JP3257689B2 - 製菓・製パン用トンネルオーブン - Google Patents

製菓・製パン用トンネルオーブン

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JP3257689B2
JP3257689B2 JP33536591A JP33536591A JP3257689B2 JP 3257689 B2 JP3257689 B2 JP 3257689B2 JP 33536591 A JP33536591 A JP 33536591A JP 33536591 A JP33536591 A JP 33536591A JP 3257689 B2 JP3257689 B2 JP 3257689B2
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正治 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製菓・製パン用トンネル
オーブンに係り、特に上部バーナ及び下部バーナにより
被焼成物の焼成を行う製菓・製パン用トンネルオーブン
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に製菓・製パンの生産ラインには、
製菓・製パン用トンネルオーブンが設けられており、こ
のトンネルオーブン内に被焼成物(菓子,パン等の生
地)を送り込み焼成が行われる。
【0003】製菓・製パン用トンネルオーブンは、例え
ば全長が10mを越すような装置であり、大略すると複
数の焼成ゾーンにより構成されるトンネルオーブン本
体、このトンネルオーブン本体内で被焼成物を搬送する
コンベア、このコンベアを挟むように各焼成ゾーンに配
設され被焼成物の焼成を行う複数のバーナ、その他各種
送排気装置,安全装置,操作盤等により構成されてい
る。
【0004】また、従来の製菓・製パン用トンネルオー
ブンの運転は、所謂マニュアル操作により行われる構成
とされていた。従って、上記構成の製菓・製パン用トン
ネルオーブンを起動させる場合、操作者が複数の各バー
ナに一つずつ手動点火し、目視により点火を確認するこ
とが行われており、また運転停止時にも各バーナを手動
消火し、目視によりこれを確認することが行われてい
た。
【0005】一方、近年は顧客のニーズに対応すべく種
々の菓子,パン等が一台の製菓・製パン用トンネルオー
ブンにより焼成することが行われている。また、被焼成
物の種類が変わると、当然にその焼成方法(バーナの選
択等)も被焼成物に対応させて変える必要がある。従来
では、この被焼成物の種類に対応した焼成は、操作者の
経験や勘に頼って行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
製菓・製パン用トンネルオーブンでは、人手によりバー
ナの点火,消火を始めとする操作を行っていたため、複
数(トンネルオーブンの規模にもよるが15〜40台)
のバーナに対して点火,消火及び点火,消火の確認を行
わなければならなかったため、その作業が大変面倒であ
るという問題点があった。
【0007】また、上記のように各バーナに対する点
火,消火作業が面倒であるため、各バーナを個別に管理
するのが困難であり、例えばトンネルオーブンの運転開
始直後に行われる予熱処理の場合においても、全部のバ
ーナに点火することなく被焼成物の種類に対応したバー
ナのみ点火して予熱を行っていた。このように、選択的
にバーナを点火して予熱を行った場合、トンネルオーブ
ンの炉内温度にむらが生じてしまい、立ち上がりに時間
を要することが知られているが、全部のバーナに点火す
ることの煩雑さを考慮すると、上記のように所定のバー
ナのみを用いて予熱を行っていた。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、操作の容易化を図った製菓・製パン用トンネルオ
ーブンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、トンネル状のオーブン本体内を搬送装
置にて被焼成物を搬送しながら、オーブン本体内におけ
る搬送装置の上方及び下方に配設した複数の上部ガスバ
ーナ及び下部ガスバーナにより被焼成物の焼成を行う構
成とされた製菓・製パン用トンネルオーブンにおいて、
上記複数の上部ガスバーナ及び下部ガスバーナを夫々独
立して着火及び消火できる着火装置と、上記複数の上部
ガスバーナ及び下部ガスバーナの着火状態を夫々独立に
検出する着火検出装置と、上記複数の上部ガスバーナ及
び下部ガスバーナの内、被焼成物の焼成時に燃焼させる
ガスバーナを選定するガスバーナ選定装置と、着火開始
