JP3259231B2 - 自動二輪車の操作レバーの連結支持構造 - Google Patents
自動二輪車の操作レバーの連結支持構造Info
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- JP3259231B2 JP3259231B2 JP28197491A JP28197491A JP3259231B2 JP 3259231 B2 JP3259231 B2 JP 3259231B2 JP 28197491 A JP28197491 A JP 28197491A JP 28197491 A JP28197491 A JP 28197491A JP 3259231 B2 JP3259231 B2 JP 3259231B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車の操作レバ
ーの連結支持構造に関する。
ーの連結支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すように、自動二輪車
のハンドル端部に設けられるクラッチレバー105は、
レバーホルダー103に形成された凹溝103aに嵌め
込まれ、該クラッチレバー105の回動平面に直交する
ボルト106によってレバーホルダー103に回動自在
に連結支持されている。
のハンドル端部に設けられるクラッチレバー105は、
レバーホルダー103に形成された凹溝103aに嵌め
込まれ、該クラッチレバー105の回動平面に直交する
ボルト106によってレバーホルダー103に回動自在
に連結支持されている。
【0003】ところで、クラッチレバー105は不図示
のワイヤーによって図3の矢印方向の力Fを受けるた
め、これのボルト挿通孔105aの内周面の一部(図3
のA部分)に過大な摩擦力が作用し、この摩擦力がクラ
ッチレバー105の円滑な回動を妨げる。特に、クラッ
チレバーの微妙な操作を必要とする半クラッチを多用す
る自動二輪車にあっては、クラッチレバーの円滑な作動
が望まれる。
のワイヤーによって図3の矢印方向の力Fを受けるた
め、これのボルト挿通孔105aの内周面の一部(図3
のA部分)に過大な摩擦力が作用し、この摩擦力がクラ
ッチレバー105の円滑な回動を妨げる。特に、クラッ
チレバーの微妙な操作を必要とする半クラッチを多用す
る自動二輪車にあっては、クラッチレバーの円滑な作動
が望まれる。
【0004】ところで、クラッチレバー等の操作レバー
の回動を円滑にする目的で、レバーホルダーと操作レバ
ーの間(図3に示す例では、レバーホルダー103とク
ラッチレバー105の上下面との間)に合成樹脂被膜等
の摩擦低減部材を介在させる提案がなされている(実開
昭51−162452号公報参照)。
の回動を円滑にする目的で、レバーホルダーと操作レバ
ーの間(図3に示す例では、レバーホルダー103とク
ラッチレバー105の上下面との間)に合成樹脂被膜等
の摩擦低減部材を介在させる提案がなされている(実開
昭51−162452号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係る技術によっても、図3に示すA部分に作用する
摩擦力を効果的に低減させることは不可能であって、操
作レバーには依然大きな摩擦力が作用してその円滑な作
動が妨げられる。これを改善するものとして、操作レバ
ーの基部に穿設した孔に2個のラジアルボールベアリン
グを嵌入し、基部を二股状のレバーホルダーの二股間に
挿入し、ボルトを二股に穿設した孔とラジアルボールベ
アリングの内輪とに貫通し、操作レバーをラジアルボー
ルベアリングを介してレバーホルダーに支持せしめる操
作レバー装置が提案されている(実開昭60−6239
4号公報参照)。
案に係る技術によっても、図3に示すA部分に作用する
摩擦力を効果的に低減させることは不可能であって、操
作レバーには依然大きな摩擦力が作用してその円滑な作
動が妨げられる。これを改善するものとして、操作レバ
ーの基部に穿設した孔に2個のラジアルボールベアリン
グを嵌入し、基部を二股状のレバーホルダーの二股間に
挿入し、ボルトを二股に穿設した孔とラジアルボールベ
アリングの内輪とに貫通し、操作レバーをラジアルボー
ルベアリングを介してレバーホルダーに支持せしめる操
作レバー装置が提案されている(実開昭60−6239
4号公報参照)。
【0006】上記提案に係る操作レバー装置によれば、
摩擦力が低減するとともに、ボールベアリングの内外輪
は操作レバーの孔とボルトの外周に隙間なく嵌合するた
