JP3259533B2 - 焦電センサのチョッピング機構 - Google Patents

焦電センサのチョッピング機構

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JP3259533B2
JP3259533B2 JP19140994A JP19140994A JP3259533B2 JP 3259533 B2 JP3259533 B2 JP 3259533B2 JP 19140994 A JP19140994 A JP 19140994A JP 19140994 A JP19140994 A JP 19140994A JP 3259533 B2 JP3259533 B2 JP 3259533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検知領域内の人体等
から発生する赤外線等を焦電センサにて検知して人体の
有無及び方向を判断したり、電子レンジ等の調理機器等
で調理される調理物の温度等を測定する焦電センサのチ
ョッピング機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等の業務空間の制御に必
要な環境情報として、温度,湿度,気流,輻射の4つの
温熱要素や塵埃,臭い,空気組成等の空気質要素の物理
的な環境情報がセンシング対象として考えられてきた。
しかし、最近では、より快適な温熱空間を実現するため
に、在室者の人体生理情報が重要視されつつある。そこ
で、被検知領域から入射される赤外線により結晶に温度
変化が生じて表面電荷が変化する焦電効果を利用した赤
外線検知素子いわゆる焦電型赤外線検知素子とこの焦電
型赤外線検知素子に入射される被検知領域内の人体から
発生する赤外線領域の波長のみを通過させる光学フィル
ターとから構成される焦電型赤外線センサ(以下焦電セ
ンサと称す)を用い、人体より発せられる赤外線に反応
するように構成し、被検知領域から入射される設定赤外
線の強度により人の有無や活動強度を検知する人体検知
装置が実用化されている。ここで、焦電型赤外線検知素
子は、微分型検知素子であり、安定な赤外線入射に対し
ては反応せず、入射される赤外線の強度変化に対して反
応するものである。したがって、被検知領域で静止して
いる人体の存在を判定するには、静止している人体から
発せられる赤外線を焦電型赤外線検知素子に断続的に入
射させるようにする必要がある。赤外線を焦電型赤外線
検知素子に断続的に入射させる方法としては、焦電型赤
外線検知素子が内包されたセンサユニットの開口部の前
面で、検知開口部を有する円盤をモーター等を用いて回
転させる方法が最も一般的である。
【0003】以下に従来の焦電センサのチョッピング機
構について説明する。図11は従来の焦電センサのチョ
ッピング機構を示す斜視図である。1Aは従来の焦電セ
ンサのチョッピング機構、2′は後述する焦電センサ
3′,モータ部4A′及び回転位置検出センサ5′を所
定位置に配設するための基板、3′は被検知領域から照
射される赤外線を検知する焦電センサ、4A′は後述す
る円盤6A′を回転させるためのモータ部、5′は円盤
6A′の回転位置を検出するための回転位置検出セン
サ、6A′は焦電センサ3′に入射される赤外線を断続
的に遮断する円盤、6Aa′は円盤6A′の焦電センサ
3′及び回転位置検出センサ5′との対向部に開設され
た検知開口部である。尚、図示しないが、焦電センサ
3′の上面には、焦電型赤外線検知素子及び光学フィル
ターが配設されている。また、図示しないが、焦電セン
サ3′,モータ部4A′及び回転位置検出センサ5′
は、焦電センサ3′から出力される信号電流(又は電磁
波情報)を処理したり、モータ部4A′を駆動したり、
また回転位置検出センサ5′から出力される回転位置信
号を処理する制御部と電気的に接続されている。
【0004】以上のように構成された従来の焦電センサ
のチョッピング機構について、以下その動作について説
