JP2006217692A - 自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法 - Google Patents

自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法 Download PDF

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敬二 河原
Toshiaki Ueda
俊明 植田
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Abstract

【課題】
圧延ローラと帯状のコアの間で起こる滑りによる巻取り径の寸法変化を防止することのできる自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を提供すること。
【解決手段】
帯状の薄板の規定量の巻き取りが完了した際、帯状の薄板の送出を停止し切断する工程があり、規定量の巻き取り完了後、新たに帯状の薄板の巻き取りを開始する一連の工程で、帯状の薄板の巻き取り開始から規定の送り速度まで加速する加速状態と、規定の送り速度状態と、規定の送り速度から規定の低速の送り速度まで減速する減速状態と、規定の低速の送り速度状態のうち少なくとも2つ以上の条件を使用し,入り口ガイド6の位置と、圧延ローラ7,8の隙間と、拘束治具10の位置のうちの少なくとも1つ以上について条件ごとに異なる位置制御を行うことにより圧延曲げ加工を行ない巻取り径の寸法変化を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧延曲げにより成形される回転電機に用いられる鉄心とその製造方法に関するものである。
一般には、材料の歩留まりを向上させるために、帯状の板材を水平状態のまま螺旋状に巻取り、この帯状の板材を積層して形成される帯状コアが用いられている。この帯状コアは、一端側に巻線が入るように幅方向の切欠き(スロット)を等間隔にプレス加工などにより連続的に形成し、螺旋状に巻取り,積層することにより固定鉄心が製造されている。
このように帯状の板材を積層して形成される帯状コアは、規定量を積層した後、巻取り機を停止して、切断し、また再び規定量を巻き取り始める。この繰り返しによって1つの材料のロットから複数の帯状コアの製造を行っている。この帯状コアの製造を行うのに帯状の板材を水平状態のまま螺旋状に巻取るため、帯状の板材を2つの圧延ローラを用い、一方の圧延ローラから板材の厚み方向に荷重をかけて、荷重を制御しながら成形を行ない、圧延ローラの回転数に応じて,荷重を変化させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−224817号公報
このように特許文献1は、1つの材料のロットから一方の圧延ローラから板材の厚み方向に荷重をかけて、荷重を制御しながら成形を行ない、複数の帯状コアの製造を行っている。この1つの材料のロットから帯状コアの製造を行う場合、材料のロットの硬度等に合わせ、荷重を制御することになるが、材料のロットの成分によって焼鈍条件の設定を行っている。
しかしながら,帯状コアの材料である材料ロットは、ロット毎に硬度等が異なっており、この材料のロットが変わると焼鈍条件も変わってくる。すなわち、同じ成分の材料であっても、材料のロット毎に焼鈍条件にバラツキがある。この材料のロット毎の焼鈍条件のバラツキによって、帯状コアの材料硬度が変化した場合、円柱ローラ3とテーパローラ4とからなる成形ローラ対1によって同じ荷重を掛けても、巻き取り径が変化してしまうという問題があった。
また、成形ローラ対1を形成する円柱ローラ3とテーパローラ4の回転は、加速、一定速度、減速、低速、停止のくり返しであり、帯状コアの表面粗さが変化したり、表面に油などが付着すると,圧延ローラと帯状コアで発生する滑り量が同一とならず、この滑り量の変化により、巻取り径が変化してしまう問題があった。
さらに、連続的に帯状コアが形成された帯状の板材は、巻取りながら積層するため,一定速度時に巻き取り積層されたティースと加減速時に巻き取り積層されたティースとの間に位置ズレが生じ,巻線の挿入性を悪化させ,巻線の占有面積を減少させてしまう問題があった。
本発明の目的は、圧延ローラと帯状のコアの間で起こる滑りによる巻取り径の寸法変化を防止することのできる自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を提供することにある。
本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法は、帯状の薄板を圧延曲げ加工をする一対の圧延ローラの入り口側に帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドと、前記圧延ローラ出口側に帯状の薄板の曲げ曲率を規制する拘束治具と、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置とそれぞれを移動可能に構成し、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上位置制御を行い帯状の薄板の曲率を決定する帯状の薄板を圧延曲げ加工により、螺旋状に曲げて積層して固定鉄心を製造する方法において,
前記帯状の薄板の規定量の巻き取りが完了した際、帯状の薄板の送出を停止し切断する工程があり、規定量の巻き取り完了後、新たに帯状の薄板の巻き取りを開始する一連の工程で、前記帯状の薄板の巻き取り開始から規定の送り速度まで加速する加速状態と、規定の送り速度状態と、規定の送り速度から規定の低速の送り速度まで減速する減速状態と、規定の低速の送り速度状態のうち少なくとも2つ以上の条件を使用し,
前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上について条件ごとに異なる位置制御を行うことにより達成する。
本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法は、好ましくは,圧延ローラと帯状のコアの間で起こる滑りによる巻取り径の寸法変化を防止するため,
帯状の薄板の規定量の巻き取りが完了した際、帯状の薄板の送出を停止し切断する工程があり、規定量の巻き取り完了後、新たに帯状の薄板の巻き取りを開始する一連の工程で,
前記帯状の薄板の巻き取り開始から規定の送り速度まで加速する加速状態と、規定の送り速度状態と、規定の送り速度から規定の低速の送り速度まで減速する減速状態と、規定の低速の送り速度状態のうち少なくとも2つ以上の条件を使用し,