め、ボルトの軸線方向にガタ付きを生じず、操作レバー
を円滑に作動させることができる。
摩擦力が低減するとともに、ボールベアリングの内外輪
は操作レバーの孔とボルトの外周に隙間なく嵌合するた
め、ボルトの軸線方向にガタ付きを生じず、操作レバー
を円滑に作動させることができる。
【0007】しかしながら、内外輪付きのボールベアリ
ングは一般に高速回転にも耐えるよう製作されており、
しかも、2個使用されるためにコスト的に不利である。
又、自動二輪車のように操作レバーが外部に露出するも
のでは、いくらボールベアリングで摩擦力を小さくして
も、侵入する埃や水による銹は作動を悪くするため、特
殊仕様のシール付きボールベアリングを使用する必要が
あり、一層コストの増大を招くことになる。
ングは一般に高速回転にも耐えるよう製作されており、
しかも、2個使用されるためにコスト的に不利である。
又、自動二輪車のように操作レバーが外部に露出するも
のでは、いくらボールベアリングで摩擦力を小さくして
も、侵入する埃や水による銹は作動を悪くするため、特
殊仕様のシール付きボールベアリングを使用する必要が
あり、一層コストの増大を招くことになる。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、コストの増大を防ぎつつ操作
レバーに作用する摩擦力を低減するとともに、ガタ付き
や埃等の侵入を防いで操作レバーの円滑な作動を可能と
する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造を提供する
ことにある。
で、その目的とする処は、コストの増大を防ぎつつ操作
レバーに作用する摩擦力を低減するとともに、ガタ付き
や埃等の侵入を防いで操作レバーの円滑な作動を可能と
する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、操作レバーの基部を、該操作レバーの回
動平面に直交する軸によって回動自在にレバーホルダー
に連結支持する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造
において、前記レバーホルダーに側方に開口する凹溝を
形成して二股部を設け、該二股部の対向面の間に前記操
作レバーの基部を嵌め込み、レバーホルダーの二股部に
穿設された孔と操作レバーに穿設された挿通孔に前記軸
を貫通せしめ、操作レバーの挿通孔と軸の外周との間
に、操作レバーの基部よりも幅寸法の小さい内輪無し外
輪両鍔付きニードルベアリングを1個嵌入するととも
に、該ニードルベアリングの両鍔の外側面と該外側面に
それぞれ対向するレバーホルダーの二股部の対向面との
間に、軸の外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリン
グを軸の軸線方向に弾性変形させてニードルベアリング
の両鍔の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び
軸の外周に当接させたことを特徴とする。
め、本発明は、操作レバーの基部を、該操作レバーの回
動平面に直交する軸によって回動自在にレバーホルダー
に連結支持する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造
において、前記レバーホルダーに側方に開口する凹溝を
形成して二股部を設け、該二股部の対向面の間に前記操
作レバーの基部を嵌め込み、レバーホルダーの二股部に
穿設された孔と操作レバーに穿設された挿通孔に前記軸
を貫通せしめ、操作レバーの挿通孔と軸の外周との間
に、操作レバーの基部よりも幅寸法の小さい内輪無し外
輪両鍔付きニードルベアリングを1個嵌入するととも
に、該ニードルベアリングの両鍔の外側面と該外側面に
それぞれ対向するレバーホルダーの二股部の対向面との
間に、軸の外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリン
グを軸の軸線方向に弾性変形させてニードルベアリング
の両鍔の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び
軸の外周に当接させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、操作レバーは揺動するだけで
あるため、内輪無し外輪両鍔付きニードルベアリングを
操作レバー基部の挿通孔と軸の外周との間に1個嵌入す
るだけで操作レバーの摩擦力を十分低減することがで