明する。まず、図示しない制御部がモータ部4A′の回
転子を一定の角速度で回転させると、これに伴って、円
盤6A′が例えばモータ部4A′の回転子と同じ角速度
で図11中R矢視する方向に回転される。次に、図11
中A1 ′又はA3 ′で示すように、円盤6A′の検知開
口部6Aa′が、焦電センサ3′の真上以外の位置に回
転駆動されたときには、被検知領域すなわち建物の部屋
内(例えば、部屋の壁等や部屋内に存在する人体等)か
ら図11中S矢視する方向に発せられた赤外線は、円盤
6A′に遮断され、円盤6A′から発せられた赤外線
が、焦電センサ3′に入射される。また、図11中B
2 ′で示すように、円盤6A′の検知開口部6Aa′
が、焦電センサ3′の真上の位置に回転駆動されたとき
には、被検知領域から図11中S矢視する方向に発せら
れた赤外線が、焦電センサ3′に入射される。ここで、
被検知領域内に人体が存在しないとき、円盤6A′の検
知開口部6Aa′が、図11中A1 ′で示す回転位置か
ら図11中B2 ′で示す回転位置まで回転駆動される
と、焦電センサ3′は、円盤6A′から入射された赤外
線の入射量と被検知領域から入射された赤外線の入射量
の差に応じた電圧V1 を出力する。また、被検知領域内
に人体が存在したとき、円盤6A′の検知開口部6A
a′が、図11中B2 ′で示す回転位置から図11中A
3 ′で示す回転位置まで回転駆動されると、被検知領域
から入射された赤外線の入射量の差に応じた電圧V2
出力する。次に、制御部は、焦電センサ3′から出力さ
れた電圧V1 及び電圧V2 を比較し、人体の有無を判断
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、被検知領域内に人体が存在するか否か、す
なわち人体の有無を判断するには、制御部が常に被検知
領域から焦電センサに赤外線が入射されているかどう
か、すなわち円盤の検知開口部が焦電センサの真上に位
置する回転位置にあるかどうか、認識していなければな
らず、このため、回転位置検出センサが必要であり、製
造コストが高騰化するとともに回転位置検出センサの組
付け作業を必要とするため、作業性や生産性に欠けると
いう問題点を有していた。また、円盤の直径寸法がモー
タ部,焦電センサ及び回転位置検出センサの外形寸法等
に規制されてしまい、容易に小型化することができず、
制御性が低いという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、回転位置検出センサを必要とせず、被検知領域から
焦電センサに赤外線が入射されているかどうか認識で
き、かつ容易に小型化でき、作業性や生産性,制御性に
優れた低原価の焦電センサのチョッピング機構を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の焦電センサのチョッピング機構は、以下の構
成を有している。すなわち、本願発明の焦電センサのチ
ョッピング機構は、基板と、前記基板に取り付けられ略
円筒状の第1の円筒部及び一端部を閉塞して底部を設け
た略円筒状の第2の円筒部を有ししかも前記第1の円筒
部と前記第2の円筒部の間に切欠を設けた回動基台と、
前記第2の円筒部の底部の鉛直方向に延設されたシャフ
ト部と、前記基板に取り付けられるとともに前記第1の
円筒部中に設けられ電磁波を検知する少なくとも1つ以
上の焦電センサと、前記シャフト部に軸着される回転軸
部及びその回転軸部に設けられたアーム部及びそのアー
ム部の先端部に設けられた円盤部とを備えたシャッター
部と、前記シャッター部又は前記第2の円筒部に固定さ
れた永久磁石と、前記永久磁石で形成された磁場内にて
前記第2の円筒部又は前記シャッター部に固定されたコ
イル部と、前記コイル部に直流電圧を断続的に印加する
印加部を有する制御部と、前記シャッター部に回転モー
メントを与えるバネ材とを備え、前記アーム部は前記第
1の円筒部と前記第2の円筒部に跨って配置され、前記
円盤部は前記第1の円筒部に配置され、前記回転軸部の