前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも2つ以上について異なる帯状の薄板の加工条件により圧延曲げ加工を行うことにより達成する。
また、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法は、好ましくは,
前記帯状の薄板の送り速度を測定し,該送り速度測定機から出力される信号に基づいて、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上の位置制御を行い前記帯状の薄板の曲げ曲率を決定することにより達成する。
さらに、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法は、好ましくは,
一対の圧延ローラの入り口側に帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドを設け、前記圧延ローラ出口側に帯状の薄板の曲げ曲率を規制する拘束治具を設け、
帯状の薄板の板厚を測定する板厚測定装置圧を設け、該板厚測定装置から出力される信号に基づいて、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上の位置制御を行い前記帯状の薄板の曲げ曲率を決定することにより達成する。
またさらに、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法は、好ましくは,
一対の圧延ローラの入り口側に帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドを設け、前記圧延ローラ出口側に帯状の薄板の曲げ曲率を規制する拘束治具を設け、
帯状の薄板の圧延曲げ加工を行う一対の圧延ローラの隙間によって形成される圧下量の差が最大となるようにすることにより達成する。
本発明の他の特徴は、後述する実施の形態の中で記述する。
本発明によれば、帯状コアが形成された帯状の薄板の材料硬度が変化した場合や巻取りの際,一対の圧延ローラの駆動状態が、圧延ローラの回転停止状態,圧延ローラの加速運転状態,圧延ローラの一定速度運転状態,圧延ローラの減速運転状態,圧延ローラの低速運転状態,停止状態の一連の駆動工程の中で,一対の圧延ローラと帯状の板材に連続的に形成された帯状コアとの間で起こる滑り量の違いによる巻取り径の寸法変化を最小限にとどめ,巻取り径の安定した固定鉄心を製造することができる。
連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の材料硬度が変化した場合でも,帯状の板材の巻取りの際,入り口ガイドの位置と2対の圧延ローラ隙間、拘束治具の位置のうち少なくとも1つ以上位置制御を行うことによって製品の曲率を決定するため巻取り径の寸法変化を防止する。
圧延ローラ回転の停止,加速,一定速度,減速,停止の一連の工程の中で,圧延ローラと連続的に帯状コアが形成された帯状の板材との間で起こる滑り量の違いによる巻取り径の寸法変化を防止するため,圧延ローラの各状態で圧延曲げの加工条件を変化させ巻取り径の寸法変化を安定させる。その際,連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度を測定し,それをもとに加工条件を変化させる。
このように構成することにより,積層されたティースの位置は、バラツキが最小限にとどまり、巻線の挿入性の確保と挿入時の巻線の絶縁部を傷つけてしまうことを防止する。さらに積層されたティースの位置のバラツキが少ないことは、挿入のための巻線とティースのギャップを小さくできるため、スロット内の巻線の占有面積を増やすことができるので、発電機の出力を向上させることができる。
図1は、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法によって製造された固定鉄心の外観図である。
図2は、図1に図示の固定鉄心1が成形される前の素材となる連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の帯状コアの部分を示す平面図である。
図3は、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を実施するための圧延曲げ装置の外観図である。
図4は、圧延ローラによる連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の圧延状態を示す図である。
図5は、連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度と外径巻取り寸法の関係を示す図である。
図6は、連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度と圧延量のタイムチャートを示す図である。
図7は、巻取り寸法と圧延曲げ制御の有無の関係を示す図である。
図1において、固定鉄心1は、図2に示す如く図示しない巻線を挿入するためのスロット2がティース3によって区切られて形成された帯状コア5がコアバック16によって連続的に形成された帯状の板材を螺旋状に積層して構成されている。この連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材のコアバック16のティース3の形成側とは反対側に、外周切欠き4が周期的に形成されている。
このように連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を螺旋状に積層したときに、帯状コア5のスロット2によって、固定鉄心1には、その内周側に図示しない巻線を挿入するためのスロット2が形成され、帯状コア5のコアバック16に周期的に形成された外周切欠き4によって、固定鉄心1には、その外周部に中心軸と平行に凹状の溝が形成される。
本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を実施する圧延曲げ装置は、図3に示す如く構成されている。
図3において、圧延曲げ装置は、入口ガイド6、カウンタ12と圧延ローラ7,8を備えた圧延装置9と出口側に設置させた拘束治具10によって構成されている。また、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材が入口ガイド6に送られる手前には、帯状コア板厚測定装置11が設置されており、この帯状コア板厚測定装置11によって連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の板厚が測定されるようになっている。この入り口ガイド6、圧延ローラ7,8、拘束治具10は、それぞれ図3の図示矢印の方向に移動可能に構成されている。