時に、上部ガスバーナと下部ガスバーナとを所定の順番
に着火してゆくことにより全てのガスバーナに着火して
オーブン本体内の予熱を行い、予熱の終了後に実施され
る被焼成物の焼成時には、ガスバーナ選定装置で被焼成
物の種類により予め選定されているガスバーナ以外のガ
スバーナを消火させる着火制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成とされた製菓・製パン用トンネルオー
ブンでは、着火装置により複数ある各バーナの自動点火
及び自動消火を行えるため、人手により各バーナに対し
て点火,消火する作業は不要となる。
【0011】また、着火制御手段は、着火時に、上部バ
ーナと下部バーナとを順番に着火してゆくことにより全
てのバーナに着火してトンネルオーブン内の予熱を行う
構成とされているため、トンネルオーブン内の炉内温度
をむらなく均一に予熱することができる。
【0012】また、着火時は上部バーナと下部バーナと
を順番に着火してゆく構成とされているため、トンネル
オーブン内のガスの流れの変化を緩やかにすることがで
き、これによっても炉内温度をむらなく均一に予熱する
ことができる。
【0013】更に、予熱が終了すると、着火制御手段に
よりバーナ設定装置にて選定された所定のバーナ以外は
自動的に消火され、被焼成物に対応したバーナのみが燃
焼するため、被焼成物の焼成操作を容易に行うことがで
きる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の一実施例である製菓・製パン用ト
ンネルオーブン1(以下、単にトンネルオーブンとい
う)の構成図であり、また図2はトンネルオーブン1の
外観図である。
【0015】先ず、図2を用いてトンネルオーブン1の
概略構成について説明する。同図中、2はオーブン本体
であり、本実施例ではオーブン本体2は4つの焼成ゾー
ン2-1,2-2,2-3,2-4により構成されている。この
各焼成ゾーン2-1,2-2,2-3,2-4は、夫々独立して
温度設定を行いうる構成とされており、従って被焼成物
の焼成条件を自由度をもって設定することができ、被焼
成物の種類に適した焼成を行うことができる。また、オ
ーブン本体2の側部には被焼成物をオーブン本体2に送
り込むための入口テーブル3及び焼成された被焼成物を
取り出すための出口テーブル4が配設されている。
【0016】一方、トンネルオーブン1にはコンベア5
a(コンベア駆動装置5により駆動させる)が配設され
ており、このコンベア5aは被焼成物を入口テーブル3
からオーブン本体2を通り出口テーブル4に向け搬送す
る。操作者は入口テーブル3上のコンベア5aに生地状
態の被焼成物を載置し、載置された被焼成物はオーブン
本体2内を通過する過程で焼成され、焼成された被焼成
物は出口テーブル4においてコンベア5aから取り出さ
れる。尚、同図において二点鎖線で示されるのは、オー
ブン本体2内におけるコンベア5aの位置である。ま
た、被焼成物は図中矢印方向に搬送される。
【0017】また、オーブン本体2には被焼成物を焼成
するための複数のバーナ6が配設さている。このバーナ
6は、コンベア5aを挟んだ上下所定位置に配設されて
いる。尚、このバーナ6の数及び配設位置は、トンネル
オーブン1の大きさ等により適宜選定される。
【0018】ここで、バーナ6の構成を図3を用いて詳
述する。バーナ6は、同図に示すように円柱棒状の形状
とされており、その両側部をオーブン本体2に支持され
ることにより固定されている。また、バーナ6の一端部
に形成された接続部6aにはガス供給手段14からガス
が供給されると共に、両側部にはリボンバーナ部7が形
成さてる。また、リボンバーナ部7と対向する一方の側
部にはリボンバーナ部7から吐出されるガスに着火を行
う着火装置8が配設されると共に、リボンバーナ部7と
対向する他方の側部には、リボンバーナ部7に着火され
たことを確認する着火確認センサ9(着火装置8及び着
火確認センサ9は、図3(B)には図示せず)が配設さ
れている。
【0019】従って、バーナ6は着火装置8を駆動させ
ることにより自動点火することが可能となり、また着火
確認センサ9によりバーナ6に確実に着火されたかどう
かを確認することが可能となる。上記のようにバーナ6
はオーブン本体2内に複数個配設されるが、この複数の
バーナ6には番号が付けられており、この番号を指定す
ることにより一つのバーナ6が特定される構成とされて
いる。
【0020】再び図2に戻りトンネルオーブン1の説明
を続ける。上記構成とされたバーナ6はオーブン本体2
内に配設されるが、このバーナ6の被焼成物と対向する
位置と反対側の位置にはセラミック遠赤外線放射板(図
示せず)が配設されている。このセラミック遠赤外線放
