JP3257543B2 - 成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置 - Google Patents

成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置

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JP3257543B2
JP3257543B2 JP22353299A JP22353299A JP3257543B2 JP 3257543 B2 JP3257543 B2 JP 3257543B2 JP 22353299 A JP22353299 A JP 22353299A JP 22353299 A JP22353299 A JP 22353299A JP 3257543 B2 JP3257543 B2 JP 3257543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形ロ−ラ対式螺旋輪
板製造方法及び螺旋輪板製造装置に関する。本発明はた
とえば電磁鋼帯をその主面を重ねて螺旋状に巻き取るこ
とにより回転電機のステ−タコアやロ−タコアを形成す
る場合に適用できる。
【0002】
【従来の技術】特公昭38ー7402号公報は、両外周
面が所定の楔状隙間を有して対面する姿勢で一対の切頭
円錐ロ−ラ(以下、単にテーパローラともいう)を設
け、電磁鋼帯を上記楔状隙間に挿通して塑性加工するこ
とにより、電磁鋼帯の一側面側に湾曲する螺旋輪板を作
成し、この螺旋輪板を主面が重なるように積み重ねてス
テ−タコアを作製することを提案している。以下、この
ように楔状隙間を挟んで配置された成形ロ−ラ対を用い
た帯状金属板の塑性加工により螺旋輪板を作製する製造
方法を、以下、成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法という
ものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法では、成形ロ
−ラ対で塑性変形された電磁鋼帯は、その自重に任せて
自在に積み重ねられるだけであるので、成形ロ−ラ対に
よる塑性変形加工後、螺旋輪板の各タ−ンの位置合わせ
を行い、厚さ方向に一体化して円筒コアとする作業が容
易でなかった。
【0004】このため、本発明者らは、成形ロ−ラ対か
らでた螺旋輪板を成形ロ−ラ対と同期回転する巻き取り
ドラムで巻き取ることにより、成形ロ−ラ対による塑性
変形加工完了とほぼ同時に、円筒コア形成を完了するこ
とを考えた。
【0005】ところが、この巻き取りドラムによる螺旋
輪板巻き取りを行う成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法で
は、生産性向上などのために成形ロ−ラ対の回転数を変
更したり、または電磁鋼帯の断面形状を変更すると、電
磁鋼帯の塑性変形精度が低下したり、装置の運転が不安
定となるなどの問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、成形ロ−ラの回転数変更や帯状体の種類変更に
もかかわらず良好な品質を確保できる成形ロ−ラ対式螺
旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置を提供すること
を、その解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法で
は、塑性変形用の楔状隙間を挟んで対面配置された一対
の成形ロ−ラの回転により帯状体を一側面側に湾曲させ
た後、成形ロ−ラ対から出た湾曲済みの帯状体を巻き取
りドラムに巻き取る製造工程を採用する。
【0008】本構成では特に、巻き取りドラムの巻き取
り部の周速を、成形ロ−ラ対の周速よりも所定量だけ遅
らせることを特徴としている。
【0009】なお、成形ロ−ラ対の回転はその一方だけ
をモ−タ駆動してもよく、その両方をモ−タ駆動しても
よい。以下、モ−タ駆動される成形ロ−ラを駆動ロ−ラ
と呼び、モ−タ駆動されない成形ロ−ラを従動ロ−ラと
呼ぶこともある。本明細書でいう成形ロ−ラ対の周速と
は駆動ロ−ラの周速をいう。
【0010】以下、更に詳しく説明する。
【0011】本発明者らは、通常では成形ロ−ラ対によ
り帯状体を塑性変形加工する場合、駆動ロ−ラの外周面
と帯状体との間に滑りが生じ、このため、単純に巻き取
りドラムの周速を駆動ロ−ラの周速に一致させて加工を
行うと、上記滑り(上記遅延速度)が許されない分だけ
巻き取りドラムをモ−タで極めて強く駆動しなければな
らないことを見いだした。この場合、成形ロ−ラ対間の