回動によって前記円盤部が前記焦電センサの前部を断続
的に遮断するという構成を有している。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】ここで、焦電センサとしては、赤外線等の
電磁波に反応してその表面に電荷が誘起される焦電型赤
外線検知素子,所定波長の電磁波に対する減衰率が高い
(又は低い)光学フィルター,これらを保護等するパッ
ケージ等から構成される。焦電型赤外線検知素子に使用
される焦電材料としては、LiNbO3 ,LiTaO
3 ,TGS,PbTiO3 ,Sr0.480.52Nb2
6 ,PZT,PVDF等が挙げられる。空気調和機やセ
キュリティ装置等に使用される人体検知装置等の光学フ
ィルターとしては、人体から発せられる電磁波(又は赤
外線)の波長(λ=5〜30μm)に対して減衰率が小
さく、太陽光・白熱灯光・蛍光灯光等から発せられる電
磁波の波長(λ=0.2〜1μm)に対しては減衰率が
大きいものが好ましい。この目的で、光学フィルターと
しては、シリコン,5μmロングパスフィルター,7μ
mロングパスフィルター等が挙げられる。
【0014】シャッター部としては、回動基台に軸支さ
れる回動軸部又は軸着部,焦電センサの焦電型赤外線検
知素子に入射される電磁波を遮断する円盤部等から構成
される。軸部又は軸着部と、遮断部との間に、これらを
連結するアーム部等を設け、更にアーム部等は、永久磁
石や電磁石の磁界等に応じてZ字状等に形成されてもよ
い。
【0015】回動基台としては、シャッター部の回動軸
部又は軸着部を軸支するための軸着部又は軸部,永久磁
石又は電磁石を固定する固定部等から構成される。
【0016】永久磁石としては、KS鋼等の格子変態硬
化形磁石、アルニコ系磁石,MK鋼等の析出硬化形磁
石、Fe−Pt系磁石,Co−Pt系磁石等の超格子形
磁石、Baフェライト,Srフェライト等の化合物磁
石、R−Co磁石(R:Ce,Pr,Sm等の軽希土類
元素),Sm2 (CoFe)17等のR2 Co17磁石
(R:Ce,Pr,Sm等の軽希土類元素)Nd13Fe
807 等のNd−Fe−B磁石等が挙げられる。永久磁
石の保磁力としては、バネ材の回転モーメントに対向し
てシャッター部を焦電センサの前部等に回動する保磁力
を備えたものが好ましい。
【0017】
【作用】この構成によって、焦電センサの前部で回転駆
動されるシャッター部又はシャッター部を回動自在に軸
支する回動基台に固定された永久磁石で形成された磁場
内の回動基台又はシャッター部にコイル部を固定し、コ
イル部に断続的に直流電圧を印加することにより、被検
知領域から焦電センサに入射される電磁波を断続的に遮
断することができる。制御部が印加部からコイル部に印
加される直流電圧を認識できるので、回転位置検出セン
サを不要とすることができる。また、回動基台が、シャ
ッター部との対向面に形成されたストッパを備えたこと
により、シャッター部を所定位置、すなわち焦電センサ
の前部(真上)や焦電センサの前部を除く回動範囲内の
所定位置に停止させることができる。ストッパが、緩衝
材を備えたことにより、シャッター部の回動時に該シャ
ッター部とストッパとの当接により発生する騒音を防止
でき、これにより、焦電センサにノイズが生じることを
防止できる。制御部が複数の前記焦電センサから出力さ
れた電磁波情報を比較し電磁波の出射方向を推定する出
射方向推定部を備えたので、人体の存在位置の方向を認
識できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例における焦電セ
ンサのチョッピング機構について、図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の第1実施例における焦電セン
サのチョッピング機構を示す分解斜視図、図2は本発明
の第1実施例における焦電センサのチョッピング機構の
チョッピング状態及び非チョッピング状態を示す要部断
