JP3258586B2 - 屋根瓦 - Google Patents

屋根瓦

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JP3258586B2
JP3258586B2 JP34501096A JP34501096A JP3258586B2 JP 3258586 B2 JP3258586 B2 JP 3258586B2 JP 34501096 A JP34501096 A JP 34501096A JP 34501096 A JP34501096 A JP 34501096A JP 3258586 B2 JP3258586 B2 JP 3258586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概して平面状などの
形態をとった屋根下地上に並べることによって屋根を葺
くための屋根瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屋根瓦としては、その下
面が平坦な面として形成されており、その棟側辺によっ
て支持された状態で一平面に対して傾斜載置した時に、
前記棟側辺が全長にわたって前記平面と接当する構成の
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記の従
来の構成の屋根瓦では、屋根下地上に複数の屋根瓦を互
いに一部ずつ重なり合う状態に並べて屋根を葺いた時
に、各屋根瓦の裏側に、屋根瓦と屋根下地で囲まれた閉
鎖空間が形成される傾向があり、この閉鎖空間は実質的
に外気との流通関係を閉ざされたものであった。このた
め、何らかの原因で(特に雨期などに)前記閉鎖空間内
や屋根瓦同士の重なり合った境界面が湿気を帯びると、
この閉鎖空間や屋根瓦同士の重なり合った境界面では外
気との換気が効率的には行われないために、前記閉鎖空
間内や屋根瓦同士の重なり合った境界面の湿気が長期間
保持されてしまう現象が生じ、その結果、屋根下地とし
ての野地板や防水シートの腐敗が早く進行したり、或い
は、家屋の上部構造全体が湿気を帯びるなどの問題が生
じる場合があり、改善の余地があった。
【0004】本発明の目的は、上に例示した従来の構成
の屋根瓦に見られる上記欠点に鑑み、前記屋根瓦と屋根
下地で囲まれた空間内や屋根瓦同士の重なり合った境界
面が湿気を帯びても、外気との換気が比較的効率良く行
われることによって前記湿気が比較的迅速に解消可能な
屋根瓦を提供し、これによって、屋根下地の腐敗や家屋
の上部構造全体にわたる湿気を防止あるいは抑制するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〈1〉上記目的を達成す
るために、本発明の請求項1による屋根瓦は、概して平
坦な板状同士を複数枚、接着剤を介して一体に積層し
て形成し、且つ、前記複数枚の板状体の内、最上層板状
を、セメントを主材とし、且つ養生硬化させて形成
し、さらに、その棟辺によって支持された状態で一平面
に対して傾斜載置した時に、前記棟側辺の中間に前記平
面と接当しない非接当部が形成されるように、前記複数
枚の板状体の内の最下層板状体の棟側辺の中間部を切欠
いてあることを特徴としている。
【0006】このように形成すると、屋根下地上に複数
の屋根瓦を互いに一部ずつ重なり合う状態に並べて屋根
を葺いた時に、各屋根瓦の裏面と屋根下地で囲まれた空
間が、その屋根瓦の棟側および軒側に隣接する屋根瓦の
裏側に同様に生じている空間と連通した状態が得られ
る、そして、原則的に棟側端部から軒側端部に到る範囲
でこれらの空間の全ては連通状態となり、しかも当然
に、この連通空間は延いては最も軒側の屋根瓦の裏側の
空間を介して外部と連通するので、各々の屋根瓦毎の空
間が独立した閉ざされた空間とならず、前記各屋根瓦の
裏側の空間同士が集合してできた互いに連通した格子状
の空間の全体が通風路となる。
【0007】このため、前記空間内や屋根瓦同士の重な
り合った境界面が湿気を帯びても、前記格子状の空間か
らなる通風路を経て軒側端部にて外気と比較的効率的に
換気される。また、重ね合わされた屋根瓦同士の間にで
きた毛細管状の境界面などから雨水が屋根瓦の裏側の空
間や屋根瓦同士の重なり合った境界面に進入しても、屋
根瓦の前記棟側辺に堰き止められることなく、前記格子
状の空間からなる通風路(これが通水路を兼ねる)を経
て軒側端部から外部に排水される効果も得られる。