楔状隙間にて塑性変形加工中の帯状体に巻き取りドラム
の引っ張り力が強く作用することになるので、巻き取り
ドラムの回転むらなどが成形ロ−ラ対間で塑性変形加工
中の帯状体に影響して、塑性曲率にむらが生じてしまう
という問題が発生する。
【0012】更に詳しく説明すると、巻き取りドラムの
引っ張り力は、成形ロ−ラ対間の楔状隙間の帯状体にそ
の軸方向に作用する分力成分をもち、その結果、巻き取
りドラムの引っ張り力の変動は帯状体の軸方向(成形ロ
−ラ対の)位置を変動させ、これにより帯状体の塑性変
形後の厚さに相当する帯状体位置における楔状隙間の幅
が変動してしまう。巻き取りドラムが成形ロ−ラ対の軸
心と直角方向へ帯状体を引っ張れば上記分力は解消する
が、楔状隙間から出る帯状体は帯状体の一側寄りに所定
曲率で湾曲しているためにどうしてもその略接線方向へ
引っ張らざるを得ない。
【0013】この問題を解決するには、上記滑りの分だ
け巻き取りドラムの周速を落として、成形ロ−ラ対間で
塑性変形加工中の帯状体に作用する巻き取りドラムの引
っ張り力の分力の影響を緩和することが考えられるが、
この方法では、成形ロ−ラ対の周速も同期して落とす必
要があり、生産性が低下するという不具合が発生する。
【0014】そこで、本発明では、巻き取りドラムの巻
き取り部の周速を、成形ロ−ラ対の周速に対して上記滑
り量を見込んで小さく設定しているので、巻き取りドラ
ムが帯状体を強く引っ張ることがなく、その結果として
帯状体の塑性変形に対する巻き取り部の引っ張り力の影
響を減らすことができる。
【0015】また、請求項記載の構成によれば、成形
ロ−ラ対の周速を変更する場合に、上記所定量(成形ロ
−ラ対の周速−巻き取り部の周速)を、成形ロ−ラ対の
周速に正の相関を有する関係に基づいて変更する。
【0016】すなわち、成形ロ−ラ対の周速が大きくな
ればなるほど所定量(成形ロ−ラ対の周速−巻き取り部
の周速)も大きくし、成形ロ−ラ対の周速が小さくなれ
ばなるほど所定量(成形ロ−ラ対の周速−巻き取り部の
周速)も小さくする。
【0017】成形ロ−ラ対と帯状体との間の滑りは成形
ロ−ラ対の周速に略比例して増大するので、上述のよう
にすれば、成形ロ−ラ対の周速変化にともなう上記滑り
の変化に応じて巻き取り部の周速が連動するので、巻き
取り部による上記楔状隙間の帯状体に与える引っ張り力
の変動を押さえて、帯状体を安定した形状へ塑性変形加
工することができる。
【0018】好適な他の実施態様において、帯状体の種
類を変更する場合に、それに応じて所定量(成形ロ−ラ
対の周速−巻き取り部の周速)を所定量を変更するの
で、帯状体の種類変更(形状又は素材の変更)による成
形ロ−ラ対に対する帯状体の滑りの変化が生じても、上
述のごとくそれに応じてあらかじめ巻き取り部の周速を
変更するので、巻き取りドラムが帯状体に与える引っ張
り力が変動してそれにより帯状体の塑性変形形状が変動
するのを抑止することができる。
【0019】請求項記載の構成によれば請求項1記
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、成形
ロ−ラ対は、帯状体に接する外周面が円錐面であるテ−
パロ−ラと、テ−パロ−ラに対して楔状隙間を挟んで対
面配置されてモ−タにより駆動される円柱ロ−ラとから
なり、巻き取りドラムの周速及び円柱ロ−ラの周速を増
大するほど、巻き取りドラムの周速を円柱ロ−ラの周速
に対してより大きく減少させる。本構成によれば、円柱
ロ−ラを駆動することで、帯状体の送り速度と円柱ロ−
ラの周速の差のばらつきを減らすことができ、制御上算
出した上記両速度の差のばらつきを低減でき、制御を良
好化できるという利点がある。
【0020】請求項記載の構成によれば請求項記載
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、巻き
取りドラムの周速又は円柱ロ−ラの周速の変化に正比例
して巻き取りドラムの周速と前記円柱ロ−ラの周速との
比率を変化させるので、請求項2と同様の作用効果を奏
することができる。
【0021】請求項記載の構成は、請求項1記載の成
形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法が「巻き取りドラムの巻
き取り部の周速を成形ロ−ラ対の周速よりも所定量だけ
小さい値に設定する」のに代えて、成形ロ−ラを所定回
転数で駆動し、巻き取りドラムを定トルク(回転数可
変)で駆動する構成を採用するので、巻き取りドラムの
周速変更、周速変化、帯状体の種類変更などにかかわら
ず、成形ロ−ラ対間の楔状隙間における帯状体に常に一
定の引っ張り力を与えることがができ、この引っ張り力