面正面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2の
B−B線断面図、図5は図2の側面図である。1は本発
明の第1実施例における焦電センサのチョッピング機
構、2は後述する焦電センサ3及び回動基台4を取り付
けるための基板、3は後述する焦電型赤外線検知素子3
a,3a,光学フィルター3b及びパッケージ3cから
なる焦電センサ、3a,3aは被検知領域から照射され
る赤外線を検知する焦電型赤外線検知素子、3bは焦電
型赤外線検知素子3aの赤外線受光面に配設された赤外
線以外の光線が入射されるのを防止するための、すまわ
ち人体から発せられる波長λ=5〜30μmの赤外線に
対しては減衰率が低くまた太陽光・白熱灯光・蛍光灯光
等から発せられる波長λ=0.2〜1μmの電磁波に対
しては減衰率が高くされた分光能を有する光学フィルタ
ー、3cは略円筒状物からなり焦電型赤外線検知素子3
a,3a及び光学フィルター3bを所定位置に保持する
パッケージ、4は後述する第1の円筒部4a及び第2の
円筒部4bからなる回動基台、4aは略円筒状物からな
り焦電センサ3を保護するための第1の円筒部、4bは
一端部が閉塞された略円筒状物からなる第2の円筒部、
4cは第2の円筒部4bの一端面(又は底面)の中央部
から鉛直方向に延設されたシャフト部、4dは回動基台
4の第1の円筒部4aと第2の円筒部4bとの当接部に
矩形状に切り欠かれた後述するシャッター部8のアーム
部8bを回動操作するためのストッパ、5は鉄等の軟磁
性材料からなる略円盤状物の下ヨーク、6は後述する中
ボビン6a及び中ボビン6aに巻装されたコイル6bと
からなるコイル部、6aはプラスチック等の非磁性材料
からなる中ボビン、6bは銅等の金属線条材料からなり
中ボビン6aの外周壁全面に亘って断面コ字状に形成さ
れた溝部に複数回巻装されたコイル、7は板厚方向に着
磁されるとともに周方向に4極着磁された強磁性の略円
盤状物からなる永久磁石、8は後述する回転軸部8a,
アーム部8b及び円盤部8cからなるシャッター部、8
aは略円筒状物からなる回転軸部、8a1は後述するば
ね材11を係止するために回転軸部8aの一端面から軸
方向に沿って切り欠かれた溝部、8bは回転軸部8aの
長手方向一側部から直交方向に延設されたZ字状の板状
物からなるアーム部、8cは焦電センサ3の焦電型赤外
線検知素子3a,3aに入射される赤外線を断続的にチ
ョッピング(又は遮光)するためにアーム部8bの先端
部に配設された円盤部、9は永久磁石7の上面に一端面
が当接された鉄等の軟磁性材料からなる略円盤状物の上
ヨーク、10は後述する蓋状部10a及びレンズ部10
bからなるカバー部、10aはシャッター部8の外れ防
止の役目をする略円盤状物からなる蓋状部、10bは焦
電センサ3の焦電型赤外線検知素子3a,3aに被検知
領域から発せられる赤外線を集光するためのフレネルレ
ンズ等からなるレンズ部、11はシャッター部8に回転
軸部8aを中心軸として後述する図2中P方向の回転モ
ーメントを与えるためのばね材である。尚、基板2に
は、焦電センサ3の接続端子を実装する実装用孔部や回
動基台4の爪部を嵌装する嵌装用孔部、回動基台4の凸
部を挿入する挿入用孔部が形成されており、また、回動
基台4の第1の円筒部4a及び第2の円筒部4bには、
それぞれ外壁部に延設された爪部や凸部が形成されてい
る。また、焦電センサ3の背面側には接続端子が形成さ
れている。また、回動基台4の第2の円筒部4bには、
シャフト部4cを中心軸として軸対称する第2の円筒部
4bの壁部に矩形状に切り欠かれたコイル部6の中ボビ
ン6aの爪部を嵌着,係着するための切欠部が形成され
ている。また、コイル部6の中ボビン6aには、その長
手方向の両端部から延設された爪部が形成されている。
また、下ヨーク5及びコイル部6の中ボビン6aの中央
部には、回動基台4のシャフト部4cに嵌装するための
軸着部が開設されている。また、永久磁石7の中央部に
は、該永久磁石7をシャッター部8の回転軸部8aに嵌