【0008】しかも、上記のように形成された屋根瓦で
は、概して平坦な板状体同士を複数枚、接着剤を介して
一体に積層して形成しているので、上記のような平板状
屋根瓦の場合にも、屋根瓦の平板状という形態を保持し
ながら裏面の一部を切欠くという、一層構造の平板状屋
根瓦では困難な操作を比較的容易に実現することができ
る。
【0009】すなわち、積層でなく一層で構成された従
来構造の平板状屋根瓦にあっては、裏面の一部を切欠く
操作は次のような製造上の困難性を含んでいる。例え
ば、屋根瓦の生地を成型して、養生した後の、硬化があ
る程度進んだ状態で裏面を削り取る方法で前記切欠き操
作を行う場合には、屋根瓦の生地がどの程度の硬さの時
に、すなわち養生がどの程度進んだ時に削り取る工程を
実施すれば、研削用刃物の摩耗を抑制した状態で、且
つ、屋根瓦の組織を損傷せずに加工できるかの管理や判
断の面で困難性があり、一方、成型用のプレスに前記切
欠きに対応した突起を設けておく方法で前記切欠き操作
を行う場合には、切欠きの上方に相当する、結果的に薄
く仕上げられる部位と他の厚みのある部位の間で密度差
が生じて製品の欠陥に結び付き易いという問題があり、
いずれの方法を採っても充分な作業能率や製品歩留りが
得られなかった。
【0010】上記従来構造の平板状屋根瓦とは対照的
に、請求項1の発明による屋根瓦では、板状体同士を複
数枚、接着剤を介して一体に積層して屋根瓦を形成する
ので、これらの板状体の内の下層側の部材の一部を切欠
かかれた形状に成型して(この操作は板状に成型された
生地を打ち抜くなどで比較的に容易になし得る)、上層
側の切欠きのない部位と積層すれば、屋根瓦の厚み方向
の下方側のみに切欠きを設けた構成が比較的容易に、そ
して高い歩留りで得られる(ここで上面から下面まで連
続して切欠かれた形態を実現したければ、従来の一層の
構成でも容易にでき、しかも通風性を得られるが、これ
では、防水性が低下する、釘孔を形成できる部位の範囲
が狭くなる、また、屋根瓦の輪郭線に近接し過ぎる位置
に釘孔を設けると屋根瓦の強度が低下し易いなどの欠点
が生じる)。さらに、前記積層せしめる前記複数の各板
状体自体は、各々独立した形態で、単純な平板状に形成
されたものであるので、各々全体にわたって均一な密度
を備えた板状体として形成し易い。
【0011】〈2〉 上記目的を達成するために、本発
明の請求項2による屋根瓦は、概して平坦な板状同士
を複数枚、接着剤を介して一体に積層して形成し、且
つ、前記複数枚の板状体の内、最上層板状体を、セメン
トを主材とし、且つ養生硬化させて形成し、一平面上に
載置した時に前記一平面との間に軒側から棟側に貫通す
る個別通風路が形成されるように、前記複数枚の板状体
うちの最下層板状体を複数の分割部材から構成し、こ
れら分割部材を互いの間に間隔が空く状態に横方向 に並
べて配置してあることを特徴としている。
【0012】このように形成すると、屋根下地上に複数
の屋根瓦を互いに一部ずつ重なり合う状態に並べて屋根
を葺いた時に、各屋根瓦の裏面と屋根下地で囲まれた空
間の各々が、その屋根瓦自身の軒側端部にて外気と連通
する状態が得られ、しかも、その各屋根瓦の裏側の空間
同士も、屋根瓦の裏側に形成された格子状の連通空間に
よって、屋根の棟側と軒側を結ぶ方向で互いに連通した
状態が得られるので、結果的に、各々の屋根瓦毎の空間
が独立した閉ざされた空間とならず、前記格子状の空間
の全体が屋根の軒側端部および個々の屋根瓦の各軒側端
部にて外気または外部と連通した通風路となる。
【0013】このため、前記空間内や屋根瓦同士の重な
り合った境界面が湿気を帯びても、前記格子状の空間か
らなる通風路および個々の屋根瓦に形成された個別通風
路を経て、屋根全体の軒側端部または個々の屋根瓦の軒
側端部にて外気と比較的効率的に換気される。また、重
ね合わされた屋根瓦同士の間にできた毛細管状の境界面
などから雨水が屋根瓦の裏側の空間や屋根瓦同士の重な
り合った境界面に進入しても、屋根瓦の前記棟側辺に堰
き止められることなく、前記格子状の空間からなる通風
路を経て軒側端部から外部に排水される効果も得られ
る。
【0014】しかも、上記のように形成された屋根瓦で
は、概して平坦な板状体同士を複数枚、接着剤を介して
一体に積層して形成しているので、上記のような平板状
屋根瓦の場合にも、屋根瓦の平板状という形態を保持し
ながら裏面の一部を切欠く操作を比較的容易に実現する
ことができる。
【0015】すなわち、積層でなく一層で構成された平