この帯状コア板厚測定装置11によって板厚が測定された連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、入口ガイド6に送られ、この入口ガイド6によって、スムーズかつガタが無い状態にして送出され、圧延装置9に送出される。この圧延装置9においては、送られてきた連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を圧延ローラ7,8の間に挿入させる。
この圧延装置9を形成する圧延ローラ7,8の成形部13,14は、図4に示す如く、テーパとなっており、この圧延ローラ7,8の成形部13,14のテーパの角度θは、固定鉄心1の所定の巻取り径を得るため,製品ごとに設定される。この停止していた圧延装置9は、入口ガイド6から連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材が送られてくると、図示しない動力源により駆動され、この圧延装置9の駆動によって圧延ローラ7,8は、回転駆動され、規定の速度V1になるまで加速される。この連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、入口ガイド6に設けられているカウンタ12によって、スロット2とティース3の部分でカウントされ、このカウント結果は、図示していない演算装置に出力し、送り速度を算出している。
この入口ガイド6の前方に配置された圧延装置9を構成する圧延ローラ7,8により加工される連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の位置は、帯状コア5が繋がって連続した部分であるコアバック16の部分である。この圧延装置9を構成する圧延ローラ7,8では、コアバック16を加圧し、外周縁に行くほど薄くなるように塑性変形させて、曲げ加工を行なっている。このように圧延装置9を構成する圧延ローラ7,8によって塑性変形され曲げ加工が行われた連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、圧延装置9の前方に設置された拘束治具10に当たりながら圧延ローラ7,8により強制的に送り出される。
この拘束治具10に当たりながら圧延ローラ7,8により強制的に送り出される連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、圧延ローラ7,8による伸びと拘束治具10から受ける力により,所定の曲率に曲げられる。
次に、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、所定量に積層される手前で、圧延ローラ7,8が減速し、直ちに止まれる速度の低速V2になり、所定量に積層されたところで停止する。そして、圧延ローラ7,8の回転駆動停止によって、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、走行を停止し、はさみ15によって切断され、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の積層によって形成された固定鉄心1は、図示していない次工程に搬送される。
圧延ローラ7,8の減速速度である低速V2は、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を所定量巻き取った後、圧延ローラ7,8が停止する際に正確な位置に繰り返して停止することが必要な場合は使用した方が良く、減速の加速度が小さい場合や規定速度V1が低い場合は必要ない。また、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、巻取り中,拘束治具10と入口ガイド6の2点によって規制されるため,圧延ローラ7,8の成形部13,14にあたる位置が安定し、固定鉄心1の曲率を安定させることができる。
図5には、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の巻取り径と、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度との相関関係が示されている。図5において、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の巻取り径は、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度が速くなると、小さくなり、ある範囲を超える速度になると固定鉄心1の巻取り寸法の変化が小さくなることが判る。
そして、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を所定量巻き取り、切断する際、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を停止させる必要がある。このため、帯状コア5の送り速度は、必ず速度変化が起きる。
図6には、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の巻取開始から巻取終了までの送り速度と厚延量Lの変化制御の関係が示されている。
図6において、本発明では連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度に対し、厚延量Lを変化させている。この図6における圧延量Lは、スタート(巻取開始)の加速時の値から、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1で最大になり、減速時に上昇し,連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の低速V2のときに最小になるように圧延量Lを制御している。
図7には、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の巻取開始から巻取終了までの送り速度に対し、厚延量Lを変化させる圧延曲げ制御の有無の条件による巻取り径の変化が示されている。
