱性や耐食性に優れることから、様々
な分野で使用されているが、特に優れた機械的強度や摺
動特性が要求されるような用途ではジルコニア焼結体が
用いられている。
【0003】ところで、ジルコニア焼結体は高絶縁材料
であるため、半導体製造装置等で使用される搬送アーム
やウェハ把持用ピンセット、あるいはプリンタなどの画
像形成装置において使用される分離爪、さらには磁気テ
ープなどのテープ状体を搬送、案内するのに用いられる
テープガイドなど、静電気の除去作用が必要とされる用
途に使用するには、ジルコニア焼結体の体積固有抵抗値
(以下、抵抗値と略称する。)を109 Ω・cm以下と
する必要があり、その為、ジルコニア焼結体に導電性付
与剤を含有させ、抵抗値を小さくすることが試みられて
いる。
【0004】例えば、特開昭60−103078号公報
には、Y2 3 やMgOで安定化したZrO2 を主体と
し、これに導電性付与剤としてTiC,TaC,WC等
の炭化物のうち少なくとも1種以上を含有してなり、抵
抗値を0.5〜60×10-3Ω・cmとした導電性ジル
コニア焼結体が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記導電性
ジルコニア焼結体では抵抗値が低すぎることから、静電
気を逃がすと一気に除去されるため、大気摩擦によって
超高電圧の放電が発生するといった課題があった。その
為、例えば、上記ジルコニア焼結体によりテープガイド
を形成し、磁気テープとの摺動に伴う静電気を除去しよ
うとすると、磁気テープの記録内容が破壊される恐れが
あった。
【0006】また、このようなジルコニア焼結体を製造
するには、非酸化性雰囲気中にて焼成しなければならな
いことから特殊な装置が必要となり、さらに上記導電性
付与剤は原料自体が高価であることから製造コストが高
くなるといった課題があった。
【0007】本発明の目的は、酸化雰囲気中での焼成が
可能で安価に製造でき、かつジルコニアのもつ機械的特
性を大きく低下させることなく静電気を適度な速度で逃
がすことが可能な半導電性ジルコニア焼結体を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題に鑑
み、本発明の半導電性ジルコニア焼結体は、安定化剤を
含むZrO2を60〜90重量%と、導電性付与剤とし
て、Fe,Co,Ni,Crの酸化物のうち1種以上を
10〜40重量%とからなり、全ジルコニア量に対する
単斜晶以外のジルコニア量が90%以上、ZrO2の平
均結晶粒子径が0.3〜1.0μm、体積固有抵抗値が
105〜109Ω・cm、3点曲げ強度が580MPa以
上、破壊靱性値が5MPam1/2以上であることを特徴
とする。
【0009】即ち、本発明の半導電性ジルコニア焼結体
は、導電性付与剤として、Fe,Co,Ni,Crの酸
化物のうち1種以上を含有させることにより、これらの
導電性付与剤が粒界相を構成し、ジルコニアのもつ強度
を大きく低下させることなく焼結体の体積固有抵抗値を
105 〜109 Ω・cmの半導電性を持たせることがで
きることを見出したものである。
【0010】その為、静電気を適度な速度で逃がすこと
ができるため、ジルコニア焼結体と当接する物体が電気
的な影響を受け易いものであっても、破壊することなく
静電気を除去することができる。
【0011】しかも、上記導電性付与剤は、いずれも酸
化物であるため酸化雰囲気中での焼成が可能であること
から、焼成に特殊な装置を用いる必要がなく、また、こ
れらの導電性付与剤は安価に入手することができるた
め、簡単かつ安価に製造することができる。
【0012】ただし、上記導電性付与剤の含有量が10
重量%未満となると、抵抗値を下げる効果が小さく、逆
に、40重量%より多くなると、抵抗値が105 Ω・c
m未満となり、静電気が一気に逃げ易くなるために、大
気摩擦による超高電圧の放電が発生する恐れがあるとと