板状屋根瓦にあっては、裏面の一部を切欠く操作は製造
工程上の困難性を含んでおり、例えば、屋根瓦の生地を
成型、養生後の、硬化がある程度進んだ状態で裏面を削
り取る方法で前記切欠き操作を行う場合には、屋根瓦の
生地がどの程度の硬さの時に、すなわち養生がどの程度
進んだ時に削り取る工程を実施すれば、研削用刃物の摩
耗を抑制した状態で、且つ、屋根瓦の組織を損傷せずに
加工できるかについての管理や制御の面で困難性があ
り、一方、成型用のプレスに前記切欠きに対応した突起
を設けておく方法で前記切欠き操作を行う場合には、結
果的に薄く仕上げられる切欠きの上方部位と他の厚みの
ある部位の間で密度差が生じて製品の欠陥に結び付き易
いという問題があり、いずれの方法を採っても充分な作
業能率や製品歩留りが得られなかった。
【0016】上記に対して、請求項2の発明による屋根
瓦では、板状体同士を複数枚、接着剤を介して一体に積
層して屋根瓦を形成するので、これらの板状体の内の下
層側に相当する板状体を複数の分割部材から構成し、こ
れら分割部材を互いの間に間隔が空く状態に横方向に並
べて配置して(この構成は、板状に成型された生地を打
ち抜くなどで比較的に容易になし得る)、分割されてい
ない上層側と積層すれば、結果として、下層側のみに通
風路を設けた構成が比較的容易に、そして高い歩留りで
得られる。さらに、積層せしめる複数の各板状体自体は
各々独立した形態で単純な平板状に形成されたものであ
るので、各々全体にわたって均一な密度を備えた板状体
として形成し易い。
【0017】〈3〉 請求項1あるいは請求項2に記載
の屋根瓦を構成するに当たって、前記積層せしめる板状
体同士は、同じ方法で成形した同様の性質の板状体とし
ても良いが(例えば、乾式法で成形した板状体同士を積
層、或いは湿式法で成形した板状体同士を積層せしめる
等)、請求項3に記載の発明のように、前記複数枚の板
状体の内の最上層板状体を、セメントを主材とする粉体
材料に水を添加しながら成形する乾式法によって得た板
状体で構成し、前記最上層板状体に積層せしめる他の層
板状体の内の少なくとも一層を、セメントを主材とする
粉体材料と水とを予め混合したスラリー状、またはペー
スト状の材料を成形する湿式法によって得た板状体で構
成しても良い。
【0018】このように構成すれば、乾式法による板状
体と湿式法による板状体とを一枚の屋根瓦の中で適材適
所に配することで、全体として優れた特性を持った屋根
瓦を提供することができて都合が良い。すなわち、乾式
法による板状体は、弾性は比較的低いが気孔率が低く
て、耐凍害性や耐水性の高い特性を備えているので、こ
れを雨や外気に曝され易い屋根瓦の最上層部分に用いれ
ば、屋根瓦全体としての耐凍害性や耐水性を確保するこ
とに効果を発揮し易く、他方、湿式法による板状体は、
耐凍害性や耐水性は低いが弾性の高い特性を備えている
ので、これを前記最上層部材に積層せしめる他の板状体
の内の少なくとも一層に、すなわち、比較的外気に曝さ
れ難い層に用いれば、屋根瓦全体としての弾性を確保す
る効果を発揮し易く、例えば踏み抜き等による屋根瓦の
破損を未然に防止し易い。
【0019】〔発明の効果〕 本発明の内、請求項1による発明では、屋根瓦と屋根下
地で囲まれた空間に雨水が進入しても、比較的容易に外
部に排水され、また、前記空間内や屋根瓦同士の重なり
合った境界面が湿気を帯びても、外気との換気が比較的
効率良く行われるので、前記湿気が比較的迅速に解消可
能な屋根瓦を、全体にわたって均一な密度を備えた平板
状の屋根瓦という形態を保持しながら、提供することが
できる。これによって、屋根下地の早期の腐敗や家屋の
上部構造全体にわたる湿気を防止することができ、ま
た、屋根瓦の平板状という形態を保持しながら裏面の一
部を切欠く操作を比較的容易に実現できるという効果が
得られる。
【0020】本発明の内、請求項2による発明では、屋
根瓦と屋根下地で囲まれた空間に雨水が進入しても、比
較的容易に外部に排水され、また、前記空間内や屋根瓦
同士の重なり合った境界面が湿気を帯びても、外気との
換気が比較的効率良く行われる(特に外気との換気につ
いては、個々の屋根瓦の軒側端部における外気との連通
状態が得られるので、請求項1による発明に比して更に
高い効率が期待できる)ことによって前記湿気が比較的
迅速に解消可能な屋根瓦を、全体にわたって均一な密度
を備えた平板状の屋根瓦という形態を保持しながら、提
供する。これによって、屋根下地の早期の腐敗や家屋の
上部構造全体にわたる湿気を防止することができ、ま
