JP3260709B2 - 攪拌・混合装置および改良地盤の造成方法 - Google Patents
攪拌・混合装置および改良地盤の造成方法Info
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- JP3260709B2 JP3260709B2 JP32679598A JP32679598A JP3260709B2 JP 3260709 B2 JP3260709 B2 JP 3260709B2 JP 32679598 A JP32679598 A JP 32679598A JP 32679598 A JP32679598 A JP 32679598A JP 3260709 B2 JP3260709 B2 JP 3260709B2
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Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転ロッドとと
もに回転して掘削土と固化材を攪拌・混合する攪拌翼
と、静止して掘削土の共回りを防止する共回り防止翼と
を備えた攪拌・混合装置による深層混合処理工法で、掘
削土の共回りをリアルタイムで検出できるようにした攪
拌・混合装置、およびその装置を用いた改良地盤の造成
方法に関するものである。
もに回転して掘削土と固化材を攪拌・混合する攪拌翼
と、静止して掘削土の共回りを防止する共回り防止翼と
を備えた攪拌・混合装置による深層混合処理工法で、掘
削土の共回りをリアルタイムで検出できるようにした攪
拌・混合装置、およびその装置を用いた改良地盤の造成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、たとえば建設用地などとして
不適当な軟弱地盤を土質に見合ったセメント系の固化材
を注入しながら、固化材と掘削土を攪拌・混合すること
によってソイルセメント系の硬質地盤に改良する深層混
合処理工法が知られている。
不適当な軟弱地盤を土質に見合ったセメント系の固化材
を注入しながら、固化材と掘削土を攪拌・混合すること
によってソイルセメント系の硬質地盤に改良する深層混
合処理工法が知られている。
【0003】この種の深層混合処理工法では、たとえば
図5(a),(b)に図示するように、オーガーモータ
等で回転する回転ロッド30に掘削翼31とこの掘削翼
31で掘削された掘削土と地上から注入された固化材と
を攪拌・混合する攪拌翼32とを備えた攪拌・混合装置
が使用される。
図5(a),(b)に図示するように、オーガーモータ
等で回転する回転ロッド30に掘削翼31とこの掘削翼
31で掘削された掘削土と地上から注入された固化材と
を攪拌・混合する攪拌翼32とを備えた攪拌・混合装置
が使用される。
【0004】その際、掘削土の粘着力が大きい場合、掘
削土が攪拌翼32に団子状に付着して攪拌翼32と一緒
に回転してしまう、いわゆる土の共回り現象が生じる。
土の共回り現象が生じると、改良体中に大きな土塊が残
ったり固化材のみが固化した改良体ができたりして、設
計上要求される高品質の改良地盤を造成できない等の課
題が生じる。
削土が攪拌翼32に団子状に付着して攪拌翼32と一緒
に回転してしまう、いわゆる土の共回り現象が生じる。
土の共回り現象が生じると、改良体中に大きな土塊が残
ったり固化材のみが固化した改良体ができたりして、設
計上要求される高品質の改良地盤を造成できない等の課
題が生じる。
【0005】そこで、たとえば図6(a),(b)に図
示するように、掘削翼31と攪拌翼32間に掘削土の共
回りを防止する共回り防止翼33を備えた攪拌・混合装
置が使用されている。
示するように、掘削翼31と攪拌翼32間に掘削土の共
回りを防止する共回り防止翼33を備えた攪拌・混合装
置が使用されている。
【0006】共回り防止翼33は回転ロッド30にボス
を介して回転自在に取り付けられ、かつその回転径は掘
削径よりも大きく形成されており、回転ロッド30が回
転する間も掘削土内で静止して土の共回りを防止するも
のである。
を介して回転自在に取り付けられ、かつその回転径は掘
削径よりも大きく形成されており、回転ロッド30が回
転する間も掘削土内で静止して土の共回りを防止するも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】掘削翼31より長い板
で構成される共回り防止翼33は、回転ロッド30に回
転自在に取り付けられ、掘削範囲外の地盤に食い込んだ
