JP3259209B2 - 緊急開放弁装置 - Google Patents

緊急開放弁装置

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JP3259209B2
JP3259209B2 JP29578094A JP29578094A JP3259209B2 JP 3259209 B2 JP3259209 B2 JP 3259209B2 JP 29578094 A JP29578094 A JP 29578094A JP 29578094 A JP29578094 A JP 29578094A JP 3259209 B2 JP3259209 B2 JP 3259209B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の流路を開閉する
自動弁に関するもので、そのうち、特に常時は流路を閉
塞保持し、必要時において流路を開放保持する緊急開放
弁装置に関する。この緊急開放弁装置は、例えば火災発
生時において、消火剤が貯留された流路を急速に開放
し、火災に向けて消火剤を散布する消火用の緊急時開放
弁等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、緊急時開放弁において、弁部の開
放動作は、加圧された空気圧力あるいは電流によって生
起する磁力を駆動源として用いる。空気圧力駆動にあっ
ては、常時は弁部に空気圧力を作用させ、この空気圧力
によって弁部を弁座に押圧して消火剤流路を閉塞保持
し、一方火災発生時においては、弁部に対する空気圧力
作用を排除し、例えばスプリングのバネ力によって弁部
を弁座より離反させて弁座を開放し、消火剤流路から火
災に向けて消火剤を噴射したものである。
【0003】又、磁力駆動にあっては、常時はソレノイ
ドコイルに電流を流し、ソレノイドコイルに生起する磁
力によって弁部を弁座に押圧して弁座を閉塞保持し、一
方火災発生時においては、ソレノイドコイルへの通電を
断って磁力を消滅させ、もってスプリングのバネ力によ
って弁部を弁座より離反させて弁座を開放し、消火剤流
路から火災に向けて消火剤を噴射したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の緊急時開
放弁は以下の問題点を有する。空気圧力駆動による緊急
時開放弁にあっては、加圧された空気圧力を得る為の空
気圧源、例えばコンプレッサーが必要となるもので、こ
のコンプレッサーを用意することは以下の問題点を有す
る。特に大きなビル等においては、開放弁は数多く用
意する必要があり、これによるとコンプレッサーは大型
化し、設備費が高価となるとともに設置の為のスペース
をおおく必要とする。コンプレッサーの駆動時におい
て、コンプレッサーは騒音、振動を発生する。特に室内
の消火装置として用いる場合、コンプレッサーには格別
に騒音防止装置、振動防止装置が必要となるもので、そ
れら防止装置の設置の為に費用が増加する。各開放弁
には、それぞれ空気圧力を供給する為の空気配管が必要
となるもので、その配管作業は、はん離で設置を容易に
行なうことが困難である。
【0005】又、磁力駆動による緊急時開放弁による
と、コイルには常時電流が流れているもので、これに
よるとコイルに発熱が生ずる。従って、この発熱に対し
て充分な配慮が成されなければならない。例えば、コイ
ルの近傍に熱の影響を受ける部材を配置しない。弁座
は、コイルに生起する磁力によって移動する弁部によっ
て閉塞保持されるものであるが、一次側流路内の消火剤
圧力の高い場合、弁部に作用させる閉塞力、すなわち磁
力はそれに応じて強くする必要がある。これによると、
コイルは大型化する傾向にあり、開放弁をコンパクトに
まとめえないという欠点を有する。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑み成されたもの
で、空気圧源、ソレノイドコイルを用いることなく緊急
時において、消火剤通路を即座に開放しうる新規な緊急
開放弁装置を提供することを第1の目的とする。又、構
造が極めて簡単で、コンパクトな緊急開放弁を提供する
ことを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成の為に、
本発明は、弁本体に凹設せる開口凹部と、該開口凹部を
おおうカバーとの間にダイヤフラムを挟持することによ
り、ダイヤフラムの一側面と開口凹部とによって流体室
を形成するとともにダイヤフラムの他側面とカバーとに
よって液体貯留室を区分形成し、前記流体室には、開閉