た、屋根瓦の平板状という形態を保持しながら裏面の一
部を切欠く操作を比較的容易に実現することができると
いう効果が得られる。
【0021】本発明の内、請求項3による発明では、請
求項1または請求項2によって得られる効果に加えて、
乾式法による板状体と湿式法による板状体との有効な組
み合わせによって、耐凍害性と上面部の寸法精度が高
く、しかも踏み抜きによる破壊抵抗も高い屋根瓦を提供
するという効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて解説する。図1は屋根瓦2を表面側から
見た斜視図、図2は裏面側から見た斜視図である。屋根
瓦2は全体としては概して平板状を示しているが、詳細
には、図1と2から理解されるように基本的に平面視に
おける中央付近に配された厚手部と、基本的に平面視に
おける縁付近に配された薄手部とを組み合わせた形状と
なっている。さらに、図3は屋根瓦2の概略平面図、図
4は概略正面図である。前記概略平面図で、ハッチング
部は厚さが約6mmの薄手部、ブランク部は厚さが約1
2mmの厚手部、またクロスハッチング部は厚さが約
4.5mmの最薄手部となっている。
【0023】屋根瓦2は、セメントを主材とし、且つ養
生硬化させて形成した厚さが基本的に約6mmの二枚の
板状体、すなわち、上層側板状体30と下層側板状体4
0を、接着剤で上下方向から接合することによって、一
体に積層せしめて形成されたものであり、図5は、上層
側板状体30と下層側板状体40の積層せしめる前の状
態を表面側から見た斜視図である。この図5が示すよう
に、上層側板状体30と下層側板状体40の個々の厚さ
は、下層側板状体40に形成されたチャンネル状の最薄
手部(約4.5mm)を除いて約6mmで一定である。
【0024】〔屋根瓦の形状〕 図1、2および3に示されるように、屋根瓦2の全体的
な形状は、平面視において基本的に矩形を呈しており、
この矩形は棟側の上辺3a、軒側の下辺3b、右辺4
a、および左辺4bの合計4つの各々が概して直線的な
辺からなる。図6は、複数の屋根瓦2を軒側から棟側
に、そして、左から右に並列させて全体として平面状に
葺かれた屋根の一部分を示す平面図である。この、図6
に示されるように、互いに左右に並列された屋根瓦2
M,2N,2P同士は、任意の屋根瓦2の右相决り部5
と、これとは別の屋根瓦2の左相决り部6とを重ね合わ
せることで、全体として厚さが約12mm前後と一定で
左右に長く延びた集合を形成している。
【0025】すなわち、右相决り部5とは、右辺4aに
沿って棟側から軒側に延びている厚さが概して約6mm
の薄手部を指し、左相决り部6とは、左辺4bに沿って
棟側から軒側に延びている厚さが約6mmの薄手部を指
し、これらの左右の相决り部5,6はいずれも、上層側
板状体30と下層側板状体40とを左右に約50mmず
らせて積層し、貼り合わせる操作によって簡単に、しか
も左右同時に形成される。図6に戻ると、中央付近に示
された屋根瓦2Nの左相决り部6は左側の屋根瓦2Mの
右相决り部5上に重ね合わされており、屋根瓦2Nの右
相决り部5の上には右側の屋根瓦2Pの左相决り部6が
重ね合わされている。これらの重ね合わされた構造には
屋根瓦2同士の間隙からの水等の進入を防止する機能が
ある。
【0026】また、屋根瓦2の上層側板状体30の右相
决り部5(約51mmの幅を有する)の左側端部には、
上辺3aから50mmの領域に残された水登り防止段部
18aを除いて、幅が約9mmのチャンネル形成切欠き
18が設けられているので、この部分では薄手部が実質
的に右相决り部5の更に左側に9mmだけ余分に延び、
薄手部の幅は約60mmとなっている。因みに左相决り
部6の幅は約50mmである。
【0027】すなわち、図6に示されるように、屋根瓦
5同士を左右の相决り部5,6を重ね合わせながら左か
ら右に並列する時、例えば屋根瓦2Pであれば、この左
辺4b(または左相决り部6)は屋根瓦2Nの、チャン
ネル形成切欠き18の端面ではなく、水登り防止段部1
8aの右端に接当して位置決めされるので、細長いチャ
ンネル形成切欠き18が棟側から軒側に向かって直線状
に延びてできたチャンネル状空間を形成することにな
る。
【0028】このチャンネル状空間は、屋根瓦2の上面
部同士の左右の境界を視覚的に明白に示すので、葺き上
げられた屋根全体に規則的な調子を付加する外観上の効
果を提供する。水登り防止段部18aは、葺き上げられ
