JP3057128B2 - 薄板処理設備 - Google Patents

薄板処理設備

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JP3057128B2
JP3057128B2 JP5086444A JP8644493A JP3057128B2 JP 3057128 B2 JP3057128 B2 JP 3057128B2 JP 5086444 A JP5086444 A JP 5086444A JP 8644493 A JP8644493 A JP 8644493A JP 3057128 B2 JP3057128 B2 JP 3057128B2
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坂 尚 武 宮
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C47/00Winding-up, coiling or winding-off metal wire, metal band or other flexible metal material characterised by features relevant to metal processing only
    • B21C47/24Transferring coils to or from winding apparatus or to or from operative position therein; Preventing uncoiling during transfer
    • B21C47/245Devices for the replacement of full reels by empty reels or vice versa, without considerable loss of time

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼業等で用いられる鉄
鋼製の薄板処理設備に係わり、とりわけ薄板の先端部の
通板を容易にし、かつ薄板に作用する張力を容易に制御
することができる薄板処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、酸洗、洗浄、焼鈍、塗装、ある
いはメッキ等を連続的に行なう薄板処理設備の巻戻機、
薄板処理部、および巻取機を示す概略図である。図8に
おいて、巻戻機1および巻取機2は電動機で駆動され、
その電動機の電機子電流等を調節することにより、トル
ク制御を行なうことができるようになっている。
【0003】巻戻機1および巻取機2の間には、例えば
表面処理装置等の薄板処理部5と、処理される薄板3に
動力を伝えるためのブライドルロール4a,4bが設け
られている。ブライドルロール4a,4bも電動機で駆
動され、巻戻機1あるいは巻取機2と同様にトルク制御
されるか、あるいはその電動機の電機子電圧等を調節す
ることにより速度制御されている。
【0004】このような構成からなる薄板処理設備で
は、連続操業にはいる前に、薄板3の先端部を巻戻機1
から巻き戻し、薄板処理部5を通過させて巻取機2まで
到達させている。このような一連の作業を通板と呼んで
いる。
【0005】図9にこの通板作業を示す。通板は、一般
に人手により以下の手順により行なわれる。まず通板に
先だって、図2の破線で示すように、薄板処理設備の通
板すべき経路6に、予めワイヤー等の先導材7を通して
おく。次に、巻戻機1から巻き戻された薄板3の先端
に、先導材7が溶接などによって仮付けされる。次にこ
の先導材7をウインチ8等で牽引し、薄板3の先端部を
ブライドルロール4a,4b等の通板すべき経路6に通
過させてゆく。
【0006】同様の手順を適当な区分毎に繰り返し、薄
板処理設備内を逐次通板する。通板されるべき薄板3の
先端が巻取機2に到達し、巻取機2に巻き付いた後、巻
戻機1、巻取機2、及びブライドルロール4a,4b等
の動力伝達装置を駆動する電動機が通電される。次にト
ルク制御あるいは速度制御されることによって、巻戻機
1とブライドルロール4a間、ならびにブライドルロー
ル4bと巻取機2間の薄板3に所望の張力が確立され
る。
【0007】次に図10により、熱間圧延を行なう薄板
処理設備の仕上げ圧延機等の薄板処理部および巻取機に
ついて説明する。図10において、仕上圧延機等の薄板
処理部9およびピンチロール10は電動機で駆動され、
その電動機の電機子電圧等を調節することにより速度制
御される。巻取機2は電動機で駆動され、その電動機の
電機子電流等を調節することにより巻取トルクを制御す
ることができる構成になっている。
【0008】薄板処理部9で圧延された高温の薄板3の
先端は、薄板処理部9の送り出し速度に同期した速度
で、テーブルローラ11上を搬送される。一般に薄板処