射板は、コンベア5aにより搬送されてくる被焼成物と
適宜間隔を保持して配設されている。
【0021】上記のようにセラミック遠赤外線放射板を
配設することにより、バーナ6に点火されるとセラミッ
ク遠赤外線放射板からは遠赤外線が放射される。遠赤外
線による熱伝導は放射熱伝導であるため、熱は生地状態
の被焼成物の内部まで浸透して直接的に加熱を行うた
め、被焼成物は表面,内部共に略均一に加熱され、被焼
成物をむらなく均一に焼上げることができる。また、被
焼成物の表面は遠赤外線ばかりでなくバーナ6の炎によ
り焼成を受けることとなり、被焼成物の表面に適度の焼
き色をつけることができる。尚、セラミック遠赤外線放
射板については、本出願人が先に出願した特開昭62−
239937号公報を参照されたい。
【0022】また、トンネルオーブン1には上記した機
器装置の他に、オーブン本体2内の排気を行う送排気装
置10,オーブン本体2の各ゾーン中間に設けられオー
ブン本体2の開閉を行うダンパー(ダンパー駆動装置1
1により作動する),トンネルオーブン1に生じる異常
を検出する異常検出装置12,異常検出装置12が異常
を検出した際作動する安全装置13等が配設されてお
り、円滑な被焼成物の焼成が行われるよう構成されると
共に、安全性の向上が図られている。
【0023】本発明に係るトンネルオーブン1は、上記
してきた各機器及び装置を焼成制御装置15により一括
制御することを特徴とするものである。この、焼成制御
装置15について図1を用いて説明する。
【0024】図1は、トンネルオーブン1の制御系を示
す構成図である。焼成制御装置15は、マイクロコンピ
ュータにより構成されている。マイクロコンピュータ
は、中央演算回路(CPU),リードオンリメモリ(R
OM),ランダムアクセスメモリ(RAM),マイクロ
コンピュータを外部機器と接続するためのインターフェ
ース(I/O),マイクロコンピュータ内でデータの搬
送を行うバス等により構成されている。
【0025】上記構成の焼成制御装置15には、前記し
た着火装置8,着火確認センサ9,送排気装置10,ダ
ンパー駆動装置11,異常検出装置12,安全装置1
3,ガス供給装置14等が接続されている。また、これ
に加えて焼成制御装置15には、各種データの入力を行
うためのキーボード16,焼成制御装置15の処理状態
及び異常発生等を表示するディスプレイ17,データの
記憶を行うフロッピーディスク装置等の外部記憶装置1
8が接続されている。
【0026】上記構成のトンネルオーブン1において、
着火制御手段は焼成制御装置15のソウトウエアープロ
グラムとして構成される。図4乃至図6を用いて焼成制
御装置15が実行する着火制御動作について以下説明す
る。
【0027】トンネルオーブン1は運転を行うに際し、
自動運転モード,手動運転モード,パソコン運転モード
の3種類の運転モードを選定することができる構成とな
っている。ここで、自動運転モードとは、焼成制御装置
15のROM内に格納させている自動運転プログラムに
より、被焼成物を自動的に焼成処理するモードである。
また、手動運転モードは、押釦操作によりバーナの着火
等を行い人手により焼成処理を行うモードである。更
に、パソコン運転モードとは、特にトンネルオーブン1
を電話回線を用いて遠隔操作或いはメンテナンスする場
合に用いるモードである。
【0028】図4は、運転モードを選定するための処理
を示すフローチャートである。運転モードの選定は、キ
ーボード16を用いて選定する。同図におけるステップ
100(以下、ステップをSと略称する)において、キ
ーボード16より所望する運転モードを選定する。焼成
制御装置15は、S105において選定された運転モー
ドが自動運転モードかどうかを判断し、自動運転モード
であった場合にはS110で運転モードを自動運転モー
ドに切換える。また、S105において自動運転モード
ではないと判断されると、S115において選定された
運転モードが手動運転モードかどうかを判断し、手動運
転モードの場合はS120で運転モードを手動運転モー
ドに切換え、また手動運転モードではない場合にはS1
25で運転モードをパソコン運転モードに切換える。
尚、本発明は、自動運転モードに特徴を有するものであ
るため、以下の説明では自動運転モードが選定されたも
のとして説明を続ける。
【0029】図5は、自動運転モードが選定された場合
における焼成制御装置15の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【0030】同図に示す自動運転処理が起動すると、焼
成制御装置15はS200においてトンネルオーブン1
のスタートスイッチ(メインスイッチ)が投入されてい