部分の抵抗力によって静止しているだけである。
で構成される共回り防止翼33は、回転ロッド30に回
転自在に取り付けられ、掘削範囲外の地盤に食い込んだ
部分の抵抗力によって静止しているだけである。
【0008】そのため、特に掘削土の粘着力が非常に大
きい場合、掘削土が攪拌翼32に団子状に付着して、共
回り防止翼33を回転ロッド30と同期回転させようと
する力が、共回り防止翼33を回転しないように押さえ
る地盤の抵抗力を上まわることがある。
きい場合、掘削土が攪拌翼32に団子状に付着して、共
回り防止翼33を回転ロッド30と同期回転させようと
する力が、共回り防止翼33を回転しないように押さえ
る地盤の抵抗力を上まわることがある。
【0009】その結果、団子状になった掘削土が共回り
防止翼33ごと回転してしまって、共回り防止翼33が
全く機能しなくなってしまうことがある。また、共回り
防止翼33と掘削翼31との間、あるいは共回り防止翼
33と攪拌翼32との間に礫などの障害物が挟まった場
合などにも、共回り防止翼33が機能しなくなることが
ある。
防止翼33ごと回転してしまって、共回り防止翼33が
全く機能しなくなってしまうことがある。また、共回り
防止翼33と掘削翼31との間、あるいは共回り防止翼
33と攪拌翼32との間に礫などの障害物が挟まった場
合などにも、共回り防止翼33が機能しなくなることが
ある。
【0010】共回り現象が発生した場合、所定の品質を
確保できないため何らかの補修や補強が必要になる。し
かし、改良体の品質は施工後のチェックボーリング等を
行うまで確認できない。また、補修などの後施工を行う
にしても、時間の経過とともにソイルセメントが固化
し、強度が増加するため、後施工が非常に困難になる等
の問題が生じる。
確保できないため何らかの補修や補強が必要になる。し
かし、改良体の品質は施工後のチェックボーリング等を
行うまで確認できない。また、補修などの後施工を行う
にしても、時間の経過とともにソイルセメントが固化
し、強度が増加するため、後施工が非常に困難になる等
の問題が生じる。
【0011】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、深層混合処理工法で、掘削土の共回り
をリアルタイムで検出できるようにした攪拌・混合装置
を提供することを目的とする。さらに、掘削土の共回り
をリアルタイムで検出しての改良地盤の造成方法を提供
することを目的とする。
なされたもので、深層混合処理工法で、掘削土の共回り
をリアルタイムで検出できるようにした攪拌・混合装置
を提供することを目的とする。さらに、掘削土の共回り
をリアルタイムで検出しての改良地盤の造成方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1記載の攪拌・混合装置
は、回転ロッドとともに回転して掘削土と固化材を攪拌
・混合する攪拌翼と、静止して掘削土の共回りを防止す
る共回り防止翼と、回転ロッドの回転数に対する共回り
防止翼の相対回転数を検出するカウントセンサーを有
し、共回り防止翼の相対回転数が回転ロッドの回転数と
ほぼ同じであれば共回り防止翼は地中でほぼ静止し続
け、掘削土と固化材が正常に攪拌・混合され、共回り防
止翼の相対回転数が回転ロッドの回転数に比べて大幅に
下回るようであれば土の共回り(共回り現象)が生じて
いることを確認することができるように構成されている
ことを特徴とするものである。
めに、この発明に係る請求項1記載の攪拌・混合装置
は、回転ロッドとともに回転して掘削土と固化材を攪拌
・混合する攪拌翼と、静止して掘削土の共回りを防止す
る共回り防止翼と、回転ロッドの回転数に対する共回り
防止翼の相対回転数を検出するカウントセンサーを有
し、共回り防止翼の相対回転数が回転ロッドの回転数と
ほぼ同じであれば共回り防止翼は地中でほぼ静止し続
け、掘削土と固化材が正常に攪拌・混合され、共回り防
止翼の相対回転数が回転ロッドの回転数に比べて大幅に
下回るようであれば土の共回り(共回り現象)が生じて
いることを確認することができるように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の攪拌・混合装置は、請求項
1において、カウントセンサーは磁気式近接スイッチと
検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは回転ロ
ッドに、検出用マグネットは共回り防止翼にそれぞれ取
り付ける。
1において、カウントセンサーは磁気式近接スイッチと