理部9の送り出し速度は非常に高速であるため、通常薄
板3は開放されているピンチロール10の間を通過し
て、巻取機2に巻き付く。この後、巻取機2のトルクを
調節することによって、最終的に薄板処理部9と巻取機
2の間の薄板3に作用する張力を制御している。
【0009】薄板処理部9に拘束されていた薄板3の後
端が薄板処理部9を抜けた時、薄板処理部9と巻取機2
の間の薄板3に作用する張力が急速に失われ、巻取られ
たコイルの端面形状が乱れる。このため、薄板3の後端
が薄板処理部9を抜ける前にピンチロール10を閉じ、
ピンチロール10を前述した薄板処理部9と同様に速度
制御させることにより、巻取機2とピンチロール10の
間の薄板3に適当な張力を確立させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】次に、図10に示す薄
板処理設備のピンチロール部分の詳細を、図11に示
す。図11において、ピンチロール10が動力伝達装置
として薄板3の後端を拘束し、巻取機2とピンチロール
10との間に所望の張力が確立されている場合、巻取機
2の巻取トルクに抗する力はピンチロール10の摩擦力
によって保たれる。ピンチロール9の摩擦力は薄板3と
ピンチロール10との間の摩擦係数とピンチロール10
を閉じたときの薄板3の法線方向に作用する抗力、即ち
ピンチロール10の押さえつけ圧力とその接触面積の積
に比例する。
【0011】一般にピンチロール10は、薄板3との間
の接触面積が小さいため、ピンチロール10の押さえ付
け圧力を大きくすることによって所要の摩擦力を得てい
る。ピンチロール10の押さえ付け圧力は、図11に示
すようにピンチロール10の軸受けの両端を空気圧シリ
ンダー12等によって押付けることにより得られるが、
大きな張力を薄板3に加えると、ピンチロール10と薄
板3との間で滑りが起こり張力が減少する。
【0012】この場合、ピンチロール10の押さえつけ
圧力を得るため、空気圧シリンダー12の内圧を非常に
高く設定する必要があるが、ピンチロール10の軸受け
両端の空気圧シリンダー12の内圧を完全に等しくする
ことは難しいのが実情である。しかしながらピンチロー
ル10の軸受け両端の押さえつけ圧力が等しくないと、
ピンチロール10に拘束される薄板3が蛇行してコイル
状薄板3の端面形状が乱れることがある。
【0013】図8および図9に示すブライドルロール4
a,4bは、ピンチロール10より薄板3との接触面積
が大きいだけでなく、薄板3がブライドルロール4a,
4bに巻き付くことによって生ずる薄板3の張力の法線
成分が抗力として作用するため、ピンチロール10を加
圧する空気圧シリンダー12は不要となる。
【0014】しかしながら、図8および図9に示すブラ
イドルロール4a,4bは、前述のように一般に人手に
よる煩雑な手順の通板を要するので、図10に示すピン
チロール10のように、仕上圧延機等の薄板処理部9か
ら送り出される高温で高速な薄板3を頻繁に通板する場
合、あるいは連続表面処理設備、連続冷間圧延設備に於
ける切断機の後面等、頻繁に通板を繰り返すような場合
には適用できない。
【0015】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、薄板の通板を容易に行なうことができ、か
つ薄板に作用する張力を容易に制御することができる薄
板処理設備を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は巻戻機と、この
巻戻機から送られる薄板に対して所定処理を行う薄板処
理部と、この薄板処理部から送られる薄板を巻取る巻取
機と、この巻取機の上流側近傍に設けられ、回転盤とこ
の回転盤に設置される一対の自転ロールとを有する遊星
ブライドルロールと、前記回転盤の駆動機構と、前記一
対の自転ロールの駆動機構と、を有することを特徴とす
る薄板処理設備である。
【0017】
【作用】本発明によれば、薄板処理部から薄板が巻取機
に送られて薄板に所定張力が確立された後、回転盤の駆
動機構により回転盤が回転して薄板が一対の自転ロール
間に巻付けられる。同時に一対の自転ロールの駆動機構
によって、一対の自転ロールが自転し、遊星ブライドル
ロールと巻取機との間の薄板に加わる張力が調整され
る。次に回転盤を回転して、一対の自転ロール間に薄板
の先端を挿入することにより、通板が行なわれる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1乃至図3は本発明による薄板処理設
備の第1の実施例を示す図である。図1において、薄板
処理設備は、巻戻機1(図8参照)から送られる薄板3
に対して所定処理を行なう、例えば仕上圧延機(薄板処
理部)9と、テーブルローラ11と、巻取機2とを備え
ている。そして巻取機2の上流側近傍には、遊星ブライ
ドルロール15が設けられている。
【0019】このうち、遊星ブライドルロール15は、