着するとともに分極するための軸着部が形成されてい
る。また、上ヨーク9及びカバー部10の蓋状部10a
の中央部には、該上ヨーク9をシャッター部8の回転軸
部8aに挿通するための軸着部が形成されている。ま
た、回動基台4のストッパ4dにおいて、シャッター部
8がばね材11が与える回転モーメントにより図2中P
矢視する方向に回転モーメントMP を受けた際に当接す
る図1中回動基台4のストッパ4dの上端部をオープン
時当接部4d1 と称し、またシャッター部8がコイル部
6が形成する磁界と永久磁石7が形成する磁界との反発
力により発生する図2中Q矢視する方向の回転モーメン
トMQ を受けた際に当接する図1中回動基台4のストッ
パ4dの下端部をシャット時当接部4d2 と称するもの
とする。
【0019】以上のように構成された焦電センサのチョ
ッピング機構について、以下その動作について説明す
る。ここで、図示しない制御部の印加部からコイル部6
のコイル6bに直流電圧が印加されないとき、シャッタ
ー部8は、ばね材11が与える回転モーメントにより図
2中P矢視する方向に回転モーメントMPを受け回動基
台4のストッパ4dのオープン時当接部4d1に当接し
位置決めされている。このとき、焦電センサ3にはカバ
ー部10のレンズ部10bで集光された被検知領域から
照射された赤外線が入射される(以下この状態を状態A
と称す)。次に、図示しない制御部の印加部からコイル
部6のコイル6bに直流電圧が印加されると、シャッタ
ー部8は、コイル部6が形成する磁界と永久磁石7が形
成する磁界との反発力により発生する図2中Q矢視する
方向の回転モーメントMQ がばね材11が与える回転モ
ーメントMP より大きくなり、シャッター部8が回動基
台4のストッパ4dのシャット時当接部4d2 に当接し
位置決めされる。これにより、被検知領域から照射され
た赤外線はシャッター部8の円盤部8cにより遮断さ
れ、焦電センサ3にはシャッター部8の円盤部8cから
照射される赤外線が入射される(以下この状態を状態B
と称す)。次に、被検知領域内に人体が存在しない場
合、状態Aから状態Bに移行すると、焦電センサ3は、
シャッター部8の円盤部8cから照射される赤外線強度
と、被検知領域から照射された赤外線強度の差に応じた
電圧V1 を出力する。また、被検知領域内に人体が存在
した場合、状態Aから状態Bに移行すると、焦電センサ
3は、シャッター部8の円盤部8cから照射される赤外
線強度と、被検知領域、人体から照射された赤外線強度
の差に応じた電圧V2 を出力する。次に、制御部は、焦
電センサ3から出力された電圧V1 と電圧V2 を比較
し、電圧V1 と電圧V2 の電位差の大きさにより、被検
知領域内に人体が存在するか否かを判断する。
【0020】以上のように本実施例によれば、焦電セン
サの前部で回転駆動されるシャッター部に固定された永
久磁石で形成された磁場内の回動基台にコイル部を固定
し、制御部の印加部からコイル部のコイルに断続的に直
流電圧を印加するので、被検知領域から焦電センサに入
射される電磁波を断続的に遮断することができる。ま
た、制御部が印加部からコイル部のコイルに印加される
直流電圧を認識できるので、回転位置検出センサを不要
とすることができる。また、回動基台がシャッター部と
の対向面に形成されたストッパを備えたので、シャッタ
ー部を所定位置、すなわち焦電センサの前部(真上)や
焦電センサの前部を除く回動範囲内の所定位置に停止さ
せることができ、すなわちシャッター部を360°回転
させる必要がなくこれにより焦電センサのチョッピング
機構の必要面積を小さくすることができ、容易に小型化
することができる。
【0021】次に、本発明の第1実施例における焦電セ
ンサのチョッピング機構の応用例について、図面を参照
しながら説明する。図6は本発明の第1実施例における
焦電センサのチョッピング機構の応用例を示す断面側面
図である。実施例1と異なるのは、コイル部6が、シャ
ッター部8の回転軸部8aに固定され、永久磁石7が第