検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは回転ロ
ッドに、検出用マグネットは共回り防止翼にそれぞれ取
り付ける。
【0014】請求項3記載の攪拌・混合装置は、請求項
1において、カウントセンサーは磁気式近接スイッチと
検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは共回り
防止翼に、検出用マグネットは回転ロッドにそれぞれ取
り付ける。
1において、カウントセンサーは磁気式近接スイッチと
検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは共回り
防止翼に、検出用マグネットは回転ロッドにそれぞれ取
り付ける。
【0015】請求項4記載の改良地盤の造成方法は、回
転ロッドとともに回転して掘削土と固化材を攪拌・混合
する攪拌翼と、静止して掘削土の共回りを防止する共回
り防止翼とを有する攪拌・混合装置を用いて改良地盤を
造成する際に、回転ロッドの回転数に対する共回り防止
翼の相対回転数を検出するカウントセンサーを設け、共
回り防止翼の相対回転数が回転ロツドの回転数とほぼ同
じであれば共回り防止翼は地中でほぼ静止し続け掘削土
と固化材が正常に攪拌・混合されていることを確認する
と共に、共同り防止翼の相対回転数が回転ロッドの回転
数に比べて大幅に下回るようであれば土の共回り(共回
り現象)が生じていることを確認し、共回り現象が確認
された場合には、再施工する等の措置を速やかに行って
改良地盤を造成することを特徴とする。
転ロッドとともに回転して掘削土と固化材を攪拌・混合
する攪拌翼と、静止して掘削土の共回りを防止する共回
り防止翼とを有する攪拌・混合装置を用いて改良地盤を
造成する際に、回転ロッドの回転数に対する共回り防止
翼の相対回転数を検出するカウントセンサーを設け、共
回り防止翼の相対回転数が回転ロツドの回転数とほぼ同
じであれば共回り防止翼は地中でほぼ静止し続け掘削土
と固化材が正常に攪拌・混合されていることを確認する
と共に、共同り防止翼の相対回転数が回転ロッドの回転
数に比べて大幅に下回るようであれば土の共回り(共回
り現象)が生じていることを確認し、共回り現象が確認
された場合には、再施工する等の措置を速やかに行って
改良地盤を造成することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
を示し、図においてオーガーモータ等で回転する回転ロ
ッド1の下端部に掘削翼2が突設され、その上側に一段
あるいは複数段の攪拌翼3と共回り防止翼4がそれぞれ
水平に突設されている。
を示し、図においてオーガーモータ等で回転する回転ロ
ッド1の下端部に掘削翼2が突設され、その上側に一段
あるいは複数段の攪拌翼3と共回り防止翼4がそれぞれ
水平に突設されている。
【0017】掘削翼2は回転ロッド1とともに強制的に
回転して土を掘削するもので、回転ロッド1の先端部に
固定して取り付けられている。
回転して土を掘削するもので、回転ロッド1の先端部に
固定して取り付けられている。
【0018】攪拌翼3は掘削翼2と同様、回転ロッド1
とともに強制的に回転して掘削翼2で掘削された掘削土
と回転ロッド1内の固化材注入チューブ(図省略)を介
して地上から注入された固化材とを攪拌・混合するもの
で、掘削翼2の上側に回転ロッド1に固定して取り付け
られている。
とともに強制的に回転して掘削翼2で掘削された掘削土
と回転ロッド1内の固化材注入チューブ(図省略)を介
して地上から注入された固化材とを攪拌・混合するもの
で、掘削翼2の上側に回転ロッド1に固定して取り付け
られている。
【0019】共回り防止翼4は、掘削土内で静止して掘
削土と固化材との攪拌・混合を助けるとともに、掘削土
が攪拌翼3に団子状に付着して攪拌翼3と一緒に回転し
てしまう土の共回りを防止するもので、特に回転ロッド
1の掘削翼2と攪拌翼3間に回転自在に取り付けられて
いる。
削土と固化材との攪拌・混合を助けるとともに、掘削土
が攪拌翼3に団子状に付着して攪拌翼3と一緒に回転し
てしまう土の共回りを防止するもので、特に回転ロッド
1の掘削翼2と攪拌翼3間に回転自在に取り付けられて
いる。
【0020】なお、攪拌翼3と共回り防止翼4は必要に
応じて、回転ロッド1の軸方向に所定間隔にかつ交互に
複数取り付けられている。また、回転ロッド1と共回り
防止翼4には、回転ロッド1の回転数に対する共回り防
止翼4の相対回転数を検出するカウントセンサー5が取