の上記軸方向分力の変動が帯状体の塑性変形に与える影
響を低減でき、上記種々の変更及び変動にかかわらず一
定形状の螺旋輪板を作製することができる。
【0022】上記課題を解決するために、請求項記載
の螺旋輪板製造装置では、成形ロ−ラ対の駆動ロ−ラ
(モータ駆動される成形ロ−ラ)と、巻き取りドラムと
を別個に回転数制御(トルク制御を含む)可能に配置
し、これら駆動ロ−ラを駆動するロ−ラ駆動モ−タと、
巻き取りドラムを駆動するドラム駆動モ−タとを、巻き
取りドラムの周速が駆動ロ−ラの周速に対して所定量遅
れた関係となるように制御する。なお、本明細書でいう
成形ロ−ラ対の周速とは駆動ロ−ラの周速をいう。
【0023】このようにすれば、成形ロ−ラの回転数変
更や帯状体の種類変更にもかかわらず帯状体の塑性変形
加工精度を高精度に保つことが可能な螺旋輪板製造装置
を実現することができる。
【0024】以下、更に詳しく説明する。
【0025】本発明者らは、成形ロ−ラ対により帯状体
を塑性変形加工する場合、通常、駆動ロ−ラの外周面と
帯状体との間に滑りが生じ、このため、単純に巻き取り
ドラムの周速を駆動ロ−ラの周速に一致させて加工を行
うと、上記滑り(上記遅延速度)が許されない分だけ巻
き取りドラムをモ−タで極めて強く駆動しなければなら
ないことを見いだした。この場合、成形ロ−ラ対間の楔
状隙間にて塑性変形加工中の帯状体に巻き取りドラムの
引っ張り力が強く作用することになるので、巻き取りド
ラムの回転むらなどが成形ロ−ラ対間で塑性変形加工中
の帯状体に影響して、塑性曲率にむらが生じてしまうと
いう問題が発生する。
【0026】更に詳しく説明すると、巻き取りドラムの
引っ張り力は、成形ロ−ラ対間の楔状隙間の帯状体にそ
の軸方向に作用する分力成分をもち、その結果、巻き取
りドラムの引っ張り力の変動は帯状体の軸方向(成形ロ
−ラ対の)位置を変動させ、これにより帯状体の塑性変
形後の厚さに相当する帯状体位置における楔状隙間の幅
が変動してしまう。巻き取りドラムが成形ロ−ラ対の軸
心と直角方向へ帯状体を引っ張れば上記分力は解消する
が、楔状隙間から出る帯状体は帯状体の一側寄りに所定
曲率で湾曲しているためにどうしてもその略接線方向へ
引っ張らざるを得ない。
【0027】この問題を解決するには、上記滑りの分だ
け巻き取りドラムの周速を落として、成形ロ−ラ対間で
塑性変形加工中の帯状体に作用する巻き取りドラムの引
っ張り力の分力の影響を緩和することが考えられるが、
この方法では、成形ロ−ラ対の周速も同期して落とす必
要があり、生産性が低下するという不具合が発生する。
【0028】そこで、本発明の螺旋輪板製造装置では、
巻き取りドラムの巻き取り部の周速が成形ロ−ラ対の周
速に対して上記滑り量を見込んで常に一定量ないし一定
割合だけ小さくなるように、ドラム駆動モ−タおよびロ
−ラ駆動モ−タの回転数又はトルクを制御する構成を採
用しているので、帯状体の塑性変形に対する巻き取り部
の引っ張り力の影響を減らすことができる。
【0029】請求項記載の構成によれば更に、両モ−
タの回転数値間の最適な関係を記憶し、両モ−タの一方
の回転数値を変更する場合に、他方の回転数値を上記関
係に基づいて自動変更するので、加工品質の低下を招く
ことなく簡単に成形ロ−ラの回転数値を変更したり、加
工する帯状体の種類を変更することができる。
【0030】請求項記載の構成によれば請求項記載
の螺旋輪板製造装置において更に、上記関係は、巻き取
りドラムの周速が成形ロ−ラ対の周速に対して正の相関
を有する関係、又は、成形ロ−ラの周速に対する巻き取
りドラムの周速の遅延量(すなわち周速差)が成形ロ−
ラ対の周速に正の相関を有する関係であることを特徴と
している。
【0031】成形ロ−ラ対と帯状体との間の滑りは成形
ロ−ラ対の周速に正の相関を有して上述のようにすれ
ば、成形ロ−ラ対の周速変化にともなう上記滑りの変化
に応じて巻き取り部の周速が連動するので、巻き取り部
による上記楔状隙間の帯状体に与える引っ張り力の変動
を押さえて、帯状体を安定した形状へ塑性変形加工する
ことができる。
【0032】請求項記載の構成によれば請求項記載
の螺旋輪板製造装置において更に、関係は、成形ロ−ラ
の周速に対する巻き取りドラムの周速の遅延量又は比率
が成形ロ−ラ対の周速に略正比例する関係であることを
特徴としている。
【0033】成形ロ−ラ対と帯状体との間の滑り(上記
遅延量)又は遅延比率(周速比)は成形ロ−ラ対の周速
に略正比例するので、巻き取り部による上記楔状隙間の
帯状体に与える引っ張り力の変動を押さえて、帯状体を
安定した形状へ塑性変形加工することができる。
【0034】請求項記載の構成は、請求項5記載の成
形ロ−ラ対式螺旋輪板製造装置が「両モ−タの回転数値