2の円筒部4bに固定された点である。以上のような第
1実施例の応用例でも同様な効果をあげることができ
る。
【0022】(実施例2)以下、本発明の第2実施例に
おける焦電センサのチョッピング機構について、図面を
参照しながら説明する。図7は本発明の第2実施例にお
ける焦電センサのチョッピング機構の回動基台を示す斜
視図、図8は本発明の第2実施例における焦電センサの
チョッピング機構の他の回動基台を示す斜視図である。
4aは第1の円筒部、4bは第2の円筒部、4cはシャ
フト部、4dはストッパ、4d1 はオープン時当接部、
4d2 はシャット時当接部であり、これらは実施例1と
同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略す
る。実施例1と異なるのは、図7に示すように、ストッ
パ4dの一端部(ここではシャット時当接部4d2 )に
ゴム材等の弾性材料等からなる緩衝材4eを配設した、
又は図8に示すように、ステンレススティール等の弾性
材料の棒状物からなる緩衝材4e′を配設した点であ
る。
【0023】以上にように本発明の第2実施例によれ
ば、シャッター部のアーム部と回動基台のストッパのオ
ープン時当接部又はシャット時当接部との当接時に発生
する騒音(ノイズ)等を防止でき、被検知領域に存在す
る人等に不快音等を与えること等を防止でき、快適な居
住空間を演出できる。またシャッター部がストッパに当
接した際の衝撃により焦電センサから出力される信号電
流(又は電磁波情報)にノイズが生じることが防止され
る。
【0024】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
おける焦電センサのチョッピング機構について、図面を
参照しながら説明する。図9は本発明の第3実施例にお
ける焦電センサのチョッピング機構を示す要部断面正面
図である。2は基板、3は焦電センサ、3aは焦電型赤
外線検知素子、3bは光学フィルター、3cはパッケー
ジ、4は回動基台、4aは第1の円筒部、4bは第2の
円筒部、4cはシャフト部、4dはストッパ、4d1
オープン時当接部、4d2 はシャット時当接部、8はシ
ャッター部、8aは回転軸部、8a1 は溝部、8bはア
ーム部、8cは円盤部であり、これらは実施例1又は2
と同様なものであり、同一の符号を付して説明を省略す
る。実施例1又は2と異なるのは、コイル部6′の中ボ
ビン6a′が棒状の軟磁性体からなりかつ回動基台4の
第2の円筒部4bの側壁部の略軸対称位置に相対して配
設され、すなわち、第2の円筒部4bの側壁部の略軸対
称位置から内方に向かって延設され、この中ボビン6
a′にコイル6b′が巻装され、また、永久磁石7′
が、半径方向に2極着磁された点である。
【0025】以上のように本発明の第3実施例によれ
ば、下ヨーク及び上ヨークを省略することができ、より
一層装置の小型化を図ることができる。
【0026】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
おける焦電センサのチョッピング機構について、図面を
参照しながら説明する。図10は本発明の第4実施例に
おける焦電センサのチョッピング機構を示す要部断面正
面図である。2は基板、3は焦電センサ、3aは焦電型
赤外線検知素子、3bは光学フィルター、3cはパッケ
ージ、5は下ヨーク、6はコイル部、6aは中ボビン、
7は永久磁石であり、これらは実施例1乃至3と同様な
ものであり、同一の符号を付して説明を省略する。実施
例1乃至3と異なるのは、回動基台4′が、第2の円筒
部4b′の両外壁部にそれぞれ相対して二の第1の円筒
部4a′,4a′が配設され、かつ一の第1の円筒部4
a′と第2の円筒部4b′の当接部、及び他の第1の円
筒部4a′と第2の円筒部4b′の当接部にそれぞれス
トッパ4d′,4d″が形成され、かつ二の第1の円筒
部内にそれぞれ配設された焦電センサ3,3とを備え、
かつシャッター部8′が、回転軸部8a′の外壁部の軸
対称位置にそれぞれ二のアーム部8b′,8b′が形成