り付けられている。
応じて、回転ロッド1の軸方向に所定間隔にかつ交互に
複数取り付けられている。また、回転ロッド1と共回り
防止翼4には、回転ロッド1の回転数に対する共回り防
止翼4の相対回転数を検出するカウントセンサー5が取
り付けられている。
【0021】カウントセンサー5は、いわゆる非接触式
タイプのもので、検出用マグネット5aと、この検出用
マグネット5aが一定範囲内に近づいたときこれを検出
する磁気式近接スイッチ5bとを有し、検出用マグネッ
ト5aは共回り防止翼4に、磁気式近接スイッチ5bは
回転ロッド1にそれぞれ1個ないし複数個取り付けられ
ている。
タイプのもので、検出用マグネット5aと、この検出用
マグネット5aが一定範囲内に近づいたときこれを検出
する磁気式近接スイッチ5bとを有し、検出用マグネッ
ト5aは共回り防止翼4に、磁気式近接スイッチ5bは
回転ロッド1にそれぞれ1個ないし複数個取り付けられ
ている。
【0022】このような構成において、地中で掘削翼2
が回転ロッド1とともに強制的に回転することにより土
が掘削される。また、掘削土中に固化材を注入しながら
攪拌翼3が回転ロッド1とともに回転することにより、
掘削土と固化材が攪拌・混合されてソイルセメントが形
成される。
が回転ロッド1とともに強制的に回転することにより土
が掘削される。また、掘削土中に固化材を注入しながら
攪拌翼3が回転ロッド1とともに回転することにより、
掘削土と固化材が攪拌・混合されてソイルセメントが形
成される。
【0023】また、攪拌翼3の回転する間、共回り防止
翼4が周辺地盤の抵抗によって静止し続けることによ
り、掘削土と固化材との攪拌・混合が促進されるととも
に土の共回りが押さえられる。さらにその際、カウント
センサー5によって回転ロッド1の回転数に対する共回
り防止翼4の相対回転数が検出される。
翼4が周辺地盤の抵抗によって静止し続けることによ
り、掘削土と固化材との攪拌・混合が促進されるととも
に土の共回りが押さえられる。さらにその際、カウント
センサー5によって回転ロッド1の回転数に対する共回
り防止翼4の相対回転数が検出される。
【0024】この場合、磁気式近接スイッチ5bが回転
ロッド1とともに回転して検出用マグネット5aから遠
ざかり、一回転して再び検出用マグネット5aに近接
し、検出用マグネット5aの近くを通過したとき共回り
防止翼4の相対回転数が1カウントされる。
ロッド1とともに回転して検出用マグネット5aから遠
ざかり、一回転して再び検出用マグネット5aに近接
し、検出用マグネット5aの近くを通過したとき共回り
防止翼4の相対回転数が1カウントされる。
【0025】また、共回り防止翼4の相対回転数は、回
転ロッド1内を介して地上に引き出された通信ケーブル
6と回転ロッド1の上端部に取り付けられたスリップリ
ング7を介して地上のカウンター装置8に通信され、こ
のカウンター装置8でリアルタイムで記録される。
転ロッド1内を介して地上に引き出された通信ケーブル
6と回転ロッド1の上端部に取り付けられたスリップリ
ング7を介して地上のカウンター装置8に通信され、こ
のカウンター装置8でリアルタイムで記録される。
【0026】なお、地中部と地上のカウンター装置8間
の通信手段として、例えば図2に図示するような、地中
部に発信装置9を、地上に受信装置10をそれぞれ備え
た磁気伝送装置を利用し、無線による方法もある。
の通信手段として、例えば図2に図示するような、地中
部に発信装置9を、地上に受信装置10をそれぞれ備え
た磁気伝送装置を利用し、無線による方法もある。
【0027】その結果、共回り防止翼4の相対回転数が
回転ロッド1の回転数とほぼ同じであれば、共回り防止
翼4は地中でほぼ静止し続け、掘削土と固化材が正常に
攪拌・混合され、均質でかつ強度ばらつきのきわめて小
さい改良地盤を造成することが可能になる。
回転ロッド1の回転数とほぼ同じであれば、共回り防止
翼4は地中でほぼ静止し続け、掘削土と固化材が正常に
攪拌・混合され、均質でかつ強度ばらつきのきわめて小
さい改良地盤を造成することが可能になる。
【0028】一方、共回り防止翼4の相対回転数が回転
ロッド1の回転数に比べて大幅に下回るようであれば、
共回り防止翼4が回転ロッド1とともに回転し、土の共
回りが生じていると言える。
ロッド1の回転数に比べて大幅に下回るようであれば、
共回り防止翼4が回転ロッド1とともに回転し、土の共
回りが生じていると言える。
【0029】こうして共回り現象が確認された場合に