間の最適な関係を記憶し、両モ−タの一方の回転数値を
変更する場合に、他方の回転数値を前記記憶に基づいて
自動変更する」のに代えて、「ロ−ラ駆動モ−タを定速
駆動し、ドラム駆動モ−タを定トルク駆動する。もちろ
ん、ロ−ラ駆動モ−タの回転数値及びドラム駆動モ−タ
のトルク値は変更ないし切り替え可能」としたものであ
る。
【0035】このようにすれば、巻き取りドラムの周速
変更、周速変化、帯状体の種類変更などにかかわらず、
成形ロ−ラ対間の楔状隙間における帯状体に常に一定の
引っ張り力を与えることがができ、この引っ張り力の上
記軸方向分力の変動が帯状体の塑性変形に与える影響を
低減でき、上記種々の変更及び変動にかかわらず一定形
状の螺旋輪板を作製することができる。
【0036】請求項記載の構成によれば請求項記載
の螺旋輪板製造装置において更に、制御装置は、ロ−ラ
駆動モ−タの回転数値とドラム駆動モ−タの好適なトル
ク値との関係を記憶し、ロ−ラ駆動モ−タの回転数値を
変更する場合にドラム駆動モ−タのトルク値を記憶に基
づいて自動変更するので、簡単な制御により、成形ロ−
ラの回転数変更や帯状体の種類変更にもかかわらず帯状
体の塑性変形加工精度をより一層、高精度に保つことが
可能な螺旋輪板製造装置を実現することができる。
に、上記各請求項記載の螺旋輪板製造方法又は螺旋輪板
製造装置は、「帯状体の一側端部のスロットに巻き取り
ドラムのガイドプレートを嵌入させて巻き取りを行う」
という構成を共通に具備している。このような構成は特
に回転電機の固定子鉄心として周知の構造である。この
スロットへガイドプレートを嵌入させつつ巻き取りを行
えば、巻き取りの容易化、確実化を図ることができ、滑
りも生じないので製造工程上極めて好都合である。請求
項10又は請求項11記載の構成によれば上記各請求項
記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法又は螺旋輪板製
造装置において更に、スロットは、回転電機鉄心の巻線
挿通用のスロットとされる。これにより、巻き取りドラ
ムによる帯状体の巻き取り時の各スロットの位置合わせ
が高精度となるので、成形後のスロット内面はその長手
方向に平坦となり、その結果として巻線挿通の容易化
や、挿通に際しての巻線皮膜の損傷軽減を期待すること
ができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の成形ロ−ラ対式螺旋輪板
製造方法及び螺旋輪板製造装置を用いた回転電機のステ
−タコアの製造例を図面を参照して以下に説明する。
【0038】
【実施例】図1は本発明の製造方法を実現する製造装置
の模式斜視図であり、図2はその動作を示す模式正面図
であり、図3は帯状体2の部分平面図である。 (構造)図1において、1は成形ロ−ラ対、2は帯状体
であり、成形ロ−ラ対1は円柱ロ−ラ3およびテ−パロ
−ラ4からなる。帯状体2は、図3に示すように、一側
端部に長尺方向へ一定間隔で設けられた切り欠き部2a
をもち、他側端部に一定ピッチでスロット2bを有し、
電磁鋼帯をパンチングして形成されている。
【0039】成形ロ−ラ対1をなす両ロ−ラ3、4は上
下に配置され、両ロ−ラ3、4の軸心は垂直方向同位置
にてそれぞれ水平に設定されている。円柱ロ−ラ3は後
述のベ−ス17に立設された支持架構17aに回転自在
に支承され、テ−パロ−ラ4は軸受けを通じて後述のス
ライドユニット7の駆動端に固定されている。テ−パロ
−ラ4の先端部の外周面には切頭円錐面41が設けら
れ、この切頭円錐面41は円柱ロ−ラ3の外周面に楔状
隙間gを挟んで対面しており、帯状体2はこの楔状隙間
gに挟まれている。
【0040】5は、支持架構17aのテ−ブル部17b
上に固定されて円柱ロ−ラ3にトルク伝達減速機構6を
通じて結合されるロ−ラ駆動モ−タであり、7は、テ−
パロ−ラ4の軸受け部(図示せず)を上下方向(円柱ロ
−ラ3に向けて)進退可能に案内するスライドユニット
(上下案内機構)である。
【0041】8は、支持架構17aに固定されてテ−パ
ロ−ラ4をスライドユニット7を介して円柱ロ−ラ3に
対して進退させるとともに、テ−パロ−ラ4に帯状体2
に対する押し付け力(塑性変形力)を付与するリニアア
クチュエータである。
【0042】9は、両ロ−ラ3、4の軸心よりも左前方
に位置して軸心が垂直に配置された巻き取りドラムであ
り、支持架構17aのテ−ブル部17bから回転自在に
垂下されている。巻き取りドラム9は、テ−ブル部17
b上に固定されたドラム駆動モ−タ18により駆動され
ている。巻き取りドラム9には湾曲成形された帯状体す
なわち螺旋輪板2が巻きつけられている。巻き取りドラ