薄板3の走路上に位置する公転軸16を中心として回転
する(公転する)回転盤15aと、回転盤15aに設け
られた一対の自転ロール13,14とからなっている。
この一対の自転ロール13,14は、回転盤15a上で
公転軸16に対して対称に配置されている。
【0020】図2に示すように、回転盤15aに設けら
れた一対の自転ロール13,14は、各々、電動機22
a,22bで駆動され回転される。本実施例において、
各々の自転ロール13,14自身が回転することを自転
とよび、その回転中心を自転軸とよぶ。また回転盤15
aも電動機22によって駆動され、自転ロール13,1
4の自転と独立して回転する。この回転盤15a自身の
回転を公転とよび、その回転中心を上述のように公転軸
16とよぶ。
【0021】自転ロール13,14を駆動する電動機2
2a,22bは、回転盤15aが公転しながら、電動機
22a,22bの動力を2本の自転ロール13,14に
伝達することができる構成になっている。
【0022】また自転ロール13,14を駆動する電動
機22a,22bは垂下特性をもち、速度制御が行なわ
れる。また自転ロール13,14は薄板3の速度より僅
かに早い周速になる回転数で自転するようになってい
る。
【0023】張力の移行に際し、薄板3が巻取機2に巻
き付いた後、回転盤15aを公転し薄板3と自転ロール
13,14を接触させ、初期張力を仕上圧延機9の出側
張力と巻取機2の入側張力とに分担させる。このとき、
薄板3の速度と自転ロール13,14の周速との差異
は、自転ロール13,14を駆動する電動機の速度制御
の垂下特性によって緩和され、仕上圧延機9出側張力と
巻取機2入側張力との比率を急激に低下させないよう調
整される。そして薄板3の後端が仕上圧延機9を抜ける
前、漸次自転ロール13,14を駆動する電動機22
a,22bの速度制御を行なう垂下特性の垂下量を下げ
るとともに、薄板3の自転ロール13,14の周速を薄
板3の速度に近づけることにより、仕上圧延機9出側張
力を低下させ、ついには仕上圧延機9出側張力を無くす
ることができる。この場合、巻取機2入側張力は、初期
張力に等しい張力になり、薄板3の後端が仕上圧延機9
を抜けたときの張力の急激な変動がなくなり、巻き取ら
れた薄板3のコイルの端面形状の乱れを緩和できるよう
になっている。
【0024】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について、図3(a)〜(d)により説明する。
【0025】まず図3(a)は薄板3の先端が遊星型ブ
ライドルロール15を通過する前の待機状態、すなわち
一対の自転ロール13,14が薄板3の走行路に対して
上下に位置する待機状態を示している。仕上圧延機9か
ら送り出される高温で高速の薄板3は、待機状態の遊星
型ブライドルロール15の2つの自転ロール13,14
の間を通過した後、巻取機2に巻き付けられる。
【0026】薄板3が巻取機2に巻き付くと同時に、巻
取機2を駆動する電動機のトルク制御が開始され、仕上
圧延機9と巻取機2の間にある薄板3に対して張力が確
立される。この張力は初期張力とよばれる。
【0027】図3(b)は、薄板3に初期張力が確立し
た後、回転盤15aが公転し、薄板3と一対の自転ロー
ル13,14が接触した状態を示している。このとき一
対の自転ロール13,14の回転数は、薄板3の速度と
同じか僅かに早い周速となるように電動機22a,22
bにより速度制御され自転する。
【0028】図3(c)は、回転盤15aが更に公転
し、薄板3と一対の自転ロール13,14との接触面積
が十分大きくなった状態を示す。このとき、初期張力は
仕上圧延機9と一対の自転ロール13,14間の薄板3
に作用する張力と、自転ロール13,14と巻取機2間
の薄板3に作用する張力とに分担される。前者を仕上圧
延機9出側張力と呼び、後者を巻取機2入側張力とよ
ぶ。
【0029】この状態で自転ロール13,14の速度を
適当に調節することによって、仕上圧延機9出側張力と
巻取機2入側張力の比率を漸次低減させ、薄板3の後端
が仕上圧延機9をぬける前に、仕上圧延機9出側張力を
十分小さくすることにより、薄板3にかかる張力の大半
を自転ロール13,14と巻取機2の間に移行させるこ
とができる。
【0030】図3(d)は、薄板3の後端が仕上圧延機
9を抜けた状態を示す。このとき、薄板3に作用する張
力はロール13,14と巻取機2との間に移行し、仕上
圧延機9出側張力はほとんどなくなっているため、張力
の急激な変動がなくなり、巻取機2に巻き取られたコイ
ルの端面形状の乱れを緩和することができる。
【0031】以上のように本実施例によれば、薄板3の
通板を容易に行なうきことができるとともに、薄板3に
作用する張力を制御して、薄板3の後端が仕上圧延機9
を抜けた場合に、仕上圧延機9出側張力を無くすことが
できる。このため巻取機2に巻取られる薄板3に対する