され、アーム部8b′,8b′の両端にそれぞれ円盤部
8c′が形成された点である。更に、図示しないが、制
御部が、二の焦電センサ3,3から出力された出力信号
を比較して人体の存在位置・方向を認識する出射方向推
定部を備えた点である。
【0027】以上のように本発明の第4実施例によれ
ば、制御部が、2つの前記焦電センサから出力された電
磁波情報を比較し、電磁波の出射方向を推定する出射方
向推定部を備えたので、人体の存在位置の方向を認識で
きる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の焦電センサのチョ
ッピング機構によれば、基板と、前記基板に取り付けら
れ略円筒状の第1の円筒部及び一端部を閉塞して底部を
設けた略円筒状の第2の円筒部を有ししかも前記第1の
円筒部と前記第2の円筒部の間に切欠を設けた回動基台
と、前記第2の円筒部の底部の鉛直方向に延設されたシ
ャフト部と、前記基板に取り付けられるとともに前記第
1の円筒部中に設けられ電磁波を検知する少なくとも1
つ以上の焦電センサと、前記シャフト部に軸着される回
転軸部及びその回転軸部に設けられたアーム部及びその
アーム部の先端部に設けられた円盤部とを備えたシャッ
ター部と、前記シャッター部又は前記第2の円筒部に固
定された永久磁石と、前記永久磁石で形成された磁場内
にて前記第2の円筒部又は前記シャッター部に固定され
たコイル部と、前記コイル部に直流電圧を断続的に印加
する印加部を有する制御部と、前記シャッター部に回転
モーメントを与えるバネ材とを備え、前記アーム部は前
記第1の円筒部と前記第2の円筒部に跨って配置され、
前記円盤部は前記第1の円筒部に配置され、前記回転軸
部の回動によって前記円盤部が前記焦電センサの前部を
断続的に遮断するという構成なので、被検知領域から焦
電センサに入射される電磁波を断続的に遮断することが
でき、また、制御部が印加部からコイル部のコイルに印
加される直流電圧を認識できるので、回転位置検出セン
サを不要とすることができ、作業性や生産性,制御性,
信頼性に優れた低原価の焦電センサのチョッピング機構
を実現できる。
【0029】また前記回動基台が前記回動基台の前記シ
ャッター部との対向面に形成された凹状,又は棒状物,
板状物等からなる凸状のストッパを備えたので、シャッ
ター部を所定位置、すなわち焦電センサの前部や焦電セ
ンサの前部を除く回動範囲内の所定位置に停止させるこ
とができ、かつシャッター部の回転ストロークを小さく
できるので、該焦電センサのチョッピング機構を容易に
小型化でき、信頼性に優れた低原価の焦電センサのチョ
ッピング機構を実現できる。
【0030】また前記ストッパが前記ストッパの前記シ
ャッター部との対向部に配設された緩衝材を備えたの
で、シャッター部の回動時に該シャッター部とストッパ
との当接により発生する騒音,及び焦電センサに生じる
ノイズを防止でき、信頼性に優れた低原価の焦電センサ
のチョッピング機構を実現できる。
【0031】また前記コイルが前記制御部の前記印加部
から前記コイルに直流電圧が印加された際に、前記シャ
ッター部を前記焦電センサの前部又は前記焦電センサの
前部を除く回動範囲に回動させる磁界を発生させるの
で、信頼性に優れた低原価の焦電センサのチョッピング
機構を実現できる。
【0032】また前記永久磁石が前記永久磁石の周方向
又は半径方向に着磁されたので、信頼性に優れた低原価
の焦電センサのチョッピング機構を実現できる。
【0033】また前記制御部が複数の前記焦電センサか
ら出力された電磁波情報を比較し電磁波の出射方向を推
定する出射方向推定部を備えたので、人体の存在位置の
方向を確実に認識でき、信頼性に優れた低原価の焦電セ
ンサのチョッピング機構を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構を示す分解斜視図
【図2】本発明の第1実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構のチョッピング状態及び非チョッピング状