た屋根に形成される前記チャンネル状空間を伝って雨水
が棟側に逆流して屋根瓦の裏面に達することを阻止する
機能を兼ね備えている。
【0029】さらに、右相决り部5の略中央に設けられ
た厚みが約4.5mmの最薄手部は、幅が約30mm、
深さが約1.5mmで上辺3aから下辺3bまで連続し
て形成されたウォーターチャンネル19である。ウォー
ターチャンネル19自体は上面側の開いたチャンネル状
であるが、これは、右相决り部5と左相决り部6とが上
下に重ね合わされた時に、上辺3aから下辺3bまで連
続したトンネル状の連通孔を形成し、何らかの原因で右
相决り部5と左相决り部6の間に一旦進入した雨水が排
水されるのを促す機能を持つ。
【0030】また、屋根瓦2には、屋根瓦2を屋根下地
上に並べて屋根を葺く際に屋根瓦2同士の位置決めの目
安となる幾つかの合わせマークが、屋根瓦2の平面視で
確認可能な位置に形成されている。すなわち、上辺3a
にはセンター合わせマーク12およびアンダーラップ合
わせマーク13が、下辺3bにはセンター合わせマーク
11が、右辺4aにはオーバーラップ合わせマーク16
が、上層側板状体30上の右相决り部5に隣接する縁部
にはアンダーラップ合わせマーク17が、そして、左辺
4bにはオーバーラップ合わせマーク14およびアンダ
ーラップ合わせマーク15が形成されている。
【0031】具体的に位置決めの一例を解説すると、屋
根瓦2では基本的に軒側から棟側に、そして、左側から
右側に順番に重ね合わせて設置して行くので、例えば図
6の中央の屋根瓦2Jの位置は、既に固定されている軒
側寄りの屋根瓦2N,2Pを基準に決めることができ
る。すなわち、屋根瓦2Jの上下左右の位置は、屋根瓦
2Jの軒側の長辺3bのセンター合わせマーク11を、
屋根瓦2Pのアンダーラップ合わせマーク15と一致さ
せることで決められる。
【0032】そして、屋根瓦2Jの角度位置、すなわ
ち、屋根瓦2Nや2Pとの平行性は、例えば屋根瓦2J
の右辺4aのオーバーラップ合わせマーク16を、屋根
瓦2Pの上辺3aの縁またはアンダーラップ合わせマー
ク13と一致させることで得られる。次に、図7は、図
6のX−X’断面を屋根の右側、すなわち、屋根瓦2の
右辺4a側から見た部分断面図であるが、この図7に示
されるように、軒側から棟側の向きの配列に関しては、
屋根瓦2同士は、薄手部ではなく厚さが約12mmの厚
手部同士を重ね合わせる形態で並列されている。
【0033】また、図7に示されるように、屋根瓦2の
軒側の端部すなわち下辺3bでは、下辺3bの内の厚手
部の全長(すなわち、相决り部は除く)にわたって、上
層側板状体30が下層側板状体40よりも5mmだけ軒
側に突出することによって、オーバーハング部7が形成
されている。このオーバーハング部7が設けられている
ために、例えば屋根瓦2Jの表面上を棟側から軒側に流
れ落ちる雨水等は、下辺3bに到達後はオーバーハング
部7を棟側に向かって登ることなく、上層側板状体30
の軒側の下縁から真下に落下する傾向を得て、落下すれ
ばそのまま屋根瓦2Pの表面に移ってそこを流れ始め
る。
【0034】ここで、雨水等が、オーバーハング部7を
棟側に向かって登らない理由は、オーバーハング部7は
軒側すなわち上向きの勾配を持っているためであり、し
かも、オーバーハング部7は露出部であって毛細管構造
を備えることもないので、雨水などは自然の状態ではこ
のオーバーハング部7を軒側向きに登ることは当然に生
じ難い。仮に、オーバーハング部7が設けられておら
ず、X−X’断面における下辺3bが上層側板状体30
から下層側板状体40まで一直線に延びた形状になって
いれば、例えば屋根瓦2Jの表面上を棟側から軒側に流
れ落ちる雨水などは下辺3bに到達後、屋根瓦2Jから
離れることなく、この一直線状の下辺を伝い、屋根瓦2
Jと屋根瓦2Pの境界面に沿って軒側から棟側に向かっ
て毛細管現象で登り、言い換えれば屋根瓦2Jの裏側を
伝って再び軒側に戻り、屋根瓦と屋根下地の間の空間、
または、屋根瓦同士が重ね合わされた境界面に水または
湿気を呼び込む結果となり易い。
【0035】さらに、図2と図3に最も良く示されてい
るように、屋根瓦2の上辺3a付近には上辺3aの向き
に開放された通風用切欠き部23,23が設けられてい
る。図8は、図6のY−Y’断面を屋根の右側、すなわ
ち、屋根瓦2の右辺4a側から見た部分断面図である。
この図8に示されるように、通風用切欠き部23,23
が設けられているために、屋根瓦2の上辺3aは屋根下