張力の急激な変動を防止して、コイル状に巻取られる薄
板3の端面形状の乱れを緩和することができる。
【0032】次に、図4および図5より本発明による薄
板処理設備の第2の実施例について説明する。図4およ
び図5に示す第2の実施例において、図1乃至図3に示
す第1の実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明は省略する。第2の実施例は、2台の遊星ブライド
ルロール15,19を連続して設けた点が異なるのみで
あり、他は第1の実施例と略同様である。
【0033】図4および図5において、巻取機2の上流
側近傍に、連続して2台の遊星ブライドル15,19が
据え付けられている。なお、遊星ブライドル19は回転
盤19aと、回転盤19aに設けられた一対の自転ロー
ル17,18とからなっている。
【0034】次に、このような構成からなる本実施例の
作用について、図5(a)〜(c)により説明する。ま
ず図5(a)は仕上圧延機9から送り出された薄板3の
先端が、遊星型ブライドルロール15,19を通過する
前の待機状態を示している。仕上圧延機9から送り出さ
れた薄板3は、待機状態の2台の遊星型ブライドルロー
ル15,19の2対の自転ロール13,14および1
7,18の間を通過した後、巻取機2に巻き付く。同時
に、巻取機2を駆動する電動機のトルク制御が開始さ
れ、仕上圧延機9と巻取機2との間の薄板3に所定張力
が確立される。
【0035】図5(b)において、薄板3に張力が確立
した後、2台の遊星ブライドルロール15,19の回転
盤15a,19aが各々の公転軸16,25を中心に互
いに逆向きに公転し、2対の自転ロール13,14およ
び17,18が薄板3に接触する。
【0036】図5(c)において、回転盤15a,19
aが更に公転し、薄板3と2対の自転ロール13,14
および17,18との接触面積が十分大きくなった状態
を示す。このとき、上述した第1の実施例と同様に、2
対の自転ロール13,14および17,18の速度を適
当に調節することによって、薄板3の後端が仕上圧延機
9を抜ける前に、薄板3に加わる張力の大半を自転ロー
ル13,14,17,18と巻取機2間に移行させるこ
とができる。このため薄板3の後端が仕上圧延機9を抜
けた後の張力の急激な変動を低減することにより、巻取
機2に巻き取られたコイル状薄板3の端面形状の乱れを
緩和することができる。
【0037】次に、図6(a)(b)により、本発明に
よる薄板処理設備の第3の実施例について説明する。図
6(a)(b)に示す第3の実施例において、図1乃至
図3に示す第1の実施例と同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0038】図6(a)(b)において、冷間圧延機
(薄板処理部)20の下流側には、切断機21と第1お
よび第2巻取機2および26が設けられ、また切断機2
1と巻取機2,22との間に、遊星型ブライドルロール
15が据え付けられている。
【0039】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図6(a)において、冷間圧延機
20から送り出された薄板3が第1巻取機2に巻き取ら
れ、コイル状薄板3の直径が所定の直径に達すると、薄
板3が切断機21で切断される。巻き取り中の薄板3を
切断した後、切断された薄板3の後端は、冷間圧延機2
0から続いて送り出されてくる次の薄板3の先端より早
い速度で第1巻取機2に完全に巻き取られる。
【0040】図6(a)(b)に示す実施例の場合、薄
板3の後端が遊星型ブライドルロール15を抜けた直
後、遊星型ブライドルロール15の回転盤15aが公転
し、直ちに元の待機状態に戻る。このため冷間圧延機2
0から続いて送り出された薄板3の先端が、既に待機状
態に戻った遊星型ブライドルロール15の一対の自転ロ
ール13,14の間を通過し、待機中の第2巻取機26
に直ちに巻き付く。薄板3の先端が第2巻取機26に巻
き付くと同時に、第2巻取機26を駆動する電動機のト
ルク制御が開始され、冷間圧延機20と第2巻取機26
の間の薄板3に張力が確立される。遊星型ブライドルロ
ールが具備されていない従来の薄板処理設備では、薄板
3に加わる張力が、切断によ一瞬で失われ、巻き取られ
ているコイル状薄板3の端面形状が乱れることがある。
【0041】本発明の場合、図6(b)に示すように、
薄板3に張力が確立した後、遊星型ブライドルロール1
5の回転盤15aが公転し、薄板3に十分大きな接触面
積で接触する。その後第1の実施例と同様に、一対の自
転ロール13,14の速度を適当に調節することによっ
て、薄板3の後端が切断される前に、巻取張力の大半を
一対の自転ロール13,14と第2巻取機26間に移行
させることができる。このため、薄板3の後端が切断機
21によって切断された後の張力の急激な変動を緩和