き、ボールベアリングを2個使用するものに比してコス
ト的に有利となる。又、Oリングを弾性変形させてこれ
をニードルベアリングの両鍔の外側面とレバーホルダー
の二股部の対向面及び軸の外周に当接させたために摩擦
力が増えたとしても、ニードルベアリングの作用によっ
て操作レバーの円滑な回動が確保される。
あるため、内輪無し外輪両鍔付きニードルベアリングを
操作レバー基部の挿通孔と軸の外周との間に1個嵌入す
るだけで操作レバーの摩擦力を十分低減することがで
き、ボールベアリングを2個使用するものに比してコス
ト的に有利となる。又、Oリングを弾性変形させてこれ
をニードルベアリングの両鍔の外側面とレバーホルダー
の二股部の対向面及び軸の外周に当接させたために摩擦
力が増えたとしても、ニードルベアリングの作用によっ
て操作レバーの円滑な回動が確保される。
【0011】そして、ニードルベアリングのニードルは
軸に遊嵌されるために軸線方向に操作レバーのガタ付き
を生じ易いが、本発明では、ニードルベアリングの両鍔
の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面との間に、
軸の外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリングを軸
の軸線方向に弾性変形させてニードルベアリングの両鍔
の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び軸の外
周に当接させたため、Oリングのダンパー作用とシール
作用が同時に生じ、ダンパー作用によって操作レバーの
ガタ付きが防がれるとともに、シール作用によってニー
ドルの転動面への埃や水の侵入が確実に防がれて操作レ
バーに高い作動安定性が確保される。尚、Oリングは汎
用部材であって、その単価も小さいものである。
軸に遊嵌されるために軸線方向に操作レバーのガタ付き
を生じ易いが、本発明では、ニードルベアリングの両鍔
の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面との間に、
軸の外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリングを軸
の軸線方向に弾性変形させてニードルベアリングの両鍔
の外側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び軸の外
周に当接させたため、Oリングのダンパー作用とシール
作用が同時に生じ、ダンパー作用によって操作レバーの
ガタ付きが防がれるとともに、シール作用によってニー
ドルの転動面への埃や水の侵入が確実に防がれて操作レ
バーに高い作動安定性が確保される。尚、Oリングは汎
用部材であって、その単価も小さいものである。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0013】図1は本発明に係るクラッチレバーの連結
支持構造を示す断面図(図2のB−B線断面図)、図2
は自動二輪車のクラッチレバー部の部分平面図である。
支持構造を示す断面図(図2のB−B線断面図)、図2
は自動二輪車のクラッチレバー部の部分平面図である。
【0014】図2において、1は自動二輪車のハンドル
であって、これの左端部にはライダーが把持すべきグリ
ップ2が取り付けられている。そして、ハンドル1のグ
リップ2の内側にはレバーホルダー3がボルト4にて結
着されている。
であって、これの左端部にはライダーが把持すべきグリ
ップ2が取り付けられている。そして、ハンドル1のグ
リップ2の内側にはレバーホルダー3がボルト4にて結
着されている。
【0015】上記レバーホルダー3には、図1に示すよ
うに、側方に開口する凹溝3aが形成され、この凹溝3
aによってレバーホルダー3には二股部3Aが形成され
ており、この二股部3Aの対向面3dの間(凹溝3a)
にはクラッチレバー5の基部5Aが嵌め込まれている。
そして、クラッチレバー5の基部5Aは、当該クラッチ
レバー5の回動平面に直交するボルト6によってレバー
ホルダー3に回動自在に連結支持されており、ボルト6
の外周とクラッチレバー5の間には、クラッチレバー5
の基部5Aよりも幅寸法の小さい内輪無し外輪両鍔付き
ニードルベアリング7が1個嵌入されている。そして、
ボルト6は、レバーホルダー3に穿設された円孔3b及
びクラッチレバー5に穿設されたボルト挿通孔5aを貫
通し、更に、そのおねじ部6aはレバーホルダー3に形