地に対してその全長で接することはなく、通風用切欠き
部23,23に相当する部位では、屋根下地との間に間
隙(これは、軒側から見た断面が横長トンネル状の間隙
である)が形成されることになる。
【0036】前記横長トンネル状の間隙は、屋根を葺い
ている全部の屋根瓦2の裏面に形成されるので、例えば
屋根が全面的に葺かれた状態では、この横長トンネル状
の間隙同士が互いに連通することによって、全体として
軒付近から棟付近まで連通した、屋根下地の面に沿って
格子状に延びるトンネル状の通風路を形成するため、屋
根下地全体にわたって空気の流通を得ることができ、屋
根下地と屋根瓦の間の空間の防湿効果を図ることができ
る。また、この通風路は一旦屋根瓦2と屋根下地の間に
進入した雨水等が軒側に排水されるのを促す通水路の機
能も兼務する。
【0037】また、屋根瓦2の中央よりも棟側には一対
の釘孔20,21が上辺3aに沿って配置されている。
釘孔20,21は、屋根瓦2を野地板100に釘で固定
するために利用される。図6の線分Y−Y’は釘孔21
上を通過しているので、図8の屋根瓦2Jの断面には釘
孔21とそこに挿通され野地板100に貫入した釘が示
されている。この図8および図2、ならびに図3から判
るように、通風用切欠き部23,23は、釘孔20,2
1の位置を余裕をもって包含するだけの広い領域を持っ
ており、したがって釘の頭部が掛かるような細い釘孔と
しては上層側板状体30にのみ穿孔しておけば良いこと
になる。
【0038】すなわち、仮に下層側板状体40にも釘孔
20,21と同径の細い釘孔を設けておく場合には、上
層側板状体30と下層側板状体40とを貼り合わせる際
に、上層側板状体30側の釘孔と下層側板状体40側の
釘孔を正確に一致させる必要が生じて製造能率が低下す
る原因になりかねないが、通風用切欠き部23,23が
兼務する上記の機能によってこの難点が解消される。
【0039】〔屋根瓦の製法〕 前述したように、屋根瓦2は、基本的には、セメントを
主材とし、且つ養生硬化させて形成した厚さが概して約
6mmの二枚の板状体、すなわち、上層側板状体30と
下層側板状体40を、接着剤を介して上下に合わせ、一
体に積層せしめて形成されている。また、屋根瓦2で
は、上層側板状体30と下層側板状体40の双方を、セ
メントを主材とする粉体材料に水を添加しながら成形す
る乾式法によって得た板状体で構成している。
【0040】〔乾式成形〕 図9は、屋根瓦2の製法を示す略図であり、上層側板状
体30と下層側板状体40に採用されている乾式法の概
略の工程図(セメントを主材とする粉体材料に水を添加
しながら成形する乾式法の一例)が含まれている。以
下、屋根瓦2の製法について、上層側板状体30の製造
工程を中心に解説する。
【0041】先ず、骨材としての珪砂(51重量%)、
セメント(46重量%)、およびパルプ繊維(3重量
%)を、各原料ホッパー50a、50b、50cから自
動秤量後、ミキサー52にて均一に乾式混合して乾式セ
メント材料80aを得る。ミキサー52から排出された
乾式セメント材料80aは、移動する無端コンベア51
の端部に載置される。
【0042】乾式セメント材料80aは、上方から延び
た邪魔板53によって略一定厚みに均され、引き続き、
回動する第1加圧ローラ54によって加圧され、次に、
散水装置56によってセメント硬化用の水が(水分量が
乾式セメント材料80aと、後述する着色剤80bの全
体に対して10重量%となるように)散布された後、さ
らに、回動する第2加圧ローラ58によって圧縮操作を
加えられる。
【0043】次に、珪砂(49.5重量%)、セメント
(50重量%)、着色顔料(0.5重量%)を良く混合
して得られた着色剤80bが材料散布装置59によって
散布され、第3加圧ローラ60によって更に加圧操作と
模様付け操作が施される。このようにして成形された層
状体81は、カッター62によって適当な寸法の矩形板
状体82に切断され、数日間の自然養生が施される。
【0044】〔形状切断〕 養生を終えた矩形板状体82は、パンチプレス64等に
よって打ち抜かれ、上層側板状体30として必要な寸法
形状を持った板状体83が得られる。板状体83の片面
には、塗布用ローラ66等で防水加工が施された後、ド
ライヤ68で乾燥され、上層側板状体30となる。下層
側板状体40についても、基本的に上層側板状体30と
同様の方法で形成すれば良い。ただし、下層側板状体4
0では、釘孔が無い点、ウォーターチャンネル19およ
び通風用切欠き23,23が有る点など上層側板状体3