弁を備えた一次側流路に連なる弁座を開口するとともに
二次側流路を開口し、更にダイヤフラムには弁座を開閉
制御する弁部を一体的に配置した弁装置において、ダイ
ヤフラムには、液体貯留室に臨む第1の電極を一体的に
配置し、カバーには液体貯留室に臨むとともに第1の電
極に対向する第2の電極を配置し、更に前記液体貯留室
内には、電気粘性流体が収納され、第1の電極と第2の
電極とは、オンオフスイッチ、センサースイッチを介し
て電源と直列に接続されたことを第1の特徴とする。
【0008】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、第
1の電極は、少なくとも弁部の投影面内に配置されたこ
とを第2の特徴とする。
【0009】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、第
1の電極は、平板状をなし、該第1の電極の液体貯留室
内に臨む面積S1は、弁部の弁座に臨む面積S2より大
としたことを第3の特徴とする。
【0010】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、液
体貯留室を、ダイヤフラムによって大気室と流体バイパ
ス室とに区分されたダンパー装置の、液体バイパス室
と、連通路を介して連絡したことを第4の特徴とする。
【0011】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、セ
ンサースイッチを、煙センサースイッチ又は温度センサ
ースイッチとしたことを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明になる緊急開放弁装置の一実施
例を図により説明する。1は弁本体であって、以下より
なる。1Aは、上方端1Bに向かって凹設された開口凹
部であり、該開口凹部には開閉弁2を備えた一次側流路
3が弁座4を介して開口するとともに二次側流路5が開
口する。この一次側流路3は、例えば水道水、チッ素ガ
スが収納されたボンベ、炭酸ガスが収納されたボンベ等
に接続されるもので、これらの水道水、チッ素ガス、炭
酸ガスは火をけす消火剤の役目をなすもので、これらは
加圧された流体である。例えば、水道水は約4Kg/C
m2 の圧力に加圧される。前記開閉弁2は一次側流路3
を開閉する役目をなす。又、二次側流路5の出口側は、
消火剤を噴出すべき部位に対向又は近接させて開口す
る。
【0013】6は、弁本体1の上方端1B上に配置され
るカバーであり、区画体をなすダイヤフラム7は、前記
上方端1Bとカバー6との間に挟持される。以上による
と、ダイヤフラム7の一側面7Aと弁本体1の開口凹部
1Aとにより流体室8が形成され、ダイヤフラム7の他
側面7Bとカバー6とにより液体貯留室9が区分形成さ
れる。尚、前記弁座4を備えた一次側流路3及び二次側
流路5はこの流体室8内に開口する。又、10はダイヤ
フラム7と一体的に形成された弁部であり、この弁部1
0は弁座4を開閉する。
【0014】11は、ダイヤフラム7に一体的に配置さ
れた第1の電極であって、液体貯留室9内に臨む。具体
的には、この第1の電極11は円板形状をなすとともに
ダイヤフラム7の他側面7Bに一体的に配置された。す
なわち、ダイヤフラム7の一側面7A側には弁部10が
配置され、他側面7Bには第1の電極11が配置され
た。
【0015】又、12はカバー6に一体的に配置された
第2の電極であって、液体貯留室9内に臨むとともに第
1の電極11に対向して配置された。具体的には、カバ
ー6の上底面6Aに円板形状をなすとともに第1の電極
11に対向する第2の電極12が配置される。
【0016】そして、第1の電極11と第2の電極12
とは電源13及びオンオフスイッチ14、センサースイ
ッチ15を介して直列に接続される。このセンサースイ
ッチ15としては、常閉型の、煙センサースイッチある
いは温度センサースイッチが用いられるもので、煙が発
生した際、あるいは、温度が一定以上に上昇した際にお
いて、その変化を感知して接点が解放される。この電気
回路は図2に示される。
【0017】そして、液体貯留室9内には、電気粘性流
体Rが満たされる。この電気粘性流体Rは、1993年
発行の「電気レオロジー流体の機能と応用」(「粉体と
工学」VOL25、NO3、P50〜55)等によって
既に公知のものであり、例えば、電気粘性流体Rは、シ
リコーンオイル等の絶縁油中に電気分極性を有する炭素
粒子等の粒子を分散させたものである。
【0018】この電気粘性流体Rは、該流体に向けて電
圧を加えると、加えられる電圧に応じて電極間における