成されたねじ孔3cに螺合挿通し、おねじ部6aのレバ
ーホルダー3の下面に突出する部分にはロックナット8
が螺着されている。
うに、側方に開口する凹溝3aが形成され、この凹溝3
aによってレバーホルダー3には二股部3Aが形成され
ており、この二股部3Aの対向面3dの間(凹溝3a)
にはクラッチレバー5の基部5Aが嵌め込まれている。
そして、クラッチレバー5の基部5Aは、当該クラッチ
レバー5の回動平面に直交するボルト6によってレバー
ホルダー3に回動自在に連結支持されており、ボルト6
の外周とクラッチレバー5の間には、クラッチレバー5
の基部5Aよりも幅寸法の小さい内輪無し外輪両鍔付き
ニードルベアリング7が1個嵌入されている。そして、
ボルト6は、レバーホルダー3に穿設された円孔3b及
びクラッチレバー5に穿設されたボルト挿通孔5aを貫
通し、更に、そのおねじ部6aはレバーホルダー3に形
成されたねじ孔3cに螺合挿通し、おねじ部6aのレバ
ーホルダー3の下面に突出する部分にはロックナット8
が螺着されている。
【0016】そして、前記ニードルベアリング7は、ボ
ルト6の外周とクラッチレバー5のボルト挿通孔5aと
の間に嵌め込まれて設けられており、該ニードルベアリ
ング7の両鍔の外側面と該外側面にそれぞれ対向するレ
バーホルダー3の二股部3Aの対向面との間には、ボル
ト6の外周に嵌合するOリング9がそれぞれ介装されて
いる。そして、各Oリング9は、ボルト6の軸線方向に
弾性変形せしめられ、ニードルベアリング7の両鍔の外
側面とレバーホルダー3の二股部3Aの対向面及びボル
ト6の外周に当接されている。従って、Oリング9のシ
ール作用に依ってニードルベアリング7内への埃等の異
物の侵入が阻止され、更には同Oリング9のダンパー作
用によってクラッチレバー5のガタ付きが防止される。
ルト6の外周とクラッチレバー5のボルト挿通孔5aと
の間に嵌め込まれて設けられており、該ニードルベアリ
ング7の両鍔の外側面と該外側面にそれぞれ対向するレ
バーホルダー3の二股部3Aの対向面との間には、ボル
ト6の外周に嵌合するOリング9がそれぞれ介装されて
いる。そして、各Oリング9は、ボルト6の軸線方向に
弾性変形せしめられ、ニードルベアリング7の両鍔の外
側面とレバーホルダー3の二股部3Aの対向面及びボル
ト6の外周に当接されている。従って、Oリング9のシ
ール作用に依ってニードルベアリング7内への埃等の異
物の侵入が阻止され、更には同Oリング9のダンパー作
用によってクラッチレバー5のガタ付きが防止される。
【0017】ところで、図2に示すように、クラッチレ
バー5には不図示の変速装置から導出するワイヤー10
の端部が結着されており、変速操作に際してライダーが
クラッチレバー5を把持してこれを図2の矢印方向に回
動させれば、クラッチレバー5はワイヤー10によって
引かれて図示矢印方向(ボルト6と直交する方向)の力
Fを受ける。
バー5には不図示の変速装置から導出するワイヤー10
の端部が結着されており、変速操作に際してライダーが
クラッチレバー5を把持してこれを図2の矢印方向に回
動させれば、クラッチレバー5はワイヤー10によって
引かれて図示矢印方向(ボルト6と直交する方向)の力
Fを受ける。
【0018】然るに、本実施例では、前述のようにクラ
ッチレバー5は、これを回動自在に枢着するボルト6の
外周に設けられたニードルベアリング7を介して連結さ
れているため、該クラッチレバー5に、ボルト6と直交
する方向の力Fが作用しても、クラッチレバー5はニー
ドルベアリング7の作用によってボルト6の回りに抵抗
なく回動し得ることとなり、半クラッチを多用する自動
二輪車1には好都合である。
ッチレバー5は、これを回動自在に枢着するボルト6の
外周に設けられたニードルベアリング7を介して連結さ
れているため、該クラッチレバー5に、ボルト6と直交
する方向の力Fが作用しても、クラッチレバー5はニー
ドルベアリング7の作用によってボルト6の回りに抵抗
なく回動し得ることとなり、半クラッチを多用する自動
二輪車1には好都合である。
【0019】ところで、クラッチレバー5はボルト6を
中心として揺動(回動)するだけであるため、内輪無し
外輪両鍔付きニードルベアリング7をクラッチレバー5
のボルト挿通孔5aとボルト6の外周との間に1個嵌入
するだけでクラッチレバー5の摩擦力を十分低減するこ
とができ、ボールベアリングを2個使用するものに比し
てコスト的に有利となる。
中心として揺動(回動)するだけであるため、内輪無し
外輪両鍔付きニードルベアリング7をクラッチレバー5