もに、焼結体の機械的特性(曲げ強度、破壊靱性値、硬
度など)が大きく低下するため、ジルコニア本来の機械
的特性を発揮できなくなる。
【0013】その為、導電性付与剤の含有量は10〜4
0重量%、好ましくは20〜30重量%とすることが重
要である。
【0014】また、主体をなすZrO2 は、Y2 3
MgO、CaO、CeO2 等の安定化剤で部分安定化し
たものを使用する。
【0015】具体的には、安定化剤としてY2 3 を用
いる時には、ZrO2 に対して3〜9mol%の範囲で
添加し、MgOを用いる時には、ZrO2 に対して16
〜26mol%の範囲で添加し、CaOを用いる時に
は、ZrO2 に対して8〜12mol%の範囲で添加
し、CeO2 を用いる時には、ZrO2 に対して10〜
16mol%の範囲でそれぞれ添加すれば良く、これら
の範囲で安定化剤を添加すれば、全ジルコニア量に対す
る単斜晶以外のジルコニア(正方晶ジルコニア及び立方
晶ジルコニア)量を90%以上とすることができるた
め、導電性付与剤を含有したことによる強度低下を抑
え、曲げ強度580MPa以上、破壊靱性値5MPam
1/2 以上の高強度と、ビッカース硬度9.5GPa以上
の高硬度を実現することができる。
【0016】即ち、ジルコニアの結晶状態には立方晶、
正方晶、単斜晶の3つの状態があり、特に、正方晶ジル
コニアは外部応力に対し、応力誘軌変態を受けて単斜晶
ジルコニアに相変態し、この時に生じる体積膨張によっ
てジルコニアの周囲に微小なマイクロクラックを形成し
て外部応力の進行を阻止できるため、ジルコニア焼結体
の強度を高めることができる。
【0017】その為、このジルコニア焼結体により半導
体製造装置等で使用される薄肉の搬送アームやウェハ把
持用ピンセット、あるいはプリンタなどの画像形成装置
において紙をローラから分離するのに使用される分離
爪、さらには磁気テープなどのテープ状体を搬送、案内
するのに用いられるテープガイド等を形成すれば、短期
間で摩耗したり、破損することがないため、長期間にわ
たって好適に使用することができる。
【0018】なお、ジルコニア焼結体中におけるZrO
2 の平均結晶粒子径は0.3〜1.0μm、好ましくは
0.4〜0.6μmのものが良い。
【0019】また、ジルコニア焼結体中における全ジル
コニア量に対し、単斜晶以外のジルコニア量を算出する
には、X線回折により単斜晶ジルコニアのX線回折強度
と、正方晶ジルコニア及び立方晶ジルコニアのX線回折
強度をそれぞれ測定し、数1により算出すれば良い。
【0020】
【数1】
【0021】さらに、原料粉末中や製造工程中におい
て、Al2 3 ,MnO,SiO2 ,Na,Fe等が不
純物として混入する恐れがあるが、これらは2.0重量
%以下の範囲であれば含有していても良い。
【0022】一方、このような半導電性ジルコニア焼結
体を製造するには、平均粒子径が0.5〜1.0μmの
ZrO2 粉末と安定化剤としてのY2 3 ,MgO,C
aO,CeO2 の粉末、及び導電性付与剤としてFe2
3 ,Co3 4 ,NiO,Cr2 3 のうち1種以上
の酸化物粉末を用いるか、あるいは焼成中にこれらの材
料に変化しうる水酸化物粉末や炭酸化粉末等を用い、安
定化剤を含むZrO2が60〜90重量%、導電性付与
剤が10〜40重量%となるように調合し、これらを乾
式又は湿式で混合する。なお、湿式の場合はスプレード
ライヤー等で乾燥造粒して顆粒を製作することもでき
る。
【0023】そして、乾式による原料粉末や湿式による
顆粒を型内に充填し、メカプレス成形法やラバープレス
成形法等の公知の成形手段により所定の形状に成形する
か、あるいは湿式による泥漿を押出成形法や射出成形
法、テープ成形法等の公知の成形手段により所定の形状
に成形したのち、酸化雰囲気中にて1〜3時間程度焼成
する。この時、焼成温度が1360℃未満であると完全
に焼結させることができず、1450℃より高くなると