ム9の外周面には互いに周方向所定角度離れてガイドプ
レ−ト10が軸方向へ突設されており、ガイドプレ−ト
10は帯状体すなわち螺旋輪板2の内周面にあらかじめ
形成されたスロット2bに嵌合して、螺旋輪板2の各タ
−ンのスロット2bの周方向位置合わせを行うととも
に、螺旋輪板2を所定トルクで巻き取ることにより、こ
のトルクを成形ロ−ラ対1の部位の帯状体2に与えてい
る。
【0043】12は、成形ロ−ラ対1にて塑性変形加工
される以前の帯状体2を成形ロ−ラ対1の楔状隙間gの
所定位置に送入するためのガイドである。
【0044】13は、ベ−ス17上に左右方向移動可能
に設けられた排出スライダ16上に回転自在かつ上下方
向移動自在に立設された鍔付きドラムであり、鍔付きド
ラム13は図1において、巻き取りドラム9の直下に同
軸配置され、かつ、鍔付きドラム13の上端面は巻き取
りドラム9の下端面に相対回転不能にして、ドラム駆動
モ−タ18により巻き取りドラム9とともに回転されて
いる。すなわち、両ドラム9、13の対向端面には互い
に嵌合する嵌合部(たとえばピン結合又はキ−結合)を
有している。巻き取りドラム9に巻き取られた螺旋輪板
2はそれらの自重により鍔付きドラム13の鍔上に落下
し、円筒状に積層される。鍔付きドラム13の外周面に
も、互いに周方向所定角度離れてガイドプレ−ト14が
軸方向へ突設されており、ガイドプレ−ト14は帯状体
すなわち螺旋輪板2のスロット2bに嵌合して、螺旋輪
板2の各タ−ンのスロット2bの最終的な周方向位置合
わせを行う。
【0045】15は、テ−ブル部17bに左右方向進退
自在に垂下された切断機構であり、切断機構15は巻き
取りドラム9の巻き取り完了後に、巻き取りドラム9に
向けて接近し、巻き取りドラム9に巻着された帯状体す
なわち螺旋輪板2を所定位置で切断する。 (動作)次に、上述した製造装置の動作を説明する。
【0046】最初、鍔付きドラム13は図1に示すよう
に巻き取りドラム9に一体回転可能に嵌合しているもの
とする。
【0047】円柱ロ−ラ3及び巻き取りドラム9はそれ
ぞれ所定回転数で回転され、テ−パロ−ラ4は楔状隙間
gの帯状体2を介して円柱ロ−ラ3に所定の押し付け力
で押し付けられ、これにより楔状隙間gの帯状体2は巻
き取りドラム9側へ湾曲変形されて螺旋輪板2となる。
この螺旋輪板2は、巻き取りドラム9に巻き取られ、自
重により落下して鍔付きドラム13の周囲に積層され
る。所定長の塑性変形加工及びその同時巻き取りが完了
した後、切断機構15で螺旋輪板2を切断する。
【0048】次に、鍔付きドラム13を降下させて巻き
取りドラム9との嵌合を解除し、その後、排出スライダ
16を左動させて、鍔付きドラム13から積層螺旋輪板
からなる円筒コアを取り出す。 (回転制御)次に、円柱ロ−ラ3を駆動するロ−ラ駆動
モ−タ5と、巻き取りドラム9を駆動するドラム駆動モ
−タ18の回転制御について説明する。
【0049】成形ロ−ラ対1の前後の帯状体2の速度
(以下、帯状体送り速度ともいう)は、巻き取りドラム
9の巻き取り部の周速vdに等しく、2π・巻き取り部
の半径rd・巻き取り部の回転数ndとなる。円柱ロ−
ラ3の周速vrは、2π・円柱ロ−ラ3の半径rr・円
柱ロ−ラ3の回転数nrとなる。
【0050】楔状隙間gにおいて、帯状体2は円柱ロ−
ラ3に対して滑りS(=(vr−vd)/vr)を生じ
ており、滑りSは、この円柱ロ−ラ3の周速vrが大き
くなるほど大きくなる。
【0051】そこで、滑りSが円柱ロ−ラ3の周速vr
に比例すると仮定すれば、S=k・vrとなる。kは比
例定数である。
【0052】上記各式から、同一の帯状体2に対して円
柱ロ−ラ3の回転数nrを変更した場合における好適な
巻き取りドラム9の回転数を算出することができる。す
なわち、巻き取りドラム9の最適周速vdは、S=(v
r−vd)/vr=k・vrから、vd=−k・vr・
vr+vrの解となる。
【0053】また、滑りSが一定であると仮定する場合
には、巻き取りドラム9の最適周速vdは、S=(vr
−vd)/vr=kから、vd=−k・vr+vr=
(1−k)vrの解となる。
【0054】生産性向上などの理由により円柱ロ−ラ3
の回転数変更に際し、巻き取りドラム9の回転数を上記
式にしたがって制御すれば、巻き取りドラム9に過大な
負荷が掛かったり、あるいは巻き取りドラム9と成形ロ
−ラ対1との間で帯状体2が弛んだりすることがなく、
かつ、巻き取りドラム9が帯状体2を通じて楔状隙間g
にて帯状体2に与える引っ張り力の変動を低減して塑性
変形加工形状の変動を抑止することができる。
【0055】また、上記した円柱ロ−ラ3の回転数変更
ではなく、帯状体2の種類の変更においても、それに応
じて生じる上記滑りSの変化に応じて巻き取りドラム9