のボルト挿通孔5aとボルト6の外周との間に1個嵌入
するだけでクラッチレバー5の摩擦力を十分低減するこ
とができ、ボールベアリングを2個使用するものに比し
てコスト的に有利となる。
【0020】ここで、ニードルベアリング7のニードル
はボルト6に遊嵌されるために軸線方向にクラッチレバ
ー5ーのガタ付きを生じ易いが、本実施例では、ニード
ルベアリング7の両鍔の外側面とレバーホルダー3の二
股部3Aの対向面3dとの間に、ボルト6の外周に嵌合
するOリング9を介装し、該Oリング9をボルト6の軸
線方向に弾性変形させてニードルベアリング7の両鍔の
外側面とレバーホルダー3の二股部3Aの対向面3d及
びボルト6の外周に当接させたため、Oリング9のダン
パー作用とシール作用が同時に生じ、前述のようにOリ
ング9のダンパー作用によってクラッチレバー5のガタ
付きが防がれるとともに、シール作用によってニードル
の転動面への埃や水の侵入が確実に防がれてクラッチレ
バー5に高い作動安定性が確保される。尚、Oリング9
は汎用部材であって、その単価も小さいものである。
はボルト6に遊嵌されるために軸線方向にクラッチレバ
ー5ーのガタ付きを生じ易いが、本実施例では、ニード
ルベアリング7の両鍔の外側面とレバーホルダー3の二
股部3Aの対向面3dとの間に、ボルト6の外周に嵌合
するOリング9を介装し、該Oリング9をボルト6の軸
線方向に弾性変形させてニードルベアリング7の両鍔の
外側面とレバーホルダー3の二股部3Aの対向面3d及
びボルト6の外周に当接させたため、Oリング9のダン
パー作用とシール作用が同時に生じ、前述のようにOリ
ング9のダンパー作用によってクラッチレバー5のガタ
付きが防がれるとともに、シール作用によってニードル
の転動面への埃や水の侵入が確実に防がれてクラッチレ
バー5に高い作動安定性が確保される。尚、Oリング9
は汎用部材であって、その単価も小さいものである。
【0021】尚、図示しないが、ハンドル1の反対側
(右端部)に設けられるブレーキレバーに対しても本発
明構造を適用すれば、上記と同様の効果が得られること
は勿論である。
(右端部)に設けられるブレーキレバーに対しても本発
明構造を適用すれば、上記と同様の効果が得られること
は勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、操作レバーの基部を、該操作レバーの回動平面
に直交する軸によって回動自在にレバーホルダーに連結
支持する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造におい
て、前記レバーホルダーに側方に開口する凹溝を形成し
て二股部を設け、該二股部の対向面の間に前記操作レバ
ーの基部を嵌め込み、レバーホルダーの二股部に穿設さ
れた孔と操作レバーに穿設された挿通孔に前記軸を貫通
せしめ、操作レバーの挿通孔と軸の外周との間に、操作
レバーの基部よりも幅寸法の小さい内輪無し外輪両鍔付
きニードルベアリングを1個嵌入するとともに、該ニー
ドルベアリングの両鍔の外側面と該外側面にそれぞれ対
向するレバーホルダーの二股部の対向面との間に、軸の
外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリングを軸の軸
線方向に弾性変形させてニードルベアリングの両鍔の外
側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び軸の外周に
当接させたため、コストの増大を防ぎつつ操作レバーに
作用する摩擦力を低減するとともに、ガタ付きや埃等の
侵入を防いで操作レバーの円滑な作動を確保することが
できるという効果が得られる。又、Oリングを弾性変形
させてこれをニードルベアリングの両鍔の外側面とレバ
ーホルダーの二股部の対向面及び軸の外周に当接させた
ために摩擦力が増えたとしても、ニードルベアリングの
作用によって操作レバーの円滑な回動が確保される。
よれば、操作レバーの基部を、該操作レバーの回動平面
に直交する軸によって回動自在にレバーホルダーに連結
支持する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造におい
て、前記レバーホルダーに側方に開口する凹溝を形成し
て二股部を設け、該二股部の対向面の間に前記操作レバ
ーの基部を嵌め込み、レバーホルダーの二股部に穿設さ
れた孔と操作レバーに穿設された挿通孔に前記軸を貫通
せしめ、操作レバーの挿通孔と軸の外周との間に、操作