0とは若干の形状的な相異がある。
【0045】〔接合〕 以上の工程で得られた上層側板状体30の下面と下層側
板状体40の上面にアクリル系エマルジョン85(接着
剤の一例)を塗布して、加圧して貼り合わせた後、さら
に塗布用ロ−ラ71等でアクリル系エマルジョンで下塗
り塗装し、オートクレーブ73内に納めて上層側板状体
30と下層側板状体40に含まれるセメントの高温高圧
蒸気養生を行う。
【0046】このオートクレーブ73による高温高圧蒸
気養生によって、前記アクリル系エマルジョンによる接
着強度も充分なレベルに達する。さらに塗布用ローラ7
4等で上塗り塗装を施し、ドライヤ76によって乾燥を
終了させれば、屋根瓦2が完成する。尚、乾式セメント
材料80aや着色剤80b用のセメントとしては、普通
ポルトランドセメントまたはアルミナセメント等が使用
できる。
【0047】〔別実施形態〕 〈1〉上記実施形態では、積層する板状体を乾式法で形
成しているが、前記乾式法に代えて、セメントを主材と
する粉体材料と水とを予め混合したスラリー状、または
ペースト状の材料を成形する湿式法で形成しても良い。
【0048】〈2〉上記実施形態では、上層側板状体3
0と下層側板状体40の双方を乾式法で成形したもので
構成しているが、最上層部材には上記実施形態と同じ
く、セメントを主材とする粉体材料に水を添加しながら
成形する乾式法によって得た板状体で構成し、最下層部
材としては、セメントを主材とする粉体材料と水とを予
め混合したスラリー状、またはペースト状の材料を成形
する湿式法で構成しても良い。このように構成すれば、
耐凍害性および耐水性が高いという乾式法による板状体
の長所と、弾性が高いという湿式法による板状体の長所
を合わせ持つ屋根瓦が得られる。
【0049】尚、前記湿式法の例としては、透液性のベ
ルトコンベア等でスラリーボックスの下部から水平に引
出した膜状の材料スラリーを、ベルトコンベアの裏側か
ら真空脱水することによって成形し、養生硬化させるフ
ローオン法や、薄いスラリーの液面下から液面上に連続
的に移動する網等で膜状の材料を漉き上げてはメーキン
グロールに巻き取らせて成形し、養生硬化させる抄造法
が適用可能である。
【0050】〈3〉上記実施形態では、上層側板状体3
0と下層側板状体40の各一枚の合計二枚の板状体を積
層して屋根瓦としているが、合計三枚以上の板状体を接
着剤を介して一体に積層せしめても良い。
【0051】〈4〉セメントを主材とし、且つ養生硬化
させて形成した板状体同士を複数枚、接着剤を介して一
体に積層せしめる際に、前記板状体の表面や前記板状体
同士同士の間に、異材質層を介在せしめて前記板状体と
一体化しても良い。例えば、前記異材質層としてポリエ
チレンシート等の耐水性の樹脂膜を用いて、この樹脂膜
で屋根瓦の裏面を被覆したり、板状体同士の間にこの樹
脂膜を介在させれば、屋根瓦内への水の浸透を抑制する
ことによって屋根瓦全体の耐水性が向上する効果、およ
び、屋根瓦全体の機械的強度が向上して飛来物などに対
する耐破壊抵抗性の向上が期待できる。
【0052】図10−イは、図1の屋根瓦の上層側板状
体30と下層側板状体40の境界面および左右の相决り
部5,6の表面、ならびに、下層側板状体40の裏面全
体に対してポリエチレンシート90,90を熱融着によ
って貼着した例を示す。図10−ロは、図10−イの上
層側板状体30と下層側板状体40を接着剤で接合して
完成した屋根瓦2’の状態を示す。また、前記異材質層
としてアルミラミネートシート等を用いて、これで屋根
瓦の裏面を被覆したり、板状体同士の間に介在させれ
ば、耐水性の他に、屋根瓦を透過しようとする赤外線な
どに対する反射断熱性が向上し、特に夏期などにおける
家屋の温度上昇を抑制する効果をも期待できて都合が良
い。
【0053】〈5〉また、図11と図12(これらは上
記実施形態を示す図1と図2に対応した斜視図である)
に示す屋根瓦2’’のように、図1と図2に示した屋根
瓦2において設けられた通風用切欠き23,23の代わ
りに、一平面上に載置した時に前記一平面との間に軒側
から棟側に貫通する通風用切欠き230,230が形成
されるように、最下層部材40の一部を軒側から棟側ま
で切欠いた状態にしておいても良い。
【0054】このような形態で実施することによって、
屋根下地の上に複数の屋根瓦を互いに一部ずつ重なり合
う状態に並べて屋根を葺いた時に、各屋根瓦の裏面と屋
根下地で囲まれた空間の各々が、その屋根瓦自身の軒側