の回転数を変更することができる。帯状体2の種類の変
更としては、その断面形状の変更や組成の変更などがあ
る。
【0056】逆に、巻き取りドラム9の回転数を変更す
る場合にそれに応じて上記式に基づいて円柱ロ−ラ3の
回転数を変更してもよい。
【0057】本発明者らの実験によれば、厚さ0.3m
m、幅14.3mmの電磁鋼帯において、その送り速度
0〜32.4cm/secの範囲において、滑りSはだ
いたい0.02であった。
【0058】図4に制御装置100の制御例を示す。
【0059】なお、両モ−タ5、18はインバ−タ駆動
されるブラシレスDCモ−タであり、上記インバ−タの
出力周波数制御により回転数値を変更可能となってい
る。
【0060】まず、ロ−ラ駆動モ−タ5の回転数指令値
N1の変更が外部から入力されたかどうかを調べ(S1
00)、入力されていなければ従来の回転数値指令値N
1,N2で両モ−タ5、18を駆動する(S106)。
なお、この駆動状態にて、巻き取りドラム9の巻き取り
部の周速は円柱ロ−ラ3の周速よりも所定量小さく設定
されている。
【0061】ロ−ラ駆動モ−タ5の回転数指令値N1の
変更が外部から入力された場合には、両モ−タの回転数
値の好適な関係を記憶する内蔵のマップにこの回転数指
令値N1を代入してドラム駆動モ−タ18の回転数指令
値N2を読み出し(S102)、これら回転数指令値N
1,N2をレジスタに記憶し(S104)、両モ−タ
5、18をこれら回転数指令値N1,N2で駆動制御す
る。
【0062】このようにすれば、上述した理由により良
好な成形を行うことができる。
【0063】(変形態様)上記実施例では円柱ロ−ラ3
をモ−タ駆動したがテ−パロ−ラ4をモ−タ駆動しても
よい。
【0064】円柱ロ−ラ3とテ−パロ−ラ4との対の代
わりに一対のテ−パロ−ラ4を用いて成形ロ−ラ対1を
構成してもよい。また、図1に示すマイコン100にあ
らかじめ実施などで求めた円柱ローラ3の回転数と巻き
取りドラム9の回転数との関係を記憶させておき、その
一方を変更する為に、その他方を上記関係に基づいて求
めてモータの回転数制御を行ってもよい。
【0065】
【実施例2】他の実施例を以下に説明する。
【0066】上記実施例では、両モ−タ5、18をそれ
ぞれあらかじめ決定したが、この実施例ではその代わり
に、円柱ロ−ラ3の回転数を一定回転数値に維持し、巻
き取りドラム9を定トルクで運転する。なお、両モ−タ
5、18はインバ−タ駆動されるブラシレスDCモ−タ
であり、ロ−ラ駆動モ−タ5はインバ−タの出力周波数
制御により回転数値を変更可能となっており、ドラム駆
動モ−タ18は、ベクトル制御などによりトルク制御可
能なモ−タ制御装置となっている。
【0067】図5に制御装置100の制御例を示す。
【0068】まず、ロ−ラ駆動モ−タ5の回転数指令値
N1の変更が外部から入力されたかどうかを調べ(S2
00)、入力されていなければ、ロ−ラ駆動モ−タ5を
従来の回転数値指令値N1で駆動制御し、ドラム駆動モ
−タ18を従来のトルク指令値T2で駆動制御する(S
206)。なお、この駆動状態にて、巻き取りドラム9
の巻き取り部の周速は円柱ロ−ラ3の周速よりも所定量
小さく設定されている。
【0069】ロ−ラ駆動モ−タ5の回転数指令値N1の
変更が外部から入力された場合には、ロ−ラ駆動モ−タ
5の回転数指令値N1とドラム駆動モ−タ18のトルク
指令値T2との好適な関係を記憶する内蔵のマップにこ
の回転数指令値N1を代入してドラム駆動モ−タ18の
トルク指令値T2を読み出し(S202)、これら回転
数指令値N1及びトルク指令値T2をレジスタに記憶し
(S204)、両モ−タ5、18をこれら回転数指令値
N1、トルク指令値T2で駆動制御する。
【0070】このようにすれば、円柱ロ−ラ3の回転数
変化にかかわらず、成形ロ−ラ対1の楔状隙間gにおけ
る帯状体2に巻き取りドラム9から作用する引っ張り力
は常に一定であるので、この引っ張り力の楔状隙間gに
おける帯状体2の軸方向への分力は常に一定となり、塑
性変形により形成される湾曲確率を高精度に一定化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における成形ロ−ラ対式螺
旋輪板製造装置を示す模式斜視図である。
【図2】 図1の製造装置の要部を示す模式部分正面図
である。
【図3】 帯状体の部分平面図である。
【図4】 両モ−タの制御動作の一例を示すフロ−チャ
−トである。
【図5】 両モ−タの制御動作の他例を示すフロ−チャ
−トである。
【符号の説明】
1は成形ロ−ラ対、2は帯状体、3は円柱ロ−ラ(成形
ロ−ラ対の一部)1、4はテ−パロ−ラ(成形ロ−ラ対