図7において、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の巻取開始から巻取終了までの送り速度に対し、厚延量Lを変化させる圧延曲げ制御を行なわない場合は、二点鎖線で示す如く、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1までの加速時、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1から低速V2への減速時に、寸法変化が出て、速度V1までの加速時および速度V1から低速V2への減速時に、巻取り径が変化してしまう。
これに対し、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度に対し,厚延量Lを変化させて、圧延曲げ制御を行うと、実線で示す如く、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V2から低速V1に加速し、速度V2に達し、速度V2で運転中、および後、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1から低速V2へに減速し、速度V1に達し、速度V1で運転中は、巻取り径が変化することがない。また、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1までの加速時、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の速度V1から低速V2への減速時には、実線で示す如く、巻取り径の変化量を小さく抑えることができる。
そこで、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を螺旋状に積層するため巻取る際、この帯状の板材の圧延ローラ7,8による送りの停止、送りの加速、送りの一定速度、送りの減速、送りの低速、送りの停止という一連の送り工程の中で、図3の図示矢印の方向に移動可能に構成されている入り口ガイド6、圧延ローラ7,8、拘束治具10について、圧延ローラ7,8の帯状の板材の送りの各状態で、入り口ガイド6、圧延ローラ7,8、拘束治具10のうち少なくとも1つ以上の位置制御を行って、圧延曲げの加工条件を変化させ巻取り径の寸法変化を抑制すると、材料の硬度がバラツいたとしても,巻取り径の寸法変化は起こらない。このように圧延ローラ7,8の帯状の板材の送りの各状態で、入り口ガイド6、圧延ローラ7,8、拘束治具10のうち少なくとも1つ以上の位置制御を行うと、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度に対する圧延条件の変化による巻取り径の寸法変化を防止することができる。
また、圧延ローラ7,8と連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材で発生する滑り量が変化した場合でも、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度を基準にしているため、この滑り量の変化により、巻取り径が変わることはない。
さらにまた,本実施例の場合、巻取り寸法の変形が少ないため、積層された帯状コア5のティース3の位置のバラツキを最小限にとどめることができ、巻線の挿入性の確保と、巻線の挿入時に巻線の絶縁部を傷つけてしまうことを防止することができる。さらに、積層された帯状コア5のティース3の位置のバラツキが少ないため、挿入のための巻線と帯状コア5のティース3のギャップを小さくできるため、スロット2内の巻線の占有面積を増やすことができ、発電機の出力を向上させることができる。
図3に図示の圧延曲げ装置において、圧延ローラ7,8による圧延量Lを制御するため、入口ガイド6は、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り方向に対して、直角方向に移動させる制御を行っている。この入口ガイド6の位置制御を使用する時は、圧延ローラ7,8による圧延量Lの変化が非常に小さい場合に適している。
また、図3に図示の圧延曲げ装置において、圧延ローラ7,8による圧延量Lを制御するため、圧延ローラ7,8は、板厚方向に移動させる制御を行っている。この圧延ローラ7,8の位置制御を使用する時は、圧延ローラ7,8による圧延量Lを大きく動かす際に適している。
図8には、固定鉄心1による拘束治具10を押す力の違いによる連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材を螺旋状に積層して巻取る際の巻取り径と、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度との関係が示されている。
図8において、F1、F2、F3のそれぞれの力の強さは、
F1>F2>F3
なる関係を有している。
図3に図示の圧延曲げ装置における拘束治具10は、図示されていないガイドによって、移動が可能に構成されており、図示されていないガイドによって、拘束治具10を固定鉄心1の中心方向に移動させ、拘束治具10の固定鉄心1への曲げ方向に押圧する力を上げる(F3→F2→F1)と、図8から判るように、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度の変化に対し,巻き取り径の変化を小さくすることができる。
また、図3に図示の圧延曲げ装置における拘束治具10を押す力が、F1、F2、F3のいずれの場合にも、連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材の送り速度を上げると、図8に示す如く、巻き取り径が小さくなっていく。
このように、入り口ガイド6と、圧延ローラ7,8、拘束治具10のうち少なくとも1つ以上位置制御を行い,圧延曲げの加工条件を変化させ巻取り径の寸法変化を抑制することができる。
連続的に帯状コア5が形成された帯状の板材は、図3に図示の圧延曲げ装置における板厚測定装置11によって板厚が測定される。この板厚測定装置11による板厚の測定値は、記載されていない演算装置に入力され、この演算装置においては、入力された値に対して予め設定されている制御値が入口ガイド6、圧延装置9及び拘束治具10へと出力される。この演算装置から出力された制御値が入力されると、この制御値に基づいて、入口ガイド6、圧延装置9及び拘束治具10は、位置制御が行われる。
図9には、本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法に基づいて製造された鉄心を自動車用交流発電機20に用いた例が示されている。
図9において、固定鉄心1は、フロントブラケット21とリヤブラケット22の間に取り付けられて、固定されている。本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心1は寸法精度が良好であり、固定鉄心1に形成されるスロット2の巻線の占有率を高め,発電効率の高い自動車用交流発電機20を構成することができる。