電気粘性流体の粘度が液体状態から固体状態近くまで連
続的に変化するものである。
【0019】すなわち、電気粘性流体Rは、電圧を加え
ない状態において、流動性を有する小なる粘性のコロイ
ド溶液であり、電圧を加えることにより、瞬時に流動性
を失い、その粘度が加えられる電圧に応じて大きくなる
電気粘性効果を有する。これは、電気粘性流体Rに電圧
を加えると、電極間に発生した電解によって、電気粘性
流体中に分散した粒子が分極し、この分極によって、粒
子同士に引き合う力が発生し、電極間に粒子が数珠状に
並び、この粒子鎖が、流体の流れを阻害する為に流体の
見かけ上の粘度が上がる為と考えられる。
【0020】次に、その作用について説明する。上述し
た緊急開放弁は以下の順序でセットされる。一次側流路
3内に配置された開閉弁2は一次側流路3を閉塞保持す
る。又、第1の電極11、第2の電極12の電気回路の
センサースイッチ15としての温度センサースイッチは
接点を閉じ、オンオフスイッチ14は接点を開放し、も
って電極の電気回路を開回路となす。温度センサースイ
ッチが接点を閉じているのは、検知すべき部位の温度が
一定以上に上昇していないことによる。かかる状態にお
いて、開閉弁2が一次側流路3を閉塞保持していること
より弁座4近傍の一次側流路3には例えば、水道水の如
き圧力を有する消火剤が達するものでなく、弁部10の
一次側流路3内に開口する部分(面積S2に相当する部
分)には弁部10を弁座4より開放する側の力(図1に
おいて上方への付勢力)が加わることはない。一方、前
述の如く、第1の電極11、第2の電極12の電気回路
が開回路をなし、それらの電極11、12に電圧が加え
られないことによると、液体貯留室9内に貯留される電
気粘性流体Rの粒子は分散状態にあり、該流体が自然状
態において有する粘性すなわちもっとも小なる粘性を有
するものである。
【0021】以上の第1状態において、ダイヤフラム7
は主に液体貯留室9内に貯留される電気粘性流体Rの有
する下方向への重量を受けて下方向へ押圧される。而し
て、弁部10もまたダイヤフラム7と同期して下方向へ
押圧され弁座4を閉塞保持するものである。かかる状態
において、一次側流路3は閉塞保持されているので弁部
10を弁座4より開放する側の押圧力が一次側流路3を
介して加わることはない。
【0022】第1状態に次ぐ第2状態において、オンオ
フスイッチ14の接点を閉じ、第1の電極11と第2の
電極12との電気回路を閉回路となす。これによると、
液体貯留室9内の第1の電極11と第2の電極12との
間に貯留される電気粘性流体R中の分散した粒子は分極
し、この分極によって粒子同士が引き合い、電極11、
12間に粒子が数珠状に並んで粒子鎖が形成され、この
間の電子粘性流体Rの粘性は固体状態に達する。而し
て、弁部10は弁座4を依然として閉塞状態に保持す
る。尚、第1の電極11、第2の電極12との対向間以
外の液体貯留室9内にある電気粘性流体Rは電極によっ
て電圧が加えられないので、小なる粘性を有する。
【0023】第2状態に次ぐ第3状態において、開閉弁
2を開放する。以上によると水道水の如き圧力を有する
消火剤は一次側流路3を流下して弁座4に達する。然し
ながら、かかる第3状態にあっても、弁部10は弁座4
を依然として閉塞保持するもので、二次側流路5から消
火剤を噴出することがない。これは、前記第2状態にお
いて、第1の電極11と第2の電極12との間の液体貯
留室9内の電気粘性流体Rが固体状態にあり、弁部10
の一次側流路3に開口する下面部分10A(S2に相
当)に、一次側流路3を流れる加圧された消火剤が作用
し、弁部10を上方へ押圧せんとするが、前述した固体
状態にある電気粘性流体Rが弁部10の上方向への移動
を阻止するからである。尚、第1の電極11と第2の電
極12との間の電気粘性流体Rの粘性が小であれば、弁
部10は一次側流路3を流れる消火剤の圧力によって弁
座4を開放することになる。
【0024】以上で緊急開放弁装置のセットは終了する
もので、かかる状態において、オンオフスイッチ14、
センサースイッチ15の接点が閉じられて第1の電極1
1、第2の電極12には電圧が加えられ、弁部10は弁
座4を閉塞し、開閉弁2は一次側流路3を開放する。
【0025】そして、火災が発生した際、等にあって
は、弁部10は弁座4を即座に開放し、一次側流路3内
に供給される消火剤は弁座4を介して二次側流路5内へ
進入し、二次側流路5より必要とされる部位に消火剤を
噴出することができる。これは以下の理由による。すな
わち、火災が発生したことによって、センサースイッチ
15としての温度センサースイッチが一定温度以上の温