の残部)、5はロ−ラ駆動モ−タ、9は巻き取りドラ
ム、18はドラム駆動モ−タ
フロントページの続き (72)発明者 白石 勝義 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (56)参考文献 特開 昭53−40802(JP,A) 特開 昭62−244249(JP,A) 特開 平2−231943(JP,A) 特開 平5−219695(JP,A) 特開 昭58−58851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/00 - 15/02 H02K 15/04 - 15/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の成形ロ−ラの外周面間に形成されて
    軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用の楔状隙間に
    前記楔状隙間よりも厚い帯状体を連続的に挿通すること
    により、前記帯状体を前記帯状体の一側面側に湾曲させ
    る帯状体湾曲工程と、 前記成形ロ−ラ対の軸心と略直角に伸びる軸心を有する
    巻き取りドラムを前記成形ロ−ラ対の側方にて回転する
    ことにより、前記成形ロ−ラ対から出た湾曲済みの前記
    帯状体を前記巻き取りドラムに巻き取る帯状体巻き取り
    工程と、 を備える成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において、前記帯状体の一側端部から前記帯状体の幅方向へ向けて
    伸びるスロットを前記帯状体に前記湾曲前に設け、 前記巻き取りに際して前記スロットに嵌入するガイドプ
    レートを前記巻き取りドラムに設け前記成形ロ−ラ対の周速を変更する場合に、前記所定量
    を前記成形ロ−ラ対の周速に正の相関を有する関係に基
    づいて変更し、 前記巻き取りドラムの巻き取り部の周速を、前記成形ロ
    −ラ対の周速よりも所定量だけ小さい値に設定すること
    を特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
    造方法において、 前記成形ロ−ラ対は、前記帯状体に接する外周面が円錐
    面であるテ−パロ−ラと、前記テ−パロ−ラに対して前
    記楔状隙間を挟んで対面配置されてモ−タにより駆動さ
    れる円柱ロ−ラとからなり、 前記巻き取りドラムの周速及び前記円柱ロ−ラの周速を
    増大するほど、前記巻き取りドラムの周速を前記円柱ロ
    −ラの周速に対してより大きく減少させることを特徴と
    する成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。
  3. 【請求項3】請求項記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
    造方法において、 前記巻き取りドラムの周速又は前記円柱ロ−ラの周速の
    変化に正比例して前記巻き取りドラムの周速と前記円柱
    ロ−ラの周速と比率を変化させることを特徴とする成形
    ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。
  4. 【請求項4】一対の成形ロ−ラの外周面間に形成されて
    軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用の楔状隙間に
    前記楔状隙間よりも厚い帯状体を連続的に挿通すること
    により、前記帯状体を前記帯状体の一側面側に湾曲させ
    る帯状体湾曲工程と、 前記成形ロ−ラ対の軸心と略直角に伸びる軸心を有する
    巻き取りドラムを前記成形ロ−ラ対の側方にて回転する
    ことにより、前記成形ロ−ラ対から出た湾曲済みの前記
    帯状体を前記巻き取りドラムに巻き取る帯状体巻き取り
    工程と、 を備える成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において、 前記帯状体の一側端部から前記帯状体の幅方向へ向けて
    伸びるスロットを前記帯状体に前記湾曲前に設け、 前記巻き取りに際して前記スロットに嵌入するガイドプ
    レートを前記巻き取りドラムに設け前記巻き取りドラムの巻き取り部の周速を、前記成形ロ
    −ラ対の周速よりも所定量だけ小さい値に設定し、 前記成形ロ−ラを定速駆動し、前記巻き取りドラムを定
    トルク駆動することを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪
    板製造方法。
  5. 【請求項5】軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用
    の楔状隙間を挟んで対面配置される一対の成形ロ−ラ
    と、 前記成形ロ−ラ対の少なくとも一方を駆動して前記成形
    ロ−ラ対により前記楔状隙間の帯状体を湾曲変形させる
    ロ−ラ駆動モ−タと、 前記成形ロ−ラ対の帯状体排出側に配設されて変形済み
    の前記帯状体を巻き取る巻き取りドラムと、 前記巻き取りドラムを駆動するドラム駆動モ−タと、 前記巻き取りドラムの周速が前記成形ロ−ラの周速に対
    して前記所定量遅れた関係となるように、前記成形ロ−
    ラ又は前記巻き取りドラムの回転数値又は前記巻き取り
    ドラムのトルク値を制御する制御部とを備え、 前記帯状体は、前記帯状体の一側端部から前記帯状体の
    幅方向へ向けて伸びるスロットを有し、 前記巻き取りドラムは、前記巻き取りに際して前記スロ
    ットに嵌入するガイドプレートを有し 、 前記制御装置は、前記両モ−タの回転数値間の最適な関
    係を記憶し、前記両モ−タの一方の回転数値を変更する
    場合に、他方の回転数値を前記記憶に基づいて自動変更
    することを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造装
    置。
  6. 【請求項6】請求項記載の螺旋輪板製造装置におい
    て、 前記関係は、前記巻き取りドラムの周速が前記成形ロ−
    ラ対の周速に対して正の相関を有する関係、又は、前記
    成形ロ−ラの周速に対する前記巻き取りドラムの周速の
    遅延量が前記成形ロ−ラ対の周速に正の相関を有する関
    係であることを特徴とする螺旋輪板製造装置。
  7. 【請求項7】請求項記載の螺旋輪板製造装置におい
    て、 前記関係は、前記成形ロ−ラの周速に対する前記巻き取
    りドラムの周速の遅延量又は比率が前記成形ロ−ラ対の
    周速に略正比例する関係であることを特徴とする螺旋輪
    板製造装置。
  8. 【請求項8】軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用
    の楔状隙間を挟んで対面配置される一対の成形ロ−ラ
    と、 前記成形ロ−ラ対の少なくとも一方を駆動して前記成形
    ロ−ラ対により前記楔状隙間の帯状体を湾曲変形させる
    ロ−ラ駆動モ−タと、 前記成形ロ−ラ対の帯状体排出側に配設されて変形済み
    の前記帯状体を巻き取る巻き取りドラムと、 前記巻き取りドラムを駆動するドラム駆動モ−タと、 前記巻き取りドラムの周速が前記成形ロ−ラの周速に対
    して前記所定量遅れた関係となるように、前記成形ロ−
    ラ又は前記巻き取りドラムの回転数値又は前記巻き取り
    ドラムのトルク値を制御する制御部とを備え、 前記帯状体は、前記帯状体の一側端部から前記帯状体の
    幅方向へ向けて伸びるスロットを有し、 前記巻き取りドラムは、前記巻き取りに際して前記スロ
    ットに嵌入するガイドプレートを有し、 前記制御装置は、前記ロ−ラ駆動モ−タを所定の回転数
    値で駆動制御し、前記ドラム駆動モ−タを前記ロ−ラ駆
    動モ−タの前記回転数値に対応する所定トルク値で駆動
    制御するとともに、前記回転数値及びトルク値は変更可
    能であることを特徴とする螺旋輪板製造装置。
  9. 【請求項9】請求項記載の螺旋輪板製造装置におい
    て、 前記制御装置は、前記ロ−ラ駆動モ−タの回転数値と前
    記ドラム駆動モ−タの好適なトルク値との関係を記憶
    し、前記ロ−ラ駆動モ−タの回転数値を変更する場合に
    前記ドラム駆動モ−タの前記トルク値を前記記憶に基づ
    いて自動変更することを特徴とする螺旋輪板製造装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至4のいずれか記載の成形ロ
    −ラ対式螺旋輪板製造方法において、 前記スロットは、回転電機鉄心の巻線挿通用のスロット
    からなることを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造
    方法。
  11. 【請求項11】請求項5乃至9のいずれか記載の螺旋輪
    板製造装置において、 前記スロットは、回転電機鉄心の巻線挿通用のスロット
    からなることを特徴とする螺旋輪板製造装置。
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