るかどうかを判断する。このスタートスイッチは、トン
ネルオーブン1を構成する各機器,装置に電源供給する
メインスイッチであり、よってこのスタートスイッチが
投入されていない場合は焼成処理は出来ない状態である
ため処理を終了する。
【0031】S200においてスタートスイッチが投入
されていると判断されると、処理はS205に進み、ト
ンネルオーブン1を構成する各機器,装置に異常が発生
していないかどうかを判断する。この異常検出は、前記
した異常検出装置12を用いて行われる。具体的な異常
検出を行う項目としては、コンベア駆動装置5,送排気
装置10,ダンパー駆動装置11,ガス供給装置14等
の異常検出、及び各配管内の圧力検査,各弁装置のリー
クケンサ等の各種異常検出が行われる。
【0032】そして、S205において異常が検出され
た場合には、焼成制御装置15はS210以降の焼成処
理を行うことなく、S285で異常の発生箇所をディス
プレイ17に表示して処理を終了する。このように、焼
成処理前において異常検出を行うことにより、トンネル
オーブン1の安全性を向上させている。尚、異常検出装
置12は焼成処理中においても稼働しており、焼成処理
中に異常が発生した場合においても、焼成制御装置15
は安全装置13を駆動させて安全処理を行う構成とされ
ている。
【0033】S205において異常が検出されないと、
処理はS210に進み、被焼成物を焼成するのに必要な
各種データが入力される。ここで入力されるデータと
は、例えば各焼成ゾーン2-1〜2-4の焼成温度,予熱の
温度,コンベア5aの搬送速度,使用するバーナ,ダン
パーの開度,被焼成物の銘柄等である。これらのデータ
は、ディスプレイ17を見ながらキーボード16にて入
力する。
【0034】図7は、上記のデータ入力時におけるディ
スプレイ17の表示内容を示している。同図において、
(A)はデータ入力処理前の画面を示しており、また
(B)はデータ入力処理後の画面を示している。同図に
示すように、データの入力は画面表示されているトンネ
ルオーブンの概略図の所定位置に必要事項を書き込む形
式で行われるため容易に行うことができ、またデータ入
力のミスを防止することができる。尚、図7に示す画面
は、バーナ数17本,焼成ゾーン数が3室の場合の画面
を示している。
【0035】また、上記のように入力されたデータは銘
柄データとして登録することができ、再び同じ被焼成物
を焼成する時にはその銘柄のみを入力すれば、焼成温度
等のデータ入力を省略することができる。このデータ入
力方式を銘柄データ入力方式というが、この銘柄データ
入力方式の詳細については後述するものとする。
【0036】S210で所定のデータが入力されると、
続くS215において、焼成時に使用するバーナの選定
があったかどうかを判断する。S210で既にバーナの
選択がされている場合、処理はS225に進み、またバ
ーナの選定が無かった場合には、S220でバーナの選
定を行った上でS225に進む。
【0037】S225では送排気装置10が起動され、
続くS230ではガス供給装置が起動されて焼成準備が
行われる。またS235では、複数あるバーナ6を所定
の順番で点火するために用いられる変数Nが1にセット
される。
【0038】S240では、変数Nの数に対応する番号
(S235により始めの番号は1である)のバーナ6が
点火される。このバーナ6の点火は、焼成制御装置15
が変数Nの数に対応する番号のバーナ6に配設された着
火装置8を駆動させることにより行われる。
【0039】前記したように、複数あるバーナ6には夫
々番号が付されており、点火の順番とこのバーナ6の番
号は対応するよう構成されている。オーブン本体2内を
均等に予熱するためには、先ず第1焼成ゾーン2-1の上
側のバーナを点火し、続いて第1焼成ゾーン2-1の下側
のバーナを点火し、続いて第2焼成ゾーン2-2の上側の
バーナを点火し、その後第2焼成ゾーン2-2の下側のバ
ーナを点火し、以後続く各焼成ゾーンにおいても順次同
様の点火を行うと良いことが知られている。複数あるバ
ーナ6の番号は、この予熱を効率的に行いうる順番と対
応するよう選定されている(図7参照)。従って、バー
ナ6を予め付されてる番号順に点火することにより、オ
ーブン本体2内の均等な予熱を行うことができる。
【0040】S240で所定番号のバーナ6に点火処理
を行うと、S245において着火確認センサ9を用い
て、実際にバーナ6に点火したかどうかの確認を行う。
そして、バーナ6に点火がされていないと判断される
と、以後の点火処理は行わず、S290においてガス供
給装置14を停止されてガスの供給を停止し、S295
においてバーナ6が点火していないことをディスプレイ
17に表示して処理を終了する。従って、バーナ6の点