度上昇を感知して接点を開放する。これによると、電極
の電気回路は開回路となって第1の電極11、第2の電
極12への電圧が付与されないもので、第1の電極11
と第2の電極12との間にある電気粘性流体Rの粘性は
瞬時に小となる。以上によると、弁部10の上方向への
移動を阻止する電気粘性流体Rの阻止力が消失するとと
もに弁部10はその下面部分10Aが一次側流路3内の
加圧された消火剤の圧力を受けることから、即座に上動
して弁部10が弁座4を開放する。而して、加圧された
消火剤は一次側流路3から弁座4を介して流体室8内に
流入し、更に二次側流路5から必要とされる部位に向け
て消火剤を噴出させ、もって火災を鎮火できるものであ
る。
【0026】そして、前記第1の電極11は少なくとも
弁部10の投影面内に臨んで配置されることが望まし
い。この投影面内に臨んで配置されるということは、図
1において第1の電極11を上方よりみたときに、第1
の電極11の平面内に弁部10があるということであ
る。以上によると、第1の電極11と第2の電極12と
に電圧を加えて、それら電極間にある電気粘性流体の粘
性を固体状態とした際、弁部10を確実に弁座4に対し
て押圧できるもので、弁部10の閉塞性を良好に保持す
ることができるものである。仮に、第1の電極11が弁
部10の投影面内に臨んで配置されない場合、弁部10
に対する閉塞保持力が片寄って、不完全となり、良好な
弁部10の閉塞性を得ることができないもので、必要時
以外において二次側流路5より消火剤を噴出するという
不具合を生ずる。
【0027】又、第1の電極11の液体貯留室9内に臨
む面積S1を、弁部10の弁座4に臨む面積S2より大
とすることによると、弁部10の弁座4に対する閉塞性
を良好に維持できる。仮に、弁部10の弁座4に臨む面
積S2が第1の電極11の液体貯留室9内に臨む面積S
1より大とした場合、弁部10の下面部分10Aが一次
側流路3内の加圧された流体圧力を受けたとき、弁部1
0が弁座4よりわずかに離れ、その閉塞性が阻害される
恐れがある。
【0028】又、前記図1に示した実施例にあっては、
弁部10が図において上動して弁座4より離れる際、ダ
イヤフラム7が変形することによって液体貯留室9内に
おける電気粘性流体Rの容積変化を吸収し、前記弁部の
移動が許容されるものであるが、ダンパー装置Dを備え
ることによって弁部10の開閉に対する応答性を一層向
上できる。本例におけるダンパー装置Dは、カバー6に
一体的に形成された。カバー6には上方に向かって開口
する凹部6Bが形成され、この凹部6Bを閉塞する第2
カバー16との間にダイヤフラム17が挟持される。以
上によると、ダイヤフラム17と凹部6Bとによって流
体バイパス室18が形成され、ダイヤフラム17と第2
カバー16とにより大気室19が区分形成される。尚、
20は流体バイパス室18と液体貯留室9とを連通する
連通路であり、21は大気室19と大気を連通する大気
開放孔である。そして、前記流体バイパス室18内に
は、電気粘性流体Rが貯留される。尚、この電気粘性流
体Rは流体バイパス室18内を充満しない方が好まし
い。(空間部分を残した方がよい)
【0029】以上によると、弁部10の上動時にあって
は、液体貯留室9内の電気粘性流体Rは連通路20を介
して流体バイパス室18内に抵抗なく円滑に進入するの
で弁部10の開放動作を瞬時に行ないうるものである。
(ダイヤフラム17が大気室19に臨んでるのでダイヤ
フラム17は容易に移動できる。)又、弁部10の下動
による閉塞時にあっては、流体バイパス室18内の電気
粘性流体Rを連通路20を介して液体貯留室9内へ抵抗
なく戻すことができるので、弁部10の閉塞動作を瞬時
に行ないうるもので、弁部10の開閉の応答性を一層向
上できたものである。
【0030】又、センサースイッチ15として煙センサ
ー又は温度センサーを用いたことによると、火災発生に
適した緊急開放弁を提供できる。すなわち、災害発生時
において、煙発生が問題となるものにあってはセンサー
スイッチ15として煙センサーを用い、火の発生が問題
となるものにあっては温度センサーを用いる。センサー
スイッチ15の選択によって状況にもっとも適した緊急
開放弁装置を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明の緊急開放弁装置の
第1の特徴によると、緊急時において弁部の開放を、一
次側流路に供給される流体圧力によって駆動させたので
コンプレッサー等の駆動用手段を格別に用意する必要が
ない。従って、設備費の低減を図ることができるととも
に設置スペースの自由度を高めることができたものであ