本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法によって製造された固定鉄心の外観を示す斜視図である。 図1に図示の固定鉄心が成形される前の素材となる連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の帯状コアの部分を示す平面図である。 本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を実施するための圧延曲げ装置の外観を示す斜視図である。 圧延ローラによる連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の圧延状態を示す図である。 連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度と外径巻取り寸法の関係を示す図である。 連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度と圧延量のタイムチャートを示す図である。 巻取り寸法と圧延曲げ制御の有無の関係を示す図である。 固定鉄心による拘束治具を押す力の違いによる連続的に帯状コアが形成された帯状の板材を螺旋状に積層して巻取る際の巻取り径と、連続的に帯状コアが形成された帯状の板材の送り速度との関係を示す図である。 本発明に係る自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法を適用した交流発電機を示す図である。
符号の説明
1…………………固定鉄心
2…………………スロット
3…………………ティース
5…………………帯状コア
6…………………入口ガイド
7、8……………圧延ローラ
9…………………圧延装置
10………………拘束治具
11………………板厚測定装置
15………………ハサミ

Claims (5)

  1. 帯状の薄板を圧延曲げ加工をする一対の圧延ローラの入り口側に帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドと、前記圧延ローラ出口側に帯状の薄板の曲げ曲率を規制する拘束治具と、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置とそれぞれを移動可能に構成し、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上位置制御を行い帯状の薄板の曲率を決定して、該帯状の薄板を圧延曲げ加工により、螺旋状に曲げて積層して固定鉄心を製造する方法において,
    前記帯状の薄板の規定量の巻き取りが完了した際、帯状の薄板の送出を停止し切断する工程があり、規定量の巻き取り完了後、新たに帯状の薄板の巻き取りを開始する一連の工程で、前記帯状の薄板の巻き取り開始から規定の送り速度まで加速する加速状態と、規定の送り速度状態と、規定の送り速度から規定の低速の送り速度まで減速する減速状態と、規定の低速の送り速度状態のうち少なくとも2つ以上の条件を使用し,
    前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上について条件ごとに異なる位置制御を行うことを特徴とする自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法。
  2. 帯状の薄板を圧延曲げ加工をする一対の圧延ローラの入り口側に帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドと、前記圧延ローラ出口側に帯状の薄板の曲げ曲率を規制する拘束治具と、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置とそれぞれを移動可能に構成し、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上位置制御を行い帯状の薄板の曲率を決定して、該帯状の薄板を圧延曲げ加工により、螺旋状に曲げて積層して固定鉄心を製造する方法において,
    前記帯状の薄板の規定量の巻き取りが完了した際、帯状の薄板の送出を停止し切断する工程があり、規定量の巻き取り完了後、新たに帯状の薄板の巻き取りを開始する一連の工程で、前記帯状の薄板の巻き取り開始から規定の送り速度まで加速する加速状態と、規定の送り速度状態と、規定の送り速度から規定の低速の送り速度まで減速する減速状態と、規定の低速の送り速度状態のうち少なくとも2つ以上の条件を使用し,
    前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも2つ以上について異なる帯状の薄板の加工条件により圧延曲げ加工を行うことを特徴とする自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法。
  3. 請求項1.請求項2において,
    前記帯状の薄板の送り速度を測定する送り速度測定機を設け,
    前記送り速度測定機から出力される信号に基づいて、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上の位置制御を行い前記帯状の薄板の曲げ曲率を決定することを特徴とする自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法。
  4. 請求項1、請求項2、請求項3において,
    一対の圧延ローラの入り口側に設けられた帯状の薄板の幅方向を位置決めして送出する入り口ガイドの入り口側に前記帯状の薄板の板厚を測定する板厚測定装置を設け,
    前記板厚測定装置から出力される信号に基づいて、前記入り口ガイドの位置と、前記圧延ローラの隙間と、前記拘束治具の位置のうちの少なくとも1つ以上の位置制御を行い前記帯状の薄板の曲げ曲率を決定することを特徴とする自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4において,
    前記一対の圧延ローラによって帯状の薄板の圧延曲げ加工を行う際に、該圧延ローラの回転駆動状態が、規定の高速の送り速度状態と、規定の低速の送り速度状態において前記一対の圧延ローラの圧下量の差が最大となるようにしたことを特徴とする自動車用交流発電機の固定鉄心の製造方法。
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