火不良を人手により確認する必要がなくなり、かつ点火
不良時には自動的にガス供給装置14は停止されるため
安全性を向上させることができる。
【0041】S245で正常に点火されていると判断さ
れると、処理はS250に進み、変数Nがオーブン本体
2内に配設されているバーナ数N0 となったかどうかが
判断され、N≠N0 の場合はS255で変数Nを1だけ
インクリメントして処理はS240に戻る。S240〜
S255の処理により、バーナ6は予め付されている番
号順に点火されることになり、従って前記のようにオー
ブン本体2を均一に予熱することができる。
【0042】続くS260では、全てのバーナ6が点火
された状態を所定の予熱上限温度まで継続させている。
このように、全てのバーナ6が点火された状態を所定の
予熱上限温度まで継続させるのは、予熱を確実に行うた
めである。
【0043】S260の処理により設定された所定の予
熱上限温度に達すると、S265において、被焼成物の
種類によりS210で予め選定されているバーナ以外の
バーナを消火させる。これにより、オーブン本体2は被
焼成物の種類に応じた焼成処理を行い得る状態となる。
続くS270ではコンベア駆動装置5を調整してコンベ
ア5aの速度を調整すると共に、S275ではダンパー
駆動装置11を調整してオーブン本体2内に被焼成物を
搬送可能な状態とする。以上の焼成準備処理が終了する
と、S280において被焼成物の焼成処理が開始され
る。
【0044】以上説明してきたように、自動運転モード
においては、所定のデータをS210において入力処理
するだけで、後は焼成制御装置15により自動点火,自
動予熱,及び自動焼成の各処理が行われる。従って、複
数ある各バーナ6の自動点火及び自動消火を行えるた
め、人手により各バーナに対して点火,消火する作業は
不要となり、焼成作業の省力化及び作業効率の向上を図
ることができる。また、着火時に各バーナは所定の順番
で着火してゆくため、オーブン本体2内をむらなく均一
に予熱することができると共に、オーブン本体2内のガ
スの流れの変化を緩やかにすることができる。更に、予
熱が終了すると、S210で選定された所定のバーナ以
外は自動的に消火され、被焼成物に対応したバーナのみ
が燃焼するため、被焼成物の焼成操作を容易に行うこと
ができる。
【0045】次に、S210において述べた銘柄データ
入力方式について説明する。上記したように、本発明に
係るトンネルオーブン1は、自動運転モードとすること
により、省力化,効率化を実施することができるが、S
210における被焼成物の関するデータの入力作業は行
う必要がある。S210で入力するデータは各焼成ゾー
ン2-1〜2-4の焼成温度,予熱の温度,コンベア5aの
搬送速度等種々あり、この入力作業は結構面倒なものと
なる。
【0046】一方、製菓・製パンラインにおいては、同
一の被焼成物を繰り返して焼成する場合が多く、また同
一の被焼成物では焼成に必要なデータは同一である。従
って、被焼成物の銘柄をアドレスとして当該データを一
括的に登録(記憶)させておき、焼成時には銘柄を指定
するだけで自動的にデータを入力できるシステムとする
ことにより、入力処理をより効率的に行うことができ
る。銘柄データ入力方式は、これを実現させた方式であ
る。
【0047】図6(A)は、銘柄データ登録時における
処理を示している。S300では、被焼成物に対応した
焼成に必要なデータの入力処理を行う。ここで行う入力
処理は、図5で示したS210の入力処理と同じであ
り、改めてデータを入力するものではない。続くS30
5では、焼成制御装置15は、入力されたデータを銘柄
データ登録するか或いは登録しないかを操作者に選定さ
せる。この操作者は、キーボード16により登録するか
どうかを指定する。
【0048】S305において銘柄データ登録すると指
定した場合、焼成制御装置15は、S310において入
力されたデータを銘柄(図7に示す場合は“カステ
ラ”)をアドレスとして外部記憶装置18に記憶させる
と共に、続くS315において同一データをマイクロコ
ンピュータとして構成される焼成制御装置15のRAM
内に格納する。一方、S305において銘柄データ登録
しないと指定した場合、はS310の処理は行わず、直
接S315の処理を行う。
【0049】トンネルオーブン1の焼成処理は、RAM
に格納されたデータをCPUが逐次読み込み焼成制御を
行う構成とされている。しかるに、RAM内に格納され
てるデータは焼成制御装置15への電源を停止すること
により消去されてしまう。これに対して外部記憶装置1
8に記憶されたデータは、焼成制御装置15への電源を
停止後も記憶された状態を維持する。このため、焼成制
御装置15への電源を停止後、再び焼成制御装置15を