は、回転ロッド1を引き上げて再施工する等の措置を速
やかに行うことができる。
は、回転ロッド1を引き上げて再施工する等の措置を速
やかに行うことができる。
【0030】図3(a)〜(c)は、カウントセンサー
5の検出用マグネット5aと磁気式近接スイッチ5bの
取付例を示し、磁気式近接スイッチ5bが一定範囲内に
近接した検出用マグネット5aを検出できる状態であれ
ば、特に取付位置は限定されない。
5の検出用マグネット5aと磁気式近接スイッチ5bの
取付例を示し、磁気式近接スイッチ5bが一定範囲内に
近接した検出用マグネット5aを検出できる状態であれ
ば、特に取付位置は限定されない。
【0031】特に図3(a)に図示するように、磁気式
近接スイッチ5bを回転ロッド1に埋め込むように、か
つ共回り防止翼4が突設されるボスでカバーされる位置
に取り付けることにより、磁気式近接スイッチ5bの損
耗を少なくできる。
近接スイッチ5bを回転ロッド1に埋め込むように、か
つ共回り防止翼4が突設されるボスでカバーされる位置
に取り付けることにより、磁気式近接スイッチ5bの損
耗を少なくできる。
【0032】また、図3(b)に図示するように、磁気
式近接スイッチ5bを複数取り付けることにより、施工
中に一部の磁気式近接スイッチ5bが故障した場合で
も、継続して必要なデータを検出することができる。
式近接スイッチ5bを複数取り付けることにより、施工
中に一部の磁気式近接スイッチ5bが故障した場合で
も、継続して必要なデータを検出することができる。
【0033】さらに、図3(c)に図示するように、磁
気式近接スイッチ5bを回転ロッド1の外部かつ共回り
防止翼4の位置より上方に取り付けることにより、磁気
式近接スイッチ5bの保守・点検作業を容易に行うこと
ができる。
気式近接スイッチ5bを回転ロッド1の外部かつ共回り
防止翼4の位置より上方に取り付けることにより、磁気
式近接スイッチ5bの保守・点検作業を容易に行うこと
ができる。
【0034】なお、検出用マグネット5aを回転ロッド
1に、磁気式近接スイッチ5bを共回り防止翼4にそれ
ぞれ取り付ける場合には、例えば図4(a),(b)に
図示するように磁気伝送装置などの発進装置9を共回り
防止翼4に取り付け、無線による通信を行う方法があ
る。
1に、磁気式近接スイッチ5bを共回り防止翼4にそれ
ぞれ取り付ける場合には、例えば図4(a),(b)に
図示するように磁気伝送装置などの発進装置9を共回り
防止翼4に取り付け、無線による通信を行う方法があ
る。
【0035】また、カウントセンサー5として、非接触
式タイプのものについて説明したが、リミットスイッチ
等を備えた接触式タイプのものでもよい。
式タイプのものについて説明したが、リミットスイッチ
等を備えた接触式タイプのものでもよい。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に回転ロッドの回転数に対する共回り防止翼の相対回
転数を検出するカウントセンサーを設けてなるので、土
の共回り現象を施工中リアルタイムで検出でき、共回り
現象が確認された場合には、回転ロッドを引き上げて再
施工する等の対応措置を速やかに行うことができる。
特に回転ロッドの回転数に対する共回り防止翼の相対回
転数を検出するカウントセンサーを設けてなるので、土
の共回り現象を施工中リアルタイムで検出でき、共回り
現象が確認された場合には、回転ロッドを引き上げて再
施工する等の対応措置を速やかに行うことができる。
【0037】したがって、ソイルセメントの攪拌・混合
不良を無くして、強度ばらつきのきわめて小さい高品質
の改良地盤を造成できる。
不良を無くして、強度ばらつきのきわめて小さい高品質
の改良地盤を造成できる。
【0038】また、カウントセンサーは磁気式近接スイ
ッチと検出用マグネットを有し、その一方を回転ロッド
または共回り防止翼に、他方を反対側に取り付るだけで
よいので、在来のものを利用してきわめて簡単にかつ廉
価になすことができる。
ッチと検出用マグネットを有し、その一方を回転ロッド
または共回り防止翼に、他方を反対側に取り付るだけで
よいので、在来のものを利用してきわめて簡単にかつ廉
価になすことができる。
【図1】攪拌・混合装置の一例を示し、(a)はその側
面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図である。
面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図である。