シンターオーバーとなるために、いずれもジルコニア焼
結体の強度や硬度を高めることができない。その為、1
360〜1450℃の温度で焼成することが重要であ
る。
【0024】このような条件にて製作すれば、全ジルコ
ニア量に対する単斜晶以外のジルコニア量が90%以上
であり、曲げ強度580MPa以上、破壊靭性値5MP
am1/2 以上、ビッカース(Hv)硬度9.5GPa以
上を有するとともに、105〜109 Ω・cmの体積固
有抵抗値を有する半導電性ジルコニア焼結体を得ること
ができる。
【0025】なお、ZrO2 と安定化剤の混合において
共沈法を用いても良く、この共沈法を用いれば、微細か
つ均一に安定化剤が分散されたZrO2 を得ることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0027】平均粒子径0.6μmのZrO2 粉末に対
し、Y2 3 粉末を3mol%添加するとともに、導電
性付与剤としてFe2 3 粉末を30重量%添加し、さ
らにバインダーと溶媒を加えて混練乾燥することにより
顆粒を製作した。そして、この顆粒を金型中に充填して
メカプレス成形法により1.0ton/cm2 のプレス
圧にて所定の形状に成形し、しかるのち、1390℃の
大気雰囲気中にて2時間程度焼成することによりジルコ
ニア焼結体を得た。
【0028】そして、このジルコニア焼結体をX線回折
により単斜晶ジルコニアのX線回折強度と正方晶ジルコ
ニア及び立方晶ジルコニアのX線回折強度をそれぞれ測
定し、全ジルコニア量に対する単斜晶以外のジルコニア
量を数1より算出したところ99%が単斜晶以外のジル
コニアであった。
【0029】また、上記ジルコニア焼結体を3mm×4
mm×50mmの角柱状に切削したあと、表面を中心線
平均粗さ(Ra)0.1μmに研摩して試料を作製し、
この試料をJIS R1601に基づく3点曲げ試験に
より曲げ強度と破壊靭性値を測定したところ、曲げ強度
843MPa、破壊靭性値5.6MPam1/2 を有して
いた。
【0030】また、別の試料を用意し、ビッカース硬度
(Hv)を測定したところ11.3GPaを有してお
り、さらに別の試料を4端子法にて、体積固有抵抗値を
測定したところ、2.0×106 Ω・cmであった。
【0031】そこで、静電気の除去具合を見るために、
2.5mm×6mm×40mmの角柱状をしたジルコニ
ア焼結体を用意し、一方端に1000Vの電圧を印加
し、他方端における電圧値が100Vとなるまでの降下
時間を測定したところ、0.1〜20秒の時間を要し、
大気摩擦による放電を生じることなく適度な速度で静電
気を逃がすことができ良好であった。
【0032】(実施例1)上記実施形態におけるジルコ
ニア焼結体において、導電性付与剤であるFe23
含有量を変化させた時の機械的特性(曲げ強度、破壊靭
性値、ビッカース硬度)と、電気的特性(体積固有抵抗
値及び静電気の除去具合)について測定した。なお、機
械的特性及び電気的特性については前記実施形態と同様
の方法にて測定した。
【0033】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0034】
【表1】
【0035】この結果、Fe2 3 の含有量が10重量
%未満である試料No.1,2は、ジルコニアの持つ優
れた機械的特性を有していたものの、体積固有抵抗値が
1010Ω・cm以上と絶縁性が高いために、静電気の除
去効果が得られなかった。
【0036】また、Fe2 3 の含有量が40重量%よ
り多い試料No.7,8では、機械的特性の低下が見ら
れたものの、曲げ強度580MPa以上、破壊靱性値5
MPam1/2 以上、ビッカース硬度(Hv)9.5GP
a以上を有していた。しかしながら、Fe2 3 の含有
量が多すぎるために、体積固有抵抗値が104 Ω・cm
にまで低下した結果、静電気が一気に逃げてしまうとい