端部にて外気と連通する状態が得られ、しかも、その各
屋根瓦の裏側の空間同士も、屋根瓦の裏側に形成された
格子状の連通空間によって、屋根の棟側と軒側を結ぶ方
向で互いに連通した状態が得られるので、結果的に、各
々の屋根瓦毎の空間が独立した閉ざされた空間となら
ず、前記格子状の空間の全体が屋根の軒側端部および個
々の屋根瓦の各軒側端部にて外気または外部と連通した
通風路(状況により通水路を兼ねる)となる。
【0055】このため、個々の屋根瓦の軒側端部におけ
る外気との連通状態が得られるので、上記実施形態に示
す屋根瓦に比して更に高い外気との換気効率が期待でき
る。尚、この別実施形態では、下層側板状体を横向きに
分割された三つの分割部材41,42,43で構成し、
これらを相互間に横向きのインターバルをおきながら上
層側板状体30に接着剤を介して一体に積層して形成し
ており、これらのインターバルにより、三つの分割部材
41,42,43における隣合うものどうしの間に、軒
側から棟側に貫通する通風路を形成するための通風用切
欠き230,230が形成されるようになっている。
【0056】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における屋根瓦の斜視図
【図2】図1の屋根瓦の別の斜視図
【図3】図1の屋根瓦の概略平面図
【図4】図1の屋根瓦の概略正面図
【図5】図1の屋根瓦の積層前の状態を示す斜視図
【図6】図1の屋根瓦によって葺いた屋根の一例を示す
概略平面図
【図7】図6の線分X−X’による部分断面図
【図8】図6の線分Y−Y’による部分断面図
【図9】図1の屋根瓦の製法を示す概略側面図
【図10】本発明の別の実施形態における屋根瓦の側面
【図11】本発明の更に別の実施形態における屋根瓦の
斜視図
【図12】図11の屋根瓦の別の斜視図
【符号の説明】
2 屋根瓦 3a 上辺 3b 下辺 4a 右辺 4b 左辺 5 右相决り部 6 左相决り部 19 ウォーターチャンネル 20 釘孔 21 釘孔 23 通風用切欠き部30 板状体 40 板状体 41,42,43 分割部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−200715(JP,A) 実開 平2−1318(JP,U) 実開 平5−42450(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/12 - 1/16 E04D 1/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概して平坦な板状(30,40)同士
    を複数枚、接着剤を介して一体に積層して形成し、且
    つ、前記複数枚の板状体の内、最上層板状体(30)
    を、セメントを主材とし、且つ養生硬化させて形成し、
    さらに、その棟側辺(3a)によって支持された状態で
    一平面に対して傾斜載置した時に、前記棟側辺(3a)
    の中間に前記平面と接当しない非接当部が形成されるよ
    うに、前記複数枚の板状体の内の最下層板状体(40)
    の棟側辺(3a)の中間部を切欠いてある屋根瓦。
  2. 【請求項2】 概して平坦な板状(30,40)同士
    を複数枚、接着剤を介して一体に積層して形成し、且
    つ、前記複数枚の板状体の内、最上層板状体(30)
    を、セメントを主材とし、且つ養生硬化させて形成し、
    一平面上に載置した時に前記一平面との間に軒側から棟
    側に貫通する通風路が形成されるように、前記複数枚の
    板状体のうちの最下層板状体(40)を複数の分割部材
    (41),(42),(43)から構成し、これら分割
    部材(41),(42),(43)を互いの間に間隔が
    空く状態に横方向に並べて配置してある屋根瓦。
  3. 【請求項3】 前記最上層板状体(30)を、前記セメ
    ントを主材とする粉体材料に水を添加しながら成形する
    乾式法によって得た板状体で構成し、前記最上層板状体
    に積層される他の層板状体の少なくとも一層(40)
    を、前記セメントを主材とする粉体材料と水とを予め混
    合したスラリー状、乃至ペースト状の材料を成形する湿
    式法によって得た板状体で構成している請求項1または
    2に記載の屋根瓦。
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