【図2】攪拌・混合装置の一例を示す側面図である。
【図3】攪拌・混合装置の一例を示し、(a)〜(c)
はその側面図とイ−イ線断面図である。
はその側面図とイ−イ線断面図である。
【図4】攪拌・混合装置の一例を示し、(a)はその側
面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図である。
面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図である。
【図5】従来の攪拌・混合装置の一例を示し、(a)は
その側面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図で
ある。
その側面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図で
ある。
【図6】従来の攪拌・混合装置の一例を示し、(a)は
その側面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図で
ある。
その側面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図で
ある。
1 回転ロッド 2 掘削翼 3 攪拌翼 4 共回り防止翼 5 カウントセンサー 5a 検出用マグネット 5b 磁気式近接スイッチ 6 通信ケーブル 7 スリップリング 8 カウンター装置 9 発信装置 10 受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 篤史 東京都港区赤坂6丁目13番7号 株式会 社テノックス内 (56)参考文献 特開 平8−120664(JP,A) 特開 平9−33251(JP,A) 特開 昭56−153013(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/12 102
Claims (4)
- 【請求項1】 回転ロッドとともに回転して掘削土と固
化材とを攪拌・混合する攪拌翼と、静止して掘削土の共
回りを防止する共回り防止翼とを有する攪拌・混合装置
において、回転ロッドの回転数に対する共回り防止翼の
相対回転数を検出するカウントセンサーを有し、かつ共
回り防止翼の相対回転数が回転ロッドの回転数とほぼ同
じであれば共回り防止翼は地中でほぼ静止し続け、掘削
土と固化材とが正常に攪拌・混合され、共回り防止翼の
相対回転数が回転ロッドの回転数に比べて大幅に下回る
ようであれば土の共回りが生じていることを確認できる
ように構成されていることを特徴とする攪拌・混合装
置。 - 【請求項2】 カウントセンサーは磁気式近接スイッチ
と検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは回転
ロッドに、検出用マグネットは共回り防止翼にそれぞれ
取り付けてあることを特徴とする請求項1記載の攪拌・
混合装置。 - 【請求項3】 カウントセンサーは磁気式近接スイッチ
と検出用マグネットを有し、磁気式近接スイッチは共回
り防止翼に、検出用マグネットは回転ロッドにそれぞれ
取り付けてあることを特徴とする請求項1記載の攪拌・
混合装置。 - 【請求項4】 回転ロッドとともに回転して掘削土と固
化材を攪拌・混合する攪拌翼と、静止して掘削土の共回
りを防止する共回り防止翼とを有する攪拌・混合装置を
用いて改良地盤を造成するる際に、回転ロッドの回転数
に対する共回り防止翼の相対回転数を検出するカウント
センサーを設け、共回り防止翼の相対回転数が回転ロッ
ドの回転数とほぼ同じであれば共回り防止翼は地中でほ
ぼ静止し続け掘削土と固化材が正常に攪拌・混合されて
いることを確認すると共に、共回り防止翼の相対回転数
が回転ロッドの回転数に比べて大幅に下回るようであれ
ば土の共回りが生じていることを確認し、共回り現象が
確認された場合には、再施工する等の措置を速やかに行
って改良地盤を造成することを特徴とする改良地盤の造
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32679598A JP3260709B2 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 攪拌・混合装置および改良地盤の造成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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