った問題があった。
【0037】これに対し、Fe2 3 の含有量が10〜
40重量%の範囲にある試料No.3〜6は、いずれも
曲げ強度580MPa以上、破壊靱性値5MPam1/2
以上、ビッカース硬度(Hv)9.5GPa以上と優れ
た機械的特性を有していた。
【0038】しかも、体積固有抵抗値を105 〜109
Ω・cmとすることができるため、静電気を適度な速度
で逃がすことができ、優れた静電気除去効果も有してい
た。
【0039】この結果、導電性付与剤であるFe2 3
を10〜40重量%の範囲で含有量すれば、ジルコニア
の持つ機械的特性を大きく低下させることなく、優れた
静電気除去効果を有する半導電性ジルコニア焼結体が得
られることが判る。
【0040】(実施例2)次に、他の導電性付与剤とし
て、NiO,Co3 4 ,Cr2 3 を用いたジルコニ
ア焼結体を試作し、これらの機械的特性及び電気的特性
を前記実施形態と同様の方法にて測定した。
【0041】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0042】
【表2】
【0043】この結果、導電性付与剤としてNiO,C
3 4 ,Cr2 3 を用いた場合においてもその含有
量を10〜40重量%とすれば、ジルコニアの持つ機械
的特性を大きく低下させることなく、優れた静電気除去
効果を有する半導電性ジルコニア焼結体が得られること
が判った。
【0044】なお、導電性付与剤として添加したCo3
4 は焼結体中においてCoOの状態で存在していた。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の本発明の半導電
性ジルコニア焼結体は、安定化剤を含むZrO2を60
〜90重量%と、導電性付与剤として、Fe,Co,N
i,Crの酸化物のうち1種以上を10〜40重量%と
からなり、全ジルコニア量に対する単斜晶以外のジルコ
ニア量を90%以上、ZrO2の平均結晶粒子径を0.
3〜1.0μm、体積固有抵抗値を105〜109Ω・c
m、3点曲げ強度を580MPa以上、破壊靱性値を5
MPam1/2以上としたことから、ジルコニアの持つ機
械的特性を大きく低下させることなく、静電気を適度な
速度で逃がすことができる。その為、この半導電性ジル
コニア焼結体により、半導体製造装置で使用される搬送
アームやウェハ把持用ピンセット、あるいはプリンタな
どの画像形成装置において使用される分離爪、さらには
磁気テープなどのテープ状体を搬送、案内するのに用い
られるテープガイド等を形成すれば、静電気による悪影
響を受けることがなく、また、短期間で摩耗したり、破
損することがないため、長期間にわたって好適に使用す
ることができる。
【0046】しかも、上記半導電性ジルコニア焼結体は
酸化雰囲気中での焼成が可能であるため、特殊な装置を
必要とせず、さらに、本発明で使用する導電性付与剤は
原料自体が安価に入手できるため、簡単かつ安価に製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/42 - 35/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安定化剤を含むZrO2を60〜90重量
    %と、導電性付与剤として、Fe,Co,Ni,Crの
    酸化物のうち1種以上を10〜40重量%とからなり、
    全ジルコニア量に対する単斜晶以外のジルコニア量が9
    0%以上、ZrO 2 の平均結晶粒子径が0.3〜1.0
    μm、体積固有抵抗値が105〜109Ω・cm、3点曲
    げ強度が580MPa以上、破壊靱性値が5MPam
    1/2 以上であることを特徴とする半導電性ジルコニア焼
    結体。
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