る。又、騒音、振動の発生が皆無となり、特に静粛性の
要求される室内用の消火装置への使用が好適なものであ
る。更に又、駆動手段と弁装置とを接続する空気配管等
の接続配管が不要となり、緊急開放弁の設置が容易とな
るものである。又、コイルに通電することによって生ず
る磁力を、その駆動手段として用いることがないので発
熱部分を全く有することがない。従って、発熱に対する
配慮を何等必要としないもので、設置の自由度を高める
ことができたものである。更に一次側流体の圧力が特に
大きくなった際、コイルを大型化して磁力を高める必要
があり装置が大型化する傾向があるが本発明の装置にあ
ってはコイルを用いることがないので装置自体をコンパ
クトにまとめることが可能なものである。
【0032】又、本発明の第2の特徴によると、対向す
る電極間に電圧を加え、電極間にある電気粘性流体を固
定状態として弁座を閉塞した際において、弁部を弁座に
向けて確実に押圧することができ、閉塞性を良好に保持
することができたものである。
【0033】又、本発明の第3の特徴によると、弁座に
対する弁部の閉塞押圧力を充分に高めることができ閉塞
性の向上に寄与できたものである。
【0034】又、本発明の第4の特徴によると、弁部を
含むダイヤフラムの移動時における液体貯留室内の容積
変化をダンパー装置によって積極的に吸収させたので弁
部の動特性を向上することができたものである。
【0035】又、本発明の第5の特徴によると、センサ
ースイッチを選択することによって状況にもっとも適し
た緊急開放弁装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる緊急開放弁装置の一実施例を示す
縦断面図。
【図2】本発明の緊急開放弁装置に用いられる一対の電
極の電気回路図。
【符号の説明】
1 弁本体 2 開閉弁 3 一次側流路 4 弁座 5 二次側流路 6 カバー 7 ダイヤフラム 9 液体貯留室 11 第1の電極 12 第2の電極 13 電源 14 オンオフスイッチ 15 センサースイッチ 17 ダイヤフラム 18 流体バイパス室 19 大気室 20 連通路 R 電気粘性流体 D ダンパー装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/00 - 31/02 F16K 17/36 - 17/38 F16K 7/00 - 7/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体1に凹設せる開口凹部1Aと、該
    開口凹部をおおうカバー6との間にダイヤフラム7を挟
    持することにより、ダイヤフラム7の一側面7Aと開口
    凹部1Aとによって流体室8を形成するとともにダイヤ
    フラム7の他側面7Bとカバー6とによって液体貯留室
    9を区分形成し、前記流体室には、開閉弁2を備えた一
    次側流路3に連なる弁座4を開口するとともに二次側流
    路5を開口し、更にダイヤフラム7には弁座4を開閉制
    御する弁部10を一体的に配置した弁装置において、ダ
    イヤフラム7には、液体貯留室9に臨む第1の電極11
    を一体的に配置し、カバー6には液体貯留室9に臨むと
    ともに第1の電極11に対向する第2の電極12を配置
    し、更に前記液体貯留室内には、電気粘性流体Rが収納
    され、第1の電極11と第2の電極12とは、オンオフ
    スイッチ14、センサースイッチ15を介して電源13
    と直列に接続されたことを特徴とする緊急開放弁。
  2. 【請求項2】 前記、第1の電極は、少なくとも弁部1
    0の投影面内に配置されたことを特徴とする請求項1記
    載の緊急開放弁。
  3. 【請求項3】 前記、第1の電極は、平板状をなし、該
    第1の電極11の液体貯留室9内に臨む面積S1は、弁
    部10の弁座4に臨む面積S2より大としたことを特徴
    とする請求項1記載の緊急開放弁。
  4. 【請求項4】 前記、液体貯留室を、ダイヤフラム17
    によって大気室19と流体バイパス室18とに区分され
    たダンパー装置Dの、液体バイパス室18と、連通路2
    0を介して連絡したことを特徴とする請求項1記載の緊
    急開放弁。
  5. 【請求項5】 前記、センサースイッチを、煙センサー
    スイッチ又は温度センサースイッチとしたことを特徴と
    する請求項1記載の緊急開放弁。
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