レバーの基部よりも幅寸法の小さい内輪無し外輪両鍔付
きニードルベアリングを1個嵌入するとともに、該ニー
ドルベアリングの両鍔の外側面と該外側面にそれぞれ対
向するレバーホルダーの二股部の対向面との間に、軸の
外周に嵌合するOリングを介装し、該Oリングを軸の軸
線方向に弾性変形させてニードルベアリングの両鍔の外
側面とレバーホルダーの二股部の対向面及び軸の外周に
当接させたため、コストの増大を防ぎつつ操作レバーに
作用する摩擦力を低減するとともに、ガタ付きや埃等の
侵入を防いで操作レバーの円滑な作動を確保することが
できるという効果が得られる。又、Oリングを弾性変形
させてこれをニードルベアリングの両鍔の外側面とレバ
ーホルダーの二股部の対向面及び軸の外周に当接させた
ために摩擦力が増えたとしても、ニードルベアリングの
作用によって操作レバーの円滑な回動が確保される。
【図1】本発明に係るクラッチレバーの連結支都構造を
示す断面図(図2のB−B線断面図)である。
示す断面図(図2のB−B線断面図)である。
【図2】自動二輪車のクラッチレバー部の部分平面図で
ある。
ある。
【図3】クラッチレバーの連結支持構造の従来例を示す
断面図である。
断面図である。
1 自動二輪車 3 レバーホルダー 3A 二股部 3a 凹溝 3b 円孔(孔) 3d 対向面 5 クラッチレバー(操作レバー) 5A クラッチレバー基部 5a ボルト挿通孔(挿通孔) 6 ボルト(軸) 7 内輪無し外輪両鍔付きニードルベアリング 9 Oリング
Claims (1)
- 【請求項1】 操作レバーの基部を、該操作レバーの回
動平面に直交する軸によって回動自在にレバーホルダー
に連結支持する自動二輪車の操作レバーの連結支持構造
において、 前記レバーホルダーに側方に開口する凹溝を形成して二
股部を設け、該二股部の対向面の間に前記操作レバーの
基部を嵌め込み、レバーホルダーの二股部に穿設された
孔と操作レバーに穿設された挿通孔に前記軸を貫通せし
め、操作レバーの挿通孔と軸の外周との間に、操作レバ
ーの基部よりも幅寸法の小さい内輪無し外輪両鍔付きニ
ードルベアリングを1個嵌入するとともに、該ニードル
ベアリングの両鍔の外側面と該外側面にそれぞれ対向す
るレバーホルダーの二股部の対向面との間に、軸の外周
に嵌合するOリングを介装し、該Oリングを軸の軸線方
向に弾性変形させてニードルベアリングの両鍔の外側面
とレバーホルダーの二股部の対向面及び軸の外周に当接
させたことを特徴とする自動二輪車の操作レバーの連結
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28197491A JP3259231B2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動二輪車の操作レバーの連結支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28197491A JP3259231B2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動二輪車の操作レバーの連結支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592792A JPH0592792A (ja) | 1993-04-16 |
JP3259231B2 true JP3259231B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=17646495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28197491A Expired - Fee Related JP3259231B2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動二輪車の操作レバーの連結支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259231B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP28197491A patent/JP3259231B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0592792A (ja) | 1993-04-16 |
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