起動させた場合も、S300で入力されたデータを外部
記憶装置18より読み出すことができる。
【0050】同図(B)は、銘柄データ呼び出し時にお
ける処理を示している。同図に示す処理は、図5のS2
10の代わりに実行される処理である。銘柄データ呼び
出し時には、先ずS400において銘柄選定があったか
どうかを判断する。尚、S400の処理は、銘柄データ
が登録されている時のみ実行され、登録されていないと
きは通常の図5におけるS210の処理が実行される構
成となっている。
【0051】S400において銘柄選定があると、続く
S405において、焼成制御装置15は外部記憶装置1
8より、当該銘柄に該当するデータを読み取り、S41
0においてこの読み取られたデータを焼成制御装置15
のRAM内に収納する。従って、銘柄登録されている場
合は、単に銘柄を入力するのみで当該銘柄の被焼成物を
焼成するのに必要なデータが全て焼成制御装置15に入
力されるため、データの入力処理を容易に行うことがで
きる。尚、S400で銘柄選定がなかった場合は、S4
05,S410の処理を行うことなく処理を終了する。
【0052】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、着火装置に
より複数ある各バーナの自動点火及び自動消火を行える
ため、人手による各バーナに対する点火,消火作業は不
要となり省力化を図ることができ、また着火制御手段は
着火時に上部バーナと下部バーナとを順番に着火してゆ
くためトンネルオーブン内の炉内温度をむらなく均一に
予熱することができると共にトンネルオーブン内のガス
の流れの変化を緩やかにすることができ、更に予熱が終
了すると、着火制御手段によりバーナ設定装置にて選定
された所定のバーナ以外は自動的に消火され、被焼成物
に対応したバーナのみが燃焼するため、被焼成物の焼成
操作を容易に行うことができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である製菓・製パン用トンネ
ルオーブンの構成図である。
【図2】本発明の一実施例である製菓・製パン用トンネ
ルオーブンの外観図である。
【図3】本発明に用いるバーナを拡大して示す図であ
る。
【図4】運転モードを選定する処理を示すフローチャー
トである。
【図5】自動運転モード時における処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】銘柄データ入力方式を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】データ入力時におけるディスプレイの表示を示
す図である。
【符号の説明】
1 トルネルオーブン 2 オーブン本体 2-1〜2-4 焼成ゾーン 3 入口テーブル 4 出口テーブル 5 コンベア駆動装置 5a コンベア 6 バーナ 7 リボンバーナ部 8 着火装置 9 着火確認センサ 10 送排気装置 11 ダンパー駆動装置 12 異常検出装置 13 安全装置 14 ガス供給装置 15 焼成制御装置 16 キーボード 17 ディスプレイ 18 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21B 1/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル状のオーブン本体内を搬送装置
    にて被焼成物を搬送しながら、該オーブン本体内におけ
    る該搬送装置の上方及び下方に配設した複数の上部ガス
    バーナ及び下部ガスバーナにより該被焼成物の焼成を行
    う構成とされた製菓・製パン用トンネルオーブンにおい
    て、 上記複数の上部ガスバーナ及び下部ガスバーナを夫々独
    立して着火及び消火できる着火装置と、 上記複数の上部ガスバーナ及び下部ガスバーナの着火状
    態を夫々独立に検出する着火検出装置と、 上記複数の上部ガスバーナ及び下部ガスバーナの内、該
    被焼成物の焼成時に燃焼させるガスバーナを選定するガ
    スバーナ選定装置と、 着火開始時に、上部ガスバーナと下部ガスバーナとを所
    定の順番に着火してゆくことにより全てのガスバーナに
    着火して該オーブン本体内の予熱を行い、該予熱の終了
    後に実施される該被焼成物の焼成時には、該ガスバーナ
    選定装置で該被焼成物の種類により予め選定されている
    ガスバーナ以外のガスバーナを消火させる着火制御手段
    とを設けたことを特徴とする製菓・製パン用トンネルオ
    ーブン。
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