態を示す要部断面正面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】図2のB−B線断面図
【図5】図2の側面図
【図6】本発明の第1実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構の応用例を示す断面側面図
【図7】本発明の第2実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構の回動基台を示す斜視図
【図8】本発明の第2実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構の他の回動基台を示す斜視図
【図9】本発明の第3実施例における焦電センサのチョ
ッピング機構を示す要部断面正面図
【図10】本発明の第4実施例における焦電センサのチ
ョッピング機構を示す要部断面正面図
【図11】従来の焦電センサのチョッピング機構を示す
斜視図
【符号の説明】
1,1′,1″,1′″,1A 焦電センサのチョッピ
ング機構 2,2′ 基板 3,3′ 焦電センサ 3a 焦電型赤外線検知素子 3b 光学フィルター 3c パッケージ 4,4′ 回動基台 4A′ モータ部 4a,4a′ 第1の円筒部 4b,4b′ 第2の円筒部 4c シャフト部 4d,4d′,4d″ ストッパ 4d1,4d1′ オープン時当接部 4d2,4d2′ シャット時当接部 4e,4e′ 緩衝材 5 下ヨーク 5′ 回転位置検出センサ 6,6′ コイル部 6A′ 円盤 6a,6a′ 中ボビン 6Aa′ 検知開口部 6b,6b′ コイル 7,7′ 永久磁石 8,8′ シャッター部 8a,8a′ 回転軸部 8a1 溝部 8b,8b′ アーム部 8c,8c′ 円盤部 9 上ヨーク 10 カバー部 10a 蓋状部 10b レンズ部 11 ばね材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板に取り付けられ略円筒状
    の第1の円筒部及び一端部を閉塞して底部を設けた略円
    筒状の第2の円筒部を有ししかも前記第1の円筒部と前
    記第2の円筒部の間に切欠を設けた回動基台と、前記第
    2の円筒部の底部の鉛直方向に延設されたシャフト部
    と、前記基板に取り付けられるとともに前記第1の円筒
    部中に設けられ電磁波を検知する少なくとも1つ以上の
    焦電センサと、前記シャフト部に軸着される回転軸部及
    びその回転軸部に設けられたアーム部及びそのアーム部
    の先端部に設けられた円盤部とを備えたシャッター部
    と、前記シャッター部又は前記第2の円筒部に固定され
    た永久磁石と、前記永久磁石で形成された磁場内にて
    記第2の円筒部又は前記シャッター部に固定されたコイ
    ル部と、前記コイル部に直流電圧を断続的に印加する印
    加部を有する制御部と、前記シャッター部に回転モーメ
    ントを与えるバネ材とを備え、前記アーム部は前記第1
    の円筒部と前記第2の円筒部に跨って配置され、前記円
    盤部は前記第1の円筒部に配置され、前記回転軸部の回
    動によって前記円盤部が前記焦電センサの前部を断続的
    に遮断することを特徴とする焦電センサのチョッピング
    機構。
  2. 【請求項2】第1の円筒部と第2の円筒部の間に凹状,
    又は棒状物,板状物等からなる凸状のストッパを備え
    前記ストッパにアーム部が当接することを特徴とする請
    求項1に記載の焦電センサのチョッピング機構。
  3. 【請求項3】前記ストッパが緩衝材を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の焦電センサのチョッピング機構。
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