し、巻き取られたコイル状薄板3の端面形状の乱れを緩
和できる。第1巻取機2と第2巻取機22に対しては、
全く同じ手順を交互に繰り返すことによって同様な運転
方法で連続操業を行なうことができる。
【0042】次に、図7により、本発明による薄板処理
設備の第4の実施例を説明する。図7に示すように、冷
間圧延機20の下流側には、1台の従来型ブライドルロ
ール4(図8および図9参照)と、1台の切断機21
と、1台の遊星ブライドルロール15と、2台の第1お
よび第2巻取機2,26が設けられている。
【0043】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図7に示すように、冷間圧延機2
0から送り出された薄板3は、従来型ブライドルロール
4を通り、待機状態にある遊星型ブライドルロール15
の一対の自転ロール13,14の間を通って一方の第1
巻取機2または第2巻取機26に巻き付けられる。第1
巻取機2または第2巻取機26に巻き取られるコイル状
薄板3の直径が所定の直径に達すると、薄板3が切断機
21で切断される。
【0044】遊星型ブライドルロールが具備されていな
い従来の薄板処理設備では、冷間圧延機20と第1巻取
機2または第2巻取機26との間に働いていた張力が、
切断によって一瞬で失われるため、巻き取られているコ
イル状薄板3の端面形状が乱れるとともに、先行する薄
板3の後端部と後から続く薄板3の先端部に著しい板厚
の変動を引き起こすことがある。
【0045】これに対して本実施例では、第1巻取機2
または第2巻取機26と、遊星型ブライドルロール15
との間の張力を一定に保つことによって、切断後の張力
変動によるコイル状薄板3の端面形状の乱れを低減する
ことができる。また冷間圧延機20と従来型ブライドル
ロール4との間の張力も一定に保つことができ、これに
よって切断後の張力変動によって先行する薄板3の後端
部および後から続く薄板3の先端部に生じる板厚変動部
分の長さを短くすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊星ブライドルロールと巻取機との間の薄板に加わる張
力を調整することができるので、巻取機入口側における
薄板の張力の急激な変動を押えることができる。このた
め、巻取機に巻取られるコイル状薄板の端面形状を整え
ることができる。また、回転盤が回転して、一対の自転
ロール間に薄板の先端を挿入することにより、通板を容
易かつ簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄板処理設備の第1の実施例を示
す概略図。
【図2】薄板処理設備の遊星ブライドルロールを示す斜
視図。
【図3】薄板処理設備の第1の実施例の作用を示す図。
【図4】本発明による薄板処理設備の第2の実施例を示
す概略図。
【図5】薄板処理設備の第2の実施例の作用を示す図。
【図6】本発明による薄板処理設備の第3の実施例を示
す図。
【図7】本発明による薄板処理設備の第4の実施例を示
す図。
【図8】従来の薄板処理設備を示す図。
【図9】従来の薄板処理設備を示す図。
【図10】従来の薄板処理設備を示す図。
【図11】将来の薄板処理設備のピンチロールを示す
図。
【符号の説明】
1 巻戻機 2 巻取機 3 薄板 4 ブライドルロール 9 仕上圧延機 13,14 自転ロール 15 遊星ブライドルロール 15a 回転盤 22,22a,22b 電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−65156(JP,A) 特開 昭54−103960(JP,A) 特開 平6−210307(JP,A) 特開 平4−361818(JP,A) 特開 平4−147710(JP,A) 実開 昭51−73340(JP,U) 実開 平4−66145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 39/08 B21C 47/34 B65H 23/198 C21D 9/56 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻戻機と、 この巻戻機から送られる薄板に対して所定処理を行う薄
    板処理部と、 この薄板処理部から送られる薄板を巻取る巻取機と、この巻取機の上流側近傍に設けられ、回転盤とこの回転
    盤に設置される一対の自転ロールとを有する遊星ブライ
    ドルロールと、 前記回転盤の駆動機構と、 前記一対の自転ロールの駆動機構と、 を有することを特徴とする薄板処理設備。
  2. 【請求項2】前記遊星ブライドルロールが、複数連続し
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の薄板
    処理設備。
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